JP2007210661A - 収納体 - Google Patents

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Abstract

【課題】収納物の乾燥を防ぐことができるとともに取り扱いを容易とし、かつ、紙等と対応づけて取り扱うことができ、紙等から分離した際にその後の処理に支障をきたすことを回避する。
【解決手段】フィルム基材21aとフィルム基材21bとが互いに剥離可能に貼着された2層構造の積層フィルムからなり、フィルム基材21a,21bは、互いに貼着後の剥離が可能でかつ、剥離後の再貼着が不可能に貼着され、折り部23を介して折り畳むと、フィルム基材21aの折り畳み状態にて内側となる面の周縁部に塗布された粘着剤22によって袋形状となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、物品を収納する収納体に関し、特に、フィルムからなる収納体に関する。
従来より、病院等の医療機関において、病気の診療や検査等のために血液や尿等の検体を採取することが行われている。このように採取された検体は検体容器に収容され、検体の検査を行う検査機関に送られ、検査機関にて検体の検査が行われることになる。また、近年においては、検体として唾液を用いた検査も考えられている。
このように採取された検体は、検体容器に収容されて検査機関に送られることになるが、検体の数が多い場合、その数分の検体容器が検査機関に送られることとなり、嵩張ってしまい取り扱いが困難となってしまう。
ここで、2枚のフィルムに物品を挟み込んでその一部をシールすることにより物品を包装する包装体が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。この包装体に検体を収納して検査機関に送れば、検体の数が多い場合であっても嵩張らす、また、検体が2枚のフィルムに挟み込まれているため、検体が乾燥してしまうことを防止できる。
特開2002−154577号公報
一般的に、上述したような検体は検査依頼書とともに検査機関に送られることになるため、検査依頼書と検体とを確実に対応づけて管理しておく必要がある。そこで、上述したようなフィルムからなる包装体に検体を収納した場合、検体を収納した包装体を検査依頼書に貼付しておけば、検査依頼書と検体とを確実に対応づけて管理することができる。
ところが、検体を収納した包装体を検査依頼書に貼付した場合、包装体を検査依頼書から剥離する際に検査依頼書が破れてしまうとともに、検査依頼書の破れた部分が包装体に付着してしまい、後の処理に支障をきたしてしまう虞れがある。また、このようなことを回避するために、検体を収納した包装体を検査依頼書に剥離可能に貼付することが考えられるが、その場合、包装体を検査依頼書から剥離した際に包装体及び検査依頼書の貼付部分がべたついてしまい、同様に、後の処理に支障をきたしてしまう虞れがある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、収納物の乾燥を防ぐことができるとともに取り扱いを容易とし、かつ、紙等と対応づけて取り扱うことができ、紙等から分離した際にその後の処理に支障をきたすことがない収納体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
互いに剥離可能な2層構造の積層フィルムからなる収納体であって、
前記積層フィルムは、
密閉可能な袋形状を形成する第1のフィルム基材と、
前記第1のフィルム基材の前記袋形状の外側となる面の少なくとも一部に剥離可能に貼着された第2のフィルム基材とを有する。
上記のように構成された本発明においては、2層構造の積層フィルムの第2のフィルム基材を、収納する収納物と対応づける紙等に貼付しておく。収納物を収納する場合は、第1のフィルム基材によって形成される袋形状の中に収納物を収納し、密閉する。この状態においては、収納物が収納された領域は、第1のフィルム基材によって密封されているため、収納物が外気に触れることはなく乾燥しない。また、収納物が収納された収納体が紙等に貼付されているため、収納物と紙等とを確実に対応づけて管理することができる。その後、収納体を紙等から分離する場合は、2層構造の積層フィルムを構成する第1のフィルム基材と第2のフィルム基材とを剥離する。第2のフィルム基材は紙等に貼付されたままとなる一方、収納物が収納された第1のフィルム基材は紙等から分離する。第1のフィルム基材と第2のフィルム基材とは、互いに剥離可能な2層構造の積層フィルムであるため、剥離した場合であっても、その表面がべたついたりせず、後の処理に支障をきたすことがない。
