JP2011015653A - 電動リールのスプール駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドラグ作動によりモータによる巻き上げ動作が不能になっても、巻き上げ動作を瞬時に再開できるようにする。
【解決手段】スプール駆動装置13は、スプール10を駆動する装置であって、モータ12と、逆転禁止部23と、第1回転伝達機構24と、第2回転伝達機構25と、制動機構26と、を備えている。逆転禁止部23は、モータ12の糸繰り出し方向の逆転を禁止する。第1回転伝達機構24は、モータ12に連結された遊星減速機構42を有し、モータ12の回転をスプール10に伝達する。第2回転伝達機構25は、ドラグ機構28を含み、遊星減速機構42の第2キャリア68に連結され、リール本体1に糸巻取方向に回転可能に装着されたハンドル2の回転を、遊星減速機構42を介してスプール10に伝達する。制動機構26は遊星歯車機構の第2キャリア68を制動する。
【選択図】図3

Description

本発明は、スプール駆動装置、特に、電動リールのリール本体に装着されたスプールを駆動する電動リールのスプール駆動装置に関する。
電動リールは、釣り糸の巻き上げをモータにより行えるリールである。電動リールは、スプール駆動用のモータと、モータの回転を減速する遊星歯車機構を用いた減速機構と、糸繰り出し方向の回転を制動するドラグ機構と、を有している。ドラグ機構は、魚の引きが強いときに釣り糸が切断しないようするために設けられている。ドラグ機構は、ハンドルが装着されたハンドル軸に回転自在に装着されたメインギアを制動するスタードラグ型のものが使用されることが多い。ハンドル軸は、ドラグを作動させるために糸繰り出し方向の回転がワンウェイクラッチにより禁止されている。
この種の電動リールにおいて、ハンドルによる手動巻取、モータ及びハンドルによる追い巻、又はモータによる電動巻取の3種類の巻き上げを行え、かつ3種類の巻き上げのすべてでドラグ機構が作用するものが従来知られている(例えば、特許文献1参照)。従来の3種類の巻き上げのすべてでドラグ機構が作用する電動リールでは、釣法や釣り対象に応じた釣り糸の太さに応じてドラグ力を調整する。
特開2003−79293号公報
前記従来の構成では、例えば鯛などの比較的細い釣り糸を使用する釣りでは、ドラグ力を弱く設定する。このように、ドラグ力を弱く設定すると、魚の引きが強いと巻き上げ時にドラグ機構が作動して釣り糸を巻き上げできないことがある。このような場合、従来はドラグ機構の操作部材を操作してドラグ力を強くして釣り糸を巻き上げている。しかし、ドラグ機構の操作部材でドラグ力を調整すると、ドラグ力を瞬時に強くしにくい。特に、スタードラグ型のものは、ドラグ力を微妙に調整できるようにするために操作部材の1回転当たりのドラグ力の増加割合が小さい。このため、ドラグ作動中にモータによる巻き上げを瞬時に行いにくい。
本発明の課題は、ドラグが作動してモータによる巻き上げ動作ができなくなっても、モータによる巻き上げ動作を瞬時に再開できるようにすることにある。
発明1に係る電動リールのスプール駆動装置は、電動リールのリール本体に装着されたスプールを駆動する装置である。スプール駆動装置は、スプールを糸巻取方向に駆動するモータと、逆転禁止部と、第1回転伝達機構と、第2回転伝達機構と、制動機構と、を備えている。逆転禁止部は、モータの糸繰り出し方向の逆転を禁止する。第1回転伝達機構は、モータの回転を減速する遊星減速機構を有し、モータの回転をスプールに伝達する。第2回転伝達機構は、スプールの糸繰り出し方向の回転を制動するドラグ機構を含み、遊星減速機構のキャリアに連結され、リール本体に糸巻取方向に回転可能に装着されたハンドルの回転を、遊星減速機構を介してスプールに伝達する。制動機構は、遊星減速機構のキャリアを制動する。
このスプール駆動装置では、スプールがモータで駆動される場合は、遊星減速機構を有する第1回転伝達機構を介してスプールに回転が伝達される。第1回転伝達機構の遊星減速機構は、キャリアを介して第2回転伝達機構のドラグ機構に連結されている。このため、電動巻取中であっても、スプールが糸繰り出し方向に回転すると、ドラグ機構によりスプールの糸繰り出し方向の回転が制動される。このとき、ドラグ力が弱く釣り糸を巻き上げられなくなると、制動機構を動作させる。すると、遊星減速機構のキャリアが制動される。キャリアが制動されると、キャリアを介して連結されたドラグ機構による滑りが解消又は減少し、釣り糸の繰り出しを停止又は少なくしてモータによる巻き上げを再開できる。
ここでは、ドラグ機構に連結された遊星減速機構のキャリアを制動する制動機構を設けたので、ドラグ力が弱くて釣り糸を巻き上げられない場合でも、制動機構によりキャリアを制動すると、ドラグ機構による滑りが解消又は減少する。このため、ドラグが作動してモータによる巻き上げができなくなってもモータによる巻き上げを瞬時に再開することができる。
発明2に係る電動リールのスプール駆動装置は、発明1に記載の装置において、制動機構は、制動部材と、制動操作部材と、を有している。制動部材は、キャリアに一体回転可能に連結されている。制動操作部材は、制動部材から離反する離反位置と制動部材と接触する制動位置とに移動自在に設けられ、制動部材を制動操作可能である。
この場合には、キャリアを直接制動するのではなく、キャリアに連結された制動部材を制動操作部材で制動している。このため、制動部材を適宜の位置に配置することにより、制動操作部材を釣り人が操作しやすい位置に配置できる。
発明3に係る電動リールのスプール駆動装置は、発明2に記載の装置において、遊星減速機構は、第1遊星歯車機構と、第2遊星歯車機構と、を有している。第1遊星歯車機構は、第1太陽ギアと、第1遊星ギアと、第1キャリアと、内歯ギアと、を有している。第2遊星歯車機構は、第2太陽ギアと、第2遊星ギアと、第2キャリアと、を有している。第1太陽ギアは、モータの出力軸に一体回転可能に連結されている。第1遊星ギアは、第1太陽ギアに噛み合う少なくとも1つのギアである。第1キャリアは、第1遊星ギアを回転自在に支持しかつ出力軸回りに回転自在である。内歯ギアは、第1遊星ギアに噛み合う。第2太陽ギアは、第1キャリアに一体回転可能に連結されている。第2遊星ギアは、第2太陽ギア及び内歯ギアに噛み合う少なくとも1つのギアである。第2キャリアは、第2遊星ギアを回転自在に支持しかつ出力軸回りに回転自在である。第2キャリアは、第2回転伝達機構に連結され、制動部材は、第2キャリアに一体回転可能に連結されている。
