JP2014163845A - 体液収集体保持シートの支持キット、体液収集体の保護方法、及び体液収集体の取出方法 - Google Patents

体液収集体保持シートの支持キット、体液収集体の保護方法、及び体液収集体の取出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】体液を蓄積する体液収集体を、体液の測定が行われるまで保護する。
【解決手段】粘着面5aを有する粘着シート5と、粘着面5a上に設けられ、被験者から収集された体液を蓄積した体液収集体3,4と、を有する体液収集体保持シート2を支持するための支持キット1である。支持キット1は、第1シート10と、第2シート20と、を備えている。第1シート10は、体液収集体保持シート2の体液収集体3,4が挿入可能な大きさを有する孔部13,14を備え、粘着面5aが貼付される第1面10a及び該第1面10aとは反対側の第2面10bを有する。第2シート20は、第1シート10の第2面10bに対して孔部13,14を覆うように剥離可能に貼付されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、保持シートの支持キット、体液収集体の保護方法、及び体液収集体の取出方法に関する。
特許文献1には、組織液を収集する収集部材が記載されている。この収集部材は、組織液を保持可能な保水性を有するゲルが、支持部材の粘着面によって支持された構造を有する。
収集部材を支持部材の粘着面によって被験者の皮膚に貼り付けると、被験者の組織液がゲルに移動し、組織液が経皮的にゲルに収集される。収集部材が所定時間貼り付けられた後、収集部材は皮膚から取り外される。皮膚から取り外された収集部材は、測定装置に設置され、ゲルに含まれる組織液の測定が行われる。
特開2010−169662号公報
収集部材が皮膚から取り外されてから、組織液の測定が行われるまでには時間がかかることがある。例えば、被験者のいる施設と測定装置が設置された施設とが離れている場合、皮膚から取り外された収集部材を、測定装置が設置された施設まで輸送する必要があり、日数を要する。収集部材が皮膚から取り外されてから組織液の測定が行われる測定装置に供されるまでに時間を要すると、収集部材において、組織液を保持するゲルの乾燥や汚染などの問題が生じる可能性が高くなる。また、特許文献1記載の収集部材を皮膚から取り外した場合、支持部材の粘着面も露出する。そのため、収集部材を測定装置に設置するため、支持部材から収集部材を取り出す際に、支持部材の粘着面が操作者に張り付き、操作が煩雑になる場合がある。しかし、この点に関して、特許文献1では何ら考慮がなされていない。
そこで、本発明は、組織液などの体液を蓄積する体液収集体を、体液の収集が完了してから体液の測定が行われるまで保護し、体液の測定の際に簡便に取り扱い可能にすることを目的とする。
一の観点からみた本発明は、粘着面を有する粘着シートと、前記粘着面上に設けられ、被験者から収集された体液を蓄積した体液収集体と、を有する体液収集体保持シートを支持するための支持キットであって、前記体液収集体保持シートの前記体液収集体が挿入可能な大きさを有する孔部を備え、前記粘着面が貼付される第1面及び該第1面とは反対側の第2面を有する第1シートと、前記第1シートの前記第2面に対して前記孔部を覆うように剥離可能に貼付された第2シートと、を備えることを特徴とする体液収集体の支持キットである。
上記本発明によれば、体液収集体を、第1シートと第2シートで保護することができる。また、保護された体液収集体を取り出す際には、第2シートを第1シートから剥離させれば、体液収集体を露出させることができる。その結果、保護された体液収集体を取り外すのが容易となり、簡便に体液の測定を行うことができる。
前記第2シートは、前記第1シートの前記第2面に貼付される側の面に粘着層を有し、前記第1シートの前記第2面は、粘着層を有さない非粘着面として形成されているのが好ましい。第2シートが剥離されると第1シートの第2面に粘着層がなく、体液収集体を取り外すのが容易となる。
前記第1シートは、前記孔部の範囲を除いて、前記第1シートの前記第1面に貼付される前記粘着シートの前記粘着面全体を覆う大きさに形成されているのが好ましい。この場合、粘着面のほぼ全体を覆うことができ、粘着面が露出していることによる作業性の低下を防止できる。
前記第1シートの前記第1面に対して貼付された第3シートを更に備え、前記第3シートは、前記孔部を覆うように前記第1シートの前記第1面に対して剥離可能に貼付されているのが好ましい。この場合、支持キットの使用時まで、孔部によって露出する第2シートを第3シートで覆って保護することができる。第2シートにおいて、孔部に対応する範囲は、体液収集体が接するため、第3シートで保護しておくことで、この範囲に埃などが付着して体液収集体が汚染されることを防止できる。
前記第1シートの前記第1面と前記第3シートとの粘着力は、前記第1シートの前記第2面と前記第2シートとの粘着力よりも低いのが好ましい。この場合、先に剥離されるべき第3シートの剥離を容易にすることができる。
前記第1シートの前記第1面及び前記第2面は、いずれも粘着層を有さない非粘着面であり、前記第1シートの前記第2面は、前記第1シートの前記第1面よりも、剥離性が高い面であるのが好ましい。第2面の剥離性が高いことで、第1シートの第1面に保持シートが貼付された状態において、第2面に貼付された第2シートを、比較的容易に剥離させることができ有利である。
前記第1シートの前記第2面と前記第2シートとの粘着力は、前記第1シートの前記第1面に前記粘着シートの前記粘着面が貼付されたときの前記第1シートの前記第1面と前記粘着シートの前記粘着面との粘着力よりも弱いのが好ましい。第1シートと第2シートとの粘着力が弱いことで、第1シートの第1面に保持シートが貼付された状態において、第2面に貼付された第2シートを、比較的容易に剥離させることができ有利である。
前記第2シートは、前記粘着シートと前記体液収集体との粘着力よりも弱い粘着力で、前記第1シートの前記孔部に挿入された前記体液収集体に接するように前記第1シートに貼付されているのが好ましい。第2シートが体液収集体に弱い粘着力で接していることで、第2シートの剥離時に、第2シートとともに体液収集体が剥離されるのを防止できる。
前記第2シートは、前記第1シートの前記第2面に貼付される側の面に、粘着層を有するとともに、前記第1シートの前記孔部に挿入された前記体液収集体が接する範囲に前記粘着層が形成されていない非粘着範囲を有しているのが好ましい。この場合、第2シートと体液収集体との間に粘着力がほとんど発生せず、第2シートの剥離時に、第2シートとともに体液収集体が剥離されるのを防止できる。
前記第1シートは、前記体液収集体の厚さよりも薄いのが好ましい。この場合、体液収集体を粘着シートから取り外すのが容易となる。
前記第2シートは、前記第1シートの前記第2面に貼付される側の面に、粘着層を有するとともに、前記第1シートの前記第2面に貼付される側の面の外縁の少なくとも一部に前記粘着層が形成されていない非粘着範囲を有しているのが好ましい。
前記第3シートは、前記第3シートの外縁の少なくとも一部に前記第1シートに粘着していない第1非粘着範囲を有し、前記第2シートは、前記第2シートの外縁の少なくとも一部に前記第1シートと粘着していない第2非粘着範囲を有しているのが好ましい。これらの非粘着範囲は、第3シート又は第2シートを剥離させる際のつまみ部として利用することができる。
前記第1非粘着範囲は、前記第1シートの外縁よりも外側に突出した範囲として形成され、前記第2非粘着範囲は、前記第1シートの前記第2面と対向しているが前記第2面に粘着していない範囲として形成されているのが好ましい。第3シートの第1非粘着範囲を第1シートよりも突出させることで、使用者が、第1非粘着範囲を認識するのが容易になる。
前記第1非粘着範囲及び前記第2非粘着範囲は、前記支持キットの外縁において互いに対向する位置に形成されているのが好ましい。
