JPH11299399A - 魚釣用リールの逆転防止装置 - Google Patents

魚釣用リールの逆転防止装置

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JPH11299399A
JPH11299399A JP11511698A JP11511698A JPH11299399A JP H11299399 A JPH11299399 A JP H11299399A JP 11511698 A JP11511698 A JP 11511698A JP 11511698 A JP11511698 A JP 11511698A JP H11299399 A JPH11299399 A JP H11299399A
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JP
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reverse rotation
rotation
control mechanism
preventing
reverse
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JP11511698A
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Akihiko Sato
昭彦 佐藤
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Ryobi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一条件下で制御機構の円滑な回転及び確実
な停止を確保することが可能な魚釣用リールの逆転防止
装置を提供する。 【解決手段】 魚釣用リールの逆転防止装置は、リール
の回転部7と一体回転する逆転防止歯車15と、リール
の固定部により、逆転防止歯車15から離間する解放位
置と、これと係合して回転部7の逆転を阻止する係合位
置との間を移動可能に支持された少なくとも2つの逆転
防止爪16、17と、これ等を回転部7の正転開始に連
動して解放位置に、逆転開始に連動して係合位置へと移
動させる制御機構Cとを具備している。制御機構Cは、
回転部7を構成する回転軸と回転自在に嵌合する嵌合
部、及びこれから半径方向外側に延びて逆転防止爪1
6、17と係合可能な係合部22、23を有し、回転軸
の周りの回転に伴って係合部22、23により逆転防止
爪16、17を解放位置及び係合位置のいずれか一方に
向けて駆動可能なカム体20と、その嵌合部を回転部7
の回転軸の方向から押圧挟持し得るように回転軸の外周
に装着された弾発手段24とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣用リールに設
けられた回転部の逆転を防止する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の魚釣用リールでは、ロータ等の回
転部と一体回転可能に逆転防止歯車としてのラチェット
を設けるとともに、リールの固定部にラチェットと係脱
可能な逆転防止爪を装着し、ロータが逆転操作されたと
きに逆転防止爪をラチェットに係合させている。なお、
本明細書において正転とは、釣り糸が巻き取られるとき
の回転運動を意味し、逆転はその反対に釣り糸が繰り出
されるときの回転運動を意味する。
【0003】この種の逆転防止装置では、逆転防止爪が
ラチェットと係合した状態からロータを正転させた場
合、その逆転防止爪がラチェットの歯部を乗り越えて正
転が許容される。しかしながら、そのような状態でロー
タを正転させると、逆転防止爪とラチェットとが繰り返
し離接して絶え間ない接触音が発生する。
【0004】そこで、実開平6−75166号公報に開
示された逆転防止装置では、ロータの正転時に逆転防止
爪をラチェットから完全に離間した解放位置に保持して
無音での釣り糸の巻き上げを可能としている。すなわ
ち、この装置では、ロータの回転中心に設けられた回転
軸又はその外周に一体回転可能に装着されたカラーの外
周にねじりコイルばね状の制御機構を巻き付けて装着
し、その制御機構の一部をアーム状に構成して逆転防止
爪と係合させている。そして、ロータの正転開始時に、
ロータの回転軸の外周と制御機構の内周との間に作用す
る摩擦力を利用して制御機構を回転させ、その回転によ
り逆転防止爪を解放位置へと駆動している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の装置では、ねじりコイルばね状の制御機構のば
らつきがその回転に大きな影響を及ぼす。即ち、制御機
構の回転は、ロータの回転軸の外周と制御機構の内周と