この場合には、遊星減速機構が2つの遊星歯車機構を有しているので、モータの回転を大きく減速できる。また、第2キャリアがドラグ機構を有する第2回転伝達機構に連結され、制動部材が第2キャリアに一体回転可能に連結されている。このため、ドラグ機構と制動部材との距離が近くなり、制動機構でドラグ機構の滑りをさらに瞬時に解消しやすくなる。
発明4に係る電動リールのスプール駆動装置は、発明3に記載の装置において、制動部材は、円板状の部材である。制動操作部材は、制動部材の外周面から離反する離反位置と、外周面に接触する制動位置との間で制動部材の径方向に沿って進退自在な軸部材である。この場合には、円板部材の制動部材の外周面に接触するので、制動操作部材の押圧操作により制動力を調整でき、制動操作が容易になる。
発明5に係る電動リールのスプール駆動装置は、発明4に記載の装置において、制動機構は、リール本体に装着され、径方向に沿って制動操作部材を進退自在かに支持するガイド部材をさらに有する。この場合には、制動操作部材がリール本体ではなくリール本体に装着されたガイド部材によって案内されるので、リール本体に制動操作部材の案内構造を設ける必要がなくなり、リール本体の構造が簡素化する。
発明6に係る電動リールのスプール駆動装置は、発明4又は5に記載の装置において、制動操作部材は、リール本体に対して回転不能である。この場合には、制動操作部材が軸部材であっても、操作時に軸回りに回転しないため、制動部材との接触面を一定に維持できる。
発明7に係る電動リールのスプール駆動装置は、発明3から6のいずれかに記載の装置において、制動操作部材を離反位置に向けて付勢する付勢部材をさらに備える。この場合には、制動操作部材を操作する操作力により制動操作部材が進退するので、制動力を操作力により細かく調整できる。このため、細い釣り糸を使用して制動力を微妙に変化させて釣り糸を細かく繰り出したり巻き上げたりできる。
発明8に係る電動リールのスプール駆動装置は、発明3から7のいずれかに記載の装置において、制動操作部材の操作部分は、リール本体の外側面から釣り糸繰り出し側の前下方を向くように突出して配置されている。この場合には、制動操作部材の操作部分がリール本体の外側面から前下方を向くように突出して配置されている。このため、細い釣り糸を使用することが多い小型の電動リールの場合、パーミングする手の指先で制動操作部材を操作できる。
発明9に係る電動リールのスプール駆動装置は、発明3から8のいずれかに記載の装置において、モータはスプールの外部でリール本体に固定されている。第1回転伝達機構は、第1ギア部材と、第2ギア部材と、ピニオンギアと、をさらに有している。第1ギア部材は、リール本体に回転自在に装着され、内歯ギアと一体回転可能である。第2ギア部材は、リール本体に回転自在に装着され、第1ギア部材に噛み合う。ピニオンギアは、スプールの回転軸回りに回転自在に装着され、第2ギア部材に噛み合う。
この場合には、モータがスプールの外部に配置されているので、スプールの小型化を図ることができる。また、内歯ギアと一体回転する第1ギア部材から第2ギア部材を介してピニオンギアにモータとハンドルからの回転が伝達される。このため、モータとハンドルとで同じ経路を利用してピニオンギアに回転を伝達できる。
発明10に係る電動リールのスプール駆動装置は、発明3から9のいずれかに記載の装置において、第2回転伝達機構は、メインギアと、第3ギア部材と、をさらに有している。メインギアは、ハンドルの回転軸に回転自在に装着されている。第3ギア部材は、第2キャリアに一体回転可能に設けられ、メインギアに噛み合う。ドラグ機構は、回転軸とメインギアとの間に調整可能な制動力を作用させる。この場合には、モータ駆動時に、魚の引きが設定されたドラグ力を超えて釣り糸が繰り出されると、第2キャリアが回転してモータによる駆動力がスプールに伝達されない。しかし、制動機構により第2キャリアを制動すると、第2キャリアの回転が減少又は停止し、モータによる巻き上げが可能になる。
本発明によれば、ドラグ機構に連結された遊星減速機構のキャリアを制動する制動機構を設けたので、ドラグ力が弱くて釣り糸を巻き上げられない場合でも、制動機構によりキャリアを制動すると、ドラグ機構による滑りが解消又は減少する。このため、ドラグが作動してモータによる巻き上げができなくなってもモータによる巻き上げを瞬時に再開することができる。
本発明の一実施形態を採用した電動リールの斜視図。 その第2側カバー側の側面断面図。 図2のIII−III断面図。 遊星減速機構及びその周辺の断面拡大図。 制動機構の断面拡大図。 制動機構の分解斜視図。
<電動リールの全体構成>
図1から図3において、本発明の一実施形態を採用した電動リールは、外部電源から供給された電力により駆動されるとともに、手巻きリールとして使用するときの電源を内部に有するリールである。また、電動リールは糸繰り出し長さ又は糸巻取長さに応じて仕掛けの水深を表示する水深表示機能を有するリールである。
電動リールは、ハンドル2を有し釣り竿に装着可能なリール本体1と、リール本体1の上部に設けられたカウンタケース4と、リール本体1の内部に配置された糸巻用のスプール10と、を備えている。また、スプール10を駆動するスプール駆動機構13をさらに備えている。
リール本体1は、第1側板7a及び第2側板7b並びに第1連結部材7c及び第2連結部材7dからなるフレーム7と、フレーム7の左右を覆う第1側カバー8a及び第2側カバー8bと、フレーム7の前部を覆う前カバー9と、を有している。
第1側板7aには、図3に示すように、スプール10が通過可能な円形開口7eが形成されている。円形開口7eには、スプール10のスプール軸14の第1端(図3左端)を回転自在に支持するスプール支持部17が芯出しされて装着されている。スプール支持部17は、第1側板7aの外側面にネジ止め固定されている。スプール支持部17は、スプール軸14の第1端を支持する第1軸受18aが収納される有底筒状の軸受収納部17aと、軸受収納部17aの外周面に一体形成された円板形状の固定部17bと、を有している。固定部17bは、円形開口7eに嵌合して芯出しされており、その外周側から径方向に突出する複数の固定片(図示せず)を有している。この固定片が第1側板7aの外側面にネジ止めされている。
