JP3059752U - シート状開閉蓋を有する包装体 - Google Patents
シート状開閉蓋を有する包装体Info
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- JP3059752U JP3059752U JP1998009801U JP980198U JP3059752U JP 3059752 U JP3059752 U JP 3059752U JP 1998009801 U JP1998009801 U JP 1998009801U JP 980198 U JP980198 U JP 980198U JP 3059752 U JP3059752 U JP 3059752U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 内容物を消費することにより内容物が減
って嵩が低くなった場合にも確実に開閉蓋の密閉が行
え、開閉蓋の開閉が極めて容易に行え、且つ製造が容易
であるシート状開閉蓋を有する包装体を提供する。 【解決手段】 柔軟なシートから形成された封入袋1の
内部に内容物が収納され、封入袋1は上面に取出し口1
2を有しており、封入袋1の上面に比較的硬質な補強板
2が貼着され、補強板2は取出し口12に対応して上部
取出し口22を有しており、上部取出し口22を覆う可
撓性のシート状開閉蓋4があり、シート状開閉蓋4は一
端に握み部41があるとともに補強板2と接する側の面
に感圧接着剤15が塗布されており握み部41のある側
から他端に向けて封入袋1本体に繰返し貼着・剥離可能
であり、補強板2は握み部41のある側と他端とを結ぶ
直線にほぼ直交する多数の切込み23を上部取出し口2
2により囲まれた領域に有している。
って嵩が低くなった場合にも確実に開閉蓋の密閉が行
え、開閉蓋の開閉が極めて容易に行え、且つ製造が容易
であるシート状開閉蓋を有する包装体を提供する。 【解決手段】 柔軟なシートから形成された封入袋1の
内部に内容物が収納され、封入袋1は上面に取出し口1
2を有しており、封入袋1の上面に比較的硬質な補強板
2が貼着され、補強板2は取出し口12に対応して上部
取出し口22を有しており、上部取出し口22を覆う可
撓性のシート状開閉蓋4があり、シート状開閉蓋4は一
端に握み部41があるとともに補強板2と接する側の面
に感圧接着剤15が塗布されており握み部41のある側
から他端に向けて封入袋1本体に繰返し貼着・剥離可能
であり、補強板2は握み部41のある側と他端とを結ぶ
直線にほぼ直交する多数の切込み23を上部取出し口2
2により囲まれた領域に有している。
Description
【0001】
本考案は、シート状開閉蓋を有する包装体に関する。より詳しくは、本考案は 、家庭用商品で数回にかけて消費するような商品を収納した包装体に関し、特に 、アルコールなどの清浄液や化粧水を繊維素材(例えば不織布、ガーゼ、コット ン等)に含浸させたウェットティッシュを収納するのに適したシート状開閉蓋を 有する包装体に関する。
【0002】
従来、上述したようなウェットティッシュを収納する包装容器として、種々の ものが提案されている。この種の包装容器は、シート材の乾燥を防ぎ、シート材 を確実、且つ、簡単に取出されることが要求される。
【0003】 このような包装容器として代表的なものとして、例えば実公昭59−2696 号公報に記載されている包装容器が知られている。この包装容器は軟質な合成樹 脂などの非通気性のシートで構成され、上面部にシート材を取出すための取出し 口を設けた容器本体と、取出し口を密閉したり解放できるように軟質な合成樹脂 などの非通気性のシートで構成され、上面部に剥離可能に貼着した可撓性の蓋材 とで構成されている。
【0004】 この実公昭59−2696号公報に記載された包装容器では、多量のシート材 を収納した場合は、包装容器内のシート材を消費することにつれてシート材の高 さが低くなると、軟質なシートで構成されている容器本体の上面部が変形したり 、皺がよったりして蓋材の下面と上面部との間に多数の微細な隙間が発生し、蓋 材を袋体の上面部に再度粘着させるときに蓋材を容器本体の上面に確実に密閉す ることができないという不都合があった。