以上説明したように本発明においては、互いに剥離可能な2層構造の積層フィルムから収納体を構成したため、2層構造の積層フィルムを構成する第1のフィルム基材によって形成される袋形状の中に収納物を収納し、第2のフィルム基材を収納物に対応づける紙等に貼付すれば、収納物の乾燥を防ぐことができるとともに取り扱いが容易となり、かつ、紙等と対応づけて取り扱うことができ、紙等から分離した際にその後の処理に支障をきたすことを回避できる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の収納体の第1の実施の形態を示す図であり、(a)は折り畳み状態にて内側となる面を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
本形態は図1に示すように、第1のフィルム基材21aと第2のフィルム基材21bとが互いに剥離可能に貼着された2層構造の積層フィルムからなるものであって、フィルム基材21a,21bは、それぞれポリエチレンやポリエステル等の合成樹脂からなり、不完全な溶着によって、互いに貼着後の剥離が可能でかつ、剥離後の再貼着が不可能に貼着されている。
フィルム基材21a,21bは、折り部23を介して第1領域20aと第2領域20bとが折り畳み可能に連接した形状となっており、フィルム基材21aの折り畳み状態にて内側となる面の周縁部に貼着後の剥離が困難な粘着剤22が塗布されている。
以下に、上記のように構成された収納体20の使用方法について、収納体20に検体を収納して送付する場合を例に挙げて説明する。
図2は、図1に示した収納体20を用いて検体を送付する形態を示す図であり、(a)は収納体20が貼付された状態の検査依頼書を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示した検査依頼書10をミシン目30を介して折り畳んだ状態を示す図である。
図1に示した収納体20は図2に示すように、収納体20に収納される検体に対応する検査依頼書10に貼付される。検査依頼書10は、第1シート部10aと第2シート部10bとが折り部となるミシン目30を介して折り畳み可能に連接し、周縁部に沿う領域に、貼着後の剥離が可能な粘着剤40が塗布されて構成されている。なお、第1シート部10aには、粘着剤40が塗布されていない領域に、検査依頼情報を記入するための情報記入領域11が設けられている。
収納体20は、この検査依頼書10に対して、第1領域20aが第1シート部10aに対向し、第2領域20bが第2シート部10bに対向するように、フィルム基材21bのフィルム基材21aとは反対側の面に塗布された粘着剤24によって貼付されている。また、折り部となるミシン目30は、収納体20のフィルム基材21bまで形成されている。
上記のように検査依頼書10に貼付された収納体20に検体を収納して送付する場合は、まず、検査依頼書10を見開いた状態において、情報記入領域11に、検査日時や氏名、年齢、あるいは希望する検査項目等の必要事項を記入するとともに、検体となる体液を収納体20のフィルム基材21a上に滴下する。なお、体液としては、血液、尿、唾液等が考えられる。また、この際、粘着剤22,40が露出した状態となっているが、この状態では、粘着剤22,40が乾燥してしまったり、無関係な物が付着してしまったりするため、粘着剤22,40に剥離紙を貼着しておくことが好ましい。
次に、収納体20及び情報記入領域11が設けられた面が内側となるようにミシン目30にて検査依頼書10を折り畳み、粘着剤40によって第1シート部10aと第2シート部10bとを剥離可能に貼着する。またこの際、収納体20においては、折り畳み状態にて内側となる面に塗布された粘着剤22によって、フィルム基材21aの第1領域20aと第2領域20bとが剥離困難に貼着され、密閉された袋形状となる。これにより、フィルム基材21a上に滴下された体液は、フィルム基材21a,21bによって覆われた状態となる。なお、本明細書でいう剥離困難とは、人間の手によって基材を剥離した場合に、基材自体が裂かれたり厚み方向に分割されたりする程度に強接着されていることである。
