JP2014181991A - 車載用メーター - Google Patents
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Abstract
【課題】目盛及び指針によって示される情報を表示することに加え、目盛及び指針によって示される情報及びこの情報とは異なる情報を同時に表示することができる車載用メーターを提供する。
【解決手段】画像を表示する表示装置と、前記表示装置の画像表示面側に配置される棒状の部材であり、一方の端部側を中心として前記画像表示面に沿って回動する指針と、前記指針の他方の端部側、かつ前記指針の回動軸を中心とした所定の円の周方向に向かって複数の目盛が配列された第1画像又は前記第1画像よりも前記周方向において前記複数の目盛が表示される範囲を小さくした第2画像のいずれか一方を切り替えて前記表示装置に表示する表示制御部と、前記第2画像が表示されたときに前記指針が回動する範囲を、前記第1画像が表示されたときに前記指針が回動する範囲よりも小さくする指針制御部と、を含む、車載用メーター。
【選択図】図1
【解決手段】画像を表示する表示装置と、前記表示装置の画像表示面側に配置される棒状の部材であり、一方の端部側を中心として前記画像表示面に沿って回動する指針と、前記指針の他方の端部側、かつ前記指針の回動軸を中心とした所定の円の周方向に向かって複数の目盛が配列された第1画像又は前記第1画像よりも前記周方向において前記複数の目盛が表示される範囲を小さくした第2画像のいずれか一方を切り替えて前記表示装置に表示する表示制御部と、前記第2画像が表示されたときに前記指針が回動する範囲を、前記第1画像が表示されたときに前記指針が回動する範囲よりも小さくする指針制御部と、を含む、車載用メーター。
【選択図】図1
Description
本技術は、表示パネルを備えた車載用メーターに関する。
近年、スピードメーター、タコメーター、燃料計又は水温計等の車載用メーターは、高級感を向上させる等の観点から、指針と、液晶表示パネル等の表示パネルを組み合わせた装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、液晶画面に表示した目盛画像と液晶画面の外側に設けた指針とを利用してメーター指示値を表示する第1表示モードと、メーター指示値とは異なる情報をデジタル表示する第2表示モードとを切り替えることができる車両用メーターユニットが記載されている。
特許文献1に記載の車両用メーターユニットは、メーター指示値とは異なる情報を表示する際は、指針を液晶画面の表示領域外側に退避させるため、他の情報を表示している間は指針によるメーター指示値の確認ができないという問題があった。
本開示は、目盛及び指針によって示される情報を表示することに加え、目盛及び指針によって示される情報及びこの情報とは異なる情報を同時に表示することができる車載用メーターを提供することを課題とする。
本開示は、画像を表示する表示装置と、前記表示装置の画像表示面側に配置される棒状の部材であり、一方の端部側を中心として前記画像表示面に沿って回動する指針と、前記指針の他方の端部側、かつ前記指針の回動軸を中心とした所定の円の周方向に向かって複数の目盛が配列された第1画像又は前記第1画像よりも前記周方向において前記複数の目盛が表示される範囲を小さくした第2画像のいずれか一方を切り替えて前記表示装置に表示する表示制御部と、前記第2画像が表示されたときに前記指針が回動する範囲を、前記第1画像が表示されたときに前記指針が回動する範囲よりも小さくする指針制御部と、を含む、車載用メーターである。
本開示によれば、目盛及び指針によって示される情報を表示することに加え、目盛及び指針によって示される情報及びこの情報とは異なる情報を同時に表示することができる車載用メーターを提供することができる。
本開示を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ、次に示す順序で詳細に説明する。
1.実施形態
1−1.車載用メーターの概容
1−2.表示装置
1−3.メーター制御装置の詳細
1−4.車載用メーターの動作
2.本開示の構成
1.実施形態
1−1.車載用メーターの概容
1−2.表示装置
1−3.メーター制御装置の詳細
1−4.車載用メーターの動作
2.本開示の構成
<1.実施形態>
<1−1.車載用メーターの概容>
図1は、本実施形態に係る車載用メーターを示す図である。図2は、本実施形態に係る車載用メーターの断面図である。図3は、本実施形態に係る車載用メーターが備える表示装置の断面図である。車載用メーター1は、指針2と、表示装置10とを組み合わせた装置である。車載用メーター1は、乗用車、バス又はトラック等の車両に搭載されて、表示装置10に表示された目盛SCaと、この目盛SCaを指し示す指針2とにより、走行速度又はエンジンの回転速度等に関する情報を表示する装置である。
<1−1.車載用メーターの概容>
図1は、本実施形態に係る車載用メーターを示す図である。図2は、本実施形態に係る車載用メーターの断面図である。図3は、本実施形態に係る車載用メーターが備える表示装置の断面図である。車載用メーター1は、指針2と、表示装置10とを組み合わせた装置である。車載用メーター1は、乗用車、バス又はトラック等の車両に搭載されて、表示装置10に表示された目盛SCaと、この目盛SCaを指し示す指針2とにより、走行速度又はエンジンの回転速度等に関する情報を表示する装置である。
図1に示すように、車載用メーター1は、表示装置10と、指針2と、メーター制御装置4と、を含む。メーター制御装置4は、表示制御部4Dと、指針制御部4Nとを含む。表示装置10は、画像表示面PAに画像を表示する。画像表示面PAは、X−Yの直交座標系で決定されるX−Y平面と平行な平面である。画像表示面PAに直交する方向はZ方向である。本実施形態において、表示装置10は、運転者等が表示装置10を見たときに、Y方向の一方が上になるように配置されている。以下において、Y方向の一方を上方、他方を下方ともいう。画像表示面PAは、Y方向において2つの表示領域を有している。2つの表示領域のうち上方を第1表示領域PAa、下方を第2表示領域PAbという。
