JP2014154211A - 有機電界発光素子、照明装置及び照明システム - Google Patents

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Abstract

【課題】信頼性の高い有機電界発光素子、照明装置及び照明システムを提供する。
【解決手段】実施形態によれば、第1電極と、絶縁層と、有機発光層と、第2電極と、を備えた有機電界発光素子が提供される。第1電極は、光透過性である。絶縁層は、第1電極の上に設けられ、第1電極の一部を露呈させる第1開口部を有し、光透過性である。有機発光層は、第1電極の一部の上に設けられた第1部分と、絶縁層の上に設けられた第2部分と、を有し、光透過性である。第2電極は、有機発光層の上に設けられ、光反射性である。第2電極は、第1部分の少なくとも一部の上に配置された導電部と、それぞれが有機発光層の一部を露呈させる複数の第2開口部と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、有機電界発光素子、照明装置及び照明システムに関する。
光透過性の第1電極と、第2電極と、第1電極と第2電極との間に設けられた有機発光層と、を含む有機電界発光素子がある。有機電界発光素子を光源として用いた照明装置がある。複数の有機電界発光素子と、これら複数の有機電界発光素子の点灯及び消灯を制御する制御部と、を含む照明システムがある。有機電界発光素子では、複数の開口が設けられた細線状の第2電極や、光透過性の第2電極を用いることにより、光透過性を持たせることが行われている。こうした有機電界発光素子において、信頼性の向上が望まれる。
特開2011−249541号公報
本発明の実施形態は、信頼性の高い有機電界発光素子、照明装置及び照明システムを提供する。
本発明の実施形態によれば、第1電極と、絶縁層と、有機発光層と、第2電極と、を備えた有機電界発光素子が提供される。前記第1電極は、光透過性である。前記絶縁層は、前記第1電極の上に設けられ、前記第1電極の一部を露呈させる第1開口部を有し、光透過性である。前記有機発光層は、前記第1電極の前記一部の上に設けられた第1部分と、前記絶縁層の上に設けられた第2部分と、を有し、光透過性である。前記第2電極は、前記有機発光層の上に設けられ、光反射性である。前記第2電極は、前記第1部分の少なくとも一部の上に配置された導電部と、それぞれが前記有機発光層の一部を露呈させる複数の第2開口部と、を有する。
第1の実施形態に係る有機電界発光素子を表す模式的断面図である。 第1の実施形態に係る有機電界発光素子を表す模式的平面図である。 第1の実施形態に係る有機電界発光素子の一部を表す模式的断面図である。 図4(a)〜図4(c)は、第1の実施形態に係る別の有機電界発光素子を表す模式図である。 図5(a)〜図5(c)は、第1の実施形態に係る別の有機電界発光素子を表す模式図である。 第1の実施形態に係る別の有機電界発光素子を表す模式的平面図である。 第1の実施形態に係る別の有機電界発光素子を表す模式的断面図である。 図8(a)〜図8(c)は、第1の実施形態に係る別の有機電界発光素子を表す模式図である。 図9(a)〜図9(c)は、第1の実施形態に係る別の有機電界発光素子を表す模式図である。 第1の実施形態に係る別の有機電界発光素子を表す模式的平面図である。 図11(a)〜図11(c)は、第1の実施形態に係る別の有機電界発光素子を表す模式図である。 図12(a)及び図12(b)は、第1の実施形態に係る別の有機電界発光素子を表す模式的平面図である。 図13(a)及び図13(b)は、第1の実施形態に係る別の有機電界発光素子を表す模式図である。 図14(a)及び図14(b)は、第1の実施形態に係る別の有機電界発光素子を表す模式図である。 第1の実施形態に係る別の有機電界発光素子を表す模式的断面図である。 第2の実施形態に係る照明装置を表す模式図である。 図17(a)及び図17(b)は、第3の実施形態に係る照明システムを表す模式図である。
以下に、各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施形態に係る有機電界発光素子を表す模式的断面図である。
図2は、第1の実施形態に係る有機電界発光素子を表す模式的平面図である。
図1は、図2のA1−A2線断面図である。これらの図は、本実施形態に係る有機電界発光素子の一部を拡大して例示している。
図1及び図2に表したように、有機電界発光素子110は、積層体SBを含む。積層体SBは、第1電極10と、第2電極20と、有機発光層30と、絶縁層40と、を含む。
第1電極10は、上面10aを有する。第1電極10は、光透過性を有する。第1電極10は、例えば、透明電極である。
ここで、上面10aに対して垂直な方向をZ軸方向とする。上面10aに対して平行な1つの方向をX軸方向とする。X軸方向及びZ軸方向に対して垂直な方向をY軸方向とする。X軸方向及びY軸方向は、Z軸方向に対して垂直な方向である。Z軸方向は、第1電極10の厚さ方向に相当する。
絶縁層40は、第1電極10の上面10aの上に設けられる。絶縁層40は、開口部40a(第1開口部)と、絶縁部40bと、を有する。絶縁層40は、例えば、複数の開口部40aと、複数の絶縁部40bと、を有する。複数の開口部40aのそれぞれは、第1方向に延び、第1方向に対して交差する第2方向に並ぶ。この例では、複数の開口部40aのそれぞれが、Y軸方向に延び、X軸方向に並ぶ。すなわち、この例では、複数の開口部40aのそれぞれが、溝状である。複数の開口部40aのそれぞれは、第1電極10の一部を露呈させる。この例では、複数の開口部40aのそれぞれにより、第1電極10の複数の部分が露呈される。以下では、第1電極10のうちの開口部40aによって露呈された部分を、露呈部10pと称す。複数の絶縁部40bのそれぞれは、複数の開口部40aのそれぞれの間に配置される。この例では、複数の絶縁部40bのそれぞれが、Y軸方向に延びる。絶縁層40は、光透過性である。絶縁層40は、例えば、透明である。
有機発光層30は、絶縁層40の上に設けられる。有機発光層30は、第1電極10の露呈部10pの上に設けられた第1部分30aと、絶縁層40の上に設けられた第2部分30bと、を有する。第2部分30bは、絶縁層40の上の少なくとも一部に設けられる。有機発光層30は、光透過性を有する。有機発光層30は、例えば、消灯状態において光透過性を有する。
有機発光層30は、例えば、第1部分30aと第2部分30bとの間の第3部分30cを、さらに有する。第3部分30cは、絶縁部40bの側面に沿い、第1部分30aと第2部分30bとをつなぐ部分である。この例において、有機発光層30は、複数の露呈部10pのそれぞれの上に設けられた複数の第1部分30aと、複数の絶縁部40bのそれぞれの上に設けられた複数の第2部分30bと、複数の第1部分30aと複数の第2部分30bとのそれぞれの間の複数の第3部分30cと、を有する。有機発光層30は、例えば、複数の絶縁部40bのそれぞれの上及び複数の露呈部10pのそれぞれの上に、連続して設けられる。有機発光層30は、例えば、複数の絶縁部40bのそれぞれの少なくとも一部の上、及び、複数の露呈部10pのそれぞれの上に設けられる。
