JP3502117B2 - ウェットティッシュ用容器 - Google Patents
ウェットティッシュ用容器Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は水または化粧水等の液体
が含浸されたウェットティッシュを収納するウェットテ
ィッシュ用容器に係り、とりわけウェットティッシュの
取出しを容易に行なうことができるウェットティッシュ
用容器に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来より、折畳まれて積層配置されたウ
ェットティッシュを収納するウェットティッシュ用容器
が知られている。このようなウェットティッシュ用容器
は、ウェットティッシュを内部に収納する容器本体と、
この容器本体の開口を密閉する蓋装置とを備えている。 【０００３】また蓋装置には、容器本体内のウェットテ
ィッシュを取出すための取出口が形成され、この取出口
からウェットティッシュを一枚ずつ取出している。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
ウェットティッシュ用容器内に収納されたウェットティ
ッシュは、蓋装置の取出口から一枚ずつ取出される。取
出口からウェットティッシュを引出す際、次に位置する
ウェットティッシュが取出口に引掛って停止する。その
後、取出口に引掛っているウェットティッシュが引出さ
れ、このようにして取出口からウェットティッシュを容
易に引出すことができる。 【０００５】ところで、多量のウェットティッシュを引
出した結果、容器本体内のウェットティッシュが少なく
なると、取出口からウェットティッシュを引出す際、次
に位置するウェットティッシュが取出口まで持上げられ
ずに容器本体内に残ることがある。この場合は、指を取
出口から容器本体内に挿入し、次に位置するウェットテ
ィッシュを摘んで引上げる必要が生じる。 【０００６】しかしながら、取出口の形状によっては取
出口の縁が指に引掛り、容器本体内に容易に指を挿入す
ることができないことがある。 【０００７】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、容器本体内へ容易に指を挿入することがで
き、これによって内部に収納されたウェットティッシュ
を簡単に摘んで引上げることができるウェットティッシ
ュ用容器を提供することを目的とする。 【０００８】 【課題を解決するための手段】本発明は、折畳まれて積
層配置されたウェットティッシュを内部に収納するとと
もに上方が開口された容器本体と、この容器本体に嵌込
まれる蓋装置とを備えたウェットティッシュ用容器にお
いて、前記蓋装置は前記容器本体の開口周縁に嵌込ま
れ、この開口を密閉するとともに、取出口が形成された
蓋本体と、蓋本体に回動自在に設けられて取出口を密閉
する開閉蓋とを有し、前記取出口はその一方の側縁から
突出する第１突片と、他方の側縁から突出するとともに
第１突片を挟むよう配置された一対の第２突片とによっ
て、平面略Ｍ字状に形成され、第１突片は互いに平行す
る両側を有するとともに先端が半円状となり、各第２突
片は互いに平行する両側を有するとともに先端が半円状
となることを特徴とするウェットティッシュ用容器であ
る。 【０００９】 【作用】指を用いて取出口の一対の第２突片を押し下
げ、指を第１突片と一対の第２突片の間から容器本体内
に挿入し、容器本体内に収納されたウェットティッシュ
を摘んで引上げる。 【００１０】 【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図１乃至図３は本発明によるウェットティ
ッシュ用容器の第１の実施例を示す図である。 【００１１】図１および図２において、ウェットティッ
シュ用容器１０は、内部にウェットティッシュ４１（図
３参照）を収納する上方開口型の容器本体１１と、容器
本体１１に嵌込まれる蓋装置２０とを備えている。容器
本体１１の開口周縁には、下部周縁突部１２が設けら
れ、この下部周縁突部１２は、後述する蓋装置２０側の
上部周縁突部３４内に嵌込まれるようになっている。 【００１２】また蓋装置２０は、容器本体１１の開口を
