JP2565721Y2 - 非分離型針状ころ軸受 - Google Patents
非分離型針状ころ軸受Info
- Publication number
- JP2565721Y2 JP2565721Y2 JP1992065501U JP6550192U JP2565721Y2 JP 2565721 Y2 JP2565721 Y2 JP 2565721Y2 JP 1992065501 U JP1992065501 U JP 1992065501U JP 6550192 U JP6550192 U JP 6550192U JP 2565721 Y2 JP2565721 Y2 JP 2565721Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring
- shaped cover
- flange
- peripheral flange
- needle roller
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案は、事務機やその他各種
の機器に使用される軽スラスト負荷機能付きの非分離型
針状ころ軸受に関する。
の機器に使用される軽スラスト負荷機能付きの非分離型
針状ころ軸受に関する。
【０００２】
【従来の技術】複写機や、レーザプリンタ、その他の事
務機等において、駆動部の支持に、低価格で得られるシ
ェルタイプの針状ころ軸受が一般に使用されている。通
常の針状ころ軸受は、スラスト荷重が負荷できないた
め、スラスト支持が必要な場合は、別途にスラストワッ
シャやスラスト転がり軸受を組み合わせて配置してい
る。
務機等において、駆動部の支持に、低価格で得られるシ
ェルタイプの針状ころ軸受が一般に使用されている。通
常の針状ころ軸受は、スラスト荷重が負荷できないた
め、スラスト支持が必要な場合は、別途にスラストワッ
シャやスラスト転がり軸受を組み合わせて配置してい
る。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】しかし、このようにス
ラスト支持が必要な場合に、複数の軸受を組み合わせて
使用しているため、部品点数が多く、構造が複雑で、機
器の組立工程も増えるという問題点がある。
ラスト支持が必要な場合に、複数の軸受を組み合わせて
使用しているため、部品点数が多く、構造が複雑で、機
器の組立工程も増えるという問題点がある。
【０００４】この考案の目的は、ラジアル荷重と共に、
両方向のスラスト荷重が支持でき、しかも構造が簡単
で、機器への組み込みも容易に行える非分離型針状ころ
軸受を提供することである。
両方向のスラスト荷重が支持でき、しかも構造が簡単
で、機器への組み込みも容易に行える非分離型針状ころ
軸受を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この考案の針状ころ軸受
は、外輪の一端の外周に、この一端から延出するリング
状カバーを取付けて構成される。このリング状カバーお
よび外輪の前記一端に、互いに軸方向隙間を介して並ぶ
内周フランジを各々設け、両内周フランジ間に介在する
外周フランジを内輪に設ける。前記リング状カバーは鋼
板の絞り成形品からなるものであって、一端が前記内周
フランジとなり、他端が外周へ突出する位置決めフラン
ジに形成され、かつ中間に外輪の幅面に係合する係合部
を有する形状に成形されたものである。
は、外輪の一端の外周に、この一端から延出するリング
状カバーを取付けて構成される。このリング状カバーお
よび外輪の前記一端に、互いに軸方向隙間を介して並ぶ
内周フランジを各々設け、両内周フランジ間に介在する
外周フランジを内輪に設ける。前記リング状カバーは鋼
板の絞り成形品からなるものであって、一端が前記内周
フランジとなり、他端が外周へ突出する位置決めフラン
ジに形成され、かつ中間に外輪の幅面に係合する係合部
を有する形状に成形されたものである。
【０００６】請求項２の軸受は、請求項１の構成におい
て、前記内輪の前記外周フランジに絞り軸受材を被せた
ものである。
て、前記内輪の前記外周フランジに絞り軸受材を被せた
ものである。
【０００７】
【作用】この考案の構成によると、外輪の内周フランジ
とリング状カバーの内周フランジとで内輪の外周フラン
ジが挟まれることにより、両方向の軽スラスト荷重が支
持される。ラジアル荷重は転動体を介して通常の針状こ
ろ軸受と同様に支持される。また、前記のようにフラン
ジが挟まれることにより、内輪，外輪，転動体が分離さ
れない非分離型の軸受に構成される。
とリング状カバーの内周フランジとで内輪の外周フラン
ジが挟まれることにより、両方向の軽スラスト荷重が支
持される。ラジアル荷重は転動体を介して通常の針状こ
ろ軸受と同様に支持される。また、前記のようにフラン
ジが挟まれることにより、内輪，外輪，転動体が分離さ
れない非分離型の軸受に構成される。
【０００８】また、リング状カバーに設けられた位置決
めフランジが、外輪のハウジングに対する位置決めに利