有機発光層30の厚さ(Z軸方向に沿う長さ)は、絶縁層40(絶縁部40b)の厚さよりも薄い。有機発光層30の第1部分30aの上面30uと第1電極10の上面10aとの間のZ軸方向の距離は、絶縁層40の絶縁部40bの上面40uと第1電極10の上面10aとの間のZ軸方向の距離よりも短い。すなわち、第1部分30aの上面30uは、絶縁部40bの上面40uよりも下に位置する。
第2電極20は、有機発光層30の上に設けられる。第2電極20は、導電部20aと、複数の開口部20b(第2開口部)と、を有する。導電部20aは、第1部分30aの少なくとも一部の上に配置される。この例において、第2電極20は、複数の導電部20aを有する。複数の導電部20aのそれぞれは、Y軸方向に延び、X軸方向に並ぶ。複数の導電部20aのそれぞれは、上面10aに対して平行な平面(X−Y平面)に投影したときに、複数の開口部40aのそれぞれと重なる位置に配置される。複数の導電部20aのそれぞれは、X−Y平面に投影したときに、複数の第1部分30aのそれぞれと重なる位置に配置される。複数の導電部20aのそれぞれは、複数の第1部分30aのそれぞれの上に配置される。
複数の開口部20bのそれぞれは、複数の導電部20aのそれぞれの間に配置される。この例において、複数の開口部20bのそれぞれは、Y軸方向に延びる溝状である。複数の開口部20bのそれぞれは、Y軸方向に延び、X軸方向に並ぶ。複数の開口部20bのそれぞれは、例えば、複数の第2部分30bのそれぞれの上に配置される。複数の開口部20bのそれぞれは、例えば、複数の第2部分30bのそれぞれを露呈させる。この例では、第2電極20及び絶縁層40が、ストライプ状である。
第2電極20(導電部20a)は、例えば、光反射性を有する。第2電極20の光反射率は、第1電極10の光反射率よりも高い。本願明細書においては、第1電極10の光反射率よりも高い光反射率を有している状態を光反射性という。
有機発光層30は、複数の開口部40aのそれぞれを介して第1電極10と電気的に接続される。有機発光層30の複数の第1部分30aのそれぞれは、例えば、第1電極10の複数の露呈部10pのそれぞれに接する。これにより、有機発光層30が、第1電極10と電気的に接続される。
有機発光層30は、第2電極20と電気的に接続される。有機発光層30は、例えば、複数の導電部20aのそれぞれに接する。これにより、有機発光層30が、第2電極20と電気的に接続される。なお、本願明細書において、「電気的に接続」には、直接接触する場合のほか、間に他の導電部材などが介在する場合も含む。
第1電極10と第2電極20とを用いて有機発光層30に電流を流す。これにより、有機発光層30が発光する。有機発光層30は、例えば、電流が流れた場合に、電子と正孔とを再結合させ、励起子を生成する。有機発光層30は、例えば、励起子が放射失活する際の光の放出を利用して発光する。
有機電界発光素子110では、有機発光層30のうちの露呈部10pと導電部20aとの間の部分が、発光領域EAとなる。この例において、有機発光層30は、複数の露呈部10pのそれぞれと複数の導電部20aのそれぞれとの間の複数の発光領域EAを有する。発光領域EAから発せられた発光ELは、第1電極10を介して、有機電界発光素子110の外部に出射する。発光ELの一部は、第2電極20で反射し、有機発光層30及び第1電極10を介して外部に出射する。すなわち、有機電界発光素子110は、片面発光型である。
また、有機電界発光素子110では、外部から入射する外光OLが、複数の導電部20aのそれぞれの間の部分の絶縁部40b及び第1電極10を透過する。このように、有機電界発光素子110は、発光ELを出射させつつ、外部から有機電界発光素子110に入射する外光OLを透過させる。このように、有機電界発光素子110は、光透過性を有する。これにより、有機電界発光素子110では、有機電界発光素子110を介して、背景の像を視認できる。すなわち、有機電界発光素子110は、シースルー可能な薄膜状または板状の光源である。
このように、実施形態の有機電界発光素子110によれば、光透過性の有機電界発光素子を提供できる。この有機電界発光素子110を照明装置に応用した場合、照明機能の他に、背景像を透過させる機能により、種々の新たな応用が可能になる。
光透過性の有機電界発光素子において、絶縁層40を設けることなく、第1電極10の上に有機発光層30を設ける構成がある。このような構成では、例えば、第2電極20の形成の際に、有機発光層30の発光領域EAとなる部分を傷付けてしまう場合がある。
第2電極20の形成には、例えば、真空蒸着が用いられる。このとき、第2電極20をパターニングするためのマスク(例えばメタルマスク)が有機発光層30に接触し、有機発光層30を傷付けてしまう場合がある。発光領域EAが傷付いてしまうと、例えば、第1電極10と第2電極20とが直接接触し、短絡してしまう。たとえばストライプ状の第2電極20を用いた場合、線状の欠陥となる。このため、例えば、有機発光素子の歩留まりが低下する。
また、光透過性の有機電界発光素子では、導電部20aの幅をより細くすることで、導電部20a自体の視認性を抑え、背景像を良好に観察できるようになる。この場合、第2電極20の形成において、より高い精度が要求される。しかしながら、第2電極20の形成精度を高めると、マスクと有機発光層30との接触のリスクが高まる。例えば、マスクと対象物との間の距離が遠いと、真空蒸着する材料が、マスクを透過した後に拡散してしまい、形成精度が低下する。真空蒸着などにおいて形成精度を高めるためには、マスクをより対象物に近づける必要がある。このため、第2電極20の形成精度を高めると、マスクと有機発光層30との接触のリスクが高まる。
これに対して、本実施形態に係る有機電界発光素子110では、絶縁層40を含み、絶縁層40の上の少なくとも一部に有機発光層30が設けられる。そして、第1部分30aの上面30uが、絶縁部40bの上面40uよりも下に位置する。これにより、本実施形態に係る有機電界発光素子110では、第2電極20の形成の際に、マスクが有機発光層30に接触したとしても、発光領域EAとならない第2部分30b及び絶縁部40bに接触する。すなわち、絶縁層40が、第2電極20の形成に際して、マスクの接触防止層として機能する。
これにより、有機電界発光素子110では、例えば、マスクなどが、有機発光層30の発光領域EAとなる第1部分30aに接触することを抑制できる。有機電界発光素子110では、例えば、第2電極20の形成の際などに、有機発光層30の発光領域EAとなる第1部分30aに傷が付いてしまうことを抑制できる。有機電界発光素子110では、例えば、歩留まりを向上できる。有機電界発光素子110では、例えば、高い信頼性を得られる。例えば、幅の狭い導電部20aを精度よく形成できる。