前記第1非粘着範囲は、前記第2非粘着範囲よりも広いのが好ましい。
前記3シートは、前記第3シートの外縁の一部が前記第1シートの外縁よりも外側に突出し、前記第3シートの外縁の残りの部分が前記前記第1シートの外縁にほぼ一致するように、前記第1シートに貼付されているのが好ましい。
前記支持キットは、前記粘着面上に設けられた複数の前記体液収集体を支持する支持キットであり、前記第1シートは、前記複数の体液収集体をそれぞれ挿入するための複数の孔部を有し、前記第1シートの前記第2面には、前記複数の孔部をそれぞれ覆うように複数の前記第2シートが貼付されているのが好ましい。
前記複数の孔部の形状は、前記複数の孔部それぞれに挿入される前記複数の体液収集体の形状の相似形であり、前記複数の孔部それぞれに挿入される前記複数の体液収集体の形状が互いに異なっていることに応じて、前記複数の孔部それぞれの形状が異なっているのが好ましい。
前記第2シートは、前記第1シートの前記第2面に貼付される側の面に、前記孔部の位置を示すマークを有し、前記第1シートは、前記第1面側から前記マークを視認可能に構成されているのが好ましい。この場合、使用者は、孔部の位置を認識し易くなる。
支持キットは、輸送用袋を更に備えるのが好ましい。
他の観点からみた本発明は、粘着面を有する粘着シートと、前記粘着面上に設けられ、被験者から収集された体液を蓄積した体液収集体と、を有する体液収集体保持シートの体液収集体、を保護する方法であって、前記体液収集体を挿入可能な大きさを有する孔部を備えた第1シートによって、前記体液収集体の周囲の前記粘着面を覆う状態にするとともに、前記第1シートの前記体液収集体保持シートに対向する面とは反対側の面に剥離可能に貼付された第2シートによって、前記孔部に挿入された前記体液収集体を覆う状態にする工程を含むことを特徴とする体液収集体の保護方法である。
さらに他の観点からみた本発明は、粘着面を有する粘着シートと、前記粘着面上に設けられ、被験者から収集された体液を蓄積した体液収集体と、を有する体液収集体保持シートの体液収集体、の取出方法であって、前記体液収集体を挿入可能な大きさを有する孔部を備えた第1シートによって、前記体液収集体の周囲の前記粘着面が覆われた状態、かつ、前記第1シートの前記体液収集体保持シートに対向する面とは反対側の面に剥離可能に貼付された第2シートによって、前記孔部に挿入された前記体液収集体が覆われた状態である保護状態において、前記第2シートを前記第1シートから剥離して前記体液収集体を露出させる工程と、露出した前記体液収集体を、前記粘着シートから取り外す工程と、を含むことを特徴とする体液収集体の取出方法である。
本発明の体液収集体の保護キット及び保護方法によれば、体液収集体を、体液の収集が完了してから体液の測定が行われるまで保護し、体液の測定の際に簡便に取り扱い可能にすることができる。
また、本発明の体液収集体の取出方法によれば、保護された体液収集体を適切に取り出すことができる。
支持キットの分解斜視図である。 (a)は体液収集体保持シートの斜視図であり、(b)は体液収集体保持シートの断面図であり、(c)は体液収集体保持シートを皮膚に貼付した状態を示す図である。 支持キットの分解断面図である。 第2シートの分解斜視図である。 (a)は支持キットを第2シートの背面(第2シート側の面)からみた図であり、(b)は(a)のA−A線断面図である。 (a)は図5(a)のB−B線断面図であり、(b)は図5(a)のC−C線断面図である。 支持キットの使用方法(前半)を示す図である。 体液収集体保持シートが支持キットによって支持された状態を示す断面図である。 支持キットの使用方法(後半)を示す図である。 体液収集体保持シートが保持された支持キットから第2シート(取出シート)を剥離させた状態を示す断面図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態を詳細に説明する。
[1.支持キットの全体構成]
図1に示す本実施形態の支持キット1は、後述する体液収集体保持シート2(図2参照)を支持することで体液収集体保持シート2が備える体液収集体3,4を保護するためのものである。
支持キット1は、第1シート10、第2シート20(21,22)、及び第3シート30を備えている。
なお、これら第1シート10、第2シート20(21,22)、及び第3シート30を互いに貼付して一体化したものを支持具100という。支持具100だけで支持キット1を構成してもよいし、支持具100と後述の輸送用袋40とを含めたものを支持キット1としてもよい。
また、第1シート10、第2シート20(21,22)、及び第3シート30は、非常に薄い部材であるので、図面においては、分かりやすくするために、各シート10,20,30の厚さ方向の寸法を膨張して描いている。
第1シート(支持シート)10は、支持キット1使用時において、体液収集体が設けられた粘着シート5(図2参照)が貼付されるシートである。第1シート10は、粘着シート5の粘着面5aを覆いつつ、体液収集体保持シート2を支持することができる。
第1シート10には、体液収集体3,4が挿入される複数(2個)の孔部(貫通孔)13,14が形成されている。一方の孔部(第1孔部)13には、後述の第1体液収集体3が挿入され、他方の孔部(第2孔部)14には、後述の第2体液収集体4が挿入される。
なお、図示の孔部13,14は、第1シート10の外縁から離れて形成されているが、第1シート10の外縁から面内方に向けて切り欠かれた切欠状のものであってもよく、その形状は特に限定されない。すなわち、孔部13,14は、第1シートの一方の面10a側から他方の面10b側に挿通可能となるものであれば足りる。
支持キット1の未使用状態において、第1シート10の一方の面(第1面;貼付面)10aには、第3シート30が剥離可能に貼付されている。第1シート10の貼付面10aは、支持キット1の使用時において、体液収集体保持シート2の粘着シート5が貼付される面となる。
第1シート10の貼付面10aに貼付されている第3シート30は、支持キット1の未使用状態においては、貼付面10aを保護する保護シートとして機能し、支持キット1の使用の際には、粘着シート5を貼付可能とすべく第1シート10から剥離される。
支持キット1の未使用状態において、第1シート10の他方の面(第2面;取出面)10bには、第2シート(取出シート)20(21,22)が剥離可能に貼付されている。第2シート20(21,22)は、第1シート10の孔部13,14を取出面10b側から覆うためのものである。
第2シート20は、孔部13,14が複数(2個)設けられていることに対応して、複数(2枚)設けられている。複数の第2シート20のうち、一方の第2シート(第1取出シート)21は、第1孔部13を覆うためのものであり、他方の第2シート(第2取出シート)22は、第2孔部14を覆うためのものである。
第2シート20が、第1シート10の取出面10b側に貼付されていることで、体液収集体3,4が孔部13,14に挿入されるように体液収集体保持シート2を第1シート10の貼付面10aに貼付しても、第1シート10の取出面10b側において体液収集体3,4が孔部13,14から露出しないように覆って保護することができる。
また、第2シート20は、第1シート10に貼付された体液収集体保持シート2から体液収集体3,4を取り出す際に、体液収集体3,4を取出面10b側において露出させるべく第1シート10から剥離される。
[2.体液収集体保持シート]
[2.1 体液収取具の全体構成]
図2は、支持キット1によって支持される体液収集体保持シート2を示している。この体液収集体保持シート2は、皮膚上で体液を収集するためのものであり、より具体的には、穿刺具(図示省略)によって皮膚に形成された微細孔から組織液を収集するとともに皮膚上の汗を収集するために用いられる。
