JP2014135144A - レドックスフロー二次電池 - Google Patents
レドックスフロー二次電池 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014135144A JP2014135144A JP2013001183A JP2013001183A JP2014135144A JP 2014135144 A JP2014135144 A JP 2014135144A JP 2013001183 A JP2013001183 A JP 2013001183A JP 2013001183 A JP2013001183 A JP 2013001183A JP 2014135144 A JP2014135144 A JP 2014135144A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- polymer
- secondary battery
- electrolyte
- redox flow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Conductive Materials (AREA)
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
【解決手段】特定の構造及び当量質量EWを有するフッ素系高分子電解質ポリマーを含み、イオン伝導度が特定の範囲に調整されたレドックスフロー二次電池用電解質膜。
【選択図】なし
Description
引用文献4に開示された電池は、電流効率が未だ不十分であり、長期にわたる硫酸電解液中での耐酸化劣化性にも劣る。また、同文献の比較例に、テフロン(登録商標)系イオン交換膜としての電流効率が64.8〜78.6%であることが記載されており、性能的にも問題を有する。
引用文献5についても、上記と同様の問題点を解決できておらず、また、大型設備では、価格的にも高価となってしまうという問題がある。
引用文献6に開示された膜は、塗布膜の厚みを極薄(数μm)にしないと、内部抵抗が増加すると記載されている。また、イオン選択透過性を向上させる工夫については一切記載されていない。
引用文献8に開示された電池は、電流効率が不十分であり、また、酸化劣化するため長期使用に関しても問題点を有している。
引用文献9に開示された膜は、電気抵抗が高くなるという問題点を有している。
引用文献10の実施例に示された結果では、膜の内部抵抗(電気抵抗)が十分低いとは言えず、また、長期使用では耐酸化劣化が問題となる。
炭化水素系樹脂を主とした膜基材としては、両セルの主役の電解質を含む電解液を単に隔離しただけの単なるイオン選択性のない多孔膜や、イオン選択性のない(無孔の)親水性膜基材、多孔膜に親水性膜基材を埋め込むか又は被覆したもの等が用いられている。また、膜自身が各種アニオン基を有する所謂カチオン交換膜、又は多孔質膜基材の孔に、カチオン交換性樹脂を被覆又は埋め込んだ複合膜、同様に膜自身がカチオン基を有するアニオン交換膜、同様に多孔膜基材に、アニオン交換性樹脂を被覆又は埋め込んだ複合膜、両者の積層型等が隔膜として用いられており、それぞれの特徴を生かした研究が行われている。
隔膜としては、電気抵抗(プロトン透過性に主に依存)と、主役の活物質である、金属イオン(多価カチオン)透過性阻止という、相反する2つの性能を十分に満足するイオン交換樹脂隔膜は、これまで開発されていない。フッ素系イオン交換樹脂に関しても、プロトン(H+)透過性に優れ、且つ、活物質イオンの透過を抑制するという合矛盾する性質に対する工夫が十分に検討されておらず、低電気抵抗、長期にわたる耐酸化劣化性(耐ヒドロキシラジカル性)などを充分に満足するレドックスフロー電池用電解質膜は開発されていない。
[1]
炭素電極からなる正極を含む正極セル室と、
炭素電極からなる負極を含む負極セル室と、
前記正極セル室と、前記負極セル室とを隔離分離させる、隔膜としての電解質膜と、
を含む電解槽を有し、
前記正極セル室は活物質を含む正極電解液を、前記負極セル室は活物質を含む負極電解液を含み、
前記電解液中の活物質の価数変化に基づき充放電するレドックスフロー二次電池であって、
前記電解質膜がフッ素系高分子電解質ポリマーを主体とするイオン交換樹脂組成物を含み、
前記フッ素系高分子電解質ポリマーの当量質量EW(イオン交換基1当量あたりの乾燥質量グラム数)が300〜1300g/eqであるレドックスフロー二次電池。
[2]
前記フッ素系高分子電解質ポリマーが、下記式(1)で表される構造を有する重合体を含む、上記[1]記載のレドックスフロー二次電池。
−[CF2CX1X2]a−[CF2−CF(CF2−O−(CFR1)b−(CFR2)c−X3)]g− (1)
(式中、X1及びX2は、それぞれ独立して、ハロゲン原子及び炭素数1〜3のパーフルオロアルキル基からなる群から選択される1種以上を示す。X3は、COOZ、SO3Z、PO3Z2又はPO3HZを示す。Zは、水素原子、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、又はアミン類(NH4、NH3R1、NH2R1R2、NHR1R2R3、NR1R2R3R4)を示す。R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、アルキル基及びアレーン基からなる群から選択されるいずれか1種以上を示す。ここで、X3がPO3Z2である場合、Zは同じでも異なっていてもよい。R1及びR2は、それぞれ独立して、ハロゲン原子、炭素数1〜10のパーフルオロアルキル基及びフルオロクロロアルキル基からなる群から選択される1種以上を示す。a及びgは、0≦a<1、0<g≦1、a+g=1を満たす数を示す。bは0〜8の整数を示す。cは0又は1を示す。)
[3]
前記フッ素系高分子電解質ポリマーが、下記式(2)で表される繰り返し単位と、下記式(3)で表される繰り返し単位と、を有する重合体を含む、上記[1]記載のレドックスフロー二次電池。
[4]
テトラフルオロエチレンに基づく繰り返し単位を更に有する、上記[3]記載のレドックスフロー二次電池。
[5]
前記フッ素系高分子電解質ポリマーが、下記モノマーAに基づく繰り返し単位と下記モノマーBに基づく繰り返し単位を含む共重合体を含む、上記[1]記載のレドックスフロー二次電池。
モノマーA:ラジカル重合により、主鎖に環構造を含む繰り返し単位を有するポリマーを与えるパーフルオロモノマー
モノマーB:CF2=CF−(OCF2CFY1)m−Op−(CF2)n−SO2Y2で表されるパーフルオロビニルエーテル
(式中、Y1はフッ素原子又はトリフルオロメチル基であり、mは0〜3の整数であり、nは1〜12の整数であり、pは0又は1であり、m+p>0、Y2はOH又はNHSO2ZであってZはエーテル性の酸素原子を含んでもよい炭素数1〜6のパーフルオロアルキル基である。)。
[6]
前記モノマーAに基づく繰り返し単位が、下記式(5)で表されるいずれか1種以上の繰り返し単位である、上記[5]記載のレドックスフロー二次電池。
[7]
前記フッ素系高分子電解質ポリマーは、さらに、下記の(A)〜(F)のいずれかの化合物をコモノマーとして共重合したものであり、かつ前記コモノマーに基づく重合単位を反応させて架橋されたものである、上記[1]〜[6]のいずれか記載のレドックスフロー二次電池。
(A)二重結合を2個有するパーフルオロ不飽和化合物。
(B)臭素原子を有するパーフルオロエテン又はパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)。
(C)カルボン酸基、カルボン酸塩基又はカルボン酸エステル基を有するポリフルオロエテン又はポリフルオロ(アルキルビニルエーテル)。