そして、収納体20及び情報記入領域11が設けられた面が内側となるようにミシン目30にて検査依頼書10を折り畳むと、図2(c)に示すように、第2シート部10bに印字された宛先情報12が表出した状態となり、検査依頼書10はこの宛先情報12に従って検査機関に送付されることになる。
この際、収納体20が、検査依頼書10の折り畳み状態にて内側となる面に貼付されているので、収納体20及び収納体20に収納された体液が外部から見られてしまうことがない。また、同様に、情報記入領域11が第1シート部10aの第2シート部10bとの貼着面に設けられているため、検査情報となる検査日時や被検査者の氏名、年齢、検査項目等においても検査依頼書の送付途中において外部から見られてしまうことがない。さらに、本形態においては、収納体20に収納された体液がフィルム基材21a,21bによって形成された密閉状態の袋形状の中に収納されているため、収納体20に収納された体液が外気に触れることがなく、体液が乾燥してしまうことを防ぐことができる。また、体液が収納された収納体20が検査依頼書10に貼付された状態となっているため、収納体20に収納された体液と検査依頼書10とを確実に対応づけて管理することができる。
検査機関においては、この検査依頼書10が届けられると、ミシン目30のうち、収納体20が貼付された領域が破断され、検査依頼書10からフィルム基材21aが分離される。
図3は、図2に示した検査依頼書10からフィルム基材21aが分離される状態を説明するための断面図であり、(a)はミシン目30が破断される前の状態を示す図、(b)は検査依頼書10からフィルム基材21aが分離した状態を示す図、(c)は検査依頼書10から分離したフィルム基材21aを示す図である。
収納体20及び情報記入領域11が設けられた面が内側となるようにミシン目30を介して検査依頼書10が折り畳まれた状態においては、図3(a)に示すように、フィルム基材21aの第1領域20aと第2領域20bとが剥離困難に貼着され、フィルム基材21a上に滴下された体液50がフィルム基材21a,21bによって形成された密閉状態の袋形状の中に収納された状態となっている。
この状態からミシン目30の収納体20が貼付された領域を破断すると、図3(b)に示すように、ミシン目30によって検査依頼書10及びフィルム基材21bが破断し、さらに、検査依頼書10の第1シート部10aと第2シート部10bとが離れる方向に力を加えていくと、剥離可能に接着されたフィルム基材21aとフィルム基材21bとが剥離し、フィルム基材21bが粘着剤24によって検査依頼書10に貼付されたまま残り、また、フィルム基材21aが検査依頼書10から分離する。この際、収納体20がフィルム基材21a,21bが剥離可能に貼着された2層構造の積層フィルムからなるため、フィルム基材21aとフィルム基材21bとが剥離した場合であっても、互いの貼着面がべたつくことはなく、その後、収納体20を取り扱う際にその表面がべたつかず、処理に悪影響が及んでしまうことがない。
そして、検査依頼書10から分離され、体液50が収納されたフィルム基材21aが、図3(c)に示すような状態で取り出される。検査依頼書10から分離したフィルム基材21aに収納された体液50は、フィルム基材21aによって形成される密閉状態の袋形状の中に収納されているため、フィルム基材21aに収納された体液50が外気に触れることがなく、乾燥してしまうことを防ぐことができる。また、フィルム基材21aを透明フィルムとすれば、収納体20が粘着剤22によって密閉された状態であっても、体液50が収納体20に収納されているかどうかをフィルム基材21aを介して確認することができる。また、フィルム基材21aを遮光性を有するものとすれば、収納体20に収納された体液50が外光によって変化してしまうことを防止することができる。
また、検査依頼書10が、第1シート部10aと第2シート部10bとが剥離されて見開かれる。第1シート部10aと第2シート部10bとは粘着剤40によって剥離可能に貼着されているため、容易に剥離することができる。また、その際、検査依頼書10に残存したフィルム基材21bの表面は上述したようにべたついていないため、その後の検査依頼書10の取り扱いに悪影響が及んでしまうことがない。