第2側板7bは、各種の機構を装着するために設けられている。第2側板7bと第2側カバー8bとの間には、スプール駆動機構13と、クラッチ機構16と、クラッチ機構16を制御するクラッチ制御機構20と、キャスティングコントロール機構21と、が設けられている。
第1側板7aと第2側板7bとの間には、スプール10と、スプール10に釣り糸を均一に巻き付けるためのレベルワインド機構22と、が設けられている。また、第2側板7bを挟んでスプール10に動力を伝達する動力伝達状態(クラッチオン)と動力を遮断する動力遮断状態(オフ)とに切り換えるクラッチ機構16が配置されている。リール本体1の後部において、第1側板7aと第2側板7bとの間には、クラッチ機構16をオンオフ操作するためのクラッチ操作部材11が揺動可能に設けられている。クラッチ操作部材11は、図3に実線で示すクラッチオン位置と、二点鎖線で示すクラッチオフ位置と、の間で揺動する。
リール本体1は、第2側板7bの外側面に間隔を隔てて配置され、第2側カバー8bとの間の空間に上記の機構を装着するための機構装着板19をさらに備えている。機構装着板19は、第2側板7bの外側面にネジ止め固定されている。
第1連結部材7cは、第1側板7a及び第2側板7bの下部を前後2箇所で連結する。第2連結部材7dはスプール10の前部を連結する。第1連結部材7cは、板状の部分であり、その左右方向の略中央部分に釣り竿に取り付けるための竿取付脚7fが一体形成されている。第2連結部材7dは、概ね円筒状の部分であり、その内部にスプール10駆動用のモータ12(図2及び図3)が収容されている。
第1側カバー8aは、第1側板7aの外縁部に例えばネジ止めされている。第1側カバー8aの前部下面には、電源ケーブル接続用のコネクタ15が下向きに装着されている。
ハンドル2側の第2側カバー8bには、ハンドル2が一体回転可能に連結されたハンドル軸30を回転自在に支持する第1ボス部8cが外方に突出して形成されている。第1ボス部8cの後方には、スプール軸14の第2端を支持する第2ボス部8dが外方に突出して形成されている。第2側カバー8bの第1ボス部8cの上方には、モータ12を複数段階に制御するための調整レバー5(図1参照)が揺動自在に支持されている。
前カバー9は、第1側板7a及び第2側板7bの前部外側面の上下2箇所で、例えばネジ止め固定されている。前カバー9には、釣り糸通過用の横長開口9a(図2)が形成されている。
カウンタケース4は、第1側板7a及び第2側板7bの上部に載置され、第1側板7a及び第2側板7bの外側面にネジ止め固定されている。カウンタケース4の内部には、水深表示用の液晶ディスプレイが収納されている。また、カウンタケース4の内部には、モータ12及び液晶ディスプレイを制御する、例えばマイクロコンピュータからなるリール制御部が設けられている。
スプール10は、スプール軸14に一体回転可能に装着されている。スプール10は、筒状の糸巻胴部10aと、糸巻胴部の両側に一体形成された大径の第1フランジ部10b及び第2フランジ部10cと、を有している。スプール軸14は、糸巻胴部10aの内周部に圧入等の適宜の固定手段により固定されている。
スプール軸14の第1端は、前述したようにスプール支持部17で第1軸受18aにより支持されている。スプール軸14の第2端(図3右端)は、第2側カバー8bの第2ボス部8dに第2軸受18bにより支持されている。
スプール軸14は、スプール10が固定された大径部14aと、大径部14aの第1端側の第1小径部14bと、大径部14aの第2端側の第2小径部14cと、を有している。大径部14aのスプール固定部分より第2小径部14c側には、クラッチ機構16を構成するクラッチピン16aが径方向を貫通して装着されている。
クラッチ機構16は、クラッチピン16aと、後述するピニオンギア32の図3左側端面に径方向に沿って十字に凹んで形成されたクラッチ凹部16bと、を有している。ピニオンギア32は、クラッチ機構16を構成するとともに後述する第1回転伝達機構24を構成している。ピニオンギア32は、スプール軸14方向に沿って、図3に示すクラッチオン位置とクラッチオン位置より図3右側のクラッチオフ位置との間で移動する。クラッチオン位置では、クラッチピン16aがクラッチ凹部16bに係合してピニオンギア32の回転がスプール軸14に伝達され、クラッチ機構16は、クラッチオン状態になる。このクラッチオン状態では、ピニオンギア32とスプール軸14とが一体回転可能になる。また、クラッチオフ位置では、クラッチ凹部16bがクラッチピン16aから離反してピニオンギア32の回転がスプール軸14に伝達されない。このため、クラッチ機構16は、クラッチオフ状態になり、スプール10は自由回転可能になる。
クラッチ制御機構20は、クラッチ操作部材11の図2に実線で示すクラッチオン位置と図2に二点鎖線で示すクラッチオフ位置との間の揺動によりクラッチ機構16をクラッチオン状態とクラッチオフ状態とに切り換える。クラッチ制御機構20は、図2及び図3に示すように、クラッチ操作部材11が連結され、スプール軸14回りに回動するクラッチカム20aと、クラッチカム20aに係合するクラッチヨーク20bと、を有している。クラッチカム20aは、機構装着板19に回動自在に支持されている。クラッチヨーク20bは、クラッチカム20aの回動によりピニオンギア32をスプール軸14方向に沿ってクラッチオン位置とクラッチオフ位置とに移動させる。クラッチヨーク20bは、機構装着板19に立設された2本のガイド軸20cによってスプール軸14に沿って案内される。クラッチ操作部材11がクラッチオン位置からクラッチオフ位置に揺動すると、クラッチカム20aがスプール軸14を中心として図2反時計回りに回動する。すると、クラッチカム20aがクラッチヨーク20bをスプール軸14の第2端側に押圧する。この結果、クラッチ機構16がクラッチオフ状態になる。また、クラッチ操作部材11がクラッチオフ位置からクラッチオン位置に揺動すると、クラッチカム20aがスプール軸14を中心として図2時計回りに回動する。すると、クラッチカム20aによるクラッチヨーク20bの押圧が解除され、クラッチヨーク20bが図示しない戻しバネによりスプール軸14の第1端側に付勢される。この結果、ピニオンギア32がクラッチオン位置に戻り、クラッチ機構16がクラッチオン状態になる。なお、クラッチオフ状態からクラッチオン状態への復帰動作は、ハンドル2の糸巻取方向に回転により動作するリターン機構27(図2)の作用によっても行われる。
