JPH09149890A - 検査用貼付剤およびその検出装置並びに検査方法 - Google Patents

検査用貼付剤およびその検出装置並びに検査方法

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JPH09149890A
JPH09149890A JP8272899A JP27289996A JPH09149890A JP H09149890 A JPH09149890 A JP H09149890A JP 8272899 A JP8272899 A JP 8272899A JP 27289996 A JP27289996 A JP 27289996A JP H09149890 A JPH09149890 A JP H09149890A
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inspection
patch
adsorption carrier
test
carrier
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JP8272899A
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English (en)
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Hideki Yamakawa
秀機 山川
Takaaki Yoshinaga
隆明 義永
Mizue Mukai
瑞恵 迎
Shigeo Ota
重雄 太田
Nobuchika Hirashima
信親 平島
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Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
Original Assignee
Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微量の潜血を短時間に、簡便におよび無侵襲
性に採取し、乳腺疾患の異常、特に乳癌の有無の検査し
得る検査用貼付剤およびその検出装置並びに検査方法を
提供する。 【解決手段】 微量の潜血を吸着する吸着担体を少なく
とも有することを特徴とする検査用貼付剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は潜血検出のための検
査用貼付剤およびその検出装置並びに検査方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】潜血反応は、大腸癌や大腸ポリープ時の
糞便中の潜血検出、乳癌における乳頭分泌液中の潜血の
検出、さらには犯罪等の証拠として血痕等を検出する等
に用いられている。
【0003】その中で、特に乳癌は、我が国において、
近年衣食住等の欧米化に伴い患者数の増加傾向を示して
いる。乳癌における潜血液採取では、明らかに乳頭分泌
液の異常分泌が認められる患者で、乳頭分泌液をスライ
ドガラスに塗末する方法や試験紙により採取する方法が
一般的である。乳頭分泌液が認められない患者において
は、医師の判断により強く乳房を圧迫し、乳頭分泌液を
強制的に分泌させ、上記採取器具で採取する場合もある
が、その分泌液がでる頻度は小さい。また、従来の試験
紙では乳頭分泌液の異常分泌患者の液をピペット等で採
取して試験紙に滴下するか、または試験紙に含まれる試
薬の発癌性や刺激性等の安全性に不安を感じながら、直
接異常分泌を示す乳頭に接触していた。
【0004】一方、潜血の検査方法としてはグアヤク
法、オルトトリジン法、フエノールフタレイン法や、オ
ルトトリジンとグアヤク法の両者を併用した簡易検査法
があり、また、より特異的に抗原抗体反応を用いた高感
度測定法が適宜選択されているのが現状である。
【0005】現状、乳疾患患者の潜血検査において、次
のような問題がある。 (1)潜血の採取方法に問題があるため、検査対象者が
乳頭分泌液の異常分泌患者にほぼ限定されている(異常
分泌患者は乳癌の10%程度であり、大部分は検出でき
ない)。 (2)乳腺から分泌される微量な分泌液の場合、常時浸
出しているとは限らず、来院時は異常分泌液はない場合
があり、その場合には検出できない。 (3)一般人(個人)が実施できるような安全、非侵襲
性でかつ簡便な検出手段が存在しなかった。
【0006】以上のことから、現状においては、潜血を
検出する際における採取法や潜血反応法に問題があり、
早期疾患特に早期乳癌(腫瘤径の小さい)の潜血検出率
は高くなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの課
題を解消し、微量の潜血を短時間に、簡便におよび無侵
襲性に採取し、乳腺疾患の異常、特に乳癌の有無の検査
し得る検査用貼付剤およびその検出装置並びに検査方法
