JP3322805B2 - ウエットティッシュ包装体 - Google Patents

ウエットティッシュ包装体

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JP3322805B2 JP25233896A JP25233896A JP3322805B2 JP 3322805 B2 JP3322805 B2 JP 3322805B2 JP 25233896 A JP25233896 A JP 25233896A JP 25233896 A JP25233896 A JP 25233896A JP 3322805 B2 JP3322805 B2 JP 3322805B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウエットティッシュ
を袋体内部に収納し、ウエットティッシュを1枚1枚取
り出せるようにしたウエットティッシュ包装体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ウエットティッシュが家庭用とし
てまた業務用として盛んに利用されるようになり、その
消費量は年々拡大している。ウエットティッシュは不織
布等の繊維質シートに薬剤、化粧料等の含浸剤を含浸せ
しめてなるもので、手の汚れ落し、消毒や赤ちゃんのお
しり拭き等の目的で利用されている。
【0003】従来から、ウエッティッシュを箱型容器に
収納してなるものと、袋体に収納してなるものとがそれ
ぞれ知られている。箱型容器は硬質又は半硬質のプラス
チック成形品からなり、折り畳んだウエットティッシュ
又はロール状に巻いたウエットティッシュを収納できる
ようになっている。この箱型容器を用いたウエットティ
ッシュ包装体は、ウエットティッシュの詰め替えが可能
である。一方、袋体を用いたウエットティッシュ包装体
は、折り畳んだウエットティッシュを、気密性フィルム
にて作製した袋体内に収納してなるもので、携帯に便利
であり、しかも使い捨てが可能であるという利便性があ
る。
【0004】このような袋体収納構造のウエットティッ
シュ包装体は特公平2−30948号公報に開示されて
いる。この包装体は、気密性を有するフィルムを用いて
作製された袋体の内部にウエットティッシュを収納して
なるものであり、センターシール部と両端シール部によ
って密封された構造を有し、袋体の上面にウエットティ
ッシュ取り出し口を形成するための切離し用切り込み部
が設けられ、該切り込み部を覆うように、気密性フィル
ムよりなるフラップ状の蓋が、該蓋の裏面に施された粘
着剤により貼着されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の包
装体は蓋を粘着力で固定するようにしたものであるか
ら、蓋を何回か繰り返し開閉しているうちに、粘着剤面
に埃やごみが付着して次第に粘着力が低下し、その結
果、蓋を閉じた時の密閉性が次第に不良になるという欠
点があった。また袋体はプラスチックフィルムという柔
軟材料によって作製されているため、蓋の開閉という動
作によって、取り出し口の周囲にしわが発生し易く、そ
のため、しわが発生したフィルム面に蓋の粘着剤面が粘
着して蓋が閉じられるという事態がしばしば生じる。こ
のような事態の発生は、密閉性の低下を必然的に招く。
ウエットティッシュ包装体において蓋の密閉性は重要で
ある。蓋の密閉性が不完全であると、ウエットティッシ
ュに含浸されている薬剤、化粧料等の含浸剤が揮散して
しまい、致命的な欠陥を招くこととなるからである。
【0006】またこの種のフラップ状蓋構造のものにお
いて、蓋を開けた際、蓋は水平状に倒れた位置に保持さ
れる訳ではなく、ヒンジ部における弾性力により蓋が閉
じられる方向への力が働き、そのためウエットティッシ
ュを取り出す動作を行っている間、蓋が手に触れてしま
う事態が生じる。このことは使用者に煩わしい感じを与
えるばかりか、蓋の粘着剤面が手に触れることとなるた
め、粘着剤面の汚染の原因ともなる。
【0007】一方、袋体にウエットティッシュを収納し