【0005】 このような対策として、実用新案登録第2530521号公報には、折畳まれ て重合する湿式シート材を収納する比較的軟質な合成樹脂材料製の容器本体の上 面部に、前記湿式シート材を一枚ずつ取出す取出口を設けると共に、該取出口の 周縁の前記上面部の上面に比較的し硬質な合成樹脂製の補強部分を設け、更に、 該補強部分に圧着されて前記取出口を密閉する蓋材を剥離可能に設けてなる包装 容器が開示されている。
【0006】
この実用新案登録第2530521号公報に開示された包装容器では、袋体に 形成する取出口を補強部分で覆ってしまった場合には、補強部分から切離され蓋 材に貼着した取出口に対応する部分の強度のために開閉蓋が硬くなり過ぎて開閉 がスムースに行えない。一方、蓋材を貼着する前にこの補強部分の取出口に相当 する部分を除去することも考えられるが、このようにした場合には補強部分から 取出口に対応する箇所を除去する工程が必要である。
【0007】
本考案は上述したような従来技術に付随する問題点に鑑み、内容物を消費する ことにより内容物が減って嵩が低くなった場合にも確実に開閉蓋の密閉が行え、 開閉蓋の開閉が極めて容易に行え、且つ、製造が容易であるシート状開閉蓋を有 する包装体を提供することを目的とする。
【0008】
本考案においては上述の目的を、柔軟なシートから形成された封入袋の内部に 内容物が収納され、該封入袋は上面に取出し口または該取出し口を形成するため の切離し用切込みを有しており、該封入袋の上面に比較的硬質な補強板が貼着さ れ、該補強板は前記取出し口または取出し口を形成するための切離し用切込みに 対応して上部取出し口または上部取出し口を形成するための上部切離し用切込み を有しており、該上部取出し口または上部取出し口を形成するための切離し用切 込みを覆う可撓性のシート状開閉蓋があり、該シート状開閉蓋は一端に握み部が あるとともに前記補強板と接する側の面に感圧接着剤が塗布されており前記握み 部のある側から他端に向けて封入袋本体に繰返し貼着・剥離可能であり、前記補 強板は前記握み部のある側と前記他端とを結ぶ直線にほぼ直交する多数の切込み を少なくとも前記上部取出し口または上部取出し口を形成するための上部切離し 用切込みにより実質的に囲まれた領域に有していることを特徴とするシート状開 閉蓋を有する包装体により達成する。
【0009】 ここに本考案においては、補強板の取出し口または補強板に形成する上部取出 し口または上部取出し口を形成するための上部切離し用切込みにより実質的に囲 まれた領域にのみ開閉蓋の握み部のある側と握み部の反対側の他端とを結ぶ直線 にほぼ直交して多数の切込みを形成してもよいし、または上部取出し口または上 部取出し口を形成するための上部切離し用切込みにより実質的に囲まれた領域を 含み補強板の全領域に開閉蓋の握み部のある側から他端に向けて結ぶ直線にほぼ 直交する方向に多数の切込みを形成してもよい。
【0010】 本考案においては、封入袋の上面に比較的硬質な補強板が貼着されているので 、内容物を消費することによりシート材が減って嵩が低くなった場合にも確実に 開閉蓋の密閉が行える。
【0011】 しかも、本考案においては、開閉蓋を開閉する際に開閉蓋に貼着されて開閉蓋 とともに開閉される補強板の取出し口または取出しとなる部分に開閉蓋の開閉方 向と直交する方向に多数の切込みが入れられているため、開閉蓋の開閉時に、こ の補強板の取出し口部は多数の切込みにより折れ曲がることができ、従って開閉 蓋の開閉が極めてスムースに行える。従って、補強板の厚さとしてかなり厚めの ものを用いたとしても開閉蓋の開閉をスムースに行うことができる。また、開閉 蓋を閉じる場合には、切込みにより元に戻るために開閉蓋はきちんと上部取出し 口を覆うようになるため、開閉蓋による密封が確実に行える。
【0012】 本考案における補強板に形成する上部取出し口または上部取出し口を形成する ための上部切離し用切込みの形状は、楕円形、矩形状などの閉ループ状であって もよいし、または、その閉ループの一端、すなわち、握み部と反対側の他端側が 開いた開ループ状であってもよい。何れの形状にあっても補強板から切離され開 閉蓋に貼着された部分は、切込みにより折れ曲がることによりスムースに開閉さ れる。
【0013】 本考案に用いる補強板は、包装容器(封入袋)を形成するシート材より厚いシ ートであり、材質としてはポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピ レン(PP)、ポリエチレン(PE)などを用いることができる。また、補強板 の厚さは封入袋の波打ちを防止するために80μm以上の厚さが好ましく、また 、余り厚過ぎると補強板の強度が強過ぎるため、また角部がエッジ状態となり使 用者に傷を与えたりすることがないようにするため、高々150μm程度が好ま しい。より好ましくは100〜120μmの厚さである。
【0014】 本考案の補強板に形成する切込みの間の間隔は1〜10mm程度とすることが でき、より好ましくは2〜6mmである。
【0015】
以下、添付図面を参照して本考案を詳細に説明する。図1は本考案に係る封入 袋の分解斜視図であり、図2は本考案に係る封入袋の斜視図であり、(a)は開 閉蓋を閉じた状態であり、(b)は開閉蓋を部分的に開いた状態である。図3は 図1および図2に示す本考案の実施例の製造方法を説明するための工程図である 。図4は本考案に係る別の実施例の斜視図である。
【0016】 なお、以下の実施例の説明では封入袋1に収納される内容物3をウェットティ ッシュとして説明するが、本考案における内容物3はウェットティッシュに限定 されない。本考案における内容物3は一度に消費しないで少量ずつ、または少数 ずつ繰返し封入袋1から取出されて使用されるもので、保存性、防塵性、防菌性 、気密性または液密性等を要求されるものが適している。
【0017】 内容物としては、例えば、不織布やコットン等の繊維素材に化粧水や乳液を含 浸させた化粧品;ガーゼ、綿棒、脱脂綿、消毒剤や治療剤を含浸させたガーゼ等 の医療品;ビス、ナット、釘等の工具類;ピン、クリップ等の文房具;ドライ菓 子、ウエット菓子、固形調味料等の食品等である。
【0018】 封入袋1の袋体本体11を構成する柔軟なシートとしては、ポリエチレン、ポ リプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニルとの合成樹脂シート の単材かまたは複合材、或いはこれら合成樹脂シートとアルミフォイル、紙等を 貼合わせた複合シートを用いればよい。
【0019】 図1、図2において、本考案に係るシート状開閉蓋を有する包装体は、柔軟な シートから形成された封入袋1からなる。図示した実施例においては、封入袋1 は、所謂ピロータイプの袋(長手方向の一端部1aおよび横方向の両端部1bが シールされた袋)からなり、封入袋1の内部にはウェットティッシュ3(図2( b)参照)が封入されている。
【0020】 なお、袋体本体11を構成するシートは収納する内容物3に応じて気密性や液 密性なものを使用すればよい。例えば、ウェットティッシュ、化粧水や薬剤を含 浸させた繊維素材、ウエット菓子等は気密性または液密性のシートを用いるのが 好ましい。またドライ菓子に乾燥剤を同封したり、釘等に防錆剤を同封した場合 は、同封する薬剤の効果を持続させるため気密性のシートを用いるとよい。
【0021】 封入袋1はウェットティッシュ3を取出すための取出し口12を備えており、 この取出し口12を含め封入袋1の上面を覆う補強板2が強固に貼着されている 。この補強板2の上に取出し口12を覆うように開閉蓋4が繰返し貼着・剥離可 能に貼着されている。
【0022】 袋体本体11に設けられた取出し口12は楕円形、円形、長方形、菱形等適宜 の形状とする。また、取出し口12を切離し用切込みにより形成する場合、切離 し用切込みは、例えば、袋体本体11の平面において切込みが不連続である、所 謂ミシン目状切込みや袋体本体11を構成するシート材を厚み方向の断面におい て断面形状がV字状である切込みとし、この切込みが袋体本体11の平面におい て閉ループまたは開ループを描いて袋体本体11に形成されている。
