JP2014162796A - リン光化合物 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光体として使用するための化合物、及びそれを含む有機発光ダイオードなどのデバイスの提供。
【解決手段】式Ir(L(L3−nを有するヘテロレプティックイリジウム錯体化合物。(第1の配位子Lは、式Iを有し、

{Rはアルキル及びシクロアルキルからなる群から選択される部分的又は完全に重水素化した基;Rは、モノ、ジ、トリ置換であるか又は無置換であることを表し;R及びRは各々独立して、H、D、アルキル、シクロアルキル及びこれらの組合せからなる群から選択;LはRのような重水素化したアルキル基を有さない配位子L類縁のフェニルピリジル基を有する配位子})
【選択図】なし

Description

本願は、その開示内容の全体を参照によって援用するところの2013年2月21日出願の米国特許仮出願第61/767,508号に基づく優先権を主張するものである。
特許請求されている発明は、大学・企業の共同研究契約の下記の当事者:University of Michigan、Princeton University、University of Southern California、及びUniversal Display Corporationの理事らの1又は複数によって、その利益になるように、且つ/又は関連して為されたものである。該契約は、特許請求されている発明が為された日付以前に発効したものであり、特許請求されている発明は、該契約の範囲内で行われる活動の結果として為されたものである。
本発明は、発光体として使用するための化合物、及びそれを含む有機発光ダイオードなどのデバイスに関する。
有機材料を利用する光電子デバイスは、いくつもの理由から、次第に望ましいものとなりつつある。そのようなデバイスを作製するために使用される材料の多くは比較的安価であるため、有機光電子デバイスは無機デバイスを上回るコスト優位性の可能性を有する。加えて、柔軟性等の有機材料の固有の特性により、該材料は、フレキシブル基板上での製作等の特定用途によく適したものとなり得る。有機光電子デバイスの例は、有機発光デバイス(OLED)、有機光トランジスタ、有機光電池及び有機光検出器を含む。OLEDについて、有機材料は従来の材料を上回る性能の利点を有し得る。例えば、有機発光層が光を放出する波長は、概して、適切なドーパントで容易に調整され得る。
OLEDはデバイス全体に電圧が印加されると光を放出する薄い有機膜を利用する。OLEDは、フラットパネルディスプレイ、照明及びバックライティング等の用途において使用するためのますます興味深い技術となりつつある。数種のOLED材料及び構成は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、特許文献1、特許文献2及び特許文献3において記述されている。
リン光性発光分子の1つの用途は、フルカラーディスプレイである。そのようなディスプレイの業界標準は、「飽和(saturated)」色と称される特定の色を放出するように適合された画素を必要とする。特に、これらの標準は、飽和した赤色、緑色及び青色画素を必要とする。色は、当技術分野において周知のCIE座標を使用して測定することができる。
緑色発光分子の一例は、下記の構造:
を有する、Ir(ppy)と表示されるトリス(2−フェニルピリジン)イリジウムである。
この図面及び本明細書における後出の図面中で、本発明者らは、窒素から金属(ここではIr)への配位結合を直線として描写する。
本明細書において使用される場合、用語「有機」は、有機光電子デバイスを製作するために使用され得るポリマー材料及び小分子有機材料を含む。「小分子」は、ポリマーでない任意の有機材料を指し、且つ「小分子」は実際にはかなり大型であってよい。小分子は、いくつかの状況において繰り返し単位を含み得る。例えば、長鎖アルキル基を置換基として使用することは、「小分子」クラスから分子を排除しない。小分子は、例えばポリマー骨格上のペンダント基として、又は該骨格の一部として、ポリマーに組み込まれてもよい。小分子は、コア部分上に構築された一連の化学的シェルからなるデンドリマーのコア部分として役立つこともできる。デンドリマーのコア部分は、蛍光性又はリン光性小分子発光体であってよい。デンドリマーは「小分子」であってよく、OLEDの分野において現在使用されているデンドリマーはすべて小分子であると考えられている。
本明細書において使用される場合、「頂部」は基板から最遠部を意味するのに対し、「底部」は基板の最近部を意味する。第一層が第二層「の上に配置されている」と記述される場合、第一層のほうが基板から遠くに配置されている。第一層が第二層「と接触している」ことが指定されているのでない限り、第一層と第二層との間に他の層があってもよい。例えば、間に種々の有機層があるとしても、カソードはアノード「の上に配置されている」と記述され得る。
本明細書において使用される場合、「溶液プロセス可能な」は、溶液又は懸濁液形態のいずれかの液体媒質に溶解、分散若しくは輸送することができ、且つ/又は該媒質から堆積することができるという意味である。
配位子は、該配位子が発光材料の光活性特性に直接寄与していると考えられる場合、「光活性」と称され得る。配位子は、該配位子が発光材料の光活性特性に寄与していないと考えられる場合には「補助」と称され得るが、補助配位子は、光活性配位子の特性を変化させることができる。
本明細書において使用される場合、当業者には概して理解されるであろう通り、第一の「最高被占分子軌道」(HOMO)又は「最低空分子軌道」(LUMO)エネルギー準位は、第一のエネルギー準位が真空エネルギー準位に近ければ、第二のHOMO又はLUMOエネルギー準位「よりも大きい」又は「よりも高い」。イオン化ポテンシャル(IP)は、真空準位と比べて負のエネルギーとして測定されるため、より高いHOMOエネルギー準位は、より小さい絶対値を有するIP(あまり負でないIP)に相当する。同様に、より高いLUMOエネルギー準位は、より小さい絶対値を有する電子親和力(EA)(あまり負でないEA)に相当する。頂部に真空準位がある従来のエネルギー準位図において、材料のLUMOエネルギー準位は、同じ材料のHOMOエネルギー準位よりも高い。「より高い」HOMO又はLUMOエネルギー準位は、「より低い」HOMO又はLUMOエネルギー準位よりもそのような図の頂部に近いように思われる。
本明細書において使用される場合、当業者には概して理解されるであろう通り、第一の仕事関数がより高い絶対値を有するならば、第一の仕事関数は第二の仕事関数「よりも大きい」又は「よりも高い」。仕事関数は概して真空準位と比べて負数として測定されるため、これは「より高い」仕事関数が更に負であることを意味する。頂部に真空準位がある従来のエネルギー準位図において、「より高い」仕事関数は、真空準位から下向きの方向に遠く離れているものとして例証される。故に、HOMO及びLUMOエネルギー準位の定義は、仕事関数とは異なる慣例に準ずる。
OLEDについての更なる詳細及び上述した定義は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる特許文献4において見ることができる。
1つの実施形態によれば、ヘテロレプティックイリジウム化合物を記載する。前記ヘテロレプティックイリジウム化合物は、式Ir(L(L3−nを有することができ、前記式中、配位子Lは、式Iを有する第1の配位子であり、
配位子Lは、式IIを有する第2の配位子であり、