キャスティングコントロール機構21は、図3に示すように、スプール軸14の両端を押圧してスプール10を制動する機構である。キャスティングコントロール機構21は、第2ボス部8dの外周面に螺合する制動キャップ51と、スプール支持部17内及び制動キャップ51内に配置されスプール軸14の第1端面及び第2端面に各別に接触する第1制動プレート52a及び第2制動プレート52bと、を有している。
レベルワインド機構22は、第1側板7aと第2側板7bに両端が回転自在に支持された螺軸53と、螺軸53に係合する釣り糸ガイド54と、を有している。螺軸53の外周面には交差する螺旋状溝53aが形成されている。螺軸53の、図3右端には、スプール駆動機構13に連結された従動ギア55が一体回転可能に装着されている。釣り糸ガイド54は、螺軸53の外周側に配置された断面がC字形状のガイド部材56により螺軸53の軸方向に沿って案内される。釣り糸ガイド54は、螺軸53の螺旋状溝53aに係合し、螺軸53の回転により螺軸53に沿って往復移動する。これにより、スプール10の糸巻取方向の回転に連動して釣り糸がスプール10に概ね均一に巻き取られる。
<スプール駆動機構の構成>
本発明の一実施形態による電動リールのスプール駆動装置であるスプール駆動機構13は、スプール10を糸巻取方向に駆動する。また、巻取時にスプール10にドラグ力を発生させて釣り糸の切断を防止する。スプール駆動機構13は、図2から図4に示すように、モータ12と、モータ12の糸巻取方向の回転を禁止する逆転禁止部23と、第1回転伝達機構24と、第2回転伝達機構25と、制動機構26と、を備えている。第1回転伝達機構24は、遊星減速機構42を含み、モータ12の回転をスプール10に伝達する。第2回転伝達機構25は、ハンドル2の回転を、第1回転伝達機構24を介してスプール10に伝達する。制動機構26は、遊星減速機構42の後述する第2キャリア68を制動する。
図4に示すように、モータ12は、前述した第2連結部材7dの内部に収容されている。モータ12は、図4左側の第1面から突出する第1出力軸12aと、図4右側の第2面から突出する第2出力軸12bと、を有している。第1出力軸12a及び第2出力軸12bは、スプール軸14と平行に配置されている。第1出力軸12aには、逆転禁止部23を構成するローラ型の第1ワンウェイクラッチ40が装着されている。第1ワンウェイクラッチ40は、モータ12の糸繰り出し方向の回転を禁止する。第1ワンウェイクラッチ40は、外輪40aがモータ12を第1側板7aに固定するための円板状のモータ固定部材41に回転不能に装着されている。また内輪40bが第1出力軸12aに一体回転可能に装着されている。モータ固定部材41は、その外周側から径方向に突出する複数の固定片(図示せず)を有している。この固定片が第1側板7aの外側面にネジ止め固定されている。
<第1回転伝達機構の構成>
第1回転伝達機構24は、図4に示すように、モータ12の第2出力軸12bに連結された遊星減速機構42を有している。遊星減速機構42は、モータ12の第2出力軸12bに連結された第1遊星歯車機構60と、第1遊星歯車機構60に連結された第2遊星歯車機構61と、を有している。
第1遊星歯車機構60は、モータ12の第2出力軸12bに一体回転可能に連結された第1太陽ギア62と、第1太陽ギア62に噛み合う少なくとも1つ(例えば3つ)の第1遊星ギア63と、第1遊星ギア63を回転自在に支持しかつ第2出力軸12b回りに回転自在な第1キャリア64と、第1遊星ギア63に噛み合う内歯ギア65と、を有している。第1太陽ギア62は、例えば圧入等の適宜の固定手段により第2出力軸12bに固定されている。第1キャリア64は、第2出力軸12bに回転自在に装着されている。第1遊星ギア63は、第1キャリア64に回転方向に間隔を隔てて回転自在に装着されている。内歯ギア65は、円筒形状のケース69の内周面に形成されている。
ケース69は、第2側板7b及び機構装着板19に第3軸受70a及び第4軸受70bにより各別に回転自在に支持されている。ケース69は、遊星減速機構42を覆うものである。ケース69は、第3軸受70aに支持された有底筒状の第1ケース部材69aと、第4軸受70bに支持された有底筒状の第2ケース部材69bと、を有している。第1ケース部材69aは、小径円筒部69cと大径円筒部69dとを有する段付き筒状の部材であり、小径円筒部69cの外周面に第3軸受70aが装着され、大径円筒部69dの内周面に内歯ギア65が形成されている。大径円筒部69dの外周面には、後述する第1ギア部材80が形成されている。第2ケース部材69bは、皿形状の部材であり、第1ケース部材69aの端部外周面に被さるように装着されている。第2ケース部材69bは、外周側から装着された複数のネジ部材により第1ケース部材69aに固定されている。第2ケース部材69bの外側面に形成された環状凹部69eの外周面に第4軸受70bが装着されている。
第2遊星歯車機構61は、第1キャリア64に一体回転可能に連結された第2太陽ギア66と、第2太陽ギア66及び内歯ギア65に噛み合う少なくとも1つ(例えば3つ)の第2遊星ギア67と、第2遊星ギア67を回転自在に支持しかつ第2出力軸12b回りに回転自在な第2キャリア68と、を有している。第2キャリア68は、第2出力軸12b及び第2ケース部材69bに回転自在に装着されている。第2キャリア68は、第2出力軸12b及び第2側カバー8bに回転自在に支持されている。第2キャリア68は、第2遊星ギア67を回転方向に間隔を隔てて支持する円板形状の支持部68aと、支持部68aから軸方向外方に突出する軸部68bと、を有している。軸部68bには、後述する第3ギア部材82及び制動部材83を一体回転可能に連結する平行な面取り部68cが形成されている。軸部68bの先端は第1ブッシュ71aにより第2側カバー8bに回転自在に支持されている。軸部68bの基端側外周面は、ケース69の第2ケース部材69bに第2ブッシュ71bにより回転自在に支持されている。基端面には、第2出力軸12bの先端を支持する第3ブッシュ71cが装着された支持凹部68dが形成されている。