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題、すなわち、特
に乳頭分泌液の異常分泌患者だけでなく、その分泌を伴
わない乳疾患患者の潜血まで検知すること、異常な乳頭
分泌を伴わない患者の早期乳癌における潜血を検出をす
ることを目的に、本発明者等は鋭意研究を行った結果、
乳頭に検査用貼付剤を一定時間貼付することにより、潜
血を無侵襲性に採取ができ、かつこの貼付剤上で化学法
あるいは抗原抗体反応をもつ試薬を含有する検出装置を
応用することにより、非侵性で、かつ安全でかつ簡便な
検査方法を確立し、本発明に至ったものである。すなわ
ち、本発明の検査用貼付剤は、微量の潜血を吸着する吸
着担体を少なくとも有することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の検査用貼付剤を
構成する材料について詳細に示す。本発明に用いられる
支持体としては、紙、スフ、綿、布、不織布やポリエス
テル樹脂、シリコン樹脂、ウレタン樹脂、ポリエチレン
樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、軟質ポリ塩化ビ
ニル等の各種樹脂からなる非伸縮性または伸縮性のフィ
ルム、アルミニウム箔等の単独もしくはそれらの複合体
が挙げられる。その中でも特に半透明または透明の支持
体が貼付時における正確な貼付位置や患部の確認および
検査時の検査手段の簡便性等の点で望ましい。
【0010】また、粘着剤層としては、人体に貼付する
上で皮膚に影響のない粘着性または接着性を有する物質
であること、検査用貼付剤の剥離後の一連の検査手段は
同一貼付剤上で通常実施するため、他の固定器具への再
付着性機能を有する物質であること、粘着剤層により目
的とする特定物質の吸着担体への吸着が阻害されないこ
と、最終検査や反応中での阻害がない素材であることが
必要である。また、検査用貼付剤の貼付部位の確認のた
め支持体との組み合わせは半透明または透明の素材であ
ることが望ましく、これらの粘着剤単体または二種以上
による配合の処方において使用してよい。また、これら
の粘着剤と共に各種添加剤を配合してもよい。なお、粘
着剤層は支持体の表面の全部または一部分あるいは部分
的において展延され、以下にその具体的な物質を挙げ説
明するが、これらは一例に過ぎずこれらに特定されるも
のではない。
【0011】先ず、粘着剤層の主成分である粘着剤とし
ては、天然ゴム、ポリイソブチレンゴム、ポリブタジエ
ンゴム、シリコンゴム、ポリイソプレンゴム、スチレン
−イソプレン−スチレンブロック共重合体ゴム(以下、
SISという)等の合成ゴム、ポリプロピレン樹脂、ポ
リスチレン樹脂、アクリル酸エステル共重合体樹脂等の
合成樹脂等が挙げられる。また、配合量としてはこれら
の粘着剤を1種または2種以上用いることにより、粘着
剤層の総重量を基準として10〜50重量%、好ましく
は15〜45重量%、より好ましくは20〜40重量%
の範囲において使用される。
【0012】この粘着剤層には、粘着性の調整のため粘
着付与剤としてロジン、水添ロジンおよびそのエステ
ル、ポリテルペン樹脂、石油樹脂、エステルガム等が1
種または2種以上、粘着剤層の総重量を基準として40
重量%以下、好ましくは5〜35重量%、より好ましく
は15〜30重量%の範囲において使用される。
【0013】また、粘着剤層に流動パラフィン、ポリブ
テン、液状ポリイソブチレン、動植物油等の軟化剤が1
種または2種以上、粘着剤層の総重量を基準として5〜
60重量%、好ましくは10〜50重量%、より好まし
くは25〜45重量%の範囲において使用される。
【0014】さらに、この粘着剤層には、必要に応じて
二酸化チタン、合成ケイ酸アルミニウム、酸化亜鉛、炭
酸カルシウム、アクリル酸デンプン、シリカ類等の充填
剤が1種または2種以上、粘着剤層の総重量を基準とし
て5重量%以下、好ましくは0.1〜4重量%、より好
ましくは1〜3重量%の範囲において使用される。
【0015】この粘着剤層中にはカブレ防止等の目的
で、高吸水性樹脂が配合され、具体的には、ポリアクリ
ル酸塩系、イソブチレン−マレイン酸共重合体系、デン
プン−アクリル酸グラフト共重合体系、ポリエチレンオ
キサイド系、酢酸ビニル−不飽和ジカルボン酸系モノマ
ー共重合体ケン化物、カルボキシメチルセルロース系、
デンプン−アクリル酸グラフト共重合体ケン化物、アル
ギネート系等の吸収性高分子が1種以上配合される。
【0016】また、粘着剤層中にジブチルヒドロキシト
ルエン等の酸化防止剤を必要に応じて粘着剤層の総重量
を基準として3重量%以下の割合で適量配合される。さ
らに、かぶれ防止等の目的で抗ヒスタミン剤または抗ア
レルギー剤等を必要に応じて適量配合できる。これら粘
着剤層が表面に展延された支持体(以下、併せて粘着テ
ープという)は、皮膚との高い密着性を有し、検査用貼