の間に作用する摩擦力によって著しい影響を受け、この
摩擦力が変動すると、制御機構の円滑な回転及び確実な
停止にばらつきを生ずる。制御機構は上述したようにね
じりコイルばね状に形成されているため、特に、ロータ
の正転及び逆転の各々における初期の段階において、上
述した摩擦力が急激に変動し易い。しかも、リールの製
造ラインにおいて、制御機構毎に上述した摩擦力を均一
に維持するように製品管理することは実質的に不可能で
ある。このような理由により、従来の装置においては、
製品毎に、同一条件下で制御機構の円滑な回転及び確実
な停止を確保することは困難であった。
【0006】本発明の目的は、同一条件下で制御機構の
円滑な回転及び確実な停止を確保することが可能な魚釣
用リールの逆転防止装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ハン
ドルの回転に伴って回転するリールの回転部(7)に対
して一体に回転するように設けられた逆転防止歯車(1
5)と、前記リールの固定部により、前記逆転防止歯車
(15)から離間する解放位置と、前記逆転防止歯車
(15)と係合して前記回転部(7)の逆転を阻止する
係合位置との間を移動可能に支持された少なくとも2つ
の逆転防止爪(16、17)と、前記逆転防止爪(1
6、17)を、前記回転部(7)の正転開始に連動して
前記解放位置に、逆転開始に連動して前記係合位置へと
移動させる制御機構(C)とを具備した魚釣り用リール
の逆転防止装置において、前記制御機構(C)が、前記
回転部(7)を構成する回転軸と回転自在に嵌合する嵌
合部、及びその嵌合部から半径方向外側に延びて前記逆
転防止爪(16、17)と係合可能な係合部(22、2
3)を有し、前記回転軸の周りの回転に伴って前記係合
部(22、23)により前記逆転防止爪(16、17)
を前記解放位置及び前記係合位置の少なくともいずれか
一方に向けて駆動可能なカム体(20)と、前記カム体
(20)の前記嵌合部を前記回転部(7)の前記回転軸
の方向から押圧挟持し得るように前記回転軸の外周に装
着された弾発手段(24)とを備えていることを特徴と
するもので、この装置によって、上述した課題を解決す
る。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の装置におい
て、前記制御機構(C)とこれを押圧させる弾発手段
(24)とをユニット化したことを特徴とする。
【0009】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
の装置において、前記制御機構(C)は、前記回転部
(7)に嵌装されたカム体(20)と、このカム体(2
0)の溝部(20b)に一端が固着されたガイドスプリ
ング(22、23)とからなり、該ガイドスプリング
(22、23)の他端が前記逆転防止爪(16、17)
に係合することを特徴とする。
【0010】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
の装置において、一方の逆転防止爪(16)の逆転防止
歯車(15)に対する位置を他の逆転防止爪(17)の
該位置に対してずらして位相差を形成したことを特徴と
する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態に係る魚釣用リ
ールの逆転防止装置を図1乃至図4を参照して以下に詳
述する。図1は、本発明の逆転防止装置が組み込まれた
スピニングリールの全体構成を示している。このスピニ
ングリールは、不図示の竿管への取付脚1aを有するリ
ール本体1と、そのリール本体1に回転自在に装着され
たハンドル軸2と、リール本体1の前端部にベアリング
3a、3bを介して回転自在に支持された軸筒4とを有
している。
【0012】ハンドル軸2は、リール本体1の側方に配
置された不図示のハンドルの操作によって軸線周りに回
転駆動される。ハンドル軸2にはマスター歯車5が一体
回転可能に装着され、そのマスター歯車5は軸筒4の後
端部に設けられたピニオン6と噛み合っている。軸筒4
の前端部には回転部としてのロータ7がナット8によっ
て一体回転可能に取り付けられている。従って、ハンド
ル軸2が回転すると、その回転がマスター歯車5、ピニ
オン6及び軸筒4を介してロータ7に伝達されてロータ
7が軸筒4の周りに回転する。
【0013】軸筒4の中心にはスプール軸9がその軸線
方向に移動自在に装着される。スプール軸9の先端(図
1の左端)にはスプール10が取り付けられている。ス
プール軸9の後端は不図示のオシレート機構と連結され
る。オシレート機構は、マスター歯車5の回転をスプー
ル軸9の軸線方向の運動に変換してスプール10をリー
ルの前後方向に往復運動させる。
【0014】ロータ7の外周には一対のサポートアーム
7a、7aが設けられ、それらのサポートアーム7a、