【0023】 図1および図2において封入袋1の上に貼着される補強板2は上述した取出し 口12を覆っており、袋体本体11とは別体の部材である。補強板2の材質は、 袋体本体11と同様、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミ ド、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂シートの単材かまたは複合材、或いはこれら合 成樹脂シートとアルミフォイル、紙等とを貼合せて複合シートからなるシートを 用いる。このシートの厚みは80〜150μmが好ましく、より好ましくは10 0〜120μmとする。補強板2の表面には上述した封入袋1に形成した取出し 口12と対応して上部取出し口22が形成されている。
【0024】 補強板2の片面(袋体本体11に接する側の面)には全面にポリエステル系、 アクリル系、ゴム系等の接着剤が塗布されており、補強板2は袋体本体11に形 成された取出し口12または取出し口12を形成するための切離し用切込み23 13を覆って袋体本体11に強固に接着されている。
【0025】 補強板2には上部取出し口22を形成してもよいし、上部取出し口22を形成 するための切離し用切込みを形成してもよい。封入袋1に形成される取出し口1 2および補強板2に形成される上部取出し口22はそれらの寸法および位置が完 全にまたはほぼ一致している。図1に示す実施例においては、取出し口12およ び上部取出し口22はトラック形状の閉ループ状としているが、この形状は一端 が繋がった開ループ状としてもよい。
【0026】 そして、この実施例においては上部取出し口22により囲まれた領域内におい ては、その長手方向に対してほぼ直交する方向に平行な多数の切込み23が形成 されている。この切込み23の深さは補強板2のほぼ全厚みに達しており、折り 曲げ易くなっている。更に、補強板2の上部取出し口22を完全に覆うように開 閉蓋4が貼着されている。開閉蓋4の材質は袋体本体11と同様にポリエチレン 、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂シ ートの単材かまたは複合材、或いはこれら合成樹脂シートとアルミフォイル、紙 等とを貼合せて複合シートからなる液密性シートを用いる。
【0027】 開閉蓋4の形状は上部取出し口22を完全に覆うことができれば特に限定され ず、例えば、図1および図2に示すような楕円形やその他長方形等とすることが できる。開閉蓋4の一端には図示した実施例に示す半円形などの形状の握み部4 1が形成されている。
【0028】 また、開閉蓋4の片面(補強板2に接する側の面)には握み部41を残してポ リエステル系、アクリル系、ゴム系等の感圧接着剤15が塗布されており、開閉 蓋4は補強板2に形成された上部取出し口22または上部取出し口22を形成す るための切込み22aを覆って繰返し開閉可能に補強板2に貼着されている。
【0029】 上述した補強板2の閉ループに囲まれた部分および袋体本体11の閉ループ1 2に囲まれた部分は図2(b)に示すように、ウェットティッシュ3を使用する ために開閉蓋4を最初に握み部41から開封する際に補強板2から、また、同時 に袋体本体11から切離されて開閉蓋4に貼着した状態となり、切離された部分 が取出し口12となる。
【0030】 この実施例では、開閉蓋4の握み部41と反対側の端部近傍が開閉蓋4の固定 部4aとなっており、固定部4aは開閉蓋4の幅方向の両側面から内側に向けて 開閉蓋4の長手方向に延在してそれぞれ形成された切込み4bにより、開閉蓋4 を封入袋1本体の剥離位置に固定している。開閉蓋4の剥離は切込み4bの自由 端の箇所で停止する。
【0031】 図1および図2の実施例においては切込み4bの自由端が小径の円形小穴に形 成されているが、自由端に小径の円弧を形成してもよい。また、切込み4bに替 えてU字状の切込みを側縁から離れた内側に形成してもよい。なお場合によって は、開閉蓋4の握み部41と反対側を粘着力の強い接着剤により補強板2に接着 し、またはヒートシールなどにより固着するようにしてもよい。
【0032】 次に、図3を用いて上述した実施例の製造方法を説明する。図3の工程P1に おいて封入袋1を形成するシート材11が供給され、シート材11の上に補強板 2が貼着される。補強板2を貼着した状態で、工程P2で、シート材11に取出 し口12を形成するための切離し用切込み12aを、そして補強板2には上部取 出し口22を形成するための上部切込み22aを、パンチ6により形成している 。この場合に、このパンチ6は補強板2を閉ループまたは開ループ状に連続して ほぼ完全に打抜き、一方、封入袋1となるシート11をその厚み方向に適当な深 さまで切込むか、または僅かな繋がり箇所を残して全深さ切込むようにすること が好ましい。このようにすることにより、最初に開閉蓋を開けた際に閉ループま たは開ループで囲まれた部分は補強板2および封入袋1の切込み22a、12a から切離されて、取出し口12および上部取出し口22が形成されるようになる 。
