JP2014108092A - ドラグつまみ、及びこれを用いた釣り用リール - Google Patents

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Abstract

【課題】ドラグつまみ及び釣り用リールにおいて、軸方向の断面が矩形状のコイルバネであっても変形を防ぐ。
【解決手段】リール本体2に回転可能に設けられる操作部材67と、操作部材67の回転によって、操作部材67の回転軸方向に伸縮するコイルバネ73と、コイルバネ73による付勢力を受けてスプール4にドラグ力を付与する受け部材66と、回転軸方向においてコイルバネ73と受け部材66との間に配置され、受け部材66より摩擦係数が小さい摺動部材63と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、ドラグ機構のドラグ力を調整するためのドラグつまみ、およびこれを用いた釣り用リールに関するものである。
一般的に、釣り用リールは、スプールの回転を制動するためのドラグ機構を備えている。このドラグ機構は、ドラグ力を調整するためのドラグつまみと、複数枚のドラグ座金からなる摩擦部とから主に構成される。ドラグつまみは、操作部材と、操作部材に対して相対回転可能に装着される受け部材と、操作部材と受け部材との間に配置されるコイルバネとを有する。このドラグつまみは、操作部材を回転させることによって、内部に収容されるコイルバネを伸縮させて受け部材への付勢力を変化させる。コイルバネの付勢力が変化することによって受け部材による摩擦部への押圧力が変化し、ドラグ力が調整される。
このような構成のドラグつまみに使用されるコイルバネは、円形断面の線材を螺旋状にすることによって形成されているため、圧縮時にコイルバネが径方向に湾曲するおそれがある。この径方向への湾曲を防止するため、特許文献1では、特許文献2及び3に開示されるような断面が矩形状の線材を螺旋状にして形成されるコイルバネをドラグつまみに使用している。
特開2012−205517号公報 特開2002−39243号公報 実公平6−10226号公報
上述したようなドラグつまみに使用される各種のコイルバネは、操作部材を回転させたときに、広がり方向に力を受けると捩れが生じて変形しやすい、すなわち、周方向に力を受けると捩れ変形してしまうおそれがある。なお、この捩れ変形は、特許文献1に示すように断面が矩形状のコイルバネを用いた場合に顕著に現れる。
本発明の課題は、ドラグつまみ及び釣り用リールにおいて、コイルバネの変形を防ぐことにある。
発明1に係るドラグつまみは、釣り用リールのリール本体に回転可能に装着されるスプールの回転を制動するドラグ機構のドラグ力を調整するためのドラグつまみである。このドラグつまみは、操作部材、コイルバネ、受け部材、及び摺動部材を備える。操作部材は、リール本体に回転可能に設けられる。コイルバネは、操作部材の回転によって、操作部材の回転軸方向に伸縮する。受け部材は、コイルバネによる付勢力を受けてスプールにドラグ力を付与する。摺動部材は、回転軸方向においてコイルバネと受け部材との間に配置され、受け部材よりも摩擦係数が小さい。
この構成によれば、コイルバネと受け部材との間に摺動部材が配置されるため、従来、受け部材との摩擦によって周方向の摩擦力が掛かっていたコイルバネには、摺動部材との摩擦によって周方向の摩擦力が掛かるようになる。そして、受け部材よりも摺動部材の方が摩擦係数が小さいため、コイルバネに対して掛かる摩擦力を従来に比べて低減することができる。この結果、摩擦力によるコイルバネの捩れ変形を抑制することができる。
発明2に係るドラグつまみは、釣り用リールのリール本体に回転可能に装着されるスプールの回転を制動するドラグ機構のドラグ力を調整するためのドラグつまみである。このドラグつまみは、操作部材、コイルバネ、受け部材、及び摺動部材を備える。操作部材は、リール本体に回転可能に設けられる。コイルバネは、操作部材の回転によって、操作部材の回転軸方向に伸縮する。受け部材は、コイルバネによる付勢力を受けてスプールにドラグ力を付与する。摺動部材は、回転軸方向においてコイルバネと操作部材との間に配置され、操作部材よりも摩擦係数が小さい。
この構成によれば、コイルバネと操作部材との間に摺動部材が配置されるため、従来、操作部材との摩擦によって周方向の摩擦力が掛かっていたコイルバネには、摺動部材との摩擦によって周方向の摩擦力が掛かるようになる。そして、操作部材よりも摺動部材の方が摩擦係数が小さいため、コイルバネに掛かる摩擦力を従来に比べて低減することができる。この結果、摩擦力によるコイルバネの捩れ変形を抑制することができる。
