JP7477334B2 - パッケージ - Google Patents

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Description

本発明は、イムノクロマトグラフィ法用のテストストリップを内包するパッケージに関する。
抗原抗体反応を利用した迅速な検査方法の一つとして、特許文献1に記載されているようなクロマトグラフィー式検出装置(以下、「テストストリップ」と称す)が知られている。このようなテストストリップは、従来、不透明な2枚のフィルムを重ね合わせ、更に2枚のフィルムの周縁部をシールすることによって形成されたパッケージに内包されていた。検査時には、上記パッケージの2枚のフィルムを完全に剥離する。このようにして上記パッケージから取り出されたテストストリップを用いて、検査を行っていた。
国際公開第2005/121794号
テストストリップを用いた検査では、テストストリップに検体(例えば血液)を供給して行う。そのため、検査後のテストストリップには検体が残存している。よって、検査後のテストストリップに起因した2次感染のおそれがある。このような2次感染を防止するためには、2枚のフィルムを完全に剥離せずに、テストストリップのうち検体を供給する部分を露出するように、2枚のフィルムを部分的に剥離することが考えられる。この場合、テストストリップに検体を供給した後、剥離した部分を元に戻して上記2枚のフィルムでテストストリップを覆うことができる。
しかしながら、2枚のフィルムを部分的に剥離した際、剥離されていない部分の2枚のフィルム間には十分な隙間が確保されない。検体は液体であるため、テストストリップに検体を供給する際に、上記2枚のフィルムの間を毛細管現象で検体が移動することが考えられる。この場合、テストストリップ上以外の部分を検体が移動し、検体によるにじみ等が生じ、検査結果を確認しにくい。
そこで、本発明は、より安全性を高めてイムノクロマトグラフィを実施可能であって、検査結果を適切に確認可能なイムノクロマトグラフィ用テストストリップのパッケージを提供することを目的とする。
本発明の一側面に係るパッケージは、イムノクロマトグラフィ法により検査される検体が滴下される検体供給部と上記検体供給部に滴下された上記検体の検査結果を示す結果表示部とを含むテストストリップを内包するパッケージであって、上記テストストリップが配置される底壁及び上記テストストリップを囲う側周壁を含む収容部を有する第1部材と、上記第1部材上に設けられており、上記第1部材とともに上記テストストリップを内包する第2部材と、を備え、上記第2部材のうち上記テストストリップの上記結果表示部に対向する領域が透明領域であり、上記第1部材と上記第2部材との重複領域のうち上記収容部の外側の部分には、上記収容部を囲むように、上記第1部材と上記第2部材とがシールされたシール部が形成されており、上記シール部は、第1シール部と、上記第1シール部より剥離強度の強い第2シール部とを有し、上記第2シール部は、上記テストストリップの上記検体供給部より上記結果表示部側に形成されており、上記第1シール部は、上記シール部のうち、上記第2シール部より上記検体供給部側の部分である。
上記構成では、テストストリップは、第1部材の収容部に収容されており、第2部材でカバーされている。収容部の周囲はシール部でシールされているので、テストストリップは、パッケージに密封されている。第1シール部は、シール部のうち、第2シール部より検体供給部側の部分である。テストストリップを使用する際には、検体供給部に検体を供給する。そのため、パッケージは、第1シール部側の端を開封端として開封される。第2シール部の剥離強度は第1シール部より強いので、第2シール部で剥離が止まる。すなわち、パッケージが部分開封される。第2シール部は、検体供給部より結果表示部側に位置する。そのため、上記のようにパッケージの部分開封によって、検体供給部を露出でき、検体供給部に検体を供給可能である。パッケージは部分開封されているので、検体供給部への検体供給後に、収容部を第2部材で再度塞ぐことが可能である。よって、検査結果が陽性(検体に病原菌、ウイルスなどが存在)を示している場合でも、2次感染を防止できる。更に、第2部材における結果表示と対向する領域は透明領域であることから、収容部を第2部材で再度塞いでも、検査結果を目視できる。すなわち、パッケージを使用することによって、安全に検査結果の確認を実施できる。テストストリップは、第1部材の収容部に収容されているので、第1部材の第2部材側の面と第2部材との間の毛細管現象による検体の移動が生じない。これにより、テストストリップ上及びその周囲に検体がにじまない。その結果、検査結果を適切に確認可能である。
上記第2シール部のシール幅は、上記第1シール部のシール幅より長くてもよい。これにより、第2シール部の剥離強度を第1シール部より強くできる。
本発明の他の側面に係るパッケージは、イムノクロマトグラフィ法により検査される検体が滴下される検体供給部と上記検体供給部に滴下された上記検体の検査結果を示す結果表示部とを含むテストストリップを内包するパッケージであって、上記テストストリップが配置される底壁及び上記テストストリップを囲う側周壁を含む収容部を有する第1部材と、上記第1部材に対向して配置される第1部材であって、上記検体供給部に対向する位置に上記検体の供給用の貫通孔が形成されている第2部材と、上記貫通孔を塞ぐとともに、上記第2部材に脱着可能なカバーと、を備え、上記第2部材において、上記結果表示部に対向する領域が透明領域であり、上記第1部材と上記第2部材との重複領域のうち上記収容部の外側の部分には、上記収容部を囲むように、上記第1部材と上記第2部材とがシールされたシール部が形成されている。
上記構成では、テストストリップは、第1部材の収容部に収容されており、第2部材及びカバーで覆われている。収容部の周囲はシール部でシールされているので、テストストリップは、パッケージに密封されている。カバーを第2部材から剥離することによって、第2部材に形成された貫通孔が露出するので、その貫通孔を介して、テストストリップの検体供給部に検体を供給できる。更に、検体供給部への検体供給後に、カバーで第2部材の貫通孔を再度塞ぐことによって、パッケージにテストストリップを内包できる。よって、検査結果が陽性(検体に病原菌、ウイルスなどが存在)を示している場合でも、2次感染を防止できる。更に、第2部材における結果表示と対向する領域は透明領域であることから、収容部を第2部材で再度塞いでも、検査結果を目視できる。すなわち、パッケージを使用することによって、安全に検査結果の確認を実施できる。テストストリップは、第1部材の収容部に収容されていることから、第1部材の第2部材側の面と第2部材との間の毛細管現象による検体の移動が生じない。したがって、テストストリップ上及びその周囲に検体がにじまない。その結果、検査結果を適切に確認可能である。