体液収集体保持シート2は、所定時間、被験者の皮膚Sに貼付されることで、体液が収集・蓄積される。体液が収集・蓄積された体液収集体保持シート2は、皮膚Sから引き剥がされ、後述するように、支持キット1によって保護ないし支持される。
体液収集体保持シート2は、第1収集体(体液収集体)3、第2収集体(体液収集体)4、及び粘着シート5を備えている。
第1収集体3及び第2収集体4は、4隅が面取りされた長方形状の粘着シート5の粘着面5a上において当該粘着シート5の長手方向に沿って互いに離間して配設されている。
なお、粘着シート5の粘着面5aには第1収集体3及び第2収集体4を覆うように剥離可能に貼付された剥離シート(図示省略)が設けられている。体液収集体保持シート2の使用時には当該剥離シートを剥離して、図2(a)(b)に示すように第1収集体3及び第2収集体4を露出させる。
[2.2 収集体]
第1収集体3は、4隅が面取りされた長方形状を呈しており、微細孔が形成されていない被験者の皮膚S上に配設される。一方、第2収集体4は、円形形状を呈しており、被験者の皮膚Sの微細孔が形成された領域400上に配設される(図2(c)参照)。
本実施の形態では、第1収集体3のサイズは7mm×12mmであり、厚さt1は0.7mmである。また、第2収集体4の直径は10mmであり、厚さt2は0.7mmである。第1収集体3の形状は長方形に限定されるものではなく、円形、正方形など他の形状とすることもできる。また、第2収集体4の形状やサイズは、皮膚Sに形成される微細孔領域400の形状やサイズに合わせて選定することができ、特に限定されるものではない。さらに、第1収集体3および第2収集体4の厚さも特に限定されるものではないが、剥離シートにより覆う必要があることなどから、通常、0.05〜1.5mm程度の範囲で選定される。
第1収集体3は、微細孔が形成されていない皮膚Sの領域からの汗を収集し蓄積するために用いられる。一方、第2収集体4は、微細孔が形成された皮膚Sの領域400からの組織液を収集し蓄積するために用いられる。第1収集体3は、第2収集体4により収集された組織液を用いた測定の結果の信頼性の判断や補正を行うために、微細孔を形成していない領域からの汗を収集する部材である。
第1収集体3および第2収集体4は、被験者の皮膚から抽出した組織液を保持可能な保水性を有するゲルからなっており、抽出媒体としての純水を含有している。このゲルは、組織液や汗を収集することが可能であれば、特に限定されないが、ポリビニルアルコールやポリビニルピロリドンからなる群より選ばれる少なくとも一種の親水性ポリマーから形成されたゲルが好ましい。ゲルを形成する親水性ポリマーは、ポリビニルアルコール単独またはポリビニルピロリドン単独であってもよく、両者の混合物であってもよく、ポリビニルアルコール単独またはポリビニルアルコールとポリビニルピロリドンとの混合物であることがより好ましい。
ゲルは、親水性ポリマーを水溶液中で架橋する方法により形成することができる。ゲルは、親水性ポリマーの水溶液を基材上に塗工して塗膜を形成し、該塗膜中に含まれる親水性ポリマーを架橋する方法により形成することができる。親水性ポリマーの架橋法としては、化学架橋法や放射線架橋法などがあるが、ゲル中に各種化学物質が不純物として混入し難い点で、放射線架橋法を採用することが望ましい。
[2.3 粘着シート]
第1収集体3および第2収集体4が配設される粘着シート5は、4隅が面取りされた長方形状を呈しており、その片面(第1収集体3および第2収集体4が配設される側の面)は、アクリル系粘着剤などの粘着剤を塗布して形成した粘着層を有する粘着面5aとされている。
粘着シート5は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、および、ポリウレタンなどの合成樹脂で作製することができる。その厚さは、特に限定されるものではないが、通常、0.005〜0.200mm程度である。
粘着シート5の大きさも特に限定されるものではないが、本実施形態では、25mm×50mm程度である。
[3.支持キットの詳細な構成]
支持キット1(支持具)100の詳細な構成を、図1及び図3〜図6に基づいて説明する。
[3.1 第1シート(支持シート)]
第1シート10は、4隅が面取りされた長方形状を呈しており、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの合成樹脂によって作成されている。本実施形態の第1シート10は、透明(無色透明)であるが、透明でなくてもよい。第1シート10は、色を有していてもよいが、この場合、第1シート10の素材自体が色素を含有しているのが好ましく、第1シート10の表面に印刷されたインク層又は第1シート10の表面に貼付されたテープなどの付加的な色彩付与部材が設けられていないのが好ましい。また第1シート10は測定干渉物質を含有していないのが好ましい。
付加的な色彩付与部材が存在すると、収集体3,4が色彩付与部材に接触した場合に収集体がインク等で汚染されるおそれがある。また、収集体3,4を取り出す際に使用されるピンセットで色彩付与部材を傷つけるとその削りカスが収集体3,4を汚染するおそれがあり好ましくない。
第1シート10の厚さtは、特に限定されるものではないが、収集体3,4の取出しの容易性の観点からは、収集体3,4の厚さt1,t2(0.7mm)よりも薄いのが好ましく、さらには、収集体3,4の厚さt1,t2よりも十分に薄いのが好ましい。より具体的には、第1シート10の厚さtは、収集体3,4の厚さt1,t2(0.7mm)の20%以下であるのが好ましく、さらには0.01mm以下が好ましく、さらには0.075mm程度が好ましい。なお、第1シート10の厚さtの下限としては、強度を確保する観点から、0.05mm以上が好ましい。
第1シート10の大きさも特に限定されるものではない。ただし、第1シート10には、体液収集体保持シート2の粘着シート5が貼付されるため、第1シート10は、粘着シート5よりも大きく形成されているのが好ましく、さらにはシート面積が粘着シート5の2倍以上あるのが好ましい。本実施形態では、第1シート10の大きさは、53mm×68mm程度である。
第1シート10が、粘着シート5よりも大きく形成されていることで、第1シート10に粘着シート5が貼付されたときに、孔部13,14の範囲を除いて、粘着シート5の粘着面5a全体を覆うことができる。
第1シート10に形成された第1孔部13は、挿入される第1収集体3が長方形状であることに対応して相似形である長方形状に形成されている。なお、第1孔部13は4隅が面取りされていない長方形であるが、ここでは、4隅の面取りの有無を無視して実質的に相似形であれば相似形であるとみなす。
第1孔部13のサイズ(開口サイズ)は、第1収集体3を挿入可能なように、第1収集体3のサイズ以上であれば特に限定されないが、第1収集体3のサイズ以上から第1収集体3のサイズの2.5倍以下の範囲が好ましく、さらには第1収集体3のサイズの2倍程度が好ましい。本実施形態では、第1孔部13のサイズ(開口サイズ)は、11mm×16mm程度であり、第1収集体3のサイズ(7mm×12mm)よりも一回り大きくなっている。
第1シート10に形成された第2孔部14は、挿入される第2収集体4が円形状であることに対応して相似形である円形状に形成されている。
第2孔部14のサイズ(開口サイズ)は、第2収集体4を挿入可能なように、第2収集体4のサイズ以上であれば特に限定されないが、第2収集体4のサイズ以上から第2収集体4のサイズの2.5倍以下の範囲が好ましく、さらには第2収集体4のサイズの2倍程度が好ましい。本実施形態では、第2孔部14の直径は14mm程度であり、第2収集体4の直径(10mm)よりも一回り大きくなっている。
第1孔部13及び第2孔部14は、粘着シート5上における第1収集体3及び第2収集体4の間隔に合わせた間隔で第1シート10に形成されている。複数の孔部13,14相互の間隔を、粘着シート5上における複数の収集体3,4相互の間隔に一致させることで、粘着シート5に設けられている各収集体3,4を対応する孔部13,14に位置合わせした上で、粘着シート5を第1シート10に貼付すると、各収集体3,4を孔部13,14に挿入させることができる。
