JP2021122184A - 魚釣用リール - Google Patents

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【課題】リールの小型化を図りつつ、スプールの回転性能や制動性能に優れた魚釣用リールを提供する。【解決手段】リール本体1の側板間に回転可能に支持され、スプール6を取着したスプール軸7と、ハンドル1aの回転操作で駆動される巻取駆動機構60と、スプール6の回転に制動力を付与するスプール制動装置と、を備えている。巻取駆動機構60は、遊星歯車34、内歯車35及び遊星キャリア31を有する遊星歯車装置30を有している。スプール制動装置は、スプール軸7の軸方向端部に当接してスプール軸7の回転を制動する第1の制動装置20と、内歯車35の回転、または遊星キャリア31の回転を制動する第2の制動装置40と、を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、魚釣用リールに関する。
一般に、両軸受型タイプの魚釣用リールは、リール本体の側板間に回転自在に支持されたスプールを有している。スプールは、ハンドルの回転操作で駆動される巻取駆動機構を介して回転駆動される。ハンドルは、スプールを支持しているスプール軸に対して、オフセット配置されている。
従来、前記巻取駆動機構に対して遊星歯車装置を採用した魚釣用リールが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の魚釣用リールは、遊星歯車装置がスプール軸線上に配置されており、遊星歯車装置の内歯車にハンドル軸が連結されて、ハンドルがスプール軸線上に配置されている。これによりリール本体の小型化が図られている。そして、特許文献1の魚釣用リールでは、遊星歯車を軸支するキャリア(支持体)にドラグ機構が連結されている。遊星歯車には、外周に歯部を有するピニオンギャが係脱可能に構成されており、動力伝達のON/OFF制御は、ピニオンギャを外部からの操作により軸方向に移動させて遊星歯車に係脱させることで行っている。
特許第4913307号公報
特許文献1の魚釣用リールは、スプール軸がフレームに対して回転不能に固定されており、スプール軸に軸受を介してスプールが支持される構成であったため、部品点数や加工部位が増大し、スプールの回転性能や制動性能に影響を及ぼす要因を備えていた。
また、制動時には、遊星歯車を介してスプール軸の中心に近い部位に制動力を作用させる構造であるため、制動力の強弱調整を行うことが難しかった。
本発明は、このような課題を解決するために創作されたものであり、リールの小型化を図りつつ、スプールの回転性能や制動性能に優れた魚釣用リールを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る魚釣用リールは、リール本体の側板間に回転可能に支持され、スプールを取着したスプール軸と、ハンドルの回転操作で駆動される巻取駆動機構と、前記スプールの回転に制動力を付与するスプール制動装置と、を備えている。前記巻取駆動機構は、遊星歯車、内歯車及び遊星キャリアを有する遊星歯車装置を有している。前記スプール制動装置は、前記スプール軸の軸方向端部に当接してスプール軸の回転を制動する第1の制動装置と、前記内歯車の回転、または前記遊星キャリアの回転を制動する第2の制動装置と、を有している。
この魚釣用リールでは、スプール軸にスプールが取着されているので、従来のものに比べて、部品点数が少なくなり、また、加工部位も少なくなる。したがって、スプールを高精度に支持でき、スプールの回転性能や制動性能を向上できる。
また、スプール制動装置は、スプール軸を中心として回転を制動する、第1の制動装置と第2の制動装置とからなる2系統の制動であるので、スプールを高精度に制動できるとともに、制動の強弱調整が行い易い。
また、第2の制動装置は、遊星歯車装置の内歯車の回転、または遊星キャリアの回転を制動するので、リール本体のギャボックス内の限られたスペースにて、効率よく、しかも安定した制動を実現できる。
また、前記第2の制動装置の制動の対象が前記内歯車である場合には、前記内歯車の歯部の径方向外側で前記内歯車の回転を制動するのが好ましい。また、前記第2の制動装置の制動の対象が前記遊星キャリアである場合には、前記遊星歯車の径方向外側で前記遊星キャリアを制動することが好ましい。このように構成することで、内歯車の径方向外側の領域や遊星歯車の径方向外側の領域を有効に利用して広い摩擦制動面積を確保することができる。これにより、効率よく、しかも安定した制動を簡素な構造によって実現することができる。
また、遊星歯車装置の各噛合部の潤滑用油分が制動装置に侵入し難くなり、良好な制動性能を安定して維持できる。
また、前記第1の制動装置は、前記巻取駆動機構が設けられる側と反対側の前記側板に設けられていることが好ましい。このように構成することによって、第1の制動装置及び第2の制動装置をバランスよく配置することができ、巻取駆動機構が設けられる側の構造を簡素化することができる。これにより、組付性及びメンテナンス性を向上できる。