【0033】 更にまた、補強板2の上部切込み22aにより囲まれている部分に、シート材 11の幅方向に延在する多数の切込み23を入れる刃物が、このパンチ6に形成 されている。この切込み23はシート材11には入れなくともよく、好ましくは 上部取出し口22を形成する切込み22aよりも深さが浅く、補強板2の全厚み の直前まで届くような切込み23とする。この切込み23の間隔は1〜10mm 、好ましくは2〜6mm程度としている。
【0034】 シート材11に取出し口12を形成する切離し用切込み12aを形成するとと もに補強板2に上部取出し口22を形成する用切込み22aおよび幅方向の多数 の切込み23を形成した状態で、工程P3で、開閉蓋4を上から置きプレス7で 押付けて貼着する。
【0035】 このようにして補強板2および開閉蓋4が貼られたシート材11は、工程P4 で裏返され、この状態で、工程P5で取出し口12となる切離し用切込みの上に ウェットティッシュ3が置かれる。このウェットティッシュ3は予め湿潤した状 態のものでもよいし、置いた状態で湿潤液を供給してもよい。
【0036】 工程P6でフオーマー8でウェットティッシュ3をシート材11により包み込 み、工程P7でシート材11の長手方向をシーラー9によりシールし、次いで、 工程P8でシーラー10により幅方向にシールするとともに、工程P9でカッタ Cにより幅方向に切断することにより本考案に係るシート状開閉蓋を有する包装 体が形成される。なお、前述の説明では、工程P4でシート材11を裏返したが 、裏返さずに、ウェットティッシュを下から供給し、シート材11で上から包む ようにしてもよい。
【0037】 このようにして形成された封入袋1の開閉蓋4の握み部41を持って持上げる ことにより、図2(b)に示すように開閉蓋4に貼着した補強板2の上部切離し 用切込みに囲まれた部分および袋体本体1の切離し用切込みに囲まれた部分が切 離される。この場合に、補強板2の上部切込み22aに囲まれた部分には多数の 切込み23が切込まれているために、開閉蓋4を持上げると補強板2の切離され た部分は多数の切込み23で折れ曲がり開閉蓋4につれて持上げられ、開閉蓋4 をスムースに開けることができる。また、中のウェットティッシュ3を取出した 後、再度閉じる場合には、多数の切込み23で折れ曲がっていた補強板2の切離 された部分が滑らかに元に戻り、上部取出し口22を完全に塞ぐことができる。 他の実施例を図4に示す。この実施例においては補強板2に形成する切込み2 3が補強板2全体に形成されている。この場合は、切込みの間隔は3mm以上と することが好ましい。このように補強板2全体に切離し用切込みを形成するため には、上述した実施例の図3においてパンチにより上部切込み22aを形成する ときに補強板2に多数の切込み23を形成していたとの同様に、補強板2全体に 切込み23を形成する方法を採ってもよい。
【0038】 他の方法としては、補強板2の片面全体に予め多数の切込み23を入れたもの を補強板2として用いることもできる。このようにする場合には、上述した実施 例においては折曲げ用の切込み23は包装材の外側からしか入れられなかったが 、切込み23を入れた面を封入袋1を形成するシート面側に貼着することにより 反対側(袋側)からも切込み23を入れることができる。このように反対側(袋 側)から切込みを入れるようにすることにより、開閉蓋4を開閉するときの切込 みの方向が開く方向であり、より開き方がスムースに行えるという利点がある。 しかしながら、このように補強板2に予め多数の切込み23を入れたものを用い た場合には、折曲げ用の切込み23を入れる工程が別に必要となり、上述した実 施例よりも工程が1つ増えることになる。
【0039】