指針2は、表示装置10の画像表示面PA側に配置される棒状の部材である。指針2は、一方の端部2TA側を中心として画像表示面PAに沿って回動する。本実施形態において、指針2が回動する軸(以下、適宜回動軸という)Zrは、画像表示面PAと直交する軸、すなわちZ軸と平行な軸である。回動軸Zrは、必ずしも画像表示面PAと直交、すなわちZ軸と平行である必要はなく、Z軸に対して傾斜していてもよい。ただし、Z軸に対する回動軸Zrの傾斜角度が大きくなると、指針2の他方の端部2TBが画像表示面PAと干渉する可能性がある。このため、回動軸ZrをZ軸に対して傾斜させる場合、前述した干渉が発生しないように前述した傾斜角度が決定される。指針2は、アクチュエータとしての電動機3によって、回動軸Zrを中心として回動する。電動機3は、表示装置10の画像表示面PAとは反対側に配置されている。
メーター制御装置4は、指針2の動作と、表示装置10の画像表示面PAに表示される画像の表示とを制御する。表示制御部4Dは画像表示面PAに表示される画像の表示を制御し、指針制御部4Nは指針2の動作を制御する。メーター制御装置4は、例えば、CPU(Central Processing Unit)及びメモリ等を有するコンピュータと、制御回路とを含んでいるが、このようなものに限定されない。
メーター制御装置4は、車内通信回線5に接続されている。車内通信回線5には、ナビゲーション装置6、各種のセンサ類7、切替スイッチ8及びイグニッションキー9等の機器類が接続されている。メーター制御装置4は、車内通信回線5を介して、これらに接続されている機器類から情報を取得する。
メーター制御装置4の表示制御部4Dは、第1画像又は第2画像を切り替えて、これらのいずれか一方を表示装置10の画像表示面PAに表示させる。第1画像は、指針2の他方の端部2TB側、かつ指針2の回動軸Zrを中心とした所定の円Cの周方向に向かって複数の目盛SCaが配列された画像である。すなわち、第1画像は、指針2に対する複数の目盛SCaを表示するための画像である。所定の円Cは、回動軸Zrを中心とした仮想の円である。第2画像は、第1画像より所定の円Cの周方向において複数の目盛SCaが表示される範囲を小さくした画像である。
メーター制御装置4の指針制御部4Nは、第2画像が表示されたときに指針2が回動する範囲を、第1画像が表示されたときに指針2が回動する範囲よりも小さくする。本実施形態においては、指針制御部4Nは、電動機3の動作を制御することにより、指針2が回動する範囲を制御する。
図2に示すように、表示装置10は、表示パネル11と、表示パネル11の背面側に設けられたバックライト180と、表示パネル11及びバックライト180を収容するフレーム190とを備えている。表示パネル11は、本実施形態では、駆動素子としてTFT素子を用いた液晶パネルである。
図3に示すように、表示パネル11は、TFT基板(第1の基板)161と、対向基板(第2の基板)162とを有している。TFT基板161と対向基板162との間には、液晶164が封止された液晶領域165が形成されている。TFT基板161の主表面161aには、図示しないTFT素子、画素電極、共通電極、配向膜等が積層するように設けられている。TFT基板161の背面161bには、偏光板163が配置されている。さらに、TFT基板161には、液晶駆動用のドライバIC13及びフレキシブルプリント基板(FPC)172が設けられている。対向基板162の主表面162aには、図示しないカラーフィルタ、配向膜等が積層するように設けられている。対向基板162の背面162bには、偏光板163が配置されている。
TFT基板161の主表面161a及び対向基板162の主表面162aのうちいずれか一方には、TFT基板161と対向基板162との間に液晶164を封止するメインシール166が形成されている。さらに、TFT基板161の主表面161a及び対向基板162の主表面162aのうちいずれか一方には、TFT基板161と対向基板162との間に液晶164を封止する貫通孔シール169が形成されている。
表示パネル11は、TFT基板161及び対向基板162を、互いに主表面161a及び主表面162aを対向させた状態で貼り合わせてある。表示パネル11は、第1のシール部材であるメインシール166がTFT基板161と対向基板162との間に液晶164を封止することによって、液晶領域165が形成されている。また、表示パネル11は、液晶領域165内に第2のシール部材である貫通孔シール169が形成されている。
図2、図3に示すように、表示パネル11は、TFT基板161から対向基板162までを貫通する貫通孔Hを有している。すなわち、貫通孔Hは、図1に示す表示装置10の画像表示面PAとその反対面とを貫通している。貫通孔Hは、貫通孔シール169内を貫通するように設けられている。また、貫通孔Hは、TFT基板161に設けられた孔の内壁167の径及び対向基板162に設けられた孔の内壁168の径が、貫通孔シール169の内径より小さく形成されている。このため、図3に示すように、表示パネル11は、TFT基板161の孔の内壁167及び対向基板162に設けられた孔の内壁168のそれぞれにおける貫通孔Hの周辺を貫通孔シール169が支持する構造となっている。
再び図2を参照すると、バックライト180は、プリズムシート181、拡散板182、光源手段183及び反射板184を積層している。バックライト180は、表示パネル11の背面側に配設され、表示パネル11の表示領域に対して光を照射する。バックライト180には、バックライト貫通孔186が設けられている。プリズムシート181、拡散板182、光源手段183及び反射板184のそれぞれには、予め、貫通孔186aが設けられている。プリズムシート181、拡散板182、光源手段183及び反射板184を積層するように互いに組み合わせることによって、プリズムシート181、拡散板182、光源手段183及び反射板184のそれぞれに設けられた貫通孔186aが連続した状態となり、バックライト貫通孔186を形成する。このように、プリズムシート181、拡散板182、光源手段183及び反射板184のそれぞれに、予め、貫通孔186aを設けておくことにより、バックライト180を組み立てる際の工数の増加を抑制することが可能となる。