また、前記課題を解決するため、本発明に係る魚釣用リールは、リール本体の側板間に回転可能に支持されたスプールと、ハンドルの回転操作で駆動される巻取駆動機構と、前記スプールの回転に制動力を付与するスプール制動装置と、を備えている。前記巻取駆動機構は、遊星歯車、内歯車及びハンドルに連結された遊星キャリアを有する遊星歯車装置を有し、前記遊星キャリアにハンドルが連結されている。前記スプール制動装置は、前記内歯車の回転を制動するものである。前記スプールには、前記遊星歯車に噛合する歯部を外周に有し、操作部材の切換操作により軸方向に移動するピニオンギャが係脱する。
この魚釣用リールでは、ハンドルの回転操作による駆動力が遊星キャリアを介して遊星歯車装置に入力されるので、入力系統の構造をコンパクト化することができる。また、スプール制動装置は、遊星歯車装置の径方向最外側に位置する内歯車の回転を制動するものであるので、内歯車に付随して径方向外方の周方向に広い摩擦制動面積を確保することができる。これにより、効率よく、しかも安定した制動を簡素な構造によって実現することができる。
また、前記巻取駆動機構が設けられる側の前記側板と反対側の前記側板は、側面視で略円形状に形成されていることが好ましい。このように構成することによって、巻取駆動機構が設けられる側と反対側の側板を掌でしっかりと感度よく包み込むように握持できるので、パーミング性が向上する。また、巻取駆動機構が設けられる側と反対側の側板の外形状を小さくでき、当該側板の小型化を図ることができる。
また、前記巻取駆動機構が設けられる側と反対側の前記側板は、前記巻取駆動機構が設けられる側の前記側板よりも外形状が小さいことが好ましい。このように構成することによって、巻取駆動機構が設けられる側と反対側の側板の外形状を小さくでき、当該側板の小型化を図ることができるので、より感度よく掌でしっかりと包み込むように当該側板を握持できる。したがって、魚釣り操作性が向上する。
また、前記スプールに釣糸を平行に案内するレベルワインド装置を備えている場合には、前記レベルワインド装置は、釣糸を案内する釣糸案内部と、前記側板間に回転自在に支持され、前記釣糸案内部を往復動させる回転駆動部と、を有しているのが好ましい。この場合には、前記巻取駆動機構が設けられる側と反対側の前記側板に、当該側板よりも前方へ向けて突出し、当該側板から前記巻取駆動機構が設けられる側の前記側板に架設されるガード部が備わるのが好ましい。この場合、前記ガード部の内側には、前記回転駆動部が支持されていることが好ましい。
このように構成することによって、ガード部を利用して、レベルワインド装置の回転駆動部を巻取駆動機構が設けられる側と反対側の側板よりも前側(外側)に支持することができる。したがって、回転駆動部を両側板の内側で支持した場合に比べて、ハンドルが設けられていない当該側板を効率よく小型化することができる。したがって、当該側板を、感度よく掌でしっかりと包み込むように握持できる。このことは、仕掛けの誘導操作性の向上、アタリ待機時や巻き取り操作時等のパーミング性の向上、及び携帯性の向上等に寄与する。
本発明によれば、リールの小型化を図りつつ、スプールの回転性能や制動性能に優れた魚釣用リールが得られる。
第1実施形態に係る魚釣用リールの概略構成を断面で示す説明図である。 第1実施形態に係る魚釣用リールのリール本体を一部省略して示す左側面図である。 第1実施形態に係る魚釣用リールの逆転防止装置を示す右側面図である。 第1実施形態に係る魚釣用リールの遊星歯車装置の構成を示す右側面図である。 第1実施形態に係る魚釣用リールの第2の制動装置の一部及びクラッチ機構を示す右側面図である。 第1実施形態に係る魚釣用リールの自動復帰機構を説明するための図であり、クラッチON状態における要部の拡大断面図である。 第1実施形態に係る魚釣用リールの自動復帰機構を説明するための図であり、クラッチOFF状態における要部の拡大断面図である。 第1実施形態に係る魚釣用リールの伝達機構を説明するための右側面図である。 第2実施形態に係る魚釣用リールの要部の概略構成を断面で示す説明図である。 第2実施形態に係る魚釣用リールの遊星キャリアを示す側面図である。 第2実施形態に係る魚釣用リールのクラッチ機構を示す右側面図である。
以下、魚釣用リールの実施形態について図面を参照して説明する。以下の説明において、「前後」「左右」を言うときは、図1に示した方向を基準とし、「上下」を言うときは、図2,図4等に示した方向を基準とする。各実施形態において、同様の部分には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
(第1実施形態)
図1に示すように、魚釣用リール1Rは、両軸受型のリールである。魚釣用リール1Rは、左右に離間して配置される左右の側板2a,2bを有するリール本体1と、右側の側板2bに回転自在に支持されるハンドル1a、左右の側板2a,2b間に配置されたスプール6と、を備えている。左側板2aには、スプール制動装置として機能する第1の制動装置20が設けられている。右側板2bには、スプール制動装置として機能する第2の制動装置40が設けられている。また、右側板2bには、遊星歯車装置30及びクラッチ機構50を有する巻取駆動機構60が設けられている。