(D)水酸基を有するポリフルオロエテン又はポリフルオロ(アルキルビニルエーテル)。
(E)シアノ基を有するパーフルオロエテン又はパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)。
(F)シアナト基を有するパーフルオロエテン又はパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)。
[8]
前記電解質膜の平衡含水率が5〜80質量%である、上記[1]〜[7]のいずれか記載のレドックスフロー二次電池。
[9]
前記電解質膜がフッ素系微多孔膜からなる補強材を有する、上記[1]〜[8]のいずれか記載のレドックスフロー二次電池。
[10]
前記イオン交換樹脂組成物が、前記フッ素系高分子電解質ポリマー100質量部に対して、0.1〜200質量部のポリアゾール系化合物を含む、上記[1]〜[9]のいずれか記載のレドックスフロー二次電池。
[11]
前記ポリアゾール系化合物が、環内に窒素原子を1個以上含む複素環化合物の重合体、及び環内に窒素原子を1個以上と酸素及び/又は硫黄を含む複素環化合物の重合体からなる群から選択される1種以上である、上記[10]記載のレドックスフロー二次電池。
[12]
前記ポリアゾール系化合物は、ポリイミダゾール系化合物、ポリベンズイミダゾール系化合物、ポリベンゾビスイミダゾール系化合物、ポリベンゾオキサゾール系化合物、ポリオキサゾール系化合物、ポリチアゾール系化合物、及びポリベンゾチアゾール系化合物からなる群から選択される1種以上である、上記[10]又は[11]記載のレドックスフロー二次電池。
[13]
前記フッ素系高分子電解質ポリマーと前記ポリアゾール系化合物とが、少なくともその一部においてイオン結合を形成している、上記[10]〜[12]のいずれか記載のレドックスフロー二次電池。
[14]
前記イオン交換樹脂組成物がCe系添加剤、Co系添加剤、及びMn系添加剤からなる群から選択されるいずれか1種以上を含む、上記[1]〜[13]のいずれか記載のレドックスフロー二次電池。
[15]
前記イオン交換樹脂組成物が、前記フッ素系高分子電解質ポリマー100質量部に対して0.1〜20質量部のポリフェニレンエーテル樹脂及び/又はポリフェニレンスルフィド樹脂を含む、上記[1]〜[14]のいずれか記載のレドックスフロー二次電池。
[16]
前記レドックスフロー二次電池は、バナジウムを含む硫酸電解液を、正極及び負極電解液として用いたバナジウム系レドックスフロー二次電池である、上記[1]〜[15]のいずれか記載のレドックスフロー二次電池。
炭素電極からなる正極を含む正極セル室と、
炭素電極からなる負極を含む負極セル室と、
前記正極セル室と、前記負極セル室とを隔離分離させる、隔膜としての電解質膜と、
を含む電解槽を有し、
前記正極セル室は活物質を含む正極電解液を、前記負極セル室は活物質を含む負極電解液を含み、
前記電解液中の活物質の価数変化に基づき充放電するレドックスフロー二次電池であって、
前記電解質膜がフッ素系高分子電解質ポリマーを主体とするイオン交換樹脂組成物を含み、
前記フッ素系高分子電解質ポリマーの当量質量EWが300〜1300g/eqである。
バナジウム系レドックスフロー二次電池の場合、正極セル室には、バナジウム4価(V4+)及び同5価(V5+)を含む硫酸電解液からなる正極電解液を、負極セル室には、バナジウム3価(V3+)及び同2価(V2+)を含む負極電解液を流通させることにより、電池の充電及び放電が行われる。このとき、充電時には、正極セル室においては、バナジウムイオンが電子を放出するためV4+がV5+に酸化され、負極セル室では外路を通じて戻って来た電子によりV3+がV2+に還元される。この酸化還元反応では、正極セル室ではプロトン(H+)が過剰になり、一方負極セル室では、プロトン(H+)が不足する。隔膜は正極セル室の過剰なプロトンを選択的に負極室に移動させ電気的中性が保たれる。放電時には、この逆の反応が進む。この時の電流効率(%)は、放電電力量を充電電力量で除した比率(%)で表され、両電力量は、電池セルの内部抵抗と隔膜のイオン選択性及びその他電流損失に依存する。内部抵抗の減少は電圧効率を向上させ、イオン選択性の向上及びその他電流損失の低減は、電流効率を向上させるので、レドックスフロー二次電池においては、重要な指標となる。
本実施形態におけるフッ素系高分子電解質ポリマーは、下記式(1)で表される構造を有する重合体(以下、「重合体A」とも言う。)を含んでいてもよい。
−[CF2CX1X2]a−[CF2−CF(CF2−O−(CFR1)b−(CFR2)c−X3)]g− (1)
式中、X1及びX2は、それぞれ独立して、ハロゲン原子及び炭素数1〜3のパーフルオロアルキル基からなる群から選択される1種以上を示す。X3は、COOZ、SO3Z、PO3Z2又はPO3HZを示す。Zは、水素原子、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、又はアミン類(NH4、NH3R1、NH2R1R2、NHR1R2R3、NR1R2R3R4)を示す。R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、アルキル基及びアレーン基からなる群から選択されるいずれか1種以上を示す。ここで、X3がPO3Z2である場合、Zは同じでも異なっていてもよい。R1及びR2は、それぞれ独立して、ハロゲン原子、炭素数1〜10のパーフルオロアルキル基及びフルオロクロロアルキル基からなる群から選択される1種以上を示す。a及びgは、0≦a<1、0<g≦1、a+g=1を満たす数を示す。bは0〜8の整数を示す。cは0又は1を示す。
−(CF2−CF2)−で表される繰り返し単位と、
式(2):CF2=CF−(CF2CFXO)n−[A](式中、Xは、F又は炭素数1〜3のパーフルオロアルキル基を示し、nは0〜5の整数を示す。[A]は(CF2)m−W(mは0〜6の整数を示す。ただし、nとmは同時に0にならない。WはSO3Hを示す。)、又は
式(3):CF2=CF−(CF2)P−CF(−O−(CF2)K−W)若しくはCF2=CF−(CF2)P−CF(−(CF2)L−O−(CF2)m−W)(式中、Pは0〜5の整数を示し、kは1〜5の整数を示し、Lは1〜5の整数を示し、mは0〜6の整数を示す。ただし、kとLは同じでも、異なっていてもよく、P、K、Lは同時に0とはならない。)で表される繰り返し単位、
とからなることが好ましい。
−[CF2CF2]a−[CF2−CF((−(CF2)m−X4)]g− (4)
(式中、a及びgは、0≦a<1、0<g≦1、a+g=1を満たす数を示し、mは1〜6の整数を示し、X4はSO3Hを示す。)
本実施形態における重合体Aは、例えば、樹脂前駆体を製造した後、それを加水分解処理することにより得ることができる。
PFSA樹脂の場合、例えば、下記一般式(5)で表されるフッ化ビニルエーテル化合物と、下記一般式(6)で表されるフッ化オレフィンモノマーとの共重合体からなるPFSA樹脂前駆体を加水分解することにより得られる。
(式中、Xは、F又は炭素数1〜3のパーフルオロアルキル基を示し、nは0〜5の整数を示し、Aは(CF2)m−W、又はCF2=CF−(CF2)P−CF((−O−(CF2)K−W)若しくはCF2=CF−(CF2)P−CF(−(CF2)L−O−(CF2)m−W)を示し、pは0〜12の整数を示し、mは0〜6の整数を示し(ただし、nとmは同時に0にならない。)、kは1〜5の整数を示し、Lは1〜5の整数を示し(ただし、nとL又はKは同時に0とならない。)、Wは加水分解によりSO3Hに転換し得る官能基を示す。)
CF2=CFZ (6)
(式中、Zは、H、Cl、F、炭素数1〜3のパーフルオロアルキル基、又は酸素を含んでいてもよい環状パーフルオロアルキル基を示す。)
