JP2001269282A - ウェットティッシュ包装体 - Google Patents

ウェットティッシュ包装体

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JP2001269282A
JP2001269282A JP2000085458A JP2000085458A JP2001269282A JP 2001269282 A JP2001269282 A JP 2001269282A JP 2000085458 A JP2000085458 A JP 2000085458A JP 2000085458 A JP2000085458 A JP 2000085458A JP 2001269282 A JP2001269282 A JP 2001269282A
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JP2000085458A
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Shoji Fukuda
昭治 福田
Shinichi Takeda
慎一 武田
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Fukuyoo Kosan Kk
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Fukuyoo Kosan Kk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙箱が安価で保形性を有する利点と、フィル
ム性の封入袋が気密性を有する利点とを併せ有し、か
つ、製造コスト的にも有利であり、さらに、廃棄に際し
てもプラスチック製容器のような問題のないウェットテ
ィッシュ包装体を提供する。 【解決手段】 保形性を有する紙箱内にフィルム製の封
入袋に封入したウェットティッシュの積層体を収納し、
封入袋の上面部に形成したウェットティッシュの取出口
からウェットティッシュを1枚ずつ取り出せるようにし
たウェットティッシュ包装体であって、紙箱の開口部内
に封入袋の取出口が位置するよう封入袋を固着し、か
つ、紙箱の蓋体の内面を防水処理するとともに内面周縁
部に粘着部を設けて、取出口と蓋体の間にウェットティ
ッシュ臨出部を湿潤状態で保持できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウェットティッシ
ュの積層体を容器体内に収納して、該容器体内のウェッ
トティッシュを上面部の取出口から順次1枚ずつ取出し
得るようにしたウェットティッシュ包装体に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ウェットティッシュは、例えば紙や不織
布等の基布に使用目的に応じた液体(例えば水に、アル
コール、除菌剤、防腐剤、香料などを混入した液体)を
含浸させたものである。また、このウェットティッシュ
は、多数枚(例えば50〜100枚程度)積層させた状
態で気密性のあるプラスチック製容器、あるいはフィル
ム状の封入袋などに収納して製品とされている。
【0003】ところで、この種のウェットティッシュ包
装体において、ウェットティッシュを収納する容器とし
てプラスチック製容器を使用したものでは、成型用の金
型が高価であるのでコスト高になり、しかも廃棄時に容
器が嵩ばるとともに、焼却時に高熱量の発生や有毒ガス
の発生等の好ましくない問題が生じる。他方、ウェット
ティッシュ収納容器としてフィルム状の封入袋を使用す
る場合には、比較的安価に製造できるものの、それ自体
に保形性が乏しく、かつ、そのままで使用するには見栄
えが悪いという難点がある。
【0004】このような背景から、近年では、ウェット
ティッシュ包装体の外装体として紙箱を使用することが
注目されている。ところで、この種のウェットティッシ
ュ包装体では、ウェットティッシュに水分が含浸されて
いるので、外装体に紙箱を使用した場合には、該紙箱に
対する防水構造を施すか、あるいは紙箱自体に防水処理
を施す必要がある。
【0005】このような紙箱に対する防水構造を施した
ウェットティッシュ包装体として、従来から例えば図4
に示すようなものが知られている(特開平6−1993
73号公報)。図4に示す公知のウェットティッシュ包
装体は、外装体の主体部として紙箱50を使用し、該紙
箱50内のウェットティッシュ51の積層体52入りの
封入袋を収納するとともに、紙箱50の畳面部4にウェ
ットティッシュ取出口55を形成したプラスチック製の
