JP2014165267A - 複合部材及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1の部材と第2の部材との間を接着剤で接合する複合部材において、接着剤が流出しないようなダムを容易に形成できる複合部材及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】静電チャック1では、接着剤層97を囲むように各ダム91〜95が形成されており、このダム91〜95は、金属ベース15の接合面11上に、ダム91〜95となる熱硬化型接着剤が塗布された後に硬化することによって形成されたものである。従って、セラミック絶縁板9や金属ベース15に複数の細径の開口部87a、88aが形成されている場合でも、容易に且つ精度良くダム91〜95を形成できる。また、この様にダム91〜95が形成されているので、(接合時に)熱硬化型接着剤がセラミック絶縁板9の外周側や開口部に流出しないようにできる。よって、接着剤の未充填部が生じ難いので、平面方向における熱伝導性のムラが少ない(即ち均熱性が高い)という利点がある。
【選択図】図6

Description

本発明は、異なる材料の部材からなる複合部材及びその製造方法に関し、例えば、半導体ウェハの固定、半導体ウェハの平面度の矯正などに用いられる静電チャック等に適用可能な複合部材及びその製造方法に関するものである。
従来より、半導体製造装置では、半導体ウェハ(例えばシリコンウェハ)に対して、ドライエッチング(例えばプラズマエッチング)等の処理が行われている。このドライエッチングの精度を高めるためには、半導体ウェハを確実に固定しておく必要があるので、半導体ウェハを固定する固定手段として、静電引力によって半導体ウェハを固定する静電チャックが提案されている(例えば特許文献1参照)。
具体的には、特許文献1に記載の静電チャックでは、セラミック絶縁板の内部に吸着電極を有しており、その吸着電極に電圧を印加させた際に生じる静電引力を用いて、半導体ウェハをセラミック絶縁板の上面(吸着面)に吸着させるようになっている。
また、この種の静電チャックとしては、セラミック絶縁板の下面(接合面)に、例えば樹脂材料や金属材料からなる接着剤層(ボンディング層)を介して、クーリングプレートとして機能する金属ベースが接合されたものが知られている。
上述した接着剤層の材料としては、例えばシリコーン樹脂等からなる熱硬化型接着剤が使用されている。この熱硬化型接着剤を使用してセラミック絶縁板と金属ベースとを接合する場合には、例えば図10(a)に例示するように、金属ベースP1の上面(接合面)に、粘性を有する熱硬化型接着剤P2を塗布し、その上に(端子P3を穴部P4に嵌めるようにして)セラミック絶縁板P5を被せ、圧力を加えながら加熱して熱硬化型接着剤P2を硬化させて、セラミック絶縁板P5と金属ベースP1とを接合していた。
特開2008−205510号公報 特開2003−258072号公報
しかしながら、上述した接合に用いられる熱硬化型接着剤P2は、通常では、加熱によって粘度が下がって流動性が上がり、その後、更に加熱することによって硬化するという特性があるので、図10(b)に示すように、圧力をかけて加熱する作業の途中で、粘度が下がった熱硬化型接着剤P2が、金属ベースP1の外周部や穴部P4に流れ出し、その結果、熱硬化型接着剤P2が充填されない未充填部P6が発生するという問題があった。
そして、このような未充填部P6が発生すると、熱伝導性にムラが生じ、静電チャックの吸着面における均熱性が低下するので、吸着面に保持された半導体ウェハの加工に支障が生じる恐れがある。その結果、例えばエッチング加工を行う場合に、加工速度にムラが生じる恐れがある。
この対策として、図示しないが、例えば穴部の周囲にスペーサ部(ダム)を配置する方法(特許文献2参照)も考えられるが、静電チャックには、端子が通されたり冷却用ガスの流路となる複数の穴部が設けられているので、ダムの形成を簡単な作業で且つ精度良く行うことは容易ではない。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、例えばセラミック絶縁板と金属ベースとを接合した静電チャックのように、第1の部材と第2の部材との間を接着剤で接合する複合部材において、接着剤が流出しないようなダムを容易に形成することができる複合部材及びその製造方法を提供することにある。
(1)本発明(複合部材)は、第1態様として、 第1の部材と、該第1の部材とは異なる材料からなる第2の部材とを、互いの接合面の間に配置された接着剤からなる接着剤層によって接合した複合部材において、前記第1の部材と前記第2の部材との接合面の間に、前記接着剤層の外周に沿って、該接着剤層を囲むように形成されたダムを備えるとともに、前記ダムは、前記第1の部材又は前記第2の部材の接合面上に、前記ダムとなる材料が塗布された後に硬化することによって形成されたものであることを特徴とする。