その後、収納体20から体液50が取り出され、検査依頼書10に記入された検査項目に従ってこの体液を用いて検査が行われることになる。
このように、収納体20を互いに剥離可能な2層構造の積層フィルムから構成したため、2層構造の積層フィルムを構成するフィルム基材21aによって形成される袋形状の中に収納物を収納し、フィルム基材21bを体液50に対応づける検査依頼書10に貼付すれば、体液50の乾燥を防ぐことができるとともに取り扱いが容易となり、かつ、検査依頼書10と対応づけて取り扱うことができ、検査依頼書10から分離した際にその後の処理に支障をきたすことを回避できる。
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の収納体の第2の実施の形態を示す図であり、(a)は折り畳み状態にて内側となる面を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
本形態は図4に示すように、第1のフィルム基材121aと第2のフィルム基材121bとが互いに剥離可能に貼着された2層構造の積層フィルムからなるものであって、フィルム基材121a,121bは、それぞれポリエチレンやポリエステル等の合成樹脂からなり、不完全な溶着によって、互いに貼着後の剥離が可能でかつ、剥離後の再貼着が不可能に貼着されている。
フィルム基材121aは、折り部123を介して第1領域120aと第2領域120bとが折り畳み可能に連接した形状となっており、折り畳み状態にて内側となる面の周縁部に貼着後の剥離が困難な粘着剤122が塗布されている。
フィルム基材121bは、フィルム基材121aの第1領域120aの、折り畳み状態にて外側となる面に貼着されている。フィルム基材121bの第1領域120aと第2領域120bとの連接方向における長さは、フィルム基材121aの第1領域120aの長さよりも短くなっており、それにより、第1領域120aにおいてフィルム基材121aがフィルム基材121bから突出する突出部121cが存在している。
以下に、上記のように構成された収納体120の使用方法について、検体を付着させた吸湿素材を収納体120に収納して送付する場合を例に挙げて説明する。
図5は、図4に示した収納体120を用いて吸湿素材を送付する形態を示す図であり、(a)は収納体120が貼付された状態の検査依頼書を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示した検査依頼書110を折り部130を介して折り畳んだ状態を示す図である。
図4に示した収納体120は図5に示すように、収納体120に収納される検体に対応する検査依頼書110に貼付される。検査依頼書110は、第1シート部110aと第2シート部110bとが筋押し加工によって形成された折り部130を介して折り畳み可能に連接し、周縁部に沿う領域に、貼着後の剥離が可能な粘着剤140が塗布されて構成されている。なお、第1シート部110aには、粘着剤140が塗布されていない領域に、検査依頼情報を記入するための情報記入領域111が設けられている。
収納体120は、この検査依頼書110に対して、第1領域120aが第1シート部110aに対向し、第2領域120bが第2シート部110bに対向するように、フィルム基材121bのフィルム基材121aとは反対側の面に塗布された粘着剤124によって貼付されている。
上記のように検査依頼書110に貼付された収納体120に、検体が付着した吸湿素材を収納して送付する場合は、まず、検査依頼書10を見開いた状態において、情報記入領域11に、検査日時や氏名、年齢、あるいは希望する検査項目等の必要事項を記入するとともに、検体となる体液が付着した吸湿素材を収納体120のフィルム基材121a上に載置する。なお、体液としては、血液、尿、唾液等が考えられる。また、この際、粘着剤122,140が露出した状態となっているが、この状態では、粘着剤122,140が乾燥してしまったり、無関係な物が付着してしまったりするため、粘着剤122,140に剥離紙を貼着しておくことが好ましい。
次に、収納体120及び情報記入領域111が設けられた面が内側となるように折り部130にて検査依頼書110を折り畳み、粘着剤140によって第1シート部110aと第2シート部110bとを剥離可能に貼着する。またこの際、収納体120においては、折り畳み状態にて内側となる面に塗布された粘着剤122によって、フィルム基材121aの第1領域120aと第2領域120bとが剥離困難に貼着され、密閉された袋形状となる。これにより、フィルム基材121a上に載置された吸湿素材は、フィルム基材121a,121bによって覆われた状態となる。