光源手段183は、本実施形態では、光源としてのLED183aと、LED183aから照射された光を導光する導光板183bとを有している。図2に示すように、フレーム190は、外周壁191を有し、前面が開放された筒状に形成されている。フレーム190の底面には、貫通孔190aが設けられている。表示装置10は、表示パネル11及びバックライト180をフレーム190の外周壁191内に収容している。表示装置10は、表示パネル11の貫通孔H、バックライト180のバックライト貫通孔186及びフレーム190の貫通孔190aが連続した状態となっている。
図2に示すように、ムーブメント機構150は、電動機3と、電動機3によりシャフト152を介して回転される指針2とを有している。電動機3のシャフト152は、指針2の一方の端部2TA側に取り付けられる。このように、本実施形態において、電動機3は、指針2を直接回動させる。このため、電動機3のシャフト152は、回転中心が指針2の回動軸Zrと一致する。ムーブメント機構150は、電動機3のシャフト152の回転速度を減速又は増速させて指針2に伝達してもよい。
表示装置10は、表示パネル11とムーブメント機構150とを互いに組み合わせることによって形成される。ムーブメント機構150の電動機3は、表示パネル11及びバックライト180を収容したフレーム190の背面側に配設される。ムーブメント機構150のシャフト152が、表示パネル11の貫通孔H、バックライト180のバックライト貫通孔186及びフレーム190の貫通孔190aに挿通される。このような構造により、ムーブメント機構150の指針2が、表示パネル11の画像表示面PA側に配置される。
<1−2.表示装置>
図4は、本実施形態に係る表示装置を表す図である。本実施形態において、表示装置10は、透過型の液晶表示装置である。表示装置10は、半透過型の液晶表示装置であってもよい。表示装置10は、表示パネル11と、ドライバIC13と、を備えている。図示しないフレキシブルプリント基板(FPC:Flexible Printed Circuits)は、ドライバIC13への外部信号及びドライバIC13を駆動する駆動電力を伝送する。表示パネル11は、透光性絶縁基板、例えばガラス基板12と、ガラス基板12の表面にあり、液晶セルを含む画素がマトリクス状(行列状)に多数配置される表示エリア部21と、水平ドライバ(水平駆動回路)23と、垂直ドライバ(垂直駆動回路)22と、を備えている。
図4は、本実施形態に係る表示装置を表す図である。本実施形態において、表示装置10は、透過型の液晶表示装置である。表示装置10は、半透過型の液晶表示装置であってもよい。表示装置10は、表示パネル11と、ドライバIC13と、を備えている。図示しないフレキシブルプリント基板(FPC:Flexible Printed Circuits)は、ドライバIC13への外部信号及びドライバIC13を駆動する駆動電力を伝送する。表示パネル11は、透光性絶縁基板、例えばガラス基板12と、ガラス基板12の表面にあり、液晶セルを含む画素がマトリクス状(行列状)に多数配置される表示エリア部21と、水平ドライバ(水平駆動回路)23と、垂直ドライバ(垂直駆動回路)22と、を備えている。
ガラス基板12は、能動素子(例えば、トランジスタ)を含む多数の画素回路がマトリクス状に配置形成される第1の基板と、この第1の基板と所定の間隙をもって対向して配置される第2の基板とを有する。第1の基板は、本実施形態では前述したTFT基板161である。第2の基板は、本実施形態では前述した対向基板162である。第1の基板と第2の基板との間隙は、第1の基板上の各所に配置形成されるフォトスペーサによって所定の間隙に保持される。これら第1の基板、第2の基板間に液晶が封入される。
表示パネル11は、ガラス基板12上に、表示エリア部21と、インターフェース(I/F)及びタイミングジェネレータの機能を備えるドライバIC13と、垂直ドライバ22及び水平ドライバ23と、を備えている。
表示エリア部21は、液晶層を含む画素Vpixが、表示上の1画素を構成するユニットがM行×N列に配置されたマトリクス(行列状)構造を有している。本実施形態において、行方向はX方向であり、列方向はY方向である。なお、この明細書において、行とは、一方向に配列されるN個の画素Vpixを有する画素行をいう。また、列とは、行が配列される方向と直交する方向に配列されるM個の画素Vpixを有する画素列をいう。
MとNとの値は、垂直方向の表示解像度と水平方向の表示解像度に応じて定まる。表示エリア部21は、画素VpixのM行N列の配列に対して行毎に走査線241、242、243・・・24Mが配線され、列毎に信号線251、252、253・・・25Nが配線されている。以後、本実施形態においては、走査線241、242、243・・・24Mを代表して走査線24のように表記し、信号線251、252、253・・・25Nを代表して信号線25のように表記することがある。また、本実施形態においては、走査線241、242、243・・・24Mの任意の3本の走査線を走査線24m、24m+1、24m+2(ただし、mはm≦M−2を満たす自然数)のように表記し、信号線251、252、253・・・25Nの任意の3本の信号線を信号線25n、25n+1、25n+2(ただし、nはn≦N−2を満たす自然数)のように表記する。
表示装置10には、外部信号であるマスタークロック、水平同期信号及び垂直同期信号が外部から入力され、ドライバIC13に与えられる。ドライバIC13は、液晶パネルに適した垂直クロックを生成し、垂直ドライバ22に与える。また、ドライバIC13は、液晶パネルに適した画像データと水平クロックを生成し、水平ドライバ23に与える。
ドライバIC13は、画素Vpix毎の駆動電極に対して各画素共通に与えるコモン電位(対向電極電位)を生成して表示エリア部21に与える。