本第1態様では、接着剤層の周囲(接着剤層が広がる平面方向における周囲)にダムが形成されており(即ちダムの内側に接着剤層が形成されており)、このダムは、第1の部材や第2の部材の接合面上に、ダムとなる材料が塗布された後に硬化することによって形成されたものである。
従って、第1の部材や第2の部材に微小で複数の穴部が形成されている場合のように、ダムの平面形状(ダムパターン)が複雑な場合や微小な場合でも、容易に且つ精度良くダムを形成することができる。
また、この様にダムが形成されているので、(接合時に)接着剤が各部材の周囲や穴部に流出しないようにできる。よって、接着剤の未充填部が生じ難いので、平面方向における熱伝導性のムラが少ない(即ち均熱性が高い)という利点がある。
(2)本発明は、第2態様として、前記ダムと、該ダムに対向する接合面との間に、前記接着剤からなるオーバーフロー層を備えたことを特徴とする。
本第2態様では、オーバーフロー層を備えているので、ダムの高さに多少ばらつきがあった場合でも、第1の部材と第2の部材との密着性(従って接着性)が高いという利点がある。
なお、このオーバーフロー層は、接合時に、ダムの内側の接着剤がダムを乗り越えるように移動し、その後硬化することにより形成することができる。
(3)本発明は、第3態様として、前記ダムは、押圧によって変形可能な弾性を有することを特徴とする。
本第3態様では、ダムは、押圧によって変形可能な弾性(例えばヤング率が10MPa以下)を有するので、接合時に、第1の部材と第2の部材とが押圧されると、その押圧力によってダムも柔軟に変形して、ダムの先端側が相手部材に密着する。よって、第1の部材と第2の部材との接着性が高いという利点がある。
(4)本発明は、第4態様として、前記ダムの材料及び前記接着剤層の材料は、熱硬化型接着剤であることを特徴とする。
本第4態様は、ダムや接着剤層の好ましい材料を例示している。つまり、熱硬化型接着剤を用いることにより、ダムの形成を容易にできるとともに、第1の部材と第2の部材との接合を容易に行うことができる。
(5)本発明は、第5態様として、前記ダムの材料及び前記接着剤層の材料は、同種の接着剤であることを特徴とする。
本第5態様では、ダムと接着剤層の材料として同種の材料を用いるので、ダムの部分と接着剤層の部分の特性(例えば熱的、機械的特性)を揃えることができる。従って、複合部材の平面方向(接合面が広がる方向)における特性を揃えることができる。例えば平面方向における均熱性を高めることができる。
なお、ここで同種とは、同一の組成(同種の樹脂構造)であることを示している。
(6)本発明は、第6態様として、前記ダムの熱伝導率と前記接着剤層の熱伝導率とが異なることを特徴とする。
本第6態様では、ダムと接着剤層との熱伝導率が異なるので、ダムの部分と接着剤層の部分とにおける熱的特性を任意に変更することができる。第1の部材や第2の部材に微小で複数の穴部が形成されている場合には、穴部近傍が熱的に特異領域になるときがあるが、これによって、熱的な特異領域を調整することができるという利点がある。
(7)本発明は、第7態様として、前記ダムが形成される接合面には開口部が形成されており、該開口部の周囲を囲むように第1のダムが形成されるとともに、前記接合面の外縁部には該接合面を囲むように第2のダムが形成されていることを特徴とする。
本第7態様では、第1の部材や第2の部材の接合面に開口部がある場合のダムの形成状態を例示したものである。ここでは、開口部の周囲に第1のダムを形成するとともに接合面を囲むように第2のダムを形成することにより、両ダムによって平面方向において閉ざされた領域ができる。よって、接合時には、この第1のダムと第2のダムで囲まれた領域に接着剤を塗布することにより、開口部(穴部)や外周部に接着剤が流出することを防止できる。
(8)本発明は、第8態様として、前記第1の部材は、板状のセラミック部材であり、前記第2の部材は、板状の金属部材であることを特徴とする。
本第8態様は、第1の部材や第2の部材として、好ましい態様を例示している。なお、この場合には、複合部材も板状の部材(板材)となる。
(9)本発明は、第9態様として、前記複合部材は、前記第1の部材が電気絶縁材性料からなるとともに、該第1の部材に吸着電極を有し、前記吸着電極に電圧を印加させた際に生じる静電引力を用いて被吸着物を吸着させる静電チャックであることを特徴とする。
本第9態様では、複合部材の好ましい態様を例示している。