は、Lと異なっており;Rは、アルキル及びシクロアルキルからなる群から選択される部分的又は完全に重水素化した基であり;Rは、モノ、ジ、トリ置換であるか又は無置換であることを表し;R、R、及びRはそれぞれ、モノ、ジ、トリ、テトラ置換であるか又は無置換であることを表す。R及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、アルキル、シクロアルキル及びこれらの組合せからなる群から選択される。R及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、ハライド、アルキル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、アリールアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、シリル、アルケニル、シクロアルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アシル、カルボニル、カルボン酸、エステル、ニトリル、イソニトリル、スルファニル、スルフィニル、スルフォニル、ホスフィノ及びこれらの組合せからなる群から選択され;及びnは、1又は2である。
他の実施形態によれば、第1の有機発光デバイスを含む第1のデバイスも提供される。前記第1のデバイスは、アノードと、カソードと、前記アノード及び前記カソードの間に配置される有機層とを含むことができる。前記有機層は、式Ir(L(L3−nを有する化合物を含むことができる。前記第1のデバイスは、消費者製品、有機発光デバイス、及び/又は照明パネルであることができる。更に他の実施形態においては、前記有機層は、重水素化アルキル基を含むホモレプティックのトリスイリジウム錯体を含むことができる。
更に他の実施形態によれば、式Ir(L(L3−nを有する化合物を含む組成物が提供される。
他の実施形態によれば、重水素化アルキル基を含むホモレプティックのトリスイリジウム錯体が提供される。
本開示内容は、添付の図面を参照しつつ以下の詳細な説明を読むことで最もよく理解される。慣習に従って、図面の各種特徴部分は、必ずしも原寸に比例していないことを強調しておく。反対に、各種特徴部分の寸法は、明確性のため任意に拡大又は縮小されている。明細書及び図面を通して、同一の数字は、同一の特徴部分を示す。
図1は、有機発光デバイスを示す。
図2は、別の電子輸送層を有さない、反転された有機発光デバイスを示す。
図3は、本明細書に開示される式Iを示す。
図4は、本明細書に開示される式IIを示す。
概して、OLEDは、アノード及びカソードの間に配置され、それらと電気的に接続された少なくとも1つの有機層を含む。電流が印加されると、アノードが正孔を注入し、カソードが電子を有機層(複数可)に注入する。注入された正孔及び電子は、逆帯電した電極にそれぞれ移動する。電子及び正孔が同じ分子上に局在する場合、励起エネルギー状態を有する局在電子正孔対である「励起子」が形成される。光は、励起子が緩和した際に、光電子放出機構を介して放出される。いくつかの事例において、励起子はエキシマー又はエキサイプレックス上に局在し得る。熱緩和等の無輻射機構が発生する場合もあるが、概して望ましくないとみなされている。
初期のOLEDは、例えば、参照によりその全体が組み込まれる米国特許第4,769,292号において開示されている通り、その一重項状態から光を放出する発光分子(「蛍光」)を使用していた。蛍光発光は、概して、10ナノ秒未満の時間枠で発生する。
ごく最近では、三重項状態から光を放出する発光材料(「リン光」)を有するOLEDが実証されている。参照によりその全体が組み込まれる、Baldoら、「Highly Efficient Phosphorescent Emission from Organic Electroluminescent Devices」、395巻、151〜154、1998;(「Baldo−I」)及びBaldoら、「Very high−efficiency green organic light emitting devices based on electrophosphorescence」、Appl.Phys.Lett.、75巻、3号、4〜6(1999)(「Baldo−II」)。リン光については、参照により組み込まれる米国特許第7,279,704号5〜6段において更に詳細に記述されている。
図1は、有機発光デバイス100を示す。図は必ずしも一定の縮尺ではない。デバイス100は、基板110、アノード115、正孔注入層120、正孔輸送層125、電子ブロッキング層130、発光層135、正孔ブロッキング層140、電子輸送層145、電子注入層150、保護層155、カソード160、及びバリア層170を含み得る。カソード160は、第一の導電層162及び第二の導電層164を有する複合カソードである。デバイス100は、記述されている層を順に堆積させることによって製作され得る。これらの種々の層の特性及び機能並びに材料例は、参照により組み込まれるUS7,279,704、6〜10段において更に詳細に記述されている。
これらの層のそれぞれについて、更なる例が利用可能である。例えば、フレキシブル及び透明基板−アノードの組合せは、参照によりその全体が組み込まれる米国特許第5、844、363号において開示されている。p−ドープされた正孔輸送層の例は、参照によりその全体が組み込まれる米国特許出願公開第2003/0230980号において開示されている通りの、50:1のモル比でm−MTDATAにF−TCNQをドープしたものである。発光材料及びホスト材料の例は、参照によりその全体が組み込まれるThompsonらの米国特許第6,303,238号において開示されている。n−ドープされた電子輸送層の例は、参照によりその全体が組み込まれる米国特許出願公開第2003/0230980号において開示されている通りの、1:1のモル比でBPhenにLiをドープしたものである。参照によりその全体が組み込まれる米国特許第5,703,436号及び同第5,707,745号は、上を覆う透明の、導電性の、スパッタリング蒸着したITO層を持つMg:Ag等の金属の薄層を有する複合カソードを含むカソードの例を開示している。ブロッキング層の理論及び使用は、参照によりその全体が組み込まれる米国特許第6,097,147号及び米国特許出願公開第2003/0230980号において更に詳細に記述されている。注入層の例は、参照によりその全体が組み込まれる米国特許出願公開第2004/0174116号において提供されている。保護層についての記述は、参照によりその全体が組み込まれる米国特許出願公開第2004/0174116号において見ることができる。
図2は、反転させたOLED200を示す。デバイスは、基板210、カソード215、発光層220、正孔輸送層225、及びアノード230を含む。デバイス200は、記述されている層を順に堆積させることによって製作され得る。最も一般的なOLED構成はアノードの上に配置されたカソードを有し、デバイス200はアノード230の下に配置されたカソード215を有するため、デバイス200は「反転させた」OLEDと称されることがある。デバイス100に関して記述されたものと同様の材料を、デバイス200の対応する層において使用してよい。図2は、いくつかの層が如何にしてデバイス100の構造から省略され得るかの一例を提供するものである。