発明3に係るドラグつまみは、発明1又は2に記載のドラグつまみにおいて、コイルバネの軸方向断面が矩形状である。コイルバネを軸方向の断面が矩形状のコイルバネを用いることによって、コイルバネの径方向への湾曲を防ぐことができる。なお、コイルバネの軸方向断面が矩形状の場合であっても、上述したようにコイルバネに掛かる摩擦力を低減することができるため、コイルバネの捩れ変形を抑制することができる。
発明4に係るドラグつまみは、発明1から3に記載のドラグつまみであって、コイルバネがコイルドウェーブスプリングである。コイルバネをコイルドウェーブスプリングにすることによって、同等の付勢力を保持しつつ軸方向の長さを短くすることができる。
発明5に係る釣り用リールは、リール本体と、リール本体に回転可能に装着されるスプールと、発明1から4のいずれかに記載のドラグつまみを有しておりスプールの回転を制動するドラグ機構と、を備える。
本発明によれば、ドラグつまみ及び釣り用リールにおいて、コイルバネの捩れ変形を防ぐことができる。
本発明の一実施形態が採用されたスピニングリールの側面図。 その側面断面図。 スプールの側面断面図。 スプールの分解斜視図。 ドラグつまみの側面断面図。 ドラグつまみの分解斜視図斜視図。 コイルバネの側面図。 コイルバネの側面断面図。 変形例1に係るドラグつまみの側面断面図。 変形例2に係るコイルバネの側面図。
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態によるスピニングリールは、ハンドル1と、ハンドル1を回転自在に支持するリール本体2と、ロータ3と、スプール4と、スプール4内に収容されるドラグ機構60及びドラグ発音機構85とを備える。ロータ3は、スプール4に釣り糸を巻き付けるものであり、リール本体2の前部に回転自在に支持されている。スプール4は、外周面に釣り糸を巻き取るものであり、ロータ3の前部に前後移動自在に配置される。なお、ハンドル1は、リール本体2の左側と、リール本体2の右側とのいずれにも装着可能である。
[リール本体の構成]
リール本体2は、図1及び図2に示すように、開口2dを有するリールボディ2aと、開口2dを塞ぐようにリールボディ2aに着脱自在に装着された蓋部材2bと、リールボディ2aから斜め上前方に延びる竿取付脚2cとを有する。リールボディ2a及び蓋部材2bは、例えばアルミニウム合金製とすることができる。リールボディ2aは、内部に空間を有しており、その空間内には、後述するロータ駆動機構5及びオシレーティング機構6が設けられる。
ロータ駆動機構5は、ロータ3をハンドル1の回転に連動して回転させるための機構である。このロータ駆動機構5は、図2に示すように、ハンドル1のハンドル軸10が固定されるメインギア軸11aとともに回転するメインギア11と、このメインギア11に噛み合うピニオンギア12とを有する。ピニオンギア12は筒状に形成され、その前部12aはロータ3の中心部を貫通し、ナット13によってロータ3と固定されている。ピニオンギア12は、その軸方向の中間部と後端部とが、リールボディ2aに間隔を隔てて装着された軸受14a,14bによって、リールボディ2aに回転自在に支持されている。
オシレーティング機構6は、釣り糸を均一に巻き取るためにスプール4を前後に移動させるための機構である。より詳細には、オシレーティング機構6は、スプール4の中心部にドラグ機構60を介して連結されたスプール軸(回転軸の一例)15を前後方向に移動させて、スプール4を同方向に移動させるための機構である。オシレーティング機構6は、スプール軸15の下方に平行に配置された螺軸21と、螺軸21に沿って前後方向に移動するスライダ22と、螺軸21の先端に固定された中間ギア23とを有する。スライダ22にはスプール軸15の後端が回転不能に固定される。中間ギア23は、ピニオンギア12と噛み合う。
スプール軸15は、ピニオンギア12の中心部を軸方向に貫通して配置される。スプール軸15は、オシレーティング機構6によって、ピニオンギア12の内部を前後に往復移動する。スプール軸15は、中間部がナット13内に装着された軸受16によって、後部がピニオンギア12の後部内周面によって、軸方向移動自在に支持される。なお、スプール軸15は回転不能であり、ピニオンギア12はスプール軸15に対して相対的に回転自在である。スプール軸15がピニオンギア12と相対回転しながら前後移動するときに、ピニオンギア12にスプール軸15がかじりつくのを防止するために、スプール軸15の表面には、無電解Niメッキが施されている。スプール軸15の先端には、互いに平行な面で構成された回り止めのための係止面15aと、ドラグ調整用の雄ねじ部15bとが形成されている。
〔ロータの構成〕
