JPH07215379A

JPH07215379A - 包装ウエットティッシュペーパー

Info

Publication number: JPH07215379A
Application number: JP6254342A
Authority: JP
Inventors: Shoji Fukuda; 昭治福田; Shinichi Takeda; 慎一武田; Koji Yamaji; 興二山地
Original assignee: FUKUYOO KK; Fukuyo Co Ltd
Current assignee: FUKUYOO KK; Fukuyo Co Ltd
Priority date: 1993-12-10
Filing date: 1994-09-22
Publication date: 1995-08-15

Abstract

(57)【要約】【構成】本発明の包装ウエットティッシュペーパーは
水不透過性の軟質包装体(内装体)と耐水性を備えた開口
部を有し自己の形状を保持することのできる外部の箱体
(外装体)よりなる。ウエットティッシュは各紙葉が互い
に重なりを有して折り畳まれている。【効果】本発明の包装ウエットティッシュは、全体が
使い捨てであってウエットティッシュの補充、詰め替え
の必要がなく衛生的である。また、片手でもウエットテ
ィッシュを１枚ずつ使用しやすい広がった状態で必要な
だけ迅速に取り出すことができる。外装体の開口部のみ
を合成樹脂製として他を紙器とした場合は、廃棄にあた
っての環境への負荷も小さく、かつ内部ウェットティッ
シュの保存性に優れ衛生的である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は使い捨てで、かつ据え置
き型の包装ウエットティッシュペーパーに関する。本発
明の包装ウエットティッシュペーパーは家庭、病院、学
校、保育園、事務所などの日常生活において、衛生的な
ウエットティッシュペーパーを簡便に供給する。

【０００２】

【従来の技術および課題】ウエットタイプのティッシュ
ペーパー(以下、ウエットティッシュという)は、手足の
汚れ、あるいは乳幼児の授乳、食事後の口の回り、排便
の後始末などに便利であり、一般の家庭で好んで用いら
れている。また、病院、家庭での病人の看護などにもよ
く使用される。ウエットティッシュは身体などについた
汚れを簡易かつ迅速に拭うことができ、確実に汚れを除
去でき極めて便利である。このため、家庭、病院などで
は据え置き型で、また携帯用には様々な形態の製品が市
販されている。さらに、洗剤等を含浸して台所、水回り
のクリーニングペーパーとしても使用されている。

【０００３】このようなウエットティッシュとして、例
えば実公昭６０−３７３２９号公報には、裏面に粘着剤
を塗布し繰り返し開閉可能なフィルム状の蓋を有する全
体がディスポーサブルとなったウエットティッシュ封入
袋の改良についての提案がなされている。ここに記載の
封入袋は内部にトレイが挿入され、このトレイに設けた
開口部を通してウエットティッシュを取り出しウエット
ティッシュと蓋の粘着部との接触を避け、蓋の密閉性を
改良せんとする。また、特開平１−２２６５７９号公報
では、前記のトレイの側面を延長し、内容量が減少して
もウエットティッシュが容易に取り出せるよう封入袋の
形態の保持をはかっている。さらに、特開平１−２６７
１８２号公報および米国特許第４８６３０６４号には、
前記と同様のトレイに設けられたウエットティッシュの
通過する部分に窪みを設け、トレイに保持されたウエッ
トティッシュが蓋の粘着剤に接触せず封入袋の内部に保
持されるよう空間を確保した包装体が記載されている。
また、特開平１−１６７０８４号公報に記載の発明は、
ウエットティッシュの封入袋を硬い箱体に収容して袋の
取出口を箱に固着し、感圧接着剤を塗布したシートを開
閉蓋として用いその開閉を確実にしようとするものであ
る。

【０００４】このような粘着剤を用いた蓋を繰り返し開
閉するウエットティッシュの封入袋は、前記のような改
良にもかかわらず、継続して使用しているといずれも蓋
の密閉性が急速に低下し、内部の液体成分が揮散し、汚
染が生じやすかったり、また依然として使用の終期には
袋の形状が保ちにくく、取り出しが不便となり好ましく
ない。