Q1、Q2のパーフルオロアルキレン基がエーテル性の酸素原子を有する場合、該酸素原子は、1個であってもよく、2個以上であってもよい。また、該酸素原子は、パーフルオロアルキレン基の炭素原子−炭素原子結合間に挿入されていてもよく、炭素原子結合末端に挿入されていてもよい。パーフルオロアルキレン基は、直鎖状であってもよく、分岐状であってもよく、直鎖状であることが好ましい。パーフルオロアルキレン基の炭素数は、1〜6が好ましく、1〜4がより好ましい。炭素数が6以下であれば、原料の含フッ素モノマーの沸点が低くなり、蒸留精製が容易となる。また、炭素数が6以下であれば、重合体Bの当量質量の増加が抑えられ、電解質膜のプロトン伝導率の低下が抑えられる。
Rf2のパーフルオロアルキル基は、直鎖状であってもよく、分岐状であってもよい。パーフルオロアルキル基の炭素数は、1〜12が好ましい。炭素数が12以下であれば、重合体Bの当量質量の増加が抑えられ、電解質膜のプロトン伝導率の低下が抑えられる。Zとしては、フッ素原子またはトリフルオロメチル基が好ましい。
重合体Bは、さらに、後述する他のモノマーに基づく繰り返し単位(以下、他の単位と記す。)を有していてもよい。他の単位の割合は、重合体Bの、当量質量が後述の好ましい範囲となるように、適宜調整すればよい。
重合体Bは、たとえば、下記工程を経て製造できる。
(I)化合物(u1)、化合物(u2)、および必要に応じて他のモノマーを重合し、−SO2F基を有する前駆体ポリマー(以下、「ポリマーF」と記す。)を得る工程。
(III)ポリマーFの−SO2F基をスルホン酸基、スルホンイミド基、またはスルホンメチド基に変換し、重合体Bを得る工程。
化合物(u1)としては、化合物(m1)が好ましく、化合物(m11)、化合物(m12)または化合物(m13)がより好ましい。
ここで、Y1は、フッ素原子またはトリフルオロメチル基であり、mは、0〜3の整数であり、nは、1〜12の整数であり、pは、0または1であり、かつ、m+p>0である。
不安定末端基とは、連鎖移動反応によって形成される基、ラジカル開始剤に基づく基等であり、具体的には、−COOH基、−CF=CF2基、−COF基、−CF2H基等である。不安定末端基をフッ素化または安定化することにより、ポリマーHの分解が抑えられ、電解質膜の耐久性が向上する。
たとえば、−SO2F基をスルホン酸基に変換する場合は、(III−1)工程を行い、−SO2F基をスルホンイミド基に変換する場合は、(III−2)工程を行う。
(III−1)ポリマーFの−SO2F基を加水分解してスルホン酸塩とし、スルホン酸塩を酸型化してスルホン酸基に変換する工程。
(III−2)ポリマーFの−SO2F基をイミド化して塩型のスルホンイミド基(−SO2NMSO2Rf1基)(ここで、Mは、アルカリ金属または1〜4級のアンモニウムである。)とし、さらに酸型化して酸型のスルホンイミド基(−SO2NHSO2Rf1基)に変換する工程。
加水分解は、たとえば、溶媒中にてポリマーFと塩基性化合物とを接触させて行う。塩基性化合物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が挙げられる。溶媒としては、水、水と極性溶媒との混合溶媒等が挙げられる。極性溶媒としては、アルコール類(メタノール、エタノール等。)、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。酸型化は、たとえば、スルホン酸塩を有するポリマーを、塩酸、硫酸等の水溶液に接触させて行う。加水分解および酸型化は、通常、0〜120℃にて行う。
イミド化としては、下記方法が挙げられる。
(III−2−1)−SO2F基と、Rf1SO2NHMとを反応させる方法。
(III−2−2)アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩、MF、アンモニアまたは1〜3級アミンの存在下で、−SO2F基と、Rf1SO2NH2とを反応させる方法。
(III−2−3)−SO2F基と、Rf1SO2NMSi(CH3)3とを反応させる方法。
酸型化は、塩型のスルホンイミド基を有するポリマーを、酸(硫酸、硝酸、塩酸等。)で処理することにより行う。
単位(7)の側鎖は二つのイオン性基を有しており、一つのイオン性基を側鎖に有する従来ポリマーに比べてイオン性基の熱運動性が抑えられている。そのため、単位(7)を有する重合体Bの軟化温度が高くなると考えられる。また、単位(8)の側鎖は、ポリマーの主鎖の屈曲性を高める効果があるため、単位(7)を有し、かつ単位(8)を有さないポリマーに比べて、単位(7)と単位(8)とを有する重合体Bは、柔軟性が高いと考えられる。
モノマーA:ラジカル重合により、主鎖に環構造を含む繰り返し単位を有するポリマーを与えるパーフルオロモノマー
モノマーB:CF2=CF−(OCF2CFY1)m−Op−(CF2)n−SO2Y2で表されるパーフルオロビニルエーテル
式中、Y1はフッ素原子又はトリフルオロメチル基であり、mは0〜3の整数であり、nは1〜12の整数であり、pは0又は1であり、m+p>0、Y2はOH又はNHSO2ZであってZはエーテル性の酸素原子を含んでもよい炭素数1〜6のパーフルオロアルキル基である。
(A)二重結合を2個有するパーフルオロ不飽和化合物。
(B)臭素原子を有するパーフルオロエテン又はパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)。
(C)カルボン酸基、カルボン酸塩基又はカルボン酸エステル基を有するポリフルオロエテン又はポリフルオロ(アルキルビニルエーテル)。
(D)水酸基を有するポリフルオロエテン又はポリフルオロ(アルキルビニルエーテル)。
(E)シアノ基を有するパーフルオロエテン又はパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)。
(F)シアナト基を有するパーフルオロエテン又はパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)。
電解質膜を25℃の水に含浸した状態で小角X線散乱測定を実施し、得られた散乱プロフィールに対して空セル散乱補正、絶対強度補正を行う。2次元検出器を用いて測定を行った場合は円環平均等によりデータを1次元化し、散乱強度の散乱角依存性を求める。こうして得られた散乱強度の散乱角依存性(散乱プロフィール)を用いて、橋本康博、坂本直紀、飯嶋秀樹 高分子論文集 vol.63 No.3 pp.116 2006に記載された手法に準じてクラスター径を求めることができる。すなわち、クラスター構造が粒径分布を持つコアーシェル型の剛体球で表されると仮定し、このモデルに基づく理論散乱式をもちいて実測の散乱プロフィールのクラスター由来の散乱が支配的な領域をフィッティングすることで平均クラスター直径(クラスター径)、クラスター個数密度を得ることができる。このモデルにおいて、コアの部分がクラスターに相当し、コアの直径がクラスター径となる。なお、シェル層は仮想的なものでシェル層の電子密度はマトリックス部分と同じとする。また厚みは0.25nmとする。
(フッ素系高分子電解質ポリマー)
(1) PFSA樹脂前駆体のメルトフローインデックス
ASTM:D1238に準拠して、測定条件:温度270℃、荷重2160gで測定を行った。
PFSA樹脂0.3gを、25℃、飽和NaCl水溶液30mLに浸漬し、攪拌しながら30分間放置した。次いで、飽和NaCl水溶液中の遊離プロトンを、フェノールフタレインを指示薬として0.01N水酸化ナトリウム水溶液を用いて中和滴定した。中和後に得られた、イオン交換基の対イオンがナトリウムイオンの状態となっているPFSA樹脂分を純水ですすぎ、さらに真空乾燥して秤量した。中和に要した水酸化ナトリウムの物質量をM(mmol)、イオン交換基の対イオンがナトリウムイオンの状態となっているPFSA樹脂の質量をW(mg)とし、下記式より当量質量EW(g/eq)を求めた。