図1及び2において例証されている単純な層構造は、非限定的な例として提供されるものであり、本発明の実施形態は多種多様な他の構造に関連して使用され得ることが理解される。記述されている特定の材料及び構造は、事実上例示的なものであり、他の材料及び構造を使用してよい。機能的なOLEDは、記述されている種々の層を様々な手法で組み合わせることによって実現され得るか、又は層は、設計、性能及びコスト要因に基づき、全面的に省略され得る。具体的には記述されていない他の層も含まれ得る。具体的に記述されているもの以外の材料を使用してよい。本明細書において提供されている例の多くは、単一材料を含むものとして種々の層を記述しているが、ホスト及びドーパントの混合物等の材料の組合せ、又はより一般的には混合物を使用してよいことが理解される。また、層は種々の副層を有してもよい。本明細書における種々の層に与えられている名称は、厳しく限定することを意図するものではない。例えば、デバイス200において、正孔輸送層225は正孔を輸送し、正孔を発光層220に注入し、正孔輸送層又は正孔注入層として記述され得る。一実施形態において、OLEDは、カソード及びアノードの間に配置された「有機層」を有するものとして記述され得る。有機層は単層を含んでいてよく、又は、例えば図1及び2に関して記述されている通りの異なる有機材料の多層を更に含んでいてよい。
参照によりその全体が組み込まれるFriendらの米国特許第5,247,190号において開示されているもののようなポリマー材料で構成されるOLED(PLED)等、具体的には記述されていない構造及び材料を使用してもよい。更なる例として、単一の有機層を有するOLEDが使用され得る。OLEDは、例えば、参照によりその全体が組み込まれるForrestらの米国特許第5,707,745号において記述されている通り、積み重ねられてよい。OLED構造は、図1及び2において例証されている単純な層構造から逸脱してよい。例えば、基板は、参照によりその全体が組み込まれる、Forrestらの米国特許第6,091,195号において記述されている通りのメサ構造及び/又はBulovicらの米国特許第5,834,893号において記述されている通りのくぼみ構造等、アウトカップリングを改良するための角度のついた反射面を含み得る。
別段の規定がない限り、種々の実施形態の層のいずれも、任意の適切な方法によって堆積され得る。有機層について、好ましい方法は、参照によりその全体が組み込まれる米国特許第6,013,982号及び同第6,087,196号において記述されているもの等の熱蒸着、インクジェット、参照によりその全体が組み込まれるForrestらの米国特許第6,337,102号において記述されているもの等の有機気相堆積(OVPD)、並びに参照によりその全体が組み込まれる米国特許第7,431,968号において記述されているもの等の有機気相ジェットプリンティング(OVJP)による堆積を含む。他の適切な堆積法は、スピンコーティング及び他の溶液ベースのプロセスを含む。溶液ベースのプロセスは、好ましくは、窒素又は不活性雰囲気中で行われる。他の層について、好ましい方法は熱蒸着を含む。好ましいパターニング法は、参照によりその全体が組み込まれる米国特許第6,294,398号及び同第6,468,819号において記述されているもの等のマスク、冷間圧接を経由する堆積、並びにインクジェット及びOVJD等の堆積法のいくつかに関連するパターニングを含む。他の方法を使用してもよい。堆積する材料は、特定の堆積法と適合するように修正され得る。例えば、分枝鎖状又は非分枝鎖状であり、且つ好ましくは少なくとも3個の炭素を含有するアルキル及びアリール基等の置換基は、溶液プロセシングを受ける能力を増強するために、小分子において使用され得る。20個以上の炭素を有する置換基を使用してよく、3〜20個の炭素が好ましい範囲である。非対称構造を持つ材料は、対称構造を有するものよりも良好な溶液プロセス性を有し得、これは、非対称材料のほうが再結晶する傾向が低くなり得るからである。溶液プロセシングを受ける小分子の能力を増強するために、デンドリマー置換基が使用され得る。
本発明の実施形態に従って製作されたデバイスは、バリア層を更に含んでいてよい。バリア層の1つの目的は、電極及び有機層を、水分、蒸気及び/又はガス等を含む環境における有害な種への損傷性暴露から保護することである。バリア層は、基板、電極の上、下若しくは隣に、又はエッジを含むデバイスの任意の他の部分の上に堆積し得る。バリア層は、単層又は多層を含んでいてよい。バリア層は、種々の公知の化学気相堆積技術によって形成され得、単相を有する組成物及び多相を有する組成物を含み得る。任意の適切な材料又は材料の組合せをバリア層に使用してよい。バリア層は、無機若しくは有機化合物又は両方を組み込み得る。好ましいバリア層は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、米国特許第7,968,146号、PCT特許出願第PCT/US2007/023098号及び同第PCT/US2009/042829号において記述されている通りの、ポリマー材料及び非ポリマー材料の混合物を含む。「混合物」とみなされるためには、バリア層を構成する前記のポリマー及び非ポリマー材料は、同じ反応条件下で及び/又は同時に堆積されるべきである。ポリマー材料対非ポリマー材料の重量比は、95:5から5:95の範囲内となり得る。ポリマー材料及び非ポリマー材料は、同じ前駆体材料から作成され得る。一例において、ポリマー材料及び非ポリマー材料の混合物は、ポリマーケイ素及び無機ケイ素から本質的になる。
本発明の実施形態に従って製作されたデバイスは、フラットパネルディスプレイ、コンピュータモニター、テレビ、掲示板、屋内若しくは屋外照明及び/又は信号送信用のライト、ヘッドアップディスプレイ、完全透明ディスプレイ、フレキシブルディスプレイ、レーザープリンター、電話、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ラップトップコンピュータ、デジタルカメラ、カムコーダー、ファインダー、マイクロディスプレイ、車、大面積壁、劇場又はスタジアムのスクリーン、或いは看板を含む多種多様な消費者製品に組み込まれ得る。パッシブマトリックス及びアクティブマトリックスを含む種々の制御機構を使用して、本発明に従って製作されたデバイスを制御することができる。デバイスの多くは、摂氏18度から摂氏30度、より好ましくは室温(摂氏20〜25度)等、ヒトに快適な温度範囲内での使用が意図されている。
本明細書において記述されている材料及び構造は、OLED以外のデバイスにおける用途を有し得る。例えば、有機太陽電池及び有機光検出器等の他の光電子デバイスが、該材料及び構造を用い得る。より一般的には、有機トランジスタ等の有機デバイスが、該材料及び構造を用い得る。
ハロ、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリルキル、複素環式基、アリール、芳香族基及びヘテロアリールの用語は当技術分野において公知であり、参照により本明細書に組み込まれるUS7,279,704の31〜32段において定義されている。
本明細書中において、「置換」は、H以外の置換基が関連する炭素に結合していることを示す。したがって、Rがモノ置換である場合には、1つのRは、H以外でなければならない。同様に、Rがジ置換である場合には、Rの2つがH以外でなければならない。同様に、Rが無置換である場合には、Rは、全ての可能な位置で水素である。
1つの実施形態によれば、予想外にも改善された寿命を示し、且つ商業的応用により好適なものとなるヘテロレプティックイリジウム錯体が提供される。特に、前記ヘテロレプティック錯体は、2−フェニルピリジン配位子に基づき、前記2−フェニルピリジン配位子は、重水素化アルキル基をピリジン環の5位に含む(即ち、フェニル基に対してパラ位)。更に、予想外にも改善された寿命を示す、重水素化アルキル基を含む多くのホモレプティックのトリスイリジウム錯体が発見された。
1つの実施形態によれば、式Ir(L(L3−nを有するヘテロレプティックイリジウム化合物が提供される。第1の配位子Lは、式Iの構造を有する:
第2の配位子Lは、式IIの構造を有する:
は、Lと異なっており;
は、アルキル及びシクロアルキルからなる群から選択される部分的又は完全に重水素化した基であり;