ロータ3は、円筒部30と、円筒部30の側方に互いに対向して設けられる第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32とを有する。円筒部30と第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32とは一体に成形される。
円筒部30の前部には前壁30aが形成され、この前壁30aの中央部にはボス部30bが設けられる。ボス部30bの中心部には貫通孔が形成され、この貫通孔をピニオンギア12の前部12a及びスプール軸15が貫通する。前壁30aの前部にはナット13が配置され、このナット13によって、ピニオンギア12の前部12aにロータ3が固定される。
第1ロータアーム31は、円筒部30から外方に向けて凸状に湾曲して前方へと延びる。第1ロータアーム31の先端外周側には、第1ベール支持部材40が揺動自在に装着される。第1ベール支持部材40の先端には、釣り糸をスプール4に案内するためのラインローラ41が装着される。第2ロータアーム32は、円筒部30から外方に凸に湾曲して前方に延びる。第2ロータアーム32の先端外周側には、第2ベール支持部材42が揺動自在に装着される。ラインローラ41と第2ベール支持部材42との間には、線材を略U状に湾曲させたベール43が固定される。これらの第1ベール支持部材40、第2ベール支持部材42、ラインローラ41、及びベール43によって、ベールアーム44は構成される。ベールアーム44は、図1に示す糸案内姿勢とそれから反転した糸開放姿勢との間で揺動自在である。
ロータ3の円筒部30の内部にはロータ3の逆転を禁止・解除するための逆転防止機構50が配置される。逆転防止機構50は、内輪が遊転するローラ型のワンウェイクラッチ51と、ワンウェイクラッチ51を作動状態(逆転禁止状態)と非作動状態(逆転許可状態)とに切り換える切換レバー(図示省略)とを有する。
〔スプールの構成〕
スプール4は、図2に示すように、ロータ3の第1ロータアーム31と第2ロータアーム32との間に配置され、スプール軸15の先端に装着される。スプール4は、図3に示すように、たとえばアルミニウム合金製の糸巻き胴部4aと、糸巻き胴部4aの後部に一体で形成されたスカート部4bと、糸巻き胴部4aの前端に一体形成された前フランジ部4cとを有する。スプール4の内部には、設定されたドラグ力がスプール4に作用するようにスプール4を制動するドラグ機構60と、ドラグ作動時に発音するドラグ発音機構85と、が収納される。
糸巻き胴部4aは、円筒状の部材であり、外周面はスプール軸15と平行な周面で構成される。糸巻き胴部4aは、釣り糸が巻き付けられる筒状部4dと、筒状部4dの内周面に一体形成された円板状の支持壁部4eと、支持壁部4eの内周側に形成される筒状の軸支部4fと、を有する。
スカート部4bは、糸巻き胴部4aの後方から径方向に延びる後フランジ部4hと、後フランジ部4hの外周側から後方に筒状に延びる円筒部4iと、を有する。この円筒部4iの内側にロータ3の連結部30が配置される。
前フランジ部4cの外周面には、釣り糸を糸巻き胴部4aからスムーズに放出するための金属製のスプールリング20が装着される。スプールリング20は、先広がりの傾斜面20aを有する。スプールリング20は、リング固定部材19によって前フランジ部4cに固定される。リング固定部材19は、前フランジ部4cから前方に突出する筒状の雌ねじ部4jに螺合する。
図3及び図4に示すように、糸巻き胴部4aの内部において、支持壁部4eの前方には、ドラグ機構60を収納するためのドラグ収納筒部52が一体回転可能に装着される。ドラグ収納筒部52の前方には、軸支部4fとでスプール4をスプール軸15に対して回転自在に支持するための支持筒部53が装着されている。
ドラグ収納筒部52の内部には、ドラグ機構60の後述する摩擦部62が収納される。ドラグ収納筒部52は、周方向に間隔を隔てて形成される複数(たとえば、8つ)の半円形の係止凹部52aを内周面に有する。また、スプール4の支持壁部4eには、複数(例えば4つ)の係合孔4gが周方向に間隔を隔てて形成される。そして、ドラグ収納筒部52は、その各係合孔4gに係合する複数(たとえば、4つ)の係合突起52bを後面に有している。これによって、ドラグ収納筒部52は、スプール4と一体回転する。
支持筒部53は、糸巻き胴部4aの筒状部4dの内周面に嵌合する装着筒部53aと、装着筒部53aの内周面に一体形成される円形壁部53bと、円形壁部53bの内周側に形成される筒状の軸支部53cと、を有する。装着筒部53aの前側外周面53eは、後側外周面53fよりも大径に形成され筒状部4dの内周面に嵌合する。この前側外周面53eには、筒状部4dと支持筒部53との隙間から液体が支持筒部53の後方へ浸入するのを防止するためにOリング54が装着される。Oリング54は、支持筒部53の前側外周面53eに形成された環状溝53dに装着される。装着筒部53aの後面は、ドラグ収納筒部52の前面に接触する。支持筒部53は、その前方でスプール4内部に装着される線材製の抜け止めばね55によって、ドラグ収納筒部52とともに抜け止めされる。抜け止めばね55は、糸巻き胴部4aの前面とリング固定部材19の後面との隙間でスプール4内に保持される。