図3は、第1の実施形態に係る有機電界発光素子の一部を表す模式的断面図である。
図3に表したように、有機発光層30は、第1層31を含む。有機発光層30は、必要に応じて、第2層32及び第3層33の少なくともいずれかをさらに含むことができる。第1層31は、可視光の波長を含む光を放出する。第2層32は、第1層31と第1電極10との間に設けられる。第3層33は、第1層31と第2電極20との間に設けられる。
第1層31には、例えば、Alq(トリス(8−ヒドロキシキノリノラト)アルミニウム)、F8BT(ポリ(9,9-ジオクチルフルオレン-co-ベンゾチアジアゾール)及びPPV(ポリパラフェニレンビニレン)などの材料を用いることができる。第1層31には、ホスト材料と、ホスト材料に添加されるドーパントと、の混合材料を用いることができる。ホスト材料としては、例えばCBP(4,4'−N,N'-ビスジカルバゾリルール−ビフェニル)、BCP(2,9−ジメチル-4,7 ジフェニル−1,10−フェナントロリン)、TPD(4,4'−ビス−N−3メチルフェニル−N−フェニルアミノビフェニル)、PVK(ポリビニルカルバゾール)及びPPT(ポリ(3−フェニルチオフェン))などを用いることができる。ドーパント材料としては、例えば、Flrpic(イリジウム(III)ビス(4,6-ジ-フルオロフェニル)-ピリジネート-N,C2'-ピコリネート)、Ir(ppy)(トリス (2−フェニルピリジン)イリジウム)及びFlr6(ビス(2,4−ジフルオロフェニルピリジナト)−テトラキス(1−ピラゾリル)ボラート−イリジウム(III))などを用いることができる。なお、第1層31は、これらの材料に限定されない。
第2層32は、例えば、正孔注入層として機能する。正孔注入層は、例えば、PEDPOT:PPS(ポリ(3,4- エチレンジオキシチオフェン)-ポリ(スチレンスルホン酸))、CuPc(銅フタロシアニン)、及び、MoO(三酸化モリブデン)などの少なくともいずれかを含む。第2層32は、例えば正孔輸送層として機能する。正孔輸送層は、例えば、α−NPD(4,4'−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル)、TAPC(1,1-ビス[4-[N,N-ジ(p-トリル)アミノ]フェニル]シクロヘキサン)、m−MTDATA(4,4',4''-トリス[フェニル(m-トリル)アミノ]トリフェニルアミン)、TPD(ビス(3-メチルフェニル)-N,N'-ジフェニルベンジジン)、及び、TCTA(4,4',4”−トリ(N− カルバゾリル)トリフェニルアミン)などの少なくともいずれかを含む。第2層32は、例えば、正孔注入層として機能する層と、正孔輸送層として機能する層と、の積層構造を有しても良い。第2層32は、正孔注入層として機能する層及び正孔輸送層として機能する層とは別の層を含んでも良い。なお、第2層32は、これらの材料に限定されない。
第3層33は、例えば電子注入層として機能する層を含むことができる。電子注入層は、例えば、フッ化リチウム、フッ化セシウム、及び、リチウムキノリン錯体などの少なくともいずれかを含む。第3層33は、例えば、電子輸送層として機能する層を含むことができる。電子輸送層は、例えば、Alq3(トリス(8キノリノラト)アルミニウム(III))、BAlq(ビス(2−メチル−8− キノリラト)(p−フェニルフェノラート)アルミニウム)、Bphen(バソフェナントロリン)、及び、3TPYMB(トリス[3−(3−ピリジル)−メシチル]ボラン)などの少なくともいずれかを含む。第3層33は、例えば、電子注入層として機能する層と、電子輸送層として機能する層と、の積層構造を有しても良い。第3層33は、電子注入層として機能する層及び電子輸送層として機能する層とは別の層を含んでも良い。なお、第3層33は、これらの材料に限定されない。
例えば、有機発光層30から放出される光は、実質的に白色光である。すなわち、有機電界発光素子110から出射する光は白色光である。ここで、「白色光」は、実質的に白色であり、例えば、赤色系、黄色系、緑色系、青色系及び紫色系などの白色の光も含む。
第1電極10は、例えば、In、Sn、Zn及びTiよりなる群から選択された少なくともいずれかの元素を含む酸化物を含む。第1電極10には、例えば、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化錫、インジウム錫酸化物(ITO:Indium Tin Oxide)膜、フッ素ドープ酸化錫(FTO)、インジウム亜鉛酸化物を含む導電性ガラスを用いて作製された膜(例えばNESAなど)、金、白金、銀、及び、銅などを用いることができる。第1電極10は、例えば、陽極として機能する。なお、第1電極10は、これらの材料に限定されない。
第2電極20は、例えば、アルミニウム及び銀の少なくともいずれかを含む。例えば、第2電極20には、アルミニウム膜が用いられる。さらに、第2電極20として、銀とマグネシウムとの合金を用いても良い。この合金にカルシウムを添加しても良い。第2電極20は、例えば、陰極として機能する。なお、第2電極20は、これらの材料に限定されない。
なお、第1電極10を陰極とし、第2電極20を陽極とし、第2層32を電子注入層または電子輸送層として機能させ、第3層33を正孔注入層または正孔輸送層として機能させてもよい。
絶縁層40には絶縁性の材料を用いることができ、例えば、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂などの樹脂材料や、シリコン酸化膜(例えばSiO)、シリコン窒化膜(例えばSiN)、または、シリコン酸窒化膜などの無機材料などが用いられる。なお、絶縁層40は、これらの材料に限定されない。
第1電極10の厚さ(Z軸方向の長さ)は、例えば、10nm以上500nm以下である。より好ましくは50nm以上200nm以下である。絶縁部40bの厚さは、例えば、50μm以上100μm以下である。有機発光層30の厚さは、例えば、50nm以上500nm以下である。第2電極20(導電部20a)の厚さは、例えば、10nm以上300nm以下である。導電部20aの幅W1(X軸方向の長さ)は、例えば、1μm以上500μm以下である。複数の導電部20aのピッチPt1は、例えば、2μm以上2000μm以下である。より好ましくは、2μm以上200μm以下である。ピッチPt1は、例えば、隣り合う2つの導電部20aのX軸方向の中心間のX軸方向の距離である。絶縁部40bの幅W2は、例えば、1μm以上1500μm以下である。絶縁部40bのピッチPt2は、例えば、2μm以上2000μm以下である。
図4(a)〜図4(c)は、第1の実施形態に係る別の有機電界発光素子を表す模式図である。