は、モノ、ジ、トリ置換であるか又は無置換であることを表し;
、R、及びRはそれぞれ、モノ、ジ、トリ、テトラ置換であるか又は無置換であることを表し;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、アルキル、シクロアルキル及びこれらの組合せからなる群から選択され;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、ハライド、アルキル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、アリールアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、シリル、アルケニル、シクロアルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アシル、カルボニル、カルボン酸、エステル、ニトリル、イソニトリル、スルファニル、スルフィニル、スルフォニル、ホスフィノ及びこれらの組合せからなる群から選択され;
nは、1又は2である。
幾つかの実施形態においては、Rは、アルキル及びシクロアルキルからなる群から選択される完全に重水素化した基である。より詳細には、幾つかの実施形態においては、Rは、メチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、2,2−ジメチルプロピル、シクロペンチル、及びシクロヘキシルからなる群から選択される完全に重水素化された基である。
幾つかのより具体的な実施形態においては、第1の配位子Lは、下記からなる群から選択される。
幾つかの実施形態においては、第2の配位子Lは、下記からなる群から選択される。
式中、R及びRは、それぞれモノ、ジ、トリ、テトラ置換であるか又は無置換であることを表し;
は、モノ、ジ、トリ置換であるか又は無置換であることを表し;
、R、及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、メチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、2,2−ジメチルプロピル、シクロペンチル、及びシクロヘキシルからなる群から選択される。
幾つかの具体的な実施形態においては、前記化合物は、下記からなる群から選択される。
本開示の他の態様によれば、第1のデバイスも提供される。前記第1のデバイスは、第1の有機発光デバイスを含み、前記第1の有機発光デバイスは、アノードと、カソードと、前記アノード及び前記カソードの間に配置される有機層とを含む。前記有機層は、式Ir(L(L3−nを有する化合物、及び本明細書に記載されるそれらの任意の誘導体を含むことができる。幾つかの実施形態においては、前記有機層は、本明細書に記載の式IIの化合物、及びそれらの誘導体を含むことができる。
前記第1のデバイスは、消費者製品、有機発光デバイス、及び照明パネルの1つ以上であることができる。前記有機層は、発光層であることができ、幾つかの実施形態においては、前記化合物は、発光ドーパントであることができ、他の実施形態においては、前記化合物は、非発光ドーパントであることができる。
前記有機層はまた、ホストを含むことができる。幾つかの実施形態においては、前記ホストは、金属錯体を含むことができる。前記ホストは、ベンゾ縮合チオフェン又はベンゾ縮合フランを含むトリフェニレンであることができる。前記ホストにおける任意の置換基は、C2n+1、OC2n+1、OAr、N(C2n+1、N(Ar)(Ar)、CH=CH−C2n+1、C≡C−C2n+1、Ar、Ar−Ar、C2n−Ar、及び無置換からなる群から独立して選択される非縮合置換基であることができる。これらの置換基において、nは、1〜10の範囲であることができ;Ar及びArは、独立して、ベンゼン、ビフェニル、ナフタレン、トリフェニレン、カルバゾール、及びこれらのへテロ芳香族アナログからなる群から選択することができる。
前記ホストは、カルバゾール、ジベンゾチオフェン、ジベンゾフラン、ジベンゾセレノフェン、アザカルバゾール、アザ−ジベンゾチオフェン、アザ−ジベンゾフラン、及びアザ−ジベンゾセレノフェンからなる群から選択される化合物であることができる。上述のフラグメント、即ちアザ−ジベンゾフラン、アザ−ジベンゾチオフェンなどの「アザ」という名称は、各フラグメント中の1つ以上のC−H基が窒素原子に置き換わっていることを意味し、例えば、何ら限定するものではないが、アザトリフェニレンは、ジベンゾ[f,h]キノキサリンとジベンゾ[f,h]キノリンのいずれをも包含する。当業者であれば、上述のアザ誘導体の他の窒素アナログを容易に想像することができ、このようなアナログ全てが、本明細書に記載の前記用語によって包含されることが意図される。前記ホストは、金属錯体を含むことができる。前記ホストは、下記からなる群から選択される具体的な化合物であることができる。
及びこれらの組合せ。
本開示の更に他の態様においては、本明細書に記載される金属Mに配位したLを含む化合物を含む組成物が記載される。幾つかの実施形態においては、前記組成物は、式Ir(L(L3−nを有する化合物、及び本明細書に記載されるそれらの任意の誘導体を含むことができる。前記組成物は、溶媒、ホスト、ホール注入材料、ホール輸送材料、及び電子輸送層材料(下記参照)からなる群から選択される1つ以上の成分を含むことができる。
本開示の他の態様は、重水素化アルキル基を含むホモレプティックのトリスイリジウム錯体に関する。幾つかの実施形態においては、トリスイリジウム錯体は、下記からなる群から選択することができる。
本開示の更に他の態様によれば、第1のデバイスも提供される。前記第1のデバイスは、第1の有機発光デバイスを含み、前記第1の有機発光デバイスは、アノードと、カソードと、前記アノード及び前記カソードの間に配置される有機層とを含む。前記有機層は、ホモレプティックのトリスイリジウム錯体を含むことができる。前記ホモレプティックのトリスイリジウム錯体は、下記からなる群から選択することができる。
他の材料との組合せ
有機発光デバイス中の特定の層に有用として本明細書において記述されている材料は、デバイス中に存在する多種多様な他の材料と組み合わせて使用され得る。例えば、本明細書において開示されている発光性ドーパントは、多種多様なホスト、輸送層、ブロッキング層、注入層、電極、及び存在し得る他の層と併せて使用され得る。以下で記述又は参照される材料は、本明細書において開示されている化合物と組み合わせて有用となり得る材料の非限定的な例であり、当業者であれば、組み合わせて有用となり得る他の材料を特定するための文献を容易に閲覧することができる。
HIL/HTL:
本発明の実施形態において使用される正孔注入/輸送材料は特に限定されず、その化合物が正孔注入/輸送材料として典型的に使用されるものである限り、任意の化合物を使用してよい。材料の例は、フタロシアニン又はポルフィリン誘導体;芳香族アミン誘導体;インドロカルバゾール誘導体;フッ化炭化水素を含有するポリマー;伝導性ドーパントを持つポリマー;PEDOT/PSS等の導電性ポリマー;ホスホン酸及びシラン誘導体等の化合物に由来する自己集合モノマー;MoO等の金属酸化物誘導体;1,4,5,8,9,12−ヘキサアザトリフェニレンヘキサカルボニトリル等のp型半導体有機化合物;金属錯体、並びに架橋性化合物を含むがこれらに限定されない。
HIL又はHTL中に使用される芳香族アミン誘導体の例は、下記の一般構造:
を含むがこれらに限定されない。
