JP2003312757A - 携帯用シート材包装具 - Google Patents

携帯用シート材包装具

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JP2003312757A JP2002122845A JP2002122845A JP2003312757A JP 2003312757 A JP2003312757 A JP 2003312757A JP 2002122845 A JP2002122845 A JP 2002122845A JP 2002122845 A JP2002122845 A JP 2002122845A JP 2003312757 A JP2003312757 A JP 2003312757A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】開閉蓋によって取り出し口の密封状態を確実に
維持し、外装シートの外側面への液体の漏出及びシート
材の乾燥を防止する。 【解決手段】外装シート1内に収納された複数枚のシー
ト材20と外装シート上面1aの内側面との間にスペー
サ4を配置し、シート材20の最上面と外装シート上面
1aの内側面とを第1面4aと第2面4b及び第3面4
cとの間隔だけ離間させた。シート材20が外装シート
上面1aの内側面に直接接触せず、シート材20の液体
が外装シート上面1aの内側面に付着した後に外装シー
ト上面1aの外側面と開閉蓋3の下面との間を経由して
外装シート1の外部に漏出しない。開閉蓋3の下面に形
成されている感圧接着剤層にシート材20の液体が付着
せず、開閉蓋3による外装シート1内の密封状態が堅牢
に維持され、シート材20の液体の外装シート1の外部
への漏出、外装シート1内に収納されたシート材20の
乾燥が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数枚のシート
材を1枚ずつ取り出せるようにして収納する携帯用シー
ト材包装具に関し、特に、液体を含浸又は塗布すること
によって湿潤にされたシート材を収納する携帯用シート
材包装具に関する。
【0002】
【従来の技術】ティッシュ等のシート材を外出先で使用
する際の利便性を考慮して、所定の大きさに折り畳んだ
状態の複数枚のシート材を収納し、このシート材を一枚
ずつ取り出せるようにした携帯用シート材包装具があ
る。このような携帯用シート材包装具として、液体を含
浸又は塗布することによって湿潤にされたシート材を収
納するようにしたものもある。シート材に含浸又は塗布
される薬剤としては、殺菌消毒用の薬剤、又は、皮膚の
汚れを拭き取る化粧料等がある。
【0003】湿潤な複数枚のシート材を収納する携帯用
シート材包装具は、複数枚のシート材を1枚ずつ取り出
せるように収納しておくだけでなく、内部に収納したシ
ート材からの液体の蒸発を防止してシート材の湿潤な状
態を維持できるようにしなければならない。
【0004】そこで、従来の携帯用シート材包装具で
は、気密性を有する外装シートを積層した状態の複数枚
のシート材の周囲を包囲できる形状に形成し、外装シー
トにおいて最上面のシート材に対向する面にシート材を
引き出すための取り出し口を設け、この取り出し口を感
圧接着剤を介して気密性フィルムからなる開閉蓋により
繰り返し開閉自在に被覆したものがある。開閉蓋は、感
圧接着剤によって外装シートの表面における取り出し口
の周囲に貼着する。
【0005】特に、特公平2−30948号公報には、
気密性を有する1枚のシート材(以下、外装シートとい
う。)で形成されたほぼ四角形の封入袋であって、該封
入袋はその内部に湿潤したシート状繊維素材(以下、シ
ート材という。)が入った状態でセンターシール部およ
び両端シール部によって密封されており、前記センター
シール部と対向する封入袋の他面に、取り出し口を形成
するための切離し用切込み部があり、該切込み部を覆っ
て気密性フィルムよりなる開閉蓋が設けられ、該開閉蓋
の封入袋側の面にはほぼ全面的に感圧接着剤層が形成さ
れており、開閉蓋が感圧接着剤によって封入袋に貼着し
ている化粧料封入袋の構成が開示されている。
