JP3078527B2 - ウエットシート収納箱およびその製造方法 - Google Patents

ウエットシート収納箱およびその製造方法

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JP3078527B2 JP10253137A JP25313798A JP3078527B2 JP 3078527 B2 JP3078527 B2 JP 3078527B2 JP 10253137 A JP10253137 A JP 10253137A JP 25313798 A JP25313798 A JP 25313798A JP 3078527 B2 JP3078527 B2 JP 3078527B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエットシート収
納箱およびその製造方法に関する。本明細書にいうウエ
ットシートには、便器などを清掃するための厚みのある
清掃用ウエットシートや、赤ちゃんのお尻を拭いたり、
油の付いた手から油を拭い取ったりするための薄いウエ
ットティッシュなどがある。このウエットシートは、清
掃用ウエットシートやウエットシートのいずれであって
も、湿っているからこそ、前記のごとく汚れや油を効率
よく落とすことができる。これらのウエットシートは使
いやすくするため、多数枚を気密性のある収納袋あるい
は収納箱に入れておき、取出口から1枚づつ取り出せる
ようにされている。そして、何度、ウエットシートを取
り出しても、収納箱や袋の内部を気密に閉じることがで
き、収納された残りのウエットシートの乾燥を防止でき
るものでなければならない。
【0002】
【従来の技術】従来例I 特開平7−291370号公報や特開平8−19835
0号公報に記載された従来例Iは、柔軟な樹脂製で気密
性のあるシートから収納袋を作成し、その内部にウエッ
トシートを数10枚程度入れておき、収納袋の上面に長
楕円形の取出口を形成し、この取出口は、感圧接着剤等
を塗布した貼付剥離自在な開閉ラベルで密閉できるよう
構成されている。しかるに、この従来例Iは、収納袋を
構成する樹脂製シートが柔軟なものであるので、取出口
の周囲が柔らかく、形状を一定に保持する力が弱い。こ
のため、ウエットシートを1枚づつ取り出そうとしたと
き、取出口がウエットシートの通過に応じて変形し、ウ
エットシートが何枚もズルズルと出てくることがある。
とくに、この現象は、ウエットシートをジグザグ折りし
て一方のウエットシートの真ん中に他方のウエットシー
トの一端縁が交互に入れ合わして集積物とし、重ね合わ
された上面の一枚のウエットシートをつまみ上げると、
そのすぐ下面のウエットシートが追従して持ち上げられ
るようにしたものに著しい。また、取出口の周囲が変形
したりしわが付いた状態で開閉ラベルを貼付しても、密
閉性が無くなるので、内部のウエットシートが乾燥して
しまうという不都合も生じやすい。
【0003】 従来例II特開平7−215379号公報に記載された従
来例IIは、従来例Iと同様の樹脂シート製の収納袋を紙
製のある程度しっかりした収納箱に入れ、その収納箱に
プラスチック製の開閉蓋ユニットを取付けたものであ
る。開閉蓋ユニットは、開口部がほぼ中央に形成された
本体と、この本体にヒンジを介して連絡された蓋とから
なり、蓋は開口部を密閉できるようになっている。そし
て、この収納箱に収納袋を入れると、収納袋の取出口の
真上に開閉蓋ユニットの開口部が位置するようになって
いる。したがって、収納箱の開閉蓋ユニットの蓋を開く
と、その下の収納袋の取出口からウエットシートを取り
出すことができる。しかし、この従来例IIでは、収納袋
の取出口は柔らかい樹脂シートに形成されているため変
形しやすく、取出中のウエットシートに抵抗をかけられ
ない。このため、従来例Iと同様にウエットシートを1
枚づつ取り出すことができない。また、紙製等の収納箱
にプラスチック製の開閉蓋ユニットを取付ける方法は、
種々の手段が採用されているが、例えば、紙製箱の上面
に、開閉蓋ユニットの本体の下面に形成した段差がきち
んと嵌まる形状の穴を開け、その穴に段差部分を位置決