ArからArのそれぞれは、ベンゼン、ビフェニル、トリフェニル、トリフェニレン、ナフタレン、アントラセン、フェナレン、フェナントレン、フルオレン、ピレン、クリセン、ペリレン、アズレン等の芳香族炭化水素環式化合物からなる群;ジベンゾチオフェン、ジベンゾフラン、ジベンゾセレノフェン、フラン、チオフェン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンゾセレノフェン、カルバゾール、インドロカルバゾール、ピリジルインドール、ピロロジピリジン、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、オキサゾール、チアゾール、オキサジアゾール、オキサトリアゾール、ジオキサゾール、チアジアゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、トリアジン、オキサジン、オキサチアジン、オキサジアジン、インドール、ベンズイミダゾール、インダゾール、インドキサジン、ベンゾオキサゾール、ベンズイソオキサゾール、ベンゾチアゾール、キノリン、イソキノリン、シンノリン、キナゾリン、キノキサリン、ナフチリジン、フタラジン、プテリジン、キサンテン、アクリジン、フェナジン、フェノチアジン、フェノキサジン、ベンゾフロピリジン、フロジピリジン、ベンゾチエノピリジン、チエノジピリジン、ベンゾセレノフェノピリジン及びセレノフェノジピリジン等の芳香族複素環式化合物からなる群;並びに芳香族炭化水素環式基及び芳香族複素環式基から選択される同じ種類又は異なる種類の基である2から10個の環式構造単位からなる群から選択され、且つ、直接的に、又は酸素原子、窒素原子、硫黄原子、ケイ素原子、リン原子、ホウ素原子、鎖構造単位及び脂肪族環式基の少なくとも1つを介して、互いに結合している。ここで、各Arは、水素、重水素、ハライド、アルキル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、アリールアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、シリル、アルケニル、シクロアルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アシル、カルボニル、カルボン酸、エステル、ニトリル、イソニトリル、スルファニル、スルフィニル、スルフォニル、ホスフィノ及びこれらの組み合わせからなる群から選択される置換基によって更に置換されている。
一態様において、ArからArは、
からなる群から独立に選択される。
kは1から20までの整数であり;X101からX108はC(CHを含む)又はNであり;Z101はNAr、O、又はSであり;Arは、上記で定義したものと同じ基を有する。
HIL又はHTL中に使用される金属錯体の例は、下記の一般式:
を含むがこれに限定されない。
Metは、40より大きい原子量を有し得る金属であり;(Y101−Y102)は二座配位子であり、Y101及びY102は、C、N、O、P及びSから独立に選択され;L101は補助配位子であり;k’は、1から金属に付着し得る配位子の最大数までの整数値であり;且つ、k’+k’’は、金属に付着し得る配位子の最大数である。
一態様において、(Y101−Y102)は2−フェニルピリジン誘導体である。別の態様において、(Y101−Y102)はカルベン配位子である。別の態様において、Metは、Ir、Pt、Os及びZnから選択される。更なる態様において、金属錯体は、Fc/Fcカップルに対して、溶液中で約0.6V未満の最小酸化電位を有する。
ホスト:
本発明の有機ELデバイスの発光層は、発光材料として少なくとも金属錯体を含むことが好ましく、前記金属錯体をドーパント材料として用いるホスト材料を含んでいてもよい。前記ホスト材料の例は、特に限定されず、ホストの三重項エネルギーがドーパントのものより大きい限り、任意の金属錯体又は有機化合物を使用してよい。下記の表において、各色を発光するデバイスに好ましいホスト材料が分類されているが、三重項の基準が満たされれば、いずれのホスト材料もいずれのドーパントと共に用いてもよい。
ホスト材料として使用される金属錯体の例は、下記の一般式:
を有することが好ましい。
Metは金属であり;(Y103−Y104)は二座配位子であり、Y103及びY104は、C、N、O、P及びSから独立に選択され;L101は他の配位子であり;k’は、1から金属に付着し得る配位子の最大数までの整数値であり;且つ、k’+k’’は、金属に付着し得る配位子の最大数である。
一態様において、金属錯体は、
である。
(O−N)は、原子O及びNに配位された金属を有する二座配位子である。別の態様において、Metは、Ir及びPtから選択される。更なる態様において、(Y103−Y104)はカルベン配位子である。
ホスト材料として使用される有機化合物の例は、ベンゼン、ビフェニル、トリフェニル、トリフェニレン、ナフタレン、アントラセン、フェナレン、フェナントレン、フルオレン、ピレン、クリセン、ペリレン、アズレン等の芳香族炭化水素環式化合物からなる群;ジベンゾチオフェン、ジベンゾフラン、ジベンゾセレノフェン、フラン、チオフェン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンゾセレノフェン、カルバゾール、インドロカルバゾール、ピリジルインドール、ピロロジピリジン、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、オキサゾール、チアゾール、オキサジアゾール、オキサトリアゾール、ジオキサゾール、チアジアゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、トリアジン、オキサジン、オキサチアジン、オキサジアジン、インドール、ベンズイミダゾール、インダゾール、インドキサジン、ベンゾオキサゾール、ベンズイソオキサゾール、ベンゾチアゾール、キノリン、イソキノリン、シンノリン、キナゾリン、キノキサリン、ナフチリジン、フタラジン、プテリジン、キサンテン、アクリジン、フェナジン、フェノチアジン、フェノキサジン、ベンゾフロピリジン、フロジピリジン、ベンゾチエノピリジン、チエノジピリジン、ベンゾセレノフェノピリジン及びセレノフェノジピリジン等の芳香族複素環式化合物からなる群;並びに芳香族炭化水素環式基及び芳香族複素環式基から選択される同じ種類又は異なる種類の基であり、且つ、直接的に、又は酸素原子、窒素原子、硫黄原子、ケイ素原子、リン原子、ホウ素原子、鎖構造単位及び脂肪族環式基の少なくとも1つを介して互いに結合している2から10個の環式構造単位からなる群から選択される。各基は、水素、重水素、ハライド、アルキル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、アリールアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、シリル、アルケニル、シクロアルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アシル、カルボニル、カルボン酸、エステル、ニトリル、イソニトリル、スルファニル、スルフィニル、スルフォニル、ホスフィノ及びこれらの組み合わせからなる群から選択される置換基によって更に置換されている。
一態様において、ホスト化合物は、分子中に下記の群:
の少なくとも1つを含有する。
101からR107は、独立して、水素、重水素、ハライド、アルキル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、アリールアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、シリル、アルケニル、シクロアルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アシル、カルボニル、カルボン酸、エステル、ニトリル、イソニトリル、スルファニル、スルフィニル、スルフォニル、ホスフィノ及びこれらの組み合わせからなる群から選択され、それがアリール又はヘテロアリールである場合、上記で言及したArのものと同様の定義を有する。
