JP2000010484A - 積層ラベル - Google Patents

積層ラベル

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JP2000010484A
JP2000010484A JP10189784A JP18978498A JP2000010484A JP 2000010484 A JP2000010484 A JP 2000010484A JP 10189784 A JP10189784 A JP 10189784A JP 18978498 A JP18978498 A JP 18978498A JP 2000010484 A JP2000010484 A JP 2000010484A
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adhesive
sheets
label
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JP10189784A
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Masaji Tokita
正次 時田
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BF KK
Kyodo Shiko Co Ltd
Original Assignee
BF KK
Kyodo Shiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多くの表示内容を記載することができ、しか
も、展開後に元の状態に復帰させることができて使用上
便利であるとともに、製造が容易で専用の機械設備の必
要もなく安価に提供することができるラベルを提供す
る。 【解決手段】 上位シート1の裏面の4周縁部分に選択
的に接着剤塗工部7を設ける。下位シート2の表面の3
周縁部分に選択的に剥離剤塗工部10を設ける。シート
1,2間が、当該積層ラベル11の1つ縁部分におい
て、接着剤塗工部7を剥離剤塗工部10と対接させない
ことにより、剥離不能に貼合される。シート1,2間
が、他の3周縁部分において、接着剤塗工部7を剥離剤
塗工部10と対接させることにより、剥離自在に接合さ
れる。これにより、シート1,2における内側の面を現
出させるべくシート1,2の展開が自在となるように、
シート1,2が積層される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラベル、特に積層
ラベルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、化粧品、医薬品、農薬、化学薬
品、化成品等の容器には内容物の用途、成分、製法、取
り扱い上の注意等を表示した説明書、製品安全データシ
ートなどが折り畳んで入れられており、容器を開封後、
容器と説明書を一緒に使用することができなかった。
【0003】このため、内容物の用途、成分、製法、取
り扱い上の注意などを表示した説明書を、作業中に随時
見ることができない上に、説明書を紛失し易い、また、
内容物の用途、成分、製法、取り扱い上の注意等を1面
のラベルにすべて表示するためには記載の文字をごく小
さくしなければならない等の欠点があった。
【0004】これらの課題を解決する手段として、例え
ば、実用新案登録公報第2505317号で開示されて
いる折り畳みラベルが提案されている。
【0005】この折り畳みラベルは、裏面に粘着剤と塗
布した基材上にリーフレットを折り畳み、その上面より
一端側に切離可能とする切れ目を形成した上面紙を被包
して基材と上面紙間に折り畳まれたリーフレットを内包
する折り畳みラベルである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の折り畳みラベルでは、リーフレットの内側の面に記
載された表示内容を見るべく切れ目に沿って上面紙を切
り離して展開すると、リーフレットの個々のページのシ
ート片間が何ら接合されていないことから、元の状態に
戻すことができず、使用上不便であった。また、前記従
来の折り畳みラベルでは、リーフレットを構成する1枚
のシートを折り畳んで構成するため、製造時の加工が複
雑で、当該ラベルを製造するための専用の機械設備が必
要となり、価格が高くなっていた。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、多くの表示内容を記載することができ、しか