なお、第1孔部13及び第2孔部14の並置方向は、長方形状の第1シート10の長辺方向とされている。
第1シート10の両面10a,10bは、いずれも粘着剤が設けられておらず、粘着面を有する他のシート20,30,5が貼付される非粘着面とされている。本明細書において、非粘着面とは、粘着剤が設けられていない面である。第1シートの両面10a,10bに粘着剤が設けられていないことで、前述の色彩付与部材と同様に、粘着剤が収集体3,4の汚染源となることを回避できる。
ただし、第1シート10の取出面10bには、シリコーンコーティング(剥離コーティング;表面コーティング)が施されて、第1シート10の本来の表面よりも剥離性が高められている。なお、コーティングは透明である。一方、第1シート10の貼付面10aには、シリコーンコーティングが施されておらず第1シート10の本来の表面のままである。したがって、取出面10bは、貼付面10aよりも剥離性が高くなっている。
取出面10bの剥離性が高いことで、取出シートである第2シート20を容易に剥離させることができる。
また、貼付面10aの剥離性が低いことで、体液収集体保持シート2の粘着シート5を強固に貼付面10aに貼付することができる。体液収集体保持シート2の粘着シート5は、被験者の皮膚Sに一旦貼付されて引き剥がされた後に、貼付面10aに貼付されるため、貼付面10aへの貼付時には、粘着シート5の粘着面5aには汗や皮膚組織の一部が付着している。このため、粘着シート5の粘着面5aの粘着力は、貼付面10aへの貼付時には、粘着面5a元来の粘着力よりも低下する。
したがって、仮に貼付面10aの剥離性が高いと、貼付面10aに貼付された粘着シート5が剥離して脱落しやすくなるが、本実施形態では、貼付面10aの剥離性が低いため、粘着力が低下した粘着シート5であっても、比較的強固に貼付面10aへ貼付することができる。
[3.2 第2シート(取出シート)]
図3及び図4に示すように、2枚の第2シート21,22は、それぞれ、複数の層211,212,213,214,221,222,223,224を有する積層構造を有している。
一方の第2シート(第1取出シート)は、両面テープ等からなる第1粘着層211、第1収集体3の第1保護シート212、第1マーク(第1マーク層)213、及び第1マーク213の第1保護シート214を、これらの順序で積層して構成されている。
他方の第2シート(第2取出シート)は、両面テープ等からなる第1粘着層221、第2収集体4の第2保護シート222、第2マーク(第2マーク層)223、及び第2マーク223の第2保護シート224を、これらの順序で積層することで一体的に構成されている
図3に示すように、第1粘着層211及び第2粘着層221を構成する両面テープは、それぞれ、ポリエチレンなどの合成樹脂からなる基材211b,221bの両面に粘着剤211c,211d,221c,221dからなる層が形成されて構成されている。
粘着層211,221は、第2シート21,22を第1シート10の取出面10bに貼付させるためのものである。前述のように、第1シート10の取出面10bは、貼付面10aに比べて剥離性が高いため、第2シート21,22を第1シート10の取出面10bに貼付したときの粘着力は、仮に第1シート10の貼付面10aに貼付したときの粘着力よりも低くなる。
また、本実施形態では、第2シート21,22の粘着層211,221による第1シート10の取出面10bへの粘着力は、体液収集体保持シート2(未使用状態)の粘着シート5が第1シート10の貼付面に貼付されたときの粘着面5aによる第1シート10の貼付面10aとの粘着力よりも弱くされている。第2シート21,22の粘着力が弱いことで、第2シート21,22を剥離する際に、粘着シート5の剥離を防止しつつ容易に第2シート21,22を剥離させることができる。
収集体3,4の保護シート212,222は、4隅が面取りされた長方形状を呈しており、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの合成樹脂によって作成されている。収集体3,4の保護シート212,222は、透明である。
マーク213,223は、第1シート0.01mm程度の薄いテープ材によって構成された色(例えば、黒)付きの部材である。マーク213,223は、第1シート10の孔部13,14の位置を示すためのものである。マーク213,223は、第2シート20が第1シートに貼付されたときに、第1シート10の孔部13,14それぞれの外縁の位置を示すべく、孔部13の外縁形状に沿った大きさと形状とされている。
例えば、第1孔部13の位置を示す第1マーク213は、第1孔部13が長方形状であることに対応して、長方形枠状に形成されている。また、第2孔部14の位置を示す第2マーク223は、第2孔部14が円形状であることに対応して、円形枠状に形成されている。なお、図示のマーク213,223は、製作を容易にするため、一部切欠枠状に形成されているが、切欠きがなく連続した枠状に形成されていてもよい。
また、マーク213は、印刷によって形成されていてもよい。
マーク213,223の保護シート214,224は、4隅が面取りされた長方形状を呈しており、シート基材214a,224aがポリエチレンテレフタレート(PET)などの合成樹脂によって作成されている。マーク213,223の保護シート214,224の基材214a,224aのいずれか一方の面に対して、マーク213,223とは異なる色(例えば、白)のテープが全面に貼付されている。色付きテープによる着色によって、第2シート20全体に色が付与される。なお、テープに代えて印刷によって、第2シート20に色を付与してもよい。また、テープ又は印刷による保護シート214,224への着色は、マーク213,223の保護シート基材214a,224aの両面のうち、収集体3,4の保護シート212,222側の面に対してなされるのが好ましい。この場合、収集体3,4への汚染源となりうるテープ等が第2シートの表面に露出するのを避けることができる。
マーク213,222の保護シート基材214a,224aの一面には、粘着剤からなる粘着層214b,224bが形成されている。収集体3,4の保護シート212,222とマーク213,223の保護シート214,224とは、マーク213,223を、所定の位置において挟んだ状態で、粘着層214b,224bによって強固に粘着されて一体化されている。なお、図5,6では、図示の便宜上、収集体3,4の保護シート212,222とマーク213,223の保護シート214,224との間には、マーク213,223の厚み分の隙間が描かれているが、実際のマーク213,223は、非常に薄い(0.01mm程度)ため、実際にはこのような隙間は存在しない。
マーク213,223が、収集体3,4の保護シート212,222とマーク213,223の保護シート214,224とで挟まれていることで、収集体3,4への汚染源となり得るマーク213,223が、第2シート20の表面に露出するのを避けることができる。
また、マーク213,223は、保護シート212,222,214,224では挟まれているが、第1シート10側に位置する保護シート211,221及び粘着層211,221が透明であるため、マーク213,223は、第1シート10側である第2シート表面21a,22aから視認可能である。さらに、第1シート10も透明であるため、第2シート20が第1シート10の取出面10b側に貼付されていても、第1シート10の貼付面10a側から、マーク213,223を視認可能である。したがって、支持キット1の使用者は、マーク213,223の位置を目印にして、体液収集体保持シート2を第1シート10の貼付面10aの適切な位置に貼付することができる。