てなる包装体において、袋体に設けた取り出し口にカラ
ーを取付け、該カラーにヒンジを介してキャップを設
け、該キャップにより取り出し口を密閉するようにした
構造のものは、米国特許明細書第4185754号に開
示されている。上記米国特許に示された包装体は、指を
挿入してウエットティッシュをつまみ出すために必要な
大きさの取り出し口を有している。そのため取り出し口
は必要以上に大きな開口面積を有しており、キャップを
開けたときに、ウエットティッシュに含浸されている薬
剤、化粧料が揮散する量も多くなる。従って、米国特許
の包装体は、長期間に亘ってウエットティッシュを良好
な状態に保持することが困難である。
【0008】本発明は上記欠点を解決するためのもので
あり、袋体収納構造のウエットティッシュ包装体におい
て、閉蓋時の密閉性に優れ、また蓋の開閉を繰り返して
も密閉性が低下せず長期間良好な状態を維持可能なウエ
ットティシュ包装体を提供することを目的とする。ま
た、本発明の他の目的は、ウエットティッシュの取り出
しが容易なウエットティッシュ包装体を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、気密性を有す
るフィルムにて形成した袋体と、該袋体に設けた開口部
に取付けられた蓋ユニット部品と、袋体の内部に収納さ
れ且つポップアップ可能に積層されたウエットティッシ
ュ積層体とからなり、蓋ユニット部品によって内部が密
閉可能に形成されているウエットティッシュ包装体であ
って、上記蓋ユニット部品は、ウエットティッシュの取
り出し口が設けられた基板と、該基板に設けられ且つ
記取り出し口を開閉可能に覆蓋体とから構成され、前
記取り出し口の形状がポップアップ可能に形成されてお
り、前記取り出し口と前記蓋体との間に、前記取り出し
口から飛び出したウエットティッシュの端部を収納可能
な空間部が形成されており、前記基板には蓋支持部が設
けられ、前記蓋体は前記蓋支持部に対してスライド嵌合
する構造であり、前記蓋体は、該蓋体を閉じた状態にお
いて前記取り出し口に貫通し且つ前記取り出し口よりも
小さい貫通穴と、該貫通穴を開閉するための小蓋とを具
備していることを特徴とするウエットティッシュ包装体
により前記目的を達成する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明をより詳細に説述するため
に、以下添付図面に従ってこれを説明する。図1には本
発明ウエットティッシュ包装体の一例が示されている。
図中、1は袋体、2は蓋ユニット部品であり、この蓋ユ
ニット部品2を備えた袋体1の内部に、図2に示すよう
にウエットティッシュ積層体3が収納されている。蓋ユ
ニット部品2は、ウエットティッシュを取り出すための
取り出し口4が設けられた基板5と蓋体6とから構成さ
れ、上記基板5の取り出し口4の周囲には蓋体6を支持
するための蓋支持部7が設けられ、上記蓋体6は蓋支持
部7に支持されて取り出し口4を開閉可能となるよう設
けられ、蓋体6にはウエットティッシュを取り出し可能
であり蓋体を貫通する貫通穴9が設けられていると共
に、該貫通穴9を開閉するための小蓋8とが設けられて
いる。袋体の内部は上記蓋体を閉じた状態で密封されて
いる。
【0011】袋体1を形成する材料としては気密性を有
するフィルム、即ち、ウエットティッシュにおける薬
剤、化粧料等の含浸剤が浸み出したり、揮散したりする
のを防止できる性質を有するフィルムが用いられる。こ
のようなフィルムとしては、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリエステル、ポリアミド、塩化ビニル、塩化ビ
ニリデン、セロハン、アセテート等のプラスチックから
なるフィルム或いはこれらの2種以上の組合せからなる
積層フィルム、又はこれらの単体フィルム、積層フィル
ムにアルミ箔を積層してなる複合フィルム等が挙げられ
る。積層フィルム、複合フィルムの場合は、フィルムの
片面側がヒートシール可能な材料であることが好まし
い。