(10)本発明(複合部材の製造方法)は、第10態様として、第1の部材と、該第1の部材とは異なる材料からなる第2の部材とを、互いの接合面の間に配置した接着剤によって接合する複合部材の製造方法において、前記接合の際に流動性を有する前記接着剤の流出を阻止するダムを形成するために、前記第1の部材又は前記第2の部材の接合面上にて、前記接着剤を塗布する領域を囲むように、ダム形成用材料を塗布して塗布部を形成する第1工程と、前記ダム形成用材料からなる前記塗布部を硬化させて、前記ダムを形成する第2工程と、前記ダムに囲まれた領域に、前記流動性を有する接着剤を塗布する第3工程と、前記接着剤を挟むように前記第1の部材と前記第2の部材とを配置して、前記接着剤を硬化させることにより、前記第1の部材と前記第2の部材とを接合する第4工程と、を有することを特徴とする。
本第10態様では、第1の部材又は第2の部材の接合面上にて、接着剤を塗布する領域を囲むように、ダム形成用材料を塗布して塗布部を形成した後に、塗布部を硬化させて、ダムを形成し、その後、ダムに囲まれた領域に、流動性を有する接着剤を塗布した後に、接着剤を挟むように第1の部材と第2の部材とを配置し、接着剤を硬化させることにより、第1の部材と第2の部材とを接合する。
これにより、第1の部材や第2の部材の(ダムを形成した箇所の)外側に接着剤を流出させることなく、しかも、接着剤の未充填部を生じさせることなく、第1の部材と第2の部材とを確実に接合することができる。また、例えばスクリーン印刷等によって、ダムを精度良く形成することができるという利点がある。
なお、ここで、流動性とは、外力が加わらない状態で流動性を有する場合だけでなく、外力によって流動する特性(例えばペースト状など)も含むものである。
(11)本発明は、第11態様として、前記ダムの高さよりも前記塗布する接着剤の高さを高くし、その後、前記第1の部材と前記第2の部材とを圧着することにより、前記接着剤を前記ダムの先端側に溢れさせてオーバーフロー層を形成することを特徴とする。
本第11態様は、上述したオーバーフロー層の好適な形成方法を例示している。これによって、ダムの先端と相手部材との隙間を無くして、接合性を高めることができる。
(12)本発明は、第12態様として、前記ダムを形成する接合面に開口部を有する場合には、前記開口部の周囲を囲むように、第1のダムを形成するとともに、前記接合面の外縁部に沿って該接合面を囲むように第2のダムを形成し、その後、前記第1のダムと前記第2のダムとの間に、前記流動性を有する接着剤を塗布することを特徴とする。
本第12態様は、第1の部材や第2の部材の接合面に開口部が形成されている場合に、ダムや接着剤層の好適な形成方法を例示している。これによって、接合面に開口部がある場合でも、開口部内に接着剤を流出させることなく、好適に接着を行うことができる。
(13)本発明は、第13態様として、前記ダム形成用材料の粘度は、前記流動性を有する接着剤の粘度より大であることを特徴とする。
本第13態様では、ダム形成用材料の粘度は、(ダムに囲まれた領域に塗布される)流動性を有する接着剤の粘度より大であるので、ダム形成用材料の塗布部の形状を保ち易く、よって、精度良くダムを形成することができる。
実施例の静電チャックを一部破断して示す斜視図である。 実施例の静電チャックを厚み方向に破断した一部を拡大して示す説明図である。 実施例の静電チャックを厚み方向に破断し、静電チャックを駆動するための電力の供給状態を示す説明図である。 実施例の静電チャックを厚み方向に破断し、静電チャックの一部の電極やヒータに対する電気的接続部分を示す説明図である。 (a)セラミック絶縁板の接合面側を示す平面図、(b)金属ベースの接合面側を示す平面図である。 金属ベースの接合面におけるダムや接着剤層の配置を示す説明図である。 静電チャックの製造方法における接合工程を模式的に示す説明図である。 (a)金属ベースの接合面におけるダム形成材料の塗布部のパターンを示す説明図、(b)ダムの間に塗布された接着剤を示す説明図である。 オーバーフロー層の形成手順を示す説明図である。 従来技術の説明図である。
以下に、本発明を実施するための形態について説明する。
[実施形態]
・複合部材の第1の部材としては、セラミック材料からなるセラミック絶縁板を採用でき、このセラミック材料としては、アルミナ、イットリア(酸化イットリウム)、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、炭化珪素、窒化珪素などといった高温焼成セラミックを主成分とする焼結体などが挙げられる。
また、用途に応じて、ホウケイ酸系ガラスやホウケイ酸鉛系ガラスにアルミナ等の無機セラミックフィラーを添加したガラスセラミックのような低温焼成セラミックを主成分とする焼結体を選択してもよいし、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、チタン酸ストロンチウムなどの誘電体セラミックを主成分とする焼結体を選択してもよい。