第1回転伝達機構24は、図2及び図3に示すように、第1ギア部材80と、第1ギア部材80に噛み合う第2ギア部材81と、第2ギア部材81に噛み合うピニオンギア32と、をさらに有している。第1ギア部材80は、前述したように第2側板7bに回転自在に支持された遊星減速機構42のケース69の外周に形成されている。したがって、第1ギア部材80は内歯ギア65と一体回転可能である。第1ギア部材80には、レベルワインド機構22の従動ギア55にも噛み合っている。第2ギア部材81は、機構装着板19と第2側板7bの外側面との間に配置されている。第2ギア部材81は、第1ギア部材80の回転をピニオンギア32に回転方向を整合させて伝達するための中間ギアである。第2ギア部材81は、機構装着板19に固定されたネジ軸81aに1対の第5軸受72を介して回転自在に支持されている。ピニオンギア32は、第2側板7bに装着された第6軸受73を介して第2側板7bにスプール軸14回りに回転自在かつ軸方向移動自在に装着されている。ピニオンギア32は、クラッチヨーク20bにより軸方向にクラッチオン位置とクラッチオフ位置との間で移動する。
<第2回転伝達機構の構成>
第2回転伝達機構25は、図2及び図3に示すように、ハンドル2が一体回転可能に連結されたハンドル軸30と、メインギア31と、ドラグ機構28と、第3ギア部材82と、を有している。ハンドル軸30は、第2側板7b及び第2側カバー8bの第1ボス部8cに回転自在に支持されている。ハンドル軸30は、外周面に互いに平行に面取りされた回り止め部30aを有している。また、先端部の外周面にハンドル2の固定及びスタードラグ3の係合のための雄ネジ部30bを有している。回り止め部30aには、ドラグ機構28のドラグ座金33及び爪式(クラッチ爪は図示せず)の第2ワンウェイクラッチ34のラチェットホイール35が一体回転可能が装着されている。ラチェットホイール35は、軸方向内方(図3左方)への移動が規制された状態で装着されている。ハンドル軸30は、第2側板7bに回転自在に支持されている。ハンドル軸30は、第2ワンウェイクラッチ34により糸繰り出し方向の回転が禁止されている。なお、第1ボス部8cには、ローラクラッチ36が装着されている。ローラクラッチ36は、ハンドル軸30の糸繰り出し方向の回転を迅速に禁止する。
メインギア31は、ハンドル軸30に回転自在に装着されている。メインギア31には、ドラグ座金33が接触可能である。メインギア31は、ドラグ機構28により糸繰り出し方向の回転が制動される。
ドラグ機構28は、ハンドル軸30に螺合する調整用のスタードラグ3と、スタードラグ3により押圧される、例えば皿ばねの形態のバネ部材37と、バネ部材37によりローラクラッチ36を介して押圧されるドラグ座金33と、を有している。ドラグ機構28は、メインギア31を介してスプール10の糸繰り出し方向の回転を調整可能な制動力で制動する。メインギア31の背面側にラチェットホイール35が配置されており、ラチェットホイール35もドラグ座金として機能する。メインギア31とドラグ座金33の間及びメインギア31とラチェットホイール35の間には、例えばカーボングラファイト製又はフェルト製のドラグディスク(図示せず)がそれぞれ装着されている。
第3ギア部材82は前述したように、第2キャリア68の軸部68bに一体回転可能に連結されている。第3ギア部材82は、メインギア31に噛み合い、ハンドル2の回転を第2遊星歯車機構61の第2キャリア68に伝達する。伝達された回転は、第1ギア部材80及び第2ギア部材81を介してピニオンギア32に伝達される。
<制動機構の構成>
制動機構26は、図5及び図6に示すように、第2キャリア68に一体回転可能に連結された制動部材83と、制動部材83を制動操作可能な制動操作部材84と、を備えている。制動部材83は、円板状の部材であり、中心に第2キャリア68の軸部68bの面取り部68cに第3ギア部材82と並べて配置されている。制動部材83の中心には、面取り部68cに一体回転可能に連結される平行面を有する係合孔83aが形成されている。制動部材83は、軸部68bの外周面に形成された環状溝68eに装着される軸用止め輪(例えばE型止め輪)85により、第3ギア部材82とともに抜け止めされている。
制動操作部材84は、制動部材83から離反する離反位置と制動部材83と接触する制動位置とに移動自在に設けられている。制動操作部材84は、第2側カバー8bに固定されるガイド筒86(ガイド部材の一例)により離反位置と制動位置とに制動部材83の径方向に沿って進退自在に案内される。
ガイド筒86は、図2に示すように、制動操作部材84の後述する押圧部90がリール本体1の第2側カバー8bの外側面から前下方を向くように配置されている。ガイド筒86の外周面には、段差部86aと、固定用のネジ部86bとが形成されている。ガイド筒86は、段差部86aを境界にして第1端(図6上面)側が小径で第2端側が大径に形成されている。ガイド筒86の第1端側の外周面にネジ部86bが形成されている。ガイド筒86には、円形のガイド孔86cが形成されている。ガイド孔86cには、制動操作部材84を回り止めするための1対の係止溝86dが制動操作部材84の移動方向に沿って形成されている。ガイド筒86は、第2側カバー8bに形成された固定孔8eを貫通して配置されており、段差部86aが第2側カバー8bの裏面に接触した状態でネジ部86bが第2側カバー8bの表面から突出している。この突出したネジ部86bに螺合するナット部材88によりガイド筒86は、第2側カバー8bに固定されている。ガイド筒86の一端面には、ガイド孔86cに連通する小径の貫通孔86eが形成されている。
制動操作部材84は、図5に示す離反位置とそれから進出した制動位置とに移動自在な部材である。制動操作部材84は、ボルト形状の押圧操作部89(制動操作部材84の操作部分の一例)と、押圧操作部89がネジ込み固定された押圧部90と、を有している。押圧操作部89は、リール本体1の外側面から突出して配置されている。押圧操作部89は、頭部89aと軸部89bとを有している。頭部89aの表面は僅かに中心に向かって湾曲するように凹んで形成されており、指先で押圧しやすい形状になっている。軸部89bの外周面には、押圧部90と連結するための雄ネジ89cが形成されている