図4(a)は、有機電界発光素子111の模式的平面図である。図4(b)及び図4(c)は、有機電界発光素子111の模式的断面図である。図4(b)は、図4(a)のB1−B2線断面であり、図4(c)は、図4(a)のC1−C2線断面である。
図4(a)〜図4(c)に表したように、有機電界発光素子111では、第2電極20が、格子状の1つの導電部20aを有する。
有機電界発光素子111の第2電極20において、複数の開口部20bのそれぞれは、X軸方向に並ぶとともに、Y軸方向に並ぶ。すなわち、複数の開口部20bのそれぞれは、X軸方向及びY軸方向に二次元マトリクス状に並べられる。複数の開口部20bのそれぞれのX−Y平面に投影した形状は、例えば、矩形状である。これにより、導電部20aは、X−Y平面に投影したときに、格子状となる。この例において、第2電極20のパターン形状は、格子状である。このように、第2電極20のパターン形状は、ストライプ状に限ることなく、格子状でもよい。
導電部20aは、例えば、複数の第1延在部21と、複数の第2延在部22と、を含む。複数の第1延在部21のそれぞれは、Y軸方向に延び、X軸方向に並ぶ。複数の第2延在部22のそれぞれは、X軸方向に延び、Y軸方向に並ぶ。複数の第2延在部22のそれぞれは、複数の第1延在部21のそれぞれと交差する。複数の第1延在部21のそれぞれは、例えば、X−Y平面に投影したときに、複数の第1部分30aのそれぞれと重なる位置に配置される。これにより、例えば、ストライプ状の第2電極20に比べて、第1延在部21及び第2延在部22を細くしつつ、発光領域EAの面積を大きくできる。
第1延在部21の幅WE1(X軸方向の長さ)は、例えば、1μm以上500μm以下である。複数の第1延在部21のそれぞれのピッチPE1は、例えば、2μm以上2000μm以下である。ピッチPE1は、例えば、隣り合う2つの第1延在部21のX軸方向の中心間のX軸方向の距離である。第2延在部22の幅WE2(Y軸方向の長さ)は、例えば、1μm以上500μm以下である。複数の第2延在部22のそれぞれのピッチPE2は、例えば、2μm以上2000μm以下である。ピッチPE2は、例えば、隣り合う2つの第2延在部22のY軸方向の中心間のY軸方向の距離である。
この例では、開口部20bのX−Y平面に投影した形状が、矩形状である。開口部20bの形状は、矩形状に限ることなく、例えば、円形、楕円形または他の多角形状でもよい。開口部20bの形状は、任意の形状でよい。本願明細書において、「格子状」には、開口部が矩形状であるものの他、開口部が任意の形状であるものも含む。例えば、ハニカム状の形状なども、「格子状」に含むものとする。すなわち、第2電極20のパターン形状は、ハニカム状などでもよい。
図5(a)〜図5(c)は、第1の実施形態に係る別の有機電界発光素子を表す模式図である。
図5(a)は、有機電界発光素子112の模式的平面図である。図5(b)及び図5(c)は、有機電界発光素子112の模式的断面図である。図5(b)は、図5(a)のD1−D2線断面であり、図5(c)は、図5(a)のE1−E2線断面である。
図5(a)〜図5(c)に表したように、有機電界発光素子112では、絶縁層40が、X軸方向及びY軸方向に並べられた複数の開口部40aを有する。すなわち、有機電界発光素子112では、複数の開口部40aが、X軸方向及びY軸方向に二次元マトリクス状に並べられる。この例において、開口部40aのX−Y平面に投影した形状は、円形である。
有機電界発光素子112において、絶縁部40bは、X−Y平面に投影したときに、格子状である。有機発光層30は、複数の露呈部10pのそれぞれの上に設けられた複数の第1部分30aと、絶縁部40bの上に設けられた格子状の第2部分30bと、を有する。複数の導電部20aのそれぞれは、例えば、X−Y平面に投影したときに、複数の第1部分30aのうちのY軸方向に並ぶ一群Gr1の第1部分30aのそれぞれと重なる位置に配置される。複数の導電部20aのそれぞれは、例えば、X−Y平面に投影したときに、複数の開口部40aのうちのY軸方向に並ぶ一群の開口部40aのそれぞれと重なる位置に配置される。図5に示すように、開口部40aのX軸方向の幅は、導電部20aの幅よりも大きくすることができる。
有機電界発光素子112においても、マスクなどが第1部分30aに接触することを抑制し、高い信頼性を得ることができる。
図6は、第1の実施形態に係る別の有機電界発光素子を表す模式的平面図である。
図6に表したように、有機電界発光素子113では、開口部40aのX−Y平面に投影した形状が、矩形状である。開口部40aのX−Y平面に投影した形状は、円形、楕円形または多角形の任意の形状でよい。図6に示すように、開口部40aのX軸方向の幅は、導電部20aの幅よりも大きくすることができる。
有機電界発光素子112及び有機電界発光素子113において、第2電極20のパターン形状は、ストライプ状である。絶縁部40bを格子状にした場合において、第2電極20のパターン形状は、格子状でもよい。
図7は、第1の実施形態に係る別の有機電界発光素子を表す模式的断面図である。
図7に表したように、有機電界発光素子114では、複数の導電部20aのそれぞれが、Y軸方向に延び、X軸方向に並ぶ。有機電界発光素子114では、X−Y平面に投影したときに、複数の導電部20aのそれぞれが、絶縁層40の複数の開口部40aのいずれかと重なる。そして、有機電界発光素子114では、X−Y平面に投影したときに、少なくとも1つの開口部40aが、複数の導電部20aのそれぞれの間に配置される。この例では、X−Y平面に投影したときに、1つの開口部40aが、複数の導電部20aのそれぞれの間に配置される。X−Y平面に投影したときに、複数の導電部20aのそれぞれの間に配置される開口部40aの数は、2つ以上でもよい。
例えば、有機電界発光素子110では、外光OLが、絶縁部40bを透過する。これに対して、本実施形態に係る有機電界発光素子114では、外光OLが、開口部40aの部分も透過する。これにより、本実施形態に係る有機電界発光素子114では、有機電界発光素子110よりも光の透過性を高めることができる。例えば、有機電界発光素子110よりも透明性を高めることができる。例えば、有機電界発光素子110よりも透過像の視認性を高めることができる。
図8(a)〜図8(c)は、第1の実施形態に係る別の有機電界発光素子を表す模式図である。
図8(a)は、有機電界発光素子115の模式的平面図である。図8(b)及び図8(c)は、有機電界発光素子115の模式的断面図である。図8(b)は、図8(a)のF1−F2線断面であり、図8(c)は、図8(a)のG1−G2線断面である。
図8(a)〜図8(c)に表したように、有機電界発光素子115では、第2電極20の複数の導電部20aのそれぞれが、X軸方向に延び、Y軸方向に並ぶ。複数の開口部20bのそれぞれは、複数の導電部20aのそれぞれの間に配置される。