そして、収納体120及び情報記入領域111が設けられた面が内側となるように折り部130にて検査依頼書110を折り畳むと、図5(c)に示すように、第2シート部110bに印字された宛先情報112が表出した状態となり、検査依頼書110はこの宛先情報112に従って検査機関に送付されることになる。
この際、収納体120が、検査依頼書110の折り畳み状態にて内側となる面に貼付されているので、収納体120及び収納体120に収納された吸湿素材が外部から見られてしまうことがない。また、同様に、情報記入領域111が第1シート部110aの第2シート部110bとの貼着面に設けられているため、検査情報となる検査日時や被検査者の氏名、年齢、検査項目等においても検査依頼書の送付途中において外部から見られてしまうことがない。さらに、本形態においては、収納体120に収納された吸湿素材がフィルム基材121aによって形成された密閉状態の袋形状の中に収納されているため、吸湿素材に付着した体液が外気に触れることがなく、吸湿素材に付着した体液が乾燥してしまうことを防ぐことができる。また、体液が付着した吸湿素材が収納された収納体120が検査依頼書110に貼付された状態となっているため、収納体120に収納された吸湿素材に付着した体液と検査依頼書110とを確実に対応づけて管理することができる。
検査機関においては、この検査依頼書110が届けられると、検査依頼書110の第1シート部110aと第2シート部110bとが剥離され、検査依頼書110からフィルム基材121aが分離される。
図6は、図5に示した検査依頼書110からフィルム基材121aが分離される状態を説明するための断面図であり、(a)は検査依頼書110からフィルム基材121aが分離される前の状態を示す図、(b)は検査依頼書110からフィルム基材121aが分離した状態を示す図、(c)は検査依頼書110から分離したフィルム基材121aを示す図である。
収納体120及び情報記入領域111が設けられた面が内側となるように折り部130を介して検査依頼書110が折り畳まれた状態においては、図6(a)に示すように、フィルム基材121aの第1領域120aと第2領域120bとが剥離困難に貼着され、フィルム基材121a上に載置された吸湿素材150がフィルム基材121a,121bによって覆われた状態となっている。
この状態において、まず、検査依頼書110の第1シート部110aと第2シート部110bとを剥離する。第1シート部110aと第2シート部110bとは、貼着後の剥離が可能な粘着剤140によって貼着されているため、容易に剥離することができる。
その後、2層のフィルム基材121a,121bを剥離する。すると、フィルム基材121bが粘着剤124によって検査依頼書110に貼付されたまま残り、また、フィルム基材121aが検査依頼書110から分離する。この際、収納体120がフィルム基材121a,121bが剥離可能に貼着された2層構造の積層フィルムからなるため、フィルム基材121aとフィルム基材121bとが剥離した場合であっても、互いの貼着面がべたつくことはなく、その後、収納体120を取り扱う際にその表面がべたつかず、処理に悪影響が及んでしまうことがない。また、2層のフィルム基材121a,121bを剥離する際、フィルム基材121aの突出部121cを摘み部として容易に剥離することができる。
そして、検査依頼書110から分離し、体液が付着した吸湿素材150が収納されたフィルム基材121aが、図6(c)に示すような状態で取り出される。検査依頼書110から分離したフィルム基材121aに収納された吸湿素材150は、フィルム基材121aによって形成される密閉状態の袋形状の中に収納されているため、吸湿素材150に付着した体液が外気に触れることがなく、吸湿素材150に付着した体液が乾燥してしまうことを防ぐことができる。また、フィルム基材121aを透明フィルムとすれば、収納体120が粘着剤122によって密閉された状態であっても、袋形状となったフィルム基材121aの中に吸湿素材150が収納されていることをフィルム基材121aを介して確認することができる。また、フィルム基材121aを遮光性を有するものとすれば、収納体120に収納された吸湿素材150に付着した体液が外光によって変化してしまうことを防止することができる。