リール本体1は、小型化されており、釣人がリール本体1を掌と手指で包むように把持すること、つまり、パーミングすることが可能になっている。
リール本体1の前部には、公知のレベルワインド装置10が備わる。レベルワインド装置10は、釣糸を案内する釣糸案内部11と、左右の側板2a,2b間に回転自在に支持され、釣糸案内部11を左右方向に往復動させる回転駆動部として機能する螺軸12とを有している。
左右の側板2a,2bは、軸受5,5により、スプール軸7を回転自在に支持している。スプール軸7には、スプール6が一体的に固定されている。スプール6は、スプール軸7とともに一体的に回転する。左右の側板2a,2bは、左右に離間して配置された左右のフレーム3a,3bと、左右のフレーム3a,3bのそれぞれの外側に配置される左右のサイドプレート4a,4bと、を備えている。
なお、本実施形態では、別体の左フレーム3aと左サイドプレート4aとを組み合わせて左側板2aを形成し、別体の右フレーム3bと右サイドプレート4bとを組み合わせて右側板2bを形成しているが、特に限定されない。例えば、左フレーム3aと左サイドプレート4aとが一体形成された左側板2aであってもよく、右フレーム3bと右サイドプレート4bとが一体に形成された右側板2bであってもよい。
左右のフレーム3a,3bは、これらの間に延在する図示しない支柱で一体的に連結されている。支柱には、図示しない釣竿のリールシートに魚釣用リール1Rを装着するための脚部1eが設けられている。
左右のフレーム3a,3bの前部には、左右のフレーム3a,3bに亘るように架設され、前方へ向けて突出するガード部13が一体的に設けられている。ガード部13は、左フレーム3aの前部の外周縁部から前方に突出する突出部13aと、右フレーム3bの前部の外周縁部から前方に突出する突出部13bと、これらの突出部13a,13bを繋ぐ前カバー部13cと、を備えている。ガード部13は、左フレーム3a及び右フレーム3bに一体に形成されている。ガード部13は、平面視で凹状を呈している。突出部13aの内側には、図2に破線で示すように、側面視円形で有底凹状とされた支持穴(支持部)12aが形成されている。支持穴12aは、レベルワインド装置10の螺軸12の左端部を図示しない軸受を介して支持している。
支持穴12aは、左フレーム3aの外周縁部3eの延長線L1よりも前側に位置している。本実施形態では、支持穴12aの略半分以上が延長線L1よりも前側に配置されている。つまり、支持穴12aは、左フレーム3aの外周縁部3eの延長線L1よりも径方向内側となる領域に全体が収まることなく、延長線L1よりも径方向外側となる領域にオフセットしている。このようにオフセットした分、左フレーム3aの内側には、スプール6(図1参照)の配置スペースが好適に確保されている。したがって、左フレーム3aの小径化を図りつつ、スプール6の大径化を図ることができる。
ガード部13の内側には、レベルワインド装置10の螺軸12と、釣糸案内部11の一部とが位置している。ガード部13は、螺軸12を、前方及び左右側方から覆っている。また、ガード部13は、左右のフレーム3a,3b間に架設されていることから、補強部材として機能している。
レベルワインド装置10には、図8に示すように、スプール軸7側の駆動力を出力する出力歯車14、出力歯車14に噛合する中間歯車15、及び螺軸12の端部に固定された入力歯車16を介して駆動力が入力される。
左フレーム3aは、側面視で略円形状を呈している。左フレーム3aの内面には、スプール8の左端部を軸受5を介して支持する円筒状の支持部3cが形成されている。支持部3cの外周面にはネジが形成されており、支持部周囲において、スプール6のフランジ部6aの内側には、例えば、公知の制動装置(不図示)が備わる。この制動装置は、仕掛けの放出に伴い回転するスプール6に制動力を付与しバックラッシュの発生を防止する。
左側板2aに設けられる第1の制動装置20は、スプール軸7の左端部7a1に当接して、スプール軸7に直接に制動力を付与するものである。第1の制動装置20は、左フレーム3aに一体に設けられた円筒部3a1と、円筒部3a1に螺合されスプール軸7の左部7aの一部を覆う軸覆い部材22と、軸覆い部材22に収容されたライニング材23と、ライニング材23を覆い、スプール軸7の左端部7a1に当て付けられる当接部材24と、を有している。
円筒部3a1は、左フレーム3aの左側部からスプール軸7の左部7aを囲うように左側方に突出形成されている。円筒部3a1の外周面には、雄ねじが形成されている。軸覆い部材22は、キャップ状の部材であり、円筒部3a1の雄ねじに螺合する雌ねじが内面に形成されている。ライニング材23は、軸覆い部材22の底部の凹部内に収容されており、当接部材24を介してスプール軸7の左端部7a1に付勢力を付与する。当接部材24は、スプール軸7の左端部7a1に当接することで、スプール軸7の左方向の移動を規制する。
このような第1の制動装置20は、軸覆い部材22が回動操作されることでスプール軸7に対して所定の押圧力を制動力として付与できるように構成されている。