【0012】蓋ユニット部品2は、袋体1の上面に設け
た開口部1aに臨んで袋体上面に取付けられている。上
記部品2における基板5の周辺部5aの上面と袋体開口
部1aの周縁部の下面(袋体の内面側)との相互当接部
をヒートシール等の接合手段で接合することにより、該
部品2は袋体開口部1aに臨んで、該袋体1の上面に固
着される。上記接合手段としてヒートシール以外に高周
波シール、超音波シール、接着剤による接着も可能であ
るが、ヒートシールが好ましい。又、特に図示しないが
蓋ユニット部品2の袋体1への取付けは、基板5の周辺
5aの下面を袋体開口部1aの周縁部の上面に接合して
もよい。尚、蓋ユニット部品2は袋体1の内面側に該部
品の基板の周縁部5aの上面が当接するように接合する
のが、外観が良好であることから好ましい。
【0013】蓋ユニット部品2は袋体1を製作する過程
において、製袋用フィルムに接合される。即ち、フィル
ムに穴を打ち抜いて開口部1aを設け、該開口部1aに
上記部品2を臨ませると共に、該部品2をヒートシール
等の接合手段によりフィルムに接合一体化する。このよ
うにして得られた、蓋ユニット部品を接合してなるフィ
ルムを用いて、該フィルムでウエットティッシュ積層体
3を包み、フィルムの中央重ね合せ部10aをヒートシ
ール等の接合手段により接合すると共に、この中央重ね
合せ部10aの両端部側に形成される端部側重ね合せ部
10b、10cをそれぞれ、ヒートシール等の接合手段
により接合することにより袋体1を構成する。
【0014】蓋ユニット部品2は、図4(参考図)に示
すようにウエットティッシュの取り出し口4が設けられ
た基板5と該取り出し口4を開閉可能となるように基板
に設けられた蓋体6とから構成され、蓋体6には、図3
に示すように該蓋体6を貫通して取り出し口4に通じる
貫通穴9が設けられていると共に、図1、図2に示すよ
うに貫通穴9を開閉するための小蓋8とが設けられてい
る。
【0015】取り出し口4を蓋体6によって密閉するた
めの手段は、基板5の取り出し口4の周囲に蓋支持部7
を設け、該蓋支持部7には嵌合受部を設けると共に、こ
の嵌合受部嵌合可能な嵌合部を蓋体6に設ける。
【0016】蓋体6を閉じると、嵌合部と嵌合受部との
嵌合により、取り出し口4は密閉される。取り出し口4
の密閉性は、嵌合部と嵌合受部との嵌合状態を、蓋体の
開閉動作に支障のない範囲で密に形成することで得られ
る。図5は参考図であり、嵌合部と嵌合受部の形状
状に形成したものであり、蓋体6はヒンジ12を介して
基板5と一体的に設けられ、且つヒンジ12を中心軸と
して回転方向に揺動可能に形成されている。
【0017】取り出し口4を蓋体6によって密閉する手
段は例えば、図6及び図7に示すように、蓋体6が取
り出し口4上方を水平方向にスライドして、基板5に設
けた蓋支持部7に嵌合して取り出し口が密閉される、ス
ライド嵌合構造を用いる。スライド嵌合構造は、例えば
図6に示すように蓋体6の端縁部に内方に開口する断面
コ字状の凹溝6bを設け、一方、基板5の蓋支持部7に
上記凹溝6bに嵌合する凸条7bを設け、蓋体6が蓋支
持部7を包み込み蓋体6が蓋支持部7をスライドして、
取り出し口4を開閉するように形成することができる。
又特に図示しないが、反対に蓋支持部の側に凹溝を設
け、蓋体の周縁に上記凹溝に嵌合する凸条を設けて、蓋
支持部の凹溝間に蓋体が保持されてスライド嵌合するよ
うに形成してもよい。
【0018】図6に示す蓋ユニット部品2における取り
出し口4の密閉性は、蓋支持部7の凸条7bと蓋体6の
周囲の凹溝6bとの嵌合状態、及び、蓋体6の下面と蓋
支持部7上面との当接状態によって確保される。従っ
て、それらの嵌合状態及び当接状態は、蓋体6をスライ
ドさせる場合に支障のない範囲で密に形成されている。
【0019】本発明包装体において、蓋体6の形状は、
取り出し口4を充分にカバーする大きさであればどのよ
うな形状であってもよい。例えば蓋体6は図に示す如
き方形状はもとより、平面形状が方形に半円を延設した
形状などの形状に形成することができる。蓋体6の形状
を方形に形成し蓋支持部7にスライド嵌合する構造とし