上記収容部の底壁のうち上記結果表示部に対応する領域における上記テストストリップ側からみた場合の色は、白色であってもよい。これにより、検査結果を目視確認し易い。
上記収容部の底壁は、白色の紙シートを含んでもよい。これにより、底壁の色を白色とし得る。
上記第1部材は、上記収容部と、上記収容部の上記第2部材側の端部に設けられたフランジ部と、を有してもよい。この場合、第1部材は、例えばトレー状の部材である。
上記第1部材は、上記収容部と上記フランジ部の一体成型品であり、上記第1部材は、白色の紙シートを含んでもよい。この場合、第1部材を製造し易い。また、収容部の底壁のうち上記結果表示部に対応する領域の色(上記テストストリップ側からみた場合の色)を、白色とし得る。
上記第1部材は、プレートと、上記プレートの裏面に接合された裏シートと、を有し、 上記プレートには、上記収容部の側周壁を形成する内壁面を有する貫通孔が形成されており、上記収容部は、上記貫通孔の内壁面と上記裏シートとによって形成されていてもよい。
この場合、パッケージ全体の厚さを確保し易いので、パッケージの取り扱いが容易である。
上記裏シートは、白色の紙シートを含んでもよい。この場合、例えば裏シートを樹脂フィルムのみで形成する場合より、樹脂の使用量を低減可能である。また、収容部の底壁のうち上記結果表示部に対応する領域の色(上記テストストリップ側からみた場合の色)を、白色とし得る。
本発明によれば、より安全性を高めてイムノクロマトグラフィを実施可能であって、検査結果を適切に確認可能なイムノクロマトグラフィ用テストストリップのパッケージを提供できる。
図1は、パッケージに内包されるテストストリップの一例の平面図である。 図2は、第1実施形態に係るパッケージの分解斜視図である。 図3は、図2に示したパッケージの平面図である。 図4は、図3のIV―IV線に沿った断面図である。 図5は、シール部の変形例を説明するための図面である。 図6は、パッケージの使用方法を説明するための図面である。 図7は、第2実施形態に係るパッケージの分解斜視図である。 図8は、第2実施形態に係るパッケージの断面図である。 図9は、第3実施形態に係るパッケージの分解斜視図である。 図10は、図9に示したパッケージの平面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。同一の要素には同一符号を付する。重複する説明は省略する。図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
図1は、本明細書で開示するパッケージに内包されるテストストリップTSの一例の平面図である。テストストリップTSは、イムノクロマトグラフィ法を実施するための試験片であり、一方向に延在している。テストストリップTSは、HIV抗体検査、妊娠判断、インフルエンザ検査等に使用される。
テストストリップTSでは、一端から他端に向けて、サンプルパッド1(検体供給部)、コンジュゲートパッド2、メンブレン3及び吸収パッド4が配置されている。サンプルパッド1、コンジュゲートパッド2、メンブレン3及び吸収パッド4は、図示していない支持体に配置されている。
サンプルパッド1は、検体が滴下される検体供給部である。コンジュゲートパッド2は、サンプルパッド1に接触するように配置されており、検体が展開可能であって、標識体(例えば金コロイドで標識された抗体又は抗原)を含有するパッドである。メンブレン3は、コンジュゲートパッド2に接触するように配置されており、検体が毛細管現象で移動可能な多孔質体である。メンブレン3には、検出すべき物質(検出対象物質)の有無を検出するためのテストラインL1が形成されている。テストラインL1は、検出対象物質を捕捉する捕捉体(検出対象物質に対する抗原又は抗体)がライン状に固定されることによって形成されている。メンブレン3には、コントロールラインL2が設けられていてもよい。コントロールラインL2は、検出対象物質に対する標識体が正常に反応することを確認するためのラインである。通常、標識体を捕捉する捕捉抗体が固定されている。テストストリップTSにおいて、メンブレン3の部分がイムノクロマトグラフィの結果が示される結果表示部である。吸収パッド4は、検体を吸収するためのパッドである。
テストストリップTSの延在方向の長さは、例えば、30mm~150mmであり、幅方向(延在方向に直交する方向)の長さの例は、2mm~15mmである。テストストリップTSの厚さの例は、12μm~3000μmである。
テストストリップTSの検査のための検体としては、例えば血液 (全血、血清、血漿)、鼻腔ぬぐい液、鼻腔吸引液、鼻汁、咽頭ぬぐい液、唾液、痰、便、尿等が挙げられる。以下では、断らない限り、検体は血液である。
以下、テストストリップTSを内包するパッケージの種々の形態を説明する。
(第1実施形態)
図2は、第1実施形態に係るパッケージ10の分解斜視図である。図3は、図2に示したパッケージ10の平面図である。図2及び図3では、パッケージ10がテストストリップTSを内包した状態を示している。図4は、図3のVI―VI線に沿った断面図である。説明の便宜のため、図2~図4に示したように、テストストリップTSの延在方向をX方向とし、上記延在方向に直交する方向をY方向とし、X方向及びY方向に直交する方向をZ方向と称す。
パッケージ10は、第1部材11と、第2部材12を有する。
第1部材11は、収容部13とフランジ部14(又は張出部)を有するトレー状の部材である。
収容部13は、一方が開口した箱形の部分であり、テストストリップTSを収容する。収容部13は、テストストリップTSが配置される底壁131と、底壁131に配置されたテストストリップTSを囲う側周壁132とを有する。テストストリップTSは、例えば、底壁131に糊などで固定される。
第1実施形態において、底壁131の色は、テストストリップTS側からみて白色である。側周壁132は、収容部13の開口側に向けて広がっていてもよい。或いは、側周壁132を形成する4つの壁は、底壁131とほぼ直交していてもよい。