用できる。請求項２の構成の場合は、内輪の外周フラン
ジに滑り軸受材が設けてあるため、スラスト荷重時の回
転抵抗は小さなものとなる。
めフランジが、外輪のハウジングに対する位置決めに利
用できる。請求項２の構成の場合は、内輪の外周フラン
ジに滑り軸受材が設けてあるため、スラスト荷重時の回
転抵抗は小さなものとなる。
【０００９】
【実施例】この考案の一実施例を図１に基づいて説明す
る。この針状ころ軸受は、内輪１と外輪２の間に、保持
器３に保持された転動体４を介在させ、外輪２の一端の
外周に、この一端から延出するリング状カバー５を取付
けてある。内外輪１，２およびリング状カバー５は何れ
も鋼板の絞り成形品からなり、シェル型の軸受に構成さ
れる。リング状カバー５の外輪２への固定は、圧入また
はスポット溶接により行われる。
る。この針状ころ軸受は、内輪１と外輪２の間に、保持
器３に保持された転動体４を介在させ、外輪２の一端の
外周に、この一端から延出するリング状カバー５を取付
けてある。内外輪１，２およびリング状カバー５は何れ
も鋼板の絞り成形品からなり、シェル型の軸受に構成さ
れる。リング状カバー５の外輪２への固定は、圧入また
はスポット溶接により行われる。
【００１０】外輪２は両端に内周フランジ２ａ，２ｂを
有する。リング状カバー５は、外輪２の内周フランジ２
ａと軸方向隙間を介して並ぶ内周フランジ５ａと、外周
の位置決めフランジ５ｂとを有し、中間に外輪２の幅面
に係合する係合部５ｃを有する形状に成形されている。
内輪１は、外輪２とリング状カバー５の内周フランジ２
ａ，５ａ間に介在する外周フランジ１ａを有するものと
し、これらフランジ２ａ，５ａ，１ａの係合により、軸
受の全体が非分離型に構成される。
有する。リング状カバー５は、外輪２の内周フランジ２
ａと軸方向隙間を介して並ぶ内周フランジ５ａと、外周
の位置決めフランジ５ｂとを有し、中間に外輪２の幅面
に係合する係合部５ｃを有する形状に成形されている。
内輪１は、外輪２とリング状カバー５の内周フランジ２
ａ，５ａ間に介在する外周フランジ１ａを有するものと
し、これらフランジ２ａ，５ａ，１ａの係合により、軸
受の全体が非分離型に構成される。
【００１１】内輪１の外周フランジ１ａには、滑り軸受
材６が被せてある。滑り軸受材６は、例えば次に示す３
種類〜の何れかの方法で設けられる。熱収縮性の
樹脂からなる樹脂チューブを外周フランジ１ａに被せ、
熱を加えて収縮により内周フランジ１ａを覆う状態に固
定させる。４フッ化樹脂材を用い、スリットを入れた
リング又は成形シート材を外周フランジ１ａに嵌込む。
外周フランジ１ａに４フッ化樹脂材、セラッミク等の
コーティングを施す。
材６が被せてある。滑り軸受材６は、例えば次に示す３
種類〜の何れかの方法で設けられる。熱収縮性の
樹脂からなる樹脂チューブを外周フランジ１ａに被せ、
熱を加えて収縮により内周フランジ１ａを覆う状態に固
定させる。４フッ化樹脂材を用い、スリットを入れた
リング又は成形シート材を外周フランジ１ａに嵌込む。
外周フランジ１ａに４フッ化樹脂材、セラッミク等の
コーティングを施す。
【００１２】この軸受は、例えば同図に鎖線で示すよう
に、ハウジング７の内径孔に嵌合状態に配置し、ハウジ
ング７に止付けられる押え蓋９でリング状カバー５の位
置決めフランジ５ｂを挟み込むことにより取付けられ
る。軸８は内輪１に圧入される。１０は外輪間座を示
す。
に、ハウジング７の内径孔に嵌合状態に配置し、ハウジ
ング７に止付けられる押え蓋９でリング状カバー５の位
置決めフランジ５ｂを挟み込むことにより取付けられ
る。軸８は内輪１に圧入される。１０は外輪間座を示
す。
【００１３】この構成によると、軸８またはハウジング
７よりスラスト荷重が発生した場合、内輪１の外周フラ
ンジ１ａが、外輪２とリング状カバー５の内周フランジ
２ａ，５ａの何れかに摺接することにより、何れの方向
のスラスト荷重であっても支持される。内輪１の外周フ
ランジ１ａには滑り軸受材６が設けてあるため、スラス
ト荷重負荷時の回転抵抗は小さなものとなる。
７よりスラスト荷重が発生した場合、内輪１の外周フラ
ンジ１ａが、外輪２とリング状カバー５の内周フランジ
２ａ，５ａの何れかに摺接することにより、何れの方向
のスラスト荷重であっても支持される。内輪１の外周フ
ランジ１ａには滑り軸受材６が設けてあるため、スラス
ト荷重負荷時の回転抵抗は小さなものとなる。
【００１４】この軸受は、このようにリング状カバー５
を設けた簡単な構成で、スラスト荷重の支持が行える。
また、各内周フランジ２ａ，５ａと外周フランジ１ａと
の係合のため、軸受の全体が非分離型となり、一体部品
として取り扱える。そのため機器への組み込み作業が容
易に行える。しかも、リング状カバー５は、その外周の
位置決めフランジ５ｂが外輪２の外周フランジとして機
能し、軸方向の位置決めに利用できる。
を設けた簡単な構成で、スラスト荷重の支持が行える。
また、各内周フランジ２ａ，５ａと外周フランジ１ａと
の係合のため、軸受の全体が非分離型となり、一体部品