も、展開後に元の状態に復帰させることができて使用上
便利であるとともに、製造が容易で専用の機械設備の必
要もなく安価に提供することができるラベルを提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の態様による積層ラベルは、所定箇所
に表示内容が記載された別々の複数のシートが積層され
た積層ラベルであって、前記複数のシートのうち互いに
対面する各対のシートのうちの一方のシートにおける他
方のシート側の面に選択的に接着剤塗工部を設けるとと
もに、前記他方のシートにおける前記一方のシート側の
面に剥離剤塗工部を設け、前記複数のシート間が、当該
積層ラベルの1つ縁部分において、前記接着剤塗工部を
前記剥離剤塗工部と対接させないことにより、剥離不能
に貼合され、前記複数のシート間が、当該積層ラベルの
前記1つの縁部分以外の所定部分において、前記接着剤
塗工部を前記剥離剤塗工部と対接させることにより、剥
離自在に接合され、前記複数のシートにおける内側の面
を現出させるべく前記複数のシートの展開が自在となる
ように、前記複数のシートが積層されたものである。前
記複数のシートの数は、2枚でもよいし、3枚以上でも
よい。
【0009】この第1の態様によれば、所定箇所に表示
内容が記載された積層された別々の複数のシート間が、
当該積層ラベルの1つ縁部分においては剥離不能に貼合
されるとともに、当該積層ラベルの前記1つの縁部分以
外の所定部分において剥離自在に接合されているので、
各シートがバラバラになるようなことなく、複数のシー
トにおける内側の面を現出させるべく前記複数のシート
の展開が自在となり、多くの表示内容を記載することが
できる。また、前記第1の態様では、複数のシート間が
当該積層ラベルの前記1つの縁部分以外の所定部分にお
いて接着剤塗工部と剥離剤塗工部とが対接することによ
り剥離自在に接合されているので、複数のシートの内側
の面の表示内容を見た後には、再びその部分を接合する
ことができ、当該ラベルを元の状態に戻すことができる
ので、使用上極めて便利である。そして、前記第1の態
様では、1枚のシートを折り畳んで構成するのではな
く、別々の複数のシートを積層して構成し、互いに対面
する各対のシートのうちの一方のシートにおける他方の
シート側の面に選択的に接着剤塗工部を設けるととも
に、前記他方のシートにおける前記一方のシート側の面
に剥離剤塗工部を設け、複数のシート間の剥離不能な貼
合を、前記接着剤塗工部を前記剥離剤塗工部と対接させ
ないことにより実現するとともに、複数のシート間の剥
離可能な接合を、前記接着剤塗工部を前記剥離剤塗工部
と対接させることにより実現しているので、製造時にシ
ートを折り畳む必要がなく、各シートに接着剤塗工部又
は剥離剤塗工部を設けて重ね合わせるだけで製造するこ
とができ、製造が容易で専用の機械設備の必要もなく安
価に提供することができる。
【0010】さらに、前記第1の態様によれば、複数の
シート間が接合されて一体化されているので、当該積層
ラベルを容器等の物品に貼着する際には、1枚のシート
と同様に取り扱うことができる。このため、裏面に予め
接着剤の塗工されていない1枚のシートを貼着する広く
普及しているラベル貼着機で、当該積層ラベルを物品に
貼着することができる。また、前記第1の態様によれ
ば、複数のシート間が接合されて一体化されているの
で、後述する第4の態様のように最下位のシートの外側
の面に接着剤を塗布してこの接着剤を剥離材にて被覆し
ておけば、当該積層ラベルを物品に貼着する際には、通
常のタックラベルと同様に取り扱うことができる。この
ため、通常のタックラベルを貼着するラベル貼着機で、
当該積層ラベルを物品に貼着することができる。
【0011】本発明の第2の態様による積層ラベルは、
前記第1の態様による積層ラベルにおいて、前記接着剤
塗工部は、当該積層ラベルの全周縁部分において、前記
複数のシートのうち互いに対面する各対のシートのうち
の前記一方のシートにおける前記他方のシート側の面に
設けられ、前記剥離剤塗工部は、当該積層ラベルの全周
縁部分のうちの前記1つの縁部分以外の縁部分におい
て、前記複数のシートのうち互いに対面する各対のシー
トのうちの前記他方のシートにおける前記一方のシート
側の面に設けられたものである。
【0012】この第2の態様では、複数のシート間が、
当該積層ラベルの1つの縁部分において剥離不能に貼合
されるとともに、当該積層ラベルの全周部分における残
りの部分において剥離可能に接合されているので、各シ
ート間の一体化が一層確実に行われ、ラベル貼着機によ
る物品への貼着の際に支障を来すおそれがなくなり、好
ましい。
【0013】本発明の第3の態様による積層ラベルは、
前記第1又は第2の態様による積層ラベルにおいて、前
記複数のシートのうちの最下位のシートの外側の面に、
接着剤が塗布され、この接着剤が剥離材にて被覆された
ものである。
【0014】この第3の態様によれば、前述したよう
に、通常のタックラベルを貼着するラベル貼着機で、当
該積層ラベルを物品に貼着することができる。
【0015】本発明の第4の態様による積層ラベルは、
前記第1乃至第3のいずれかの態様による積層ラベルに
おいて、当該積層ラベルの展開端の一部に前記接着剤塗
工部を設けず、この接着剤非塗工部を展開開始のきっか
けとなる展開開始部としたものである。
【0016】この第4の態様のように接着剤非塗工部を
展開開始部とすれば、当該積層ラベルの展開が容易とな
るとともに、展開開始部の構成が簡単でコストアップを
招くようなこともない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明による積層ラベルに
ついて、図面を参照して詳細に説明する。
【0018】まず、本発明の第1の実施の形態による積
層ラベルについて、図1〜図8を参照して説明する。
【0019】図1は本実施の形態による積層ラベルの概
略斜視図、図2はその積層ラベルを展開したときの概略
斜視図、図3はその積層ラベルを構成する上位シートの
概略正面図、図4はその積層ラベルを構成する上位シー
トの概略背面図、図5はその積層ラベルを構成する下位
シートの概略正面図、図6はその積層ラベルを構成する
下位シートの概略背面図、図7は図1中のA−A’線に
沿った概略断面図、図8はその積層ラベルを連続的に配
置したときの概略正面図を示すものである。
【0020】本実施の形態による積層ラベル11は、図
1に示すように、最上層に設けられ適宜選択部位に強接
着性の接着剤を塗工した上位シート1、その下層に設け
られ適宜選択部位に剥離処理を行った下位シート2、接
着剤層3、及び、剥離材4を上から順に積層したもので
ある。
【0021】この上位シート1には、図3及び図4に示
すように、表面の適宜位置に商品名表示部5及び取り扱
いの注意事項表示部6を設け、裏面の全周縁部分である
4周縁部分に、選択的に強接着性の接着剤による接着剤
塗工部7を設け、さらに、上位シート1の端部の角部に
は展開開始部となる接着剤非塗工部9を設け、さらに、
上位シート1の裏面に用法用途表示部8aを設けてい
る。
【0022】また、下位シート2には、図5及び図6に
示すように、上位シート1裏面の接着剤塗工部7と対向
する下位シート2表面の部位のうち、3周縁部分に、選
択的に剥離剤塗工部10を設け、さらに、下位シート2
の表面に用法用途表示部8bを設けている。なお、接着
剤塗工部7及び剥離剤塗工部10の位置は、必ずしもこ
のような部分に限定されるものではない。また、各シー
ト1,2は長方形状となっているが、その形状はこれに
限定されるものではない。
【0023】本実施の形態による積層ラベル11では、
この上位シート1及び下位シート2を重ね合わせて積層
する結果、図2及び図7に示すように、上位シート1と
下位シート2との間が、上位シート1と下位シート2の
対接する4周縁部分のうち1縁部分において、接着剤塗
工部7が剥離剤塗工部10と対接しないことにより、接
着剤塗工部7の強接着性の接着剤によって、剥離不能に
貼合され、他の3周縁部分において、接着剤塗工部7が
剥離剤塗工部10と対接することにより、剥離自在に接
合されている。したがって、各シート1,2がバラバラ
になるようなことなく、上位シート1と下位シート2を
展開し、上位シート1裏面の用途用法表示部8aと下位
シート2表面の用途用法表示部8bを現出させ、これら
を読むことができる。このため、当該積層ラベル1には
多くの表示内容を記載することができる。
【0024】また、本実施の形態では、上位シート1と
下位シート2との間が3周縁部分において接着剤塗工部
7と剥離剤塗工部10とが対接することにより剥離自在
に接合されているので、シート1,2の内側の面の表示
内容を見た後には、再びその部分を接合することがで
き、当該ラベル11を元の状態に戻すことができ、使用
上極めて便利である。
【0025】また、本実施の形態では、上位シート1と
下位シート2は、一体的に貼合され、下位シート2の裏
面に予め接着剤3が全面的あるいは部分的に塗工され、
この接着剤3が剥離紙等の剥離材4にて被覆されている