た場合には、少なくとも蓋体の対向する2辺が蓋支持部
にスライド嵌合するように形成されていればよい。また
蓋体6は、ウエットティッシュを取り出す際に邪魔にな
らないように、少なくとも取り出し口4が露出する位置
まで開くように、蓋支持部に取り付けられていればよ
い。蓋体がスライド嵌合する蓋ユニット部品の場合、蓋
体は通常、基板と別体に形成され、蓋体を開いた際に蓋
支持部から外れないように、ストッパーが設けられてい
る。
【0020】本発明包装体の蓋ユニット部品において、
蓋体を閉じた場合に不用意に開蓋しないように、係止構
造を設けるのが好ましい。即ち、通常のウエットティッ
シュの取り出しは小蓋の開閉によって行うが、この小蓋
の開閉の際には蓋体が開くことのないように形成する必
要がある。この係止構造としては、例えば突起と凹部に
よる嵌合構造等の、通常の係止手段が用いられる。
【0021】本発明包装体は、蓋体6に該蓋体が閉じた
状態において取り出し口4に貫通する貫通穴9と該貫通
穴を開閉するための小蓋8とが設けられている。この貫
通穴9は、取り出し口4の大きさに対しそれよりも小さ
く形成され、取り出し口4から外部に出ているウエット
ティッシュの端部を指で摘める大きがあればよい。貫通
穴9の形状は図3に示す方形に開口した形状に限定され
ず、図5に示すように円形や、その他の任意の形状に形
成することが可能である。
【0022】蓋体6の貫通穴9に設けられる小蓋8は、
貫通穴9を開閉して取り出し口を密閉可能に形成され
る。具体的には、図4に示すように、蓋体6の両端の内
側に凹溝状のスライド支持部13を設け、小蓋8の両端
が上記支持部13に支持され、蓋体の内側をスライドし
て貫通穴9を開閉するように形成することができる。ま
た、小蓋8を開閉可能な構造として、図5及び図6に示
す如き、小蓋8の周囲が貫通穴9の受け部14に嵌合す
る構造を採ることもできる。また特に図示しないが、小
蓋の側に凸条からなる嵌合部を設け、蓋体の貫通穴の周
囲に上記凸条と嵌合する受部を設け、小蓋の凸条と貫通
穴の周囲の受部とが嵌合するように構成してもよい。
【0023】本発明包装体において蓋ユニット部品は、
蓋体の基板への取付け構造、及び小蓋の取付け構造は、
これらを任意に組み合わせることができる。例えば、
6に示すように、蓋体の基板への取付け及び小蓋の蓋体
への取付けをいずれもスライド嵌合式とする嵌合構造
等、いずれを用いてもよい。又、図7に示すように、蓋
体及び小蓋が共にスライド嵌合構造の場合には、小蓋の
スライド方向が蓋体のスライド方向に対し直交するよう
に形成してもよい。また、図6及び図7に示す蓋ユニッ
ト部品の如く、蓋体がスライド嵌合する方式の場合に
は、蓋体6のスライド方向が、包装体の幅方向(長手方
向と直交する方向)となるように、包装体に蓋ユニット
部品を取付けるのが好ましい。このように取付けた場
合、蓋体を開く際に引き出された蓋体が包装体の上面と
接触するのを避けることができるため、スムーズな蓋体
の開閉を行うことができる。
【0024】蓋ユニット部品2の材質は、硬質又は半硬
質のプラスチックが好ましい。プラスチック材料として
は、ポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂が
用いられる。例えば熱可塑性樹脂を用いて射出成形によ
り上記基板5及び蓋体6をそれぞれ一体成形することが
可能である。又、図4及び図5に示す態様の、周囲壁に
より蓋体が蓋支持部に嵌合する構造の蓋ユニット部品の
場合には、基板5と蓋体6とを一体に射出成型してもよ
い。そして、図4に示す態様の場合は、小蓋8が後から
スライド嵌合溝13に嵌めこまれる。又、図5に示す態
様では小蓋8も一体に成型可能である。尚、上記材質は
プラスチックに限定されず、他の材質にて形成すること
も可能である。
【0025】ウエットティッシュ積層体3は方形シート
状のウエットティッシュを幾層にも積み重ねてなるもの
である。ウエットティッシュ積層体は、折り畳んだウエ
ットティッシュを単に積層しただけのものでもよいが、