複数の導電部20aのそれぞれは、X−Y平面に投影したときに、有機発光層30のY軸方向に延びる複数の第1部分30aのそれぞれと交差する。複数の導電部20aのそれぞれは、X−Y平面に投影したときに、絶縁層40のY軸方向に延びる複数の開口部40aのそれぞれと交差する。
有機電界発光素子115において、導電部20aの幅W2(Y軸方向の長さ)は、例えば、1μm以上500μm以下である。複数の導電部20aのピッチPt2は、例えば、2μm以上2000μm以下である。ピッチPt2は、例えば、隣り合う2つの導電部20aのY軸方向の中心間のY軸方向の距離である。絶縁部40bの幅W2は、例えば、1μm以上1500μm以下である。絶縁部40bのピッチPt2は、例えば、2μm以上2000μm以下である。
有機電界発光素子115においても、マスクなどが第1部分30aに接触することを抑制し、高い信頼性を得ることができる。導電部20aの幅及びピッチが同じである場合、有機電界発光素子115では、例えば、有機電界発光素子110や有機電界発光素子114よりも透過像の視認性の低下を抑制できる。
前述のように、光透過性の有機電界発光素子では、第2電極20を見え難くするために、導電部20aの幅を狭くすることが求められている。導電部20aの幅を狭くすると、発光領域EAの面積が縮小される。このため、例えば、第2電極20をストライプ状のパターン形状とした場合に、第2電極20を見え難くしつつ、適切な発光輝度を得るためには、導電部20aの幅を狭くしつつ、複数の導電部20aのピッチを狭くする必要がある。しかしながら、ピッチを狭くすると、透過像の視認性が低下してしまう。例えば、透過像が、ぼやけてしまう。これは、例えば、光の回折に起因しているものと考えられる。
本願発明者らは、第2電極20の形状及び絶縁層40の形状と、透過像の視認性と、の関連性について検討を行った。その結果、本願発明者らは、導電部20aの幅及びピッチが同じである場合、有機電界発光素子115の構成において、有機電界発光素子114の構成よりも透過像の視認性の低下を抑制できることを見出した。各絶縁部40bを各導電部20aに対して交差させる。これにより、各絶縁部40bを各導電部20aに対して平行なストライプ状とし、各導電部20aの間に少なくとも1つの開口部40aを配置する構成よりも、透過像の視認性の低下を抑制できることを見出した。例えば、有機電界発光素子114よりも透過像のぼけを抑制できることを見出した。これは、本願発明者らの実験によって導き出された新たな効果である。
また、有機電界発光素子115では、光の透過する部分に延在する絶縁部40bの面積が、例えば、有機電界発光素子110、112、113に比べて小さい。これにより、有機電界発光素子115では、有機電界発光素子110、112、113よりも光の透過性を高めることができる。例えば、有機電界発光素子110、112、113よりも透明性を高めることができる。このように、本実施形態に係る有機電界発光素子115では、透過像のボケを抑制できる。さらには、光透過性の低下を抑制することもできる。従って、透過像の視認性の低下を抑えることができる。透過像の高い視認性を得ることができる。
有機電界発光素子110において、導電部20aの一部が、絶縁部40bの上に重なってしまう場合がある(図1参照)。有機電界発光素子110において、導電部20aと絶縁部40bとが重なった部分は、光の発光にも光の透過にも寄与しない。有機電界発光素子115では、こうした非発光部分や非透過部分の発生を抑えることもできる。
この例において、導電部20aの延在する方向は、開口部40aの延在する方向に対して実質的に垂直である。導電部20aの延在する方向は、必ずしも開口部40aの延在する方向に対して垂直でなくてもよい。導電部20aの延在する方向は、例えば、開口部40aの延在する方向に対して垂直な方向に延びる成分を有していればよい。すなわち、導電部20aの延在する方向は、開口部40aの延在する方向に対して交差する方向であればよい。但し、この例で表したように、導電部20aの延在する方向を、開口部40aの延在する方向に対して実質的に直交させることにより、例えば、有機電界発光素子の製造工程の複雑化を抑制できる。例えば、透過像の視認性の低下を適切に抑制できる。
図9(a)〜図9(c)は、第1の実施形態に係る別の有機電界発光素子を表す模式図である。
図9(a)は、有機電界発光素子115の模式的平面図である。図9(b)及び図9(c)は、有機電界発光素子116の模式的断面図である。図9(b)は、図9(a)のH1−H2線断面であり、図9(c)は、図9(a)のI1−I2線断面である。
図9(a)〜図9(c)に表したように、有機電界発光素子116では、絶縁層40が、格子状の1つの開口部40aを有する。有機電界発光素子116において、絶縁層40の開口部40aは、X−Y平面に投影したときに、格子状である。絶縁層40は、複数の絶縁部40bを有する。この例において、複数の絶縁部40bのそれぞれは、X軸方向及びY軸方向に並べられる。すなわち、複数の絶縁部40bのそれぞれは、X軸方向及びY軸方向に二次元マトリクス状に並べられる。この例において、絶縁部40bのX−Y平面に投影した形状は、円形である。
有機電界発光素子116において、開口部40aは、X−Y平面に投影したときに、格子状である。有機発光層30は、1つの露呈部10pの上に設けられた1つの第1部分30aと、複数の絶縁部40bのそれぞれの上に設けられた複数の第2部分30bと、を有する。この例では、露呈部10p及び第1部分30aも、格子状である。
複数の導電部20aのそれぞれは、例えば、X−Y平面に投影したときに、複数の第2部分30bのうちのY軸方向に並ぶ一群Gr2の第2部分30bのそれぞれと重なる位置に配置される。複数の導電部20aのそれぞれは、例えば、X−Y平面に投影したときに、複数の絶縁部40bのうちのY軸方向に並ぶ一群の絶縁部40bのそれぞれと重なる位置に配置される。図9(a)に示すように、絶縁部40bのX軸方向の幅は、導電部20aの幅よりも大きくすることができる。
有機電界発光素子116においても、マスクなどが第1部分30aに接触することを抑制し、高い信頼性を得ることができる。導電部20aの幅及びピッチが同じである場合、有機電界発光素子116では、有機電界発光素子110よりも透過像の視認性の低下を抑制できる。
有機電界発光素子116では、光の透過する部分に延在する絶縁部40bの面積が、有機電界発光素子112、113に比べて小さい。これにより、有機電界発光素子116では、有機電界発光素子112、113よりも光の透過性を高めることができる。例えば、有機電界発光素子112、113よりも透明性を高めることができる。有機電界発光素子116では、有機電界発光素子115と同様に、光の発光にも光の透過にも寄与しない非発光部分や非透過部分の発生を抑えることができる。
図10は、第1の実施形態に係る別の有機電界発光素子を表す模式的平面図である。