EW=(W/M)−22
膜サンプルを23℃、50%RHの恒温恒湿の室内で1時間以上静置した後、膜厚計(東洋精機製作所製、商品名「B−1」)を用いて膜厚を測定した。
PFSA樹脂の分散液を清澄なガラス板上に塗布し、150℃で約10分間乾燥し、剥離して約30μmの膜を形成させ、これを23℃の水中に約3時間放置し、その後23℃、関係湿度(RH)50%の部屋に24時間放置した時の平衡含水率を測定した。基準の乾燥膜としては、80℃真空乾燥膜を用いた。平衡含水率は、膜の質量変化から算出した。
PFSA樹脂の分散液を清澄なガラス板上に塗布し、150℃で約10分間乾燥し、剥離して約30μmの膜を形成させ、これを23℃の水中に約3時間放置し、表面水をふき取って測定した時の最大含水率を測定した。基準の乾燥膜としては、80℃真空乾燥膜を用いた。最大含水率は、膜の質量変化から算出した。
(6) 細孔分布
微多孔膜の細孔分布は、以下のようにして測定した。まず、微多孔膜サンプルをφ25mmの大きさに切り出し、貫通細孔分布/ガス、流体透過性解析装置(Xonics Corporation製、装置名:Porometer3G)を用いて測定を行った。本装置の測定は、JIS−K−3832に記載のバブルポイント法に準拠しており、まず微多孔膜の細孔体積を試験専用液体(porofil(登録商標))で完全に満たした後、微多孔膜にかかる圧力を徐々に増加させることで、試験専用液の表面張力と印加した気体の圧力、供給流量から細孔分布を求める方法である(バブルポイント・ハーフドライ法)。微多孔膜の細孔分布は、細孔測定範囲:0.065μm〜10.0μm、流量ガス:圧縮空気で測定した。
また、細孔の存在量を下記式により算出した。
(細孔の存在量)=(細孔径0.3μm〜5.0μmの範囲に存在する細孔数)/(細孔径0.065μm〜10.0μmに存在する微多孔膜の全細孔数)
膜サンプルを70mm×10mmの矩形膜に切り出し、JIS K−7127に準拠して弾性率を測定した。
水銀ポロシメータ(島津製作所製、商品名:オートポアIV 9520、初期圧約20kPa)を用いて、水銀圧入法により測定した。
レドックスフロー二次電池は、隔膜の両側にて、液透過性で多孔質の集電体電極(負極用、正極用)を隔膜の両側にそれぞれ配置し、押圧でそれらを挟み、隔膜で仕切られた一方を正極セル室、他方を負極セル室とし、スペーサーで両セル室の厚みを確保した。正極セル室には、バナジウム4価(V4+)及び同5価(V5+)を含む硫酸電解液からなる正極電解液を、負極セル室にはバナジウム3価(V3+)及び同2価(V2+)を含む負極電解液を流通させ、電池の充電及び放電を行った。このとき、充電時には、正極セル室においては、バナジウムイオンが電子を放出するためV4+がV5+に酸化され、負極セル室では外路を通じて戻って来た電子によりV3+がV2+に還元される。この酸化還元反応では、正極セル室ではプロトン(H+)が過剰になり、一方負極セル室では、プロトン(H+)が不足する。隔膜は正極セル室の過剰なプロトンを選択的に負極室に移動させ電気的中性が保たれる。放電時には、この逆の反応が進む。この時の電池効率(エネルギー効率)電流効率(%)は、放電電力量を充電電力量で除した比率(%)で表され、両電力量は、電池セルの内部抵抗と隔膜のイオン選択透過性及びその他電流損失に依存する。また、電流効率(%)は、放電電気量を充電電気量で除した比率(%)で表され、両電気量は、隔膜のイオン選択透過性及びその他電流損失に依存する。電池効率は、電流効率と電圧効率の積で表される。内部抵抗すなわちセル電気抵抗率の減少は電圧効率を向上させ、イオン選択透過性の向上及びその他電流損失の低減は、電流効率を向上させるので、レドックスフロー二次電池において、重要な指標となる。
充放電実験は、上述のようにして得られた電池を用いて行った。全バナジウム濃度が2M/Lで、全硫酸根濃度が4M/Lでの水系電解液を使用し、また、設置した正極及び負極セル室の厚みがそれぞれ5mmで、両多孔質電極と隔膜の間には炭素繊維からなる厚み5mmで嵩密度が約0.1g/cm3の多孔質状のフエルトを挟んで用いた。充放電実験は電流密度80mA/cm2で実施した。
セル電気抵抗率は、ACインピーダンス法を用いて、放電開始時においてAC電圧10mV,周波数20kHzでの直流抵抗値を測定し、それに電極面積を掛けることによって求めた。
(1)PFSA樹脂前駆体の作製
ステンレス製攪拌式オートクレーブに、C7F15COONH4の10%水溶液と純水とを仕込み、十分に真空、窒素置換を行った後、テトラフルオロエチレン(CF2=CF2)(以下、「TFE」とも略記する。)ガスを導入してケージ圧力で0.7MPaまで昇圧した。引き続いて、過硫酸アンモニウム水溶液を注入して重合を開始した。重合により消費されたTFEを補給するため、連続的にTFEガスを供給してオートクレーブの圧力を0.7MPaに保つようにして、供給したTFEに対して、質量比で0.70倍に相当する量のCF2=CFCF2O(CF2)2−SO2Fを連続的に供給して重合を行い、それぞれ重合条件を最適な範囲に調整して、各種のパーフルオロカーボンスルホン酸樹脂前駆体粉末を得た。得られたPFSA樹脂前駆体粉末A1のMFIは0.8(g/10分)であった。
得られたPFSA樹脂前駆体粉末A1を、水酸化カリウム(15質量%)とメチルアルコール(50質量%)を溶解した水溶液中に、80℃で20時間接触させて、加水分解処理を行った。その後、60℃水中に5時間浸漬した。次に、60℃の2N塩酸水溶液に1時間浸漬させる処理を、毎回塩酸水溶液を更新して5回繰り返した後、イオン交換水で水洗、乾燥した。これにより、スルホン酸基(SO3H)を有し、式(1)で表される構造を有するPFSA樹脂の重合体Aを得た。得られた重合体AのEWは750(g/eq)であった。
得られたPFSA樹脂を、エタノール水溶液(水:エタノール=50:50(質量比))と共に5Lオートクレーブ中に入れて密閉し、翼で攪拌しながら160℃まで昇温して5時間保持した。その後、オートクレーブを自然冷却して、5質量%の均一なPFSA樹脂分散液を作製した。次に、これらの100gのPFSA樹脂分散液に純水100gを添加、攪拌した後、この液を80℃に加熱、攪拌しながら、固形分濃度が20質量%になるまで濃縮した。
得られたPFSA樹脂分散液を、分散液(ASF1)とした。
得られた分散液(ASF1)及び混合分散液(ASBF1及びASBF2)を、公知の通常の方法にて、担体シートであるポリイミド製フィルム上にキャストし、120℃(20分)の熱風を当てて、溶媒をほぼ完全に飛ばし、乾燥させることにより膜を得た。これを更に、160℃10分の条件下における熱風空気雰囲気下で、熱処理することにより膜厚50μmの電解質膜を得た。ASF1から得られた電解質膜を実施例1、ASBF1から得られた電解質膜を実施例2、ASBF2から得られた電解質膜を実施例3の電解質膜とした。
25℃水中3時間におけるそれぞれの電解質膜の最大含水率は、それぞれ、ASF1(38質量%)、ASBF1(34質量%)、ASBF2(34質量%)であった。ここで、最大含水率は、平衡含水率測定時に観測される最大値を示す。
電解質膜のイオン伝導度は、ASF1(0.14S/cm)、ASBF1(0.12S/cm)、ASBF2(0.1S/cm)であった。
実施例1の電解質膜を、硝酸セリウム(実施例4)、炭酸セリウム(実施例5)、酢酸マンガン(実施例6)、硝酸コバルト(実施例7)、又は硝酸マンガン(実施例8)を蒸留水に溶解した1%硝酸水溶液に浸漬し、室温で40時間、スターラーを用いて攪拌を行って電解質膜中に各金属イオンを含有させた。なお、浸漬前後の硝酸水溶液を誘導結合プラズマ(ICP)発光分析により分析した結果、電解質膜の各金属イオンの含有率(膜中の−SO3−基の数に対するセリウムイオン、コバルトイオン、マンガンイオンの割合)は、それぞれ、10.2%(実施例4)、10.4%(実施例5)、25.1%(実施例6)、25.2%(実施例7)、25.4%(実施例8)であった。
