JP2021122184A - 魚釣用リール - Google Patents
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特許文献1の魚釣用リールは、遊星歯車装置がスプール軸線上に配置されており、遊星歯車装置の内歯車にハンドル軸が連結されて、ハンドルがスプール軸線上に配置されている。これによりリール本体の小型化が図られている。そして、特許文献1の魚釣用リールでは、遊星歯車を軸支するキャリア(支持体)にドラグ機構が連結されている。遊星歯車には、外周に歯部を有するピニオンギャが係脱可能に構成されており、動力伝達のON/OFF制御は、ピニオンギャを外部からの操作により軸方向に移動させて遊星歯車に係脱させることで行っている。
また、スプール制動装置は、スプール軸を中心として回転を制動する、第1の制動装置と第2の制動装置とからなる2系統の制動であるので、スプールを高精度に制動できるとともに、制動の強弱調整が行い易い。
また、第2の制動装置は、遊星歯車装置の内歯車の回転、または遊星キャリアの回転を制動するので、リール本体のギャボックス内の限られたスペースにて、効率よく、しかも安定した制動を実現できる。
また、遊星歯車装置の各噛合部の潤滑用油分が制動装置に侵入し難くなり、良好な制動性能を安定して維持できる。
図1に示すように、魚釣用リール1Rは、両軸受型のリールである。魚釣用リール1Rは、左右に離間して配置される左右の側板2a,2bを有するリール本体1と、右側の側板2bに回転自在に支持されるハンドル1a、左右の側板2a,2b間に配置されたスプール6と、を備えている。左側板2aには、スプール制動装置として機能する第1の制動装置20が設けられている。右側板2bには、スプール制動装置として機能する第2の制動装置40が設けられている。また、右側板2bには、遊星歯車装置30及びクラッチ機構50を有する巻取駆動機構60が設けられている。
リール本体1の前部には、公知のレベルワインド装置10が備わる。レベルワインド装置10は、釣糸を案内する釣糸案内部11と、左右の側板2a,2b間に回転自在に支持され、釣糸案内部11を左右方向に往復動させる回転駆動部として機能する螺軸12とを有している。
なお、本実施形態では、別体の左フレーム3aと左サイドプレート4aとを組み合わせて左側板2aを形成し、別体の右フレーム3bと右サイドプレート4bとを組み合わせて右側板2bを形成しているが、特に限定されない。例えば、左フレーム3aと左サイドプレート4aとが一体形成された左側板2aであってもよく、右フレーム3bと右サイドプレート4bとが一体に形成された右側板2bであってもよい。
なお、軸覆い部材22は、シール材25を介して装着されるが、シール材25は必ずしも必要ではなく、また、回転操作時にクリック感を付与する節度機構を介して装着される構造であってもよい。
右フレーム3bと右サイドプレート4bとの間には、ギヤボックスが構成されている。ギヤボックス内には、第2の制動装置40の他、遊星歯車装置30及びクラッチ機構50を有する巻取駆動機構60が設けられている。
一方、ハンドル1aの操作でスプール6を釣糸巻き取り方向に回転させた場合、逆転防止装置33は、その回転方向では係止爪33bがラチェット33aの回転を許容するようになっている。この結果、ハンドル1aの回転操作に連動してハンドル1aを回転させることができる。
なお、ラチェット式の逆転防止装置33に代えて、公知の楔作用のローラ式一方向クラッチを、右サイドプレート4bと遊星キャリア31との間に設けてもよい。
また、第2の制動装置40は、右サイドプレート4bに貫通支持された調節部材45を備えている。
はじめに、図6に示すクラッチON状態では、前記したように、クラッチプレート54の挿入部54bがピニオンギャ36の周溝36f内で右側に位置しており、凹部36gと突部54cとが非係合となっている。
以上のような自動復帰機構60の作用により、ハンドル1aの回動操作でクラッチOFF状態からクラッチON状態に復帰される。
また、遊星歯車装置30の各噛合部の潤滑用油分が第2の制動装置40に侵入し難く、良好な制動性能を安定して維持できる。
図9〜図11を参照して第2実施形態の魚釣用リールについて説明する。本実施形態が前記第1実施形態と異なるところは、ハンドル1aの回転操作による駆動力が内歯車35Aに入力され、第2の制動装置40Aが遊星キャリア31Aを制動するものである点である。
また、第2の制動装置40Aは、第1実施形態と同様に、調節部材45を備えている。
例えば、遊星歯車34の数は、適宜設定することができる。
1a ハンドル
1R 魚釣用リール
2a 側板(左側板)