ので、当該積層ラベル11を容器等の物品に貼着する際
に、タックラベル用のラベル貼着機を使用することが可
能である。もっとも、本実施の形態では、接着剤3及び
剥離材4を設けなくてもよい。この場合には、上位シー
ト1と下位シート2とが一体化されていることから、裏
面に予め接着剤の塗工されていない1枚のシートを貼着
する広く普及しているラベル貼着機で、当該積層ラベル
を物品に貼着することができる。
【0026】さらに、上位シート2の裏面には積層ラベ
ル11の展開端の角部に接着剤塗工部7を設けず、この
接着剤非塗工部9を展開開始のきっかけとなる展開開始
部としているので、この展開開始部より、上位シート1
と下位シート2を容易に展開することが可能となるとと
もに、展開開始部の構成が簡単でコストアップを招くよ
うなこともない。
【0027】ここで、本実施の形態による積層ラベル1
1の製造工程の一例について、説明する。
【0028】まず、第1の給紙装置(図示せず)より、
長尺で巻き取られ、予め、表面に所定の表示内容の印刷
が行われ、裏面に接着剤を全面的あるいは部分的に塗布
し剥離材にて被覆したタックラベルシートを給紙する。
そして、給紙されたタックラベルシートのタックラベル
用紙基材に相当する下位シート2表面の3周縁部分に、
剥離剤塗工部10を活版印刷等にて部分的に形成する。
なお、接着剤層3及び剥離材4を設けない場合には、タ
ックラベルシートに代えて、表面に所定の表示内容が印
刷された通常のシートを用いればよい。
【0029】その後、剥離剤塗工部10の形成された下
位シート2の上に、剥離塗工部10と3周縁部分が重な
るように、スクリーン印刷等にて強接着性の接着剤塗工
部7を4周縁部分に部分的に形成する。さらにこの上
に、表裏の適宜位置に表示内容の印刷を行った上位シー
ト1を第2の給紙装置(図示せず)より給紙して重ね合
わせ密着し、積層させる。
【0030】最後に、この積層体を、最下層の剥離材4
を残して、所望のラベル形状に打ち抜く。この、長尺の
基材に対して一連の製造工程を経て得たものを図8に示
す。
【0031】このように、本実施の形態による積層ラベ
ル11は、製造時にシートを折り畳む必要がなく、各シ
ート1,2に接着剤塗工部7、剥離剤塗工部10を設け
て重ね合わせるだけで製造することができ、製造が容易
で専用の機械設備の必要もなく安価に提供することがで
きる。
【0032】なお、前述した製造方法の例では、剥離剤
塗工部10及び接着剤塗工部7の形成において、それぞ
れを活版印刷方式、スクリーン印刷方式にて形成を行っ
ているが、これらの選択的、部分的な塗工は、多種多様
の塗工方式にて形成が可能であり、特に塗工方式を限定
するものではない。
【0033】また、前述した製造方法の例では、印刷と
貼合と打ち抜きの、一連の製造工程をインラインに行う
ことも可能であるので、一層安価に製造することが可能
であるが、積層ラベルの製造工程は前述した例に限定さ
れるものではない。
【0034】次に、本発明の第2の実施の形態による積
層ラベルについて、図9〜図15を参照して説明する。
【0035】図9は本実施の形態による積層ラベルの概
略の斜視図、図10はその積層ラベルを展開したときの
概略斜視図、図11はその積層ラベルを構成する上位シ
ートの概略正面図、図12はその積層ラベルを構成する
上位シートの概略背面図、図13はその積層ラベルを構
成する中位シートの概略正面図、図14はその積層ラベ
ルを構成する中位シートの概略背面図、図15はその積
層ラベルを構成する下位シートの概略正面図を示す。
【0036】本実施の形態による積層ラベル31は、図
9に示すように、最上層に設けられ適宜選択部位に強接
着性の接着剤を塗工した上位シート21、その下層に設
けられ適宜選択部位に接着剤塗工し適宜選択部位に剥離
処理を行った中位シート32、適宜選択部位に剥離処理
を行った下位シート22、接着剤層23、及び、剥離材
24を上から順に積層したものである。
【0037】この上位シート21には、図11及び図1
2に示すように、表面の適宜位置に商品名表示部25及
び取り扱いの注意事項表示部26を設け、裏面の全周縁
部分である4周縁部分に、選択的に強接着性の接着剤に
よる接着剤塗工部27aを設け、上位シート21の端部
の角部には展開開始部となる接着剤非塗工部29aを設
け、さらに、上位シート21の裏面に用法用途表示部2
8aを設けている。
【0038】また、中位シート32には、図13及び図
14に示すように、上位シート21裏面の接着剤塗工部
27aと対向する中位シート32表面の部位のうち、3