(1)PTFE微多孔膜1の作製
数平均分子量650万のPTFEファインパウダー1kg当たりに、押出液状潤滑油としての炭化水素油を20℃において463mL加えて混合した。
次に、この混合物をペースト押出しすることにより得られた丸棒状成形体を、70℃に加熱したカレンダーロールによりフィルム状に成形し、PTFEフィルムを得た。このフィルムを250℃の熱風乾燥炉に通して押出助剤を蒸発除去し、平均厚み300μm、幅150mmの未焼成フィルムを得た。
次に、この未焼成PTFEフィルムを長手方向(MD方向)に延伸倍率6.6倍で延伸し、巻き取った。得られたMD方向延伸PTFEフィルムの両端をクリップで挟み、幅方向(TD方向)に延伸倍率8倍で延伸し、熱固定を行い、厚み10μmの延伸PTFE膜を得た。このときの延伸温度は290℃、熱固定温度は360℃であった。作製したPTFE微多孔膜を微多孔膜1とした。微多孔膜1の細孔分布の分布中心は1.29μmであった。
上記分散液ASF1をバーコーター(松尾産業製、バーNo.200、WET膜厚200μm)を用いて基材フィルム上に塗布した(塗布面積:幅約200mm×長さ約500mm)後、分散液が乾ききっていない状態で、PTFE微多孔膜1(膜厚:10μm、空隙率:82%、サンプルサイズ:幅200mm×長さ500mm)を分散液上に積層し、微多孔膜上からゴムローラーを用いて分散液と微多孔膜を圧着させた。このとき微多孔膜の一部に分散液が充填していることを目視にて確認した後、この
膜を90℃のオーブンで20分乾燥させた。次に、得られた膜のPTFE微多孔膜上から分散液を再度同様にして積層させることで微多孔膜の空隙を分散液で十分に充填させ、この膜を90℃のオーブンでさらに20分乾燥させた。このようにして得られた「分散液が十分に含浸したPTFE微多孔膜」を170℃のオーブンで1時間熱処理し、膜厚約30μmの電解質膜を得た。電解質膜の評価結果を表1に示す。
得られた電解質膜の平衡含水率は、12質量%であった。
25℃水中3時間における電解質膜の最大含水率は、23質量%であった。ここで、最大含水率は、平衡含水率測定時に観測される最大値を示す。
電解質膜の寸法変化は、14%であった
特開2008−210793号公報の例1に記載の方法と同様の方法によりPFSA樹脂前駆体を作製した。得られたPFSA樹脂前駆体粉末のMFIは、1.5(g/10分)であった。
得られたPFSA樹脂前駆体粉末を用いて、実施例1〜9と同様の方法によりPFSA樹脂の重合体B(EW:960g/eq)を得て、更に、実施例1〜9と同様の方法により電解質膜を得た。電解質膜の評価結果を表1に示す。
国際公開2004−66426号パンフレットの実施例1に記載の方法と同様の方法によりパーフルオロ(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソール)(PDD)/CF2=CFOCF2CF(CF3)OCF2CF2SO2F(PSVE)共重合体のPFSA樹脂前駆体を作製した。得られたPFSA樹脂前駆体粉末のMFIは、1.5(g/10分)であった。
得られたPFSA樹脂前駆体粉末を用いて、実施例1〜9と同様の方法によりPFSA樹脂の重合体C(EW:1000g/eq)を得て、更に、実施例1〜9と同様の方法により電解質膜を得た。電解質膜の評価結果を表1に示す。
実施例16及び実施例17で得られた電解質膜を、平板プレス機を用いて150℃で面圧2MPaにてプレスし、その後220℃で2時間熱架橋させた。得られたPFSA樹脂のMFIは、1.0(g/10分)であった。電解質膜の評価結果を表1に示す。
重合体Aの代わりにナフィオンDE2021(デュポン社製、20%溶液、EW1050)を用いたこと以外は実施例1と同様の方法により電解質膜を得た。この膜の平衡含水率は4質量%であった。
得られた電解質膜を用いて、寸法変化を測定したところ23%であり、寸法変化が大きかった。
また、実施例と同様の方法により充放電試験を行った結果、電流効率(%)/セル電気抵抗率(Ω・cm2)は94.5/1.20であり、電流効率については、実施例よりも低いレベルであった。これは、比較例1の電解質膜は、イオン選択透過性が低いためと推測される。また、耐久試験として、充放電を200サイクル実施した結果においても、電流効率が86.0%、電気抵抗が1.30であり、耐久性にも劣っていた。
重量平均分子量が4×105のポリプロピレン100質量部に酸化防止剤0.375質量部を加えポリオレフィン組成物を得た。このポリオレフィン組成物30質量部を二軸押出機(58mmφ、L/D=42、強混練タイプ)に投入した。またこの二軸押出機のサイドフィーダーから流動パラフィン70質量部を供給し、200rpmで溶融混練して、押出機中にてポリオレフィン溶液を調製した。
続いて、この押出機の先端に設置されたTダイから220℃で溶融混練物を押出し、冷却ロールで引き取りながらシートを成形した。次いで成形したシートを、110℃で7×5に逐次二軸延伸を行い、延伸膜を得た。得られた延伸膜を塩化メチレンで洗浄して残留する流動パラフィンを抽出除去した後、乾燥および熱処理を行い厚み12μmのポリプロピレン微多孔膜を得た。微多孔膜の細孔分布の分布中心は0.05μmであった。
重合体Aの代わりにナフィオンDE2021(デュポン社製、20%溶液、EW1050)を用い、さらに、上記にて作製したポリプロピレン微多孔膜を用いたこと以外は実施例1と同様の方法により電解質膜を得た。この膜の平衡含水率は4質量%であった。
得られた電解質膜を用いて、寸法変化を測定したところ5%であった。
また、実施例と同様の方法により充放電試験を行った結果、電流効率(%)/セル電気抵抗率(Ω・cm2)は50/2.20であり、電流効率については、実施例よりも低いレベルであった。また、耐久試験として、充放電を200サイクル実施した結果においても、電流効率が25.0%、電気抵抗が4.00であり、耐久性にも劣っていた。
表1に、上記実施例1〜20、及び参考例1〜2の結果を示す。
2 正極セル室
3 負極
4 負極セル室
5 電解質膜
6 電解槽
7 正極電解液タンク
8 負極電解液タンク
9 交直変換装置
10 レドックスフロー二次電池
Claims (16)
- 炭素電極からなる正極を含む正極セル室と、
炭素電極からなる負極を含む負極セル室と、
前記正極セル室と、前記負極セル室とを隔離分離させる、隔膜としての電解質膜と、
を含む電解槽を有し、
前記正極セル室は活物質を含む正極電解液を、前記負極セル室は活物質を含む負極電解液を含み、
前記電解液中の活物質の価数変化に基づき充放電するレドックスフロー二次電池であって、
前記電解質膜がフッ素系高分子電解質ポリマーを主体とするイオン交換樹脂組成物を含み、
前記フッ素系高分子電解質ポリマーの当量質量EW(イオン交換基1当量あたりの乾燥質量グラム数)が300〜1300g/eqであるレドックスフロー二次電池。 - 前記フッ素系高分子電解質ポリマーが、下記式(1)で表される構造を有する重合体を含む、請求項1記載のレドックスフロー二次電池。
−[CF2CX1X2]a−[CF2−CF(CF2−O−(CFR1)b−(CFR2)c−X3)]g− (1)