kは0から20又は1から20までの整数であり;k’’’は、0から20までの整数である。X101からX108はC(CHを含む)又はNから選択される。Z101及びZ102はNR101、O、又はSである。
HBL:
正孔ブロッキング層(HBL)を使用して、発光層から出る正孔及び/又は励起子の数を低減させることができる。デバイスにおけるそのようなブロッキング層の存在は、ブロッキング層を欠く同様のデバイスと比較して大幅に高い効率をもたらし得る。また、ブロッキング層を使用して、発光をOLEDの所望の領域に制限することもできる。
一態様において、前記HBL中に使用される前記化合物は、上述したホストとして使用されるものと同じ分子を含有する。
別の態様において、前記HBL中に使用される前記化合物は、分子中に下記の群:
の少なくとも1つを含有する。
kは1から20までの整数であり;L101は他の配位子であり、k’は1から3までの整数である。
ETL:
電子輸送層(ETL)は、電子を輸送することができる材料を含み得る。電子輸送層は、真性である(ドープされていない)か、又はドープされていてよい。ドーピングを使用して、伝導性を増強することができる。ETL材料の例は特に限定されず、電子を輸送するために典型的に使用されるものである限り、任意の金属錯体又は有機化合物を使用してよい。
一態様において、前記ETL中に使用される前記化合物は、分子中に下記の群:
の少なくとも1つを含有する。
101は、水素、重水素、ハライド、アルキル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、アリールアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、シリル、アルケニル、シクロアルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アシル、カルボニル、カルボン酸、エステル、ニトリル、イソニトリル、スルファニル、スルフィニル、スルフォニル、ホスフィノ及びこれらの組み合わせからなる群から選択され、それがアリール又はヘテロアリールである場合、上記で言及したArのものと同様の定義を有する。
ArからArは、上記で言及したArのものと同様の定義を有する。kは1から20までの整数である。X101からX108はC(CHを含む)又はNから選択される。
別の態様において、前記ETL中に使用される金属錯体は、下記の一般式:
を含有するがこれらに限定されない。
(O−N)又は(N−N)は、原子O、N又はN、Nに配位された金属を有する二座配位子であり;L101は他の配位子であり;k’は、1から金属に付着し得る配位子の最大数までの整数値である。
OLEDデバイスの各層中に使用される任意の上記で言及した化合物において、水素原子は、部分的に又は完全に重水素化されていてよい。故に、メチル、フェニル、ピリジル等であるがこれらに限定されない任意の具体的に挙げられている置換基は、それらの重水素化されていない、部分的に重水素化された、及び完全に重水素化されたバージョンを包含する。同様に、アルキル、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリール等であるがこれらに限定されない置換基のクラスは、それらの重水素化されていない、部分的に重水素化された、及び完全に重水素化されたバージョンも包含する。
本明細書において開示されている材料に加えて且つ/又はそれらと組み合わせて、多くの正孔注入材料、正孔輸送材料、ホスト材料、ドーパント材料、励起子/正孔ブロッキング層材料、電子輸送及び電子注入材料がOLEDにおいて使用され得る。OLED中で本明細書において開示されている材料と組み合わせて使用され得る材料の非限定的な例を、以下の表1に収載する。表1は、材料の非限定的なクラス、各クラスについての化合物の非限定的な例、及び該材料を開示している参考文献を収載する。
化合物2の合成
イリジウム2量体の合成
500mLの丸底フラスコに、塩化イリジウム水和物(5.16g、14.65mmol)、5−(メチル−d3)−2−フェニルピリジン(5.55g、32.2mmol)、120mLの2−エトキシエタノール、及び40mLの水を添加した。得られた混合物に窒素をバブルし、次いで、窒素下にて130℃で一晩加熱した。
2日間加熱した後、反応混合物を室温に冷却した。黄色固体を濾取しメタノールで洗浄し乾燥して、イリジウムクロロ架橋2量体(7.24g、87%)を得た。
イリジウム(III)トリフレート中間体の合成
1Lの丸底フラスコに、イリジウムクロロ架橋2量体(7.24g、6.35mmol)及び600mLのジクロロメタンを添加した。この溶液に、銀トリフレート(3.43g、13.33mmol)の100mLメタノールの溶液を添加した。ジクロロメタンを更に100mL添加し、窒素下、室温にて一晩反応を進行させた。
反応混合物をセライト(登録商標)に通して濾過し、このセライト(登録商標)をジクロロメタンで洗浄した。濾液を蒸発させたところ、緑色固体生成物としてイリジウム(III)トリフレート錯体(8.7g、92%)が残った。
化合物2の合成
500mLの丸底フラスコに、イリジウム(III)トリフレート錯体(8.7g、11.63mmol)、4−(メチル−d3)−2,5−ジフェニルピリジン(8.67g、34.9mmol)、160mLのエタノール、及び160mLのメタノールを添加した。反応混合物を、窒素下にて105℃で一晩加熱した。
セライト(登録商標)(27g)を反応混合物に添加し濾過した。混合物をシリカゲルプラグに注いだ。このシリカゲルプラグをエタノールとヘキサンで洗浄し、次いで生成物をジクロロメタンで溶出した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製して、4.48g(49%)の所望の生成物を得た。
化合物10の合成
2Lの3口丸底フラスコに、化合物2の合成(上述)で得られたイリジウム(III)トリフレート錯体(23.545g、31.5mmol)、2,4−ジフェニルピリジン(21.85g、94mmol)、450mLのエタノール、及び450mLのメタノールを添加した。反応混合物を窒素下にて105℃で一晩加熱還流した。
反応混合物を室温まで冷却した。固体が底に沈降し、暗色液の大部分をデカントで除いた。エタノールとセライト(登録商標)を添加し、混合物を撹拌しシリカゲルプラグの上に注いだ。プラグをエタノールとヘキサンで洗浄した。生成物をジクロロメタンで溶出した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製して、4.16g(18%)の所望の生成物を得た。
化合物212の合成
200mLの丸底フラスコに、化合物2の合成で得られたイリジウム(III)トリフレート錯体(1.56g、1.73mmol)、5−メチル−d3−2−フェニルピリジン(0.896g、5.20mmol)、20mLのエタノール、及び20mLのメタノールを添加した。反応混合物を窒素下にて105℃で一晩加熱した。
セライト(登録商標)を反応混合物に添加し撹拌した。セライト(登録商標)混合物をセライト(登録商標)プラグに添加し、セライト(登録商標)をメタノールで洗浄した。セライト(登録商標)をジクロロメタンで洗浄して、生成物を回収した。生成物を、カラムクロマトグラフィーで更に精製して、所望の生成物(0.64g、43%)を得た。
化合物T1の合成
500mLの丸底フラスコに、化合物2の合成で得られたイリジウム(III)トリフレート錯体(6.0g、6.67mmol)、4−(メチル−d3)−2,5−ジフェニルピリジン(4.97g、20.0mmol)、100mLのエタノール、及び100mLのメタノールを添加した。反応混合物を窒素下にて105℃で一晩加熱した。