【0006】この構成により、封入袋の取り出し口を形
成するための切離し用切込みは、消費者が封入袋を初め
て使用する際に、開閉蓋を開けるとともに切込み部から
封入袋の一部が破れるようにしたので、切込み部は初期
使用時における封緘機能を具備する。切込み部から切り
離された外装シートの一部は開閉蓋の感圧接着剤に貼着
し、そして開閉蓋を閉じた際に再び元の位置に戻って、
取り出し口をぴったり封鎖する。したがって、開閉蓋を
閉じた場合でも、感圧接着剤が内容物に悪影響を及ぼす
ことがない。さらに、切り離された外装シートの一部と
開閉蓋との両者によって取り出し口を塞ぐので密封性が
非常によい。したがって、繰返し開閉したり、一度使用
した後に開閉蓋を閉めた状態で長期間経ても、シート材
に含ませた液が蒸発してしまうこともない、とされてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
携帯用シート材包装具では、内部に収納されている湿潤
なシート材と外装シートにおいて取り出し口が形成され
ている面(以下、外装シート上面という。)の内側面と
の接触を規制するようにしたものがなかった。このた
め、シート材に含浸又は塗布された液体が外装シート上
面の内側面、及び、開閉蓋の内側面に付着した後、さら
に取り出し口の周縁部から外装シート上面の外側面と開
閉蓋の内側面との間に浸入し、外装シートの外側面に漏
出する問題がある。
【0008】また、シート材に含浸又は塗布された液体
が外装シート上面の外側面と開閉蓋の内側面との間に浸
入する結果、この間に位置する感圧接着剤による外装シ
ート上面の外側面への開閉蓋の内側面の貼着状態が損な
われ、開閉蓋によって取り出し口の密封状態を維持する
ことができなくなり、外装シートの外側面への液体の漏
出が助長されるとともに、シート材に含浸又は塗布され
た液体の蒸発を防止することができない問題がある。特
に、シート材に油性液体が含浸されている場合には、液
体の付着によって感圧接着剤の接着力が失われ易く、開
閉蓋による取り出し口の密封状態の維持がさらに困難に
なる。
【0009】この問題は、特公平2−30948号公報
に開示されている構成においても生じ得る。即ち、封入
袋を構成する外装シート自体が可撓性を有するため、最
初に開閉蓋を開けた際に切込み部から切り離されて開閉
蓋の感圧接着剤に貼着した外装シートの一部が、開閉蓋
を閉じた際に再び元の位置に戻って取り出し口をぴった
り封鎖するとは限らず、切込み部から切り離された外装
シートの一部の周縁部と取り出し口の周縁部との間に隙
間が形成される可能性が高い。切込み部から切り離され
た封入袋の一部の周縁部と取り出し口の周縁部との間に
少しでも隙間があると、シート材との接触によって外装
シート上面の内側面、及び、開閉蓋の内側面に付着した
液体が、この隙間から外装シート上面の外側面と開閉蓋
の内側面との間を経由して外装シートの外側面に漏出す
る。
【0010】この発明の目的は、内部に収納されている
湿潤なシート材と外装シート上面の内側面との接触を確
実に規制することにより、シート材に含浸又は塗布され
た液体が外装シート上面の内側面、及び、開閉蓋の内側
面に付着した後に取り出し口の周縁部から外装シート上
面の外側面と開閉蓋の内側面との間に浸入しないように
し、感圧接着剤による外装シート上面の外側面への開閉
蓋の内側面の貼着状態が損なわれることがなく、開閉蓋
によって取り出し口の密封状態を維持することができ、
外装シートの外側面への液体の漏出、及び、シート材が
含浸している液体の蒸発を確実に防止することができる
携帯用シート材包装具を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するための手段として、以下の構成を備えてい
る。
【0012】(1)内部にシート材を収納する外装シー
ト上面の一部にシート材を引き出すための取り出し口を
形成するとともに、取り出し口を被覆する開閉蓋を感圧
接着剤を介して外装シート上面の外側面に貼着した携帯
用シート材包装具において、外装シート上面の内側面に
当接する第1面と外装シート内に収納されたシート材の
最上面に当接する第2面とをシート材の厚さ方向につい