密閉する蓋本体２１と、蓋本体１１にヒンジ部２２を介
して一体成形された開閉蓋２３とを有している。蓋本体
２１は、その略中央部の薄板２７と、薄板２７の外側に
段部２８を介して設けられた外枠３３とを有している。 【００１３】また、薄板２７には、ウェットティシュ４
を取出すための取出口２４が形成され、さらに外枠３３
の周縁には容器本体１１側の下部周縁突部１２の外側に
嵌込まれる上部周縁突部３４が設けられている。 【００１４】さらに、開閉蓋２３の内面には、段部２８
に嵌込まれる枠体３５が設けられている。そしてヒンジ
部２２を中心として開閉蓋２３を回動し、段部２８に枠
体３５を嵌込むことによって、開閉蓋２３が取出口２４
を密閉するようになっている。また外枠３３の一側縁に
は係止片３１が取付けられ、開閉蓋２３には係止片３１
と係合する係合片３２が取付けられている。 【００１５】次に薄板２７に形成され取出口２４につい
て詳述する。図１および図２に示すように、取出口２４
は、取出口２４の一方の側縁から突出する第１突片２５
と、一方の側縁に対向する他方の側縁から突出する一対
の第２突片２６ａ、２６ｂとによって、平面略Ｍ字状に
形成されている。この場合、一対の第２突片２６ａ、２
６ｂは、第１突片２５ａを両側から挟むように突出して
いる。また、一対の第２突片２６ａ、２６ｂは、第２突
片２６ａ、２６ｂの左右両側の切込みを深くすることに
よって、弾力性が増加する。 【００１６】なお、上述したウェットティッシュ用容器
１０を構成する容器本体１１および蓋装置２１は、いず
れもポリプロピレンを用いたインジェクション成形によ
り得られる。 【００１７】次に図３により、容器本体１１内に収納さ
れるウェットティッシュ４１について説明する。図３に
示すように、ウェットティッシュ４１はプラスチック製
のトレイ４２内に折畳まれて積層配置され、このトレイ
４２ごと柔軟なシートから形成された密閉袋４０内に収
納して密閉される。各ウェットティッシュ４１は略二つ
折りされ、二つ折りされた下半分４１ｂが、下方に配置
するウェットティッシュ４１の上半分４１ａと下半分４
１ｂとの間に挿入されるようになっている。このためウ
ェットティッシュ４１を一枚ずつ摘んで取出した場合、
取出したウェットティッシュ４１の下半分４１ｂが、下
方に位置するウェットティッシュ４１の上半分４１ａを
引張り上げるようになっている。またウェットティッシ
ュ４１はトレイ４２内に収納されているため、容器本体
１１内がウェットティッシュ４１の水分によって汚れる
ことはない。 【００１８】ウェットティッシュ４１の素材としては、
例えば、不織布、紙、ガーゼ等の繊維素材やシート状の
発泡体が用いられる。またウェットティッシュに含浸さ
せる液体としては、化粧水や乳液等の化粧品が考えられ
る。 【００１９】次にこのような構成からなる本実施例の作
用について説明する。 【００２０】まず、トレイ４２内にウェットティッシュ
４１を折畳んで積層配置し、このトレイ４２を密閉袋４
０内に収納して密閉する（図３）。このように、密閉袋
４０内に密閉されたウェットティッシュ４１は、図１に
示す容器本体１１内に収納される。次に密閉袋４０の上
部が開封される。 【００２１】その後、容器本体１１の下部周縁突部１２
の外側に、蓋装置２０側の上部周縁突部３４が嵌込まれ
て、容器本体１１の上方開口が蓋装置２０の蓋の本体２
１によって密閉される。 【００２２】この場合、容器本体１１の下部周縁突部１
２の下方に設けられたフランジ部１４と、上部周縁突部
３４の内面に設けられた図示しないリブとが係合して、
容器本体１１に蓋装置２０が堅固に係止される。 【００２３】次に開閉蓋２３がヒンジ部２２を中心とし
て回動し、開閉蓋２３が開となる。次に蓋本体２１の取
出口２４に設けられた一対の第２突片２６ａ，２６ｂを
指で下方へ押し下げ、密閉袋４０上部の開封部分からウ
ェットティッシュ４１を指で摘んで上方へ引張る。その
後、連続して、ウェットティッシュ４１を引張ることに
より、第１番目のウェットティッシュ４１を容器本体１
１内から取出すことができる。この場合、第２番目のウ
ェットティッシュ４１の上半分４１ａが、第１番目のウ
ェットティッシュ４１の下半分４１ｂによって引張られ