(式中、X1及びX2は、それぞれ独立して、ハロゲン原子及び炭素数1〜3のパーフルオロアルキル基からなる群から選択される1種以上を示す。X3は、COOZ、SO3Z、PO3Z2又はPO3HZを示す。Zは、水素原子、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、又はアミン類(NH4、NH3R1、NH2R1R2、NHR1R2R3、NR1R2R3R4)を示す。R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、アルキル基及びアレーン基からなる群から選択されるいずれか1種以上を示す。ここで、X3がPO3Z2である場合、Zは同じでも異なっていてもよい。R1及びR2は、それぞれ独立して、ハロゲン原子、炭素数1〜10のパーフルオロアルキル基及びフルオロクロロアルキル基からなる群から選択される1種以上を示す。a及びgは、0≦a<1、0<g≦1、a+g=1を満たす数を示す。bは0〜8の整数を示す。cは0又は1を示す。) - 前記フッ素系高分子電解質ポリマーが、下記式(2)で表される繰り返し単位と、下記式(3)で表される繰り返し単位と、を有する重合体を含む、請求項1記載のレドックスフロー二次電池。
- テトラフルオロエチレンに基づく繰り返し単位を更に有する、請求項3記載のレドックスフロー二次電池。
- 前記フッ素系高分子電解質ポリマーが、下記モノマーAに基づく繰り返し単位と下記モノマーBに基づく繰り返し単位を含む共重合体を含む、請求項1記載のレドックスフロー二次電池。
モノマーA:ラジカル重合により、主鎖に環構造を含む繰り返し単位を有するポリマーを与えるパーフルオロモノマー
モノマーB:CF2=CF−(OCF2CFY1)m−Op−(CF2)n−SO2Y2で表されるパーフルオロビニルエーテル
(式中、Y1はフッ素原子又はトリフルオロメチル基であり、mは0〜3の整数であり、nは1〜12の整数であり、pは0又は1であり、m+p>0、Y2はOH又はNHSO2ZであってZはエーテル性の酸素原子を含んでもよい炭素数1〜6のパーフルオロアルキル基である。)。 - 前記モノマーAに基づく繰り返し単位が、下記式(5)で表されるいずれか1種以上の繰り返し単位である、請求項5記載のレドックスフロー二次電池。
- 前記フッ素系高分子電解質ポリマーは、さらに、下記の(A)〜(F)のいずれかの化合物をコモノマーとして共重合したものであり、かつ前記コモノマーに基づく重合単位を反応させて架橋されたものである、請求項1〜6のいずれか1項記載のレドックスフロー二次電池。
(A)二重結合を2個有するパーフルオロ不飽和化合物。
(B)臭素原子を有するパーフルオロエテン又はパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)。
(C)カルボン酸基、カルボン酸塩基又はカルボン酸エステル基を有するポリフルオロエテン又はポリフルオロ(アルキルビニルエーテル)。
(D)水酸基を有するポリフルオロエテン又はポリフルオロ(アルキルビニルエーテル)。
(E)シアノ基を有するパーフルオロエテン又はパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)。
(F)シアナト基を有するパーフルオロエテン又はパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)。 - 前記電解質膜の平衡含水率が5〜80質量%である、請求項1〜7のいずれか1項記載のレドックスフロー二次電池。
- 前記電解質膜がフッ素系微多孔膜からなる補強材を有する、請求項1〜8のいずれか1項記載のレドックスフロー二次電池。
- 前記イオン交換樹脂組成物が、前記フッ素系高分子電解質ポリマー100質量部に対して、0.1〜200質量部のポリアゾール系化合物を含む、請求項1〜9のいずれか1項記載のレドックスフロー二次電池。
- 前記ポリアゾール系化合物が、環内に窒素原子を1個以上含む複素環化合物の重合体、及び環内に窒素原子を1個以上と酸素及び/又は硫黄を含む複素環化合物の重合体からなる群から選択される1種以上である、請求項10記載のレドックスフロー二次電池。
- 前記ポリアゾール系化合物は、ポリイミダゾール系化合物、ポリベンズイミダゾール系化合物、ポリベンゾビスイミダゾール系化合物、ポリベンゾオキサゾール系化合物、ポリオキサゾール系化合物、ポリチアゾール系化合物、及びポリベンゾチアゾール系化合物からなる群から選択される1種以上である、請求項10又は11記載のレドックスフロー二次電池。
- 前記フッ素系高分子電解質ポリマーと前記ポリアゾール系化合物とが、少なくともその一部においてイオン結合を形成している、請求項10〜12のいずれか1項記載のレドックスフロー二次電池。
- 前記イオン交換樹脂組成物がCe系添加剤、Co系添加剤、及びMn系添加剤からなる群から選択されるいずれか1種以上を含む、請求項1〜13のいずれか1項記載のレドックスフロー二次電池。
- 前記イオン交換樹脂組成物が、前記フッ素系高分子電解質ポリマー100質量部に対して0.1〜20質量部のポリフェニレンエーテル樹脂及び/又はポリフェニレンスルフィド樹脂を含む、請求項1〜14のいずれか1項記載のレドックスフロー二次電池。
- 前記レドックスフロー二次電池は、バナジウムを含む硫酸電解液を、正極及び負極電解液として用いたバナジウム系レドックスフロー二次電池である、請求項1〜15のいずれか1項記載のレドックスフロー二次電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013001183A JP6034200B2 (ja) | 2013-01-08 | 2013-01-08 | レドックスフロー二次電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013001183A JP6034200B2 (ja) | 2013-01-08 | 2013-01-08 | レドックスフロー二次電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014135144A true JP2014135144A (ja) | 2014-07-24 |
JP6034200B2 JP6034200B2 (ja) | 2016-11-30 |
Family
ID=51413288
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013001183A Active JP6034200B2 (ja) | 2013-01-08 | 2013-01-08 | レドックスフロー二次電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6034200B2 (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2542763A (en) * | 2015-09-23 | 2017-04-05 | Cambridge Display Tech Ltd | Flow batteries with enhanced safety using roll-to-roll electroactive polymer films |
WO2018235911A1 (ja) * | 2017-06-21 | 2018-12-27 | Agc株式会社 | 含フッ素重合体、官能基含有含フッ素重合体および電解質膜の製造方法 |
WO2019088298A1 (ja) * | 2017-11-06 | 2019-05-09 | Agc株式会社 | レドックスフロー電池に好適なイオン交換膜 |
JP2019102225A (ja) * | 2017-11-30 | 2019-06-24 | 旭化成株式会社 | レドックスフロー電池用隔膜及びレドックスフロー電池 |
JP2019186155A (ja) * | 2018-04-16 | 2019-10-24 | 旭化成株式会社 | 高分子電解質 |
KR102036766B1 (ko) * | 2018-05-24 | 2019-10-25 | 도레이케미칼 주식회사 | 바나듐 이온 저투과를 목적으로 하는 세공충진형 양쪽성막 및 이의 제조방법 |