図10に表したように、有機電界発光素子117では、絶縁部40bのX−Y平面に投影した形状が、矩形状である。絶縁部40bのX−Y平面に投影した形状は、円形、楕円形または多角形の任意の形状でよい。図10に示すように、絶縁部40bのX軸方向の幅は、導電部20aの幅よりも大きくすることができる。
図11(a)〜図11(c)は、第1の実施形態に係る別の有機電界発光素子を表す模式図である。
図11(a)は、有機電界発光素子118の模式的平面図である。図11(b)及び図11(c)は、有機電界発光素子118の模式的断面図である。図11(b)は、図11(a)のJ1−J2線断面であり、図11(c)は、図11(a)のK1−K2線断面である。
図11(a)〜図11(c)に表したように、有機電界発光素子118では、複数の導電部20aのそれぞれが、X−Y平面に投影したときに、複数の第2部分30bのうちのY軸方向に並ぶ一群Gr2の第2部分30bのそれぞれと重ならない位置に配置される。複数の導電部20aのそれぞれの少なくとも一部は、例えば、X−Y平面に投影したときに、複数の絶縁部40bのうちのY軸方向に並ぶ一群の絶縁部40bのそれぞれと重ならない位置に配置される。複数の導電部20aのそれぞれは、例えば、X−Y平面に投影したときに、複数の絶縁部40bのうちのY軸方向に並ぶ一群の絶縁部40bのそれぞれの間に配置してもよい。あるいは、複数の導電部20aのそれぞれの一部は、複数の絶縁部40bのそれぞれと重なる位置に配置してもよい。
このように、開口部40aを格子状とした場合において、導電部20aは、絶縁部40b及び第2部分30bと重ならない位置に配置してもよい。有機電界発光素子118では、例えば、有機電界発光素子116、117に比べて、発光領域EAの面積を大きくすることができる。
図12(a)及び図12(b)は、第1の実施形態に係る別の有機電界発光素子を表す模式的平面図である。
図12(a)及び図12(b)に表したように、有機電界発光素子119a、119bでは、第2電極20のパターン形状が、格子状である。このように、開口部40aを格子状とした場合において、第2電極20は、格子状でもよい。
有機電界発光素子119aでは、導電部20aが、X−Y平面に投影したときに、複数の第2部分30bのそれぞれ及び複数の絶縁部40bのそれぞれと重なる位置に配置される。
一方、有機電界発光素子119bでは、導電部20aが、X−Y平面に投影したときに、複数の第2部分30bのそれぞれ及び複数の絶縁部40bのそれぞれと重ならない位置に配置される。
このように、格子状の導電部20aは、複数の第2部分30bのそれぞれ及び複数の絶縁部40bのそれぞれと重なる位置に配置してもよいし、重ならない位置に配置してもよい。
図13(a)及び図13(b)は、第1の実施形態に係る別の有機電界発光素子を表す模式図である。
図13(a)は、有機電界発光素子121の模式的断面図であり、図12(b)は、有機電界発光素子121の模式的平面図である。図12(a)は、図12(b)のL1−L2線断面である。
図13(a)及び図13(b)に表したように、有機電界発光素子121では、第2電極20が、有機発光層30の上に設けられる。例えば、第2電極20が、有機発光層30の全体の上に設けられる。この例において、第2電極20は、光透過性を有する。第2電極20は、例えば、透明である。
これにより、有機電界発光素子121では、第1電極10と第2電極20とを介して有機発光層30に電圧を印加すると、発光領域EAから発せられた発光ELが、第1電極10を介して有機電界発光素子121の外部に出射するとともに、第2電極20を介して有機電界発光素子121の外部に出射する。すなわち、有機電界発光素子121は、両面発光型である。
有機電界発光素子121において、積層体SBは、第1配線層50をさらに含む。第1配線層50は、第1電極10と絶縁層40との間に設けられる。第1配線層50は、開口部50aと、配線部50bと、を有する。開口部50aは、第1電極10の一部を露呈させる。第1配線層50は、例えば、複数の開口部50aと、複数の配線部50bと、を有する。この例において、複数の開口部50aのそれぞれは、Y軸方向に延び、X軸方向に並ぶ。複数の配線部50bは、複数の開口部50aのそれぞれの間に設けられる。すなわち、この例において、第1配線層50は、ストライプ状のパターン形状である。複数の配線部50bのそれぞれは、例えば、X−Y平面に投影したときに、複数の絶縁部40bのそれぞれと重なる位置に配置される。複数の配線部50bのそれぞれは、必ずしも複数の絶縁部40bのそれぞれと重ならなくてもよい。
第1配線層50は、第1電極10と電気的に接続される。第1配線層50は、例えば、第1電極10に接する。第1配線層50の導電率は、第1電極10の導電率よりも高い。第1配線層50は、光反射性を有する。第1配線層50の光反射率は、第1電極10の光反射率よりも高い。第1配線層50は、例えば、金属配線である。第1配線層50は、例えば、第1電極10に流れる電流を伝達する補助電極として機能する。これにより、有機電界発光素子121では、例えば、第1電極10の上面10aと平行な方向に流れる電流量をより均一にできる。例えば、面内の発光輝度をより均一にできる。
配線部50bの幅Wh1(X軸方向の長さ)は、例えば、0.5μm以上400μm以下である。この例において、複数の配線部50bのそれぞれのピッチは、複数の絶縁部40bのそれぞれのピッチと実質的に同じである。複数の配線部50bのそれぞれのピッチは、例えば、複数の絶縁部40bのそれぞれのピッチの整数倍としてもよい。すなわち、絶縁部40bに対して1個置きや2個置きなどに配線部50bを設けてもよい。第1配線層50は、第1電極10の上面10aと反対側の面に設けてもよい。第1配線層50のパターン形状は、格子状でもよい。なお、絶縁層40が格子状の場合においても、第1配線層50をストライプ状や格子状に形成することができる。第1配線層50は、絶縁層40に覆われるように配置することができる。
有機電界発光素子121においても、マスクなどが第1部分30aに接触することを抑制し、高い信頼性を得ることができる。
光透過性の第2電極20には、例えば、第1電極10に関して説明した材料を用いることができる。また、光透過性の第2電極20は、例えば、MgAgなどの金属材料でもよい。金属材料において、第2電極20の厚さを5nm以上20nm以下とする。これにより、適切な光透過性を得ることができる。
第1配線層50は、例えば、Mo、Ta、Nb、Al、Ni及びTiよりなる群から選択された、少なくともいずれかの元素を含む。第1配線層50は、例えば、この群から選択された元素を含む混合膜とすることができる。第1配線層50は、それらの元素を含む積層膜とすることができる。第1配線層50には、例えばNb/Mo/Al/Mo/Nbの積層膜を用いることができる。第1配線層50は、例えば、第1電極10の電位降下を抑制する補助電極として機能する。第1配線層50は、電流供給のためのリード電極として機能することができる。なお、第1配線層50は、これらの材料に限定されない。