て所定の間隔を設けて互いに平行に配置したスペーサで
あって、第2面に外装シートの取り出し口に対向する孔
部を形成したスペーサを設けたことを特徴とする。
【0013】この構成においては、外装シートの内部
で、外装シート上面の内側面にスペーサの第1面が当接
し、シート材の厚さ方向について第1面に対して所定の
間隔が与えられた第2面が孔部を外装シートの取り出し
口に対向させた状態で外装シート内に収納されたシート
材の最上面に当接する。
【0014】したがって、外装シート上面の内側面とシ
ート材の最上面との間にはシート材の厚さ方向について
スペーサの第1面と第2面との間隔に匹敵する間隔が形
成され、外装シート上面の内側面にシート材の最上面が
接触することがない。このため、外装シート内に液体が
含浸又は塗布された湿潤なシート材を収納した場合に
も、シート材に含浸又は塗布された液体が外装シート上
面の内側面に付着した後に取り出し口を経由して外装シ
ート上面の外側面に漏出することがない。また、外装シ
ート内に収納されたシート材は、第2面に形成された孔
部を経由して取り出し口から外装シートの外部に取り出
される。
【0015】(2)前記スペーサの第1面は、外装シー
ト内に収納されるシート材より大きく外装シート上面よ
り小さいシート材に相似する平面形状を呈し、平面内に
第2面が一体的に形成され、周囲にシート材の厚さ方向
における第2面との間隔が外装シート内に収納されたシ
ート材の厚さに一致する位置まで外装シート上面から離
間する方向に延出する側面部が形成されていることを特
徴とする。
【0016】この構成においては、第2面を含む第1面
の平面がシート材の最上面の全面に対向する状態でスペ
ーサが外装シート内に収納されたシート材に外装シート
上面方向から被せられる。したがって、外装シート内に
収納されたシート材の上面及び側面と外装シートの内側
面との間にスペーサが位置し、外装シート上面の内側面
に対するシート材の接触がより確実に規制される。
【0017】(3)前記スペーサの第1面は、平面内の
中央部に第2面が形成されているとともに、平面内の角
部近傍にシート材の厚さ方向について第2面と同一面上
に位置する第3面が形成されていることを特徴とする。
【0018】この構成においては、外装シート内に収納
されたシート材の最上面における中央部及び角部近傍
に、シート材の厚さ方向について互いに同一面上に位置
するスペーサの第2面及び第3面が当接する。したがっ
て、スペーサの第1面が当接する外装シート上面の内側
面とシート材の最上面との間隔がシート材の最上面にお
ける中央部及び角部近傍において維持され、外装シート
上面の内側面に対するシート材の接触がより確実に規制
される。
【0019】(4)前記孔部は、第2面の平面方向にお
いて周縁部の略全周が取り出し口の開口範囲内に位置す
ることを特徴とする。
【0020】この構成においては、スペーサの第2面に
形成された孔部の開口面積が外装シートの取り出し口の
開口面積より小さくされる。したがって、外装シートか
ら取り出されるシート材は、取り出し口よりも小さい開
口面積の孔部を経由し、取り出し口を通過する際に外装
シート上面の内側面に接触することがない。また、外装
シートが液体が含浸又は塗布された湿潤なシート材であ
る場合に、外装シートから取り出されるシート材は、孔
部を通過する際に孔部の周縁部で扱かれ、余剰の液体が
除去される。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施形態に係
る携帯用シート材包装具の外観図である。携帯用シート
材包装具10は、袋状に形成された外装シート1の内部
に、個別に折り畳まれたシート材を複数枚積層して収納
する。シート材は薬品や化粧料等の液体が含浸又は塗布
され、湿潤な状態にされている。外装シート1は、気密
性を有する可撓性材料によって形成されており、上面
(外装シート上面)1aに小判型の取り出し口2を備
え、この取り出し口2を開閉蓋3によって被覆して構成
されている。
【0022】開閉蓋3は、可撓性を有する気密性フィル
ムを素材として形成されており、下面の中央部において
取り出し口2に対向する。開閉蓋3の下面において少な