更に、セラミック以外に、例えばPEEKやポリイミドなどの耐熱性樹脂や熱分散材などに用いるカーボンや金属を採用することもできる。
なお、半導体製造におけるドライエッチングなどの各処理においては、プラズマを用いた技術が種々採用され、プラズマを用いた処理においては、ハロゲンガスなどの腐食性ガスが多用されている。このため、腐食性ガスやプラズマに晒される静電チャックには、高い耐食性が要求される。従って、前記セラミック絶縁板は、腐食性ガスやプラズマに対する耐食性がある材料、例えば、アルミナやイットリアを主成分とする材料からなることが好ましい。
・複合部材の第2の部材としては、金属やその合金からなる金属板を採用でき、金属としては、銅、アルミニウム、鉄、チタンなどを用いることができる。
・ダムや接着剤層を構成する材料としては、第1の部材(例えばセラミック絶縁板)と第2の部材(例えば金属板)とを接合させる力が大きい接着剤の材料(例えば熱硬化型接着剤など)であることが好ましい。
例えば、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド樹脂などの樹脂材料、或いは、インジウムなどの金属材料を含む接着剤を選択することができる。なお、例えば、第1の部材と第2の部材との熱膨張係数の差が大きい場合には、ダムや接着剤層は、緩衝材としての機能の高い弾性変形可能な樹脂材料(例えばシリコーン樹脂)からなることが特に好ましい。
以下に、本発明を実施するための実施例について説明する。
ここでは、複合部材として、例えば半導体ウェハを吸着保持できる静電チャックを例に挙げる。
a)まず、本実施例の静電チャックの構造について説明する。
図1に示す様に、本実施例の静電チャック1は、図1の上側にて半導体ウェハ3を吸着する装置であり、第1主面(吸着面)5及び第2主面(接合面)7を有する(例えば直径300mm×厚み3mmの)円盤状のセラミック絶縁板9と、第1主面(接合面)11及び第2主面(裏面)13を有する(例えば直径340mm×厚み20mmの)円盤状の金属ベース(クーリングプレート)15とを、2重構造の複合接着剤層17を介して接合したものである。
以下、各構成について説明する。
前記セラミック絶縁板9は、後述するように複数のセラミック層が積層されたものであり、アルミナを主成分とするアルミナ質焼結体である。このセラミック絶縁板9の内部には、半導体ウェハ3を冷却するヘリウム等の冷却用ガスを供給するトンネルである冷却用ガス供給路19が設けられ、吸着面5には、冷却用ガス供給路19が開口する複数の冷却用開口部21や、冷却用開口部21から供給された冷却用ガスが吸着面5全体に広がるように設けられた環状の冷却用溝23が設けられている。
なお、冷却用ガス供給路19は、静電チャック1を厚み方向(図2の上下方向)に貫いて、冷却用開口部21に開口するガス用貫通孔20を有している。
一方、前記金属ベース15は、例えばアルミニウム又はアルミニウム合金からなり、その内部には、セラミック絶縁板9を冷却する冷却用液体(例えばフッ素化液又は純水)が充填される冷却用空間25が設けられている。
更に、図2に詳細に示すように、前記セラミック絶縁板9においては、複数層(例えば6層)第1〜第6セラミック層27、29、31、33、35、37が積層されている。なお、ここでは、6層のセラミック層27〜37を示しているが、各セラミック層27〜37が、更に複数のセラミック層から構成されていてもよい。
前記セラミック絶縁板9の構成は、基本的に従来とほぼ同様であり、その内部において、吸着面5の(図2)下方には、例えば平面形状が半円状の一対の吸着電極41、43(図1参照)が形成されている。
この吸着電極41、43とは、静電チャック1を使用する場合には、両吸着電極41、43の間に、直流高電圧を印加し、これにより、半導体ウェハ3を吸着する静電引力(吸着力)を発生させ、この吸着力を用いて半導体ウェハ3を吸着して固定するものである。
また、吸着電極41、43の(図2)下方には、従来と同様に、例えば同一平面にて軸中心を回るように螺旋状に巻き回されたヒータ(発熱体)45が形成されている。
そして、後に詳述する様に、セラミック絶縁板9と金属ベース15とは、互いの接合面7、11の間に配置された硬化型接着剤からなる2重構造の複合接着剤層17により接合されている。
b)次に、本実施例の静電チャック1の電気的な構成について説明する。
図3に示すように、静電チャック1の吸着電極41、43やヒータ45には、それぞれを作動させるために電源回路が接続されている。
具体的には、吸着電極41、43には第1電源回路51が接続され、ヒータ45には第2電源回路53が接続されており、それらの動作は、マイコンを含む電子制御装置55によって制御される。