周縁部分に、選択的に剥離剤塗工部30bを設け、さら
に、中位シート32の表面に用法用途表示部28bを設
けている。
【0039】この中位シート32には、裏面周縁部の4
周縁に、選択的に強接着性の接着剤塗工部27bを設
け、中位シート32の端部の角部には展開開始部となる
接着剤非塗工部29bを、さらに、中位シート32の裏
面に用法用途表示部28cを設けている。
【0040】さらに、下位シート22の表面には、図1
5に示すように、中位シート32裏面の接着剤塗工部2
7bと対向する下位シート22表面の部位のうち、3周
縁の部分に、選択的に剥離剤塗工部30cを設け、さら
に、下位シート22の表面には用法用途表示部28dを
設けている。
【0041】なお、接着剤塗工部27a,27b及び剥
離剤塗工部30b,30cの位置は、必ずしも前述した
ような部分に限定されるものではない。また、各シート
21,32,22は長方形状となっているが、その形状
はこれに限定されるものではない。
【0042】本実施の形態による積層ラベル31では、
この上位シート21、中位シート32及び下位シート2
2を積層しする結果、図10に示すように、上位シート
21と中位シート32との間が、上位シート21と中位
シート32の対接する4周縁部分のうち1縁部分におい
て、接着剤塗工部27aが剥離剤塗工部30bと対接し
ないことにより、接着剤塗工部27aの強接着性の接着
剤によって、剥離不能に貼合され、他の3周縁部分にお
いて、接着剤塗工部27aが剥離剤塗工部30bと対接
することにより、剥離自在に接合されている。したがっ
て、各シート21,22がバラバラになるようなことな
く、上位シート21と中位シート32を展開し、上位シ
ート21裏面の用途用法表示部28aと中位シート32
表面の用途用法表示部28bを現出させ、読むことがで
きる。
【0043】さらに、中位シート32と下位シート22
との間が、中位シート32と下位シート22の対接する
4周縁部分のうち1縁部分において、接着剤塗工部27
bが剥離剤塗工部30cと対接しないことにより、接着
剤塗工部27bの強接着性の接着剤によって、剥離不能
に貼合され、他の3周縁部分において、接着剤塗工部2
7bが剥離剤塗工部30cと対接することにより、剥離
自在に接合されている。したがって、各シート32,2
2がバラバラになるようなことなく、中位シート32と
下位シート22を展開し、中位シート32裏面の用途用
法表示部28cと下位シート22表面の用途用法表示部
28dを現出させ、読むことができる。
【0044】このため、当該ラベル31には、一層多く
の表示内容を記載することができる。
【0045】また、本実施の形態では、上位シート21
と中位シート32との間が3周縁部分において接着剤塗
工部27aと剥離剤塗工部30bとが対接することによ
り剥離自在に接合され、中位シート32と下位シート2
2との間が3周縁部分において接着剤塗工部27bと剥
離剤塗工部30cとが対接することにより剥離自在に接
合されているので、シート21,32,22の内側の面
の表示内容を見た後には、再びその部分を接合すること
ができ、当該ラベル31を元の状態に戻すことができ、
使用上極めて便利である。
【0046】また、本実施の形態では、上位シート2
1、中位シート32及び下位シート22は、一体的に貼
合されており、下位シート22の裏面に予め接着剤23
が全面的あるいは部分的に塗工され、この接着剤23が
剥離紙等の剥離材24にて被覆されているので、当該積
層ラベル31を容器等の物品に貼着する際に、タックラ
ベル用のラベル貼着機を使用することが可能である。も
っとも、本実施の形態では、接着剤23及び剥離材24
を設けなくてもよい。この場合には、上位シート21と
下位シート22とが一体化されていることから、裏面に
予め接着剤の塗工されていない1枚のシートを貼着する
広く普及しているラベル貼着機で、当該積層ラベルを物
品に貼着することができる。
【0047】さらに、上位シート21の裏面及び中位シ
ート32の裏面には、積層ラベル31の展開端の角部に
接着剤塗工部27a,27bを設けず、この接着剤非塗
工部29a,29bを展開開始のきっかけとなる展開開
始部としているので、この展開開始部より、上位シート
21、中位シート32及び下位シート22をそれぞれ容
易に展開することが可能となるとともに、展開開始部の
構成が簡単でコストアップを招くようなこともない。
【0048】ここで、本実施の形態による積層ラベル3
1の製造工程の一例について、説明する。
【0049】まず、第1の給紙装置(図示せず)より、