ドライバIC13は、画素Vpix毎の駆動電極に対して各画素共通に与えるコモン電位(対向電極電位)を生成して表示エリア部21に与える。
垂直ドライバ22は、ドライバIC13から与えられた垂直クロックを基に、TFTに適した電圧変換を行い、TFTのON/OFFを行う信号を生成し、表示エリア部21の走査線24m、24m+1、24m+2・・・に与えることによって画素Vpixを行単位で順次選択する。垂直ドライバ22は、例えば、走査線24m、24m+1、24m+2・・・の表示エリア部21の上寄り、垂直走査上方向から、表示エリア部21の下寄り、垂直走査下方向へ順に選択信号を出力する。また、垂直ドライバ22は、走査線24m、24m+1、24m+2・・・の表示エリア部21の下寄り、垂直走査下方向から、表示エリア部21の上寄り、垂直走査上方向へ順に選択信号を出力することもできる。通常、この垂直ドライバの機能はドライバIC13に組み込まれる場合が多い。
水平ドライバ23は、ドライバIC13から与えられた画像データ(デジタル)を液晶に適した電圧に変換し、表示エリアの画素に出力する。水平ドライバ23には、例えば6ビットのR(赤)、G(緑)、B(青)のデジタル映像データVsigが与えられる。水平ドライバ23は、このデジタルデータを、液晶表示に適した電圧に変換する。水平ドライバ23から出力された画像データは、垂直ドライバ22による垂直走査によって選択された行の各画素Vpixに対して、信号線25を介して書き込まれる。
表示装置10は、液晶素子に同極性の直流電圧が印加され続けることによって液晶の比抵抗(物質固有の抵抗値)等が劣化する可能性がある。表示装置10は、液晶の比抵抗(物質固有の抵抗値)等の劣化を防ぐため、駆動信号のコモン電位を基準として映像信号の極性を所定の周期で反転させる駆動方式が採られる。これは、水平ドライバ23から出力される電圧によって実現される。通常、この水平ドライバの機能はドライバIC13に組み込まれる場合が多い。
この液晶表示パネルの駆動方式として、ライン反転、ドット反転、フレーム反転などの駆動方式が知られている。ライン反転は、1ライン(1画素行)に相当する1H(Hは水平期間)の時間周期で映像信号の極性を反転させる駆動方式である。ドット反転は、互いに隣接する上下左右の画素毎に映像信号の極性を交互に反転させる駆動方式である。フレーム反転は、1画面に相当する1フレーム毎に全画素に書き込む映像信号を一度に同じ極性で反転させる駆動方式である。表示装置10は、上記の各駆動方式のいずれを採用することも可能である。
図5は、本実施形態に係る表示装置の画素を駆動する駆動回路を示す回路図である。表示エリア部21には、各画素Vpixの薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)素子Trに表示データとして画素信号を与える信号線25n、25n+1、25n+2、各TFT素子Trを駆動する走査線24m、24m+1、24m+2等の配線が形成されている。画素Vpixは、TFT素子Tr及び液晶LCを備えている。TFT素子Trは、薄膜トランジスタにより構成されるものであり、この例では、nチャネルのMOS(Metal Oxide Semiconductor)型のTFTである。TFT素子Trのソース又はドレインの一方は信号線25n、25n+1、25n+2に接続され、ゲートは走査線24m、24m+1、24m+2に接続され、ソース又はドレインの他方は不図示の画素電極に接続されている。液晶LCは、画素電極と共通電極VCOMによって生ずる電界により、電界に沿った方向に整列する。
画素Vpixは、走査線24m、24m+1、24m+2により、表示エリア部21の同一の行に属する他の画素Vpixと互いに接続されている。走査線24m、24m+1、24m+2は、垂直ドライバ22と接続され、垂直ドライバ22から走査信号の垂直走査パルスVgateが与えられる。また、画素Vpixは、信号線25n、25n+1、25n+2により、表示エリア部21の同じ列に属する他の画素Vpixと互いに接続されている。信号線25n、25n+1、25n+2は、水平ドライバ23と接続され、水平ドライバ23より画素信号が与えられる。共通電極VCOMは、図1のドライバIC13と接続され、ドライバIC13から駆動信号が与えられる。
図4に示す垂直ドライバ22は、垂直走査パルスを、図5に示す走査線24m、24m+1、24m+2を介して、画素VpixのTFT素子Trのゲートに印加する。この動作により、垂直ドライバ22は、表示エリア部21にマトリクス状に形成されている画素Vpixのうちの1行(1水平ライン)を表示駆動の対象として順次選択する。図4に示す水平ドライバ23は、画素信号を、図5に示す信号線25n、25n+1、25n+2を介して、垂直ドライバ22により順次選択される1水平ラインを含む各画素Vpixにそれぞれ与える。これらの画素Vpixでは、供給される画素信号を選択期間に画素Vpix内に保持し、選択期間以外の期間も次のフレームまで保持する。
前述したように、表示装置10は、垂直ドライバ22が走査線24m、24m+1、24m+2を順次走査するように駆動することにより、1水平ラインが順次選択される。また、表示装置1は、1水平ラインに属する画素Vpixに対して、水平ドライバ23が画素信号を供給することにより、1水平ラインずつ表示が書き換わる。
表示エリア部21は、カラーフィルタを有する。カラーフィルタは、格子形状のブラックマトリクス76aと、画素Vpixに対応する開口部76bと、を有する。開口部76bは、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色に着色された色領域を含む。なお、カラーフィルタは、異なる色に着色されていれば、白色を含んでもよく、他の色の組み合わせであってもよい。
ブラックマトリクス76aは、図5に示す画素Vpixの外周を覆うように形成されている。つまり、ブラックマトリクス76aは、二次元配置された画素Vpixと画素Vpixとの境界に配置されることで、格子形状となる。これにより、各画素Vpixの隙間から光が漏れるのを防ぎ、コントラストの低下を抑制することができる。ブラックマトリクス76aは、光の吸収率が高い材料、例えば、金属クロム(Cr)、酸化クロム(CrO2)、樹脂等で形成されている。このように、ブラックマトリクス76aは、光の透過を抑制する遮光層である。開口部76bは、ブラックマトリクス76aの格子形状で形成されている開口であり、画素Vpixに対応して配置されている。