収容部13の大きさは、テストストリップTSを収容可能な大きさであり、テストストリップTSの周囲(側方及び上方)に隙間(空間)が生じる大きさであり得る(図4参照)。
具体的には、収容部13は、X方向に延在している。収容部13のX方向の長さの例は、40mm~160mmである。収容部13のY方向の長さの例は、3mm~20mmである。収容部13がその開口側に向けて広がっている場合、上記収容部13のX方向及びY方向の長さは、底壁131の対応する方向の長さである。収容部13の深さ(Z方向の長さ)の例は、0.5mm~2.0mmである。収容部13の深さは、0.5mm~1.0mmであってもよい。
図2に示したように、収容部13の開口端部133には、外側に張り出したフランジ部14が設けられている。収容部13の上面及びフランジ部14の上面が第1部材11の上面11aを形成する。X方向において、フランジ部14の端部(テストストリップTSのサンプルパッド1側の端部)14aは、Z方向において底壁131側に下がった段差を有してもよい。
第2部材12は、収容部13の開口を塞ぐ部材であり、第1部材11の上面11aに重ねられている。第1部材11のうち少なくともメンブレン3(結果表示部)と対向する領域は透明領域Aである。パッケージ10において、透明領域A以外の領域には、パッケージ10の開封方法等(例えば、図2に示したように、開封方向を示す矢印)が印刷されていてもよい。本明細書に記載の透明(少なくとも透明領域Aにおける透明)の概念には、テストラインL1に示される検査結果の目視を妨げない程度に僅かな色が混じっている場合もむ。ただし、本明細書に記載の透明は、無色透明が好ましい。
第1実施形態では、図2に示したように、第1部材11のうち、パッケージ10の開封端側(サンプルパッド1側の端部)近傍以外は透明領域Aである。
図3に示したように、Z方向からみて、第1部材11及び第2部材12が重なっている領域(以下、「重複領域」と称す)のうちテストストリップTSより外側の部分に、シール部15が形成されている。図3では、シール部15を明示するため、シール部15にハッチングを付している。シール部15は、収容部13を囲むように形成されている。シール部15は、第1部材11及び第2部材12がイージーピール(易剥離)可能にシールされた部分である。第1実施形態では、第1部材11及び第2部材12は、ヒートシールされている。図3では、説明の便宜のため、図2に示していた、端部近傍のグラデーションの図示を省略している。
図3は、フランジ部14の端部14a(図2参照)が底壁131側に段差を有する場合のシール部15を示している。この形態では、端部14a近傍では、第2部材12は第1部材11と接しない。よって、パッケージ10の開封端側では、X方向におけるシール部15の端部は、上記段差の箇所よりテストストリップTS側に位置する。
第1部材11及び第2部材12は、内包されたテストストリップTSに外部環境が影響を与えないように、例えば水蒸気、酸素などをバリアするとともに、後述するようにテストストリップTSに供給された検体が外部に漏れないようにバリアするバリア性を有する。
図4を利用して、第1部材11及び第2部材12を更に説明する。
[第1部材]
第1部材11は、パッケージ10の内側から順に、イージーピールシーラント層21a、透明蒸着フィルム21b及び紙シート21cが積層された多層フィルムである。
イージーピールシーラント層21aは、第1部材11及び第2部材12をイージーピールするための層である。イージーピールシーラント層21aは、透明なイージーピールシーラント樹脂から形成されている。このようなイージーピーラント樹脂の材料としては、例えば、ポリプロピレン(PP)とポリエチレン(PE)のブレンド樹脂が挙げられる。イージーピールシーラント層21aの厚さの例は、20μm~100μmである。例えば、イージーピールシーラント層21aは、PPとPEのブレンド樹脂(PP70%及びPE30%)から形成されており、厚さは30μmである。
透明蒸着フィルム21bは、基材フィルム上に透明な無機薄膜が蒸着プロセスで製膜された機能性フィルムである。透明蒸着フィルム21bは、前述したバリア性を有する透明バリアフィルムとして機能する。透明蒸着フィルムは、無機薄膜上に更にコーティング層が形成されていてもよい。透明蒸着フィルム21bの厚さの例は、12μm~25μmである。透明蒸着フィルム21bは、基材フィルムが外側に位置するように、第1部材11において配置されている。
基材フィルムは透明フィルムである。基材フィルムの材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、延伸ポリプロピレン(OPP:Oriented PolyPropylene)、延伸ポリアミド(ナイロン)(ONY)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)が挙げられる。基材フィルムの厚さの例は、12μm~25μmである。例えば、基材フィルムは、厚さ12μmのPETフィルムである。
無機薄膜の材料としては、例えばアルミナ又は酸化ケイ素が挙げられる。
紙シート21cの色は白色である。紙シート21cを形成する紙は、晒クラフト、純白ロール、コート紙、又は伸縮性成型紙等が挙げられる。紙シート21cを形成する紙は、ユポといった合成紙でもよい。紙シート21cの坪量の例は、100g/m~600g/mである。
第1部材11は、上記層構成を有する一枚の多層フィルムを、例えば、収容部13を有するように加工することによって形成され得る。加工方法の例は、エンボス加工である。換言すれば、第1部材11は、収容部13とフランジ部14の一体成型品である。図4に示した第1部材11の層構成では、紙シート21cの内側は透明であるため、底壁131をテストストリップTS側からみた場合、底壁131の色は白色(紙シート21cの色)である。
[第2部材]
第2部材12は、パッケージ10の内側から順に、透明樹脂フィルム21d、透明樹脂フィルム21e、印刷層21f、透明蒸着フィルム21b、透明樹脂フィルム21gが積層された多層フィルムである。
透明樹脂フィルム21dは、第1部材11のイージーピールシーラント層21aとイージーピールが可能に形成されていればよい。透明樹脂フィルム21dの材料としては、例えば、PE、無延伸ポリプロピレン(CPP)が挙げられる。透明樹脂フィルム21dの厚さの例は、30μm~150μmである。例えば、透明樹脂フィルム21dは、厚さ130μmのPEフィルムである。