なお、軸覆い部材22は、シール材25を介して装着されるが、シール材25は必ずしも必要ではなく、また、回転操作時にクリック感を付与する節度機構を介して装着される構造であってもよい。
右フレーム3bは、側面視で略円形を呈している。右フレーム3bの外径は、左フレーム3aの外径よりも大きい。つまり、左フレーム3aの外形状が右フレーム3bの外形状よりも小さくなっている。
右フレーム3bと右サイドプレート4bとの間には、ギヤボックスが構成されている。ギヤボックス内には、第2の制動装置40の他、遊星歯車装置30及びクラッチ機構50を有する巻取駆動機構60が設けられている。
遊星歯車装置30は、遊星キャリア31と、遊星歯車34と、内歯車35と、太陽歯車37とを備えている。遊星キャリア31は、遊星歯車34を支持する支持体であり、筒部31aと、筒部31aの左端部から径方向外側に延在する3本の腕部31bとを備えている。筒部31aは、スプール軸7の右部7bを収容している。スプール軸7の右部7bは、筒部31aに対して回転可能である。筒部31aは、軸受32を介して右サイドプレート4bに回転可能に支持されている。筒部31aの右部には、固定ネジ1bを介してハンドル1aが固定されている。つまり、遊星キャリア31に対してハンドル1aの回転操作による駆動力が入力されるようになっている。
右サイドプレート4bと遊星キャリア31との間には、図3に示すように、逆転防止装置33が設けられている。逆転防止装置33は、ハンドル1aが巻取方向と反対方向に逆回転しないようにその逆転防止を図るものである。逆転防止装置33は、筒部31aに回り止め嵌合されたラチェット33aと、当該ラチェット33aに対しバネ33cの付勢力で常時係止する係止爪33bとからなる。逆転防止装置33は、ラチェット33aに係止爪33bが係止方向で噛み合ってラチェット33aの回転、すなわち、ハンドル1aの逆回転を阻止する。
一方、ハンドル1aの操作でスプール6を釣糸巻き取り方向に回転させた場合、逆転防止装置33は、その回転方向では係止爪33bがラチェット33aの回転を許容するようになっている。この結果、ハンドル1aの回転操作に連動してハンドル1aを回転させることができる。
なお、ラチェット式の逆転防止装置33に代えて、公知の楔作用のローラ式一方向クラッチを、右サイドプレート4bと遊星キャリア31との間に設けてもよい。
3本の腕部31bの各先端部には、左側方に突出する支軸31cが設けられている。各支軸31cには、取付ピン34aを介して遊星歯車34が回転自在に取り付けられている。
内歯車35は、各遊星歯車34を径方向外側から囲うように配置され、各遊星歯車34に径方向外側から噛合する内歯35a(歯部)を有している。内歯車35は、右フレーム3bから右側方に向けて突設された支持部3b1に、第2の制動装置40を介して支持されている。第2の制動装置40の詳細な説明は後記する。
太陽歯車37は、スプール軸7に回転自在に支持されるピニオンギャ36の外周に一体的に形成されており、各遊星歯車34に噛合している。
なお、スプール軸7の右端部7b1は、固定ネジ1bに当接している。固定ネジ1bは、遊星歯車装置30の遊星キャリア31にハンドル1aを固定するためのネジである。
このような遊星歯車装置30に対して、ハンドル1aの回転操作により駆動力を入力すると、ハンドル1aの駆動力が遊星キャリア31を通じて遊星歯車34に入力される。そして、遊星歯車34に入力された駆動力は、第2の制御装置40の設定制動力に応じて太陽歯車37を介してピニオンギャ36に伝達され、ピニオンギャ36からスプール軸7に伝達される。これにより、スプール6が巻取方向に回転駆動される。なお、スプール6は、ハンドル1aの回転操作方向と同方向に回転して釣糸を巻き取る。
第2の制動装置40は、遊星歯車装置30の内歯車35に対して制動力を付与する装置である。第2の制動装置40は、内面に内歯車35が形成されたリング状支持部材41と、支持部3b1側に回動不能に取り付けられた固定側制動板42と、リング状支持部材41側に回動不能に取り付けられた回転側制動板43と、各制動板間に介在されたライニング材44と、を備えている。
また、第2の制動装置40は、右サイドプレート4bに貫通支持された調節部材45を備えている。
リング状支持部材41は、内歯車35の径方向外側に位置している。リング状支持部材41は、右側方及び径方向外方に向けて開口する断面略L字形状を呈しており、その開口部分に対して、右側から左側に順に、固定側制動板42、ライニング材44、回転側制動板43及びライニング材44が収容されている。固定側制動板42、回転側制動板43及びライニング材44はリング状を呈している。
調節部材45は、頭部45aとねじ部45bとを備えている。ねじ部45bは、右サイドプレート4bに形成された螺合孔4b1に螺合されて、右サイドプレート4bの内側に挿入される。ねじ部45bの左端部は、固定側制動板42に対向しており、調節部材45を締め付けることで、固定側制動板42の右側面に当接し、固定側制動板42を左方向に押圧する。この押圧によって、固定側制動板42は、リング状支持部材41と共回りする回転側制動板43に対し、ライニング材44,44を介して摩擦抵抗力を作用させる。つまり、第2の制動装置40は、内歯車35の内歯35a(歯部)の径方向外側で内歯車35の回転を制動するように構成されている。例えば、調節部材45から受ける押圧力(右側から左側に向かう力)が大きくなると、回転側制動板43に作用する摩擦抵抗力が大きくなり、内歯車35が回動し難くなる。このように、内歯車35の回動に抵抗力を付与することによって、スプール6に対するドラグ力を付与することができる。