押圧部90は、軸状の部材であり、第1軸部90aと、第1軸部90aより大径の被案内部90bと、被案内部90bより小径の第2軸部90cと、を有している。第1軸部90aは、貫通孔86eを貫通して第2側カバー8bの外側に突出する。第1軸部90aの先端面には、被案内部90bの位置まで延びるネジ穴90dが中心に形成されている。このネジ穴90dに押圧操作部89がねじ込まれて固定されている。被案内部90bの図5上面は、ガイド筒86の貫通孔86eとガイド孔86cとの段差面86fに接触可能である。被案内部90bは、ガイド筒86のガイド孔86cに係合するガイド面90eと、係止溝86dに係止される係止突起90fとが形成されている。これにより、押圧部90が回り止めされつつガイド筒86に沿って制動位置と離反位置との間で移動可能になる。
第2軸部90cの先端面には、制動部材83の外周面に係合するように円弧状に凹んだ接触溝90gが形成されている。押圧部90は、例えばコイルバネの形態の付勢部材91により離反位置に向けて付勢されている。離反位置は、図5に示すように、被案内部90bが前述した段差面86fに接触する位置である。したがって、通常は、制動操作部材84は、離反位置に配置される。付勢部材91は、一端が被案内部90bに接触し、他端が係止ワッシャ92に接触して圧縮状態で配置されている。係止ワッシャ92は、例えばC型止め輪の形態の穴用止め輪93により抜け止めされている。穴用止め輪93は、ガイド孔86cに形成された環状溝86gに装着されている。
<スプール駆動機構の動作>
まず、調整レバー5を操作してモータ12によるスプール10の巻き上げ動作を説明する。モータ12の第2出力軸12bが糸巻取方向(例えば、図2時計回り)に回転すると、第1太陽ギア62が糸巻取方向に回転して第1遊星ギア63を自転させながら内歯ギア65に噛み合って糸巻取方向に減速して公転させる。これにより、第1キャリア64が糸巻取方向(例えば、図2時計回り)に減速回転し、第2太陽ギア66が糸巻取方向に減速回転する。第2太陽ギア66が糸巻取方向に回転すると、第2遊星ギア67が自転し、第2キャリア68が糸繰り出し方向(図2の時計回り)に回転しようとする。しかし、第2キャリア68は、第3ギア部材82がメインギア31に噛み合い、メインギア31がドラグ機構28により糸繰り出し方向(図2に矢符で示す方向と逆の時計回り)の回転が規制されている。このため、ドラグ機構28が作動しない限り第2キャリア68は回転しない。したがって、第2遊星ギア67は、第2太陽ギア66の回りを公転することなく内歯ギア65を第2太陽ギア66と逆の図2反時計回りの糸巻取方向に減速回転させる。この結果、内歯ギア65と一体回転する第1ギア部材80が図2に矢符で示す反時計回りの糸巻取方向に回転する。そして第2ギア部材81及びピニオンギア32を介してスプール10が、モータ12に対して例えば、1/20から1/30程度の減速比でモータ12に対して回転する。
次にハンドル2によるスプール10の巻き上げ動作を説明する。ハンドル2を糸巻取方向(図2の矢符で示す時計回り)に回転させると、メインギア31が同方向に回転し、その回転がメインギア31と第3ギア部材82の歯数の比率で増速され、第3ギア部材82が糸巻取方向(図2の矢符で示す反時計回り)に増速回転する。この結果、第2キャリア68が同方向に回転する。これにより、内歯ギア65及び第2太陽ギア66に噛み合う第2遊星ギア67が自転しつつ第2太陽ギア66の回りを公転する。この公転により第2太陽ギア66が第2キャリア68と同方向(図2の反時計回り)に回転する。第2太陽ギア66が糸巻取方向に回転されると、第2太陽ギア66と一体回転する第1キャリア64が同方向(図2の反時計回り)に回転する。第1キャリア64が糸巻取方向に回転すると、第1遊星ギア63が回転し、第1太陽ギア62が糸繰り出し方向(図2反時計回り)に回転しようとする。しかし、第1太陽ギア62は、第1出力軸12aが逆転禁止部23により糸繰り出し方向の回転が禁止されているため、第1太陽ギア62は回転できない。このため、内歯ギア65が糸巻取方向(図2反時計回り)に回転される。このときの変速比は概ね「1」である。そして、内歯ギア65と一体回転する第1ギア部材80が同方向に内歯ギア65と同回転速度で回転し、その回転が第2ギア部材81を介してピニオンギア32に僅かに増速して伝達され、スプール10が糸巻取方向に増速回転する。
一方、モータ12による巻き上げ中に設定されたドラグ力より強い力で釣り糸を引っ張られると、ドラグ機構28が作動して釣り糸を巻き上げられないときがある。この場合、メインギア31が滑って糸繰り出し方向(図2反時計回り)に回転し、その回転が第3ギア部材82に伝達され、第2キャリア68が糸繰り出し方向(図2時計回り)に回転する。この結果、第2キャリア68の回転により、第2遊星ギア67が公転し、第2太陽ギア66の回転が内歯ギア65に伝達されなくなり、モータ12によるスプール10の巻き上げ動作が行えなくなる。
このような場合、制動機構26の制動操作部材84の押圧操作部89を押圧操作して離反位置から制動位置に移動させる。これにより制動部材83が制動され、第2キャリア68の糸繰り出し方向の回転が停止又は減少する。この結果、モータ12の回転がスプール10に伝達され、モータ12による釣り糸の巻き上げ動作を再開できる。このとき、制動部材83を制動する制動力は、押圧操作部89を押圧する力を加減することにより調整できる。このため、迅速に巻き上げ動作を再開できると共に、魚の引きに応じて押圧力を調整できる。すなわち、細い釣り糸で魚が強く引く場合、押圧力を弱くして第2キャリア68を僅かに糸繰り出し方向に回転させ、釣り糸を僅かに繰り出しながらモータ12により巻き上げを行える。また、魚の引きが弱まった場合は、押圧力を強くして第2キャリア68を停止させてドラグ機構28の滑りを解消して釣り糸を繰り出すことなく巻き上げを行える。
<特徴>
(A)スプール駆動機構13は、電動リールのリール本体1に装着されたスプール10を駆動する装置である。スプール駆動機構13は、スプール10を糸巻取方向に駆動するモータ12と、逆転禁止部23と、第1回転伝達機構24と、第2回転伝達機構25と、制動機構26と、を備えている。逆転禁止部23は、モータ12の糸繰り出し方向の逆転を禁止する。第1回転伝達機構24は、モータ12の回転を減速する遊星減速機構42を有し、モータ12の回転をスプール10に伝達する。第2回転伝達機構25は、スプール10の糸繰り出し方向の回転を制動するドラグ機構28を含み、遊星減速機構42の第2キャリア68に連結され、リール本体1に糸巻取方向に回転可能に装着されたハンドル2の回転を、遊星減速機構42を介してスプール10に伝達する。制動機構26は、遊星減速機構42の第2キャリア68を制動する。