セライト(登録商標)(18g)を反応混合物に添加し撹拌した。セライト(登録商標)混合物をセライト(登録商標)プラグに添加した。セライト(登録商標)をメタノールとヘキサンで洗浄し、次いでジクロロメタンで洗浄し、生成物を回収した。得られた固体を、40〜100%ジクロロメタン/ヘキサン(4.39g、70%)で溶出させるカラムクロマトグラフィーで精製した。
化合物54の合成
5−ブロモ−4−メチル−2−フェニルピリジンの合成
DME150mLとHO75mL中の、2,5−ジブロモ−4−メチルピリジン(20.55g、82mmol)、フェニルボロン酸(10.49g、86mmol)、及び炭酸カリウム(16.98g、123mmol)の混合物を、20分間Nでバブルした。次に、Pd(PPh(0.946g、0.819mmol)を添加し、混合物をN下で24時間加熱還流した。
標準的な手順の後、ヘキサン中の2%酢酸エチルを溶媒として用いるカラムにより粗生成物を精製し、5−ブロモ−4−メチル−2−フェニルピリジン(14g、56.4mmol、68.9%収率)を得た。
2−フェニル−4−メチル−5−メチル−d3−ピリジンの合成
5−ブロモ−4−メチル−2−フェニルピリジン(9.5g、38.3mmol)を100mLのTHFに窒素下で溶解した。溶液を−78℃に冷却した。該溶液にブチルリチウム(2.5M、15.32ml、38.3mmol)を滴下した。
色がオレンジ色に変化し、沈殿が生じた。反応混合物を同温で0.5時間維持した。次いで、ヨードメタン−d3(8.33g、57.4mmol)を添加した。反応物を一晩で室温まで加温した。次に、水を反応物に添加した。混合物を酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させた。次に、溶媒を蒸発させた。粗生成物を、5%〜10%酢酸エチルとヘキサンを溶媒として用いるカラムにより精製し、4.1g(58%収率)の生成物を得た。
イリジウム錯体2量体の合成
塩化イリジウム(4.96g、14.06mmol)及び2−フェニル−4−メチル−5−メチル−d3−ピリジン(5.5g、29.5mmol)を、2−エトキシエタノール80mLと水27mL中で混合した。
混合物を20分間窒素でパージし、次いで60時間加熱還流した。冷却後、固体を濾過し、メタノールとヘキサンで洗浄し、乾燥して、イリジウム錯体2量体(7.5g、6.27mmol、89%収率)を得た。
イリジウムトリフレート中間体の合成
イリジウム錯体2量体(7.5g、6.27mmol)を200mLのジクロロメタン中に混合した。銀トリフレート(3.38g、13.16mmol)を50mLのメタノールに溶解し、次いで2量体混合物に添加した。
溶液を3時間撹拌した。反応混合物をセライト(登録商標)パッドを通して濾過した。溶媒を蒸発させ、上記のイリジウムトリフレート中間体(9.5g、12.24mmol、98%収率)を得た。
化合物54の合成
イリジウムトリフレート中間体(2.3g、2.96mmol)及び2,4−ジフェニルピリジン(2.74g、11.86mmol)を、エタノール50mLとメタノール50mL中で混合した。
混合物を3日間65℃(油浴温度)に加熱した。セライト(登録商標)(2g)を反応物に添加し、反応物をセライト(登録商標)プラグを通して濾過した。生成物をエタノールとヘキサンで洗浄した。次いで、固体をDCMに溶解した。固体をシリカゲルプラグに通して、2gの化合物54を得た。
化合物T14の合成
2,5−ジフェニル−d5−4−エチルピリジンの合成
2,5−ジフェニル−4−d3−メチルピリジン(5.0g、20.13mmol)を100mlのTHFに溶解し、ドライアイス/アセトン浴を用いて−60℃未満に冷却した。リチウムジイソプロピルアミドの2.0M溶液(25.2ml、50.3mmol)をシリンジにて数回に分けて添加し、白色懸濁物を得た。
反応物を室温まで加温した。45分後、暗赤色溶液を、ウェットアイス/アセトン浴中で0℃未満に冷却した。メチルヨージド−d3(19.08ml、201mmol)を反応物に添加した。反応物を一晩撹拌した。GC/MSは、翌朝に反応が完了したことを示した。反応物を7mlの重水でクエンチした。粗生成物を、カラムクロマトグラフィーで精製し、4.43g(83%収率)の所望の生成物を得た。
化合物T14の合成
化合物54の合成で得たイリジウムトリフレート中間体(2.93g、3.14mmol)(上述)及び2,5−ジフェニル−4−d5−エチルピリジン(2.493g、9.43mmol)を70mlに溶解した。
反応物を一晩加熱還流した。固体をセライト(登録商標)パッドを通して濾過し、次いで、ジクロロメタンで溶解した。粗生成物を、ヘキサンとジクロロメタンを溶媒として用いるカラムクロマトグラフィーで精製し、1.7gの所望の生成物を得た。
デバイス実施例
デバイス実施例はいずれも、高真空下(<10−7Torr)における熱蒸着で作製した。アノード電極は、1200Åの酸化インジウムスズ(ITO)であった。カソードは、10ÅのLiFと、1000ÅのAlとからなった。デバイスはいずれも、作製後直ちに、窒素グローブボックス(HO及びOは、<1ppm)中で、エポキシ樹脂で封止したガラス製の蓋で封入し、水分ゲッターをパッケージに入れた。
デバイス実施例の有機積層体は、ITO表面から順に、化合物A又はBの100Åホール注入層(HIL)、4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル(α−NPD)の300Åホール輸送層(HTL)、ホストとしての化合物Cと8〜10wt%のイリジウムリン光化合物をドープした本発明化合物の300Å発光層(EML)、化合物Cの50Å又は100Åブロッキング層(BL)、及びAlq(トリス−8−ヒドロキシキノリンアルミニウム)の400Å又は450Å ETLからなった。比較例では、化合物BをEMLの発光体として用いた以外はデバイス実施例と同様にして作成した。
デバイスの結果及びこれらのデバイスから得られたデータを表1及び表2にまとめる。本明細書において、NPD、Alq、化合物B、及び化合物Cは、下記の構造を有する。
構造を表1にまとめ、試験結果を表2、3、及び4にまとめる。
表1 本発明化合物及び比較化合物のデバイス構造
表2 VTEデバイス結果
表3 VTEデバイス結果
表4 VTEデバイス結果
表2、3、及び4は、デバイスの性能をまとめている。CIE座標、駆動電圧(V)、及び外部量子効率(EQE)は、1000ニト(nits)で測定し、寿命(LT80%)は、40mA/cmの一定電流密度でデバイスが初期輝度の80%に減衰するのに要する時間として定義した。比較を意味のあるものとするため、同様の色のデバイスを各デバイス結果の表に分類した。重水素化メチル基を2−フェニルピリジン配位子の5位に有することが有利であることが、デバイスデータから明らかである。本発明化合物を含むデバイスはいずれも、同様の電圧及びEQEを示したが、比較例と比較してデバイス寿命が延びた。本発明化合物は、同一置換パターンの非重水素化化合物に対してデバイス寿命における利点を示しただけでなく、他の位置での重水素メチル置換、例えばピリジンの6位(化合物E及び化合物H)に対してよりよい性能を示した。
本明細書において記述されている種々の実施形態は、単なる一例としてのものであり、本発明の範囲を限定することを意図するものではないことが理解される。例えば、本明細書において記述されている材料及び構造の多くは、本発明の趣旨から逸脱することなく他の材料及び構造に置き換えることができる。したがって、特許請求されている通りの本発明は、当業者には明らかとなるように、本明細書において記述されている特定の例及び好ましい実施形態からの変形形態を含み得る。なぜ本発明が作用するのかについての種々の理論は限定を意図するものではないことが理解される。