開口部76bは、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色に着色された色領域を含む。カラーフィルタは、開口部76bに例えば赤(R)、緑(G)、青(B)の3色に着色されたカラーフィルタの色領域を周期的に配列して、図5に示す各画素VpixにR、G、Bの3色の色領域が規則的に対応付けられている。
表示エリア部21は、正面に直交する方向から見た場合、走査線24と信号線25がカラーフィルタのブラックマトリクス76aと重なる領域に配置されている。つまり、走査線24及び信号線25は、正面に直交する方向から見た場合、ブラックマトリクス76aの後ろに隠されることになる。また、表示エリア部21は、ブラックマトリクス76aが配置されていない領域が開口部76bとなる。
<1−3.メーター制御装置の詳細>
図6は、本実施形態に係る車載用メーターを制御するメーター制御装置を示す図である。図6を参照して、前述したメーター制御装置4についてより詳細に説明する。メーター制御装置4は、処理部4Cと、記憶部4Mと、表示制御部4Dと、指針制御部4Nとを含む。処理部4Cは、後述する画像選択部43、指令値選択部46の動作を制御したり、各種の条件を判定したりする。記憶部4Mは、処理部4Cが処理内容を実行するための命令が記述されたコンピュータプログラム及び処理部4Cの処理に必要なデータ等を記憶している。
図6は、本実施形態に係る車載用メーターを制御するメーター制御装置を示す図である。図6を参照して、前述したメーター制御装置4についてより詳細に説明する。メーター制御装置4は、処理部4Cと、記憶部4Mと、表示制御部4Dと、指針制御部4Nとを含む。処理部4Cは、後述する画像選択部43、指令値選択部46の動作を制御したり、各種の条件を判定したりする。記憶部4Mは、処理部4Cが処理内容を実行するための命令が記述されたコンピュータプログラム及び処理部4Cの処理に必要なデータ等を記憶している。
表示制御部4Dは、画像生成部41と、画像合成部42と、画像選択部43とを含む。表示制御部4Dの画像合成部42には、ナビゲーション装置6からの画像(画像信号)PINが入力される。画像PINは、ナビゲーション装置6が生成する案内用の画面である。画像合成部42に入力される画像PINは、ナビゲーション装置6からのものに限定されず、例えば、バックモニタが撮像した画像、外気温度又はエアーコンディショナーの設定温度等ものであってもよい。
画像生成部41は、第1画像(第1画像信号)PIAと第2画像(第2画像信号)PIBとを生成する。これらについては後述する。画像合成部42は、画像信号PINと第2画像PIBとを合成して、合成画像(合成画像信号)PIMを生成する。合成画像PIMは、画像選択部43に入力される。画像選択部43には、第1画像PIAも入力される。
画像選択部43には、切替スイッチ8が接続されている。画像選択部43は、切替スイッチ8から送信された、表示装置10の表示を切り替えるための指令に基づき、入力された第1画像PIA又は合成画像PIMのいずれか一方を、表示装置10に表示させる表示画像(表示画像信号)PIとして選択し表示装置10のドライバIC13に出力する。ドライバIC13は、表示画像信号PIに基づき、図4に示す垂直ドライバ22及び水平ドライバ23を制御して表示画像PIを表示装置10に表示する。本実施形態において、画像選択部43は、2つの入力から1つを選択して出力するスイッチであり、ハードウェアとして実現される。画像選択部43はハードウェアに限定されず、画像選択部43の機能がソフトウェアによって実現されてもよい。
次に、指針制御部4Nについて説明する。指針制御部4Nは、指令値生成部45と、指令値選択部46とを含む。指令値生成部45には、回転速度センサ7Eの出力が入力される。回転速度センサ7Eは、車両に搭載されるエンジンの回転速度Ne、すなわち単位時間当たりの回転数、本実施形態では1分当たりの回転数を検出するセンサである。指令値生成部45は、入力された回転速度Neから、回動軸Zrを中心として指針2を回動させる角度の指令値(角度指令値)を生成する。
指令値生成部45は、第1生成部45Aと、第2生成部45Bとを有する。第1生成部45Aは、第1画像PIAに対応した指針2の第1角度指令値θAsを生成する。第2生成部45Bは、第1画像PIAに対応した指針2の第2角度指令値θBsを生成する。第1角度指令値θAs及び第2角度指令値θBsは、指令値選択部46に入力される。指令値選択部46には、切替スイッチ8が接続されている。
本実施形態において、第1生成部45A及び第2生成部45Bは、例えば、入力値である回転速度Neを、指針2が回動する角度、すなわち指針2を回動させる電動機3の指令値に変換する演算回路である。本実施形態においては、第1生成部45A及び第2生成部45Bを演算回路、すなわちハードウェアとしているが、これらの機能をソフトウェアによって実現してもよい。
指令値選択部46は、切替スイッチ8から送信された、表示装置10の表示を切り替えるための指令に基づき、入力された第1角度指令値θAs又は第2角度指令値θBsのいずれか一方を、指針2を実際に回動させる角度の指令値(実角度指令値)θsとして選択する。指令値選択部46は、第1角度指令値θAs又は第2角度指令値θBsのうち選択した方を、実角度指令値θsとして電動機3のドライバ47に出力する。ドライバ47は、実角度指令値θsに基づいて電動機3を回転させ、エンジンの回転速度Neに対応した角度に指針2を回動させる。本実施形態において、指令値選択部46は、2つの入力から1つを選択して出力するスイッチであり、ハードウェアとして実現される。指令値選択部46はハードウェアに限定されず、指令値選択部46の機能がソフトウェアによって実現されてもよい。次に、第1画像PIA及び第2画像PIBについて説明する。