スプール軸15の外周面には、第1支持部56及び第2支持部57が嵌め込まれ、この第1支持部56及び第2支持部57には2つの軸受58a,58bが装着される。これによって、スプール4をスプール軸15に対して回転自在に支持する。第1支持部56は、スプール軸15に回転可能に装着される。第1支持部56は、鍔部56aと鍔部56aよりも小径の筒部56bとを有する鍔付き円筒状の部材である。第1支持部56は、ドラグつまみ61と摩擦部62との間に、両者に接触して配置される。第1支持部56の筒部56bの外周面には、軸受58aの内輪がカシメ固定される。軸受58aの外輪は、支持筒部53の軸支部53cに装着される。これによって、第1支持部56の筒部56bの外周面に対して軸受58aを簡単に抜け止めできる。
第2支持部57は、スプール軸15の前側部分に形成される係止面15aの後部に固定される。第2支持部57は、小径部57aと大径部57bとを有する大小二段の段付き筒状の部材である。小径部57aには、軸受58bの内輪が装着される。軸受58bの外輪は、糸巻き胴部4aの軸支部4fに装着される。大径部57bには、互いに平行な面で構成された第1係止面57cと、第1係止面と直交する第2係止面57dと、が形成される。この第1係止面57cを貫通するように配置される止めねじ59によって、第2支持部57はスプール軸15に回転不能に固定される。止めねじ59は、すり割り付きのホローセットスクリューを用いたものであり、第1係止面57cを通って係止面15aを貫通するねじ孔にねじ込まれる。
このような構成のスプール4の支持構造では、糸巻き胴部4aの支持壁部4eの前方に支持筒部53を設け,支持筒部53に軸受58aを配置するので、軸支部4fに2つの軸受を並べる従来の構成に比べて、2つの軸受58a,58bの軸方向の間隔を広くすることができる。このため、スプール4の支持間隔が広くなり、スプール4のがたつきを抑えることができる。
〔ドラグ機構の構成〕
ドラグ機構60は、スプール4の糸繰り出し方向への回転を制動してスプール4にドラグ力を作用させるための機構である。図3及び図4に示すように、ドラグ機構60は、ドラグつまみ61と、例えば4枚のドラグ座金62a〜62dを有する摩擦部62と、を備える。
〔ドラグつまみの構成〕
ドラグつまみ61は、図5及び図6に示すように、操作部材67、コイルバネ73、受け部材66、及び摺動部材63を備える。また、ドラグつまみ61は、操作部材67と受け部材66とを軸方向移動不能かつ回転自在に連結する連結部材74と、ドラグつまみ61とスプール4との隙間をシールするための第1シール部材64と、受け部材66と操作部材67との隙間をシールする第2シール部材65と、受け部材66と操作部材67との相対回転によって発音するつまみ発音機構68と、をさらに有する。
受け部材66は、コイルバネ73による付勢力を受けてスプール4にドラグ力を付与するための部材である。受け部材66は、リング状の鍔部66aと、鍔部66aよりも小径の円筒部66bとを有する鍔付き筒状の、例えばアルミニウム合金等の金属製の部材である。受け部材66は、スプール軸15に回転不能かつ軸方向移動自在に設けられる。
円筒部66bの内周部には、スプール軸15の係止面15aに回転不能に係合する長円状の係止スロット66cが形成される。円筒部66bの外周面の第1シール部材64の装着部分の後部には、環状溝66dが形成される。この円筒部66bの後端面が第1支持部56を介して摩擦部62のドラグ座金62aに当接する。
操作部材67は、受け部材66に対向して配置され、受け部材66と相対回転自在に設けられる。操作部材67は、リール本体2に回転可能に設けられる部材であって、スプール軸15に螺合するとともに、鍔部66aを覆うように受け部材66に向けて筒状に突出する部材である。操作部材67は、つまみ体71と、つまみ体71に回転不能かつ軸方向移動自在に装着され、スプール軸15に螺合するナット部72とを有する。
つまみ体71は、合成樹脂製のつまみ本体75と、つまみ本体75の前面に固定される金属製の円板状のカバー部76と、カバー部76の前面に径方向に沿って固定された金属製の操作つまみ77と、を有する。
つまみ本体75は、円板部75aと、円板部75aよりも小径の筒状の突出部75bとを有する。円板部75aの背面側からは、4本のボルト部材80a〜80dが挿入され,カバー部76を貫通して操作つまみ77にねじ込まれる。これによって、カバー部76と操作つまみ77がつまみ本体75に固定される。