透明樹脂フィルム21eは、厚み調整のためのフィルムである。透明樹脂フィルム21eの材料としては、PET、OPP、ONY、PBTが挙げられる。透明樹脂フィルム21eの厚さの例は、12μm~30μmである。例えば透明樹脂フィルム21eは、厚さ12μmのPETフィルムである。
印刷層21fは、上述した透明領域A以外の部分にパッケージ10の開封方法などを印刷するための層である。第2部材12の厚さを均一にするために、印刷層21fは、第2部材12全体に形成されている。よって、透明領域Aに対応する部分には、透明インキが用いられる。
第2部材12が有する透明蒸着フィルム21bは、第1部材11が有する透明蒸着フィルム21bと同じフィルムである。ただし、第2部材12が有する透明蒸着フィルム21bの材料及び厚さなどは、第1部材11が有する透明蒸着フィルム21bと異なってもよい。
透明樹脂フィルム21gは、バリア付与のためのフィルムである。透明樹脂フィルム21gの材料としては、PET、OPP、ONY、PBTが挙げられる。透明樹脂フィルム21gの厚さの例は、12μm~25μmである。例えば、透明樹脂フィルム21gは、厚さ12μmの透明蒸着PETフィルムである。
図3に戻って、シール部15を更に説明する。
図3に示したように、シール部15は、第1シール部15aと、第2シール部15bとを有する。第2シール部15bは、サンプルパッド1よりメンブレン3側に位置している。第1シール部15aは、シール部15において、第2シール部15bよりサンプルパッド1側の部分である。
第2シール部15bは、第1シール部15aより剥がれ難い領域である。すなわち、第2シール部15bは、第1シール部15aの剥離強度より強い剥離強度を有する。第2シール部15bは、剥離のストッパとして機能する。第1シール部15aの剥離強度の例は、1.0N/15mmであり、第2シール部15bの剥離強度の例は、2.0N/15mmである。上記剥離強度は、JIS Z0238に準拠した試験方法で測定される剥離強度である。
図3に示した形態では、第2シール部15bのシール幅W2は、第1シール部15aのシール幅W1より広い。これによって、第2シール部15bの剥離強度が第1シール部15aの剥離強度より強くなっている。
図5に示したように、第2シール部15bは、シール部15において、テストストリップTSのサンプルパッド1よりメンブレン3側の領域のうちの一部であってもよい。この場合、シール部15のうち、第2シール部15bからみて第1シール部15aと反対側の部分は、テストストリップTSを密封可能な程度のシール幅を有すればよい。例えば、図5に示したように、シール部15のうち、第2シール部15bよりメンブレン3側の部分は、第1シール部15aのシール幅と同じでよい。
上述した第1シール部15a及び第2シール部15bの剥離強度の関係を実現するために、シール幅を変更する代わりに、第1シール部15aと第2シール部15bとのシール条件を変更してもよい。例えば、シール部15がヒートシールである場合、第2シール部15bを形成する際のシール温度が、第1シール部15aを形成する際のシール温度と異なってもよい。シール温度と剥離強度の関係は、イージーピールシーラント層21aの材料に応じて異なるが、通常、シール温度が高いほど、剥離強度が強くなる。
第1シール部15a及び第2シール部15bの剥離強度の上記関係を実現するために、シール幅及びシール条件の両方が調整されてもよい。
上記パッケージ10を製造する場合、まず、テストストリップTSを収容部13に収容し、底壁131に固定する。次いで、収容部13の開口を塞ぐように、第2部材12を第1部材11に重ねる。この状態で、第1シール部15a及び第2シール部15bを有するように、シール部15を形成する。これにより、パッケージ10が製造される。
次に、図6を利用してパッケージ10を用いたイムノクロマトグラフィ法による検体の検査方法を説明する。
まず、ユーザは、パッケージ10の開封端(サンプルパッド1側の端)から第2部材12を第1部材11から引き剥がす。第2シール部15bの剥離強度は第1シール部15aより強いので、第2シール部15bで剥離が止まる。すなわち、パッケージ10が部分開封される。第2シール部15bは、サンプルパッド1よりメンブレン3側に位置する。そのため、上記のようにパッケージ10が部分開封されることによって、パッケージ10からサンプルパッド1が露出する。
ユーザは、露出されたサンプルパッド1に検体を供給する。検体(第1実施形態では血液)は、例えば、被験者の指などから直接サンプルパッド1に供給すればよい。その後、剥離された第2部材12を、第1部材11側に再度戻して、収容部13の開口を第2部材12で塞ぐ。
シール部15は、第1シール部15aと、第1シール部15aより剥離強度の強い第2シール部15bとを有する。そのため、図6に示したように、第2部材12の一部のみを第1部材11から剥離できる。これにより、サンプルパッド1に検体を供給した後、収容部13の開口を第2部材12で再度塞ぐことが可能である。更に、第2部材12におけるメンブレン3と対向する領域は透明領域Aである。そのため、サンプルパッド1への検体供給後、収容部13の開口を第2部材12で塞いでも、検査結果を目視できる。サンプルパッド1に検体を供給した後(例えば検査結果の確認時)は、テストストリップTSは第1部材11に収容された状態で更に第2部材12でカバーされる。したがって、検査結果が陽性(検体に病原菌、ウイルスなどが存在)を示している場合でも、2次感染を防止できる。すなわち、パッケージ10を使用することによって、安全に検査結果の確認を実施できる。
第1部材11が収容部13を有しており、テストストリップTSは収容部13に収容されている。検体は、収容部13内のテストストリップTSに供給される。したがって、第1部材11の上面11aと第2部材12とが接していたとしてもそれらの間には検体は供給されない。この場合、例えば、第1部材11の上面11aと第2部材12との間の毛細管現象による検体の移動が生じないので、テストストリップTS上及びその周囲における検体のにじみを防止できる。その結果、検査結果を適切に目視確認できる。
第1部材11は、収容部13を有するトレー状の部材である。そのため、例えば、第1部材11が平坦なフィルムである場合より、パッケージ10は厚い。よって、パッケージ10の取り扱いが容易である。