付剤は皮膚に確実に貼付される。
【0017】次に、本発明でいう吸着担体とは、構造的
には粘着剤層に直接貼着、または吸水吸着部材や防御層
を介して間接的に粘着剤層に貼着されるか、あるいは粘
着剤層中に粉末状として配合されるものであり、機能的
には生体、特に皮膚、粘膜または乳頭等から分泌する液
体中の目的とする潜血成分、特にヘモグロビンを効率的
に吸着できるものである。従って、吸着担体は実質的に
は液体透過性の素材の1種または2種類以上から構成さ
れるものである。この吸着担体に吸水吸着部材の機能を
併せて付与してもよい。
【0018】この吸着担体は、セルロース、セルロース
誘導体、酢酸セルロース、ニトロセルロース、多孔質ゲ
ル、多孔質繊維マトリックス、ナイロン、ポリプロピレ
ン、濾紙、布、ガラス繊維フィルター、セラミック、ポ
リエチレンフリット等が1種または2種以上の組み合わ
せでもって使用されるが、上記機能を有するものであれ
ばこの限りでない。
【0019】吸着担体としては、皮膚に直接接触して肉
眼的に乳頭分泌液の有る無しに拘らず、目的物質を吸着
するもので、実質的に液体透過性であることが好まし
い。
【0020】また、吸着担体は種々条件下でもできるだ
け全部の目的とする微量の潜血を吸着する必要がある
が、これを達成するには細孔をもつ素材またはマトリッ
クス状の素材(ここでは細孔をもつものをいう)がよ
い。すなわち実質的には表面積が大きい吸着担体が好ま
しい。また、一旦吸着した目的とする潜血は検査過程に
おいて離脱しないことも必要である。
【0021】さらに、吸着担体の細孔の大きさは、検査
用貼付剤を貼付時の分泌物質の吸着能力、分泌液体の透
過性および検査の評価判定に影響を及ぼすが、その細孔
径は0.01〜1000μmで、好ましくは0.01〜
50μm、さらに好ましくは0.1〜30μmである。
すなわち、細孔径が非常に小さい場合には吸着担体の目
詰まりが発生し、非常に大きい場合には吸着量が少なか
ったり、判定時の困難さを伴うようになるため、大変重
要な因子の一つである。
【0022】また、本発明で任意に用いられる吸水吸着
部材とは、構造的には吸着担体と粘着剤層または防御層
の間に、必要により接着剤を介して接着されるもので、
機能的には上記吸着担体により目的とする分泌物質が吸
着された後の余分な(検査上不必要な)分泌液あるいは
分泌物質の吸水および吸着、貼付剤型の安定性の維持、
通気性をもたせ皮膚刺激の緩和、染色性の安定化、外層
における吸着担体(例えば一部のセルロース誘導体系担
体を使用する場合)がコワレ易い場合の破砕防止機能を
有する等の目的として重要である。また、上述のように
吸着担体が吸水吸着部材を兼ねる場合もあり、この場合
には吸水吸着部材は不要である。
【0023】この吸水吸着部材は、通常の皮膚等のよう
に少なくとも肉眼的に液体として分泌液が認識採取でき
ない場合には吸引的な原動力となり、微量から多量の液
体として認識できる場合には余分の液体や測定目的以外
の物質の処理に用いることから、実質的には吸水性、保
水性を有しかつ物質吸着性を有するものであることが好
ましい。
【0024】吸水吸着部材は実質的には吸水保水機能お
よび吸着機能を有する部材から構成されるものであり、
上記液体透過性の吸着担体に加えて、高吸水性樹脂が挙
げられる。具体的には、ポリアクリル酸塩系、イソブチ
レン−マレイン酸共重合体系、デンプン−アクリル酸グ
ラフト共重合体系、ポリエチレンオキサイド系、酢酸ビ
ニル−不飽和ジカルボン酸系モノマー共重合体ケン化
物、カルボキシメチルセルロース系、デンプン−アクリ
ル酸グラフト共重合体ケン化物、アルギネート系等吸収
性高分子、セルロース系、セルロース誘導体、多孔質ゲ
ル、多孔質繊維マトリックス、ポリプロピレン、布、ガ
ラス繊維フィルターが一種以上選択されるが、本機能を
有するものであればこの限りではない。また、吸着担体
と吸水吸着部材が同一素材から構成される場合には、そ
の量、細孔径、厚みや前処理施工を適宜組み合わせるこ
とによっても可能である。
【0025】本発明で任意に用いられる防御層は、少な
くとも防御部材を有するもので、検査用貼付剤において
は、吸着担体と粘着剤層の間、吸水吸着部材と粘着剤層
の間または吸着担体兼吸水吸着部材と粘着剤層の間に位
置するものである。機能的には、粘着剤層の成分、特に
流動パラフィンが吸着担体に浸透することにより生じる
吸着担体の液体透過性および吸着固定能の低下を防ぎ、
吸着担体と粘着剤層の接触および粘着剤の成分の吸着担
体への移動を防御するものである。防御層は防御部材の
みからなるもの、または防御部材上(粘着剤層と接触し
ない側)に接着剤を介してポリエチレンテレフタレート
(PET)フィルム等の防御フィルムを接着したもので
ある。
【0026】防御部材とは防御層の主たる構成要素であ
り、何らかの防御機能を有し、かつ生体に安全な素材で
あればよい。具体的な素材としては、合成高分子フィル