このスプール駆動機構13では、スプール10がモータ12で駆動される場合は、遊星減速機構42を有する第1回転伝達機構24を介してスプール10に回転が伝達される。第1回転伝達機構24の遊星減速機構42は、第2キャリア68を介して第2回転伝達機構25のドラグ機構28に連結されている。このため、電動巻取中であっても、スプール10が糸繰り出し方向に回転すると、ドラグ機構28によりスプール10の糸繰り出し方向の回転が制動される。このとき、ドラグ力が弱く釣り糸を巻き上げられなくなると、制動機構26を動作させる。すると、遊星減速機構42の第2キャリア68が制動される。第2キャリア68が制動されると、第2キャリア68を介して連結されたドラグ機構28による滑りが解消又は減少し釣り糸の繰り出しを停止又は少なくしてモータ12による巻き上げを再開できる。
ここでは、ドラグ機構28に連結された遊星減速機構42の第2キャリア68を制動する制動機構26を設けたので、ドラグ力が弱くて釣り糸を巻き上げられない場合でも、制動機構26により第2キャリア68を制動すると、ドラグ機構28による滑りが解消又は減少する。このため、ドラグ機構28が作動してモータ12による巻き上げができなくなっても、モータ12による巻き上げを瞬時に再開することができる。
(B)スプール駆動機構13において、制動機構26は、制動部材83と、制動操作部材84と、を有している。制動部材83は、第2キャリア68に一体回転可能に連結されている。制動操作部材84は、制動部材83から離反する離反位置と制動部材83と接触する制動位置とに移動自在に設けられ、制動部材83を制動操作可能である。
この場合には、第2キャリア68を直接制動するのではなく、第2キャリア68に連結された制動部材83を制動操作部材84で制動している。このため、制動部材83を適宜の位置に配置することにより、制動操作部材84を釣り人が操作しやすい位置に配置できる。
(C)スプール駆動機構13において、遊星減速機構42は、第1遊星歯車機構60と、第2遊星歯車機構61と、を有している。第1遊星歯車機構60は、第1太陽ギア62と、第1遊星ギア63と、第1キャリア64と、内歯ギア65と、を有している。第2遊星歯車機構61は、第2太陽ギア66と、第2遊星ギア67と、第2キャリア68と、を有している。第1太陽ギア62は、モータ12の第2出力軸12bに一体回転可能に連結されている。第1遊星ギア63は、第1太陽ギア62に噛み合う少なくとも1つのギアである。第1キャリア64は、第1遊星ギア63を回転自在に支持しかつ第2出力軸12b回りに回転自在である。内歯ギア65は、第1遊星ギア63に噛み合う。第2太陽ギア66は、第1キャリア64に一体回転可能に連結されている。第2遊星ギア67は、第2太陽ギア66及び内歯ギア65に噛み合う少なくとも1つのギアである。第2キャリア68は、第2遊星ギア67を回転自在に支持しかつ第2出力軸12b回りに回転自在である。第2キャリア68は、第2回転伝達機構25に連結され、制動部材83は、第2キャリア68に一体回転可能に連結されている。
この場合には、遊星減速機構42が2つの遊星歯車機構60,61を有しているので、モータ12の回転を大きく減速できる。また、第2キャリア68がドラグ機構28を有する第2回転伝達機構25に連結され、制動部材83が第2キャリア68に一体回転可能に連結されている。このため、ドラグ機構28と制動部材83との距離が近くなり、制動機構26でドラグ機構28の滑りをさらに瞬時に解消しやすくなる。
(D)スプール駆動機構13において、制動部材83は、円板状の部材である。制動操作部材84は、制動部材83の外周面から離反する離反位置と、外周面に接触する制動位置との間で制動部材83の径方向に沿って進退自在な軸部材である。この場合には、円板部材の制動部材83の外周面に接触するので、制動操作部材84の押圧操作により制動力を調整でき、制動操作が容易になる。
(E)スプール駆動機構13において、制動機構26は、リール本体1に装着され、径方向に沿って制動操作部材84を進退自在かに支持するガイド筒86をさらに有する。この場合には、制動操作部材84がリール本体1ではなくリール本体1に装着されたガイド筒86によって案内されるので、リール本体1に制動操作部材84の案内構造を設ける必要がなくなり、リール本体の構造が簡素化する。
(F)スプール駆動機構13において、制動操作部材84は、リール本体1に対して回転不能である。この場合には、制動操作部材84が軸部材であっても、操作時に軸回りに回転しないため、制動部材83との接触面を一定に維持できる。
(G)スプール駆動機構13において、制動操作部材84を離反位置に向けて付勢する付勢部材91をさらに備える。この場合には、制動操作部材84を操作する操作力により制動操作部材84が進退するので、制動力を操作力により細かく調整できる。このため、細い釣り糸を使用して制動力を微妙に変化させて釣り糸を細かく繰り出したり巻き上げたりできる。
(H)スプール駆動機構13において、制動操作部材84の押圧操作部89は、リール本体1の外側面から釣り糸繰り出し側の前下方を向くように突出して配置されている。この場合には、制動操作部材84の押圧操作部89が第2側カバー8bの外側面から前下方を向くように突出して配置されている。このため、細い釣り糸を使用することが多い小型の電動リールの場合、パーミングする手の指先で制動操作部材を操作できる。
(I)スプール駆動機構13において、モータ12はスプール10の外部でリール本体1に固定されている。第1回転伝達機構24は、第1ギア部材80と、第2ギア部材81と、ピニオンギア32と、をさらに有している。第1ギア部材80は、リール本体1に回転自在に装着され、内歯ギア65と一体回転可能である。第2ギア部材81は、リール本体1に回転自在に装着され、第1ギア部材80に噛み合う。ピニオンギア32は、スプール10のスプール軸14回りに回転自在に装着され、第2ギア部材81に噛み合う。
この場合には、モータ12がスプール10の外部に配置されているので、スプール10の小型化を図ることができる。また、内歯ギア65と一体回転する第1ギア部材80から第2ギア部材81を介してピニオンギア32にモータ12とハンドル2からの回転が伝達される。このため、モータ12とハンドル2とで同じ経路を利用してピニオンギア32に回転を伝達できる。