本考案によれば、封入袋の上面に比較的硬質な補強板が貼着されているので、 内容物を消費することによりシート材が減って嵩が低くなった場合にも確実に開 閉蓋の密閉が行える。
【0040】 しかも、本考案によれば、開閉蓋を開閉する際に開閉蓋に貼着されて開閉蓋と ともに開閉される補強板の取出し口または取出しとなる部分に開閉蓋の開閉方向 と直交する方向に多数の切込みが入れられているため、開閉蓋の開閉時に、この 補強板の取出し口部は多数の切込みにより折れ曲がることができ、従って開閉蓋 の開閉が極めてスムースに行える。従って、本考案によれば、補強板の厚さとし てかなり厚めのものを用いたとしても開閉蓋の開閉をスムースに行うことができ る。また、開閉蓋を閉じる場合には、切込みにより元に戻るために開閉蓋はきち んと上部取出し口を覆うようになるため、開閉蓋による密封が確実に行える。
【0041】 更に、本考案の包装体は製造が容易である。
【図1】本考案に係る封入袋の分解斜視図である。
【図2】本考案に係る封入袋の斜視図であり、(a)は
開閉蓋4を閉じた状態であり、(b)は開閉蓋を部分的
に開いた状態である。
開閉蓋4を閉じた状態であり、(b)は開閉蓋を部分的
に開いた状態である。
【図3】図1および図2に示す本考案の実施例の製造方
法を説明するための工程図である。
法を説明するための工程図である。
【図4】本考案に係る別の実施例の斜視図である。
1 封入袋 2 補強板 4 開閉蓋 12 取出し口 15 感圧接着剤 22 上部取出し口 23 切込み 41 握み部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中村 興司 大阪府大阪市東淀川区西淡路6丁目3番41 号 中村物産株式会社淡路工場内
Claims (9)
- 【請求項1】 柔軟なシートから形成された封入袋の内
部に内容物が収納され、該封入袋は上面に取出し口また
は該取出し口を形成するための切離し用切込みを有して
おり、該封入袋の上面に比較的硬質な補強板が貼着さ
れ、該補強板は前記取出し口または取出し口を形成する
ための切離し用切込みに対応して上部取出し口または上
部取出し口を形成するための上部切離し用切込みを有し
ており、該上部取出し口または上部取出し口を形成する
ための切離し用切込みを覆う可撓性のシート状開閉蓋が
あり、該シート状開閉蓋は一端に握み部があるとともに
前記補強板と接する側の面に感圧接着剤が塗布されてお
り前記握み部のある側から他端に向けて封入袋本体に繰
返し貼着・剥離可能であり、前記補強板は前記握み部の
ある側と前記他端とを結ぶ直線にほぼ直交する多数の切
込みを少なくとも前記上部取出し口または上部取出し口
を形成するための上部切離し用切込みにより実質的に囲
まれた領域に有していることを特徴とするシート状開閉
蓋を有する包装体。 - 【請求項2】 柔軟なシートから形成された封入袋の内
部に内容物が収納され、該封入袋は上面に取出し口また
は該取出し口を形成するための切離し用切込みを有して
おり、該封入袋の上面に比較的硬質な補強板が貼着さ
れ、該補強板は前記取出し口または取出し口を形成する
ための切離し用切込みに対応して上部取出し口または上
部取出し口を形成するための上部切離し用切込みを有し
ており、該上部取出し口または上部取出し口を形成する
ための切離し用切込みを覆う可撓性のシート状開閉蓋が
あり、該シート状開閉蓋は一端に握み部があるとともに
前記補強板と接する側の面に感圧接着剤が塗布されてお
り前記握み部のある側から他端に向けて封入袋本体に繰
返し貼着・剥離可能であり、前記補強板は前記握み部の
ある側と前記他端とを結ぶ直線にほぼ直交する多数の切
込みを前記上部取出し口または上部取出し口を形成する
ための上部切離し用切込みにより実質的に囲まれた領域
にのみ有していることを特徴とするシート状開閉蓋を有
する包装体。 - 【請求項3】 柔軟なシートから形成された封入袋の内
部に内容物が収納され、該封入袋は上面に取出し口また
は該取出し口を形成するための切離し用切込みを有して
おり、該封入袋の上面に比較的硬質な補強板が貼着さ
れ、該補強板は前記取出し口または取出し口を形成する
ための切離し用切込みに対応して上部取出し口または上
部取出し口を形成するための上部切離し用切込みを有し
ており、該上部取出し口または上部取出し口を形成する