ム、例えばポリ塩化ビニル、ポリオレフィン、ポリエチ
レンテレフタレート等のフィルム、合成高分子からなる
ポリエステル、ポリエチレン等の不織布、または紙、
布、金属箔、例えばアルミニウム箔等の1種以上選択さ
れるが、本機能を有するものであればこの限りでない。
【0027】また、防御部材の機能として吸着担体と粘
着剤層との接触を防ぐことを目的とするため厚みを必要
とする。そのため、防御部材の厚さは粘着剤層の厚さよ
り厚いことが好ましく、具体的には粘着剤層の厚さの2
〜30倍が好ましく、より好ましくは2〜5倍である。
【0028】防御部材に接着させる防御フィルムは、防
御部材の素材が吸着担体の性能(液体透過性、吸着固定
能)に影響を及ぼす場合には、防御部材が及ぼす影響に
対する防御機能を有する。すなわち、防御フィルムは、
防御部材が完全な防御機能を有し、かつ吸着担体へ影響
を及ばさない場合は不要であり、必要に応じて使用され
る。具体的な防御フィルムの素材としては、ポリエチレ
ンテレフタレートが好まれるが、吸着担体の性能に影響
せず、上記構造および機能を有するものであればこの限
りではない。
【0029】接着剤は防御部材と防御フィルムの間の全
面的接着あるいは部分的接着を施すための接着性を有す
る物質であり、吸着担体の性能に影響を及ぼさないもの
であれば特に限定されないが、アクリル系接着剤が好ま
しく用いられる。
【0030】剥離被覆材としては吸着担体を保護可能な
ものであれば特に限定されないが、好ましいものとして
は剥離処理を施した剥離紙、セロファン、ポリエチレ
ン、ポリプロプレン、ポリエステル、シリコン、ポリエ
チレンテレフタレート等の高分子フィルム等が挙げられ
る。また、吸着担体と剥離被覆材が接触しないように剥
離被覆材を凸型構造にすることにより、接触型の剥離被
覆材の場合より防御層の機能を高めることができるた
め、構造的には凸型の方が好ましい。
【0031】図1〜4に本発明の検査用貼付剤の類型
(形状および構成)の概略断面図を示す。また、防御層
を有する検査用貼付剤の形状および構成の概略断面図を
図5〜10に示す。同図において1は剥離被覆材、2は
吸着担体、3は吸水吸着部材、4は吸着担体兼吸水吸着
部材、5は防御層、6は粘着剤層、7は支持体をそれぞ
れ示す。
【0032】図1〜2は二層構造、図3は一層構造、図
4は配合構造である。ここでいう二層構造とは、吸着担
体2と粘着剤層6との間に吸水吸着部材3を有するもの
である。この二層構造は吸着担体2と吸水吸着部材3の
間に接着剤を介在させる接着型(図1)と吸着担体2と
吸水吸着部材3との間に接着剤を介在させない分離型
(図2)に大別される。また、一層構造とは、吸着担体
2が粘着剤層6上に設けられたものをいう。さらに、配
合構造とは粘着剤層6中に微粉体状の吸着担体2を含有
するものをいう。
【0033】また、図5は防御層上に吸着担体を有し、
剥離被覆材(凸型)で被覆したもの、図6は防御層上に
吸着担体兼吸水吸着部材を有し、剥離被覆材(凸型)で
被覆したもの、図7は防御層上に吸水吸着部材、さらに
その上に吸着担体を有するものを剥離被覆材(凸型)で
被覆したものを示し、図8〜10はそれぞれ図5〜7の
剥離被覆材を接触型に変更したものである。このような
防御層を設ける場合には接着剤を介して吸着担体、吸着
担体兼吸水吸着部材、または吸水吸着部材と接着され
る。この接着剤としては、アクリル接着剤が好まれ、よ
り好ましくはアクリル酸−2−エチルヘキシル・ビニル
ピロリドン共重合体(商品名:TSR、積水化学社製)
である。
【0034】次に本発明の検出装置について説明する。
本発明の検出装置は、微量の潜血を吸着する吸着担体を
装着した保持具と、この吸着担体に当接される検査用試
験紙からなることを特徴とする。つまり、吸着担体は必
ずしも人体に貼付することを目的とする粘着剤層と一体
である必要はないため、この検出装置は吸着担体のみを
有する保持具を直接乳頭に接触させた後、吸着担体に検
査用試験紙を当接して潜血の有無を判定する装置であ
る。しかしながら、より微量の乳頭分泌液あるいは潜血
を採取するためには、吸着担体を乳頭に長時間接触させ
る方が好ましいことは明らかである。よって、少なくと
も1つの開口部を有する保持具と、該開口部に一方の面
から吸着担体が当接する上記検査用貼付剤と、該開口部
に他方の面から当接する検査用試験紙からなることを特
徴とする本発明の別の形態の検出装置の方が有用性が高
いと考えられる。なおこの装置の保持具は1以上の凹部
を有していても良く、その場合開口部は凹部の底面に設
けられる。この場合、検査用貼付剤は凹部底面に外面か
ら当接し、検査用試験紙は内面から当接する。さらに、
検査用試験紙は化学法、酸素法または免疫法に用いられ
る試薬を含有していても良い。
【0035】図11は本発明の検出装置の一例を示す断
面図、図12はその斜視図であり、8は保持具、9は検
査用貼付剤、10は検査用試験紙、11は保持具の開口