として取り扱える。そのため機器への組み込み作業が容
易に行える。しかも、リング状カバー５は、その外周の
位置決めフランジ５ｂが外輪２の外周フランジとして機
能し、軸方向の位置決めに利用できる。
【００１５】なお、前記実施例はシェル型としたが、ソ
リッド型の針状ころ軸受においても、この考案を適用す
ることができる。
リッド型の針状ころ軸受においても、この考案を適用す
ることができる。
【００１６】
【考案の効果】この考案の非分離型針状ころ軸受は、外
輪の内周フランジとリング状カバーの内周フランジとの
間に内輪の外周フランジを介在させたため、これらのフ
ランジによって両方向のスラスト荷重を支持することが
できる。しかも、リング状カバーを付加だけでスラスト
荷重の支持を行うようにしたため、構造が簡単である。
また、非分離型であって軸受の全体を１部品として取り
扱えるため、機器への組立も容易に行える。
輪の内周フランジとリング状カバーの内周フランジとの
間に内輪の外周フランジを介在させたため、これらのフ
ランジによって両方向のスラスト荷重を支持することが
できる。しかも、リング状カバーを付加だけでスラスト
荷重の支持を行うようにしたため、構造が簡単である。
また、非分離型であって軸受の全体を１部品として取り
扱えるため、機器への組立も容易に行える。
【００１７】また、リング状カバーの外周に位置決めフ
ランジを設けたため、このフランジによってハウジング
に対する外輪の軸方向の位置決めが行える。請求項２の
構成の場合は、内輪の外周フランジに滑り軸受材が設け
てあるため、スラスト荷重時の回転抵抗は小さなものと
なる。
ランジを設けたため、このフランジによってハウジング
に対する外輪の軸方向の位置決めが行える。請求項２の
構成の場合は、内輪の外周フランジに滑り軸受材が設け
てあるため、スラスト荷重時の回転抵抗は小さなものと
なる。
【図１】この考案の一実施例の部分断面図である。
【符号の説明】 １…内輪、１ａ…外周フランジ、２…外輪、２ａ…内周
フランジ、４…転動体、５…リング状カバー、５ａ…内
周フランジ、５ｂ…位置決めフランジ、６…滑り軸受
材、７…ハウジング、８…軸
フランジ、４…転動体、５…リング状カバー、５ａ…内
周フランジ、５ｂ…位置決めフランジ、６…滑り軸受
材、７…ハウジング、８…軸
Claims (2)
- 【請求項１】 外輪の一端の外周にこの一端から延出す
るリング状カバーを取付け、このリング状カバーおよび
外輪の前記一端に、互いに軸方向隙間を介して並ぶ内周
フランジを各々設け、両内周フランジ間に介在する外周
フランジを内輪に設け、前記リング状カバーは鋼板の絞
り成形品からなるものであって、一端が前記内周フラン
ジとなり、他端が外周へ突出する位置決めフランジに形
成され、かつ中間に外輪の幅面に係合する係合部を有す
る形状に成形されたものである非分離型針状ころ軸受。 - 【請求項２】 前記内輪の前記外周フランジに絞り軸受
材を被せた請求項１記載の非分離型針状ころ軸受。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992065501U JP2565721Y2 (ja) | 1992-08-25 | 1992-08-25 | 非分離型針状ころ軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992065501U JP2565721Y2 (ja) | 1992-08-25 | 1992-08-25 | 非分離型針状ころ軸受 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0622617U JPH0622617U (ja) | 1994-03-25 |
| JP2565721Y2 true JP2565721Y2 (ja) | 1998-03-18 |
Family
ID=13288896
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992065501U Expired - Fee Related JP2565721Y2 (ja) | 1992-08-25 | 1992-08-25 | 非分離型針状ころ軸受 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2565721Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0345249A (ja) * | 1989-07-12 | 1991-02-26 | Aloka Co Ltd | 超音波診断装置 |
-
1992
- 1992-08-25 JP JP1992065501U patent/JP2565721Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0622617U (ja) | 1994-03-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |