JPH0610226Y2 - クラッチ装置 - Google Patents
クラッチ装置Info
- Publication number
- JPH0610226Y2 JPH0610226Y2 JP1988158630U JP15863088U JPH0610226Y2 JP H0610226 Y2 JPH0610226 Y2 JP H0610226Y2 JP 1988158630 U JP1988158630 U JP 1988158630U JP 15863088 U JP15863088 U JP 15863088U JP H0610226 Y2 JPH0610226 Y2 JP H0610226Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- retainer
- corrugated
- clutch device
- return spring
- spring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
- Springs (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車の自動変速機に組み込まれたクラッチ
装置に関するものでる。
装置に関するものでる。
第3図に示す如き自動変速機(A)は、自動車の発進操
作、変速を自動的に行う機構であるが、機種により個数
は異なるが、複数個のクラッチ装置(20)(30)(40)が組み
込まれている。
作、変速を自動的に行う機構であるが、機種により個数
は異なるが、複数個のクラッチ装置(20)(30)(40)が組み
込まれている。
例えば、第4図に示すようにクラッチ装置(20)は、クラ
ッチドラム側部品(21)、リターンスプリング(22)、リテ
ーナ(23)および環状プレート等の部品(24)で構成されて
おり、他のクラッチ装置(30)(40)も部品構成は酷似して
いる。
ッチドラム側部品(21)、リターンスプリング(22)、リテ
ーナ(23)および環状プレート等の部品(24)で構成されて
おり、他のクラッチ装置(30)(40)も部品構成は酷似して
いる。
従来のクラッチ装置に用いられているリターンスプリン
グは、複数個(一般に8〜20個)のコイルばね(22a)(22
a)…からなり、これ等が第5図及び第6図に示すよう
に、リテーナ(23)の円周等配位置に形成された各円筒状
取付部(23a)(23a)…に一端を嵌装して夫々取付けられて
いる。
グは、複数個(一般に8〜20個)のコイルばね(22a)(22
a)…からなり、これ等が第5図及び第6図に示すよう
に、リテーナ(23)の円周等配位置に形成された各円筒状
取付部(23a)(23a)…に一端を嵌装して夫々取付けられて
いる。
従来のクラッチ装置では、リターンスプリングが上述の
ように構成部品が多くて経済的にも不利であると共に、
リテーナ(23)の円筒状取付部(23a)には第6図に示すよ
うに、先端部にコイルばね(22a)の内径寸法より大きく
ラッパ状に拡開したコイルばね抜け止め(23a′)が形
成されているので、リテーナ(23)へのコイルばね(22a)
の取付けが煩雑であり、しかもリテーナ(23)に複数個の
コイルばね(22a)(22a)…を取付ける必要があるため、か
なりの手数を要するのみならず非常に時間がかかり作業
性がきわめて悪いという欠点があった。
ように構成部品が多くて経済的にも不利であると共に、
リテーナ(23)の円筒状取付部(23a)には第6図に示すよ
うに、先端部にコイルばね(22a)の内径寸法より大きく
ラッパ状に拡開したコイルばね抜け止め(23a′)が形
成されているので、リテーナ(23)へのコイルばね(22a)
の取付けが煩雑であり、しかもリテーナ(23)に複数個の
コイルばね(22a)(22a)…を取付ける必要があるため、か
なりの手数を要するのみならず非常に時間がかかり作業
性がきわめて悪いという欠点があった。
また、各コイルばね(22a)(22a)…の自由高さには製造上
のばらつきがあるため、これ等を多数組合せてセットし
た場合、リテーナ全周にわたって均一な支持力を得るこ
とが困難であり、これをクラッチに用いれば、該クラッ
チの機能に悪影響を与えるという欠点があった。
のばらつきがあるため、これ等を多数組合せてセットし
た場合、リテーナ全周にわたって均一な支持力を得るこ
とが困難であり、これをクラッチに用いれば、該クラッ
チの機能に悪影響を与えるという欠点があった。
この考案は、上記欠点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は上記欠点を解決する手段を提供するものであ
る。
の目的は上記欠点を解決する手段を提供するものであ
る。
本考案は、長さ方向に連続した波形部を形成した弾性を
有する金属帯状薄板を、厚み方向に沿って螺旋状に巻装
し、かつ、隣接する螺旋の上記波形部の山と谷を互いに
対向して当接した波形ばねをリターンスプリングとして
一端部を環状のリテーナに組み付けて用いること、およ
び該リテーンスプリングの一端部の座巻を、リテーナの
中心軸に対して該リテーナと同様な形状に形成してリテ
ーナの機能を持たせたことである。
有する金属帯状薄板を、厚み方向に沿って螺旋状に巻装
し、かつ、隣接する螺旋の上記波形部の山と谷を互いに
対向して当接した波形ばねをリターンスプリングとして
一端部を環状のリテーナに組み付けて用いること、およ
び該リテーンスプリングの一端部の座巻を、リテーナの
中心軸に対して該リテーナと同様な形状に形成してリテ
ーナの機能を持たせたことである。
本考案のクラッチ装置に組み付けられたリターンスプリ
ングの両座巻に対して所定の荷重をかけると、波形部が
弾性変形して所定の長さがたわむと共に、荷重を解くと
波形部が復元し、伸長する。
ングの両座巻に対して所定の荷重をかけると、波形部が
弾性変形して所定の長さがたわむと共に、荷重を解くと
波形部が復元し、伸長する。
その加える荷重は、従来の複数のコイルばねの和に相当
し、たわみはコイルばねと同一になるよう設計されてい
る。
し、たわみはコイルばねと同一になるよう設計されてい
る。
以下本考案の構成を図面に示す実施例について説明す
る。
る。
第1図に示すように本考案に係るクラッチ装置に用いら
れるリターンスプリング(10)は、ばね用鋼帯等の弾性を
有する所定長さの金属帯状薄板によって構成したもの
で、該金属帯状薄板を順次波形部(11a)(11a)…を連続し
て形成しながら厚み方向に沿って螺旋状に巻装した波形
ばね(11)と、該波形ばね(11)の両端部を環状に巻装した
座巻(12)(12)とからなっており、上記波形ばね(11)の隣
接する波形部(11a)(11a)の山と谷を互に対向させて当接
している。
れるリターンスプリング(10)は、ばね用鋼帯等の弾性を
有する所定長さの金属帯状薄板によって構成したもの
で、該金属帯状薄板を順次波形部(11a)(11a)…を連続し
て形成しながら厚み方向に沿って螺旋状に巻装した波形
ばね(11)と、該波形ばね(11)の両端部を環状に巻装した
座巻(12)(12)とからなっており、上記波形ばね(11)の隣
接する波形部(11a)(11a)の山と谷を互に対向させて当接
している。
このような構造のリターンスプリング(10)は、金属帯状
薄板の弾性を利用した波形ばね(11)の波形部(11a)(11a)
…の弾性変形で伸縮する。即ち、両座巻(12)(12)に荷重
が加えられると、波形ばね(11)の波形部(11a)(11a)…が
波高を下げる方向に弾性変形してたわむと共に、この状
態で両座巻(12)(12)の荷重を解くと、波形ばね(11)の波
形部(11a)(11a)…が波高を上げる方向に復元して伸長さ
れる。また、本考案によるリターンスプリング(10)は、
金属帯状薄板を用いているため、大きなたわみを得るこ
とができると共に、波形ばね(11)の波形部(11a)(11a)…
の剛性により所望の荷重を得ることができる。リターン
スプリング(10)とリテーナ(13)の固定方法は、リターン
スプリング(10)の一端部の座巻(12)とリテーナ(13)をス
ポット溶接するとか、かしめる方法がある。
薄板の弾性を利用した波形ばね(11)の波形部(11a)(11a)
…の弾性変形で伸縮する。即ち、両座巻(12)(12)に荷重
が加えられると、波形ばね(11)の波形部(11a)(11a)…が
波高を下げる方向に弾性変形してたわむと共に、この状
態で両座巻(12)(12)の荷重を解くと、波形ばね(11)の波
形部(11a)(11a)…が波高を上げる方向に復元して伸長さ
れる。また、本考案によるリターンスプリング(10)は、
金属帯状薄板を用いているため、大きなたわみを得るこ
とができると共に、波形ばね(11)の波形部(11a)(11a)…
の剛性により所望の荷重を得ることができる。リターン
スプリング(10)とリテーナ(13)の固定方法は、リターン
スプリング(10)の一端部の座巻(12)とリテーナ(13)をス
ポット溶接するとか、かしめる方法がある。
また他の実施例として、第2図に示すようにリターンス
プリング(10)の一端部の座巻(12)にリテーナ機能を持た
せて、リテーナ(13)を省略しても良い。
プリング(10)の一端部の座巻(12)にリテーナ機能を持た
せて、リテーナ(13)を省略しても良い。
次表は、従来の技術(コイルばねを20個使用のクラッ
チ)と本考案のリターンスプリングを比較したものであ
る。
チ)と本考案のリターンスプリングを比較したものであ
る。
〔考案の効果〕 本考案によるクラッチ装置は、構成部品が少なくなると
共に、取付手間が省けるので、コスト低減になる。また
波形部の山と谷を当接した金属帯状薄板を用いるため、
座面荷重分布に多くの荷重ピーク個所が得られ荷重バラ
ンスが安定するものであり、また、従来のコイルばねと
比較し、同一の荷重を加えた場合でも、大きなたわみを
得ることができ、その分ばね長さ方向のコンパクト化が
実現する。
共に、取付手間が省けるので、コスト低減になる。また
波形部の山と谷を当接した金属帯状薄板を用いるため、
座面荷重分布に多くの荷重ピーク個所が得られ荷重バラ
ンスが安定するものであり、また、従来のコイルばねと
比較し、同一の荷重を加えた場合でも、大きなたわみを
得ることができ、その分ばね長さ方向のコンパクト化が
実現する。
また、本考案によるリターンスプリングをクラッチに用
いることにより従来のリテーンスプリングのように、各
コイルばねの自由高さの製造上のばらつきによる支持力
の不均一がないので、クラッチ装置としての機能を向上
させることができる。
いることにより従来のリテーンスプリングのように、各
コイルばねの自由高さの製造上のばらつきによる支持力
の不均一がないので、クラッチ装置としての機能を向上
させることができる。
第1図は本考案に係るクラッチ装置に用いられるリター
ンスプリングの斜視図、第2図はリテーナを省略したリ
ターンスプリングの斜視図である。 第3図は自動変速機における複数のクラッチ位置の略
図、第4図は従来のクラッチ装置の部品構成図、第5図
は従来のリターンスプリングの取付状を示す斜視図、第
6図は第5図のVI−VI線に於ける断面図を示している。 (10)……リターンスプリング、 (11)……波形ばね、(11a)……波形部、 (12)……座巻、(13)……リテーナ。
ンスプリングの斜視図、第2図はリテーナを省略したリ
ターンスプリングの斜視図である。 第3図は自動変速機における複数のクラッチ位置の略
図、第4図は従来のクラッチ装置の部品構成図、第5図
は従来のリターンスプリングの取付状を示す斜視図、第
6図は第5図のVI−VI線に於ける断面図を示している。 (10)……リターンスプリング、 (11)……波形ばね、(11a)……波形部、 (12)……座巻、(13)……リテーナ。
Claims (2)
- 【請求項1】長さ方向に連続した波形部を形成した弾性
を有する金属帯状薄板を、厚み方向に沿って螺旋状に巻
装し、かつ隣接する螺旋の上記波形部の山と谷を互いに
対向して当接した波形ばねをリターンスプリングとして
一端部を環状のリテーナに組み付けて用いたことを特徴
とするクラッチ装置。 - 【請求項2】リターンスプリングの一端部の座巻を、リ