【０００５】さらに、ミシン目でつながったウエットテ
ィッシュを円筒状に巻き取り密閉容器に収納し、容器上
部に設けたゴム製の細い取り出し孔から、１枚ずつ引き
出すことのできる製品も市販されている。この形態のウ
エットティッシュは、容器の密閉性は良好であるが、取
り出しには必ず両手を必要とし、またウエットティッシ
ュが細いひも状で取り出される。このため、乳児のお尻
を拭いたり、病人の世話をするにあたっては容器より取
り出したウエットティッシュをまず両手で広げてから使
用しなければならず、ウエットティッシュを必要とする
急な場合には極めて煩わしくしかも衛生上好ましくな
い。

【０００６】また、折り畳んで積み重ねたウエットティ
ッシュを密封包装した詰め替え用ウエットティッシュを
袋を破って完全に取り出し、これを大きく開放する蓋を
設けたプラスチック容器に詰める形態の製品も市販され
ている。このような製品では、詰め替え時にウエットテ
ィッシュが汚染されやすいため衛生用品としては好まし
くなく、使用中の容器からの液体成分の揮散も大きい。
さらに、一枚ずつ片手で迅速に取り出すのが困難で使用
時に極めて煩わしい。

【０００７】さらに、特公昭５９−２０５５２号公報に
は、ロール状の、あるいは折り畳まれたウエットティッ
シュを容器内で上下する邪魔板を通して取り出すように
した供給容器が記載されている。しかしながら、このよ
うな装置も内容物の詰め替えが煩わしく、また詰め替え
時にウエットティッシュが汚染されやすい。

【０００８】ウエットティッシュの多くは乳幼児の授
乳、食事後の口の回りの後始末、排便の後始末、あるい
は、病院、家庭における病人の看護に用いられることが
多い。したがってウエットティッシュを必要とする場合
は、幼児や病人の世話を行っている最中であり、片手で
迅速に必要な量のウエットティッシュを容器から取り出
すことができ、しかも持ち替えることなくそのまま使用
できる形態で取り出せることが強く望まれる。

【０００９】本発明者らはかかる観点から、先に自己の
形状を保持できる容器と、包装袋に封入され液体を含浸
する包装ウエットティシュペーパーからなるウエットテ
ィシュ供給キットを提案した(実願平４−６８６０７
号)。この供給キットは前記の要求を満足するものであ
り、この発明にかかる製品は市場において極めて好評で
ある。本発明者らは、このような製品のコストダウンと
使用の利便性を更に向上させるべく種々の検討を行った
結果、本発明を完成するに至った。

【００１０】本発明の目的は、継続して使用してもウエ
ットティッシュが乾燥することがなく、しかもウエット
ティッシュが１枚ずつ使用に便利な広がった状態で必要
なだけ片手で迅速に取り出すことのできる衛生的なディ
スポーサブルタイプの包装ウエットティッシュを提供す
ることにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明は、（ｉ）液体を
含浸し、各紙葉が互いに重なりを有して折り畳まれたウ
エットティシュペーパーをスリット状取出口を有する水
不透過性の軟質包装材料により包装した内装体、および
（ii）前記内装体を収容し自己の形状を保持することの
できる外装体であって、内装体の取出口と対応する位置
に開閉蓋を有する耐水性の開口部を設けた外装体を有し
てなる包装ウエットティシュペーパーを提供するもので
ある。

【００１２】このように本発明の包装ウエットティッシ
ュペーパーは、水不透過性の軟質包装体(内装体)と、耐
水性を備えた開口部を有し自己の形状を保持することの
できる外部の箱体(外装体)を有するところを特色とす
る。したがって、使用のたびに粘着性シールの開閉を繰
り返す包装ウエットティシュとは構造が全く異なる。

【００１３】

【作用】本発明の包装ウエットティッシュは外装体の内
部に収納された内装体の取出口を開放してそのまま使用
する。ウエットティッシュは、外装体の開口部の蓋を開
けて取り出すと広がった状態で必要に応じて順次１枚ず
つ連続的に取り出すことができる。