図7は、第1画像の一例を示す図である。図8は、第2画像の一例を示す図である。以下においては、車載用メーター1がエンジンの回転速度Neの情報を示すタコメーターである場合を説明するが、車載用メーター1はこれに限定されない。車載用メーター1は、例えば、車両の走行速度を示すスピードメーターであってもよい。
図7に示す第1画像PIA及び図8に示す第2画像PIBは、いずれも車載用メーター1の表示装置10に表示される複数の目盛SCaの画像である。第1画像PIA及び第2画像PIBは、タコメーターとしての画像である。第1画像PIAは、指針2が示す複数の目盛SCaによって回転速度Neを示す。第1画像PIAは、表示装置10の画像表示面PA全体、すなわち、第1表示領域PAa及び第2表示領域PAbの両方にまたがって表示される。この例において、第1画像PIAは、指針2の回動軸Zrを中心とした中心角が約270度の範囲に複数の目盛SCaが表示されている。第1画像PIAが表示されると、指針2は、複数の目盛SCaが表示されている、回動軸Zrを中心とした270度の範囲を回動する。
図8に示す第2画像PIBも、第1画像PIAと同様に、指針2が示す複数の目盛SCaによって回転速度Neを示す。第2画像PIBは、第1画像PIAよりも複数の目盛SCaが表示される範囲が小さい。このため、表示装置10の画像表示面PAに第2画像PIBが表示される範囲は、第1画像PIAが画像表示面PAに表示される範囲よりも小さくなる。この例において、第2画像PIBは、指針2の回動軸Zrを中心とした中心角が約180度の範囲に複数の目盛SCaが表示されている。この例において、第2画像PIBは、画像表示面PAの第1表示領域PAaに表示される。第2画像PIBが表示されると、指針2は、複数の目盛SCaが表示されている、回動軸Zrを中心とした180度の範囲を回動する。
第1画像PIA及び第2画像PIBが表示するエンジンの回転速度Neの範囲は、両者の間で同一である。この例では、第1画像PIA及び第2画像PIBは、いずれも0RPM(Revolution Per Minute)から9000RPMの範囲の回転速度Neを表示できる。複数の目盛SCaが表示される範囲は、第1画像PIAと第2画像PIBとで異なるため、隣接する目盛SCaの間隔は、第2画像PIBの方が第1画像PIAよりも小さくなる。
第1画像PIAは、270度の範囲で9000RPMを表示するため、30度で1000RPMを表示する。第2画像PIBは、180度の範囲で9000RPMを表示するため、20度で1000RPMを表示する。このため、図6に示す指針制御部4Nは、第1画像PIAと第2画像PIBとで、同じ回転速度Ne当たりにおいて、指針2が回動する角度を異ならせる。この例において、指針制御部4Nは、第1画像PIAが表示されているとき、指針2を1000RPMあたり30度で回動させ、第2画像PIBが表示されているとき、指針2を1000RPMあたり20度で回動させる。指針制御部4Nが備える指令値生成部45の第1生成部45Aが生成する第1角度指令値θAsは、指針2を1000RPMあたり30度で回動させるものである。指針制御部4Nが備える指令値生成部45の第2生成部45Bが生成する第2角度指令値θBsは、指針2を1000RPMあたり20度で回動させるものである。
前述した通り、第1画像PIA及び第2画像PIBが表示するエンジンの回転速度Neの範囲は、両者の間で同一である。このため、第1画像PIAが表示されているときに指針2が回動する範囲の最大値は約270度となり、第2画像PIBが表示されているときに指針2が回動する範囲の最大値は約180度となる。
メーター制御装置4の指針制御部4Nは、表示装置10に表示させる画像を表示制御部4Dが第1画像PIAと第2画像PIBとのいずれかに切り替えると、これに同期して指針2が回動する範囲を変更する。本実施形態では、指針制御部4Nは、第2画像PIBが表示されたときに指針2が回動する範囲を、第1画像PIAが表示されたときに指針2が回動する範囲よりも小さくする。このように、表示制御部4Dは、目盛SCaが表示される範囲を変更した場合、この変更に同期させて指針2が回動する範囲を変更する。その結果、変更の前後において、目盛SCa及び指針2は、同じ情報量(この例ではエンジンの回転速度Neの範囲)を表示することが可能となる。
本実施形態において、第2画像PIBは、画像表示面PAの第1表示領域PAaに表示されるので、第2表示領域PAbは第2画像PIB以外の画像を表示することができる。表示制御部4Dは、第2画像PIBを表示装置10に表示する場合、複数の目盛SCaとは異なる部分、この例では第2表示領域PAbに、複数の目盛SCaとは異なる画像を表示する。本実施形態においては、図6に示すナビゲーション装置6からの案内画像NPが、前述した異なる画像として表示される。このようにすることで、表示装置10は、目盛SCa及び指針2によって示される情報としてのエンジンの回転速度Neを表示しながら、これとは異なる情報を同時に1つの画像表示面PAに表示することができる。また、第1画像PIAと指針2とによって表示される情報と、第2画像PIBと指針2とによって表示される情報とは同一である。このため、エンジンの回転速度Ne及びこれ以外の情報を同一の画像表示面PAに表示しても、エンジンの回転速度Neが表示される範囲は変更されない。結果として、運転者は、エンジンの回転速度Neと、これ以外の情報とを同時に1つの画像表示面PAに表示した場合でも、指針2と目盛SCaとによってエンジンの回転速度Neを把握することができる。
一般に、エンジンの回転速度Ne又は車両の走行速度を指針によって表示する場合、指針が時計回りに回転するにしたがって、回転速度Ne又は走行速度は増加する。このため、目盛は画面に向かって左側から右側に向かって大きい値を示すように、画面の上側を通って設けられ、指針は目盛に沿って回動する。本実施形態において、第1画像PIA及び第2画像PIBは、いずれも複数の目盛SCaが左側から右側に向かって大きい値を示すように、かつ上側を通って設けられている。表示制御部4Dが、第2画像PIBを画像表示面PAの上方の第1表示領域PAaに表示することにより、第1画像PIAと第2画像PIBとの間で、複数の目盛SCa及び複数の目盛SCaが表示する回転速度Neの位置関係は大きく変更されない。このため、運転者は、第1画像PIAと第2画像PIBとの間で、視線の動きを大きく変化させずにエンジンの回転速度Neを確認することができる。