る。そして、第２番目のウェットティッシュ４１の上半
分４１ａが、取出口２４の第１突片２５と一対の第２突
片２６ａ，２６ｂとの間に引掛かった時点で、第２番目
のウェットティッシュ４１が停止する。 【００２４】次に取出口２４に引掛かった第２番目のウ
ェットティッシュ４１の上半分４１ａを引張ることによ
り、第２番目のウェットティッシュ４１の取出しが容易
となる。 【００２５】容器本体１１内のウェットティッシュ４１
が少なくなると、取出口２４に引掛かったウェットティ
ッシュ４１を引出しても、次に位置する（下方の）ウェ
ットティッシュ４１が取出口２４まで達せず容器本体１
１内に残ることがある。この場合は、例えば親指と人指
し指で一対の第２突片２６ａ，２６ｂを下方へ押し下げ
ることにより、取出口２４の開口面積を大きくとること
ができ、親指と人指し指を第１突片２５と一対の第２突
片２６ａ，２６ｂの間から容易に容器本体１１内に挿入
することができる。次に親指と人指し指で容器本体１１
内に残るウェットティッシュ４１を摘んで引上げること
により、容易に取出口２４からウェットティッシュ４１
を取出すことができる。 【００２６】次に取出口２４を開閉蓋２３で密閉する場
合は、ヒンジ部２２を中心として開閉蓋２３を取出口２
４側へ回動する。そして開閉蓋２３の枠体３５を蓋本体
２１の段部２８に嵌込むとともに、係止片３１に係合片
３２を係合させて取出口２４を開閉蓋２３で密閉する。 【００２７】以上説明したように、本実施例によれば、
親指と人指し指で一対の第２突片２６ａ，２６ｂを下方
へ押し下げることにより、取出口２４の開口面積を大き
くとることができ、親指と人指し指を容易に容器本体１
１内に挿入することができる。これによって容器本体１
１内部に収納されたウェットティッシュ４１を簡単に摘
んで引上げることができる。このため、片手でウェット
ティッシュ４１を摘んで引上げることができ、残った方
の手で例えば赤ちゃんを抱きかかえることができる。 【００２８】次に本発明の第２の実施例について図４に
より説明する。図４に示す第２の実施例は、取出口の形
状が異なるのみであり、他は図１乃至図３に示す第１の
実施例と同様である。 【００２９】すなわち、図４に示すように第１突片４５
の幅は、図２に示す第１突片２５の幅よりも狭くなって
おり、第１突片４５の長さは第１突片２５の長さよりも
短くなっている。また図４に示す一対の第２の突片４６
ａ，４６ｂは、その長さが図２に示す一対の第２突片２
６ａ，２６ｂの長さより長くなっており、その幅は一対
の第２突片２６ａ，２６ｂの幅より狭くなっている。こ
のため、親指と人指し指で一対の第２突片４６ａ，４６
ｂを押し下げることにより、取出口２４の開口をより大
きくとることができる。 【００３０】次に本発明の第３の実施例について、図５
により説明する。図５に示す第３の実施例は取出口の形
状が異なるのみであり、他は図１乃至図３に示す第１の
実施例と同様である。 【００３１】すなわち、図５に示すように薄板２７に取
出口２４が形成され、取出口２４の一方の側縁および他
方の側縁から一対の突片５５ａ，５５ｂが突出し、取出
口２４が略蝶型をなしている。 【００３２】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
取出口の一対の第２突片を押し下げて取出口の開口面積
を大きくすることにより、第１突片と一対の第２突片の
間から容器本体内に指を容易に挿入することができ、容
器本体内に収納されたウェットティッシュを簡単に摘ん
で引上げることができる。このため一方の手でウェット
ティッシュを引上げながら、他方の手で赤ちゃん等を抱
くことができる。
が含浸されたウェットティッシュを収納するウェットテ
ィッシュ用容器に係り、とりわけウェットティッシュの
取出しを容易に行なうことができるウェットティッシュ
用容器に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来より、折畳まれて積層配置されたウ
ェットティッシュを収納するウェットティッシュ用容器
が知られている。このようなウェットティッシュ用容器
は、ウェットティッシュを内部に収納する容器本体と、