【００１４】

【実施例】つぎに本発明を実施例にもとづきさらに具体
的に説明する。図１は本発明の包装ウエットティッシュ
の一具体例を示す破断斜視図である。図２は前記包装ウ
エットティッシュの外観を示す斜視図、図３はその内装
体の開封前の斜視図である。図４は内装体の取出口の形
状の他の具体例を示す平面図である。図１〜３に示すご
とく、本発明の包装ウエットティッシュ１は化粧水など
の液体を含浸したウエットティッシュを封入した内装体
１０、およびこれを収容すると共に、開閉自在な合成樹
脂製の開口部を有する外装体２０からなる。

【００１５】（ｉ）外装体図１および図２に示すごとく、本発明包装ウエットティ
ッシュ１の外装体２０は全体がほぼ直方体をなし、外装
体自身で自己の形状が保持できる。このような材料とし
ては紙器、あるいはポリエチレン、ポリプロピレン等の
合成樹脂など適宜の成形材料を用いることができる。こ
れらのうち外装本体２１が紙器にて形成され、そのほぼ
中央にウエットティッシュ取り出し用の合成樹脂製の開
口部２２を設けたものが好ましい。この開口部２２に
は、一端に設けられたヒンジ２３にて開閉自在な開閉蓋
２４が取り付けられる。この開閉蓋２４は開口部２２の
開口から液体または気体が漏れにくいよう緊密に設けら
れる。このように外装本体２１が紙であると、コストを
低減することができると共に焼却にも適し廃棄が容易で
ある。また、開口部２２が合成樹脂であることによりウ
エットティシュに対する優れた耐水性と密閉性が得られ
る。なお、外装体２０は自己の形状を保持できるもので
あればよく、柔軟な紙、シートなどの材料を内部、外部
より補強して形状を保持できるようにしてもよい。

【００１６】（ii）内装体図１に示すごとく、内装体１０に充填されたウエットテ
ィッシュ１１は、パルプ、綿、合成繊維などからなる不
織布、天然パルプ、合成パルプなどからなる紙、あるい
はガーゼ等の布など湿潤強度を有するシート状物からな
り、水、アルコール、香料、化粧水、薬剤、界面活性剤
などの液体成分あるいは溶液を含む従来公知のウエット
ティッシュがいずれも好適に用いられる。

【００１７】内装体１０に封入されたウエットティッシ
ュ１１は各紙葉が互いに重なりを有して折り畳まれ、１
枚のティッシュペーパーを内装体１０の取出口１４およ
び外装体２０の開口部２２より取り出すと、続く紙葉が
内装体の取出口１４に保持され、つぎの使用に備える。
このように連続的にウエットティッシュを取り出すには
ドライタイプのティッシュペーパーと異なり１枚目と２
枚目の重なりをティッシュの面積の１／２以下、好まし
くは１／４以下、さらに好ましくは１／６程度とする。
このような折り畳み方の好ましい具体例としては、図５
のような折り畳み方が挙げられる。

【００１８】しかしながら、重なった各紙葉間の摩擦力
を種々の手段により調整して小さくし、ドライティッシ
ュの場合と同様、重なりの面積を１／２程度とすること
もできる。例えば、パルプ、レーヨン、コットンなどの親
水性の素材を用いた紙の代わりに、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリエステル、ナイロンなど疎水性の素材
を多く含む原紙を用いることにより各紙葉間の単位面積
当たりの摩擦力を小さくしてもよい。また、原紙にクレ
ープ加工、エンボス加工などを施して凹凸を設け、ウエ
ットティッシュ間の接触面積を減じてもよい。さらに、
ウエットティッシュの水分率を低く設定することによっ
ても摩擦力を小さくすることができる。

【００１９】また、ウエットティシュを図６に示すよう
な方法で折り畳むと、折り上がりの中央部が高くならず
に平坦となり、内装体の全体が略直方体となって内装体
を積み重ねた時にも安定する。

【００２０】図３に示すごとく、内装体１０の包装袋１
２は内部のウエットティッシュ１１に含浸された液体を
透過することなく、また雑菌や汚れの侵入を防ぐことの
できる従来公知の各種プラスチックフィルム、ラミネー
トフィルムなどの柔軟な包装材料を用いることができ、
例えばピロータイプの形態とするのが好ましい。包装袋
１２の上面には、使用にあたり容易に開封できるようミ
シン目、ハーフカットなど適宜の方法によりあらかじめ
切り込み１３を入れた取出口１４が設けられ、裏面に粘
着剤(感圧接着剤)を塗布した粘着ラベル１５がこの取出
口１４を覆って張り付けられ内部をシールする。使用時
には、この粘着ラベル１５を引きはがし切り込みの入っ
た取出口１４が形成される。