また、図4に一部を示すように、吸着電極41、43やヒータ45と、各電源回路51、55との接続は、接続端子(端子ピン)61、63、65、67(図5(a)参照)を利用して行うことができる。なお、図4では、接続端子61〜67の一部のみを例示している。
つまり、吸着電極41、43やヒータ45は、ビア69、71や内部導電層73などを介して、同図下方に開口する内部孔75、77のメタライズ層79、81に導通しており、このメタライズ層79、81にそれぞれ端子金具83、85が接合され、この端子金具83、85にそれぞれ接続端子61〜67が取り付けられている。
従って、接続端子61〜67を介して、吸着電極41、43やヒータ45に電力を供給することができる。
c)次に、本実施例の静電チャック1の要部について説明する。
図5(a)にセラミック絶縁板9の接合面7を示すように、セラミック絶縁板9には、その厚み方向に貫くように、冷却用ガス供給路19(詳しくはガス用貫通孔20の上部側を構成する上貫通孔86)が設けられている。
ここでは6個のガス用貫通孔20を例示しているが、通常は、このガス用貫通孔20には、吸着された半導体ウェハ3を吸着面5から分離するために、リフトピン(図示せず)が挿通される。
また、セラミック絶縁板9の接合面7には、上述した接続端子61〜67が、同図の手前に向かって立設されている。
同様に、図5(b)に金属ベース15の接合面11側を示すように、金属ベース15にも、その厚み方向に貫くように、冷却用ガス供給路19(詳しくガス用貫通孔20の下部側を構成する下貫通孔87)が設けられている。更に、この金属ベース15には、厚み方向に貫くように、接続端子61〜67が挿通される端子用貫通孔88が、4箇所に設けられている。
特に本実施例では、図6に金属ベース15の接合面11を示すように、セラミック絶縁板9が重ね合わされる外周円89に沿って、その内側に、全周にわたって所定幅(例えば2mm)で所定厚み(例えば250μm)の円環状の外部ダム91が形成されている。
また、下貫通孔87の開口部87aを囲むように、所定幅(例えば2mm)で所定厚み(例えば250μm)の円環状の第1内部ダム93が形成され、更に、端子用貫通孔88の開口部88aを囲むように、所定幅(例えば2mm)で所定厚み(例えば250μm)の円環状の第2内部ダム95が形成されている。
そして、これらの各ダム91〜95は、熱硬化型接着剤である例えばシリコーン接着剤(例えば信越化学製KE−1820)よって構成されている。
更に、外部ダム91と第1、第2内部ダム93、95とで囲まれた領域S、すなわち、(接合面11の平面方向において)外部ダム91の内側と第1、第2内部ダム93、95の外側との間の閉鎖された領域Sには、各ダム91〜95と同様な熱硬化型接着剤からなる接着剤層97が構成されている。
つまり、セラミック絶縁板9と金属ベース15との間の複合接着剤層17は、外部ダム91及び第1、第2内部ダム93、95と接着剤層97とから構成されている。即ち、複合接着剤層17は、環状の各ダム91〜95とそれらの間の領域Sの接着剤層97との2重構造となっている。
d)次に、本実施例の静電チャック1の製造方法について説明する。
<セラミック絶縁板9の製造方法>
(1)図示しないが、原料としては、主成分であるAl23:92重量%、MgO:1重量%、CaO:1重量%、SiO2:6重量%の各粉末を混合して、ボールミルで、50〜80時間湿式粉砕した後、脱水乾燥する。
(2)次に、この粉末に、メタクリル酸イソブチルエステル:3重量%、ブチルエステル:3重量%、ニトロセルロース:1重量%、ジオクチルフタレート:0.5重量%を加え、更に溶剤として、トリクロール−エチレン、n−ブタノールを加え、ボールミルで混合して、流動性のあるスラリーとする。
(3)次に、このスラリーを、減圧脱泡後平板状に流し出して徐冷し、溶剤を発散させて、(第1〜第6セラミック層27〜37に対応する)第1〜第6アルミナグリーンシートを形成する。
そして、この第1〜第6アルミナグリーンシートに対して、冷却用ガス供給路19など冷却ガスの流路となる空間や貫通孔、内部孔75、77となる空間、更にはビア69、71となるスルーホールを、必要箇所に開ける。
(4)また、前記アルミナグリーンシート用の原料粉末中にタングステン粉末を混ぜて、前記と同様な方法によりスラリー状にして、メタライズインクとする。
(5)そして、吸着電極41、43、ヒータ45、内部導電層73を形成するために、前記メタライズインクを用いて、それぞれの電極やヒータの形成箇所に対応したアルミナグリーンシート上に、通常のスクリーン印刷法により、各パターンを印刷する。なお、ビア69、71を形成するために、スルーホールに対して、メタライズインクを充填する。
(6)次に、前記第1〜第6アルミナグリーンシートを、冷却ガスの流路などが形成されるように位置合わせして、熱圧着し、積層シートを形成する。