部をそれぞれ示す。図13は本発明の検出装置の別の例
を示す断面図、図14はその斜視図である。
【0036】本発明の検出装置は、上記説明の検査用貼
付剤9で吸着した潜血化学成分、例えばヘモグロビン類
を、直接肉眼的に検出するものである。例えば図11〜
14に示すように、保持具8の開口部11に、検査用貼
付剤9の吸着担体が当接するように該検査用貼付剤9を
保持具に保持させ、次いで検査用試験紙10を該貼付剤
9とは反対側の面から当接することにより、開口部11
を通じて該吸着担体と該検査用試験紙10を直接に接触
することにより、化学的、酵素学的または免疫学的な反
応過程を得て、色の変化により乳癌等の有無を判定する
ものである。なお開口部が凹部の底面にある場合には、
滴下する液状試薬等が漏れたり垂れたりするのを防ぐこ
とが出来る。この検出装置の使用により、特殊な技術は
不要で、簡便に10秒から3分以内に乳癌等の有無が判
定できる。
【0037】本発明で検査用貼付剤から乳癌等の有無を
検出するためには、上記検出装置に限らない。例えば、
試験紙を用いる場合は吸着担体と同面積かまたはそれ以
上のものを用い、潜血成分と反応する乾燥した成分を含
有させる。また、試薬を用いる場合は潜血成分と反応す
る液状または乾燥状で検査時に液化する試薬を用いる。
【0038】試験紙を用いる場合は、ベンチジン法、グ
アヤク法、抗ヘモグロビン抗体を含有する免疫測定法に
用いる試薬を適宜試験紙に含浸させ、乾燥状態で使用時
まで保存する。試験紙の素材は、濾紙、紙、布、ガラス
繊維瀘紙またはポリエチレン、ポリエステル、ポリプロ
ピレン、ポリアクリル等の不織布等溶液を含浸でき乾燥
できる素材であればよい。試薬を用いる場合は、上記各
測定方法に適した溶液を直接充填するか、または充填後
乾燥し、使用時、水、緩衝液または試薬で再溶解して用
いる。
【0039】次に本発明の検査方法について説明する。
本発明の検査方法は、上記検査用貼付剤の吸着担体、ま
たは吸着担体に吸着した微量の潜血を化学法、酵素法ま
たは免疫法により測定することを特徴とする。
【0040】まず、検査用貼付剤を乳頭に吸着担体が接
触するような位置で乳房に貼付する。貼付時間は、10
分から24時間の間であれば何時間でもよい。所望した
時間貼付後、検査用貼付剤を剥離する。必要ならば、染
色判定まで保存してもよい。次に剥離した検査用貼付剤
は、上記のような検出装置に直接接触させる。試験紙の
場合は、検査用貼付剤の吸着担体に試験紙を接触させ、
水、緩衝液または試薬を1〜10滴滴下し、試験紙中の
試薬を吸着担体に吸着したヘモグロビン等と反応させ
る。10秒から3分以内に着色する。一方、液状の瓶形
態の場合、直接検査用貼付剤に1〜10滴滴下する。こ
の場合も、10秒〜3分以内に着色する。判定は、着色
があるかないか、または左右の乳頭の比較で差がある
か、または検量線により色調の強さでヘモグロビン量を
定量できる。
【0041】以上のように、本発明により従来不可能で
あった乳頭分泌液の異常分泌のない患者や早期乳癌患者
でも潜血の検出が可能となり、また、特殊な技術や設備
は全く必要ないため個人での自己検診または診察現場で
の検査が可能となった。
【0042】
【実施例】以下、具体的な実施例等を挙げてさらに本発
明を説明する。実施例1 検査用貼付剤の製造 支持体として伸縮性軟質ポリ塩化ビニルフィルムを用
い、粘着剤層としてSIS、ポリイソブチレンゴム、エ
ステルガム、流動パラフィンをそれぞれ重量比20:1
0:35:35にて配合したものを支持体上に展延し、
56mm×43mmの楕円形の粘着テープを作製した。
【0043】防御層としてポリエステル不織布(帝人社
製)にPETフィルムを貼着後、PETフィルム上にア
クリル接着剤(商品名:TS、積水化学社製)を展延し
た。さらに、上記防御層の接着剤上にニトロセルロース
/ポリエステル/ニトロセルロースをベースとする3層
性の吸着担体および吸水吸着部材の複合物(ポアサイズ
0.45μm、バイオラッド社製)を貼着した。吸水吸
着部材兼吸着部材および防御層を直径18.6mmの円
形に切断し、防御層を介して上記粘着テープに貼着し
た。さらに、吸着担体側をポリエチレンテレフタレート
フィルム(凸型)により被覆し、検査用貼付剤を作製し
た(図6参照)。また、検査用貼付剤には支持体側に
右、左の印字を施した。なお、印字は貼付部位の限定
(左右、上下)ができればよく、これに限定されるもの
ではない。
【0044】実施例2 検査用貼付剤の製造 支持体として伸縮性軟質ポリ塩化ビニルフィルムを用
い、粘着剤層としてSIS、ポリイソブチレンゴム、エ
ステルガム、流動パラフィンをそれぞれ重量比20:1
0:35:35にて配合したものを支持体上に展延し、
56mm×43mmの楕円形の粘着テープを作製した。
【0045】防御層としてポリエステル不織布(帝人)
にPETフィルムを貼着後、PETフィルム上にアクリ
ル接着剤(商品名:TSR、積水化学社製)を展延し