第2画像PIB及び第2画像PIB以外の画像が表示装置10に表示される場合、これらの位置は、前述した位置に限定されるものではない。表示制御部4Dは、例えば、第2画像PIBを第2表示領域PAbに表示し、第2画像PIB以外の画像である案内画像NPを第1表示領域PAaに表示してもよい。また、表示制御部4Dは、例えば、第2画像PIBを画像表示面PAの向かって左側に表示し、第2画像PIB以外の画像である案内画像NPを画像表示面PAの向かって右側に表示してもよい。
<1−4.車載用メーターの動作>
図9は、本実施形態に係る車載用メーターの動作の一例を説明するためのフローチャートである。次において、メーター制御装置4の表示制御部4Dが表示装置10に第1画像PIAを表示するモードを第1表示モードといい、第2画像PIBを表示するモードを第2表示モードという。
図9は、本実施形態に係る車載用メーターの動作の一例を説明するためのフローチャートである。次において、メーター制御装置4の表示制御部4Dが表示装置10に第1画像PIAを表示するモードを第1表示モードといい、第2画像PIBを表示するモードを第2表示モードという。
図6に示すメーター制御装置4の処理部4Cは、ステップS101において、第1表示モードによって第1画像PIAを表示装置10に表示させる。これに同期させて、メーター制御装置4の指針制御部4Nは、指針2を第1駆動モードで回動させる(ステップS101)。
ステップS102において、メーター制御装置4は、切替スイッチ8が操作されることによって表示装置10の表示を切り替える指令が発生した場合(ステップS102、Yes)、処理をステップS103に進める。ステップS103において、表示制御部4Dが第1表示モードによって表示装置10に第1画像PIAを表示している場合(ステップS103、Yes)、表示装置10には第1画像PIAが表示されている。この場合、ステップS104において、メーター制御装置4の表示制御部4Dの画像選択部43は、第2表示モードによって第2画像PIBを表示装置10に表示する。また、メーター制御装置4の指針制御部4Nは、表示装置10に表示される画像が第1画像PIAから第2画像PIBに切り替えられるタイミングと同期して、指針2を第2駆動モードで回動させる。第2駆動モードは、第2画像PIBにおける複数の目盛SCaの表示範囲に対応して指針2を回動させる駆動モードである。
ステップS104の後、メーター制御装置4の処理部4Cは、ステップS102に戻り、表示切替の指令を判断する。
次に、ステップS102において否定(No)である場合を説明する。ステップS102において、表示装置10の表示を切り替える指令が発生しない場合(ステップS102、No)、メーター制御装置4の処理部4Cは、ステップS102において表示切替の指令が発生するまで、表示切替の有無を判定するステップS102を繰り返す。
次に、ステップS103において否定(No)である場合を説明する。表示制御部4Dが第1表示モードによって表示装置10に第1画像PIAを表示していない場合(ステップS103、No)、表示装置10には第2画像PIBが表示されている。この場合、ステップS105において、メーター制御装置4の表示制御部4Dの画像選択部43は、第1表示モードによって第1画像PIAを表示装置10に表示する。また、メーター制御装置4の指針制御部4Nは、表示装置10に表示される画像が第2画像PIBから第1画像PIAに切り替えられるタイミングと同期して、指針2を第1駆動モードで回動させる。第1駆動モードは、第1画像PIAにおける複数の目盛SCaの表示範囲に対応して指針2を回動させる駆動モードである。
ステップS105の後、メーター制御装置4の処理部4Cは、ステップS102に戻り、表示切替の指令を判断する。
本実施形態は、イグニッションキーの回転等により表示装置10の電源が投入されたときから表示装置10の制御処理が開始され、例えば、第1表示モードによって第1画像PIAが初期画面として表示装置10に表示されるようになっている。初期画面を第1画像PIAとすると、エンジンの始動と同時に表示装置10の画像表示面PA全体にタコメーターを表示することができる。通常、タコメーターにはエンジンの回転速度Neのみが表示されているので、通常の状態を優先させることができる。
なお、初期画像は第1画像PIAに限定されるものではなく、第2画像PIBであってもよい。この場合、メーター制御装置4は、例えば、エンジンが始動したら、第1画像PIAに切り替えることにより、エンジンの状態を示す情報の1つである回転速度Neを優先して表示させて、エンジンの状態を優先して運転者に伝えるようにしてもよい。
以上説明したように、車載用メーター1は、第1画像PIAとしての目盛SCa及び指針2によって示される情報を示す画像と、第1画像PIAよりも目盛SCaの範囲が小さい第2画像PIBとしての目盛Sca及び指針2によって示される情報並びにこの情報とは異なる情報を同時に表示する画像とを切り替えて表示することができる。その結果、運転者の利便性が向上する。さらに、指針2は、表示装置10の画像表示面PA内に配置されるので、表示装置10に第1画像PIAを表示する際には、画像表示面PA全体に目盛SCaを表示できる。その結果、車載用メーター1は、目盛SCa及び指針2によって情報を表示する場合、表示装置10の画像表示面PA全体を有効に使用することができる。その結果、運転者の視認性が向上する。
近年の車両は、ナビゲーション装置又はバックモニタ等の画像情報を映し出す表示装置が装備されることが多いが、これらの表示装置を設置するスペースを十分に確保できないこともある。車載用メーター1は、第2画像PIBとしての目盛SCa及び指針2によって示される情報と、これとは異なる情報とを同一の画像表示面PAに同時に表示することができる。このため、本実施形態は、ナビゲーション装置又はバックモニタ等の画像情報を表示する表示装置を設置しなくても、車載用メーター1に前述した画像情報を表示できる。その結果、車載用メーター1は、新たな表示装置を車両の室内に設置できない場合でも、ナビゲーション装置又はバックモニタ等の画像情報を表示装置10に表示して、運転者に視認させることができる。