第1部材11は、白色の紙シート21cを有し、第1部材11のうち紙シート21cより内側は透明部材である。従って、第1部材11の色は白色である。この場合、テストストリップTSが固定される底壁131も白色であることから、抗原抗体反応によって生じる発色を目視で確認し易い。
第1部材11は、紙シート21cを有することから、加工が容易である。従って、紙シート21cを含む一枚の平坦な多層フィルムをトレー状に加工して第1部材11を形成し易い。第1部材11が、紙シート21cを有することから、第1部材11におけるプラスチック材料の使用量を低減できる。そのため、第1部材11の製造及びそれを用いたパッケージ10の製造コストを低減できる。更に、プラスチック材料の使用量を減らせるので、例えば、検査後にパッケージ10を廃棄する場合、環境への負荷を低減できる。
収容部13が例示した大きさ(X方向、Y方向及びZ方向の長さ)を有する場合、テストストリップTSに収容部13に確実に収容できるとともに、サンプルパッド1に検体を供給し易い。そのため、第1部材11の上面11aに検体が付着することを防止し易い。
第2部材12が例示した厚さを有する場合、可撓性とともに一定の剛性を有するため、それらの部分剥離及び部分剥離された領域を再度閉じる等の操作を実施し易い。また、第2部材12が例示した厚さを有する場合、第2部材12のうち部分剥離された領域を元に戻したときに、テストストリップTSを安定して覆うことが一層可能である。
第2部材12は第1部材11から部分剥離され得る。そのため、例えば、検体をテストストリップTSのサンプルパッド1に選択的に供給し易い。更に、部分剥離であることから、検査後、検査とのテストストリップTSを第2部材12で再度カバーいやすいので、安全性が向上するとともに、扱い易さが向上する。
フランジ部14の端部14aが、図2に示したように、Z方向において、収容部13の底壁131側に下がった段差を有する場合、パッケージ10の開封が容易である。
第1部材11及び第2部材12の層構成は図4に示した形態に限定されない。第1部材11及び第2部材12の変形例を具体的に説明する。
(変形例1)
変形例1の第1部材11は、透明蒸着フィルム21bの代わりに、第1透明樹脂フィルムと金属薄膜(又は金属層)の積層構造を有する点で、図4に示した第1部材11と相違する。変形例1の第2部材12は、透明樹脂フィルム21gを有しない点で、図4に示した第2部材12と相違する。変形例1における第1部材11及び第2部材12の層構成は次のとおりである。
[第2部材]
透明蒸着フィルム21b/印刷層21f/透明樹脂フィルム21e/透明樹脂フィルム21d
[第1部材]
イージーピールシーラント層21a/第1透明樹脂フィルム/金属薄膜/紙シート21c
上記のように第2部材12は、図4に示した透明樹脂フィルム21gを有しないので、透明蒸着フィルム21bがパッケージ10の表側における最も外側の層である。
変形例1において、第1部材11が有するイージーピールシーラント層21aの厚さは、図4に例示したイージーピールシーラント層21aの厚さより厚くてもよい。変形例1のイージーピールシーラント層21aの厚さは、例えば50μmである。
第1部材11が有する第1透明樹脂フィルムの材料としては、例えば、PET、PE、CPPが挙げられる。第1透明樹脂フィルムの厚さの例は、12μm~100μmである。例えば、第1透明樹脂フィルムは、厚さ12μmのPETフィルムである。
第1部材11が有する金属薄膜の材料としては、例えば、アルミニウム(Al)が挙げられる。金属薄膜の厚さは、紙シート21cを視認可能な透明性を有する厚さであり、例えば7μm~30μmである。例えば、金属薄膜は、厚さ20μmのアルミ薄膜である。
変形例1において、第1透明樹脂フィルムと金属薄膜(又は金属層)の積層構造によって、第1部材11はバリア性を有する。変形例1においても。第1部材11のうち紙シート21cより内側は透明部材である。従って、テストストリップTS側からみた第1部材11の色は白色である。
(変形例2)
変形例2の第1部材11は、イージーピールシーラント層21aの代わりに透明樹脂フィルム21dを有する点で、図4に示した第1部材11と相違する。変形例2の第2部材12は、透明樹脂フィルム21dの代わりにイージーピールシーラント層21aを有する点で、図4に示した第2部材12と相違する。この相違点を中心に変形例2を説明する。変形例2における第1部材11及び第2部材12の層構成は次のとおりである。
[第2部材]
透明樹脂フィルム21g/透明蒸着フィルム21b/印刷層21f/透明樹脂フィルム21e/イージーピールシーラント層21a
[第1部材]
透明樹脂フィルム21d/透明蒸着フィルム21b/紙シート21c
変形例2の第2部材12が有するイージーピールシーラント層21aの厚さは、図4に示した第1部材11が有するイージーピールシーラント層21aより厚くてもよい。例えば、変形例2のイージーピールシーラント層21aの厚さは50μmである。変形例2の第1部材11が有する透明樹脂フィルム21dの厚さは図4に示した第2部材12が有する透明樹脂フィルム21dより薄くてもよい。例えば、変形例2の透明樹脂フィルム21dの厚さは30μmである。
変形例2においても、第1部材11のうち紙シート21cより内側は透明部材である。従って、テストストリップTS側からみた第1部材11の色は白色である。
(変形例3)
変形例3の第1部材11は、透明蒸着フィルム21bの代わりに変形例1で説明した第1透明樹脂フィルムと金属薄膜(又は金属層)の積層構造を有する点で、変形例2の第1部材11と相違する、変形例3の第2部材12は、透明樹脂フィルム21eを有しない点で、変形例2の第2部材12と相違する。この相違点を中心に変形例3を説明する。変形例3における第1部材11及び第2部材12の層構成は次のとおりである。
[第2部材12]
透明樹脂フィルム21g/透明蒸着フィルム21b/印刷層21f/イージーピールシーラント層21a
[第1部材11]
透明樹脂フィルム21d/第1透明樹脂フィルム/金属薄膜/紙シート21c
変形例3の第1部材11が有する透明樹脂フィルム21dの厚さは、変形例2の第1部材11が有する透明樹脂フィルム21dの厚さより厚くてもよい。例えば、変形例3では、第1部材11が有する透明樹脂フィルム21dの厚さは50μmである。
変形例1においても、第1透明樹脂フィルムと金属薄膜(又は金属層)の積層構造によって、第1部材11はバリア性を有する。変形例3においても。第1部材11のうち紙シート21cより内側は透明部材である。従って、テストストリップTS側からみた第1部材11の色は白色である。