この容器本体の開口を密閉する蓋装置とを備えている。 【０００３】また蓋装置には、容器本体内のウェットテ
ィッシュを取出すための取出口が形成され、この取出口
からウェットティッシュを一枚ずつ取出している。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
ウェットティッシュ用容器内に収納されたウェットティ
ッシュは、蓋装置の取出口から一枚ずつ取出される。取
出口からウェットティッシュを引出す際、次に位置する
ウェットティッシュが取出口に引掛って停止する。その
後、取出口に引掛っているウェットティッシュが引出さ
れ、このようにして取出口からウェットティッシュを容
易に引出すことができる。 【０００５】ところで、多量のウェットティッシュを引
出した結果、容器本体内のウェットティッシュが少なく
なると、取出口からウェットティッシュを引出す際、次
に位置するウェットティッシュが取出口まで持上げられ
ずに容器本体内に残ることがある。この場合は、指を取
出口から容器本体内に挿入し、次に位置するウェットテ
ィッシュを摘んで引上げる必要が生じる。 【０００６】しかしながら、取出口の形状によっては取
出口の縁が指に引掛り、容器本体内に容易に指を挿入す
ることができないことがある。 【０００７】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、容器本体内へ容易に指を挿入することがで
き、これによって内部に収納されたウェットティッシュ
を簡単に摘んで引上げることができるウェットティッシ
ュ用容器を提供することを目的とする。 【０００８】 【課題を解決するための手段】本発明は、折畳まれて積
層配置されたウェットティッシュを内部に収納するとと
もに上方が開口された容器本体と、この容器本体に嵌込
まれる蓋装置とを備えたウェットティッシュ用容器にお
いて、前記蓋装置は前記容器本体の開口周縁に嵌込ま
れ、この開口を密閉するとともに、取出口が形成された
蓋本体と、蓋本体に回動自在に設けられて取出口を密閉
する開閉蓋とを有し、前記取出口はその一方の側縁から
突出する第１突片と、他方の側縁から突出するとともに
第１突片を挟むよう配置された一対の第２突片とによっ
て、平面略Ｍ字状に形成され、第１突片は互いに平行す
る両側を有するとともに先端が半円状となり、各第２突
片は互いに平行する両側を有するとともに先端が半円状
となることを特徴とするウェットティッシュ用容器であ
る。 【０００９】 【作用】指を用いて取出口の一対の第２突片を押し下
げ、指を第１突片と一対の第２突片の間から容器本体内
に挿入し、容器本体内に収納されたウェットティッシュ
を摘んで引上げる。 【００１０】 【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図１乃至図３は本発明によるウェットティ
ッシュ用容器の第１の実施例を示す図である。 【００１１】図１および図２において、ウェットティッ
シュ用容器１０は、内部にウェットティッシュ４１（図
３参照）を収納する上方開口型の容器本体１１と、容器
本体１１に嵌込まれる蓋装置２０とを備えている。容器
本体１１の開口周縁には、下部周縁突部１２が設けら
れ、この下部周縁突部１２は、後述する蓋装置２０側の
上部周縁突部３４内に嵌込まれるようになっている。 【００１２】また蓋装置２０は、容器本体１１の開口を
密閉する蓋本体２１と、蓋本体１１にヒンジ部２２を介
して一体成形された開閉蓋２３とを有している。蓋本体
２１は、その略中央部の薄板２７と、薄板２７の外側に
段部２８を介して設けられた外枠３３とを有している。 【００１３】また、薄板２７には、ウェットティシュ４
を取出すための取出口２４が形成され、さらに外枠３３
の周縁には容器本体１１側の下部周縁突部１２の外側に
嵌込まれる上部周縁突部３４が設けられている。 【００１４】さらに、開閉蓋２３の内面には、段部２８
に嵌込まれる枠体３５が設けられている。そしてヒンジ
部２２を中心として開閉蓋２３を回動し、段部２８に枠
体３５を嵌込むことによって、開閉蓋２３が取出口２４
を密閉するようになっている。また外枠３３の一側縁に
は係止片３１が取付けられ、開閉蓋２３には係止片３１