た。さらに、上記防御層の接着剤上に吸水吸着部材とし
てセルロースエステルのマイクロポーラスポリマー(ポ
アサイズ0.6μm、ミリポア社製)を接着し、さら
に、吸水吸着部材上に、吸着担体としてニトロセルロー
スおよび酢酸セルロースの混合セルロース(ポアサイズ
0.45μm、ミリポア社製)をアクリル接着剤により
接着した。この吸着担体および吸水吸着部材および防御
層を直径18.6mmの円形に切断し、防御層を介して
上記粘着テープに貼着した。さらに、吸着担体側をポリ
エチレンテレフタレートフィルム(接触型)により被覆
し、検査用貼付剤を作製した(図10参照)。
【0046】実施例3 検査用貼付剤の製造 支持体として伸縮性軟質ポリ塩化ビニルフィルムを用
い、粘着剤層としてSIS、ポリイソブチレンゴム、エ
ステルガム、流動パラフィン、アクリル酸デンプンをそ
れぞれ重量比22:10:35:30:3にて配合した
ものを支持体上に展延し、30mm×40mmの楕円形
の粘着テープを作製した。
【0047】次に粘着テープ上に吸着担体として、直径
20mmの円形のニトロセルロース(ポアサイズ1μ
m、ミリポア社製)を貼着し、ポリエチレンテレフタレ
ートにて被覆し、検査用貼付剤を作製した(図3参
照)。
【0048】実施例4 検査用貼付剤の製造 支持体として伸縮性軟質ポリ塩化ビニルフィルムを用
い、粘着剤層としてSIS、ポリイソブチレン、エステ
ルガム、流動パラフィンをそれぞれ重量比20:10:
35:35にて配合したものを支持体上に展延し、56
mm×43mmの楕円形の粘着テープを作製した。
【0049】防御層としてのPETフィルムに、アクリ
ル接着剤を展延した。さらにこの接着剤上に吸着担体と
して濾紙(No.7、アドバンテック社製)を貼着し
た。吸着担体及び防御層を直径25mmの円形に切断
し、防御層を介して上記粘着テープに貼着した。さら
に、吸着担体側を離型紙により被覆し、検査用貼付剤を
作製した(図5、8参照)。
【0050】なお、検査用貼付剤に使用する原材料は、
(1)検体を吸着する能力が高いこと、(2)水分等の
余分な成分を吸収吸着できること、(3)貼付時の安全
性が確保できること、特にカブレ等が生じないこと、
(4)貼付時の違和感がないこと等の条件を満たすもの
であれば上記実施例の限りでない。また、検査用貼付剤
の形や大きさに関しても、実用に適するものであればこ
の限りでない。
【0051】製造例1 検査用試験紙の製造 濾紙(No.131、アドバンテック社製)を表1に示
す第1液に浸し、40℃、2時間乾燥した。続いて、表
2に示す第2液に浸し、1時間凍結乾燥した。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】得られた検査用試験紙は、検査用貼付剤の
吸着担体の大きさ(径18.6mmの円形)に切断し、
乾燥下暗所に保存した。また、検査用貼付剤の貼付後サ
ンプルを反応させる場合の滴下液として表3に示す溶液
を作製し、点眼用瓶(2ml)に充填した。
【0055】
【表3】
【0056】製造例2 検査用試験紙の製造 ガラス濾紙(アドバンテック社製)を表3に示す第1液
に浸し、37℃、1時間乾燥した。続いて、表4に示す
第2液に浸し、1時間減圧乾燥した。
【0057】
【表3】
【0058】
【表4】
【0059】この試験紙を用いて反応させる滴下液の組
成を表5に示す。
【0060】
【表5】
【0061】製造例3 検査用試験紙の製造 不織布を表6に示す第1液に浸し、37℃、1時間乾燥
した。続いて、表7に示す第2液に浸し、80℃、1時
間乾燥した。
【0062】
【表6】
【0063】
【表7】
【0064】この試験紙を用いて反応させる滴下液の組
成を表8に示す。
【0065】
【表8】
【0066】製造例4 検査用試験紙の製造 ガラス繊維濾紙(GF/A、Whatman社製)を表
9に示す第1液に浸し、70℃、1時間乾燥した。続い
て表10に示す第2液に浸し、70℃、1時間乾燥し
た。
【0067】
【表9】
【0068】
【表10】
【0069】また、この試験紙を用いて反応させる滴下
液の組成を表11に示す。
【0070】
【表11】
【0071】また、以下の処方液によっても検査用試験
紙を製造することができる。 第1液(pH6に調整):リン酸、ラウリル硫酸ナト
リウム、EDTA、ホウ酸トリエタノールアミンおよび
精製水、第2液:3,3’,5,5’−テトラメチルベ
ンジジンおよびメタノール、滴下液:過酸化水素水(3
1%含有)および精製水。 第1液(pH4.5に調整):リン酸、ラウリル硫酸
ナトリウム、ホウ酸トリエタノールアミン、塩化第二
鉄、N−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジニトリロ
三酢酸および精製水、第2液:3,3’,5,5’−テ
トラメチルベンジジンおよびメタノール、滴下液:過酸
化水素水(31%含有)および精製水。