2b 側板(右側板)
3a 左フレーム
3b 右フレーム
4a 左サイドプレート
4b 右サイドプレート
6 スプール
7 スプール軸
10 レベルワインド装置
11 釣糸案内部
12 螺軸(回転駆動部)
13 ガード部
20 第1の制動装置(スプール清掃装置)
30 遊星歯車装置
31 遊星キャリア
34 遊星歯車
35,35A 内歯車
35a 内歯(歯部)
36 ピニオンギャ
40 第2の制動装置(スプール制動装置)
52 クラッチ操作部材(操作部材)
60 巻取駆動機構
Claims (7)
- リール本体の側板間に回転可能に支持され、スプールを取着したスプール軸と、
ハンドルの回転操作で駆動される巻取駆動機構と、
前記スプールの回転に制動力を付与するスプール制動装置と、を備え、
前記巻取駆動機構は、遊星歯車、内歯車及び遊星キャリアを有する遊星歯車装置を有しており、
前記スプール制動装置は、
前記スプール軸の軸方向端部に当接してスプール軸の回転を制動する第1の制動装置と、
前記内歯車の回転、または前記遊星キャリアの回転を制動する第2の制動装置と、を有していることを特徴とする魚釣用リール。 - 前記第2の制動装置は、制動の対象が前記内歯車である場合には、前記内歯車の歯部の径方向外側で前記内歯車の回転を制動し、制動の対象が前記遊星キャリアである場合には、前記遊星歯車の径方向外側で前記遊星キャリアを制動することを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
- 前記第1の制動装置は、前記巻取駆動機構が設けられる側と反対側の前記側板に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の魚釣用リール。
- リール本体の側板間に回転可能に支持されたスプールと、
ハンドルの回転操作で駆動される巻取駆動機構と、
前記スプールの回転に制動力を付与するスプール制動装置と、を備え、
前記巻取駆動機構は、遊星歯車、内歯車及びハンドルに連結された遊星キャリアを有する遊星歯車装置を有し、前記遊星キャリアにハンドルが連結されており、
前記スプール制動装置は、前記内歯車の回転を制動するものであり、
前記スプールには、前記遊星歯車に噛合する歯部を外周に有し、操作部材の切換操作により軸方向に移動するピニオンギャが係脱することを特徴とする魚釣用リール。 - 前記巻取駆動機構が設けられる側の前記側板と反対側の前記側板は、側面視で略円形状に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
- 前記巻取駆動機構が設けられる側と反対側の前記側板は、前記巻取駆動機構が設けられる側の前記側板よりも外形状が小さいことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
- 前記スプールに釣糸を平行に案内するレベルワインド装置を備え、
前記レベルワインド装置は、釣糸を案内する釣糸案内部と、前記側板間に回転自在に支持され、前記釣糸案内部を往復動させる回転駆動部と、を有しており、
前記巻取駆動機構が設けられる側と反対側の前記側板には、当該側板よりも前方へ向けて突出し、当該側板から前記巻取駆動機構が設けられる側の前記側板に架設されるガード部が備わり、
前記ガード部の内側には、前記回転駆動部が支持されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
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JP2020015416A JP7261753B2 (ja) | 2020-01-31 | 2020-01-31 | 魚釣用リール |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02156842A (ja) * | 1988-12-09 | 1990-06-15 | Daiwa Seiko Inc | 魚釣用リールのドラグ装置 |
JP2011015653A (ja) * | 2009-07-10 | 2011-01-27 | Shimano Inc | 電動リールのスプール駆動装置 |
JP2015216867A (ja) * | 2014-05-16 | 2015-12-07 | 株式会社シマノ | 両軸受リール |
-
2020
- 2020-01-31 JP JP2020015416A patent/JP7261753B2/ja active Active
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