次に、クラッチ機構50について説明する。クラッチ機構50は、ピニオンギャ36を備えている。ピニオンギャ36は、遊星歯車34の回転をスプール6(スプール軸7)に伝達する部材であり、軸受5cを介して回転可能に支持されている。ピニオンギャ36は、軸方向に貫通する中心孔36aを備えている。中心孔36aには、スプール軸7が挿通されている。ピニオンギャ36の右部外周には、太陽歯車37が形成されている。また、太陽歯車37の左側部には、周方向に円周溝36bが形成され、この円周溝36bにクラッチ部材51が係合している。クラッチ部材51は、クラッチ操作部材52を下方に操作(クラッチON状態からクラッチOFF状態へ操作)することで、図示しない付勢部材の付勢力に抗して、図1中右側に向けて駆動されるようになっており、これによって、ピニオンギャ36をスプール軸7に沿って右側に移動させるようになっている。
ピニオンギャ36の左端部には、スプール軸7に設けられた係合突部7eに係脱可能な、係合凹部53が設けられている。係合凹部53に係合突部7eが係合している状態がクラッチON状態(巻き取り状態)であり、ピニオンギャ36が図中右側に向けて移動された際に、係合凹部53から係合突部7eが脱した状態(両者の係合状態が解除された状態)がクラッチOFF状態(スプールフリー状態)である。
ピニオンギャ36は、クラッチ操作部材52(図1参照)を手動で復帰操作するか、あるいはハンドル1aの巻き取り操作によって、自動的にクラッチOFF状態からクラッチON状態へ復帰させることが可能となっている。
クラッチ機構50は、図5に示すように、右フレーム3bに対して回動可能に支持されるクラッチプレート54を備えている。クラッチプレート54は、振り分けバネ54aによって、図5に示す動力伝達状態(クラッチON状態)と、動力遮断状態(クラッチOFF状態、不図示)に振り分け保持される。クラッチプレート54は、右フレーム3bに上下方向に形成された連結孔3b3を介してクラッチ操作部材52と連結されている。
クラッチプレート54の表面(右側面)には、一対のカム面54e,54eが突設されている。一対のカム面54e,54eは、ピニオンギャ36の円周溝36b(図1参照)に係合したクラッチ部材51と係合可能である。クラッチ部材51の両端側は、右フレーム3bに突設された支持ピン3b4,3b4によって保持されており、クラッチ部材51は、各支持ピン3b4に配設された図示しないバネ部材によって常時、スプール6側に付勢されている。なお、図6では、クラッチ部材51がバネ部材によってスプール6側に付勢された状態を示しており、このとき、ピニオンギャ36はスプール軸7の係合突部7e(図1参照)に嵌合してクラッチON状態となっている。
クラッチプレート54は、クラッチ操作部材52が押下げ操作されると反時計回り方向に回動する。クラッチプレート54は、この回動により、カム面54eおよびクラッチ部材51を介して、ピニオンギャ36(図1参照)を右側にバネ部材の付勢力に抗して移動し、スプール軸7の係合突部7eから離脱させ、クラッチOFF状態に切り換える。なお、この状態は、振り分けバネ54aによって保持される。
また、ピニオンギャ36及びクラッチプレート54には、図6に示すように、クラッチをOFF状態からクラッチON状態にする自動復帰機構60が備わる。自動復帰機構60は、ピニオンギャ36の外周部に形成された周溝36fと、周溝36f内の左側面に形成された凹部36gと、周溝36f内に配置されるクラッチプレート54の挿入部54bと、挿入部54bに形成され凹部36gに係合可能な突部54cと、を備えている。図6はピニオンギャ36がスプール軸7に係合するクラッチON状態を示しており、この状態では、挿入部54bが周溝36f内の右側に位置するため、凹部36gと突部54cとが離間して非係合となっている。また、図7はピニオンギャ36がスプール軸7との係合を解除するクラッチOFF状態を示しており、この状態では、ピニオンギャ36が右側に移動することで挿入部54bが周溝36f内の左側に位置することとなるため、凹部36gと突部54cとが係合する。
次に、このような構成要素を備えた自動復帰機構60の作用について説明する。
はじめに、図6に示すクラッチON状態では、前記したように、クラッチプレート54の挿入部54bがピニオンギャ36の周溝36f内で右側に位置しており、凹部36gと突部54cとが非係合となっている。