ポップアップ可能に積み重ねるのが好ましい。ポップア
ップ可能なウエットティッシュの積層は、1枚のウエッ
トティッシュを3ッ折に折り畳み、その端部が別の折り
畳み体の端部と互いに引っ掛かり合うようにして積み重
ねる。ウエットティッシュとしては、合成繊維又は天然
繊維からなる紙、織布、不織布、コットン、ガーゼ、発
泡シート等のシート素材に、薬剤、化粧料等の含浸剤を
含浸又は塗布せしめたものが用いられる。前記薬剤とし
て例えば消毒用アルコール等が挙げられる。
【0026】本発明包装体において基板5に設けた取り
出し口4は、袋体内部のウエットティッシュを取り出し
可能であれば、形状、構造等は適宜に形成することがで
きる。取り出し口4は、包装体の密閉性という点から
は、ウエットティッシュの取り出しが可能な必要最小の
大きさに形成することが好ましいが、本発明では取り出
し口4が多少大きくても、通常のウエットティッシュの
取り出しは小蓋8によって行うことができるため、揮発
成分の揮散を良好に抑えることが可能である。
【0027】また取り出し口4は単なる円形や方形形状
の開口として形成してもよいが、ポップアップ方式によ
りウエットティッシュを取り出すことができるような形
状、構造が好ましい。ここでポップアップ方式とは、1
枚目のウエットティッシュを完全に取り出したときに、
2枚目のウエットティッシュの上端部が取り出し口の上
方に飛び出すという方式をいい、この場合、ウエットテ
ィシュ積層体もポップアップ可能な積層方法で積層され
たものを用いる。このポップアップ方式によれば、常に
ウエットティッシュ上端部が取り出し口上方に飛び出し
た状態にあるので、小蓋8を開けた際にウエットティッ
シュをつかみ易く、従ってウエットティッシュの取り出
しが容易となるという利点がある。
【0028】ポップアップ方式によりウエットティッシ
ュを取り出すことの可能な取り出し口4は例えば、図4
に示すように中央通路4aと端部通路4bと、それらの
通路4a、4bよりも幅の狭い細幅通路4cとから構成
することができる。各通路4a、4b、4cはそれぞれ
連通して1つの取り出し口を形成している。細幅通路4
cは、幅の狭い通路となっているためウエットティッシ
ュを引っ張り上げる力に対して適度な抵抗を与える働き
があり、これによってウエットティッシュ取り出し時の
ポップアップが可能となる。ポップアップ可能な取り出
し口の形状、構造は図4に示すものに限定されず、種々
の態様が可能である。例えば取り出し口を、波状に湾曲
したスリット穴として構成してもよい。要は、ウエット
ティッシュを引っ張り上げる力に対して適度な抵抗を与
えることができる形状、構造のものであればよい。
【0029】本発明包装体において、蓋体6は基板5の
取り出し口4の上方のある一定の高さの位置となるよう
に蓋支持部7に取付けて、図2に示すように取り出し口
4とその上方の蓋体6との間に空間部11が形成される
ようにするのが好ましい。この空間部11は、ウエット
ティッシュの上方飛び出し部を実質的に収納できるスペ
ースを有している。そのため、ポップアップ方式にてウ
エットティッシュを取り出せるようにした場合に、ウエ
ットティッシュはこの空間部11に収納され、蓋体6の
開閉及び小蓋8との開閉をスムーズに行うことができ
る。
【0030】本発明蓋ユニット部品を用いた包装体の
ウエットティッシュを取り出すには、まず図1に示す状
態から蓋体をスライドして、図に示すように該蓋体6
を開ける。使用開始時には、特に図示しないが取り出し
口4の表面には密封のためのシールが貼ってあるので、
このシールを剥がす。次いで、取り出し口4の中央通路
からウエットティッシュ3aを指でつまんで引き出し、
ウエットティッシュの端部が取り出し口4の上方へ飛び
出すようにした後、蓋体を閉じてウエットティッシュ
の上方飛び出し部が空間部11に収納された状態とす
る。次いで図3に示すように、小蓋8のつまみ15に指
を掛けてスライドさせ該小蓋8を開く。そこにはウエッ
トティッシュの上方が飛び出した状態となっているの
で、図8に示すように貫通穴9からウエットティッシュ