突出部75bは、受け部材66の鍔部66aを覆うように受け部材66に向けて筒状に突出する。突出部75bで覆われる受け部材66の鍔部66aは、突出部75bの内周面に装着される連結部材74によって抜け止めされる。これによって、受け部材66と操作部材67とが相対回転自在かつ軸方向移動不能に連結される。つまみ本体75の内周部には、ナット部72を収納するためのナット収納部75cが形成される。ナット収納部75c内において、ナット部72はつまみ本体75に対して軸方向移動自在かつ一体回転可能に収納される。
カバー部76は、つまみ本体75の円板部75aの前面及び外周面の一部を覆うように形成される。この結果、ドラグつまみ61の機構部分を構成する合成樹脂製のつまみ本体75はスプール4内に隠れて外部に露出しなくなる。カバー部76の前面は、中心部分に向けて徐々に厚みが薄くなるように凹む。操作つまみ77は、カバー部76の直径に沿って配置され、前方に突出する。
連結部材74は、弾性を有する金属線材を折り曲げて形成された部材である。連結部材74は、略正方形の角に相当する4つの角部74aを有するC字状のばね部材である。連結部材74は、突出部75bの内周面に形成された環状溝に角部74aが係止されることによって突出部75bの内周面に装着される。連結部材74は、角部74aの間の3つの円弧部74bが鍔部66aの後面に接触することによって、受け部材66を抜け止めする。
ナット部72は、たとえば六角ナットであり、スプール軸15の先端外周面に形成された雄ねじ部15bに螺合する。ナット部72は、つまみ本体75と一体回転することによって、スプール軸15に沿って移動してコイルバネ73を伸縮させる。
コイルバネ73は、操作部材67の回転によって、スプール軸15方向に伸縮する。コイルバネ73は、操作部材67と受け部材66との間に配置される。詳細には、コイルバネ73と受け部材66との間に摺動部材63が配置されるため、コイルバネ73は、操作部材67と摺動部材63との間に配置される。なお、コイルバネ73は圧縮状態で配置されることが好ましい。コイルバネ73は、図7及び図8に示すように、軸方向の断面が矩形状に形成される。すなわち、コイルバネ73は、断面が矩形状の線材を螺旋状とすることによって形成される。コイルバネ73の内径は、スプール軸15の外径よりも大きく、コイルバネ73とスプール軸15とは接触しない。
摺動部材63は、コイルバネ73と受け部材66との間に配置される。摺動部材63は、コイルバネ73の付勢力によって受け部材66に押圧される。摺動部材63は、リング状の部材であって、その内径及び外径は、コイルバネ73とほぼ同じである。摺動部材63は、受け部材66よりも小さい摩擦係数の材料で形成することが好ましい。摺動部材63は、例えば座金形状とすることができる。
第1シール部材64は、たとえば合成ゴム製の円板状の部材である。第1シール部材64は、スプール4の支持筒部53の装着筒部53aの内周面と受け部材66の円筒部66bの外周面との間に配置される。第1シール部材64は、環状溝66dに装着される止め輪70によって後方への移動を規制される。第1シール部材64は、内周面が受け部材66の円筒部66bに装着され、外周部が支持筒部53の装着筒部53aの内周面に接触する。第1シール部材64の内部には、たとえばステンレス合金製の円板状の補強板81が埋設される。補強板81は、第1シール部材64の成形時に金型内に挿入され、インサート成形される。第1シール部材64の外周部には、装着筒部53aの内周面に接触する先細り断面のリップ部64aが形成される。リップ部64aは前方に向けて傾斜する。また、径方向の途中には、前方に突出する断面三角形状の環状突起部64bが形成される。この環状突起部64bが第2シール部材65の背面に接触する。また、第1シール部材64のリップ部64aの前面も第2シール部材65の外周面の後端部に接触する。
第2シール部材65は、たとえば、合成ゴム製の有底筒状の部材である。第2シール部材65は、第1シール部材64と操作部材67との間に配置される。第2シール部材65は、操作部材67のつまみ本体75の突出部75bの外周面に接触可能な筒状の接触部65aと、接触部65aの内周側に形成され突出部75bの後端面に係合する環状凹部65bと、受け部材66の円筒部66bの外周面に装着される円板部65cと、を有する。