一方、マーク213,223の保護シート214,224には、色(白色)が付されており、第2シート裏面21b,22bからは、マーク213,223を視認不能又は視認困難とされている。これにより、支持キット1の使用者は、第2シート裏面21b,22bからはマーク213,223を認識できず、体液収集体保持シート2を、誤って第2シート裏面21b、22bに貼付してしまうのを防止することができる。
保護シート212,214,222,224は、それぞれ同形同大である。各保護シートの大きさは、長辺が、第1シート10の短辺とほぼ同じ長さ(53mm程度)であり、短辺が、第1シートの長辺のほぼ半分の長さ(33.5mm程度)である。後述のように、両面テープからなる粘着層211,222は、保護シート212,214,222,224よりも小さいため、保護シート212,214,222,224の大きさが、複数の第2シート21,22それぞれの大きさとなる。
2枚の第2シート21,22の大きさは、第1シート10のほぼ半分であるため、2枚の第2シート21,22を、第1シート10の取出面10bに貼付すると、図5に示すように、2枚の第2シート21,22で、第1シート10の取出面10bのほぼ全体を覆うことができる。したがって、第1シート10の孔部13,14も、第2シート21,22で塞がれる。
なお、図5に示すように、2枚の第2シート21,22は、わずかな隙間51を確保した状態で、第1シート10に貼付される。
また、2枚の第2シート21,22それぞれは、第1シート10の面内に位置する対向辺21c,22cを除き、それらの外縁が第1シート10の外縁と一致するように、第1シート10に貼付されているため、第1シート10と第2シート20との一体感が高められている。
第2シート20を第1シート10に貼付させるための粘着層211,221は、4隅が面取りされた長方形状を呈している。
粘着層211,221は、第1シート10の孔部13,14に対応した孔部211a,221aを有している。粘着層211,221が孔部211a,221aを有しているのは、第2シート21,22の表面(第1シート10の取出面10bに貼付される側の面)21a,22aに、粘着層211,221以外に、非粘着範囲212a,222aを形成するためである。
これらの非粘着範囲212a,222aは、第1シート10の孔部13,14に対応する範囲に、粘着層211,221が存在しないようにするためのものである。
非粘着範囲212a,222aは、第1シート10の貼付面10a側から孔部13,14に挿入された収集体3,4が、粘着層211,221に接触することなく、第2シート20における収集体保護シート221,222に当接させる役割を持つ。したがって、収集体3,4が粘着層211,221(の粘着剤)によって汚染されるのを防止しつつ、保護シート221,222(第2シート21,22)にて収集体3,4を覆うことができる。
また、非粘着範囲212a,222aは、粘着性を有しないため、孔部13,14に挿入された収集体3,4が第2シート21,22の非粘着範囲212a,222aに接しても、第2シート21,22と収集体3,4との間には、粘着力が発生しない。したがって、第2シート21,22と収集体3,4との粘着力は、ほとんどなく、粘着シート5に粘着された収集体3,4と粘着シート5との粘着力よりも弱い粘着力で収集体3,4は第2シート21,22に接することになる。
このため、第2シート21,22を第1シート10から剥離した際に、収集体3,4は粘着シート5に粘着された状態を維持でき、収集体3,4が第2シート21,22側に付着して第2シート21,22とともに外れるおそれが少ない。
粘着層211,221の孔部211a,221aは、非粘着範囲212a,222aを、第1シート10の孔部13,14よりも大きくして、孔部13,14の内部に粘着層211,221が露出するのを防止している。
つまり、第1シート10第1孔部13に対応する第1粘着層211の第1孔部211aは、第1孔部13の相似形である長方形状に形成されている。第1孔部211aのサイズ(開口サイズ)は、13mm×18mm程度であり、第1孔部13のサイズ(11mm×16mm)よりも一回り大きくなっている。
また、第1シート10の第2孔部14に対応する第2粘着層221の第2孔部221aは、第2孔部14の相似形である円形状に形成されている。第2孔部221aの直径は16mm程度であり、第2孔部14の直径(14mm)よりも一回り大きくなっている。
つまり、孔部211a,221aは、それらの外縁が、孔部13,14の外縁に対して、d=1mm分の孔部211a,221aの外方へ広がって形成されている。
また、粘着層211,221の外形形状は、保護シート212,222(第2シート21,22)全体の大きさよりも小さくなっている。
粘着層211,221が保護シート212,222(第2シート21,22)よりも小さくなっているのは、第2シート21,22の表面(第1シート10の取出面10bに貼付される側の面)21a,22aの外縁(一つの短辺)付近に非粘着範囲(第2非粘着範囲)212b、222bを形成するためである。
保護シート212,222(第2シート21,22)それぞれの大きさは、33.5mm×53mmであるのに対して、粘着層211,221それぞれの大きさは、33mm×45.5mmであり、粘着層211,221のほうが長辺の長さが7.5mm、短辺の長さが0.5mmほど短くなっている。
粘着層211,221は、その外縁が、非粘着範囲212b,222bが形成される短辺を除いて、他の3辺(2つの長辺及び他方の短辺)では、保護シート212,222(第2シート21,22)の外縁と一致するように、保護シート212,222(第2シート21,22)に貼付されている。
これらの非粘着範囲212b、222bは、第1シート10に貼付された第2シート21,22において、第1シート10の取出面10bに対向しているが、取出面10bに粘着していない範囲となる(図6参照)。
非粘着範囲212b,222bは、第2シート21,22を第1シート10から剥離させる際に、第2シート21,22をつまんでめくるのを容易にするつまみ部として機能する。
また、図5(a)に示すように、第1シート10の取出面10b側には、2枚の第2シート21,22間の隙間51と、第2シート21,22の面取りによって第1シート10を覆っていない部分52と、が生じる。
したがって、第2シート21,22を剥離させる際には、つまみ部となる非粘着範囲212b,222bを、取出面10b面上の第2シート21,22がない範囲51,52において指やピンセットなどの器具でつまんでめくることで、第2シート21,22を容易に剥離させることができる。
[3.3 第3シート(保護シート)]
第3シート30は、4隅が面取りされた長方形状を呈している。図3に示すように、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの合成樹脂によって形成された基材301と、基材301の第1シート10側の面に形成された粘着層302と、基材301の粘着層303とは反対側の面に形成された表示層303と、を備えている。
粘着層302及び表示層303は、基材301の全面にわたって形成されている。
表示層303は、基材301に対する印刷又はテープ貼付によって形成されている。表示層303は、保護シートである第3シート30を剥離させる際に、どの位置からめくれば良いかを示す剥離位置指示マーク32を、第3シート30の表面に形成するためのものである。図1において、剥離位置指示マーク32は、第3シート30の一方の長辺付近に付されており、これら剥離位置指示マーク32が付された辺(つまみ部)を、指などでつまんでめくることで、第3シート30を第1シート10から剥離することができる。
また、表示層303は、第3シート30全体に色を付すためにも用いられている。第3シート30の色は、第1シート10及び第2シートの色(透明及び白)以外の色(例えば、青色)として、剥離すべき第3シート30を認識し易くするために付される。