めして入れてから接着する、等の方法がとられている。
しかるに、このような穴あけや正確な位置決めを要する
製法では、手間と時間がかかり、生産性が悪いという問
題がある。例えば、1分間に50個位が限度である。
【0004】従来例III 特開平8−318977号公報に記載の従来例III は、
柔らかい樹脂シート製の収納袋に、直接、プラスチック
製の開閉蓋ユニットを取付けたものである。そして、開
閉蓋ユニットの細部の形状は異なるものの、その基本構
造は前記従来例IIと同様である。しかるに、この従来例
は製造が困難で生産性に劣るという問題がある。すなわ
ち、開閉蓋ユニットの本体には開口部の周囲にリブを設
け、その周囲に平坦な外縁部を設けており、一方、収納
袋の上面には穴を形成し、本体を収納袋の内部に挿入
し、前記穴から開口部の周囲のリブと蓋のみ外方に露出
させ、収納袋の穴の周囲の裏面に開閉蓋ユニットの平坦
な外縁部を接着させるようにしている。このように、外
に露出させるべき部材(開閉蓋ユニット)をいったん収
納袋の内部に挿入しなければならないのは、大変作業が
困難なことであり、また、穴にリブを正確に位置合せす
るのも、機械では困難なことから、全自動で製造でき
ず、部分的にしろ手作業が不可欠となっているからであ
る。
【0005】従来例IV 特開平8−337276号公報に記載された従来例IV
は、紙製のしっかりした収納箱にプラスチック製の開閉
蓋ユニットを取付けたものである。この開閉蓋ユニット
の取付け方も、収納箱の上面に穴を形成し、開閉蓋ユニ
ットを収納箱の中に入れ、収納箱の裏面に開閉蓋ユニッ
トの本体表側を接着するものであるため、前記従来例II
I と同様の欠点である生産性の悪さを有するものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる事情に
鑑み、ウエットシートを確実に1枚づつ取出せ、しかも
生産性が良好で、密閉性も高いウエットシート収納箱と
その製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1のウエットシー
ト収納箱は、ウエットシートの集積物を収納し、その上
面に下取出口を形成した、柔軟で気密性のある収納袋
と、該収納袋を収納し、その上面に開口を形成した、形
状保持性を有する紙製箱と、該紙製箱の開口の周囲表面
とともに、前記収納袋の下取出口の周囲表面に、接着剤
によって、その裏面が接着された、合成樹脂製であり、
わずかな変形のみ許容する剛性の開閉蓋ユニットとから
なり、開閉蓋ユニットは、略中央に上取出口が形成さ
れた取付板と、該取付板にヒンジを介して開閉自在に取
付けられた蓋とからなり、前記紙製箱の開口は、前記収
納袋の下取出口より大きく、前記開閉蓋ユニットの上取
出口は前記収納袋の下取出口とほぼ同じか又はより小さ
い大きさであることを特徴とする。請求項2のウエット
シート収納箱は、請求項1記載の前記開閉蓋ユニット
は、取付板と蓋の双方に係合部を形成して、蓋を取付板
に形成した上取出口の周囲を塞ぐように閉じたり、開け
たりできるようにしたことを特徴とする。請求項3のウ
エットシート収納箱は、請求項記載の前記開閉蓋ユニ
ットは、蓋と取付板との間に、蓋を開放方向に付勢する
ゴム片を介在させ、かつ蓋と取付板の係合部同士の係合
を外すように取付板を変形させるために該取付板に形成
した押ボタン部を有することを特徴とする。請求項4の
ウエットシート収納箱は、請求項1、2または3記載の
前記開閉蓋ユニットの上取出口に、該上取出口を繰り返
して開閉できる開閉ラベルが貼付されたことを特徴とす
る。請求項5のウエットシート収納箱の製造方法は、ウ
エットシートの集積物を収納し、その上面に下取出口を
形成した収納袋を、その上面に前記下取出口より大きい
開口を形成した紙製箱に収容し、該紙製箱の開口の周囲
とともに、前記収納袋の下取出口の周囲表面に接着剤を
塗布し、その上に、上取出口を形成した取付板にヒンジ
を介して蓋を取付けた開閉蓋ユニットの取付板の裏面を
接着することを特徴とする。
【0008】請求項1の発明によれば、開閉蓋ユニット
の上取出口はわずかな変形しか許容しない剛性を有して
いるので、ウエットシートを取り出すとき適度な抵抗を