このような構成のドラグつまみ61では、受け部材66と操作部材67との間に配置される第2シール部材65が、操作部材67の突出部75bの外周面に接触する筒状の接触部65aを有し、この第2シール部材65によって受け部材66と操作部材67との隙間がシールされる。また、スプール4と受け部材66との間に配置された第1シール部材64によってスプール4と受け部材66との間がシールされる。ここでは、第2シール部材65が筒状の接触部65aで操作部材67のつまみ本体75の突出部75bの外周面に接触している。このため、第1シール部材64と第2シール部材65とを一体形成した場合に、第1シール部材64に水圧が作用して押し下げられても、第2シール部材65が変形しにくくなる。このため、2つのシール部材64,65に水圧が作用しても、受け部材66と操作部材67との間からドラグつまみの内部に液体が流入しにくくなる。しかも、第1シール部材と第2シール部材と別体であるので、第1シール部材64が変形しても第2シール部材65はより変形しにくくなり、ドラグつまみ61の内部に液体がさらに流入しにくくなる。
つまみ発音機構68は、図6に示すように、音出し凹部69aを有する音出し円板69と、つまみ本体75に進退自在に装着される打撃ピン82と、打撃ピン82を音出し凹部69aに向けて付勢するコイルバネ83とを有する。打撃ピン82は、中央部分が大径で先端及び後端が小径でさらに先端が半球状に丸められたピンであり、ドラグ操作時に操作部材67と受け部材66とが相対回転すると、音出し凹部69aとの衝突を繰り返して発音する。
音出し円板69は、合成樹脂製の部材であり、その前面には、周方向に間隔を隔てて多数の音出し凹部69aが形成される。音出し円板69の後面には、鍔部66aに形成される複数の連結孔66eに嵌合する複数の連結突起69bが形成されている。これによって音出し円板69は、受け部材66に対して回り止めされる。
〔摩擦部の構成〕
摩擦部62は、複数(例えば4枚)のドラグ座金62a〜62dを有する。ドラグ座金62aは、図4に示すように、受け部材66に第1支持部56を介して接触し、かつスプール軸15に対して回転不能な金属製の円板部材である。ドラグ座金62bは、スプール4に対して一体回転可能な金属製の円板部材である。ドラグ座金62cは、ドラグ座金62aと同様にスプール軸15に対して回転不能な金属製の円板部材である。ドラグ座金62dは、スプール4及びスプール軸15に対して回転自在なたとえばフェルト製又はグラファイト製の円板部材である。ドラグ座金62a,62cの中心部には、スプール軸15の先端側に形成される係止面15aに係合する長円形の係止スロット62eが形成される。ドラグ座金62bの外周面には、径方向外方に突出する複数(たとえば8つ)の耳部62fが形成される。この耳部62fは、ドラグ収納筒部52の内周面に周方向に間隔を隔てて配置され、軸方向に沿って形成される複数の係止凹部52aに係止されている。これによって、ドラグ座金62bは、スプール4に対して一体回転可能になっている。
ドラグ座金62a〜62dは、支持筒部53を支持する第1支持部56によって抜け止めされる。したがって、支持筒部53の前方に配置される抜け止めばね55を外さないと、ドラグ座金62a〜62dは着脱できない。
[ドラグ発音機構の構成]
ドラグ発音機構85は、ドラグの作動によってスプール軸15とスプール4とが相対回転すると発音する機構である。ドラグ発音機構85は、図4に示すように、スプール4の後フランジ部4hの背面に装着されスプール4と一体回転する第1発音部材86と、第1発音部材86に対して打撃を繰り返す第2発音部材87と、を有する。
第1発音部材86は、鍔付き円筒形状であり、内周面に円弧状の多数の音出し凹部86aが形成される金属製の部材である。第1発音部材86の後面には銘版88が配置され、銘版88とともに、第1発音部材86は後フランジ部4hの背面にねじ止めされる。
第2発音部材87は、音出し凹部86aに向けて進退する2つの打撃ピン87aと、2つの打撃ピン87aを音出し凹部86aに向けて付勢する2つのばね部材87bと、を有する。打撃ピン87aは、第2支持部57の第2係止面57dに回転不能に係合する筒状の収納部材89に収納される。収納部材89は、打撃ピン87aを進退可能に収納する2つの収納溝89cを有する厚肉円筒状の収納本体部89aと、収納本体部89aにねじ止めされ収納溝89cを塞ぐとともに、第2係止面57dに係合する円板状のカバー89bと、を有する。収納本体部89aの2つの収納溝89cは、収納本体部89aの外周面に開口しており、開口側の2つの収納溝89cの間隔が狭くなるように形成される。カバー89bの内周面には、第2係止面57dに係合する係止スロット89dが形成される。収納部材89と、スプール4の支持壁部4eとの間にはワッシャ101が配置される。