くとも取り出し口2に対向する部分を除く範囲には、感
圧接着材を塗布した感圧接着剤層が形成されている。開
閉蓋3の下面において少なくとも取り出し口2に対向す
る部分を除く範囲は、感圧接着剤によって外装シート上
面1aに貼着する。感圧接着剤は、繰り返し接着力を発
揮するため、開閉蓋3は外装シート上面1aから一旦剥
がされた後においても再び外装シート1の上面に貼着す
る。これによって、外装シート上面1aにおいて取り出
し口2は開閉蓋3によって開閉自在に塞がれている。
【0023】開閉蓋3は外装シート1とともに気密性を
有するため、外装シート上面1aに貼着した状態では、
外装シート1の内部は外部に対して気密状態にされる。
したがって、外装シート1内に収納されたシート材に含
浸又は塗布されている液体の蒸発が防止され、シート材
の湿潤状態が維持される。
【0024】図2は、上記携帯用シート材包装具の構成
を示す断面図ある。また、図3は、上記携帯用シート材
包装具に使用されるスペーサの外観図である。携帯用シ
ート材包装具10において外装シート1の内部には、そ
れぞれが個別に折り畳まれた複数枚の湿潤なシート材2
0とともに、スペーサ4が収納されている。図3に示す
ように、スペーサ4は、薄肉の樹脂成形品であり、上面
である第1面4aの中央部に陥没した第2面4bが形成
され、各角部近傍に陥没した第3面4cが形成され、周
囲からは側面4dが下方に延出している。
【0025】スペーサ4において、第2面4b及び第3
面4cを含む第1面4aの平面形状は、折り畳んだ状態
のシート材20よりも大きく、かつ、外装シート上面1
aよりも小さいシート材20の平面形状の相似形を呈し
ている。第2面4b及び第3面4cは、第1面4aから
陥没して形成されているためにシート材20の厚さ方向
について第1面4aよりも下方に位置しており、シート
材20の厚さ方向における同一面内に位置している。側
面4dは、シート材20の厚さ方向について第2面4b
及び第3面4cとの距離が外装シート1内に収納される
複数枚のシート材の全厚さに匹敵する位置まで、外装シ
ート上面1aの内側面から離間する方向に延出してい
る。
【0026】第2面4bには、外装シート1の取り出し
口3に対向する孔部5が形成されている。孔部5は、小
判型の開口部であって、長手方向の中央部において部分
円弧により開口幅が拡大された形状を呈している。孔部
5の周縁部は、第2面4bの平面方向について、略全周
にわたって取り出し口3の開口範囲内に位置している。
スペーサ4の第1面4aにおいて、第2面4bを陥没さ
せて形成するための傾斜面4eの周囲には、全周にわた
って溝部4fが形成されている。
【0027】スペーサ4が上記のように構成されている
ため、図2に示すように、所定枚数のシート材20は上
側からスペーサ4によって覆われた状態で外装シート1
内に収納される。このとき、スペーサ4の第1面4aが
外装シート上面1aの内側面に当接する一方、スペーサ
4の第2面4b及び第3面4cがシート材20の最上面
に当接する。また、スペーサ4の側面4dが、シート材
20の側面に対向する。
【0028】したがって、外装シート1内に収納された
複数枚のシート材20と外装シート上面1aの内側面と
の間にはスペーサ4が位置し、シート材20の最上面と
外装シート上面1aの内側面とはシート材20の厚さ方
向について第1面4aと第2面4b及び第3面4cとの
間隔だけ離間している。このため、シート材20が外装
シート上面1aの内側面に直接接触することがなく、シ
ート材20に含浸又は塗布された液体が外装シート上面
1aの内側面に付着した後に取り出し口2の周縁部から
外装シート上面1aの外側面と開閉蓋3の下面との間を
経由して外装シート1の外部に漏出することがない。
【0029】また、開閉蓋3の下面に形成されている感
圧接着剤層がシート材20に含浸又は塗布された液体に
よって濡れることがなく、開閉蓋3による外装シート1
内の密封状態が堅牢に維持される。この結果、シート材
20に含浸又は塗布された液体の外装シート1の外部へ
の漏出が助長されることもなく、外装シート1内に収納
されたシート材20が乾燥することもない。