長尺で巻き取られ、予め、表面に所定の表示内容の印刷
が行われ、裏面に接着剤を全面的あるいは部分的に塗布
し剥離材にて被覆したタックラベルシートを給紙する。
そして、給紙されたタックラベルシートのタックラベル
用紙基材に相当する下位シート2表面の3周縁部分に、
剥離剤塗工部30cを活版印刷等にて部分的に形成す
る。なお、接着剤層3及び剥離材4を設けない場合に
は、タックラベルシートに代えて、表面に所定の表示内
容が印刷された通常のシートを用いればよい。
【0050】その後、剥離剤塗工部30cの形成された
下位シート2の上に、剥離塗工部30cと3周縁部分が
重なるように、スクリーン印刷等にて強接着性の接着剤
塗工部27bを4周縁部分に部分的に形成する。さらに
この上に、表裏の適宜位置に表示内容の印刷を行った中
位シート32を第2の給紙装置(図示せず)より給紙し
て重ね合わせ密着し、積層させる。
【0051】この積層体上に、同様に、所定位置に、剥
離剤塗工部30b及び接着剤塗工部27aを順次形成
し、さらにこの上に、表裏の適宜位置に表示内容の印刷
を行った上位シート21を第3の給紙装置(図示せず)
より給紙して重ね合わせ密着し、積層させる。
【0052】最後に、この積層体を、最下層の剥離材2
4を残して、所望のラベル形状に打ち抜き、積層ラベル
31を得る。
【0053】このように、本実施の形態による積層ラベ
ル31は、製造時にシートを折り畳む必要がなく、各シ
ート21,32,22に接着剤塗工部27a,27b、
剥離剤塗工部30b,30cを設けて重ね合わせるだけ
で製造することができ、製造が容易で専用の機械設備の
必要もなく安価に提供することができる。
【0054】本実施の形態では、前述したように、下位
シート22と上位シート21との間に中位シート32を
一枚のみ介在させたものを例示したが、特に限定するも
のではなく、ラベル貼着の作業性に差し障らない範囲で
中位シート32を複数設置したものでも良く、必要に応
じて中位シート32の構成数を変えることが可能であ
る。
【0055】また、前述した製造方法の例では、剥離剤
塗工部30b,30c及び接着剤塗工部27a,27b
の形成において、それぞれ活版印刷方式、スクリーン印
刷方式にて形成を行っているが、これらの選択的、部分
的な塗工は、多種多様の塗工方式にて形成が可能であ
り、特に塗工方式を限定するものではない。
【0056】なお、本発明の積層ラベルの各シートに
は、例えば、紙、コート紙、合成紙、及び樹脂フィルム
などの素材を用いることが可能である。
【0057】また、本発明は、前述した各実施の形態に
限定されるものではなく、例えば、接着剤塗工部と剥離
剤塗工部を対接させることにより展開可能にすべく剥離
可能な状態で一体化しているので、最下位のシート裏面
に接着剤が塗工されていない紙、コート紙、合成紙、及
び樹脂フィルムを用いることにより、裏面に予め接着剤
の塗布されていない1枚のシートを貼着するラベル貼着
機で、ラベル貼着が可能であり、必要に応じてその構成
を変えることが可能である。
【0058】さらに、各シートの3周縁にて接着剤塗工
部と剥離剤塗工部を対接させることにより展開可能にす
べく剥離可能な状態で一体化する手法を例示している
が、2縁、1縁のみにおいて接着剤層と剥離剤層とを対
向させることにより展開可能にすべく剥離可能な状態で
積層ラベルを一体化することが可能な構成であればよ
い。
【0059】また、各シートの表裏面に、オーバープリ
ントニスなどの保護層を、印刷により施すことにより、
積層ラベルの耐水性を向上させることが可能である。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
多くの表示内容を記載することができ、しかも、展開後
に元の状態に復帰させることができて使用上便利である
とともに、製造が容易で専用の機械設備の必要もなく安
価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による積層ラベルの
概略斜視図である。
【図2】図1に示す積層ラベルを展開したときの概略斜
視図である。
【図3】図1に示す積層ラベルを構成する上位シートの
概略正面図である。
【図4】図1に示す積層ラベルを構成する上位シートの
概略背面図である。
【図5】図1に示す積層ラベルを構成する下位シートの
概略正面図である。
【図6】図1に示す積層ラベルを構成する下位シートの
概略背面図である。
【図7】図1中のA−A’線に沿った概略断面図であ
る。
【図8】図1に示す積層ラベルを連続的に配置したとき