テーナの中心軸に対して該リテーナと同様な形状に形成
してリテーナ機能を持たせたことを特徴とする請求項1
記載のクラッチ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988158630U JPH0610226Y2 (ja) | 1988-12-05 | 1988-12-05 | クラッチ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988158630U JPH0610226Y2 (ja) | 1988-12-05 | 1988-12-05 | クラッチ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0278820U JPH0278820U (ja) | 1990-06-18 |
JPH0610226Y2 true JPH0610226Y2 (ja) | 1994-03-16 |
Family
ID=31439127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988158630U Expired - Lifetime JPH0610226Y2 (ja) | 1988-12-05 | 1988-12-05 | クラッチ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0610226Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2740354A1 (en) | 2012-12-04 | 2014-06-11 | Shimano Inc. | Drag knob and fishing reel using the same |
EP2842421A1 (en) | 2013-08-28 | 2015-03-04 | Shimano Inc. | Coiled wave spring and drag knob |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2580648Y2 (ja) * | 1992-11-25 | 1998-09-10 | サンコール株式会社 | 非線形の荷重特性を具えた波形ばね |
JP2001003969A (ja) * | 1999-06-23 | 2001-01-09 | Suncall Corp | 波形ばね |
JP4669154B2 (ja) * | 2001-05-07 | 2011-04-13 | イーグル工業株式会社 | ダイアフラムアクチュエータ |
JP4949887B2 (ja) * | 2007-02-19 | 2012-06-13 | 株式会社豊田中央研究所 | ドグクラッチアクチュエータ |
JP2017043252A (ja) * | 2015-08-27 | 2017-03-02 | 株式会社東海理化電機製作所 | 車両用視認装置 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4413228Y1 (ja) * | 1965-04-08 | 1969-06-02 | ||
JPS5427466U (ja) * | 1977-07-28 | 1979-02-22 | ||
US4276974A (en) * | 1978-03-27 | 1981-07-07 | Federal-Mogul Corp. | Self-aligning clutch release bearing |
JPS5848780A (ja) * | 1981-09-18 | 1983-03-22 | Yukio Kajino | ジ−ゼルエンジン以外のエンジンの点火方法ならびにその装置 |
JPS6124948U (ja) * | 1984-07-20 | 1986-02-14 | 日本電気株式会社 | 螢光表示管 |
US4694946A (en) * | 1985-09-19 | 1987-09-22 | Dana Corporation | Clutch assembly for a diesel engine blower |
JPS62121426U (ja) * | 1986-01-23 | 1987-08-01 | ||
JPH0529387Y2 (ja) * | 1986-02-21 | 1993-07-28 |
-
1988
- 1988-12-05 JP JP1988158630U patent/JPH0610226Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2740354A1 (en) | 2012-12-04 | 2014-06-11 | Shimano Inc. | Drag knob and fishing reel using the same |
US9004387B2 (en) | 2012-12-04 | 2015-04-14 | Shimano Inc. | Drag knob and fishing reel using the same |
EP2842421A1 (en) | 2013-08-28 | 2015-03-04 | Shimano Inc. | Coiled wave spring and drag knob |
DE202014011012U1 (de) | 2013-08-28 | 2017-05-03 | Shimano Inc. | Spiralwellenfeder und Ziehknopf |
US9700033B2 (en) | 2013-08-28 | 2017-07-11 | Shimano Inc. | Coiled wave spring and drag knob |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0278820U (ja) | 1990-06-18 |
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