CN110429293A (zh) * | 2019-07-09 | 2019-11-08 | 大连理工大学 | 一种用于全钒液流电池的cof/pbi膜及其制备方法 |
CN111446477A (zh) * | 2020-04-03 | 2020-07-24 | 武汉科技大学 | 一种全钒液流电池失效电解液再生的方法 |
WO2020184455A1 (ja) * | 2019-03-08 | 2020-09-17 | 旭化成株式会社 | レドックスフロー電池用電解質膜、レドックスフロー電池、及び電解質膜の製造方法 |
CN112514150A (zh) * | 2018-07-27 | 2021-03-16 | W.L.戈尔及同仁股份有限公司 | 具有连续离聚物相的整体复合膜 |
CN113228364A (zh) * | 2019-01-29 | 2021-08-06 | 住友电气工业株式会社 | 电池单体、电池组及氧化还原液流电池 |
US11309567B2 (en) | 2018-05-17 | 2022-04-19 | Lg Chem, Ltd. | Ion exchange membrane and flow battery including same |
WO2022210571A1 (ja) * | 2021-03-29 | 2022-10-06 | Agc株式会社 | 電解質材料、膜電極接合体および固体高分子形燃料電池 |
EP4050041A4 (en) * | 2019-10-21 | 2023-11-22 | Agc Inc. | FLUOROPOLYMER CONTAINING A FLUOROSULFONYL GROUP AND METHOD FOR PRODUCING SAME, FLUOROPOLYMER CONTAINING SULFONIC ACID GROUP AND METHOD FOR PRODUCING SAME, SOLID POLYMER ELECTROLYTIC MEMBRANE, MEMBRANE-ELECTRODE ASSEMBLY AND SOLID POLYMER FUEL CELL |
JP7421898B2 (ja) | 2018-11-05 | 2024-01-25 | 旭化成株式会社 | イオン交換膜及び電解槽 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004097851A1 (ja) * | 2003-04-28 | 2004-11-11 | Asahi Glass Company Limited | 固体高分子電解質材料、製造方法及び固体高分子型燃料電池用膜電極接合体 |
JP2010018674A (ja) * | 2008-07-09 | 2010-01-28 | Asahi Glass Co Ltd | ポリマー、その製造方法、固体高分子形燃料電池用電解質膜および膜電極接合体 |
WO2013157395A1 (ja) * | 2012-04-16 | 2013-10-24 | 旭硝子株式会社 | 電解質材料、液状組成物および固体高分子形燃料電池用膜電極接合体 |
-
2013
- 2013-01-08 JP JP2013001183A patent/JP6034200B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004097851A1 (ja) * | 2003-04-28 | 2004-11-11 | Asahi Glass Company Limited | 固体高分子電解質材料、製造方法及び固体高分子型燃料電池用膜電極接合体 |
JP2010018674A (ja) * | 2008-07-09 | 2010-01-28 | Asahi Glass Co Ltd | ポリマー、その製造方法、固体高分子形燃料電池用電解質膜および膜電極接合体 |
WO2013157395A1 (ja) * | 2012-04-16 | 2013-10-24 | 旭硝子株式会社 | 電解質材料、液状組成物および固体高分子形燃料電池用膜電極接合体 |
Cited By (32)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2542763A (en) * | 2015-09-23 | 2017-04-05 | Cambridge Display Tech Ltd | Flow batteries with enhanced safety using roll-to-roll electroactive polymer films |
JPWO2018235911A1 (ja) * | 2017-06-21 | 2020-04-23 | Agc株式会社 | 含フッ素重合体、官能基含有含フッ素重合体および電解質膜の製造方法 |
WO2018235911A1 (ja) * | 2017-06-21 | 2018-12-27 | Agc株式会社 | 含フッ素重合体、官能基含有含フッ素重合体および電解質膜の製造方法 |
US10975209B2 (en) | 2017-06-21 | 2021-04-13 | AGC Inc. | Methods for producing fluorinated polymer, fluorinated polymer having functional group and electrolyte membrane |
JP7188395B2 (ja) | 2017-11-06 | 2022-12-13 | Agc株式会社 | レドックスフロー電池に好適なイオン交換膜 |
JPWO2019088298A1 (ja) * | 2017-11-06 | 2020-11-19 | Agc株式会社 | レドックスフロー電池に好適なイオン交換膜 |
WO2019088298A1 (ja) * | 2017-11-06 | 2019-05-09 | Agc株式会社 | レドックスフロー電池に好適なイオン交換膜 |
EP3709419A4 (en) * | 2017-11-06 | 2021-08-25 | AGC Inc. | ION EXCHANGE FILM FOR A REDOX FLOW BATTERY |
CN111373588A (zh) * | 2017-11-06 | 2020-07-03 | Agc株式会社 | 适用于氧化还原液流电池的离子交换膜 |
JP2019102225A (ja) * | 2017-11-30 | 2019-06-24 | 旭化成株式会社 | レドックスフロー電池用隔膜及びレドックスフロー電池 |
JP2019186155A (ja) * | 2018-04-16 | 2019-10-24 | 旭化成株式会社 | 高分子電解質 |
JP7020987B2 (ja) | 2018-04-16 | 2022-02-16 | 旭化成株式会社 | 高分子電解質 |
US11309567B2 (en) | 2018-05-17 | 2022-04-19 | Lg Chem, Ltd. | Ion exchange membrane and flow battery including same |
KR102036766B1 (ko) * | 2018-05-24 | 2019-10-25 | 도레이케미칼 주식회사 | 바나듐 이온 저투과를 목적으로 하는 세공충진형 양쪽성막 및 이의 제조방법 |
US11607680B2 (en) | 2018-05-24 | 2023-03-21 | Toray Advanced Materials Korea Inc | Micropore-filled double-sided membrane for low vanadium ion permeability and method for manufacturing same |