型材56を取付けて構成されている。プラスチック製の
型材56は、相互に凹凸嵌合される上型材57と下型材
58とを有し、該上下両型材57,58で紙箱上面部5
4の口縁部を上下から挟持している。また、封入袋53
の上面部は下型材58の下面に貼着されている。
【0006】この図4に示す公知のウェットティッシュ
包装体では、外装体の主体部が紙箱50で形成されてい
るが、ウェットティッシュ積層体52がフィルム製の封
入袋53で被包されており、また、ウェットティッシュ
取出口55(該取出口55の口縁部には取出されるウェ
ットティッシュ51aが接触する)がプラスチック製の
型材56で形成されているので、ウェットティッシュ5
1に含浸している水分が紙箱50に接触することがない
ようになっている。なお、この公知のウェットティッシ
ュ包装体では、空になった外装体を廃棄するときに、プ
ラスチック製の型材56を紙箱50から分離させて該型
材56部分と紙箱50部分を分別回収し得るようになっ
ている。
【0007】ところが、図4に示す公知のウェットティ
ッシュ包装体では、外装体の主体部が紙箱50で形成さ
れているものの、該紙箱50に対する防水構造として、
ウェットティッシュ積層体52をフィルム製の封入袋5
3で被包した状態で紙箱50に収納しているので、封入
袋53が必要となるとともにウェットティッシュ積層体
52を該封入袋53内に収納する装置及びその収納工程
が必要になり、また、ウェットティッシュ取出口55部
分をプラスチック製の型材56で形成しているので、該
型材56(及び型材成型用金型)が必要となってコスト
高になるとともに、廃棄持に分別回収するのに型材56
と紙箱50とを分離させるという面倒な作業が必要とな
るという問題があり、さらには、このように型材56と
紙箱50とを分別回収しても、プラスチック製の型材5
6を焼却しようとすると、発熱量が高く(焼却炉を傷め
る)かつ有害ガスが発生するという問題がある。
【0008】そこでこのような問題点を回避することを
目的として、例えば特開平9−2548号公報には、ウ
ェットティッシュ積層体を収納する外装体全体(容器体
と蓋板)を安価な紙製で形成し、かつ、ウェットティッ
シュ積層体をそのまま容器体内に収容したものであって
十分に使用に耐えるようにした図3のウェットティッシ
ュ包装体が提案されている。
【0009】ところで、この種のウェットティッシュ包
装体において、紙箱自体の内面に防水処理をして(例え
ばアルミ箔をコーティングしたり防水性を有するフィル
ムをラミネートしたりする)、該紙箱だけで外装体を構
成するとともに、その紙箱内に直接ウェットティッシュ
積層体を収納しようとすると、紙箱の内面は防水されて
いるものの、紙箱上面部に形成されるウェットティッシ
ュ取出口の口縁部端面には防水機能はなく、該取出口か
ら臨出するウェットティッシュが該取出口の口縁部に接
触して、そのウェットティッシュの水分が取出口の口縁
部端面から紙材内部に浸透するようになり、該取出口の
口縁部付近が比較的短時間でふやけてしまう(柔らかく
なる)問題がある。
【0010】この図3に示す公知のウェットティッシュ
包装体では、容器体は、防水処理を施した紙箱でかつ取
出口を除いて密閉構造に形成し、取出口の口縁部端面
に、その全周に亘って防水材を塗布し、容器体の上面部
に取出口を開閉する紙製の蓋板を設けた構成となってい
る。また、容器体の上面部に凹入部をプレス成型して、
容器体内の最上部のウェットティッシュの一部を取出口
上方に臨出させた状態で位置させるスペースを形成した
り、さらには、蓋板を、閉蓋状態において凹入部の外周
の容器体上面部に密着状態で接合させるようにしたもの
も、併せて提案されている。
【0011】すなわち、図3に示すウェットティッシュ
包装体は、保形性を有する容器体21内にウェットティ
ッシュ27の積層体28を直接収納し、容器体21の上
面部22に形成したウェットティッシュの取出口33を
蓋板26で開閉し得るように構成されている。容器体2
1は、厚紙で長方形の箱形に成形されている。この容器
体21は、上面部22と、底面部23と、前後各長辺側
側面部24,24と、左右各短辺側側面部25,25
と、上面部22を被覆する蓋板26とを有している。ま
た、蓋板26は、上面部22の全面を被覆する面積を有
しているが、これより小さく形成されてもよい。蓋板2
6の先端部には、下向きの折曲片43が形成されてい
る。この折曲片43は、蓋板26の先端部が撓わまない
ように補強すると同時に、蓋板26の開放操作時の指掛
け部となる。また、この折曲片43は、ウェットティッ
シュ包装体の製造後に長辺側側面部24に簡易接着され
る。ウェットティッシュ積層体28は、容器体材料を箱