この状態からクラッチ操作部材52を押し下げ操作して、クラッチOFF状態にすると、クラッチプレート54が図5中矢印X1方向に回動し、一対のカム面54e,54eが図示しないバネ部材の付勢力に抗してクラッチ部材51を右側方(スプール6と反対方向)へ移動させる。この移動により、ピニオンギャ36が右側方に移動し、ピニオンギャ36の係合凹部53からスプール軸7の係合突部7eが脱した状態になる。また、ピニオンギャ36が右側方に移動することで、周溝36f内の凹部36gとクラッチプレート54の挿入部54bの突部54cとが係合する。なお、クラッチプレート54は、振り分けバネ54aにより、図7に示す動力遮断状態(クラッチOFF状態)に振り分け保持される。
クラッチOFF状態において、ハンドル1aを回転操作すると、遊星歯車装置30を介してピニオンギャ36が回転する。この場合、ピニオンギャ36の周溝36f内で、凹部36gとクラッチプレート54の突部54cとが係合しているので、ピニオンギャ36の回転に伴ってクラッチプレート54も回転する。そうすると、振り分けバネ54aでクラッチOFF状態に保持されていたクラッチプレート54が、回動により振り分けのデッドポイントを過ぎて元のクラッチON位置に回動するとともに、クラッチ操作部材52がクラッチON位置に戻る。これと同時に、ピニオンギャ36がクラッチ部材51を介して図示しないバネ部材の付勢力でスプール6側に移動する。これにより、ピニオンギャ36の係合凹部53がスプール軸7の係合突部7eに係合してクラッチON状態となる。なお、クラッチON状態にされることで、ピニオンギャ36の周溝36f内における凹部36gとクラッチプレート54の突部54cとの係合が解除される。
以上のような自動復帰機構60の作用により、ハンドル1aの回動操作でクラッチOFF状態からクラッチON状態に復帰される。
以上説明した本実施形態の魚釣用リール1Rでは、スプール軸7にスプール6が取着されているので、従来のものに比べて、部品点数が少なくなり、また、加工部位も少なくなる。したがって、スプール6を高精度に支持でき、スプール6の回転性能や制動性能を向上できる。
また、スプール制動装置は、スプール軸7を中心として回転を制動する、第1の制動装置20と第1の制動装置20の径方向外方に配設される第2の制動装置40とからなる2系統の制動であるので、スプール6を高精度に制動できるとともに、制動の強弱調整が行い易い。
また、第2の制動装置40は、遊星歯車装置30の内歯車35の回転を制動するので、リール本体1のギャボックス内(右サイドプレート4b内)の限られたスペースにて、効率よく、しかも安定した制動を実現できる。
また、第2の制動装置40は、内歯車35の内歯35a(歯部)の径方向外側で内歯車35の回転を制動するので、内歯車35の径方向外側の領域を有効に利用して広い摩擦制動面積を確保することができる。これにより、スペース効率よく、しかも安定した制動を簡素な構造によって実現することができる。
また、遊星歯車装置30の各噛合部の潤滑用油分が第2の制動装置40に侵入し難く、良好な制動性能を安定して維持できる。
また、第1の制動装置20は、巻取駆動機構60が設けられる側と反対側の左側板2aに設けられているので、第1の制動装置20及び第2の制動装置40をバランスよく配置することができ、巻取駆動機構60が設けられる側の構造を簡素化することができる。これにより、組付性及びメンテナンス性を向上できる。
また、ハンドル1aの回転操作による駆動力が遊星キャリア31を介して遊星歯車装置30に入力されるので、入力系統の構造をコンパクト化することができる。また、第2の制動装置40は内歯車35の回転を制動するものであるので、内歯車35に付随して径方向外方の周方向に広い摩擦制動面積を確保することができる。これにより、効率よく、しかも安定した制動を簡素な構造によって実現することができる。
また、左フレーム3a(左サイドプレート4a)は、側面視で略円形状に形成されているので、掌でしっかりと感度よく包み込むように握持できる。したがって、パーミング性が向上する。また、左フレーム3a(左サイドプレート4a)の外形状を小さくでき、当該左フレーム3a(左サイドプレート4a)の小型化を図ることができる。
また、左フレーム3a(左サイドプレート4a)は、右フレーム3b(右サイドプレート4b)よりも外形状が小さいので、小型化を図ることができる。したがって、より感度よく掌でしっかりと包み込むように当該左フレーム3a(左サイドプレート4a)を握持できる。したがって、魚釣り操作性が向上する。
また、左フレーム3aから右フレーム3bに架設されたガード部13を利用して、レベルワインド装置10の螺軸12を支持することができる。したがって、螺軸12を左フレーム3aと右フレーム3bとの内側で支持した場合に比べて、左フレーム3aや右フレーム3bを効率よく小型化することができる。したがって、左フレーム3a(左サイドプレート4a)を、感度よく掌でしっかりと包み込むように握持できる。このことは、仕掛けの誘導操作性の向上、アタリ待機時や巻き取り操作時等のパーミング性の向上、及び携帯性の向上等に寄与する。
(第2実施形態)
図9〜図11を参照して第2実施形態の魚釣用リールについて説明する。本実施形態が前記第1実施形態と異なるところは、ハンドル1aの回転操作による駆動力が内歯車35Aに入力され、第2の制動装置40Aが遊星キャリア31Aを制動するものである点である。