カバー89bの後面には、第2支持部57の第1係止面57cに係合する、たとえば合成樹脂製の3枚のスプール位置調整ワッシャ102と、スプール4の後方への移動を規制する2枚の規制ワッシャ103,104とが装着される。規制ワッシャ103,104は、スプール軸15の係止面15aに係合する係止スロット103a,104aが内周部に形成され、スプール軸15に対して回転不能である。規制ワッシャ104は、段付きワッシャであり、規制ワッシャ103とで第3シール部材105を保持する。第3シール部材105の外周部は、第1発音部材86の内周面に接触する。第3シール部材105は、スプール4の後面から摩擦部62を含むスプール4内部への液体の流入を防止するために設けられる。
〔リールの操作及び動作〕
釣りを行う前に魚の大きさや種類に合わせてスプール4の回転を制動する制動力、すなわちドラグ力を調整する。ドラグ力を調整するには、ドラグつまみ61を回す。ドラグつまみ61をたとえば時計回りに回すと、スプール軸15に螺合するナット部72が背面方向(図3、5の右方向)に進行する。コイルバネ73はナット部材72の進行によって、摺動部材63を介して受け部材66を背面方向に付勢し、受け部材66は、コイルバネ73による付勢力を受けてスプール4にドラグ力を付与する。より詳細には、受け部材66が第1支持部56を介して摩擦部62を押圧し、摩擦部62を構成する各ドラグ座金62a〜62dがそれぞれ摩擦力で係合し合うことでスプール4にドラグ力を付与する。このとき、受け部材66と操作部材67との相対回転によって打撃ピン82が音出し凹部69aへの衝突を所定間隔で繰り返し、歯切れがよい軽快なクリック音が発生する。なお、ドラグつまみ61を時計回りに回転させるほど、ドラグ力は大きくなる。
キャスティング時には、ベールアーム44を糸開放姿勢に反転させる。これによって第1ベール支持部材40及び第2ベール支持部材42が揺動する。この状態で釣り竿を握る手の人差し指で釣り糸を引っかけながら釣り竿をキャスティングする。すると釣り糸は仕掛けの重さによって勢いよく放出される。この状態でハンドル1を糸巻取方向に回転させると、ロータ駆動機構5によってロータ3が糸巻取方向に回転し、ベールアーム44がベール反転機構(図示せず)によって糸巻取位置に復帰し、釣り糸がベール43からラインローラ41に移動してスプール4に巻き付けられる。
[特徴]
(1)上記実施形態に係るドラグつまみ61は、釣り用リールのリール本体2に回転可能に装着されるスプール4の回転を制動するドラグ機構60のドラグ力を調整するためのドラグつまみである。このドラグつまみ61は、操作部材67、コイルバネ73、受け部材66、及び摺動部材63を備える。操作部材67は、リール本体2に回転可能に設けられる。コイルバネ73は、操作部材67の回転によって、操作部材67の回転軸方向(図1、2,3、5の左右方向)に伸縮する。受け部材66は、コイルバネ73による付勢力を受けてスプール4にドラグ力を付与する。摺動部材63は、回転軸方向においてコイルバネ73と受け部材66との間に配置され、受け部材よりも摩擦係数が小さい。
以上のように構成される実施形態によれば、以下のような効果を奏する。まず、従来は、コイルバネ73と受け部材66とが接触していたため、コイルバネ73には、受け部材66との摩擦による摩擦力が掛かっていた。これに対して本実施形態によれば、コイルバネ73と受け部材66との間に摺動部材63が配置されるため、コイルバネ73には、摺動部材66との摩擦による周方向の摩擦力が掛かる。そして、受け部材66よりも摺動部材63の方が摩擦係数が小さいため、コイルバネ73に掛かる摩擦力を従来に比べて低減することができる。この結果、摩擦力によるコイルバネ73の捩れ変形を抑制することができる。
(2)上記実施形態に係るコイルバネ73は、その軸方向断面が矩形状である。このような形状のコイルバネ73を用いることによって、コイルバネ73の径方向への湾曲を防ぐことができる。なお、コイルバネ73の軸方向断面が矩形状の場合であっても、上述したようにコイルバネに掛かる摩擦力を低減することができるため、コイルバネ73の捩れ変形を抑制することができる。
(3)上記実施形態に係る釣り用リールは、リール本体2と、リール本体2に回転可能に装着されるスプール4と、ドラグつまみ61を有しておりスプール4の回転を制動するドラグ機構60と、を備える。上述したようにドラグつまみ61に使用されるコイルバネ73に掛かる摩擦力を低減することができるため、コイルバネ73の捩れ変形を抑制することができる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。以下、各変形例について説明する。
変形例1
例えば上記実施形態では、摺動部材73はコイルバネ73と受け部材66との間に配置されるが、図9に示すように、摺動部材73はコイルバネ73と操作部材67との間に配置されてもよい。さらには、摺動部材73が、コイルバネ73と受け部材66との間と、コイルバネ73と操作部材67との間の両方に設置してもよい。