と係合する係合片３２が取付けられている。 【００１５】次に薄板２７に形成され取出口２４につい
て詳述する。図１および図２に示すように、取出口２４
は、取出口２４の一方の側縁から突出する第１突片２５
と、一方の側縁に対向する他方の側縁から突出する一対
の第２突片２６ａ、２６ｂとによって、平面略Ｍ字状に
形成されている。この場合、一対の第２突片２６ａ、２
６ｂは、第１突片２５ａを両側から挟むように突出して
いる。また、一対の第２突片２６ａ、２６ｂは、第２突
片２６ａ、２６ｂの左右両側の切込みを深くすることに
よって、弾力性が増加する。 【００１６】なお、上述したウェットティッシュ用容器
１０を構成する容器本体１１および蓋装置２１は、いず
れもポリプロピレンを用いたインジェクション成形によ
り得られる。 【００１７】次に図３により、容器本体１１内に収納さ
れるウェットティッシュ４１について説明する。図３に
示すように、ウェットティッシュ４１はプラスチック製
のトレイ４２内に折畳まれて積層配置され、このトレイ
４２ごと柔軟なシートから形成された密閉袋４０内に収
納して密閉される。各ウェットティッシュ４１は略二つ
折りされ、二つ折りされた下半分４１ｂが、下方に配置
するウェットティッシュ４１の上半分４１ａと下半分４
１ｂとの間に挿入されるようになっている。このためウ
ェットティッシュ４１を一枚ずつ摘んで取出した場合、
取出したウェットティッシュ４１の下半分４１ｂが、下
方に位置するウェットティッシュ４１の上半分４１ａを
引張り上げるようになっている。またウェットティッシ
ュ４１はトレイ４２内に収納されているため、容器本体
１１内がウェットティッシュ４１の水分によって汚れる
ことはない。 【００１８】ウェットティッシュ４１の素材としては、
例えば、不織布、紙、ガーゼ等の繊維素材やシート状の
発泡体が用いられる。またウェットティッシュに含浸さ
せる液体としては、化粧水や乳液等の化粧品が考えられ
る。 【００１９】次にこのような構成からなる本実施例の作
用について説明する。 【００２０】まず、トレイ４２内にウェットティッシュ
４１を折畳んで積層配置し、このトレイ４２を密閉袋４
０内に収納して密閉する（図３）。このように、密閉袋
４０内に密閉されたウェットティッシュ４１は、図１に
示す容器本体１１内に収納される。次に密閉袋４０の上
部が開封される。 【００２１】その後、容器本体１１の下部周縁突部１２
の外側に、蓋装置２０側の上部周縁突部３４が嵌込まれ
て、容器本体１１の上方開口が蓋装置２０の蓋の本体２
１によって密閉される。 【００２２】この場合、容器本体１１の下部周縁突部１
２の下方に設けられたフランジ部１４と、上部周縁突部
３４の内面に設けられた図示しないリブとが係合して、
容器本体１１に蓋装置２０が堅固に係止される。 【００２３】次に開閉蓋２３がヒンジ部２２を中心とし
て回動し、開閉蓋２３が開となる。次に蓋本体２１の取
出口２４に設けられた一対の第２突片２６ａ，２６ｂを
指で下方へ押し下げ、密閉袋４０上部の開封部分からウ
ェットティッシュ４１を指で摘んで上方へ引張る。その
後、連続して、ウェットティッシュ４１を引張ることに
より、第１番目のウェットティッシュ４１を容器本体１
１内から取出すことができる。この場合、第２番目のウ
ェットティッシュ４１の上半分４１ａが、第１番目のウ
ェットティッシュ４１の下半分４１ｂによって引張られ
る。そして、第２番目のウェットティッシュ４１の上半
分４１ａが、取出口２４の第１突片２５と一対の第２突
片２６ａ，２６ｂとの間に引掛かった時点で、第２番目
のウェットティッシュ４１が停止する。 【００２４】次に取出口２４に引掛かった第２番目のウ
ェットティッシュ４１の上半分４１ａを引張ることによ
り、第２番目のウェットティッシュ４１の取出しが容易
となる。 【００２５】容器本体１１内のウェットティッシュ４１
が少なくなると、取出口２４に引掛かったウェットティ
ッシュ４１を引出しても、次に位置する（下方の）ウェ
ットティッシュ４１が取出口２４まで達せず容器本体１
１内に残ることがある。この場合は、例えば親指と人指
し指で一対の第２突片２６ａ，２６ｂを下方へ押し下げ
ることにより、取出口２４の開口面積を大きくとること