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態に係るパッケージの分解斜視図である。図8は、図7に示したパッケージ10Aを説明するための断面図であり、パッケージ10Aの延在方向に直交する断面の一例を示している。図7及び図8に示したパッケージ10Aは、第1部材11の代わりに第1部材11Aを有する点で、主にパッケージ10と相違する。この相違点を中心に第2実施形態を説明する。第2実施形態においても、第1実施形態と同様のX方向、Y方向及びZ方向を用いて説明する場合もある。
第1部材11Aは、プレート16と、裏シート17とを有する。裏シート17は、プレート16の裏面16aに接合されている。プレート16及び裏シート17の平面視形状(Z方向からみた形状)は同じでよい。第2実施形態において、裏シート17の色は、テストストリップTS側からみて白色である。
プレート16には、貫通孔161が形成されている。第1部材11Aでは、図8に示したように、貫通孔161の内壁面161a及び裏シート17によって、テストストリップTSが収容される収容部13Aが形成されている。
収容部13Aは、裏シート17のうち貫通孔161によって囲まれる領域で形成される底壁131と、貫通孔161の内壁面161aによって形成される側周壁132とを有する。
収容部13Aの大きさの例は、第1実施形態で説明した収容部13の大きさの例と同様である。したがって、プレート16の厚さ(Z方向の長さ)の例は、第1実施形態で説明した収容部13の深さの例と同様である。貫通孔161のX方向及びY方向の長さの例は、第1実施形態で説明した収容部13の対応する方向の長さと同様である。
プレート16は、樹脂プレートである。プレート16の材料の例は、PE、ポリプロピレン(PP)、シクロオレフィンポリマー(COP)といったオレフィン樹脂である。
第2部材12は、プレート16の上面に収容部13Aの開口を塞ぐように配置されている。第2部材12は、収容部13Aを囲むように、第1部材11(具体的には、プレート16)とイージーピール可能にシールされている。第2実施形態でも、パッケージ10Aは、第1実施形態で説明したシール部15を有する。第2実施形態では、プレート16の厚さは均一であり、プレート16の上面(第2部材12側の面)は平面である。よって、シール部15は、プレート16の上面と第2部材12との重複領域の周縁部(プレート16の上面及び第2部材12それぞれの周縁部)に形成されている。第1実施形態の場合と同様に、プレート16は、開封端側に段差(裏シート17側に下がった段差)を有してもよい。
図8を利用して、第1部材11及び第2部材12を更に説明する。
前述したように、第1部材11が有するプレート16は樹脂プレートである。プレート16は、例えば、厚さ700μmであり、PP又はPEから形成されたプレートである。
裏シート17は、テストストリップTS側から順に、透明樹脂フィルム21h、印刷層21f、透明蒸着フィルム21b及び透明樹脂フィルム21iが積層された多層フィルムである。
透明樹脂フィルム21hの材料としては、CPP、PEが挙げられる。透明樹脂フィルム21hの厚さの例は、100μm~1000μmである。透明樹脂フィルム21hの材料は、プレート16との接合が容易なように選択すればよい。
例えば、プレート16の材料がPPである場合、透明樹脂フィルム21hの材料としては、CPPが挙げられる。この場合、例えば、透明樹脂フィルム21hは、厚さ60μmのCPPフィルムである。例えば、プレート16の材料がPEである場合、透明樹脂フィルム21hの材料は例えばPEである。この場合、例えば、透明樹脂フィルム21hは、厚さ60μmのPEフィルムである。
裏シート17の印刷層21fは、白色インキで形成される層である。印刷層21fは、裏シート17の厚さを均一にするために、裏シート17の全体に形成される。印刷層21fは、例えば、裏シート17のうち収容部13の底壁131に対応する領域を白色インキで形成し、他の領域は、例えば、パッケージ10の開封方法などを表示するためのインキ又は透明インキなどで形成されてもよい。
印刷層21fの内側には、透明樹脂フィルム21hが配置されているので、上記のように、印刷層21fに白色インキを用いることで、収容部13Aの底壁131の色は、テストストリップTS側からみて白色である。
透明樹脂フィルム21iは、厚み調整のためのフィルムである。透明樹脂フィルム21iの材料としては、PET、OPP、ONY、PBTが挙げられる。透明樹脂フィルム21iの厚さの例は、12μm~100μmである。例えば、透明樹脂フィルム21iは、厚さ25μmのPETフィルムである。
第2部材12は、テストストリップTS側(第1部材11側)から順に、イージーピールシーラント層21a、透明樹脂フィルム21e、透明蒸着フィルム21b、印刷層21f及び透明樹脂フィルム21gが積層された多層フィルムである。したがって、図8に示した第2部材12は、第1実施形態における変形例2の第2部材12と同様の構成を有する。第2実施形態のイージーピールシーラント層21aの厚さは例えば50μmである。
第2実施形態のパッケージ10Aは、第1部材11の代わりに第1部材11Aを有する点で相違し、その他の構成は実質的にパッケージ10と同様である。更に、第1部材11Aは、第1実施形態の第1部材11と同様に収容部13Aを有する。そのため、パッケージ10Aは、パッケージ10と少なくとも同様の作用効果を有する。
第2実施形態では、第1部材11Aは、プレート16を有するため、パッケージ10Aの全体が厚い。そのため、パッケージ10Aの取り扱いが一層容易である。
次に、第2実施形態における第1部材11及び第2部材の変形例を説明する。
(変形例4)
変形例4の第1部材11は、裏シート17が合成紙シートである点で、図8に示した第1部材11と相違する、変形例4の第2部材12は、透明樹脂フィルム21eを、透明樹脂フィルム21gと透明蒸着フィルム21bの間に配置している点で、図8に示した第2部材12と相違する。この相違点を中心に変形例4を説明する。
変形例4において、第1部材11Aは、合成紙シートである。第1部材11Aは、白色で且つバリア性を有する合成紙シートであればよい。例えば、第1部材11Aはユポである。合成紙シートの坪量は、第1実施形態で説明した紙シート21cの場合と同様とし得る。