この変形例1に係るドラグつまみ61は、釣り用リールのリール本体2に回転可能に装着されるスプール4の回転を制動するドラグ機構60のドラグ力を調整するためのドラグつまみである。このドラグつまみ61は、操作部材67、コイルバネ73、受け部材66、及び摺動部材63を備える。操作部材67は、リール本体2に回転可能に設けられる。コイルバネ73は、操作部材67の回転によって、操作部材67の回転軸方向に伸縮する。受け部材66は、コイルバネ73による付勢力を受けてスプール4にドラグ力を付与する。摺動部63は、回転軸方向においてコイルバネ73と操作部材67との間に配置され、操作部材67よりも摩擦係数が小さい。
この構成によれば、コイルバネ73と操作部材67との間に摺動部材63が配置されるため、従来、操作部材67との摩擦によって周方向の摩擦力が掛かっていたコイルバネ73には、摺動部材63との摩擦によって周方向の摩擦力が掛かるようになる。そして、操作部材67よりも摺動部材63の方が摩擦係数が小さいため、コイルバネ73に掛かる摩擦力を従来に比べて低減することができる。この結果、摩擦力によるコイルバネ73の捩れ変形を抑制することができる。
変形例2
コイルバネ73は、図10に示すようなコイルドウェーブスプリングであってもよい。詳細には、コイルバネ73は、線材を軸方向に凹凸させ、この凹凸を旋回方向に連続させる波状に形成されてもよい。このコイルバネ73は、隣り合う線材の凸部同士又は凹部同士が対向し、対向する凸部同士が頂点で接触する。このようにコイルバネ73をコイルドウェーブスプリングにすることによって、同等の付勢力を保持しつつ軸方向の長さを短くすることができる。
変形例3
コイルバネ73は、軸方向の断面が円形であってもよい。すなわち、断面が円形の線材を螺旋状にして形成されたコイルバネを用いることもできる。このような構成であっても、上記実施形態と同様に、コイルバネ73に係る摩擦力を低減して、コイルバネ73の捩れ変形を防ぐことができる。
変形例4
摺動部材63は、コイルスプリング73と接触する面、及び受け部材66と接触する面の少なくともいずれか一方の面は平らでなくてもよい。例えば、コイルスプリング73、摺動部材63、及び受け部材66間の摺動をより滑らかにするために潤滑油やグリスなどを使用することができる。そして、この潤滑油やグリスを保持するために、摺動部材63の少なくとも一方の面に溝を形成することができる。この溝は、径方向に沿って連続又は断続的に形成されてもよいし、周方向に連続又は断続的に形成されてもよい。その他にも、摺動部材63の少なくとも一方の面に凹部又は凸部を形成してもよい。
2 リール本体
4 スプール
60 ドラグ機構
61 ドラグつまみ
63 摺動部材
66 受け部材
67 操作部材
73 コイルバネ

Claims (5)

  1. 釣り用リールのリール本体に回転可能に装着されるスプールの回転を制動するドラグ機構のドラグ力を調整するためのドラグつまみであって、
    前記リール本体に回転可能に設けられる操作部材と、
    前記操作部材の回転によって、前記操作部材の回転軸方向に伸縮するコイルバネと、
    前記コイルバネによる付勢力を受けて前記スプールにドラグ力を付与する受け部材と、
    前記回転軸方向において前記コイルバネと前記受け部材との間に配置され、前記受け部材より摩擦係数が小さい摺動部材と、
    を備える、ドラグつまみ。
  2. 釣り用リールのリール本体に回転可能に装着されるスプールの回転を制動するドラグ機構のドラグ力を調整するためのドラグつまみであって、
    前記リール本体に回転可能に設けられる操作部材と、
    前記操作部材の回転によって、前記操作部材の回転軸方向に伸縮するコイルバネと、
    前記コイルバネによる付勢力を受けて前記スプールにドラグ力を付与する受け部材と、
    前記回転軸方向において前記コイルバネと前記操作部材との間に配置され、前記操作部材より摩擦係数が小さい摺動部材と、
    を備える、ドラグつまみ。
  3. 前記コイルバネは、軸方向断面が矩形状である、請求項1又は2に記載の制動装置。
  4. 前記コイルバネは、コイルドウェーブスプリングである、請求項1から3のいずれかに記載の制動装置。
  5. リール本体と、
    前記リール本体に回転可能に装着されるスプールと、
    請求項1から4のいずれかに記載のドラグつまみを有し、前記スプールの回転を制動するドラグ機構と、
    と、を備える釣り用リール。
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