の概略正面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態による積層ラベルの
概略斜視図である。
【図10】図9に示す積層ラベルを展開したときの概略
斜視図である。
【図11】図9に示す積層ラベルを構成する上位シート
の概略正面図である。
【図12】図9に示す積層ラベルを構成する上位シート
の概略背面図である。
【図13】図9に示す積層ラベルを構成する中位シート
の概略正面図である。
【図14】図9に示す積層ラベルを構成する中位シート
の概略背面図である。
【図15】図9に示す積層ラベルを構成する下位シート
の概略正面図である。
【符号の説明】
1,21 上位シート 2,22 下位シート 3,23 接着剤層 4,24 剥離材 5,25 商品名表示部 6,26 取り扱い注意事項表示部 7,27a,27b 接着剤塗工部 8a,8b,28a,28b,28c,28d 用途用
法表示部 9,29a,39b 接着剤非塗工部 10,30b,30c 剥離剤塗工部 11,31 積層ラベル 32 中位シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK01 AR00A AR00B AR00D BA02 BA03 BA04 BA05 BA10A BA10B BA44 CB00C DB01A DB01B DG10 GB90 HB31A HB31B JL02 JL05 JL13A JL14B JL14D

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定箇所に表示内容が記載された別々の
    複数のシートが積層された積層ラベルであって、 前記複数のシートのうち互いに対面する各対のシートの
    うちの一方のシートにおける他方のシート側の面に選択
    的に接着剤塗工部を設けるとともに、前記他方のシート
    における前記一方のシート側の面に剥離剤塗工部を設
    け、 前記複数のシート間が、当該積層ラベルの1つ縁部分に
    おいて、前記接着剤塗工部を前記剥離剤塗工部と対接さ
    せないことにより、剥離不能に貼合され、 前記複数のシート間が、当該積層ラベルの前記1つの縁
    部分以外の所定部分において、前記接着剤塗工部を前記
    剥離剤塗工部と対接させることにより、剥離自在に接合
    され、 前記複数のシートにおける内側の面を現出させるべく前
    記複数のシートの展開が自在となるように、前記複数の
    シートが積層されたことを特徴とする積層ラベル。
  2. 【請求項2】 前記接着剤塗工部は、当該積層ラベルの
    全周縁部分において、前記複数のシートのうち互いに対
    面する各対のシートのうちの前記一方のシートにおける
    前記他方のシート側の面に設けられ、 前記剥離剤塗工部は、当該積層ラベルの全周縁部分のう
    ちの前記1つの縁部分以外の縁部分において、前記複数
    のシートのうち互いに対面する各対のシートのうちの前
    記他方のシートにおける前記一方のシート側の面に設け
    られたことを特徴とする請求項1記載の積層ラベル。
  3. 【請求項3】 前記複数のシートのうちの最下位のシー
    トの外側の面に、接着剤が塗布され、この接着剤が剥離
    材にて被覆されたことを特徴とする請求項1又は2記載
    の積層ラベル。
  4. 【請求項4】 当該積層ラベルの展開端の一部に前記接
    着剤塗工部を設けず、この接着剤非塗工部を展開開始の
    きっかけとなる展開開始部としたことを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれかに記載の積層ラベル。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002215037A (ja) * 2001-01-24 2002-07-31 Sato Corp 多層ラベル及びこれを用いた表示方法
JP2007206296A (ja) * 2006-02-01 2007-08-16 Sanguroorii:Kk 二層重畳ラベル
KR101091602B1 (ko) * 2008-12-03 2011-12-13 설진영 다면 스티커 및 다면 스티커 제조방법
JP2020052171A (ja) * 2018-09-26 2020-04-02 株式会社フジシール 二重ラベル

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