【0072】製造例5 検査用試験紙の製造 ガラス繊維濾紙(GF/A、Whatman社製)を表
12に示す第1液に浸し、70℃、1時間乾燥した。続
いて表13に示す第2液に浸し、70℃、1時間乾燥し
た。
【0073】
【表12】
【0074】
【表13】
【0075】また、この試験紙を用いて反応させる滴下
液の組成を表14に示す。
【0076】
【表14】
【0077】製造例6 金コロイド標識抗体を用いた検
査用試験紙の製造 よりヒトヘモグロビンに特異性の高い方法として、抗原
抗体反応を用いた検査用試験紙を作製した。
【0078】(1)金コロイド標識抗体の調製 ほう酸緩衝液と牛血清アルブミンは、それぞれポアサイ
ズ0.45μmと0.20μmのセルロースアセテート
膜フィルターで濾過したもの使用した。また、水は全て
脱イオン化蒸留水を濾過(ポアサイズ0.22μm)し
た純水を使用した。
【0079】金コロイドほう酸緩衝溶液(pH9.0、
バイオセル社製)を撹拌しながら透析した抗ヒトヘモグ
ロビン抗体溶液(0.1mg/ml、pH9.2)を添
加後、5分間静置した。その後、10%牛血清アルブミ
ン溶液(2mMほう酸緩衝液)を添加し、10分間穏や
かに撹拌した。過剰の抗体を除去するため、4℃で遠心
分離(8000g×1時間)し、沈渣を1%牛血清アル
ブミンを含む20mMトリス緩衝液(pH8.2)に懸
濁した。金コロイドの濃度は540nmにおける吸光度
を測定することによって求めた。
【0080】(2)金コロイド標識検査用試験紙の製造 上記(1)にて作製した金コロイド標識抗ヒトヘモグロ
ビン抗体溶液中に、2%カゼイン溶液にてブロッキング
処理した濾紙(No.2、東洋濾紙社製)を2分間浸し
た。続いて冷所乾燥さらに減圧乾燥し、適当な大きさに
切断後、乾燥下に使用まで保存した。次に、実際の使用
方法および臨床的有用性について説明する。
【0081】実験例1 実施例2にて製造した検査用貼付剤に、以下の濃度の標
準ヘモグロビン溶液:0、0.03、0.1、0.3、
1、3、10、30、100μg/mlおよびそれ以上
(肉眼的に血色素が認められる量)を1μlずつ滴下し
た。乾燥後、製造例1にて作製した試験紙をこれら検査
用貼付剤上に静置し、これに製造例1で作製した滴下液
3滴(約100μl相当量)を適用した。30秒後に試
験紙を除去し、青変した濃さを肉眼的におよびデンシト
メーターにより計測した。その結果を表15に示す。
【0082】その結果、滴下液の適用後数秒から検査用
貼付剤上で青変がおき、ヘモグロビン濃度0.03μg
/mlより肉眼的な判定が可能であり、また、その色の
濃さは用量依存的であった。
【0083】
【表15】
【0084】なお、市販の試験紙に標準ヘモグロビン溶
液を滴下した場合は、ヘモグロビンが存在しない場合で
も淡い青変が得られ偽陽性が高いことが推察された。ま
た、ヘモグロビン濃度0.03μg/mlから青変が認
められたが、色の変化が軽度でバックグランドとの差が
明確でなく、その判定にはある程度の知識と経験が必要
であった。
【0085】以上のことから、従来品に比較して反応が
早い、感度が高い、バックグランドとの差が明確である
ことから偽陽性が少ない、判定に熟練は不要である等の
明らかなメリットが本発明に認められた。
【0086】実験例2 健康成人女性、良性疾患患者および乳癌患者の各2名の
乳頭に、実施例1にて製造した検査用貼付剤を夜間12
時間貼付した。貼付終了後、製造例2にて作製した検査
用試験紙をこれら検査用貼付剤上に静置し、蒸留水3滴
(約150μl)を滴下した。結果は、青変した程度で
以下の基準に従い評価した。結果を表16に示す。
【0087】
【表16】
【0088】以上のことから、従来法では乳頭分泌液異
常分泌患者しか検知できなかったが、本発明により、潜
在的な分泌がある患者でも検知できるようになり、本発
明の有用性が判明した。また、従来法では乳頭分泌液を
ピペットで採取し、試験紙に滴下する必要があったが
(従来法では試験紙に含まれる試薬の発癌性や刺激等の
不安があるため直接乳頭に接触できない)、本発明にお
ける検査用貼付剤は安全性に問題がないため適当な時間
貼付し、非侵襲的に生体液の採取が可能となった。
【0089】実験例3 乳癌患者3名の乳頭に、実施例1で得られた検査用貼付
剤を2時間貼付し、製造例2で得られた検査用試験紙に
て染色した。結果を表17に示す。
【0090】
【表17】 以上の結果より、腫隆の2cm以下の乳癌でも潜血反応
がみとめられ、早期診断の可能性が示唆され、本発明の
検査用貼付剤の有用性が示された。
【0091】
【発明の効果】本発明の検査用貼付剤およびその検査装
置並び検査方法により、潜血検出率が大幅に向上し、乳
疾患の簡便検査、乳癌の健康診断および個人の日常検査
等に応用できることが判明した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の検査用貼付剤の第1の例を示す断面