遊星歯車装置30Aは、内歯車35Aと、遊星歯車34と、遊星キャリア31Aと、太陽歯車37とを備えている。内歯車35Aは、有底円筒状の支持体35bの円筒部35cの内面に一体的に形成されている。支持体35bの底部の右側部には、筒部35dが一体に連結されている。筒部35dは、軸受32を介して右サイドプレート4bに回転可能に支持されている。筒部35dには、固定ネジ1bを介してハンドル1aが固定されている。つまり、内歯車35Aに対してハンドル1aの回転操作による駆動力が入力されるようになっている。
このような遊星歯車装置30Aに対して、ハンドル1aの回転操作により駆動力を入力すると、ハンドル1aの駆動力が内歯車35Aを通じて遊星歯車34に入力される。そして、遊星歯車34に入力された駆動力は、第2の制動装置40Aの設定制動力に応じて、太陽歯車37を介してピニオンギャ36に伝達され、ピニオンギャ36からスプール軸7に伝達される。これにより、スプール6が巻取方向に回転駆動される。なお、スプール6は、ハンドル1aの回転操作方向と逆方向に回転して釣糸を巻き取る。
遊星歯車34は、遊星キャリア31Aに支持されて内歯車35Aに噛合している。遊星キャリア31Aは、図10に示すように、リング状支持部材41aに一体に設けられている。
第2の制動装置40Aは、リング状支持部材41aと、リング状支持部材41aの左側部に設けられたリング状のリブ41bと、固定側制動板42と、回転側制動板43と、各制動板間に介在されたライニング材44と、を備えている。リブ41bは、固定側制動板42、回転側制動板43及びライニング材44をリング状支持部材41aの径方向内側から支持している。この支持により、固定側制動板42、回転側制動板43及びライニング材44は、リング状支持部材41aの外周部の右側面に配置される。なお、回転側制動板43は、リブ41b側に回動不能に取り付けられている。
また、第2の制動装置40Aは、第1実施形態と同様に、調節部材45を備えている。
第2の制動装置40Aでは、調節部材45を締め付けることで固定側制動板42が左方向に押圧され、固定側制動板42が、リング状支持部材41と共回りする回転側制動板43に対し、ライニング材44,44を介して摩擦抵抗力を作用させる。つまり、第2の制動装置40Aは、遊星歯車34の径方向外側で遊星歯車34の公転を制動するように構成されている。例えば、調節部材45から受ける押圧力(右側から左側に向かう力)が大きくなると、回転側制動板43に作用する摩擦抵抗力が大きくなり、遊星歯車34が公転し難くなる。このように、遊星歯車34の公転に抵抗力を付与することによって、スプール6に対するドラグ力を付与することができる。
次に、クラッチ機構50Aについて説明する。クラッチ機構50は、図11に示すように、クラッチ操作部材52が右フレーム3bに形成した支軸52aに支持されて揺動可能に設けられており、クラッチ操作部材52の先端部に設けた軸部52bを介してクラッチプレート54が連結されている。
クラッチ操作部材52を下方に操作(クラッチON状態からクラッチOFF状態へ操作)すると、支軸52aを中心として先端部が上動し、軸部52bを介してクラッチプレート54が図中X2方向に回動する。これにより、図示しない付勢部材の付勢力に抗して、クラッチ部材51が図9中右側に向けて駆動され、ピニオンギャ36がスプール軸7に沿って右側に移動される。この移動で、係合凹部53から係合突部7eが脱した状態(両者の係合状態が解除された状態)となり、クラッチOFF状態(スプールフリー状態)にされる。
クラッチプレート54が図中X2方向に回動するように構成したのは、本実施形態の魚釣用リール1Rの駆動力が、第1実施例とは異なる内歯車35Aに入力される構成であり、第1実施形態とは異なる方向にピニオンギャ36が回転する構成であるため、その回転に対応して自動復帰機構60が作動するように構成したためである。
以上説明した本実施形態の魚釣用リール1Rでは、第1実施形態で説明した作用効果と同様の作用効果を奏する。本実施形態においても、第2の制動装置40Aは、遊星歯車装置30Aの遊星キャリア31Aの回転を制動するので、リール本体1のギャボックス内(右サイドプレート4b内)の限られたスペースにて、効率よく、しかも安定した制動を実現できる。
また、第2の制動装置40Aは、遊星歯車34の径方向外側で遊星歯車34の公転を制動するので、遊星歯車34の径方向外側の領域を有効に利用して広い摩擦制動面積を確保することができる。これにより、効率よく、しかも安定した制動を簡素な構造によって実現することができる。
また、遊星歯車装置30Aの各噛合部の潤滑用油分が第2の制動装置40Aに侵入し難く、良好な制動性能を安定して維持できる。
また、第1の制動装置20及び第2の制動装置40Aをバランスよく配置することができ、巻取駆動機構60が設けられる側の構造を簡素化することができる。これにより、組付性及びメンテナンス性を向上できる。
また、第2の制動装置40Aは、遊星キャリア31Aに連結されたリング状支持部材41aの回転を制動するものであるので、遊星キャリア31Aに付随して径方向外方の周方向に広い摩擦制動面積を確保することができる。これにより、スペース効率よく、しかも安定した制動を簡素な構造によって実現することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