(J)スプール駆動機構13において、第2回転伝達機構25は、メインギア31と、第3ギア部材82と、をさらに有している。メインギア31は、ハンドル2のハンドル軸30に回転自在に装着されている。第3ギア部材82は、第2キャリア68に一体回転可能に設けられ、メインギア31に噛み合う。ドラグ機構28は、ハンドル軸30とメインギア31との間に調整可能な制動力を作用させる。この場合には、モータ12駆動時に、魚の引きが設定されたドラグ力を超えて釣り糸が繰り出されると、第2キャリア68が回転してモータ12による駆動力がスプールに伝達されない。しかし、制動機構26により第2キャリア68を制動すると、第2キャリア68の回転が減少又は停止し、モータ12による巻き上げが可能になる。
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(a)前記実施形態では、2つの遊星歯車機構60,61の第2キャリアを制動するように構成したが、3以上の遊星は車機構を遊星減速機構が有する場合は、最終段のキャリアを制動するようにすればよい。
(b)前記実施形態では、スプール10の外側にモータ12が配置されていたが、スプール内にモータが配置される電動リールのスプール駆動機構にも本発明を適用できる。この場合、第2キャリアがスプールの回転軸芯に配置されるので、例えば、リールの後方に突出するように制動操作部材を配置するのが好ましい。
(c)前記実施形態では、ガイド部材としてのガイド筒86を用いて制動操作部材84をガイドしたが、リール本体にガイド構造を設けても良い。
1 リール本体
2 ハンドル
10 スプール
12 モータ
12b 第2出力軸
13 スプール駆動機構
23 逆転禁止部
24 第1回転伝達機構
25 第2回転伝達機構
26 制動機構
28 ドラグ機構
30 ハンドル軸
31 メインギア
32 ピニオンギア
40 第1ワンウェイクラッチ
42 遊星減速機構
60 第1遊星歯車機構
61 第2遊星歯車機構
62 第1太陽ギア
63 第1遊星ギア
64 第1キャリア
65 内歯ギア
66 第2太陽ギア
67 第2遊星ギア
68 第2キャリア
80 第1ギア部材
81 第2ギア部材
82 第3ギア部材
83 制動部材
84 制動操作部材
86 ガイド筒
91 付勢部材

Claims (10)

  1. 電動リールのリール本体に装着されたスプールを駆動する電動リールのスプール駆動装置であって
    前記スプールを糸巻取方向に駆動するモータと、
    前記モータの糸繰り出し方向の逆転を禁止する逆転禁止部と、
    前記モータの回転を減速する遊星減速機構を有し、前記モータの回転を前記スプールに伝達する第1回転伝達機構と、
    前記スプールの糸繰り出し方向の回転を制動するドラグ機構を含み、前記遊星減速機構のキャリアに連結され、前記リール本体に糸巻取方向に回転可能に装着されたハンドルの回転を、前記遊星減速機構を介して前記スプールに伝達する第2回転伝達機構と、
    前記遊星減速機構のキャリアを制動する制動機構と、
    を備えた電動リールのスプール駆動装置。
  2. 前記制動機構は、
    前記キャリアに一体回転可能に連結された制動部材と、
    前記制動部材から離反する離反位置と前記制動部材と接触する制動位置とに移動自在に設けられ、前記制動部材を制動操作可能な制動操作部材と、
    を有する、請求項1に記載の電動リールのスプール駆動装置。
  3. 前記遊星減速機構は、
    前記モータの出力軸に一体回転可能に連結された第1太陽ギアと、前記第1太陽ギアに噛み合う少なくとも1つの第1遊星ギアと、前記第1遊星ギアを回転自在に支持しかつ前記出力軸回りに回転自在な第1キャリアと、前記第1遊星ギアに噛み合う内歯ギアと、を有する第1遊星歯車機構と、
    前記第1キャリアに一体回転可能に連結された第2太陽ギアと、前記第2太陽ギア及び前記内歯ギアに噛み合う少なくとも1つの第2遊星ギアと、前記第2遊星ギアを回転自在に支持しかつ前記出力軸回りに回転自在な第2キャリアと、を有する第2遊星歯車機構と、を有し、
    前記第2キャリアは、前記第2回転伝達機構に連結され、
    前記制動部材は、前記第2キャリアに一体回転可能に連結されている、請求項2に記載の電動リールのスプール駆動装置。
  4. 前記制動部材は、円板状の部材であり、
    前記制動操作部材は、
    前記制動部材の外周面から離反する前記離反位置と、前記外周面に接触する前記制動位置との間で前記制動部材の径方向に沿って進退自在な軸部材である、請求項3に記載の電動リールのスプール駆動装置。
  5. 前記制動機構は、
    前記リール本体に装着され、前記径方向に沿って前記制動操作部材を進退自在に支持するガイド部材をさらに有する、請求項4に記載の電動リールのスプール駆動装置。
  6. 前記制動操作部材は、前記リール本体に対して回転不能である、請求項4又は5に記載の電動リールのスプール駆動装置。
  7. 前記制動操作部材を前記離反位置に向けて付勢する付勢部材をさらに備える、請求項3から6のいずれか1項に記載の電動リールのスプール駆動装置。
  8. 前記制動操作部材の操作部分は、前記リール本体の外側面から釣り糸繰り出し側の前下方を向くように突出して前記リール本体に装着されている、請求項3から7のいずれか1項に記載の電動リールのスプール駆動装置。
  9. 前記モータは前記スプールの外部で前記リール本体に固定され、
    前記第1回転伝達機構は、
    前記リール本体に回転自在に装着され、前記内歯ギアと一体回転可能な第1ギア部材と、
    前記リール本体に回転自在に装着され、前記第1ギア部材に噛み合う第2ギア部材と、
    前記スプールの回転軸回りに回転自在に装着され、前記第2ギア部材に噛み合うピニオンギアと、
    をさらに有する、請求項3から8のいずれか1項に記載の電動リールのスプール駆動装置。
  10. 前記第2回転伝達機構は、
    前記ハンドルの回転軸に回転自在に装着されたメインギアと、
    前記第2キャリアに一体回転可能に設けられ、前記メインギアに噛み合う第3ギア部材と、をさらに有し、
    前記ドラグ機構は、前記回転軸と前記メインギアとの間に調整可能な制動力を作用させる、請求項3から9のいずれか1項に記載の電動リールのスプール駆動装置。
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