第3シート30は、その長辺の長さは第1シート10の長辺と同じ長さ(68mm程度)とされ、その短辺の長さは、第1シート10の短辺の長さ(53mm)よりも大きい長さ(62mm)とされている。
第3シート30は、剥離位置指示マーク32が付された辺(外縁)以外の他の3辺では、第1シート10の外縁と一致するとともに、剥離位置指示マーク32が付された辺では、第1シート10の外縁よりも(9mmほど)外側に突出するように、第1シート10に貼付されている(図5,6参照)。
第3シート30において第1シート10よりも突出した範囲31は、粘着層302を有しているが、第1シート10とは粘着していない非粘着範囲(第1非粘着範囲)31となっている。なお、非粘着範囲31には粘着層302の形成を省略してもよい。
この範囲31には、前述のように剥離位置指示マーク32が付されており、この範囲31は、第3シート30を剥離させる際に指などでつまむためのつまみ部となっている。つまみ部31だけが支持キット1全体のなかで突出しているために、支持キット31の使用者は、容易につまみ部31の位置を認識することができる。
また、第2シート21,22のつまみ部(第2非粘着範囲212b,222b)は、第1シート10から突出していないのに対して、第3シート30のつまみ部(第1非粘着範囲31)が第1シート10から突出していることで、第3シート30のつまみ部31のほうが、支持キット31の使用者にとって、より容易に認識できるものとなっている。
また、第2シート21,22は、第3シート30の剥離位置指示マーク32のような剥離位置指示マークを有していないため、この点からも、第3シート30のつまみ部31のほうが、認識容易性が高い。
後述のように、支持キット31の使用の際には、第3シート30のほうが、第2シート21,22よりも先に、第1シート10から剥離される。したがって、先に剥離すべき第3シート30のつまみ部31を目立たせることで、誤って、第2シート21,22が先に剥離されるのを防止することができる。
また、図5において、第3シート30のつまみ部(第1非粘着範囲31)は、支持キット1の上側(一方の長辺側)に設けられているのに対して、第2シート20のつまみ部(第2非粘着範囲212b、222b)は、支持キット2の下側(他方の長辺側)に設けられている。すなわち、両つまみ部31,212b,22bは、支持キット1の外縁において互いに対向する位置(対向する辺)に形成されている。
したがって、この点からも、第3シート30を剥離すべきときに誤って、第2シート20を剥離してしまうことをより確実に防止することができる。
また、第3シート30のつまみ部(第1非粘着範囲31)は、その幅(第1シート10に対する突出幅)が9mmであるのに対して、第2シート30のつまみ部(第2非粘着範囲212b,222b)は、その幅(粘着層211,221に対する保護シート212,222の突出幅)が7.5mmであり、第3シート30のつまみ部31のほうが第2シート20のつまみ部212b,222bよりも広くなっている。
第3シート30のつまみ部31を広くすることで、第3シート30を剥離させるのが第2シート20に比べて容易になり、第3シート30を剥離すべきときに誤って、第2シート20を剥離してしまうことをより確実に防止することができる。
第3シート30の粘着層302は、第1シート10の貼付面10aからの剥離を容易にするため、粘着力の弱い粘着剤によって形成されている。第3シート30の粘着層302の粘着力は、第2シート21,22の粘着層211,221(ここでは、両面テープ211,221の第1シート10側の粘着剤211c、221cからなる層)の粘着力よりも小さく設定されている。
前述のように第1シート10の貼付面10aは、粘着力が低下した粘着シート5であっても確実に貼付できるように、取出面10bに比べて剥離性が低く、非粘着面とされている。したがって、仮に、第3シート30の粘着層302の粘着力が、第2シート21,22の粘着層211,221の粘着力と同等程度であると、第3シート30のほうが第2シート21,22よりも、強固に第1シート10に貼付されることになる。この結果、第3シート30のほうが第2シート21,22よりも剥離させにくくなる。この場合、第3シート30を剥離作業がより困難になって、第3シート30を剥離する際に誤って第2シート20を剥離させる可能性が高くなる。
これに対して、本実施形態では、第3シート30のほうが、第2シート21,22よりも剥離が容易になるように、第3シート30の粘着層302の粘着力を、第2シート21,22の粘着層211,221の粘着力よりも低くしている。
つまり、図1に示すように、第1シート10と第2シート20との粘着状態を「弱粘着(剥離可能な粘着)」というものとすると、第1シート10と第3シート30との粘着状態は、弱粘着よりもさらに弱い「微粘着」ということができる。
さらに、第3シート30が貼付される貼付面10aの剥離性が低いことを考慮して、第3シート30の粘着層302の粘着力を、第2シート21,22の粘着層211,221の粘着力よりも、十分に低くするのが好ましい。
例えば、第3シート30の粘着層302の粘着力は、第2シート21,22の粘着層211,221(両面テープ211,221の第1シート10側の粘着剤211c、221cからなる層)の粘着力の1%以下であるのが好ましく、さらには0.5%以下であるのが好ましい。なお、最低限の粘着力を確保するため、第3シート30の粘着層302の粘着力は、第2シート21,22の粘着層211,221(両面テープ211,221の第1シート10側の粘着剤211c、221cからなる層)の粘着力の0.1%以上が好ましく、さらには0.3%以上が好ましい。
第3シート30の粘着力を低くしても、第1シート10の貼付面10aは、剥離性が低く粘着しやすいため、第3シート30が第1シートに貼付された状態を維持することができ、粘着力が弱いため、第3シート30の剥離も容易である。
[4.支持キットの使用方法(保護方法・取出方法)]
[4.1 保護方法(支持方法)]
図7は、皮膚Sから引き剥がされた体液収集体保持シート2(の収集体3,4)を、支持キット1(支持具100)によって保護ないし支持する手順を示している。
図7のステップ1に示すように、保護キット1は、輸送用袋40に支持具100(第1シート10、第2シート20、第3シート30が一体的に貼付されたもの)を収納した状態で、使用者に供給される。輸送用袋40は、チャック部41を有しており、密封可能な袋体であり。輸送用袋40としては、金属コーティング(アルミコーティング)がなされ防湿性・気密性に優れたものを用いるのが好ましい。
なお、図7における使用者は、例えば、体液収集体保持シート2を被験者に貼付する者(病院などのスタッフ)である。
まず、使用者は、輸送用袋40から支持具100を取り出す(図7のステップ1)。そして、使用者は、つまみ部31を指などでつまんで、支持具100から第3シート(保護シート)30だけを剥離させる(図7のステップ2)。第3シート30が第1シート10から剥離されることで、第1シート10の貼付面10aにおいて孔部13,14が露出する。
第1シート10の貼付面10a側からは、透明な第1シート10を介して、第2シート21,22のマーク213,223が視認可能であるため、使用者は、マーク213,223を目印にして、被験者の皮膚Sから引き剥がした体液収集体保持シート2を第1シート10の貼付面10aに貼付する(図7のステップ3)。
より詳細には、使用者は、マーク213,223を目印にして、孔部13,14と収集体3,4とを位置合わせして、収集体3,4が孔部13,14に入るように、体液収集体保持シート2の粘着シート5の粘着面5aを第1シート10の貼付面10aに貼付する。
図8に示すように、体液収集体保持シート2が第1シート10に貼付されることで、粘着シート5における収集体3,4周囲の粘着面5aが第1シート10によって覆われた状態になる。また、孔部13,14に挿入された収集体3,4は、第2シート20によって覆われた状態となる。