例えば、遊星歯車34の数は、適宜設定することができる。
また、遊星歯車装置30,30Aは、リール本体1内に1段設けたものを示したが、多段で構成してもよい。
また、第2の制動装置40,40Aの制動力の調節方法として、右サイドプレート4bに、ダイヤル状の調節部材45を操作部材として設けたが、レバー状の回転式やスライド式、またはリング状の回転式等、その形状や操作方法は、特に限定されない。
また、レベルワインド装置10は、必ずしも設けなくてもよい。レベルワインド装置10を排除することで、リール本体1の軽量化が可能となる。
また、右フレーム3bを前記実施形態のものより大径に形成したり外形状を大きく形成した場合には、右フレーム3bに突出部13bを設けることなく、右フレーム3bの外周縁部の延長線より径方向内方の内面等にガード部13の前カバー部13cの右端部が接続されるように構成してもよい。この場合には、右サイドプレート4bと組み合わせて右側板2としてもよい。
また、左右のフレーム3a,3bは、スプール6の軸方向から視て略円形状に形成されたものに限られることはなく、種々の形状のものを採用することができる。
1 リール本体
1a ハンドル
1R 魚釣用リール
2a 側板(左側板)
2b 側板(右側板)
3a 左フレーム
3b 右フレーム
4a 左サイドプレート
4b 右サイドプレート
6 スプール
7 スプール軸
10 レベルワインド装置
11 釣糸案内部
12 螺軸(回転駆動部)
13 ガード部
20 第1の制動装置(スプール清掃装置)
30 遊星歯車装置
31 遊星キャリア
34 遊星歯車
35,35A 内歯車
35a 内歯(歯部)
36 ピニオンギャ
40 第2の制動装置(スプール制動装置)
52 クラッチ操作部材(操作部材)
60 巻取駆動機構

Claims (7)

  1. リール本体の側板間に回転可能に支持され、スプールを取着したスプール軸と、
    ハンドルの回転操作で駆動される巻取駆動機構と、
    前記スプールの回転に制動力を付与するスプール制動装置と、を備え、
    前記巻取駆動機構は、遊星歯車、内歯車及び遊星キャリアを有する遊星歯車装置を有しており、
    前記スプール制動装置は、
    前記スプール軸の軸方向端部に当接してスプール軸の回転を制動する第1の制動装置と、
    前記内歯車の回転、または前記遊星キャリアの回転を制動する第2の制動装置と、を有していることを特徴とする魚釣用リール。
  2. 前記第2の制動装置は、制動の対象が前記内歯車である場合には、前記内歯車の歯部の径方向外側で前記内歯車の回転を制動し、制動の対象が前記遊星キャリアである場合には、前記遊星歯車の径方向外側で前記遊星キャリアを制動することを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
  3. 前記第1の制動装置は、前記巻取駆動機構が設けられる側と反対側の前記側板に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の魚釣用リール。
  4. リール本体の側板間に回転可能に支持されたスプールと、
    ハンドルの回転操作で駆動される巻取駆動機構と、
    前記スプールの回転に制動力を付与するスプール制動装置と、を備え、
    前記巻取駆動機構は、遊星歯車、内歯車及びハンドルに連結された遊星キャリアを有する遊星歯車装置を有し、前記遊星キャリアにハンドルが連結されており、
    前記スプール制動装置は、前記内歯車の回転を制動するものであり、
    前記スプールには、前記遊星歯車に噛合する歯部を外周に有し、操作部材の切換操作により軸方向に移動するピニオンギャが係脱することを特徴とする魚釣用リール。
  5. 前記巻取駆動機構が設けられる側の前記側板と反対側の前記側板は、側面視で略円形状に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
  6. 前記巻取駆動機構が設けられる側と反対側の前記側板は、前記巻取駆動機構が設けられる側の前記側板よりも外形状が小さいことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
  7. 前記スプールに釣糸を平行に案内するレベルワインド装置を備え、
    前記レベルワインド装置は、釣糸を案内する釣糸案内部と、前記側板間に回転自在に支持され、前記釣糸案内部を往復動させる回転駆動部と、を有しており、
    前記巻取駆動機構が設けられる側と反対側の前記側板には、当該側板よりも前方へ向けて突出し、当該側板から前記巻取駆動機構が設けられる側の前記側板に架設されるガード部が備わり、
    前記ガード部の内側には、前記回転駆動部が支持されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
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