7aの先端にはベールアームホルダ11及びベールアー
ムレバー12がピン13、13を中心として回動自在に
取り付けられている。ベールアームレバー12には不図
示の釣り糸を案内するためのラインローラ14が取り付
けられ、そのラインローラ14とベールアームホルダ1
1との間に不図示のベールアームが装着されている。ベ
ールアームを釣り糸の巻き取り位置に倒してラインロー
ラ14に釣り糸を巻き掛けた状態でハンドルを正転させ
ると、ロータ7が正転しつつスプール10が前後に往復
して釣り糸が巻き取られる。
【0015】図1に示すように、ロータ7の内周面には
逆転防止歯車としてのラチェット15が一体に形成され
る。逆転防止爪16、17は、図2に示すように、リー
ル本体1の前端に前方に向けて突出したボス1bにブッ
シュ19を介して嵌合され、支点ねじ18によって揺動
可能に保持されている。これ等逆転防止爪16及び17
は、上述したラチェット15に係合される一対の係合部
16a、16a及び17a、17aをそれぞれ有してい
る。尚、図2においては、逆転防止爪16、17の取り
付け構造の容易な理解を可能ならしめるために、上方の
逆転防止爪16においては、支点ねじ18によって保持
された状態を、下方の逆転防止爪17においては、支点
ねじが取り外された状態をそれぞれ示している。
【0016】逆転防止爪16、17は、支点ねじ18を
中心として、その一端の係合部16a、17aがラチェ
ット15から離間した解放位置と、係合部16a、17
aがラチェット15と噛み合い可能な係合位置との間を
揺動可能であり、これ等逆転防止爪16、17は、爪ば
ね26、27によって係合位置側にそれぞれ付勢されて
いる。ここにおいて、一方の逆転防止爪16のラチェッ
ト15に対する位置を他の逆転防止爪17の該位置に対
してずらして位相差を形成している。即ち、一方の逆転
防止爪16の係合部16aがラチェット15の谷部に位
置しているときに、他方の逆転防止爪17の係合部17
aはラチェット15の山部に位置するように、2つの逆
転防止爪16、17の取付け位置が設定されている。こ
の構成によれば、ラチェット15の歯数を増加させるこ
となく、その歯数の2倍の数だけ係合位置を設定するこ
とができる。
【0017】逆転防止爪16、17は、制御機構Cによ
りロータ7の回転方向に応じて解放位置又は係合位置に
それぞれ切り換えられる。制御機構Cは、図3に示すよ
うに、嵌合部としてのスプリングホルダ20と、カラー
21と、弾発手段としてのコイルスプリング24と、係
合部としての一対のガイドスプリング22、23とから
構成されている。
【0018】カラー21は、軸筒4に一体回転可能に嵌
合され、前端に外向きの大径フランジ21aを、後端に
外向きの小径フランジ21bをそれぞれ有している。大
径フランジ21aと小径フランジ21bとの間におい
て、大径フランジ21aに近接した位置に段部21cが
形成されており、上述した小径フランジ21bはこの段
部21cの高さと同一レベルの位置まで突出している。
【0019】スプリングホルダ20は、上述した小径フ
ランジ21bの外径よりも僅かに大きい内径を有する貫
通孔を有しており、上記カラー21の段部21cに回転
可能に嵌合されている。このスプリングホルダ20は、
図2に示すように、カム体から構成されており、図4に
示すように、ガイドスプリング22の一端22aを圧入
するための取り付け孔20a及びこれに連続する保持溝
20bを有している。これ等の取り付け孔20a及び保
持溝20bはガイドスプリング22のために設けられて
いるが、スプリングホルダ20には、上述と同様の取り
付け孔及び保持溝が他のガイドスプリング23のための
異なる位置に設けられている。
【0020】コイルスプリング24は、一端から他端に
向けて漸次外径が増加する形状を有しており、大径側端
を調整ワッシャ25を介してスプリングホルダ20に当
接させ、小径側端を小径フランジ21bに当接させてい
る。この調整ワッシャ25の内径は、小径フランジ21
bの外径よりも僅かに大きい。
【0021】従って、カラー21の段部21cに、その
小径フランジ21b側からスプリングホルダ20及び調
整ワッシャ25を挿入し、次いで、コイルスプリング2
4を、図3に示すように、調整ワッシャ25と小径フラ
ンジ21bとの間に配置する。この際、コイルスプリン
グ24の小径側端を変形させて、これを僅かに広げれ
ば、小径フランジ21bに容易に係合される。次いで、
ガイドスプリング22、23の一端をスプリングホルダ
20の取り付け孔20aに圧入し、ガイドスプリング2
2、23の一端側部分を保持溝20b内に収める(図4
参照)。このような状態において、ガイドスプリング2
2、23をスプリングホルダ20に接着することが望ま
しい。
【0022】このように、制御機構Cとこれを押圧させ