つまり、体液収集体保持シート2が第1シート10に貼付されることで、収集体3,4は、粘着シート5と、第1シート10及び第2シート21,22とで包まれた状態になる。これにより、収集体3,4が、乾燥したり、埃等によって汚染されたりすることを防止することができる。つまり、収集体3,4が、第1シート10及び第2シート21,22によって保護ないし保持された状態となる。
また、第1シート10は、粘着シート5よりも大きいため、粘着シート5の粘着面5a全体が第1シート10によって覆われ、粘着シート5の粘着面5aが露出しない状態となって、取扱いが容易となる。
そして、第1シート10及び第2シート21,22に支持された体液収集体保持シート2は、輸送用袋40に収納される(図7のステップ4)。輸送用袋40はチャック部41によって密封される。なお、粘着シート5の粘着面5aは露出していないので、粘着面5aが輸送用袋40の内面等に付着してしまうことはない。
第1シート10及び第2シート21,22に支持された体液収集体保持シート2を収納した輸送用袋40は、輸送業者によって、測定のための装置が設置された施設まで輸送される(図7のステップS5)。収集体3,4は、第1シート10及び第2シート21,22、さらには輸送用袋40によって保護された状態で運送されるため、運送手段が一般的な郵便や宅配便であっても、収集体3,4の乾燥・汚染を防止できる。
[4.2 取出方法]
図9は、第1シート10及び第2シート21,22に保持された体液収集体保持シート2(保護状態にある体液収集体保持シート2)から収集体3,4を取り出す手順を示している。
なお、図8における使用者は、収集体3,4に収集された体液の測定のための装置が設置された施設において、収集体3,4を取り出す者である。
第1シート10及び第2シート21,22に保持された体液収集体保持シート2が収納された輸送用袋40が輸送されてくると、使用者は、輸送用袋40を開封して、第1シート10及び第2シート21,22に保持された体液収集体保持シート2を輸送用袋40から取り出す(図9のステップ6)。
そして、使用者は、一方の第2シート(第2取出シート)22のつまみ部222bを指などでつまんで、一方の第2シート22を第1シート10の取出面10bから剥離させる(図9のステップ7)。第2シート22を剥離することで、第1シート10の孔部14内の第2収集体14が露出する(露出工程)。そして、使用者は、ピンセットなどの器具200を用いて、第2収集体14を粘着シート5から剥離させて取り外す(取り外し工程)。
取り外された第2収集体14は、測定を行う装置(図示省略)にセットされ、第2収集体14に蓄積された体液(組織液)の測定が行われる。
続いて、使用者は、他方の第2シート(第1取出シート)21のつまみ部212bを指などでつまんで、他方の第2シート21を第1シート10の取出面10bから剥離させる(図9のステップ8)。第2シート21を剥離することで、第1シート10の孔部13内の第1収集体13が露出する(露出工程)。そして、使用者は、ピンセットなどの器具200を用いて、第1収集体13を粘着シート5から剥離させて取り外す(取り外し工程)。
取り外された第1収集体13は、測定を行う装置(図示省略)にセットされ、第1収集体13に蓄積された体液(汗)の測定が行われる。
なお、ステップ7とステップ8を行う手順は逆でもよく、その順序は特に限定されない。また、第2収集体14または第1収集体13に蓄積された体液の測定は、上述のように第2収集体14または第1収集体13が装置にセットされて行われてもよいが、第2収集体14または第1収集体13に蓄積された体液が例えば純水などに抽出され、そこで抽出された体液を含む抽出物が装置にセットされて行われてもよい。
ステップ7及びステップ8において、収集体3,4を露出させるために第2シート21,22を剥離する際において、本実施形態では、第2シート21,22は、収集体3,4と粘着していないため、図9に示すように収集体3,4を粘着シート5に残したまま、第2シート21,22を剥離するのが容易である。
また、図10に示すように、2枚の第2シート21,22を両方剥離させてから、収集体3,4を取り外してもよい。
なお、単に、収集体3,4を保護するだけであれば、単なる1枚のシートを粘着シート5の粘着面5aに貼付して、当該1枚のシートと粘着シート5とで収集体3,4を包むようにすればよい。しかし、そのような保護では、収集体3,4を露出させるために当該1枚のシートを、粘着シート5から剥離させる必要がある。粘着シート5は、皮膚Sに貼付されるものであるため元来強い粘着力を有していることから、シートを粘着シート5から剥離させるのは容易ではない。
これに対して、本実施形態では、収集体3,4を露出させるために、剥離可能に第1シート10に貼付された第2シート21,22を剥離させるだけでよいため、剥離作業が容易に行える。
しかも、1枚のシートだけで収集体3,4を保護する場合、粘着シート5からシートを剥離させることができたとしても、粘着シート5の粘着面5aが露出することになる。この場合、収集体3,4を保持シートから剥離させる取り外し工程において、粘着シート5aの粘着面5aに使用者の指や器具200などが引っ付いて作業性が低下するおそれがある。
しかし、本実施形態では、収集体3,4を粘着シート5から取り外す際において、粘着シート5の粘着面5aが孔部13,14内を除いて、第1シート10によって覆われているため、使用者の指や器具200が粘着シート5の粘着面5aに引っ付いてしまって取り外し工程の作業性が低下することが、防止されている。
また、図10に示すように、第1シート10の厚さtは、収集体3,4の厚さt1、t2に比べて小さいため、収集体3,4を容易に取り外すことができる。また、収集体3,4よりも孔部13,14のほうが大きいため、孔部13,14の外縁と収集体3,4外縁の間に間隔があり、この間隔を利用して器具200によって収集体200を掴むのが容易となっている。
[5.変形例]
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、孔部13,14の数は、2個に限定されるものではなく、体液収集体保持シート2における収集体の数に応じて、1個又は3個以上とすることができる。また、第2シート20の数も、孔部13,14の数に応じた変更することができる。なお、第2シート20の数は、孔部13,14の数よりも少なくてもよい。つまり、1枚の第2シート20で複数の孔部13を塞いでもよい。また上記実施の形態では、2枚の第2シート21,22が、わずかな隙間51を確保した状態で、第1シート10に貼付されるが、第1シートとほぼ同じサイズの1枚の第2シートが第1シート10に貼付され、第2シートには、その中心を通るように切れ込み線が入っていてもよい。また、上記実施の形態では、第1マーク、第2マークは、第2シートに付されているが、第1シートに付されていてもよい。
1 支持キット
2 体液収集体保持シート
3 第1収集体(体液収集体)
4 第2収集体(体液収集体)
5 粘着シート
5a 粘着面
10 第1シート(支持シート)
10a 第1面(貼付面;非粘着面)
10b 第2面(取出面;非粘着面)
13 第1孔部
14 第2孔部
20 第2シート(取出シート)
21 第1取出シート
21a 表面(取出面に貼付される側の面)
211 第1粘着層(両面テープ)
212a 非粘着範囲
212b 非粘着範囲(第2非粘着範囲)
213 第1マーク
22 第2取出シート
22a 表面(取出面に貼付される側の面)
221 第2粘着層(両面テープ)
222a 非粘着範囲
222b 非粘着範囲(第2非粘着範囲)
223 第2マーク
30 第3シート(保護シート)
31 非粘着範囲(第1非粘着範囲)
40 輸送用袋
100 支持具
S 皮膚
t 第1シートの厚さ
t1 第1収集体の厚さ
t2 第2収集体の厚さ

Claims (22)

  1. 粘着面を有する粘着シートと、前記粘着面上に設けられ、被験者から収集された体液を蓄積した体液収集体と、を有する体液収集体保持シートを支持するための支持キットであって、