ウエットシートに与え、1枚づつ取り出すとき2枚目の
引きずり出しを防止するので、確実に1枚づつ取り出す
ことができる。また、紙製箱の開口の周囲表面に接着剤
を塗布して、開閉蓋ユニットの裏面を接着させると、開
閉蓋ユニットを紙製箱に強固に接合できる。しかも、こ
の作業は外から押圧するだけの作業であり、位置決めも
さほどの正確さを要しないので、完全自動化が容易であ
り、生産性を大きく向上させることができる。さらに
紙製箱の開口の周囲表面に接着剤を塗布すると、その下
側の収納袋の下取出口の周囲表面にも接着剤層を形成で
きるので、開閉蓋ユニットを紙製箱だけでなく、収納袋
に対しても強固に接合できる。また、上取出口と下取出
口との間にある紙製箱の開口が上取出口および下取出口
の内縁より外方にあるので、ウエットシートのもつ湿気
によって、素材である紙が弱くなったり劣化することが
なく、ウエットシートを全部使用するまでの間、紙製箱
の形が崩れることがない。請求項の発明によれば、係
合部によって蓋が自然と開くことがないので、収納袋中
のウエットシートへの異物の付着が避けられる。請求項
の発明によれば、押ボタン部を指で押すと取付板が変
形して係合部が外れ、ゴム片によって蓋が自然に開くの
で、ワンタッチで蓋が開けられ、操作が容易である。
求項4の発明によれば、密閉ラベルを開閉蓋の上取出口
に対して繰り返し開閉できるので、残りのウエットシー
トが乾燥するのを防止できる。請求項5の発明によれ
ば、主として、紙製箱に収納袋を入れる動作と、紙製箱
の開口の周囲表面に接着剤を塗布する操作と、この接着
剤を塗布した開口の周囲表面に開閉蓋ユニットを押圧し
て接着する動作のみで、製造が完了する。これらの各工
程はいずれも簡単であり、外から押圧するだけの作業で
足り、紙製箱の内部での作業が不要であるので、完全機
械化が可能である。よって、高い生産性を発揮できる。
【0009】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態に係るウ
エットシート収納箱の斜視図である。図2は収納袋10
と紙製箱20とそれらの収容状態の斜視図である。図3
は紙製箱20への接着剤塗布状態と、開閉蓋ユニット3
0を付けた状態の斜視図である。図1〜図3に示すよう
に、本実施形態のウエットシート収納箱は、ウエットシ
ートWSが内部に収納された収納袋10と、この収納袋
10が収納された紙製箱20と、この紙製箱20の上面
に接着剤40で取り付けられた開閉蓋ユニット30とか
ら構成されたものである。
【0010】まず、収納袋10を説明する。図2におい
て、(a) は収納袋10を示している。収納袋10は、図
示しないウエットシートWSの集積物を収納するため
に、腰の強い気密性のある1枚のシートを袋状に密封し
たものである。この収納袋10の上面には、ウエットシ
ートWSを取り出すための下取出口11が形成されてい
る。この収納袋10の素材としては、柔軟で気密性のあ
る合成樹脂シートやアルミニウムフォイルなどを使用し
ており、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
エステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂シ
ートの単材または複合材の石油化学製品によるフィルム
シート、アルミニウムフォイル単体、あるいは、これら
合成樹脂フィルムシートとアルミニウムフォイル、紙等
とを張り合わせた複合シートなどが例示できる。
【0011】つぎに、紙製箱20を説明する。図2(B)
、(C) に示すように、この紙製箱20は、前記収納袋
10を収納するためのものである。この紙製箱20の上
面には、開口21が形成されている。この開口21は、
前記収納袋10の下取出口11よりも大きく形成されて
いる。収納袋10を紙製箱20に収納して、紙製箱20
を組み立てると、開口21は下取出口11より大きいの
で、平面視で、紙製箱20の開口21から収納袋10の
下取出口11が露出して見えるのである。なお、紙製箱
20の素材としては、形状保持性を有する紙であればよ
く、種々の紙を採択しうる。