図14(a)及び図14(b)は、第1の実施形態に係る別の有機電界発光素子を表す模式図である。
図14(a)は、有機電界発光素子121の模式的断面図であり、図14(b)は、有機電界発光素子121の模式的平面図である。図14(a)は、図14(b)のL1−L2線断面である。
図14(a)及び図14(b)に表したように、有機電界発光素子122では、積層体SBが、第2配線層60をさらに含む。第2配線層60は、第2電極20の上に設けられる。第2配線層60は、開口部60aと、配線部60bと、を有する。開口部60aは、第2電極20の一部を露呈させる。第2配線層60は、例えば、複数の開口部60aと、複数の配線部60bと、を有する。この例において、複数の開口部60aのそれぞれは、Y軸方向に延び、X軸方向に並ぶ。複数の配線部60bは、複数の開口部60aのそれぞれの間に設けられる。すなわち、この例において、第2配線層60は、ストライプ状のパターン形状である。この例において、複数の配線部60bのそれぞれは、X−Y平面に投影したときに、複数の絶縁部40bのそれぞれと重ならない位置に配置される。複数の配線部60bのそれぞれは、例えば、X−Y平面に投影したときに、複数の絶縁部40bのそれぞれと重なる位置に配置してもよい。
第2配線層60は、第2電極20と電気的に接続される。第2配線層60は、例えば、第2電極20に接する。第2配線層60の導電率は、第2電極20の導電率よりも高い。第2配線層60は、光反射性を有する。第2配線層60の光反射率は、第2電極20の光反射率よりも高い。第2配線層60は、例えば、金属配線である。第2配線層60は、例えば、第2電極20に流れる電流を伝達する補助電極として機能する。これにより、有機電界発光素子122では、例えば、第2電極20のX−Y平面方向に流れる電流量をより均一にできる。例えば、面内の発光輝度をより均一にできる。
配線部60bの幅Wh2(X軸方向の長さ)は、例えば、0.5μm以上400μm以下である。この例において、複数の配線部60bのそれぞれは、X−Y平面に投影したときに、複数の第1部分30aのそれぞれと重なる位置に配置されている。配線部60bは、例えば、第1部分30aに対して1個置きや2個置きなどに設けてもよい。
第2配線層60は、例えば、第2電極20と有機発光層30との間に設けてもよい。第2配線層60のパターン形状は、格子状でもよい。第2配線層60には、例えば、第1配線層50に関して説明した材料を用いることができる。
有機電界発光素子122においても、マスクなどが第1部分30aに接触することを抑制し、高い信頼性を得ることができる。なお、絶縁層40が格子状の場合においても、第2配線層60をストライプ状や格子状に形成することができる。複数の第2配線層60のそれぞれは、X−Y平面に投影したときに、複数の40aのそれぞれと重ならない位置に配置される。なお、複数の第2配線部60aのそれぞれは、例えば、複数の絶縁部40aのそれぞれと重なる位置に配置してもよい。
図15は、第1の実施形態に係る別の有機電界発光素子を表す模式的断面図である。
図15に表しように、有機電界発光素子130は、第1基板81と、第2基板82と、シール部85と、をさらに含む。
第1電極10は、第1基板81の上に設けられる。積層体SBは、第1基板81の上に設けられる。第1基板81は、光透過性を有する。第2基板82は、積層体SBの上に設けられ、第1基板81と対向する。第2基板82は、光透過性を有する。この例において、積層体SBの構成は、有機電界発光素子110に関して説明した構成と同じである。積層体SBの構成は、有機電界発光素子111〜118、119a、119b、121、122に関して説明した構成でもよい。
シール部85は、例えば、第1基板81及び第2基板82の外縁に沿って環状に設けられ、第1基板81と第2基板82とを接着する。これにより、第1基板81と第2基板82とによって、積層体SBが封止される。有機電界発光素子130では、第1基板81と第2基板82との間のZ軸方向の距離をシール部85によって規定している。この構成は、例えば、シール部85に粒状のスペーサ(図示は省略)を含めることによって実現できる。例えば、シール部85に粒状の複数のスペーサを分散させ、複数のスペーサの径によって、第1基板81と第2基板82との間の距離が規定される。
有機電界発光素子130において、シール部85の厚さ(Z軸方向に沿う長さ)は、例えば、1μm以上100μm以下である。より好ましくは、例えば、5μm以上20μm以下である。これにより、例えば、水分の浸入などを抑えることができる。シール部85の厚さは、例えば、シール部85に分散させるスペーサの径と実質的に同じである。
有機電界発光素子において、第2基板82に積層体SBを収容する凹部を設ける構成がある。この構成では、第2基板82の形成が難しくなる。例えば、有機電界発光素子のコストアップを招く。
これに対して、本実施形態に係る有機電界発光素子130では、第1基板81と第2基板82との間の距離をシール部85で規定している。これにより、例えば、平板状の第2基板82を用いることができる。例えば、第2基板82の形成を容易にできる。有機電界発光素子130のコストアップを抑えることができる。
積層体SBと第2基板82との間の空間には、例えば、不活性ガスなどが充填される。積層体SBと第2基板82との間に、乾燥剤などを設けてもよい。積層体SBと第2基板82との間の空間は、例えば、空気層でもよい。積層体SBと第2基板82との間の空間には、例えば、液状のアクリル系樹脂やエポキシ係樹脂などを充填してもよい。アクリル系樹脂やエポキシ樹脂には乾燥剤として酸化カルシウムや酸化バリウムなどを添加してもよい。
第1基板81及び第2基板82には、例えば、ガラス基板、または、樹脂基板などが用いられる。シール部85には、例えば、紫外線硬化樹脂などが用いられる。
(第2の実施形態)
図16は、第2の実施形態に係る照明装置を表す模式図である。
図16に表したように、本実施形態に係る照明装置210は、第1の実施形態に係る有機電界発光素子(例えば有機電界発光素子130)と、電源部201と、を備える。
電源部201は、第1電極10と第2電極20とに電気的に接続される。電源部201は、第1電極10及び第2電極20を介して有機発光層30に電流を供給する。
本実施形態に係る照明装置210によれば、信頼性の高い照明装置を提供できる。
(第3の実施形態)
図17(a)及び図17(b)は、第3の実施形態に係る照明システムを表す模式図である。
図17(a)に表したように、本実施形態に係る照明システム311は、第1の実施形態に係る複数の有機電界発光素子(例えば有機電界発光素子130)と、制御部301と、を備える。