【００２１】また、この取出口１４の周囲は接着剤、ヒ
ートシールなどの適宜の手段により前記外装体２０の開
口部２２の下面に接着するのがよい。このようにすると
開閉蓋２４を閉じた場合の内装体内部の密閉性が高くな
り一層好ましい。

【００２２】なお、このスリット状の取出口１４の具体
的な形状としては、図１に示す形状のほか図４(ａ)〜
(ｆ)に示す形状などさまざまな形態のものが挙げられ、
包装袋の材質、厚さなどに応じて適宜選択することがで
きる。取出口は図４に示すように、その最大長さ(Ａ)が
ここを通過するティッシュペーパーの紙幅の３０〜７０
％であるのが好ましく、通常のウェットティッシュの場
合４０〜９０ｍｍである。最大長さがこれより短いとテ
ィッシュペーパーを滑らかに取り出すことができない。
また、これより長いとティッシュペーパーの保持が充分
でなく、異物混入の可能性も高い。

【００２３】一方、スリット状取出口の隘路となった狭
小部分の幅(Ｂ)は２０ｍｍ以下、好ましくは１〜１５ｍ
ｍである。取出口の幅がこれより広いと次にとり出され
るティッシュペーパーの保持が困難となる。

【００２４】

【発明の効果】本発明の包装ウエットティッシュは、全
体が使い捨てであってウエットティッシュの補充、詰め
替えの必要がなく衛生的である。また、片手でもウエッ
トティッシュを１枚ずつ使用しやすい広がった状態で必
要なだけ迅速に取り出すことができる。外装体の開口部
のみを合成樹脂製として他を紙器とした場合は、廃棄に
あたっての環境への負荷も小さく、かつ内部ウェットテ
ィッシュの保存性に優れ衛生的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明包装ウエットティッシュの一具体例を示
す破断斜視図である。

【図２】本発明包装ウエットティッシュの斜視図であ
る。

【図３】図２の内装体の開封前の斜視図である。

【図４】内装体の取出口の形状の種々の具体例を示す平
面図である。

【図５】ウエットティシュの折り畳み方の具体例を示す
断面説明図である。

【図６】ウエットティシュの折り畳み方の具体例を示す
断面説明図である。

【符号の説明】

１包装ウエットティッシュ１０内装体１１ウェットティッシュ１２包装袋１３切り込み１４取出口１５粘着ラベル２０外装体２１外装本体２２開口部２３ヒンジ２４開閉蓋

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】（ｉ）液体を含浸し、各紙葉が互いに重な
りを有して折り畳まれたウエットティシュペーパーをス
リット状取出口を有する水不透過性の軟質包装材料によ
り包装した内装体、および（ii）前記内装体を収容し自
己の形状を保持することのできる外装体であって、内装
体の取出口と対応する位置に開閉蓋を有する耐水性の開
口部を設けた外装体を有してなる包装ウエットティシュ
ペーパー。
【請求項２】外装体の開口部が合成樹脂で形成され、
外装体の他の部分が紙で形成されている請求項１記載の
包装ウェットティッシュペーパー。
【請求項３】内装体の取出口の周囲が外装体の開口部
に固着されている請求項１または２に記載の包装ウェッ
トティッシュペーパー。
【請求項４】内装体の取出口の狭小部の幅が２０mm以
下である請求項１記載の包装ウェットティッシュペーパ
ー。
【請求項５】スリット状取出口の最大長さが通過する
ティッシュペーパーの紙幅の３０〜７０％である請求項
１または４記載の包装ウェットティッシュペーパー。
【請求項６】内装体の取出口に切り込みを設け、該切
り込みを、裏面に感圧接着剤を塗布したシール部材によ
り覆った前記請求項１記載の包装ウェットティッシュペ
ーパー。