ための切離し用切込みを覆う可撓性のシート状開閉蓋が
あり、該シート状開閉蓋は一端に握み部があるとともに
前記補強板と接する側の面に感圧接着剤が塗布されてお
り前記握み部のある側から他端に向けて封入袋本体に繰
返し貼着・剥離可能であり、前記補強板は前記握み部の
ある側と前記他端とを結ぶ直線にほぼ直交する多数の切
込みをその全領域に有していることを特徴とするシート
状開閉蓋を有する包装体。 - 【請求項4】 前記上部取出し口または上部取出し口を
形成するための上部切離し用切込みが閉ループ状である
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のシ
ート状開閉蓋を有する包装体。 - 【請求項5】 前記上部取出し口または上部取出し口を
形成するための上部切離し用切込みは前記握み部のある
側と反対の他端側が開いた開ループ状であることを特徴
とする請求項1〜3の何れか1項に記載のシート状開閉
蓋を有する包装体。 - 【請求項6】 前記補強板の厚さが80〜150μmで
あることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載
のシート状開閉蓋を有する包装体。 - 【請求項7】 前記補強板の厚さが100〜120μm
であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記
載のシート状開閉蓋を有する包装体。 - 【請求項8】 前記補強板に形成される多数の切込みの
間の間隙が1〜10mmであることを特徴とする請求項
6または7に記載のシート状開閉蓋を有する包装体。 - 【請求項9】 前記補強板に形成される多数の切込みの
間の間隙が2〜6mmであることを特徴とする請求項6
または7に記載のシート状開閉蓋を有する包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998009801U JP3059752U (ja) | 1998-12-10 | 1998-12-10 | シート状開閉蓋を有する包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998009801U JP3059752U (ja) | 1998-12-10 | 1998-12-10 | シート状開閉蓋を有する包装体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3059752U true JP3059752U (ja) | 1999-07-13 |
Family
ID=43193596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1998009801U Expired - Lifetime JP3059752U (ja) | 1998-12-10 | 1998-12-10 | シート状開閉蓋を有する包装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3059752U (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008139918A1 (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-20 | Daio Paper Corporation | ティシュカートン |
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CN111491872A (zh) * | 2017-12-18 | 2020-08-04 | 株式会社福洋 | 盖用标签、以及湿润片材用包装体 |
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-
1998
- 1998-12-10 JP JP1998009801U patent/JP3059752U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (9)
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