変形例4における第2部材12の層構成は次のとおりである。以下の層構成においてイージーピールシーラント層21a側がパッケージ10Aの内側である。
イージーピールシーラント層21a/印刷層21f/透明蒸着フィルム21b/透明樹脂フィルム21e/透明樹脂フィルム21g
第2部材12は、透明樹脂フィルム21eの位置が異なる点以外は、図8に示した第2部材12と同様であるため、各層の説明を省略する。
変形例4においてプレート16は、図8に示した場合より厚くてもよい。例えば、変形例4におけるプレート16は、厚さ800μmで、PPから形成されるプレートである。
(第3実施形態)
図9は、第3実施形態に係るパッケージ10Bの分解斜視図である。図10は、図9に示したパッケージ10Bの平面図である。パッケージ10Bは、第2部材12の代わりに第2部材12Aを有するとともに、カバー18を更に有する点で、第1実施形態のパッケージ10と相違する。相違点を中心にパッケージ10Bを説明する。第3実施形態においても、第1実施形態と同様のX方向、Y方向及びZ方向を用いて説明する場合もある。
第2部材12Aは、検体の供給用の貫通孔121が形成されている点で、第2部材12と相違する。その他の構成は、第2部材12と同様であり、第2部材12Aは、透明領域Aを有する。貫通孔121は、サンプルパッド1に検体を供給するための孔であり、サンプルパッド1上に形成されている。貫通孔121の形状は、サンプルパッド1に検体を供給可能な形状を有する。貫通孔121は、例えばX方向に延びた長孔でもよいし、真円、楕円でもよい。或いは、貫通孔121は、Z方向からみた形状が四角形(例えば矩形又は正方形)でもよい。
第2部材12Aは、第1部材11に重ねられており、第1部材11及び第2部材12Aの重複領域のうち収容部13より外側の部分に、シール部15A(図10参照)が形成されている。シール部15Aは収容部13を囲んでいる。第3実施形態において、シール部15Aのシール幅はシール部15A全体において一定でもよい。
第1部材11及び第2部材12Aの層構成は、第1実施形態及びその変形例等と同様でよい。
カバー18は、貫通孔121を塞ぐ部材であり、第1部材11及び第2部材12と同様のバリア性を有する。カバー18は、第2部材12に脱着可能である。カバー18は、貫通孔121を閉じることが可能な形状(サイズを含む)を有する。カバー18の厚さの例は、12μm~100μmである。
カバー18は、基材フィルムと、基材フィルム上に形成された粘着層とを有する。基材フィルムはバリア性を有する樹脂フィルムであり、粘着層を支持する。基材フィルムの材料としては、例えばPET、OPP、ユポ紙が挙げられる。粘着層の材料としては、例えば、粘着強度1N/15mm~5N/15mmのアクリル系あるいはウレタン系の粘着剤が挙げられる。カバー18には、カバー18の脱着を容易にするために、図9に示したように、タブ181が形成されていてもよい。
パッケージ10Bに内包されたテストストリップTSを用いてイムノクロマトグラフィによる検査を実施する場合、パッケージ10Bからカバー18を剥離して、貫通孔121を露出させる。露出した貫通孔121から検体をサンプルパッド1に供給する。その後、カバー18を第2部材12Aに再度貼合して、貫通孔121を閉じる。
このように、パッケージ10Bでは、カバー18を第2部材12Aから剥離することによって、貫通孔121を介してサンプルパッド1に検体を供給可能である。更に、カバー18によって貫通孔121を塞ぐことによって、テストストリップTS全体をパッケージ10Bに内包できる。更に、第1部材11は、第1の実施形態と同様に、収容部13を有する。そのため、パッケージ10Bは、第1実施形態のパッケージ10と少なくとも同様の作用効果を有する。
第1部材11は、第2実施形態及びその変形例等で説明した第1部材11Aと同様であってもよい。この場合、第3実施形態に係るパッケージは、第2実施形態のパッケージ10Aと同様の作用効果を有する。
以上、本発明の種々の実施形態を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されない。
第1部材及び第2部材は、それらがイージーピール可能に構成されていること、バリア性を有すること、第1部材が収容部を有すること及び第2部材のうち結果表示部に対向する領域が透明領域であることを満たせば、第1部材及び第2部材の構成は例示した構成に限定されない。例えば、第1部材及び第2部材は印刷層を有さなくてもよい。第1部材のうち収容部の底壁は白色ではなく、透明であってもよい。第1部材は、紙シート(例えば白色の紙シート)を有さなくてもよい。第1部材及び2部材は、バリア性を確保するための透明なバリアフィルムを有すればよい。
第3実施形態のパッケージも、第2部材に脱着可能であり、バリア性を有すれば、その構成は限定されない。
第1実施形態及び第2実施形態における第2部材は、パッケージの内側に粘着層を有していてもよい。この場合、検体供給部への検体供給後、第2部材を第1部材に対して元に戻した際、テストストリップ全体を覆った状態を安定して維持し易い。
第3実施形態において、カバーはX方向において、第2部材に形成されている検体供給用の貫通孔より十分長くてもよい。この場合、例えば、第1実施形態及び第2実施形態における第2部材と同様に、カバーに一部を第2部材から剥離して、検体供給用の貫通孔を露出させてもよい。
例示した種々の実施形態及び変形例は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜組み合わされ得る。
1…サンプルパッド(検体供給部)、3…メンブレン(結果表示部)、10,10A,10B…パッケージ、11,11A…第1部材、12,12A…第2部材、13,13A…収容部、14…フランジ部、15,15A…シール部、15a…第1シール部、15b…第2シール部、16…プレート、16a…裏面、17…裏シート、18…カバー、121…貫通孔(第2部材に形成された貫通孔)、131…底壁(収容部の底壁)、132…側周壁(収容部の側周壁)、133…開口端部(端部)、161…貫通孔(プレートに形成された貫通孔)、161a…内壁面(貫通孔の内壁面)、A…透明領域、TS…テストストリップ。

Claims (13)

  1. イムノクロマトグラフィ法により検査される検体が滴下される検体供給部と前記検体供給部に滴下された前記検体の検査結果を示す結果表示部とを含むテストストリップを内包するパッケージであって、