【0012】つぎに、接着剤40を説明する。図3(A)
に示すように、紙製箱20の開口21の周囲表面に、接
着剤40が塗布される。すると、紙製箱20の開口21
の周囲表面だけでなく、収納袋10の下取出口11の周
囲表面にも、接着剤40が塗布されるが、その効果につ
いては後述する。図3(B) に示すように、紙製箱20の
上面に、開閉蓋ユニット30を押圧して接着する。する
と、開閉蓋ユニット30を接着剤40によって紙製箱2
0を取り付けることができるのである。
【0013】この接着剤40としては、ポリエステル
系、アクリル系、ゴム系等の感圧接着剤が好ましく、こ
の感圧接着剤は、何度も着脱動作を繰り返しても密着す
る性質を有している。
【0014】つぎに、開閉蓋ユニット30を説明する。
図4は開閉蓋ユニット30の分解斜視図である。図5は
開閉蓋ユニット30の組立状態の斜視図である。図6は
図1のウエットシート収納箱の断面図である。図4、図
5および図6に示すように、この開閉蓋ユニット30
は、取付板31、蓋32、ゴム片33および密閉ラベル
35から構成されたものである。開閉蓋ユニット30
は、合成樹脂製であり、わずかな変形のみ許容する剛性
を有している。
【0015】取付板31は、その裏面が、前記紙製箱2
0の上面に接着剤40によって接着される板である。こ
の取付板31の表面における略中央には、楕円状の下密
閉リブ31C が形成されている。取付板31において、下
密閉リブ31C の内側領域の中央部には、上取出口34が
形成されている。この上取出口34は、前記収納袋10
の下取出口11とほぼ同じか又はより小さい大きさであ
り、前記紙製箱20の開口21より小さい。
【0016】そして、下密閉リブ31C の外側前部には、
押ボタン部31B が形成されている。下密閉リブ31C の内
側前部には、掛合部31A が形成されている。押しボタン
部31B を押し下げたり放したりすることによって、この
押しボタン部31B に連動して、掛合部31A が上下に揺動
するが、その詳細は後述する。
【0017】取付板31の後縁部には、蓋32がその下
端部で、ヒンジを介して開閉自在に取り付けられてい
る。そして、蓋32の裏面における略中央部分には、前
記下密閉リブ31C の外周よりもわずかに大きな上密閉リ
ブ32C が形成されている。蓋32を閉じたとき、この蓋
32の上密閉リブ32C は取付板31の下密閉リブ31C と
重なり合うのである。
【0018】さらに、上密閉リブ32C の外側前部には、
掛合部32A が形成されている。蓋32を閉じたときに
は、蓋32の掛合部32A が取付板31の掛合部31A に掛
止されるので、蓋32が自然に開くことがない。
【0019】前記取付板31と蓋32との間には、ゴム
片33が取り付けられている。このゴム片33は、蓋3
2を常時開く方向に付勢させるためのものである。この
ため、前記掛合部32A を掛合部31A から開放すれば、ゴ
ム片33によって、蓋32は開くのである。
【0020】なお、図6では、内側の掛合部32A に外側
の掛合部31A が掛合しているが、図7に示すように、外
側の掛合部32A に外側の掛合部31A が掛合する構造にし
てもよい。この場合、押ボタン部31B は必要でなく、蓋
32を開くときには、蓋32の先端部分を上方に、押し
上げればよい。
【0021】前記取付板31の上取出口34の周囲表面
には、図示しない接着剤を介して、密閉ラベル35が貼
付されている。この密閉ラベル35は、前記収納袋10
の内部を密閉して、ウエットシートWSが乾くのを防止
するためのものである。前接着剤は感圧接着剤なの
で、密閉ラベル35を上取出口34に対して、何度も着
脱動作を繰り返しても密閉ラベル35は上取出口34に
密着するのである。
【0022】なお、図8に示すように、開閉蓋ユニット
30を取付板31、蓋32および密閉ラベル35から構
成させ、しかも、取付板31に掛合部31A を形成せず、
蓋32に掛合部31A を形成せず、押ボタン部31B を形成
しない構造にしてもよい。この場合、開閉蓋ユニット3
0はシンプルな構造で、製造費が安価であり、好適であ
る。
【0023】つぎに、ウエットシート収納箱の製造方法