制御部301は、複数の有機電界発光素子130のそれぞれと電気的に接続され、複数の有機電界発光素子130のそれぞれの点灯・消灯を制御する。制御部301は、例えば、複数の有機電界発光素子130のそれぞれの第1電極10及び第2電極20と電気的に接続される。これにより、制御部301は、複数の有機電界発光素子130のそれぞれの点灯・消灯を個別に制御する。
図17(b)に表したように、照明システム312では、複数の有機電界発光素子130のそれぞれが、直列に接続されている。制御部301は、複数の有機電界発光素子130のうちの1つの有機電界発光素子130の第1電極10と電気的に接続される。そして、制御部301は、複数の有機電界発光素子130のうちの別の1つの有機電界発光素子130の第2電極20と電気的に接続される。これにより、制御部301は、複数の有機電界発光素子130のそれぞれの点灯・消灯をまとめて制御する。このように、制御部301は、複数の有機電界発光素子130のそれぞれの点灯・消灯を個別に制御してもよいし、まとめて制御してもよい。
本実施形態に係る照明システム311、312によれば、信頼性の高い照明システムを提供できる。
実施形態によれば、信頼性の高い有機電界発光素子、照明装置及び照明システムが提供される。
なお、本願明細書において、「垂直」及び「平行」は、厳密な垂直及び厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直及び実質的に平行であれは良い。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明の実施形態は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、有機電界発光素子に含まれる、第1電極、第2電極、有機発光層、絶縁層、第1配線層、第2配線層、並びに、照明装置に含まれる電源部、照明システムに含まれる制御部などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した有機電界発光素子、照明装置及び照明システムを基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての有機電界発光素子、照明装置及び照明システムも、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…第1電極、 10a…上面、 20…第2電極、 20a…導電部、 20b…開口部(第2開口部)、 30…有機発光層、 30a…第1部分、 30b…第2部分、 40…絶縁層、 40a…開口部(第1開口部)、 40b…絶縁部、 50…第1配線層、 50a…開口部、 50b…配線部、 60…第2配線層、 60a…開口部、 60b…配線部、 81…第1基板、 82…第2基板、 85…シール部、 110〜118、119a、119b、121、122、130…有機電界発光素子、 201…電源部、 210…照明装置、 301…制御部、 311、312…照明システム、 SB…積層体

Claims (12)

  1. 光透過性の第1電極と、
    前記第1電極の上に設けられ、前記第1電極の一部を露呈させる第1開口部を有する光透過性の絶縁層と、
    前記第1電極の前記一部の上に設けられた第1部分と、前記絶縁層の上に設けられた第2部分と、を有する光透過性の有機発光層と、
    前記有機発光層の上に設けられた光反射性の第2電極であって、前記第1部分の少なくとも一部の上に配置された導電部と、それぞれが前記有機発光層の一部を露呈させる複数の第2開口部と、を有する第2電極と、
    を備えた有機電界発光素子。
  2. 前記絶縁層は、複数の前記第1開口部を有し、
    前記複数の第1開口部のそれぞれは、前記第1電極の上面に対して平行な第1方向に延び、前記上面に対して平行で前記第1方向に対して交差する第2方向に並ぶ請求項1記載の有機電界発光素子。
  3. 前記絶縁層は、複数の前記第1開口部を有し、
    前記複数の第1開口部のそれぞれは、前記上面に対して平行な第1方向に並ぶとともに、前記上面に対して平行で前記第1方向に対して交差する第2方向に並ぶ請求項1記載の有機電界発光素子。
  4. 前記絶縁層は、前記上面に対して平行な第1方向に並ぶとともに、前記上面に対して平行で前記第1方向に対して交差する第2方向に並ぶ複数の絶縁部を有する請求項1記載の有機電界発光素子。
  5. 前記第2電極は、複数の前記導電部を有し、
    前記複数の導電部のそれぞれは、前記第1方向に延び、前記第2方向に並び、前記上面に対して平行な平面に投影したときに、前記複数の第1開口部のそれぞれと重なる位置に配置される請求項2記載の有機電界発光素子。
  6. 前記第2電極は、複数の前記導電部を有し、
    前記複数の導電部のそれぞれは、前記第1方向に延び、前記第2方向に並び、
    前記上面に対して平行な平面に投影したときに、前記複数の導電部のそれぞれが、前記複数の第1開口部のいずれかと重なり、少なくとも1つの前記第1開口部が、前記複数の導電部のそれぞれの間に配置される請求項2記載の有機電界発光素子。
  7. 前記第2電極は、複数の前記導電部を有し、
    前記複数の導電部のそれぞれは、前記第2方向に延び、前記第1方向に並び、前記上面に対して平行な平面に投影したときに、前記複数の第1開口部のそれぞれと交差する請求項2記載の有機電界発光素子。
  8. 前記複数の第2開口部は、前記第1方向に並ぶとともに、前記第2方向に並ぶ請求項2〜4のいずれか1つに記載の有機電界発光素子。
  9. 光透過性の第1電極と、
    前記第1電極の上に設けられ、前記第1電極の一部を露呈させる開口部を有する光透過性の絶縁層と、
    前記第1電極の前記一部の上に設けられた第1部分と、前記絶縁層の上に設けられた第2部分と、を有する光透過性の有機発光層と、
    前記有機発光層の上に設けられた光透過性の第2電極と、
    前記第1電極と前記絶縁層との間に設けられ、前記第1電極の一部を露呈させる開口部を有する光反射性の第1配線層と、
    を備えた有機電界発光素子。
  10. 前記第2電極の上に設けられ、前記第2電極の一部を露呈させる開口部を有する光反射性の第2配線層を、さらに備えた請求項9記載の有機電界発光素子。
  11. 請求項1〜10のいずれか1つに記載の有機電界発光素子と、
    前記第1電極と前記第2電極とに電気的に接続され、前記第1電極及び前記第2電極を介して前記有機発光層に電流を供給する電源部と、
    を備えた照明装置。
  12. 請求項1〜10のいずれか1つに記載の複数の有機電界発光素子と、
    前記複数の有機電界発光素子のそれぞれと電気的に接続され、前記複数の有機電界発光素子のそれぞれの点灯・消灯を制御する制御部と、
    を備えた照明システム。
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