JPH0136785Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はアルコール等の薬剤を浸み込ませた
紙、布等のシートを収納した取出口付き包装袋に
関するものである。

近年、アルコール等の薬剤を紙、布等のシート
に浸み込ませた使い捨てぬれナプキン製品が多用
されてきている。

その収納器も袋体、箱体等多くの種類がある
が、これらの多くは合成樹脂の射出成形品や真空
成形品で作られているため嵩高いものであつた。

この中で特に価格が安く、また生産技術的にも
管理し易い容器としては、開閉蓋付袋体がある。

このような袋体として、第１図に示すように袋
体の一部に三方が切目からなる開口部を有する袋
体があつたが、この袋体の開口部は、開封した
際、袋体の切目の端部で開封が停止せず、開口部
以外の袋本体まで切り裂れてしまうおそれがあつ
た。

本考案は、上記欠点を解消した包装袋であつ
て、必要以上の開封を防止できる包装体である。

以下図面に従い本考案を説明する。

本考案は、第２図に示すように一面に欠除した
開口部２を設けた積層フイルムからなる袋本体１
の前記開口部２に該開口部２より大きい内蓋３を
接着し、該内蓋３を覆う大きさで横方向に平行な
ミシン目４，４を設けた中蓋５のミシン目の外側
端部６，７のみ接着し、さらに裏面に感圧接着剤
を全面に塗布した上蓋８を貼着してなる取出口付
き包装体である。

ここで蓋体は、内蓋、中蓋、上蓋の順に大きく
なつており、内蓋は、容易に剥離できる程度の接
着強度で袋本体に接着されており、また中蓋は、
平行なミシン目の幅は、開口部の幅と同じか、こ
れより長くなつていて、接着は、感圧接着剤によ
つても、ヒートシールによつてもかまわない。

さらに上蓋は、袋本体の一面に貼着するのでは
なく、この一面を乗り越えて外壁まで達するよう
に貼着すれば、上蓋を剥した時、この乗り越えた
折り曲げ部分で確実に開封が停止するので好まし
い。

本考案の包装体は、以上のような構成からなる
ので、開封すると第３図に示すように、上蓋８の
裏面に中蓋５のミシン目４，４間の部分が除去さ
れ、内蓋３が露出する。

そして内容物を取出す際には、この内蓋３を取
り除くことにより容易に取出すことができ、また
再封する時には、上蓋を元に戻すことにより、容
器に密封することができる。

この再封の時、上蓋が一面を乗り越えて貼着さ
れているので元に戻した時の位置合せが確実に行
なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の包装体の説明図、第２図は、
本考案の包装体の説明図、第３図は、上蓋を開封
した時の説明図である。 １……袋本体、２……開口部、３……内蓋、４
……ミシン目、５……中蓋、６，７……端部、８
……上蓋。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 一面に開口部を設けた積層フイルムからなる
   袋本体の前記開口部に該開口部より大きい内蓋
   を接着し、該内蓋を覆う大きさで、横方向に平
   行なミシン目を設けた中蓋をミシン目の外側の
   部分のみ接着し、さらに裏面に感圧接着剤を塗
   布した上蓋を貼着してなる取出口付き包装体。 (2) 中蓋のミシン目の幅が、開口部の幅と同じ
   か、これより大きい実用新案登録請求の範囲第
   １項記載の取出口付き包装体。