以上、本実施形態について説明したが、前述した内容により本実施形態が限定されるものではない。また、前述した実施形態の構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。また、本実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換及び変更を行うことができる。
<2.本開示の構成>
本開示は、以下の構成をとることもできる。
(1) 画像を表示する表示装置と、
前記表示装置の画像表示面側に配置される棒状の部材であり、一方の端部側を中心として前記画像表示面に沿って回動する指針と、
前記指針の他方の端部側、かつ前記指針の回動軸を中心とした所定の円の周方向に向かって複数の目盛が配列された第1画像又は前記第1画像よりも前記周方向において前記複数の目盛が表示される範囲を小さくした第2画像のいずれか一方を切り替えて前記表示装置に表示する表示制御部と、
前記第2画像が表示されたときに前記指針が回動する範囲を、前記第1画像が表示されたときに前記指針が回動する範囲よりも小さくする指針制御部と、
を含む、車載用メーター。
(2) 前記表示装置の前記画像表示面とその反対面とを貫通する貫通孔と、
前記貫通孔を通り、前記指針の一方の端部側に取り付けられるシャフトと、
前記シャフトを介して前記指針を回動させる指針駆動装置と、
を含む、前記(1)に記載の車載用メーター。
(3) 前記表示制御部は、
前記複数の目盛とは異なる部分に、前記複数の目盛とは異なる画像を表示する、前記(1)又は前記(2)に記載の車載用メーター。
(4) 前記表示制御部は、
前記複数の目盛とは異なる画像の上方に、前記第2画像の前記複数の目盛を表示する、前記(3)に記載の車載用メーター。
本開示は、以下の構成をとることもできる。
(1) 画像を表示する表示装置と、
前記表示装置の画像表示面側に配置される棒状の部材であり、一方の端部側を中心として前記画像表示面に沿って回動する指針と、
前記指針の他方の端部側、かつ前記指針の回動軸を中心とした所定の円の周方向に向かって複数の目盛が配列された第1画像又は前記第1画像よりも前記周方向において前記複数の目盛が表示される範囲を小さくした第2画像のいずれか一方を切り替えて前記表示装置に表示する表示制御部と、
前記第2画像が表示されたときに前記指針が回動する範囲を、前記第1画像が表示されたときに前記指針が回動する範囲よりも小さくする指針制御部と、
を含む、車載用メーター。
(2) 前記表示装置の前記画像表示面とその反対面とを貫通する貫通孔と、
前記貫通孔を通り、前記指針の一方の端部側に取り付けられるシャフトと、
前記シャフトを介して前記指針を回動させる指針駆動装置と、
を含む、前記(1)に記載の車載用メーター。
(3) 前記表示制御部は、
前記複数の目盛とは異なる部分に、前記複数の目盛とは異なる画像を表示する、前記(1)又は前記(2)に記載の車載用メーター。
(4) 前記表示制御部は、
前記複数の目盛とは異なる画像の上方に、前記第2画像の前記複数の目盛を表示する、前記(3)に記載の車載用メーター。
1 車載用メーター
2 指針
3 電動機
4 メーター制御装置
4C 処理部
4D 表示制御部
4M 記憶部
4N 指針制御部
5 車内通信回線
6 ナビゲーション装置
10 表示装置
150 ムーブメント機構
152 シャフト
H 貫通孔
LC 液晶
Ne 回転速度
NP 案内画像
PA 画像表示面
PAa 第1表示領域
PAb 第2表示領域
PI 表示画像(表示画像信号)
PIA 第1画像(第1画像信号)
PIB 第2画像(第2画像信号)
PIM 合成画像(合成画像信号)
PIN 画像(画像信号)
SCa 目盛
Zr 回動軸
2 指針
3 電動機
4 メーター制御装置
4C 処理部
4D 表示制御部
4M 記憶部
4N 指針制御部
5 車内通信回線
6 ナビゲーション装置
10 表示装置
150 ムーブメント機構
152 シャフト
H 貫通孔
LC 液晶
Ne 回転速度
NP 案内画像
PA 画像表示面
PAa 第1表示領域
PAb 第2表示領域
PI 表示画像(表示画像信号)
PIA 第1画像(第1画像信号)
PIB 第2画像(第2画像信号)
PIM 合成画像(合成画像信号)
PIN 画像(画像信号)
SCa 目盛
Zr 回動軸
Claims (4)
- 画像を表示する表示装置と、
前記表示装置の画像表示面側に配置される棒状の部材であり、一方の端部側を中心として前記画像表示面に沿って回動する指針と、
前記指針の他方の端部側、かつ前記指針の回動軸を中心とした所定の円の周方向に向かって複数の目盛が配列された第1画像又は前記第1画像よりも前記周方向において前記複数の目盛が表示される範囲を小さくした第2画像のいずれか一方を切り替えて前記表示装置に表示する表示制御部と、
前記第2画像が表示されたときに前記指針が回動する範囲を、前記第1画像が表示されたときに前記指針が回動する範囲よりも小さくする指針制御部と、
を含む、車載用メーター。 - 前記表示装置の前記画像表示面とその反対面とを貫通する貫通孔と、
前記貫通孔を通り、前記指針の一方の端部側に取り付けられるシャフトと、
前記シャフトを介して前記指針を回動させる指針駆動装置と、
を含む、請求項1に記載の車載用メーター。 - 前記表示制御部は、
前記複数の目盛とは異なる部分に、前記複数の目盛とは異なる画像を表示する、請求項1又は2に記載の車載用メーター。 - 前記表示制御部は、
前記複数の目盛とは異なる画像の上方に、前記第2画像の前記複数の目盛を表示する、請求項3に記載の車載用メーター。
Priority Applications (2)
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