    前記体液収集体保持シートの前記体液収集体が挿入可能な大きさを有する孔部を備え、前記粘着面が貼付される第1面及び該第1面とは反対側の第2面を有する第1シートと、
    前記第1シートの前記第2面に対して前記孔部を覆うように剥離可能に貼付された第2シートと、
    を備える
    ことを特徴とする体液収集体保持シートの支持キット。
  2. 前記第2シートは、前記第1シートの前記第2面に貼付される側の面に粘着層を有し、
    前記第1シートの前記第2面は、粘着層を有さない非粘着面として形成されている
    請求項1記載の体液収集体保持シートの支持キット。
  3. 前記第1シートは、前記孔部の範囲を除いて、前記第1シートの前記第1面に貼付される前記粘着シートの前記粘着面全体を覆う大きさに形成されている
    請求項1又は2記載の体液収集体保持シートの支持キット。
  4. 前記第1シートの前記第1面に対して貼付された第3シートを更に備え、
    前記第3シートは、前記孔部を覆うように前記第1シートの前記第1面に対して剥離可能に貼付されている
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の体液収集体保持シートの支持キット。
  5. 前記第1シートの前記第1面と前記第3シートとの粘着力は、前記第1シートの前記第2面と前記第2シートとの粘着力よりも低い
    請求項4記載の体液収集体保持シートの支持キット。
  6. 前記第1シートの前記第1面及び前記第2面は、いずれも粘着層を有さない非粘着面であり、
    前記第1シートの前記第2面は、前記第1シートの前記第1面よりも、剥離性が高い面である
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の体液収集体保持シートの支持キット。
  7. 前記第1シートの前記第2面と前記第2シートとの粘着力は、前記第1シートの前記第1面に前記粘着シートの前記粘着面が貼付されたときの前記第1シートの前記第1面と前記粘着シートの前記粘着面との粘着力よりも弱い
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の体液収集体保持シートの支持キット。
  8. 前記第2シートは、前記粘着シートと前記体液収集体との粘着力よりも弱い粘着力で、前記第1シートの前記孔部に挿入された前記体液収集体に接するように前記第1シートに貼付されている
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の体液収集体保持シートの支持キット。
  9. 前記第2シートは、前記第1シートの前記第2面に貼付される側の面に、粘着層を有するとともに、前記第1シートの前記孔部に挿入された前記体液収集体が接する範囲に前記粘着層が形成されていない非粘着範囲を有している
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の体液収集体保持シートの支持キット。
  10. 前記第1シートは、前記体液収集体の厚さよりも薄い
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の体液収集体保持シートの支持キット。
  11. 前記第2シートは、前記第1シートの前記第2面に貼付される側の面に、粘着層を有するとともに、前記第1シートの前記第2面に貼付される側の面の外縁の少なくとも一部に前記粘着層が形成されていない非粘着範囲を有している
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の体液収集体保持シートの支持キット。
  12. 前記第3シートは、前記第3シートの外縁の少なくとも一部に前記第1シートに粘着していない第1非粘着範囲を有し、
    前記第2シートは、前記第2シートの外縁の少なくとも一部に前記第1シートと粘着していない第2非粘着範囲を有している
    請求項4記載の体液収集体保持シートの支持キット。
  13. 前記第1非粘着範囲は、前記第1シートの外縁よりも外側に突出した範囲として形成され、
    前記第2非粘着範囲は、前記第1シートの前記第2面と対向しているが前記第2面に粘着していない範囲として形成されている
    請求項12記載の体液収集体保持シートの支持キット。
  14. 前記第1非粘着範囲及び前記第2非粘着範囲は、前記支持キットの外縁において互いに対向する位置に形成されている
    請求項12又は13記載の体液収集体保持シートの支持キット。
  15. 前記第1非粘着範囲は、前記第2非粘着範囲よりも広い
    請求項12〜14のいずれか1項に記載の体液収集体保持シートの支持キット。
  16. 前記3シートは、前記第3シートの外縁の一部が前記第1シートの外縁よりも外側に突出し、前記第3シートの外縁の残りの部分が前記前記第1シートの外縁にほぼ一致するように、前記第1シートに貼付されている
    請求項4、5、及び12〜15のいずれか1項に記載の体液収集体保持シートの支持キット。
  17. 前記支持キットは、前記粘着面上に設けられた複数の前記体液収集体を支持するための支持キットであり、
    前記第1シートは、前記複数の体液収集体をそれぞれ挿入するための複数の前記孔部を有し、
    前記第1シートの前記第2面には、前記複数の孔部をそれぞれ覆うように複数の前記第2シートが貼付されている
    請求項1〜16のいずれか1項に記載の体液収集体保持シートの支持キット。
  18. 前記複数の孔部の形状は、前記複数の孔部それぞれに挿入される前記複数の体液収集体の形状の相似形であり、
    前記複数の孔部それぞれに挿入される前記複数の体液収集体の形状が互いに異なっていることに応じて、前記複数の孔部それぞれの形状が異なっている
    請求項17記載の体液収集体保持シートの支持キット。
  19. 前記第2シートは、前記第1シートの前記第2面に貼付される側の面に、前記孔部の位置を示すマークを有し、
    前記第1シートは、前記第1面側から前記マークを視認可能に構成されている
    請求項1〜18のいずれか1項に記載の体液収集体保持シートの支持キット。
  20. 輸送用袋を更に備える
    請求項1〜19のいずれか1項に記載の体液収集体保持シートの支持キット。
  21. 粘着面を有する粘着シートと、前記粘着面上に設けられ、被験者から収集された体液を蓄積した体液収集体と、を有する体液収集体保持シートの体液収集体、を保護する方法であって、
    前記体液収集体を挿入可能な大きさを有する孔部を備えた第1シートによって、前記体液収集体の周囲の前記粘着面を覆う状態にするとともに、前記第1シートの前記体液収集体保持シートに対向する面とは反対側の面に剥離可能に貼付された第2シートによって、前記孔部に挿入された前記体液収集体を覆う状態にする工程を含む
    ことを特徴とする体液収集体の保護方法。
  22. 粘着面を有する粘着シートと、前記粘着面上に設けられ、被験者から収集された体液を蓄積した体液収集体と、を有する体液収集体保持シートの体液収集体、の取出方法であって、
    前記体液収集体を挿入可能な大きさを有する孔部を備えた第1シートによって、前記体液収集体の周囲の前記粘着面が覆われた状態、かつ、前記第1シートの前記体液収集体保持シートに対向する面とは反対側の面に剥離可能に貼付された第2シートによって、前記孔部に挿入された前記体液収集体が覆われた状態である保護状態において、前記第2シートを前記第1シートから剥離して前記体液収集体を露出させる工程と、
    露出した前記体液収集体を、前記粘着シートから取り外す工程と、
    を含むことを特徴とする体液収集体の取出方法。
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