(7)次に、熱圧着した積層シートを、所定の円板形状(例えば8インチサイズの円板形状)にカットする。
(8)次に、カットしたシートを、還元雰囲気にて、1400〜1600℃の範囲(例えば1590℃)にて5時間焼成(本焼成)し、アルミナ質焼結体(セラミック絶縁板9)を作製する。
(9)次に、セラミック絶縁板9に、メタライズ層79、81を形成し、このメタライズ層79、81上に端子金具83、85を接合する。
(10)次に、端子金具83、85に接続端子61〜67を嵌め込んで接続し、接続端子61〜67付きセラミック絶縁板9を完成する。
<セラミック絶縁板9と金属ベース15との接合方法>
(1)図7(a)に模式的に示すように、上述した各ダム(外部ダム91、第1、第2内部ダム93、95)の平面形状(ダムパターン)に対応した開口部87a、88aを有するスクリーンマスクを用い、金属ベース15の接合面11に、所定の粘度を有するペースト状の前記熱硬化型接着剤をスクリーン印刷する。なお、この粘度は、塗布後に自身の形状を保持することができる程度の粘度(例えば150Pa・s)である。
これにより、外部ダム91、第1、第2内部ダム93、95の形成位置に、複数の環状のダムパターンの塗布部91a、93a、95a(図8(a)の濃いグレー部分参照)が形成される。即ち、外部ダム91、第1、第2内部ダム93、95の形成位置に、塗布部91a、93a、95aが形成される。
(2)次に、図7(b)に示す様に、この塗布部91a、93a、95aを、100℃程度で乾燥させて硬化させる。これにより、外部ダム91、第1、第2内部ダム93、95(図8(b)参照)が形成される。
(3)次に、図7(c)に示すように、外部ダム91、第1、第2内部ダム93、95で囲まれた領域S(即ち接着剤層97の形成部位)に、その領域Sに対応した開口部を有するスクリーンマスクを用いて、前記各ダム91〜95の形成に用いた材料と同様なペースト状の熱硬化型接着剤をスクリーン印刷する。
これにより、領域Sに、領域塗布部Sa(図8(b)の薄いグレー部分参照)が形成される。
この接着剤層形成用の熱硬化型接着剤としては、ダム形成用の熱硬化型接着剤と同じもの(硬化後に同一組成のもの)を用いることができ、また、その塗布の際の粘度も同じものを用いることができるが、本実施例では、ダムの成形性を高めるために、塗布の際の粘度としては、ダム形成用の熱硬化型接着剤の粘度の方が高いものを用いる。
また、本実施例では、図9(a)に示すように、金属ベース15の接合面11の領域Sに、熱硬化型接着剤をスクリーン印刷して領域塗布部Saを形成する場合には、その厚みを、各ダム91、93、95の厚みよりも大きくする(例えば50μm程度厚くする)。
(4)次に、図7(d)に示すように、金属ベース15の接合面11側(同図上方)から、セラミック絶縁板9を押し当てるようにする。
具体的には、セラミック絶縁板9の接合面7側(同図下方)から下方に延びる接続端子61〜67を、金属ベース15の各端子用貫通孔88に嵌めるようにして、セラミック絶縁板9を下方に移動させる。
(5)次に、図7(e)に示すように、セラミック絶縁板9の接合面7にて、熱硬化型接着剤を上方より押圧する。
具体的には、セラミック絶縁板9に(例えば錘によって)荷重をかけて、大気雰囲気にて100℃程度に加熱し、熱硬化型接着剤を乾燥硬化させて、接着剤層97を形成する。
なお、熱硬化型接着剤をセラミック絶縁板9で押圧する際に、領域塗布部Saの厚さが各ダム91、93、95の厚さよりも大きいので、余剰の熱硬化型接着剤が僅かに各ダム91、93、95の上部(先端)を乗り超えて、図9(b)に示すようなオーバーフロー層101が形成される。
これによって、セラミック絶縁板9と金属ベース15とが熱硬化型接着剤によって接合されて、静電チャック1が完成する。
e)次に、本実施例の効果について説明する。
・本実施例の静電チャック1では、接着剤層97を囲むように各ダム91〜95が形成されており、このダム91〜95は、金属ベース15の接合面11上に、ダム91〜95となるペースト状の熱硬化型接着剤が塗布された後に硬化することによって形成されたものである。
従って、セラミック絶縁板9や金属ベース15に複数の細径の(端子用貫通孔88等の)開口部87a、88aが形成されている場合でも、容易に且つ精度良くダム91〜95を形成することができる。
また、この様にダム91〜95が形成されているので、(接合時に)熱硬化型接着剤がセラミック絶縁板9の外周側や開口部87a、88aに流出しないようにできる。よって、熱硬化型接着剤の未充填部が生じ難いので、平面方向における熱伝導性のムラが少ない(従って吸着面5における均熱性が高い)という利点がある。
・本実施例では、ダム91〜95の先端と対向する接合面7との間に、熱硬化型接着剤からなるオーバーフロー層101が形成されているので、セラミック絶縁板9と金属ベース15との密着性(従って接着性)が高いという利点がある。