    前記テストストリップが配置される底壁及び前記テストストリップを囲う側周壁を含む収容部を有する第1部材と、
    前記第1部材上に設けられており、前記第1部材とともに前記テストストリップを内包する第2部材と、
    を備え、
    前記第2部材のうち前記テストストリップの前記結果表示部に対向する領域が透明領域であり、
    前記第1部材と前記第2部材との重複領域のうち前記収容部の外側の部分には、前記収容部を囲むように、前記第1部材と前記第2部材とがシールされたシール部が形成されており、
    前記シール部は、第1シール部と、前記第1シール部より剥離強度の強い第2シール部とを有し、
    前記第2シール部は、前記テストストリップの前記検体供給部より前記結果表示部側に形成されており、
    前記第1シール部は、前記シール部のうち、前記第2シール部より前記検体供給部側の部分であり、
    前記第1部材は、
    前記収容部と、
    前記収容部の前記第2部材側の端部に設けられたフランジ部と、
    を有する、
    パッケージ。
  2. 前記第2シール部のシール幅は、前記第1シール部のシール幅より長い、
    請求項1に記載のパッケージ。
  3. 前記第1部材は、トレー状の部材である、
    請求項1又は2に記載のパッケージ。
  4. 前記フランジ部のうち、前記テストストリップの前記検体供給部側の端部は、前記収容部の深さ方向において前記底壁側に下がった段差を有する、
    請求項1~3のいずれか一項に記載のパッケージ。
  5. イムノクロマトグラフィ法により検査される検体が滴下される検体供給部と前記検体供給部に滴下された前記検体の検査結果を示す結果表示部とを含むテストストリップを内包するパッケージであって、
    前記テストストリップが配置される底壁及び前記テストストリップを囲う側周壁を含む収容部を有する第1部材と、
    前記第1部材上に設けられており、前記第1部材とともに前記テストストリップを内包する第2部材と、
    を備え、
    前記第2部材のうち前記テストストリップの前記結果表示部に対向する領域が透明領域であり、
    前記第1部材と前記第2部材との重複領域のうち前記収容部の外側の部分には、前記収容部を囲むように、前記第1部材と前記第2部材とがシールされたシール部が形成されており、
    前記シール部は、第1シール部と、前記第1シール部より剥離強度の強い第2シール部とを有し、
    前記第2シール部は、前記テストストリップの前記検体供給部より前記結果表示部側に形成されており、
    前記第1シール部は、前記シール部のうち、前記第2シール部より前記検体供給部側の部分であり、
    前記第1部材は、
    プレートと、
    前記プレートの裏面に接合された裏シートと、
    を有し、
    前記プレートには、前記収容部の側周壁を形成する内壁面を有する貫通孔が形成されており、
    前記収容部は、前記貫通孔の内壁面と前記裏シートとによって形成されている、
    パッケージ。
  6. 前記第2シール部のシール幅は、前記第1シール部のシール幅より長い、
    請求項5に記載のパッケージ。
  7. 前記プレートのうち、前記テストストリップの前記検体供給部側の端部は、前記収容部の深さ方向において前記裏シート側に下がった段差を有する、
    請求項5又は6に記載のパッケージ。
  8. イムノクロマトグラフィ法により検査される検体が滴下される検体供給部と前記検体供給部に滴下された前記検体の検査結果を示す結果表示部とを含むテストストリップを内包するパッケージであって、
    前記テストストリップが配置される底壁及び前記テストストリップを囲う側周壁を含む収容部を有する第1部材と、
    前記第1部材に対向して配置される第部材であって、前記検体供給部に対向する位置に前記検体の供給用の貫通孔が形成されている第2部材と、
    前記貫通孔を塞ぐとともに、前記第2部材に脱着可能なカバーと、
    を備え、
    前記第2部材において、前記結果表示部に対向する領域が透明領域であり、
    前記第1部材と前記第2部材との重複領域のうち前記収容部の外側の部分には、前記収容部を囲むように、前記第1部材と前記第2部材とがシールされたシール部が形成されており、
    前記第1部材は、
    前記収容部と、
    前記収容部の前記第2部材側の端部に設けられたフランジ部と、
    を有する
    パッケージ。
  9. イムノクロマトグラフィ法により検査される検体が滴下される検体供給部と前記検体供給部に滴下された前記検体の検査結果を示す結果表示部とを含むテストストリップを内包するパッケージであって、
    前記テストストリップが配置される底壁及び前記テストストリップを囲う側周壁を含む収容部を有する第1部材と、
    前記第1部材に対向して配置される第部材であって、前記検体供給部に対向する位置に前記検体の供給用の貫通孔が形成されている第2部材と、
    前記貫通孔を塞ぐとともに、前記第2部材に脱着可能なカバーと、
    を備え、
    前記第2部材において、前記結果表示部に対向する領域が透明領域であり、
    前記第1部材と前記第2部材との重複領域のうち前記収容部の外側の部分には、前記収容部を囲むように、前記第1部材と前記第2部材とがシールされたシール部が形成されており、
    前記第1部材は、
    プレートと、
    前記プレートの裏面に接合された裏シートと、
    を有し、
    前記プレートには、前記収容部の側周壁を形成する内壁面を有する貫通孔が形成されており、
    前記収容部は、前記貫通孔の内壁面と前記裏シートとによって形成されている、
    パッケージ。
  10. 前記収容部の底壁のうち前記結果表示部に対応する領域を前記テストストリップ側からみた場合の色は、白色である、
    請求項1~のいずれか一項に記載のパッケージ。
  11. 前記収容部の底壁は、白色の紙シートを含む、
    請求項10に記載のパッケージ。
  12. 前記第1部材は、前記収容部と前記フランジ部の一体成型品であり、
    前記第1部材は、白色の紙シートを含む、
    請求項1~4及び8のいずれか一項に記載のパッケージ。
  13. 前記裏シートは、白色の紙シートを含む、
    請求項5~7及び9のいずれか一項に記載のパッケージ。
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