図。
【図2】 本発明の検査用貼付剤の第2の例を示す断面
図。
【図3】 本発明の検査用貼付剤の第3の例を示す断面
図。
【図4】 本発明の検査用貼付剤の第4の例を示す断面
図。
【図5】 本発明の検査用貼付剤の第5の例を示す断面
図。
【図6】 本発明の検査用貼付剤の第6の例を示す断面
図。
【図7】 本発明の検査用貼付剤の第7の例を示す断面
図。
【図8】 本発明の検査用貼付剤の第8の例を示す断面
図。
【図9】 本発明の検査用貼付剤の第9の例を示す断面
図。
【図10】 本発明の検査用貼付剤の第10の例を示す
断面図。
【図11】 本発明の検出装置の第1の例を示す断面
図。
【図12】 本発明の検出装置の第1の例を示す斜視
図。
【図13】 本発明の検出装置の第2の例を示す断面
図。
【図14】 本発明の検出装置の第2の例を示す斜視
図。
【符号の説明】
1:剥離被覆材、2:吸着担体、3:吸水吸着部材、
4:吸水吸着部材兼吸着担体、5:防御層、6:粘着剤
層、7:支持体、8:保持具、9:検査用貼付剤、1
0:検査用試験紙、11:保持具の開口部。
フロントページの続き (72)発明者 太田 重雄 佐賀県鳥栖市田代大官町408番地久光製薬 株式会社内 (72)発明者 平島 信親 佐賀県鳥栖市田代大官町408番地久光製薬 株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微量の潜血を吸着する吸着担体を少なく
    とも有することを特徴とする検査用貼付剤。
  2. 【請求項2】 乳腺疾患検査用に用いられる請求項1に
    記載の検査用貼付剤。
  3. 【請求項3】 支持体と、その表面に展延された粘着剤
    層と、該粘着剤層中に配合され、微量の潜血を吸着する
    吸着担体を少なくとも有する請求項1または2に記載の
    検査用貼付剤。
  4. 【請求項4】 支持体と、その表面に展延された粘着剤
    層と、該粘着剤層上に貼着された微量の潜血を吸着する
    吸着担体を少なくとも有する請求項1または2に記載の
    検査用貼付剤。
  5. 【請求項5】 前記吸着担体が、吸水吸着部材を兼ねる
    吸着担体兼吸水吸着部材である請求項4に記載の検査用
    貼付剤。
  6. 【請求項6】 前記吸着担体と粘着剤層間に、吸水吸着
    部材を有する請求項4に記載の検査用貼付剤。
  7. 【請求項7】 前記粘着剤層と吸着担体、吸着担体兼吸
    水吸着部材または吸水吸着部材との間に防御層を有する
    請求項4、5または6に記載の検査用貼付剤。
  8. 【請求項8】 微量の潜血を吸着する吸着担体を装着し
    た保持具と、該吸着担体に当接される検査用試験紙から
    なることを特徴とする検出装置。
  9. 【請求項9】 少なくとも1つの開口部を有する保持具
    と、該開口部に一方の面から吸着担体が当接する請求項
    1〜7のいずれかに記載の検査用貼付剤と、該開口部に
    他方の面から当接する検査用試験紙からなることを特徴
    とする検出装置。
  10. 【請求項10】 少なくとも1つの凹部を有し該凹部の
    底面に開口部を有する保持具と、該凹部底面に外面から
    吸着担体が当接する請求項1〜7のいずれかに記載の検
    査用貼付剤と、該凹部底面に内面から当接する検査用試
    験紙とからなることを特徴とする検出装置。
  11. 【請求項11】 前記検査用試験紙が化学法、酸素法ま
    たは免疫法に用いられる試薬を含有する請求項8〜10
    のいずれかに記載の検出装置。
  12. 【請求項12】 請求項1〜7のいずれかに記載の検査
    用貼付剤の吸着担体に吸着した微量の潜血を化学法、酵
    素法または免疫法により測定することを特徴とする検査
    方法。
  13. 【請求項13】 請求項9に記載の保持具の開口部に、
    請求項1〜7のいずれかに記載の検査用貼付剤の吸着担
    体が一方の面から当接するように、該検査用貼付剤を保
    持具に保持させ、次いで検査用試験紙を他方の面から当
    接することにより、該吸着担体を該検査用試験紙と当接
    することによって測定を行なう請求項12に記載の検査
    方法。
  14. 【請求項14】 請求項10に記載の保持具の凹部の開
    口部に、請求項1〜7のいずれかに記載の検査用貼付剤
    の吸着担体が該凹部の外面から当接するように、該検査
    用貼付剤を保持具に保持させ、次いで検査用試験紙を該
    凹部内面に接触することにより該吸着担体を該検査用試
    験紙と当接することによって測定を行なう請求項12に
    記載の検査方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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