を上方に引き上げることで、一枚ずつ取り出すことがで
きる。
【0031】包装体の取り出し口4の形状とウエットテ
ィッシュ積層体3の積層とをポップアップ可能とした場
合には、1枚のウエットティッシュ3aを取り出すと、
該ウエットティッシュと端部同志が引っ掛かり合ってい
る2枚目のウエットティッシュが、その端部同志の引っ
掛かりによって一緒に引っ張られて上方に移動する。1
枚目のウエットティッシュ3aが取り出し口4を完全に
通過し、2枚目のウエットティッシュの上端部が取り出
し口4を通過し、該上端部が取り出し口4付近の上方位
置に達した時点で、1枚目のウエットティッシュと2枚
目のウエットティッシュとが分離する。即ち、取り出し
口4の細幅通路4cにより、ウエットティッシュを引っ
張り上げる力に対して適度な抵抗が生じ、ウエットティ
シュの端部同志の引っ掛かりが解かれて1枚目と2枚目
のウエットティシュが相互に分離する。その結果、2枚
目のウエットティッシュは、その上端部が取り出し口4
の上方に飛び出した姿勢で、袋体1内部に留まる。この
ようにウエットティッシュの上端部が取り出し口4の上
方に飛び出すことによって、次にそのウエットティッシ
ュを取り出すときに便利となる。特に、小蓋を開いて貫
通穴からウエットティッシュを取り出すのがきわめて容
易に行える。
【0032】使用後はウエットティッシュの上方飛び出
し部を少し指で押して空間部11内に収納されるように
した後、小蓋8をスライドさせて貫通穴9を閉じる。ウ
エットティッシュが小蓋のスライドの邪魔にならずスム
ーズな収納を行うことができる。そして、再度ウエット
ティシュを取り出す場合には、通常は小蓋の開閉により
取りだせる。小蓋の開閉によりウエットティッシュを取
り出す場合には、蓋体を開いた場合と較べウエットティ
ッシュの飛び出し部分の外部に露出する部分がきわめて
小さくなり、揮発成分の揮散ははるかに小さい。
【0033】蓋体8を開けるのは、ウエットティッシュ
を使い始める場合と次のような場合だけである。包装体
の使用に際してポップアップ方式であっても、2枚目の
ウエットティッシュの上端部が取り出し口7上方に飛び
出さず、貫通穴からはウエットティシッュの取り出しが
困難になるというアクシデントが時として起こる。この
ような場合には、蓋体を開けて取り出し口全体を露出さ
せれば、容易にウエットティッシュを取り出すことがで
きる。即ち、本発明では蓋体を開蓋して取り出し口全体
が外部に露出するのは、このようなアクシデントが生じ
た場合や、包装体の使用開始時だけでよい。
【0034】また蓋体6が閉じられたとき、ウエットテ
ィッシュの上方飛び出し部は、蓋体6の下面と取り出し
口4との間の空間部11に収納される。従って、空間部
11を設けた構造の場合、蓋体や小蓋を閉じる際飛び出
し部が邪魔にならず余分な負荷がかからない。尚、空間
部11はウエットティッシュの上方飛び出し部を実質的
に収納できるものであればよい。従って、空間部11
は、ウエットティッシュの上方飛び出し部を変形させる
ことなく完全に収納できるスペースを備えていなければ
ならないものではなく、該上方飛び出し部を変形させて
収納できるという程度のスペースを有するものであって
もよい。
【0035】
【発明の効果】本発明は、ウエットティッシュの取り出
し口と、該取り出し口を開閉可能となるよう基板に設け
られた蓋体とからなる蓋ユニット部品を用いてウエット
ティッシュ包装体を構成したので、蓋体に粘着剤を使用
する必要がない。従って従来のフラップ状の蓋を用いる
場合のように粘着力の劣化に伴う密閉性の低下や、取り
出し口の周囲にしわが発生するという問題がなく密閉性
に優れ、ウエットティッシュの取り出しの際にはフラッ
プ状蓋のような開閉の際の煩わしさがなく、簡単にウエ
ットティッシュを取り出すことが可能であり、密閉性及
び取り出し性共に優れる。
【0036】更に本発明包装体は、蓋ユニット部品が蓋
体を貫通する貫通穴が設けられていると共に、該貫通穴
を開閉するための小蓋が設けられているため、閉蓋時の
密閉性に優れると共に、通常のウエットティッシュの取