状に形成するときに該容器体21内に収容される。この
容器体21は、適宜の防水処理が施されている。上面部
22のほぼ中央部には、凹入部31が形成され、凹入部
31の底面32には、ウェットティッシュ27の取出口
33が形成されている。この取出口の口縁部端面34の
全周に亘って防水材35が塗布されている。また、製造
直後に取出口33部分をシールシート29で蓋をしてい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、紙材に防水
処理を施すこと自体には特に困難はないが、紙箱に成形
して密閉構造を形成することには、多大の困難が伴う。
すなわち、収納したウェットティッシュに含浸された水
性の液体が、ウェットティッシュ包装体の保管、輸送、
使用中の全期間にわたって揮散することなく紙箱内の保
持されるためには、紙箱自体をほぼ完全な気密状態に組
み立てる必要があり、単に見栄えの問題から保形性を付
与する目的で紙箱を組み立てるのとは全く異なる機能の
製函技術あるいは設備が必要となる。また、この密閉構
造の紙箱にはウェットティッシュ取出口の口縁部端面を
防水処理することが必須であるが、紙材をカットして形
成する取出口の口縁部端面は必ずしも均一ではなく、通
常は層構造をなしているため完全に防水処理を施すこと
は必ずしも容易ではない。このように、安価な紙箱のみ
で外装体を形成しようとしても、製造コストは一概に安
価とは言えず、かつ、気密性も完全ではないなど、コス
ト、品質の両面でなお満足すべきものとは言い難い。
【0013】本発明は、上記した問題点に鑑み、この種
のウェットティッシュ包装体において、紙箱が安価で保
形性を有する利点と、フィルム性の封入袋が気密性を有
する利点とを併せ有し、かつ、コスト的にも安価で、さ
らに、廃棄に際しても問題のないものを提供することを
目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のウェットティッ
シュ包装体は、上記課題を解決するための手段として、
次の構成を有している。
【0015】本発明は、保形性を有する容器体1内に、
液体不透過性の封入袋3に封入したウェットティッシュ
7の積層体8を収納し、該封入袋3の上面部11に形成
したウェットティッシュの取出口13から該ウェットテ
ィッシュ7を1枚ずつ取り出せるようにしたウェットテ
ィッシュ包装体であって、前記容器体1は、ヒンジ部1
8を介して容器本体と一体に構成した蓋板6を有する紙
箱で形成し、該蓋板6に対向する前記容器体1の上面部
2に形成した開口部10内に前記封入袋1の取出口13
が位置するよう、該封入袋3の上面部11を前記開口部
10の裏面周縁部12に固着部17で固着し、前記蓋板
6の内面の少なくとも前記取出口13に対向する部分1
4を防水処理するとともに、該蓋板6の内面周縁部15
であり、かつ、容器本体上面の開口周縁部16に対向す
る部分、もしくは該開口周縁部16に、繰り返して接着
可能な粘着部18を形成したことを特徴とするウェット
ティッシュ包装体を提供するものである。
【0016】
【発明の実施の態様】本発明で使用されるウェットティ
ッシュ積層体は、所定面積の矩形に切断されたウェット
ティッシュを適数枚順次ジグザグに折り畳んで積層した
ものである。そして、最上部のウェットティッシュを引
き出すと、それにつれて次のウェットティッシュが連続
して引き出されるようになっている。また、このウェッ
トティッシュは、例えば紙や不織布等の基布に使用目的
に応じた液体(例えば水に、アルコール、除菌剤、防腐
剤、香料などを混入した液体)を含浸させたものであ
る。
【0017】ウェットティッシュ積層体を液体不透過性
の封入袋に封入し、該封入袋の上面に形成したウェット
ティッシュの取出口からウェットティッシュを1枚ずつ
取り出せるようにするウェットティッシュ包装体の製造
方法としては、例えば特公昭64−3722号公報に記
載の化粧料封入袋の連続製造方法をそのまま適用でき
る。
【0018】容器体となる紙箱は、全体的には防水処理
を施す必要はないが、蓋板の内面の少なくとも前記取出
口に対向する部分には防水処理が施される。この防水処
理の方法としては、内面にアルミ箔等の防水性を有する
フィルムをラミネートしたり、防水剤を紙材にコーティ
ングあるいは含浸させる等の方法が採用可能である。ま
た、この防水処理は、この防水処理は、紙箱に成形する
前に行うことが好ましい。なお、紙箱では、その外面に
直接印刷可能であり、組立前に紙箱の外面に適宜の印刷
を施すとよい。
【0019】また、容器体(紙箱)は、1枚ものの原紙
を所定形状の裁断したものを箱状に組み立て成形される