ができ、親指と人指し指を第１突片２５と一対の第２突
片２６ａ，２６ｂの間から容易に容器本体１１内に挿入
することができる。次に親指と人指し指で容器本体１１
内に残るウェットティッシュ４１を摘んで引上げること
により、容易に取出口２４からウェットティッシュ４１
を取出すことができる。 【００２６】次に取出口２４を開閉蓋２３で密閉する場
合は、ヒンジ部２２を中心として開閉蓋２３を取出口２
４側へ回動する。そして開閉蓋２３の枠体３５を蓋本体
２１の段部２８に嵌込むとともに、係止片３１に係合片
３２を係合させて取出口２４を開閉蓋２３で密閉する。 【００２７】以上説明したように、本実施例によれば、
親指と人指し指で一対の第２突片２６ａ，２６ｂを下方
へ押し下げることにより、取出口２４の開口面積を大き
くとることができ、親指と人指し指を容易に容器本体１
１内に挿入することができる。これによって容器本体１
１内部に収納されたウェットティッシュ４１を簡単に摘
んで引上げることができる。このため、片手でウェット
ティッシュ４１を摘んで引上げることができ、残った方
の手で例えば赤ちゃんを抱きかかえることができる。 【００２８】次に本発明の第２の実施例について図４に
より説明する。図４に示す第２の実施例は、取出口の形
状が異なるのみであり、他は図１乃至図３に示す第１の
実施例と同様である。 【００２９】すなわち、図４に示すように第１突片４５
の幅は、図２に示す第１突片２５の幅よりも狭くなって
おり、第１突片４５の長さは第１突片２５の長さよりも
短くなっている。また図４に示す一対の第２の突片４６
ａ，４６ｂは、その長さが図２に示す一対の第２突片２
６ａ，２６ｂの長さより長くなっており、その幅は一対
の第２突片２６ａ，２６ｂの幅より狭くなっている。こ
のため、親指と人指し指で一対の第２突片４６ａ，４６
ｂを押し下げることにより、取出口２４の開口をより大
きくとることができる。 【００３０】次に本発明の第３の実施例について、図５
により説明する。図５に示す第３の実施例は取出口の形
状が異なるのみであり、他は図１乃至図３に示す第１の
実施例と同様である。 【００３１】すなわち、図５に示すように薄板２７に取
出口２４が形成され、取出口２４の一方の側縁および他
方の側縁から一対の突片５５ａ，５５ｂが突出し、取出
口２４が略蝶型をなしている。 【００３２】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
取出口の一対の第２突片を押し下げて取出口の開口面積
を大きくすることにより、第１突片と一対の第２突片の
間から容器本体内に指を容易に挿入することができ、容
器本体内に収納されたウェットティッシュを簡単に摘ん
で引上げることができる。このため一方の手でウェット
ティッシュを引上げながら、他方の手で赤ちゃん等を抱
くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によりウェットティッシュ用容器の第１
の実施例を示す斜視図。 【図２】第１の実施例の取出口部分を示す平面図。 【図３】第１の実施例のウェットティッシュを収納した
密閉袋を示す側断面図。 【図４】本発明によるウェットティッシュ用容器の第２
の実施例を示す取出口部分の平面図。 【図５】本発明によるウェットティッシュ用容器の第３
の実施例を示す取出口部分の平面図。 【符号の説明】 １０ ウェットティッシュ用容器 １１ 容器本体 ２０ 蓋装置 ２１ 蓋本体 ２３ 開閉蓋 ２４ 取出口 ２５ 第１突片 ２６ａ，２６ｂ 第２突片 ４１ ウェットティッシュ
の実施例を示す斜視図。 【図２】第１の実施例の取出口部分を示す平面図。 【図３】第１の実施例のウェットティッシュを収納した
密閉袋を示す側断面図。 【図４】本発明によるウェットティッシュ用容器の第２
の実施例を示す取出口部分の平面図。 【図５】本発明によるウェットティッシュ用容器の第３
の実施例を示す取出口部分の平面図。 【符号の説明】 １０ ウェットティッシュ用容器 １１ 容器本体 ２０ 蓋装置 ２１ 蓋本体 ２３ 開閉蓋 ２４ 取出口 ２５ 第１突片 ２６ａ，２６ｂ 第２突片 ４１ ウェットティッシュ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 坂 東 健 司