り出しには小蓋の開閉のみでウェットティッシュの取り
出しが可能であり、最初の取り出し時やウエットティッ
シュが取り出せない場合のみ蓋体を開ければよいため、
取り出し口全体が露出するように開閉するキャップ状の
蓋を有する従来の包装体と比較して、取り出し口全体が
頻繁に外部に露出するということがなく、ウエットティ
ッシュの化粧料や薬剤等の揮発を最小限に止め、長期間
にわたりウエット状態を良好に保持でき、アクシデント
が生じた場合でもウエットティッシの取り出しは容易に
行うことができるといった効果が得られる。また、本発
明おいては、取り出し口の形状がポップアップ可能に形
成されているので、2枚目以降のウエットティッシュ
は、その上端部が取り出し口の上方に飛び出した姿勢で
あり、次にそのウエットティッシュを取り出すときに便
利である。しかも、本発明によれば、取り出し口と蓋体
との間に、取り出し口から飛び出したウエットティッシ
ュの端部を収納可能な空間部が形成されているので、蓋
体が閉じられたとき、ウエットティッシュの上方飛び出
し部は、蓋体の下面と取り出し口との間の空間部に収納
され、蓋体や小蓋を閉じる際にも飛び出し部が邪魔にな
らず余分な負荷がかからず、スムーズに開閉を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ウエットティッシュ包装体の1例の外観
を示す斜視図である。
【図2】図1のII−II線縦断面図である。
【図3】図1の包装体の蓋ユニット部品を示し、小蓋を
開いた状態の斜視図である。
【図4】参考図であり、包装体の蓋ユニット部品を示
し、蓋体を開いた状態の斜視図である。
【図5】蓋ユニット部品の別の参考図を示し、蓋体及び
小蓋を開いた状態の斜視図である。
【図6】蓋ユニット部品の態様を示し、蓋体及び小蓋
を開いた状態の斜視図である。
【図7】蓋ユニット部品のの態様を示し、蓋体及び小
蓋を開いた状態の斜視図である。
【図8】本発明ウエットティッシュ包装体の使用状態の
説明図である。
【符号の説明】
1 袋体 2 蓋ユニット部品 3 ウエットティッシュ積層体 4 取り出し口 5 基板 6 蓋体 7 蓋支持部 8 小蓋 9 貫通穴
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−292639(JP,A) 実開 昭55−179154(JP,U) 実開 昭54−123941(JP,U) 実開 平5−44853(JP,U) 実開 平1−103549(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 83/08 A47K 7/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】気密性を有するフィルムにて形成した袋体
    と、該袋体に設けた開口部に取付けられた蓋ユニット部
    品と、袋体の内部に収納され且つポップアップ可能に積
    層されたウエットティッシュ積層体とからなり、蓋ユニ
    ット部品によって内部が密閉可能に形成されているウエ
    ットティッシュ包装体であって、 上記蓋ユニット部品は、ウエットティッシュの取り出し
    口が設けられた基板と、該基板に設けられ且つ前記取り
    出し口を開閉可能に覆蓋体とから構成され、 前記取り出し口の形状がポップアップ可能に形成されて
    おり、前記取り出し口と前記蓋体との間に、前記取り出
    し口から飛び出したウエットティッシュの端部を収納可
    能な空間部が形成されており、前記基板には蓋支持部が設けられ、前記蓋体は前記蓋支
    持部に対してスライド嵌合する構造であり、 前記蓋体は、該蓋体を閉じた状態において前記取り出し
    口に貫通し且つ前記取り出し口よりも小さい 貫通穴と、
    該貫通穴を開閉するための小蓋とを具備していることを
    特徴とするウエットティッシュ包装体。
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