る弾発手段としてのコイルスプリング24とがユニット
として構成される。即ち、上述した手順で組み合わされ
たカラー21、スプリングホルダ20、調整ワッシャ2
5、コイルスプリング24及びガイドスプリング22、
23は、相互に分離することなく、ユニットとしての単
一の組立体を構成する。
【0023】上述したガイドスプリング22、23の他
端22b、23bは、図2に示すように、逆転防止爪1
6、17のスプリング係止部16b、17bにそれぞれ
係合する。
【0024】以上の構成によれば、ロータ7と一体回転
するカラー21と、スプリングホルダ20との間に、コ
イルスプリング24の反発力に応じて相互に摩擦力が作
用する。このため、軸筒4及びロータ7が正転すると、
その摩擦力によってスプリングホルダ20が軸筒4の周
りに正転方向(図2において時計方向)へ回転し、この
結果、ガイドスプリング22、23の作用によって、逆
転防止爪16、17は、爪ばね26、27に抗して時計
方向に揺動して、ラチェット15から完全に離間する。
従って、両者の間で接触音が発生せず、ロータ7を無音
で正転させて釣り糸を巻き取ることができる。
【0025】この正転時においては、ロータ7と一体回
転するカラー21と、スプリングホルダ20との間にお
いて、コイルスプリング24の反発力に基づく摩擦力が
ロータ7の回転速度に拘わりなく一定に保たれる。従っ
て、必要最小限の摩擦力が働くようにコイルスプリング
24の寸法やばね定数、調整ワッシャ25の厚さや素材
を設定することにより、釣り糸を軽快かつ高速に巻き取
ることができる。しかも、コイルスプリング24の反発
力を、上述したようにその寸法やばね定数を所定の数値
に設定することによって実質的に均一に管理することが
できるので、スプリングホルダ20の円滑な回転が確保
され、特に、ロータ7の正転における初期の段階におい
て、上述した摩擦力が急激に変動することはない。
【0026】一方、ロータ7が逆転するようにハンドル
を操作した場合には、ロータ7と一体回転するカラー2
1と、スプリングホルダ20との間に、コイルスプリン
グ24の反発力に応じて相互に摩擦力が作用した状態
で、スプリングホルダ20が軸筒4の周りに逆転方向
(図2において反時計方向)へ回転し、この結果、ガイ
ドスプリング22、23による逆転防止爪16、17の
引っ張り作用が解除され、逆転防止爪16、17は、爪
ばね26、27の作用により、反時計方向に揺動して、
その係合部16a、17aがラチェット15と係合す
る。
【0027】なお、調整ワッシャー25は省略してもよ
い。但し、調整ワッシャ25を設けた場合には、スプリ
ングホルダ20とコイルスプリング24との間に作用す
る余分な回転抵抗や摩擦力を抑えてこれらの耐久性を向
上させることができる。
【0028】又、上述したスピニングリールは、逆転防
止爪16、17を開放位置と、係合位置とに選択的に保
持するための切り替え機構を備えていることが望まし
い。この切り替え機構は、従来のスピニングリールにお
けると同様のカム機構(例えば、アンチレバーカム)を
備えた適宜の連結手段を含み、リール本体1の外部から
の操作により、逆転防止爪16、17を爪ばね26、2
7に抗して強制的に揺動させて、これを開放位置に保持
できるように構成される。
【0029】上述した実施形態においては、2つの逆転
防止爪が設けられたものとして説明したが、3つ以上設
けてもよい。例えば、3つの逆転防止爪を設ける場合に
は、これ等とラチェットとの噛み合いにおいて位相差を
設けて、これ等の何れか1つがラチェットと噛み合い、
その結果、ラチェットの歯数を増加させることなく、そ
の歯数の3倍の数だけ係合位置を設定することができる
ように構成される。
【0030】本発明はスピニングリールに限定されず、
両軸受けリール等各種の魚釣用リールに適用できる。両
軸受けリールに設ける場合には、例えばハンドル軸にラ
チェットを設け、リール本体の側面、あるいはこれに取
り付けられる側板の内面に逆転防止爪を揺動自在に装着
すればよい。
【0031】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1の発明
によれば、逆転防止爪に係合する制御機構を回転部の軸
方向から押圧挟持しているので、回転部の回転方向や回
転速度に拘わらず、回転軸側と制御機構との摩擦力を一
定に保つことができ、回転操作を軽快に行うことができ
る。制御機構の押圧手段としてコイルスプリングを使用
でき、その寸法や弾発率(ばね定数)あるいは取付状態
での変位量を調整してその弾発力を増減させることによ
り、回転部と制御機構との摩擦力を任意に調整できるの
で、部品の生産や寸法管理が容易になる。回転部や制御
機構に余分な回転抵抗や摩擦力を与えないため、部品の
摩耗や破損を防止でき、リールの耐久性を向上できる。