が、紙箱各面の端部接合部分の接着は、密封を要せず、
保形性が確保されれば足りるため、点接着等の部分接着
が工業的に簡便に適用できるので、コスト的に有利であ
る。
【0020】ウェットティッシュ積層体が封入された前
記封入袋は、紙箱を組み立てる際に、その内部に収納さ
れる。このとき前記封入袋の上面に形成された取出口
が、紙箱の上面の開口部内に位置し、容器体上面部のウ
ェットティッシュ取出口としてそのまま利用される。該
取出口の形状としては、例えば長穴状のもの、楕円形の
もの、単に線上に切断したもの等が採用可能であるが、
該取出口は容器体内のウェットティッシュの一部(臨出
部)を保持する機能を有している。また、この取出口
は、通常は、消費者によって使用されるまでは、シール
シート9で密閉させておかれる。
【0021】前記封入袋の上面は、前記紙箱の開口部の
裏面外周部に環状に固着される。該固着部は必ずしも完
全な閉空間を形成する必要はなく、封入袋の上面が紙箱
の裏面に実質的に密着状態を形成すればよい。一方、紙
箱の蓋板内面の周縁部であり、かつ、容器本体上面の開
口周縁部に対向する部分には、繰り返し着脱可能な粘着
部が環状に形成される。なお、粘着部は容器本体上面の
開口周縁部に形成されてもよい。このとき、蓋体を閉じ
ると蓋板裏面と封入袋の上面との間に実質的に密閉され
た空間部が形成され、前記したウェットティッシュの臨
出部を乾燥させることなく保持できる。
【0022】ここで形成される空間部は比較的広くでき
るから、該臨出部が紙箱の開口部の端面に接触する危険
性は小さく、該端面に防水処理を施さなくてもよい。こ
の空間部をさらに広く確保するために、蓋板を紙箱上面
全体をカバーする大きさにすることもできる。この蓋板
はヒンジ部を介して容器本体に一体に構成されるが、容
器体(紙箱)の材料に一体形成したものでもよいし、あ
るいは別の厚紙の必要部分を防水処理して紙箱材料に取
付けてもよい。ここに形成される空間部の上下方向の深
さはそれほど大きくないが、封入袋が柔軟性を有するフ
ィルムで形成されているため、ウェットティッシュ1枚
の臨出部を収納する空間としては十分である。なお、さ
らに必要ならばこの空間部を深くする目的で、開口部周
辺の容器体上面の一部に小深さの凹入部を形成すること
もできる。このような凹入部はプレス成形で形成するこ
とができ、紙材として、プレス成形後にその成形部分に
保形性を有するものが採用される。
【0023】
【発明の効果】プラスチック成型品を用いることなく保
形性を付与でき、廃棄するときの問題もない紙箱の利点
と、フィルム状の封入袋の密閉性の利点が同時に実現で
き、紙箱自体を防水する必要がないのでコスト的にも安
価である。
【0024】
【実施例】以下、図1,2を参照して本発明の実施例を
説明するが、本発明はここに示した実施例に限定される
ものではない。
【0025】図1,2に示す実施例のウェットティッシ
ュ包装体は、保形性を有する容器体1内に、液体不透過
性の封入袋3に封入したウェットティッシュ7の積層体
8を収納し、該封入袋3の上面部11に形成したウェッ
トティッシュの取出口13が、該容器体1の上面部2に
形成した開口部10内位置するよう容器体1と封入袋3
とを固着し、該取出口13を蓋板6で開閉し得るように
構成されている。
【0026】容器体1は、厚紙で長方形の箱形に成形さ
れている。この容器体1は、上面部2と、底面部(図示
せず)と、前後各側面部(長辺側側面部)4,4と、左
右各側面部(短辺側側面部)5,5と、上面部2を被覆
する蓋板6、とを有している。この容器体1の箱部の大
きさは、例えば長辺側側面部4の長さが17cm、短辺
側側面部5の長さが11cm、高さが5cm程度に形成
されている。また、蓋板6は、幅12cm程度に形成さ
れているが、上面部2の全面を被覆する面積を有してい
てもよい。さらに、蓋板6の先端部に下向きの折曲片を
形成してもよい。この折曲片は、蓋板6の先端部が撓わ
まないように補強すると同時に、蓋板6の開放操作時の
指掛け部となる。また、この曲折片は、ウェットティッ
シュ包装体製造時に長辺側側面部4に簡易接着(点状接
着)させてもよい。なお、容器体1の各種寸法は、適宜
設計変更し得ることは勿論である。
【0027】一方、この容器体1内に収納される、ウェ
ットティッシュ7の積層体8を液体不透過性の封入袋3
に封入した形態のものは、従来から詰替用のウェットテ
ィッシュ包装体として公知の技術で製造されているもの
がそのまま使用でき、封入袋3には予め取出口13が形
成され、シールシート9で蓋をされているから、衛生
性、気密性も確保されている。したがって、ウェットテ
ィッシュ積層体を紙箱に直接収納する場合と比較して、
技術的にも品質的にも確実性がある。
【0028】この封入袋3は、予め展開状態に裁断され
た容器体材料を箱状に成形するときに該容器体1内に収
容される。容器体材料の開口部10の裏面周縁部12に
は予め接着剤17が環状に塗布され、該開口部10内に
前記封入袋3の取出口13及びシールシート9が位置す
るよう該封入袋3が接着される。このとき、予め適宜の
中間段階まで成形してから、封入袋3を収納してもよ
い。なお、このシールシート9は、消費者が使用すると
きに剥される。
【0029】この容器体1となる紙箱は、全体的には防
水処理を施す必要はないが、蓋板6の内面の少なくとも
前記取出口に対向する部分には防水処理が施される。こ
の防水処理は、平面状の原紙状態で行うか、もしくは展
開状態で行うとよい。
【0030】蓋板6を閉じたときの容器体上面部2に対
する密着手段として、蓋板6の内面周縁部15であり、
かつ、容器本体上面の開口周縁部16に対向する部分に
粘着剤18を塗布して構成している。また、この接着剤
18は、繰り返して接着可能となっている。そして、蓋
板6の先端部には、小形のつまみが形成されている。
【0031】容器体1は、厚紙で形成されているから、
保形性を有している。そして、消費者が使用するときに
は、蓋板6を開放させ、さらにシールシート9を剥す
と、取出口13から最上部のウェットティッシュ7を引
き出すことができる。また、最上部のウェットティッシ
ュ7を1枚引き出すと、後続のウェットティッシュ7の
一部(臨出部7a)が取出口13から臨出し、容器体1
の開口部10内の空間で、かつ、封入袋3の上面部11
上に保持され、次のウェットティッシュ取出時にそのウ
ェットティッシュ臨出部7aをつまんで引き出すことが
できる。また、使用後は、蓋板6を閉じると蓋板6の裏
面と封入袋3の上面との間に実質的に密閉された空間部
が形成され、前記したウェットティッシュの臨出部を乾
燥させることなく保持できる。ここで形成される空間部
は比較的広くできるから、該臨出部が紙箱の開口部の端
面に接触する危険性は小さく、該端面に防水処理を施し
ていないが、十分使用に耐えるものである。
【0032】また、内部のウェットティッシュ7を使い
尽くした後、容器体1を廃棄する場合は、容器体1が紙
製なので、プラスチック材を組付けたもののように分別
作業が不要となってそのまま廃棄することができる。そ
のとき、紙製なので、圧し潰して(コンパクトにして)
廃棄することができる。さらに、容器体1を焼却する際
に、プラスチック製のように高発熱することがなく、焼
却炉を傷めることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかるウェットティッシュ包
装体の斜視図である。
【図2】図1のI−I断面図である。
【図3】公知のウェットティッシュ包装体の断面図であ
る。
【図4】公知の他のウェットティッシュ包装体の半断面
図である。
【符号の説明】
1 容器体(紙箱) 3 封入袋 6 蓋体 7 ウェットティッシュ 8 ウェットティッシュ積層体 9 シールシート 10 開口部 13 取出口 17 固着部(接着剤) 18 粘着剤

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保形性を有する容器体(1)内に、液体
    不透過性の封入袋(3)に封入したウェットティッシュ
    (7)の積層体(8)を収納し、該封入袋(3)の上面
    部(11)に形成したウェットティッシュの取出口(1
    3)から該ウェットティッシュ(7)を1枚ずつ取り出
    せるようにしたウェットティッシュ包装体であって、前
    記容器体(1)は、ヒンジ部(18)を介して容器本体
    と一体に構成した蓋板(6)を有する紙箱で形成し、該
    蓋板(6)に対向する前記容器体(1)の上面部(2)
    に形成した開口部(10)内に前記封入袋(1)の取出
    口(13)が位置するよう、該封入袋(3)の上面部
    (11)を前記開口部(10)の裏面周縁部(12)に
    固着部(17)で固着し、前記蓋板(6)の内面の少な
    くとも前記取出口(13)に対向する部分(14)を防
    水処理するとともに、該蓋板(6)の内面周縁部(1
    5)であり、かつ、容器本体上面の開口周縁部(16)
    に対向する部分、もしくは該開口周縁部(16)の何れ
    かに、繰り返して接着可能な粘着部(18)を形成した
    ことを特徴とするウェットティッシュ包装体。
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