・本実施例では、ダム91〜95は、例えばシリコーン樹脂からなり、押圧によって変形可能な弾性(例えばヤング率が1.5MPa)を有しているので、接合時に、セラミック絶縁板9が押圧されると、その押圧力によってダム91〜95も柔軟に変形して、ダム91〜95の先端の相手側の接合面7と密着する。よって、セラミック絶縁板9と金属ベース15との接着性が高いという利点がある。
・本実施例では、ダム91〜95の材料及び接着剤層97の材料は、熱硬化型接着剤であるので、ダム91〜95を容易に形成できるとともに、セラミック絶縁板9と金属ベース15との接合を容易に行うことができる。
しかも、ダム91〜95の材料及び接着剤層97の材料は、同一の熱硬化型接着剤であるので、ダム91〜95と接着剤層97の特性(例えば熱的、機械的特性)が揃っている。従って、静電チャック1の吸着面5における均熱性を高めることができる。
・本実施例の静電チャック1の製造方法では、金属ベース15の接合面11上にて、領域Sを囲むように、熱硬化型接着剤を塗布して塗布部91a、93a、95aを形成した後に、その熱硬化型接着剤を加熱し硬化させて、ダム91〜95を形成し、その後、領域Sに同様な熱硬化型接着剤を塗布した後に、熱硬化型接着剤を挟むようにセラミック絶縁板9と金属ベース15とを押圧して加熱し、熱硬化型接着剤を硬化させることにより、セラミック絶縁板9と金属ベース15とを接合している。
これにより、セラミック絶縁板9の周囲などに熱硬化型接着剤を流出させることなく、しかも、熱硬化型接着剤の未充填部を生じさせることなく、セラミック絶縁板9と金属ベース15とを確実に接合することができる。また、スクリーン印刷によって、ダム91〜95を精度良く形成することができる。
・特に本実施例では、セラミック絶縁板9や金属ベース15の接合面7、11には、開口部87a、88aが形成されているが、セラミック絶縁板9と金属ベース15との接合の際には、開口部87a、88aの周囲を囲むように、ダム(第1、第2内部ダム)93、95を形成するので、接着剤層97を形成するための熱硬化型接着剤が開口部87a、88a内に流入することがない。
・また、本実施例では、ダム91〜95の熱硬化型接着剤の塗布の際の粘度は、接着剤層97の熱硬化型接着剤の塗布の際の粘度より大であるので、(ダム91〜95の)塗布部91a、93a、95aの形状を保ち易く、よって、精度良くダム91〜95を形成することができる。
[特許請求の範囲と実施例との関係]
セラミック絶縁板9が第1の部材に、金属ベース15が第2の部材に、外部ダム91が第2のダムに、第1、第2内部ダム93、95が第1のダムに該当する。
尚、本発明は前記実施形態や実施例になんら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
(1)例えば、前記実施例では、金属ベース側にダムや接着剤層を設けたが、セラミック絶縁板側に接着剤を設けてよく、或いは、金属ベースとセラミック絶縁板側の両方に設けてよい。
(2)また、前記実施例では、複合部材として静電チャックを挙げたが、本発明は、それ以外に、CVD用ヒータ、PVD用ヒータ、シャワーヘッドなどに適用できる。
(3)また、前記実施例では、ダムを構成する接着剤として、シリコーン樹脂を例に挙げたが、シリコーン樹脂に限らず、塗布によってダムを形成できる各種の熱硬化型接着剤等の接着剤を使用できる。また、熱硬化型樹脂に限らず、塗布によってダムを形成できる例えば湿気(水分)硬化型樹脂などの接着剤を利用できる。
同様に、前記実施例では、接着剤層を構成する接着剤として、シリコーン樹脂を例に挙げたが、シリコーン樹脂に限らず、各種の熱硬化型接着剤等の接着剤を使用できる。また、熱硬化型樹脂に限らず、例えば湿気(水分)硬化型樹脂などの接着剤を利用できる。
(4)前記ダムや接着剤層を構成する接着剤としては、同じ熱的特性(例えば熱伝導率)や機械的特性(例えばヤング率)などの特性を有する同種の接着剤を使用できるが、それらの特性が異なる別種の接着剤を使用してもよい。
具体的には、例えばダムの材料として、信越化学製KE-1867を用い、接着剤層の材料として信越化学製KE-1820を用いてもよい。
また、ダムの熱伝導率と接着剤層の熱伝導率とが異なるように、異なる材料(接着剤)を用いてよい。つまり、ダムと接着剤層の熱伝導率が異なるようにすることによって、吸着面における熱的特性を任意に変更することができる。これによって、接合面の開口部に、セラミック絶縁体の外周部や端子部などにより熱的に特異領域となる場合であっても、熱的な特異領域を調整できるという利点がある。
(5)前記実施例では、領域Sに塗布する接着剤の厚みをダムの高さより大きくしてオーパーフロー層を形成したが、オーパーフロー層を形成しないように、領域Sに塗布する接着剤の厚みを設定してもよい。