米国特許第5,844,363号明細書 米国特許第6,303,238号明細書 米国特許第5,707,745号明細書 米国特許第7,279,704号明細書
100 有機発光デバイス
110 基板
115 アノード
120 正孔注入層
125 正孔輸送層
130 電子ブロッキング層
135 発光層
140 正孔ブロッキング層
145 電子輸送層
150 電子注入層
155 保護層
160 カソード
162 第一の導電層
164 第二の導電層
170 バリア層
200 反転させたOLED、デバイス
210 基板
215 カソード
220 発光層
225 正孔輸送層
230 アノード

Claims (20)

  1. 式Ir(L(L3−nを有するヘテロレプティックイリジウム化合物。
    (式中、配位子Lは、式Iを有する第1の配位子であり、
    配位子Lは、式IIを有する第2の配位子であり、
    は、Lと異なっており;
    は、アルキル及びシクロアルキルからなる群から選択される部分的又は完全に重水素化した基であり;
    は、モノ、ジ、トリ置換であるか又は無置換であることを表し;
    、R、及びRはそれぞれ、モノ、ジ、トリ、テトラ置換であるか又は無置換であることを表し;
    及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、アルキル、シクロアルキル及びこれらの組合せからなる群から選択され;
    及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、ハライド、アルキル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、アリールアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、シリル、アルケニル、シクロアルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アシル、カルボニル、カルボン酸、エステル、ニトリル、イソニトリル、スルファニル、スルフィニル、スルフォニル、ホスフィノ及びこれらの組合せからなる群から選択され;
    nは、1又は2である。)
  2. がアルキル及びシクロアルキルからなる群から選択される完全に重水素化した基である請求項1に記載の化合物。
  3. がメチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、2,2−ジメチルプロピル、シクロペンチル、及びシクロヘキシルからなる群から選択される完全に重水素化された基である請求項1に記載の化合物。
  4. が下記からなる群から選択される請求項1に記載の化合物。
  5. が下記からなる群から選択される請求項1に記載の化合物。
    (式中、R及びRは、それぞれモノ、ジ、トリ、テトラ置換であるか又は無置換であることを表し;
    は、モノ、ジ、トリ置換であるか又は無置換であることを表し;
    、R、及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、メチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、2,2−ジメチルプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル及びこれらの組合せからなる群から選択される。)
  6. 下記からなる群から選択される請求項1に記載の化合物。
  7. 第1の有機発光デバイスを含む第1のデバイスであって、
    アノードと;
    カソードと;
    前記アノード及び前記カソードの間に配置される有機層とを更に含み、
    前記有機層が、式Ir(L(L3−nを有する化合物を含むことを特徴とする第1のデバイス。
    (式中、配位子Lは、式Iを有する第1の配位子であり、
    配位子Lは、式IIを有する第2の配位子であり、
    は、Lと異なっており;
    は、アルキル及びシクロアルキルからなる群から選択される部分的又は完全に重水素化した基であり;
    は、モノ、ジ、トリ置換であるか又は無置換であることを表し;
    、R、及びRはそれぞれ、モノ、ジ、トリ、テトラ置換であるか又は無置換であることを表し;
    及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、アルキル、シクロアルキル及びこれらの組合せからなる群から選択され;
    及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、ハライド、アルキル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、アリールアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、シリル、アルケニル、シクロアルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アシル、カルボニル、カルボン酸、エステル、ニトリル、イソニトリル、スルファニル、スルフィニル、スルフォニル、ホスフィノ及びこれらの組合せからなる群から選択され;
    nは、1又は2である。)
  8. 消費者製品である請求項7に記載の第1のデバイス。
  9. 有機発光デバイスである請求項7に記載の第1のデバイス。
  10. 照明パネルを含む請求項7に記載の第1のデバイス。
  11. 有機層が発光層であり、化合物が発光ドーパントである請求項7に記載の第1のデバイス。
  12. 有機層が発光層であり、化合物が非発光ドーパントである請求項7に記載の第1のデバイス。
  13. 有機層がホストを更に含む請求項7に記載の第1のデバイス。
  14. ホストが、ベンゾ縮合チオフェン又はベンゾ縮合フランを含むトリフェニレンを含み、
    前記ホストにおける任意の置換基は、C2n+1、OC2n+1、OAr、N(C2n+1、N(Ar)(Ar)、CH=CH−C2n+1、C≡C−C2n+1、Ar、Ar−Ar、C2n−Ar、及び無置換からなる群から独立して選択される非縮合置換基であり;
    nは、1〜10の範囲であり;
    Ar及びArは、独立して、ベンゼン、ビフェニル、ナフタレン、トリフェニレン、カルバゾール、及びこれらのへテロ芳香族アナログからなる群から選択される請求項13に記載の第1のデバイス。
  15. ホストが、カルバゾール、ジベンゾチオフェン、ジベンゾフラン、ジベンゾセレノフェン、アザカルバゾール、アザ−ジベンゾチオフェン、アザ−ジベンゾフラン、及びアザ−ジベンゾセレノフェンからなる群から選択される化合物を含む請求項13に記載の第1のデバイス。
  16. ホストが下記からなる群から選択される請求項13に記載の第1のデバイス。
    及びこれらの組合せ。
  17. ホストが金属錯体を含む請求項13に記載の第1のデバイス。
  18. 請求項1に記載の化合物を含むことを特徴とする組成物。
  19. 下記からなる群から選択される化合物。
  20. 第1の有機発光デバイスを含む第1のデバイスであって、
    アノードと;
    カソードと;
    前記アノード及び前記カソードの間に配置される有機層とを更に含み、
    前記有機層が、下記からなる群から選択される化合物を含むことを特徴とする第1のデバイス。
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