を説明する。本実施形態のウエットシート収納箱を製造
するには、第1に、紙製箱20に収納袋10を入れる。
第2に、紙製箱20の開口21の周囲表面に接着剤40
を塗布する。すると、その下側の収納袋10の下取出口
11の周囲表面にも接着剤40の層を形成できるので、
開閉蓋ユニット30を紙製箱20だけでなく収納袋10
に対しても強固に接合できるという効果を奏する。第3
に、接着剤40が塗布された開口21の周囲表面に、開
閉蓋ユニット30を押圧して接着すると、製造が完了す
る。
【0024】これらの各工程はいずれも簡単であり、外
から押圧するだけの作業で足り、紙製箱20の内部での
作業が不要であるので、完全機械化が可能である。よっ
て、高い生産性を発揮できるという効果を奏する。
【0025】つぎに、本実施形態のウエットシート収納
箱の作用・効果を説明する。まず、本実施形態のウエッ
トシート収納箱の押ボタン部31B を指で下方へ押し下げ
ると、掛合部31A が変形して32A から外れ、ゴム片33
によって蓋32が自然に開くので、ワンタッチで蓋32
を開けることができ、操作が容易であるという効果を奏
する。
【0026】つぎに、開閉蓋ユニット30の上取出口3
4からウエットシートWSを取り出すときに、この上取
出口34はわずかな変形しか許容しない剛性を有してい
るので、適度な抵抗をウエットシートWSに与える。し
たがって、ウエットシートWSを1枚づつ取り出すとき
には、2枚目のウエットシートWSの引きずり出しを防
止するので、確実にウエットシートWSを1枚づつ取り
出すことができるという効果を奏する。
【0027】最後に、蓋32を閉じると、掛合部32A が
掛合部31A に掛止されるので、蓋32が自然に開くこと
がない。このため、収納袋10の中のウエットシートW
Sへの異物の付着が避けられるという効果を奏する。
【0028】さらに、開閉蓋ユニット30の上取出口3
4と収納袋10の下取出口11との間にある紙製箱20
の開口21が、下取出口11より外方にあるので、ウエ
ットシートWSのもつ湿気によって、紙製箱20が弱く
なったり劣化することがなく、ウエットシートWSを全
部使用するまでの間、紙製箱20の形が崩れることがな
いという効果を奏する。
【0029】
【発明の効果】請求項1のウエットシート収納箱によれ
ば、開閉蓋ユニットの上取出口はわずかな変形しか許容
しない剛性を有しているので、ウエットシートを取り出
すとき適度な抵抗をウエットシートに与え、1枚づつ取
り出すとき2枚目の引きずり出しを防止するので、確実
に1枚づつ取り出すことができる。また、紙製箱の開口
の周囲表面に接着剤を塗布して、開閉蓋ユニットの裏面
を接着させると、開閉蓋ユニットを紙製箱に強固に接合
できる。しかも、この作業は外から押圧するだけの作業
であり、位置決めもさほどの正確さを要しないので、完
全自動化が容易であり、生産性を大きく向上させること
ができる。さらに、紙製箱の開口の周囲表面に接着剤を
塗布すると、その下側の収納袋の下取出口の周囲表面に
も接着剤層を形成できるので、開閉蓋ユニットを紙製箱
だけでなく、収納袋に対しても強固に接合できる。ま
た、上取出口と下取出口との間にある紙製箱の開口が上
取出口および下取出口の内縁より外方にあるので、ウエ
ットシートのもつ湿気によって、素材である紙が弱くな
ったり劣化することがなく、ウエットシートを全部使用
するまでの間、紙製箱の形が崩れることがない。請求項
のウエットシート収納箱によれば、係合部によって蓋
が自然と開くことがないので、収納袋中のウエットシー
トへの異物の付着が避けられる。請求項のウエットシ
ート収納箱によれば、押ボタン部を指で押すと取付板が
変形して係合部が外れ、ゴム片によって蓋が自然に開く
ので、ワンタッチで蓋が開けられ、操作が容易である。
請求項4のウエットシート収納箱によれば、ラベルを開
閉蓋の上取出口に対して繰り返し開閉できるので、残り
のウエットシートが乾燥するのを防止できる。請求項5
のウエットシート収納箱の製造方法によれば、主とし
て、紙製箱に収納袋を入れる動作と、紙製箱の開口の周
囲表面に接着剤を塗布する操作と、この接着剤を塗布し
た開口の周囲表面に開閉蓋ユニットを押圧して接着する