更に、少なくとも2個の逆転防止爪を備えているので、
回転部の逆転を確実に防止できる。
【0032】請求項2に記載したように、請求項1の装
置において、制御機構とこれを押圧させる弾発手段とを
ユニット化すれば、リールの組立作業の簡易化が図れ
る。
【0033】請求項3に記載したように、請求項1又は
請求項2の装置において、制御機構を、回転部に嵌装さ
れたカム体と、このカム体の溝部に一端が固着されたガ
イドスプリングとから構成し、該ガイドスプリングの他
端を複数の逆転防止爪に係合すれば、カム体の回転に連
動して複数の逆転防止爪を確実且つ容易に揺動させて、
開放位置又は係合位置に保持することができ、構造を簡
略化して軽量化を図ることができる。
【0034】請求項4に記載したように、請求項1乃至
請求項3の装置において、一方の逆転防止爪の逆転防止
歯車に対する位置を他の逆転防止爪の該位置に対してず
らして位相差を形成すれば、ラチェットの歯数を増加さ
せることなく、その歯数と逆転防止爪の数との積の数だ
け係合位置を設定することができ、その結果、逆転ガタ
が小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の逆転防止装置が組み込まれたスピニン
グリールの縦断面図。
【図2】逆転防止爪及び制御機構のリール本体への取り
付け状態を示す正面図。
【図3】制御機構を示す拡大縦断面図。
【図4】ガイドスプリングが取り付けられた制御機構の
断面図。
【符号の説明】
1 リール本体 2 ハンドル軸 4 軸筒 5 マスター歯車 7 ロータ 15 ラチェット(逆転防止歯車) 16、17 逆転防止爪 20 スプリングホルダ(制御機構) 22、23 ガイドスプリング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドルの回転に伴って回転するリール
    の回転部に対して一体に回転するように設けられた逆転
    防止歯車と、 前記リールの固定部により、前記逆転防止歯車から離間
    する解放位置と、前記逆転防止歯車と係合して前記回転
    部の逆転を阻止する係合位置との間を移動可能に支持さ
    れた少なくとも2つの逆転防止爪と、 前記逆転防止爪を、前記回転部の正転開始に連動して前
    記解放位置に、逆転開始に連動して前記係合位置へと移
    動させる制御機構と、を具備した魚釣り用リールの逆転
    防止装置において、前記制御機構が、 前記回転部を構成する回転軸と回転自在に嵌合する嵌合
    部、及びその嵌合部から半径方向外側に延びて前記逆転
    防止爪と係合可能な係合部を有し、前記回転軸の周りの
    回転に伴って前記係合部により前記逆転防止爪を前記解
    放位置及び前記係合位置の少なくともいずれか一方に向
    けて駆動可能なカム体と、 前記カム体の前記嵌合部を前記回転部の前記回転軸の方
    向から押圧挟持し得るように前記回転軸の外周に装着さ
    れた弾発手段と、を備えていることを特徴とする魚釣用
    リールの逆転防止装置。
  2. 【請求項2】 前記制御機構とこれを押圧させる弾発手
    段とをユニット化したことを特徴とする請求項1記載の
    魚釣用リールの逆転防止装置。
  3. 【請求項3】 前記制御機構は、前記回転体に嵌装され
    たカム体と、このカム体の溝部に一端が固着されたガイ
    ドスプリングとからなり、該ガイドスプリングの他端が
    前記逆転防止爪に係合することを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載の魚釣用リールの逆転防止装置。
  4. 【請求項4】 一方の逆転防止爪の逆転防止歯車に対す
    る位置を他の逆転防止爪の該位置に対してずらして位相
    差を形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    何れか1つに記載の魚釣用リールの逆転防止装置。
JP11511698A 1998-04-24 1998-04-24 魚釣用リールの逆転防止装置 Pending JPH11299399A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103843738A (zh) * 2012-12-04 2014-06-11 株式会社岛野 曳力旋钮以及使用该曳力旋钮的垂钓用渔线轮

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JP2014108092A (ja) * 2012-12-04 2014-06-12 Shimano Inc ドラグつまみ、及びこれを用いた釣り用リール
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