【0030】シート材20の厚さ方向についてのスペー
サ4における第1面4aと第2面4b及び第3面4cと
の間隔は、外装シート1の内部に収納されたシート材2
0の最上面を外装シート上面1aの内側面に接触させな
いために必要かつ十分な間隔として実験的に決定するこ
とがてきる。例えば、外装シート1内に収納される所定
枚数のシート材20の全厚さが7mmで、100mm×
75mmの矩形に折り畳まれている場合には、第1面4
aと第2面4b及び第3面4cとの間隔は6mm程度に
される。
【0031】外装シート1からシート材20を取り出す
際には、開閉蓋3の一部を外装シート上面1aから剥が
して取り出し口2を露出させ、取り出し口2から外装シ
ート1内に挿入した手指をスペーサ4の孔部5内に差し
入れてシート材20の一部を摘み、手指とともにシート
材20を孔部5及び取り出し口3を経由して外部に引き
出す。
【0032】このとき、孔部5の開口範囲は取り出し口
3の開口範囲内に位置しているため、シート材20は開
口範囲の狭い孔部5から開口範囲の広い取り出し口3を
経由して外部に引き出される。したがって、シート材2
0が取り出し口3の周縁部に接触する可能性が低く、取
り出し中のシート材20に含浸又は塗布された液体が外
装シート1に付着し難い。また、シート材20は外部に
引き出される際に開口面積が比較的狭い孔部5の周縁部
を介して扱かれ、余剰の液体がシート材20から除去さ
れる。これによって、取り出し中のシート材20に含浸
又は塗布された液体が外装シート1にさらに付着し難く
なる。
【0033】孔部5は、中央部において開口幅が拡大さ
れているため、取り出し中のシート材20が取り出し口
2に接触しないようにし、かつ、取り出し中のシート材
20を孔部5の周縁部を介して扱くために、孔部5の中
央部以外の部分の開口幅を十分に狭くしても、中央部に
おいて手指を差し込むことができる。
【0034】スペーサ4において、第1面4aの中央部
には溝部4fが形成されているため、スペーサ4を薄肉
形状に形成しても十分な強度を確保できる。特に、溝部
4fの内側の凸部をシート材20の厚さ方向について第
1面4aよりも下方に位置させることにより、外装シー
ト1内に収納されるシート材20に多量の液体が含浸又
は塗布されている場合に、携帯用シート材包装具10の
搬送中にシート材20から漏出した液体が孔部5を経由
して第2面4b及び傾斜面4eに達しても、その後に溝
部4fに溜まって第1面4aに達することがなく、外装
シート上面1aの内側面に付着することを防止できる。
【0035】スペーサ4の素材には、成形容易性や経済
性を考慮して種々の樹脂を使用することができるが、そ
の選択に際してはシート材20に含浸される液体の特性
をも考慮すべきである。例えば、シート材20に油性液
体が含浸される場合には、スペーサ20の素材には耐油
性を備えた樹脂素材を用いる。
【0036】
【発明の効果】この発明によれば、以下の効果を奏する
ことができる。
【0037】(1)外装シートの内部において、外装シ
ート上面の内側面にスペーサの第1面を当接させ、シー
ト材の厚さ方向について第1面に対して所定の間隔を与
えた第2面を孔部を外装シートの取り出し口に対向させ
た状態で外装シート内に収納されたシート材の最上面に
当接させることにより、外装シート上面の内側面とシー
ト材の最上面との間にシート材の厚さ方向についてスペ
ーサの第1面と第2面との間隔に匹敵する間隔を形成
し、外装シート上面の内側面にシート材の最上面が接触
しないようにして、外装シート内に液体が含浸又は塗布
された湿潤なシート材を収納した場合にも、シート材に
含浸又は塗布された液体が外装シート上面の内側面に付
着した後に取り出し口を経由して外装シート上面の外側
面に漏出することを防止できる。また、開閉蓋の下面に
塗布されている感圧接着剤がシート材20に含浸又は塗
布された液体によって濡れることを防止でき、開閉蓋に
よる外装シート内の密封状態を堅牢に維持することがで
きる。この結果、シート材に含浸又は塗布された液体の
外装シートの外部への漏出を助長することがなく、外装
シート内に収納されたシート材の乾燥を防止することも
できる。
【0038】(2)第2面を含む第1面の平面がシート
材の最上面の全面に対向する状態でスペーサを外装シー
ト内に収納されたシート材に外装シート上面方向から被
せることにより、外装シート内に収納されたシート材の
上面及び側面と外装シートの内側面との間にスペーサを
位置させ、外装シート上面の内側面に対するシート材の
接触をより確実に規制することができる。
【0039】(3)外装シート内に収納されたシート材
の最上面における中央部及び角部近傍に、シート材の厚
さ方向について互いに同一面上に位置するスペーサの第
2面及び第3面を当接させることにより、スペーサの第
1面が当接する外装シート上面の内側面とシート材の最
上面との間隔をシート材の最上面における中央部及び角
部近傍において維持することができ、外装シート上面の
内側面に対するシート材の接触をより確実に規制するこ
とができる。
【0040】(4)スペーサの第2面に形成された孔部
の開口面積を外装シートの取り出し口の開口面積に比較
して小さくすることにより、外装シートから取り出され
るシート材が取り出し口を通過する際に外装シート上面
の内側面に接触しないようにすることができる。また、
外装シートが液体が含浸又は塗布された湿潤なシート材
である場合に、外装シートから取り出されるシート材
を、孔部を通過する際に孔部の周縁部で扱き、余剰の液
体を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る携帯用シート材包装
具の外観図である。
【図2】同携帯用シート材包装具の断面図である。
【図3】同携帯用シート材包装具に使用されるスペーサ
の外観図である。
【符号の説明】
1−外装シート 1a−外装シート上面 2−取り出し口 3−開閉蓋 4−スペーサ 4a−第1面 4b−第2面 4c−第3面 4d−側面 5−孔部 10−携帯用シート材包装具 20−シート材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部にシート材を収納する外装シート上面
    の一部にシート材を引き出すための取り出し口を形成す
    るとともに、取り出し口を被覆する開閉蓋を感圧接着剤
    を介して外装シート上面の外側面に貼着した携帯用シー
    ト材包装具において、 外装シート上面の内側面に当接する第1面と外装シート
    内に収納されたシート材の最上面に当接する第2面とを
    シート材の厚さ方向について所定の間隔を設けて互いに
    平行に配置したスペーサであって、第2面に外装シート
    の取り出し口に対向する孔部を形成したスペーサを設け
    たことを特徴とする携帯用シート材包装具。
  2. 【請求項2】前記スペーサの第1面は、外装シート内に
    収納されるシート材より大きく外装シート上面より小さ
    い平面形状を呈し、平面内に第2面が一体的に形成さ
    れ、周囲にシート材の厚さ方向における第2面との間隔
    が外装シート内に収納されたシート材の厚さに一致する
    位置まで外装シート上面から離間する方向に延出する側
    面部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載
    の携帯用シート材包装具。
  3. 【請求項3】前記スペーサの第1面は、平面内の中央部
    に第2面が形成されているとともに、平面内の角部近傍
    にシート材の厚さ方向について第2面と同一面上に位置
    する第3面が形成されていることを特徴とする請求項1
    又は2に記載の携帯用シート材包装具。
  4. 【請求項4】前記孔部は、第2面の平面方向において周
    縁部の略全周が取り出し口の開口範囲内に位置すること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の携帯用
    シート材包装具。
JP2002122845A 2002-04-24 2002-04-24 携帯用シート材包装具 Expired - Lifetime JP3995975B2 (ja)

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