1…静電チャック
3…半導体ウェハ
5…吸着面
7、11…接合面
9…セラミック絶縁板
15…金属ベース
17…複合接着剤層
87a、88a…開口部
91、93、95…ダム
91a、93a、95a…塗布部
97…接着剤層
101…オーバーフロー層

Claims (13)

  1. 第1の部材と、該第1の部材とは異なる材料からなる第2の部材とを、互いの接合面の間に配置された接着剤からなる接着剤層によって接合した複合部材において、
    前記第1の部材と前記第2の部材との接合面の間に、前記接着剤層の外周に沿って、該接着剤層を囲むように形成されたダムを備えるとともに、
    前記ダムは、前記第1の部材又は前記第2の部材の接合面上に、前記ダムとなる材料が塗布された後に硬化することによって形成されたものであることを特徴とする複合部材。
  2. 前記ダムと、該ダムに対向する接合面との間に、前記接着剤からなるオーバーフロー層を備えたことを特徴とする請求項1に記載の複合部材。
  3. 前記ダムは、押圧によって変形可能な弾性を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の複合部材。
  4. 前記ダムの材料及び前記接着剤層の材料は、熱硬化型接着剤であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の複合部材。
  5. 前記ダムの材料及び前記接着剤層の材料は、同種の接着剤であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の複合部材。
  6. 前記ダムの熱伝導率と前記接着剤層の熱伝導率とが異なることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の複合部材。
  7. 前記ダムが形成される接合面には開口部が形成されており、該開口部の周囲を囲むように第1のダムが形成されるとともに、前記接合面の外縁部には該接合面を囲むように第2のダムが形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の複合部材。
  8. 前記第1の部材は、板状のセラミック部材であり、前記第2の部材は、板状の金属部材であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の複合部材。
  9. 前記複合部材は、前記第1の部材が電気絶縁材性料からなるとともに、該第1の部材に吸着電極を有し、前記吸着電極に電圧を印加させた際に生じる静電引力を用いて被吸着物を吸着させる静電チャックであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の複合部材。
  10. 第1の部材と、該第1の部材とは異なる材料からなる第2の部材とを、互いの接合面の間に配置した接着剤によって接合する複合部材の製造方法において、
    前記接合の際に流動性を有する前記接着剤の流出を阻止するダムを形成するために、前記第1の部材又は前記第2の部材の接合面上にて、前記接着剤を塗布する領域を囲むように、ダム形成用材料を塗布して塗布部を形成する第1工程と、
    前記ダム形成用材料からなる前記塗布部を硬化させて、前記ダムを形成する第2工程と、
    前記ダムに囲まれた領域に、前記流動性を有する接着剤を塗布する第3工程と、
    前記接着剤を挟むように前記第1の部材と前記第2の部材とを配置して、前記接着剤を硬化させることにより、前記第1の部材と前記第2の部材とを接合する第4工程と、
    を有することを特徴とする複合部材の製造方法。
  11. 前記ダムの高さよりも前記塗布する接着剤の高さを高くし、その後、前記第1の部材と前記第2の部材とを圧着することにより、前記接着剤を前記ダムの先端側に溢れさせてオーバーフロー層を形成することを特徴とする請求項10に記載の複合部材の製造方法。
  12. 前記ダムを形成する接合面に開口部を有する場合には、前記開口部の周囲を囲むように、第1のダムを形成するとともに、前記接合面の外縁部に沿って該接合面を囲むように第2のダムを形成し、その後、前記第1のダムと前記第2のダムとの間に、前記流動性を有する接着剤を塗布することを特徴とする請求項10又は11に記載の複合部材の製造方法。
  13. 前記ダム形成用材料の粘度は、前記流動性を有する接着剤の粘度より大であることを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載の複合部材の製造方法。
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