また、検査依頼書110においても、検査依頼書110に残存したフィルム基材121bの表面は上述したようにべたついていないため、その後の検査依頼書110の取り扱いに悪影響が及んでしまうことがない。
その後、収納体120から吸湿素材150が取り出され、検査依頼書110に記入された検査項目に従ってこの吸湿素材150及び吸湿素材150に付着した体液を用いて検査が行われることになる。
なお、上述した2つの実施の形態においては、フィルム基材21a,121aの周縁部に沿う領域に粘着剤22,122が塗布されているが、フィルム基材21a,121aの第1領域20a,120a及び第2領域20b,120bのうち一方のみに粘着剤22,122が塗布された構成であってもよい。
また、上述した2つの実施の形態においては、フィルム基材21a,21b,121aが折り部30,130を介して連接し、折り部30,130を介して折り畳まれることにより袋形状を形成するものを例に挙げて説明したが、検査依頼書10,110の第1シート部10a,110aと第2シート部10b,110bのそれぞれに同様に2層のフィルム基材を設け、その周縁部に塗布した粘着剤によって袋形状を形成することも考えられる。
また、収納体20,120に収納する収納物としては、上述したような検体に限らず、検査反応を発色によって確認する方法や、培養させて成分量を計測する方法、またはスクリーニングにより成分の抽出を行う等定量化する方法等により検査するものであればいかなるものでもかまわない。また、そのような検体に限らず、例えば、アレルギー検査を行うための食品等も利用することができる。
本発明の収納体の第1の実施の形態を示す図であり、(a)は折り畳み状態にて内側となる面を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。 図1に示した収納体を用いて検体を送付する形態を示す図であり、(a)は収納体が貼付された状態の検査依頼書を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示した検査依頼書をミシン目を介して折り畳んだ状態を示す図である。 図2に示した検査依頼書からフィルム基材が分離される状態を説明するための断面図であり、(a)はミシン目が破断される前の状態を示す図、(b)は検査依頼書からフィルム基材が分離した状態を示す図、(c)は検査依頼書から分離したフィルム基材を示す図である。 本発明の収納体の第2の実施の形態を示す図であり、(a)は折り畳み状態にて内側となる面を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。 図4に示した収納体を用いて吸湿素材を送付する形態を示す図であり、(a)は収納体が貼付された状態の検査依頼書を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示した検査依頼書を折り部を介して折り畳んだ状態を示す図である。 図5に示した検査依頼書からフィルム基材が分離される状態を説明するための断面図であり、(a)は検査依頼書からフィルム基材が分離される前の状態を示す図、(b)は検査依頼書からフィルム基材が分離した状態を示す図、(c)は検査依頼書から分離したフィルム基材を示す図である。
符号の説明
10,110 検査依頼書
10a,110a 第1シート部
10b,110b 第2シート部
11,111 情報記入領域
12,112 宛先情報
20,120 収納体
20a,120a 第1領域
20b,120b 第2領域
21a,21b,121a,121b フィルム基材
22,24,40,122,124,140 粘着剤
23,123,130 折り部
30 ミシン目
50 体液
121c 突出部
150 吸湿素材

Claims (1)

  1. 互いに剥離可能な2層構造の積層フィルムからなる収納体であって、
    前記積層フィルムは、
    密閉可能な袋形状を形成する第1のフィルム基材と、
    前記第1のフィルム基材の前記袋形状の外側となる面の少なくとも一部に剥離可能に貼着された第2のフィルム基材とを有する収納体。
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