動作のみで、製造が完了する。これらの各工程はいずれ
も簡単であり、外からの作業で足り、箱の内部での作業
が不要であるので、完全機械化が可能である。よって、
高い生産性を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るウエットシート収納
箱の斜視図である。
【図2】収納袋10と紙製箱20とそれらの収容状態の
斜視図である。
【図3】紙製箱20への接着剤塗布状態と、開閉蓋ユニ
ット30を付けた状態の斜視図である。
【図4】開閉蓋ユニット30の分解斜視図である。
【図5】開閉蓋ユニット30の組立状態の斜視図であ
る。
【図6】図1のウエットシート収納箱の断面図である。
【図7】他の実施形態のウエットシート収納箱の断面図
である。
【図8】開閉蓋ユニット30の他の例の斜視図である。
【符号の説明】
10 収納袋 11 下取出口 20 紙製箱 21 開口 30 開閉蓋ユニット 31 取付板 31A 掛合部 31B 押しボタン部 32 蓋 32A 掛合部 33 ゴム片 34 上取出口 35 密閉ラベル 40 接着剤 WS ウエットシート
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−179443(JP,A) 特開 平7−215379(JP,A) 特開 平8−217110(JP,A) 特開 平8−80980(JP,A) 特開 平8−318977(JP,A) 特開 平6−199373(JP,A) 実開 平7−28083(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47K 10/20 A47K 7/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウエットシートの集積物を収納し、その上
    面に下取出口を形成した、柔軟で気密性のある収納袋
    と、 該収納袋を収納し、その上面に開口を形成した、形状保
    持性を有する紙製箱と、該紙製箱の開口の周囲表面とと
    もに、前記収納袋の下取出口の周囲表面に、接着剤によ
    って、その裏面が接着された、合成樹脂製であり、わず
    かな変形のみ許容する剛性の開閉蓋ユニットとからな
    り、 開閉蓋ユニットは、略中央に上取出口が形成された
    付板と、該取付板にヒンジを介して開閉自在に取付けら
    れた蓋とからなり、 前記紙製箱の開口は、前記収納袋の下取出口より大き
    く、前記開閉蓋ユニットの上取出口は前記収納袋の下取
    出口とほぼ同じか又はより小さい大きさである ことを特
    徴とするウエットシート収納箱。
  2. 【請求項2】前記開閉蓋ユニットは、取付板と蓋の双方
    に係合部を形成して、蓋を取付板に形成した上取出口の
    周囲を塞ぐように閉じたり、開けたりできるようにした
    ことを特徴とする請求項1記載のウエットシート収納
    箱。
  3. 【請求項3】前記開閉蓋ユニットは、蓋と取付板との間
    に、蓋を開放方向に付勢するゴム片を介在させ、かつ蓋
    と取付板の係合部同士の係合を外すように取付板を変形
    させるために該取付板に形成した押ボタン部を有するこ
    とを特徴とする請求項記載のウエットシート収納箱。
  4. 【請求項4】前記開閉蓋ユニットの上取出口に、該上取
    出口を繰り返して開閉できる開閉ラベルが貼付された
    とを特徴とする請求項1、2または3記載のウエットシ
    ート収納箱。
  5. 【請求項5】ウエットシートの集積物を収納し、その上
    面に下取出口を形成した収納袋を、その上面に前記下取
    出口より大きい開口を形成した紙製箱に収容し、 該紙製箱の開口の周囲とともに、前記収納袋の下取出口
    の周囲表面に接着剤を塗布し、 その上に、上取出口を形成した取付板にヒンジを介して
    蓋を取付けた開閉蓋ユニットの取付板の裏面を接着する
    ことを特徴とするウエットシート収納箱の製造方法。
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