愛媛県川之江市川之江町2405−１ メゾ
ン三愛305
(72)発明者 上 西 利 彦
東京都新宿区市谷加賀町一丁目１番１号
大日本印刷株式会社内
(56)参考文献 特開 平１−226579（ＪＰ，Ａ)
実開 昭55−49613（ＪＰ，Ｕ)
実開 平６−27648（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭63−29491（ＪＰ，Ｕ)
実公 昭57−41144（ＪＰ，Ｙ２)
実公 昭57−41143（ＪＰ，Ｙ２)
実公 昭57−59513（ＪＰ，Ｙ２)
実公 昭58−27981（ＪＰ，Ｙ２)
実公 平６−6792（ＪＰ，Ｙ２)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B65D 83/08
A47K 7/00 102
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】折畳まれて積層配置されたウェットティッ
シュを内部に収納するとともに上方が開口された容器本
体と、この容器本体に嵌込まれる蓋装置とを備えたウェ
ットティッシュ用容器において、 前記蓋装置は前記容器本体の開口周縁に嵌込まれ、この
開口を密閉するとともに、取出口が形成された蓋本体
と、蓋本体に回動自在に設けられて取出口を密閉する開
閉蓋とを有し、 前記取出口はその一方の側縁から突出する第１突片と、
他方の側縁から突出するとともに第１突片を挟むよう配
置された一対の第２突片とによって、平面略Ｍ字状に形
成され、第１突片は互いに平行する両側を有するととも
に先端が半円状となり、各第２突片は互いに平行する両
側を有するとともに先端が半円状となることを特徴とす
るウェットティッシュ用容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05266593A JP3502117B2 (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | ウェットティッシュ用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05266593A JP3502117B2 (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | ウェットティッシュ用容器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06263174A JPH06263174A (ja) | 1994-09-20 |
| JP3502117B2 true JP3502117B2 (ja) | 2004-03-02 |
Family
ID=12921172
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05266593A Expired - Lifetime JP3502117B2 (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | ウェットティッシュ用容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3502117B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1993
- 1993-03-12 JP JP05266593A patent/JP3502117B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| CN101810450A (zh) * | 2010-04-23 | 2010-08-25 | 李见春 | 一种湿纸巾盒 |
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| JPH06263174A (ja) | 1994-09-20 |
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