WO2019225873A1 (ko) * | 2018-05-24 | 2019-11-28 | 도레이첨단소재 주식회사 | 바나듐 이온 저투과를 목적으로 하는 세공충진형 양쪽성막 및 이의 제조방법 |
CN112514150B (zh) * | 2018-07-27 | 2023-05-02 | W.L.戈尔及同仁股份有限公司 | 具有连续离聚物相的整体复合膜 |
CN112514150A (zh) * | 2018-07-27 | 2021-03-16 | W.L.戈尔及同仁股份有限公司 | 具有连续离聚物相的整体复合膜 |
JP7421898B2 (ja) | 2018-11-05 | 2024-01-25 | 旭化成株式会社 | イオン交換膜及び電解槽 |
CN113228364B (zh) * | 2019-01-29 | 2023-11-03 | 住友电气工业株式会社 | 电池单体、电池组及氧化还原液流电池 |
CN113228364A (zh) * | 2019-01-29 | 2021-08-06 | 住友电气工业株式会社 | 电池单体、电池组及氧化还原液流电池 |
WO2020184455A1 (ja) * | 2019-03-08 | 2020-09-17 | 旭化成株式会社 | レドックスフロー電池用電解質膜、レドックスフロー電池、及び電解質膜の製造方法 |
JP7098048B2 (ja) | 2019-03-08 | 2022-07-08 | 旭化成株式会社 | レドックスフロー電池用電解質膜、レドックスフロー電池、及び電解質膜の製造方法 |
KR20210093345A (ko) * | 2019-03-08 | 2021-07-27 | 아사히 가세이 가부시키가이샤 | 레독스 플로우 전지용 전해질막, 레독스 플로우 전지, 및 전해질막의 제조 방법 |
JPWO2020184455A1 (ja) * | 2019-03-08 | 2020-09-17 | ||
KR102534907B1 (ko) | 2019-03-08 | 2023-05-26 | 아사히 가세이 가부시키가이샤 | 레독스 플로우 전지용 전해질막, 레독스 플로우 전지, 및 전해질막의 제조 방법 |
US11876267B2 (en) | 2019-03-08 | 2024-01-16 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Electrolyte membrane for redox flow battery, redox flow battery, and method for producing electrolyte membrane |
CN110429293B (zh) * | 2019-07-09 | 2022-04-12 | 大连理工大学 | 一种用于全钒液流电池的cof/pbi膜及其制备方法 |
CN110429293A (zh) * | 2019-07-09 | 2019-11-08 | 大连理工大学 | 一种用于全钒液流电池的cof/pbi膜及其制备方法 |
EP4050041A4 (en) * | 2019-10-21 | 2023-11-22 | Agc Inc. | FLUOROPOLYMER CONTAINING A FLUOROSULFONYL GROUP AND METHOD FOR PRODUCING SAME, FLUOROPOLYMER CONTAINING SULFONIC ACID GROUP AND METHOD FOR PRODUCING SAME, SOLID POLYMER ELECTROLYTIC MEMBRANE, MEMBRANE-ELECTRODE ASSEMBLY AND SOLID POLYMER FUEL CELL |
CN111446477A (zh) * | 2020-04-03 | 2020-07-24 | 武汉科技大学 | 一种全钒液流电池失效电解液再生的方法 |
WO2022210571A1 (ja) * | 2021-03-29 | 2022-10-06 | Agc株式会社 | 電解質材料、膜電極接合体および固体高分子形燃料電池 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6034200B2 (ja) | 2016-11-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6034200B2 (ja) | レドックスフロー二次電池 | |
KR102112645B1 (ko) | 고분자 전해질막 | |
JP6005065B2 (ja) | レドックスフロー二次電池及びレドックスフロー二次電池用電解質膜 | |
KR102112648B1 (ko) | 고분자 전해질막 | |
JP5942210B2 (ja) | レドックスフロー二次電池用隔膜及びそれを用いたレドックスフロー二次電池 | |
JP6172142B2 (ja) | 電解質材料、液状組成物および固体高分子形燃料電池用膜電極接合体 | |
CN107108781B (zh) | 电解质材料、液态组合物以及固体高分子型燃料电池用膜电极接合体 | |
JP2002260705A (ja) | 固体高分子電解質材料、液状組成物、固体高分子型燃料電池、含フッ素ポリマー及び含フッ素ポリマーからなる固体高分子電解質膜 | |
JP6856073B2 (ja) | 電解質材料、それを含む液状組成物およびその使用 | |
JP5489945B2 (ja) | フッ素系高分子電解質膜 | |
JP5972286B2 (ja) | レドックスフロー二次電池及びレドックスフロー二次電池用電解質膜 | |
JP6131051B2 (ja) | レドックスフロー二次電池用電解質膜及びそれを用いたレドックスフロー二次電池 | |
JP5189394B2 (ja) | 高分子電解質膜 | |
JP6971431B1 (ja) | レドックスフロー電池用隔膜、レドックスフロー電池用隔膜の製造方法、レドックスフロー電池用隔膜電極接合体、レドックスフロー電池用セル、及びレドックスフロー電池 | |
JP2014110232A (ja) | フッ素系高分子電解質膜 | |
JP6101494B2 (ja) | レドックスフロー二次電池用電解質膜 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151111 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20160401 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160523 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160714 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160713 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160909 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161003 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161027 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6034200 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |