JP2006204152A - スピニングリールのマスターギア - Google Patents

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Abstract

【課題】 スピニングリールのマスターギアにおいて、回転支持部の強度を高く維持しながら、軸受の損傷を防止する。
【解決手段】 マスターギア7は、ハンドル軸部1aがねじ込まれる軸部7aと、軸部7aの外周部に設けられピニオンギア9に噛み合う歯部7cを有するギア部7bと、ギア部7bの正面側から離反した軸部7aの端部外周部に配置された第1回転支持部7fと、第1回転支持部7fの外周側かつ第1ボス部11aの内周側に配置された第1軸受15aと、第1回転支持部7fより大径となる位置でギア部7bの背面側に近接して配置された第2回転支持部7gと、第2回転支持部7gの外周側かつ第2ボス部12aの内周側に配置された第2軸受15bとを備えている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、マスターギア、特に、スピニングリールのリール本体に回転自在に支持され、ピニオンギアを介してハンドルの回転をロータに伝達するためのスピニングリールのマスターギアに関する。
一般に、スピニングリールは、釣竿に装着されるリール本体と、リール本体に回転自在に支持されたロータと、ロータの前方に設けられ外周に釣り糸が巻き付けられるスプールとを有している。ロータは、スプール軸の外周側に設けられたピニオンギアと一体で回転する。スプールは、ピニオンギアに噛み合う中間ギアを有するオシレーティング機構により前後に往復移動させられる。ピニオンギアは、ピニオンギアと食い違う軸部を有するマスターギアに噛み合い、ハンドルの回転により回転する。
マスターギアは、ピニオンギアに噛み合うフェースギアであって、ハンドルが回転不能に装着される軸部と、軸部の中央部から一端側にやや偏倚した外周部に大径に形成されピニオンギアに噛み合うギア部とを有している。軸部は、筒状の部材であり、軸部の両端部外周は、軸受によってリール本体に回転自在に支持されている(たとえば、特許文献1参照)。このようなマスターギアでは、軸部は、ギア部から離反した一端部外周に配置された第1軸受と、ギア部の背面側に近接した他端部外周に配置された第2軸受によってリール本体に回転自在に支持されている。
特開2000−83531号公報
前記従来のマスターギアは、軸部は、ギア部から離反した一端部外周に配置された第1軸受と、ギア部の背面側に近接した他端部外周に配置された第2軸受によってリール本体に回転自在に支持されている。このようなマスターギアでは、第2軸受はギア部の背面側に近接して配置されているので、ギア部に大きな力が作用すると、第1軸受に作用する力に比して第2軸受に大きな力が作用しやすい。また、第2軸受は第1軸受と略同径となる位置にギア部より小径になるように設けられているので、第2軸受とギア部との径差が大きくなっている。このように第2軸受とギア部との径差が大きくなると、第2軸受に作用する力が大きくなるので、第2軸受支持部分の強度が低下するとともに、第2軸受が損傷するおそれが生じる。
本発明の課題は、スピニングリールのマスターギアにおいて、回転支持部の強度を高く維持しながら、軸受の損傷を防止することにある。
発明1に係るスピニングリールのマスターギアは、スピニングリールのリール本体に回転自在に支持されピニオンギアを介してハンドルの回転をロータに伝達するためのスピニングリールのマスターギアであって、ハンドルが相対回転不能に装着されリール本体に回転自在に設けられた筒状の軸部と、軸部の外周部に設けられ正面側にピニオンギアに噛み合う歯部を有するギア部と、ギア部から離反した軸部の端部外周部に配置されリール本体に回転自在に支持される第1回転支持部と、第1回転支持部より大径となる位置でギア部の背面側に近接して配置されリール本体に回転自在に支持される第2回転支持部とを備えている。
このマスターギアでは、ギア部の背面側に近接した軸部の端部外周側に配置された第2回転支持部は、ギア部から離反した軸部の端部外周部に配置された第1回転支持部より大径となる位置に設けられている。ここでは、ギア部の背面側に近接した第2回転支持部は、第1回転支持部より大径となる位置に設けられているので、従来のように第2回転支持部が第1回転支持部と略同径となる位置に設けられている場合に比して、第2回転支持部とギア部との径差が小さくなる。第2回転支持部とギア部との径差が小さくなると、第2回転支持部に作用する力が小さくなるので、第2回転支持部の強度を高く維持しながら、たとえば第2回転支持部に装着された軸受の損傷を防止することができる。
発明2に係るマスターギアは、発明1のマスターギアにおいて、第1回転支持部とリール本体との間に装着された第1軸受と、第2回転支持部とリール本体との間に装着された第2軸受とをさらに備えている。この場合、第2回転支持部に装着された第2軸受に作用する力が小さくなるので、第2軸受の損傷を防止できる。
発明3に係るマスターギアは、発明2のマスターギアにおいて、第2軸受は、第2回転支持部の外周側かつリール本体の内周側に配置されている。この場合、第2軸受のマスターギアへの装着が容易になる。
発明4に係るマスターギアは、発明2のマスターギアにおいて、第2軸受は、第2回転支持部の内周側かつリール本体の外周側に配置されている。この場合、第2軸受のリール本体への装着が容易になる。
発明5に係るマスターギアは、発明1から4のいずれかのマスターギアにおいて、第2回転支持部は、歯部の背面側の近傍に設けられている。この場合、ギア部に最も大きな力が作用する歯部と第2回転支持部との径差がより小さくなるので、第2回転支持部に作用する力がより小さくなる。
発明6に係るマスターギアは、発明1から5のいずれかのマスターギアにおいて、第2回転支持部は、ギア部の背面側から軸方向外方に突出する筒状部材である。この場合、第2回転支持部は内部に肉盗みを有する筒状部材であるので、肉盗みの分だけリール全体を軽量化できる。
発明7に係るマスターギアは、発明1から6のいずれかのマスターギアにおいて、第2回転支持部は、ギア部と一体成形されている。この場合、第2回転支持部の強度を高く維持できる。
発明8に係るマスターギアは、発明1から6のいずれかのマスターギアにおいて、第2回転支持部は、ギア部と別体で形成されている。この場合、第2回転支持部の形成が容易になる。
発明9に係るマスターギアは、発明1から8のいずれかのマスターギアにおいて、第2回転支持部は、軸部と一体成形されている。この場合、第2回転支持部の強度を高く維持できる。
発明10に係るマスターギアは、発明1から8のいずれかのマスターギアにおいて、第2回転支持部は、軸部と別体で形成されている。この場合、第2回転支持部の形成が容易になる。
発明11に係るマスターギアは、発明1から10のいずれかのマスターギアにおいて、ギア部は、軸部と一体成形されている。この場合、たとえば第2回転支持部、ギア部及び軸部を一体成形することにより、第2回転支持部の強度をさらに持できる。
発明12に係るマスターギアは、発明1から10のいずれかのマスターギアにおいて、ギア部は、軸部と別体で形成されている。この場合、ギア部と軸部とを異なる材質の部材によって形成することができろとともに、ギア部の形成が容易になる。
発明13に係るマスターギアは、発明1から10のいずれかのマスターギアにおいて、軸部は、ギア部の背面側と一体成形された第1軸部と、第1軸部と同心になるように配置されギア部の正面側と別体で形成された第2軸部とを有している。この場合、第1軸部と第2部とを異なる材質の部材や異なる径の部材で形成できる。
本発明によれば、スピニングリールのマスターギアにおいて、ギア部の背面側に近接した軸部の端部外周側に配置された第2回転支持部は、ギア部の正面側から離反した軸部の端部外周部に配置された第1回転支持部より大径となる位置に設けられているので、回転支持部の強度を高く維持しながら、軸受の損傷を防止することができる。
本発明の一実施形態によるスピニングリールは、図1から図3に示すように、ハンドル1を有し、釣竿に装着されるリール本体2と、リール本体2の前部に回転自在に装着されたロータ3と、ロータ3の前部に配置された前後移動するスプール4とを主に備えている。また、スピニングリールは、ハンドル1の回転に連動してロータ3を回転駆動するロータ駆動機構5と、ロータ3の回転に連動してスプール4を前後移動させるオシレーティング機構6とを備えている。
リール本体2は、内部にロータ駆動機構5とオシレーティング機構6とを収納している。リール本体2は、図1から図3に示すように、両側が開口する筐体部10と、筐体部10の両側をそれぞれ塞ぐ第1蓋部11及び第2蓋部12と、筐体部10に一体形成された竿取付部13と、筐体部10、第1蓋部11及び第2蓋部12を後方から覆うカバー部材14とを有している。第1蓋部11及び第2蓋部12は、図2に示すように、それぞれ側部外方及び内方に略円筒状に突出し、後述するマスターギア7を回転自在に支持する第1ボス部11a及び第2ボス部12aが形成されている。
ロータ駆動機構5は、ハンドル1のハンドル軸部1aがねじ込み固定されるマスターギア7と、マスターギア7と噛み合うピニオンギア9とを備えている。
オシレーティング機構6は、図2及び図3に示すように、ピニオンギア9に噛み合う減速機構20と、減速機構20に連動して回転する螺軸21と、螺軸21に係合して前後に往復移動するスライダ22と、スライダ22をスプール軸16方向に案内する2本のガイド軸23a、23bを有している。
マスターギア7は、図2及び図4に示すように、ハンドル軸部1aがねじ込まれる軸部7aと、軸部7aの外周部に軸部7aと別体で設けられピニオンギア9に噛み合う歯部7cを有するギア部7bとを備えている。マスターギア7は、ギア部7bの正面側から離反した軸部7aの端部外周部に配置された第1回転支持部7fと、第1回転支持部7fの外周側かつ第1ボス部11aの内周側に配置された第1軸受15aと、第1回転支持部7fより大径となる位置でギア部7bの背面側に近接してに配置された第2回転支持部7gと、第2回転支持部7gの外周側かつ第2ボス部12aの内周側に配置された第2軸受15bとをさらに備えている。
軸部7aは、図2に示すように、第1ボス部11a及び第2ボス部12aの内周側に装着された第1軸受15a及び第2軸受15bによって、リール本体2に回転自在に装着された筒状部材である。軸部7aは、たとえば切削加工によって形成された金属製部材である。また、軸部7aの両端内周部には、ハンドル軸部1aがねじ込み可能な雌ねじ部7d、7eがそれぞれ形成されている。雌ねじ部7d、7eは、ハンドル1を糸巻取方向に回転したときねじが締まる方向のねじである。したがって、図2左側の雌ねじ部7dは左ねじであり、右側の雌ねじ部7eは右ねじである。なお、ハンドル1は、図1及び図3に示す左位置と図2に示す右位置との軸部7aの両端のいずれにも装着可能である。しかし、雌ねじ部7d、7eのねじ方向が異なるため、ハンドル軸部1aを左右に取り付ける場合、それぞれ専用のものが用意されている。なお、図2には左ハンドル用のハンドル軸部1aが図示されている。
ギア部7bは、図2及び図4に示すように、軸部7aの外周部に別体で設けられた円板状部材であり、ピニオンギア9に噛み合う歯部7cを有するフェースギアである。ギア部7bは、たとえば鍛造加工やダイカスト成形によって形成された金属製部材である。ギア部7bは、内周部に雌ねじ部7iが形成されており、軸部7aの外周部に形成された雄ねじ部7hをギア部7bの内周部に形成された雌ねじ部7iに螺合させることによって、ギア部7bを軸部7aに固定している。
第1回転支持部7fは、図4に示すように、ギア部7bの正面側から離反した軸部7aの端部外周部に設けられ、外周側に第1軸受15aが装着されている。第1回転支持部7fは、軸部7aの他の部分の外径と略同一になるように形成されている。第1軸受15aは、図2に示すように、第1ボス部11aの内周側に配置された玉軸受である。
第2回転支持部7gは、図4に示すように、ギア部7bの背面側に近接した軸部7aの端部外周側に軸部7aの他の部分の外径より大径となるように外方に突出して一体成形された筒状部材である。第2回転支持部7gの外径は、第1回転支持部7fの外径より大径となるように形成されている。ここでは、第2ボス部12aの内径は、第1ボス部11aの内径より大径となるように形成されているので、第2軸受15bは、第1軸受15aより大径となる位置に配置されている。ここでは、第2軸受15bを第1軸受15aに比して大きくする必要がないので、たとえば第2軸受15bの外輪を大径化することによってリール全体が大型化するのを防止できる。
また、第2回転支持部7gは、内周部に軸部7aの端部外周側に軸部7aの他の部分との間に空間を有している。また、第2回転支持部7gは、軸部7aの外周部に形成された雄ねじ部7hをギア部7bの内周部に形成された雌ねじ部7iに螺合させた後に、複数のねじ部材7jによってギア部7bの背面側に固定されている。ここでは、第2回転支持部7gと軸部7aとが一体成形されているので、第2回転支持部7gをギア部7bに複数のねじ部材7jを装着することによって、ギア部7bが軸部7aに固定されている。
ピニオンギア9は、中空筒状の部材であり、前部がロータ3を貫通してロータ3を回転不能に装着している。ピニオンギア9の内周部には、スプール軸16が貫通して配置されている。ピニオンギア9の前部にはナット17が装着されており、ナット17によりロータ3がピニオンギア9に固定されている。ピニオンギア9は、その軸方向の中間部と後端部とがそれぞれ図示しない軸受によりリール本体2の筐体部10に回転自在に支持されている。
ロータ3は、釣り糸案内部が一方のロータアームにのみ装着された、いわゆるベールレスタイプのものである。ロータ3は、図3に示すように、ピニオンギア9を介してリール本体2に回転自在に装着されたロータ本体30と、ロータ本体30に揺動自在に装着された釣り糸案内部31とを有している。
ロータ本体30は、たとえば表面に陽極酸化被膜が形成されたマグネシウム合金製であり、筒状の支持部32と、支持部32の後端部外周面の対向する位置から支持部32と間隔を隔ててそれぞれ前方に延びる第1ロータアーム33及び第2ロータアーム34とを有している。
釣り糸案内部31は、第1ロータアーム33の先端に装着された支持部材41と、支持部材41の先端に基端が固定された固定軸42と、固定軸42に回転自在に装着され釣り糸を案内可能なラインローラ43と、固定軸42の先端に設けられた固定軸カバー44と、固定軸カバー44の先端に設けられ釣り糸を係止する釣り糸係止部45とを有している。
支持部32は、後端から前方に向けてテーパ状に縮径した後に円筒状に形成された概ね筒状の部材である。支持部32の前部には、前壁32aが形成されており、前壁32aの中央部にはピニオンギア9の前部が貫通するボス部32bが形成されている。ボス部32bは、ピニオンギア9の前部に回転不能に装着されている。前壁32aの前部でピニオンギア9の前部にはナット17がねじ込まれており、このナット17によりロータ3がピニオンギア9に固定されている。また、支持部32の前部には、スプール軸16への釣り糸の巻き付きを防止するための筒状の糸噛み防止部材35が装着されている。
第1ロータアーム33の先端には、釣り糸案内部31が糸巻取姿勢と糸開放姿勢とに揺動自在に装着されている。第1ロータアーム33の内部には、釣り糸案内部31の揺動に連動して動作する連動機構40が装着されている。第1ロータアーム33の径方向外周側は第1カバー部材36により覆われている。
第2ロータアーム34は、第1ロータアーム33と同様に前方に延びており、径方向外周側は、第2カバー部材37により覆われている。第2ロータアーム34は、ロータ3の回転バランスをとるために設けられたものである。
ロータ3は、図3に示すように、逆転防止機構50により糸繰り出し方向の回転を禁止・解除可能である。逆転防止機構50は、筐体部10に装着されたローラ型のワンウェイクラッチ51を有している。ワンウェイクラッチ51は、逆転禁止状態と逆転可能状態とに切換可能である。逆転防止機構50は、ワンウェイクラッチ51を逆転禁止状態と逆転可能状態とに切り換える切換操作部52をさらに有している。
スプール4は、スプール軸16に対して複数の回転位相で装着可能であり、仕掛けの垂らし長さを変更可能になっている。スプール4は、図3に示すように、浅溝形のものであり、外周に釣り糸が巻き付けられる糸巻き胴部4aと、糸巻き胴部4aの後端部に糸巻き胴部4aより大径に形成された筒状のスカート部4bと、糸巻き胴部4aの先端部に糸巻き胴部4aより僅かに大径に形成された前フランジ部4cとを備えている。
次にスピニングリールの動作について説明する。
なお、動作の説明では右手でキャスティングする場合を説明する。キャスティングの際には、釣り糸案内部31を糸巻取姿勢にして釣り糸を釣り糸案内部31に引っ掛けた状態にして仕掛けの垂らし長さを調整する。
まずハンドル1を糸巻取方向に回してスプール4をストロークの最先端近くに配置した状態で釣り糸案内部31が所定の回転位相となるようにする。具体的には、釣り糸案内部31の操作のしやすさや釣り糸のつまみやすさを考慮し、たとえば、右手でキャスティングするときには釣り糸案内部31を釣竿側から見てスプール4の左側に配置すると釣り糸案内部31を左手で操作しやすい。この状態で左手(釣竿を持つ手の逆の手)の指先で釣り糸案内部31の固定軸カバー44をつまんで釣り糸案内部31を糸開放姿勢に揺動させる。そして、スプール4に巻き付けられた釣り糸を、左手で摘んで釣竿を右手の人差し指で引っ掛けてキャスティングする。
キャスティングが終わると、左手で釣り糸案内部31を糸開放姿勢から糸巻取姿勢に戻し、左手で釣り糸をつまんで釣り糸案内部31の釣り糸係止部45に係止する。釣り糸係止部45に係止された釣り糸は、固定軸カバー44を通ってラインローラ43に案内される。この状態でハンドル1を糸巻取方向に僅かに回転させて釣り糸にわずかにテンションをかけて置き竿する。
仕掛けに獲物がかかってハンドル1を回すとロータ3が糸巻取方向に回転するとともにスプール4が前後移動する。同時に、ハンドル1の回転は軸部7aを介してマスターギア7に伝達され、ピニオンギア9を介してロータ3が回転する。また、ピニオンギア9から減速機構20を介してオシレーティング機構6が動作してスプール4が前後移動する。
このスピニングリールのマスターギア7では、ギア部7bの背面側に近接した第2回転支持部7gは、第1回転支持部7fより大径となる位置に設けられている。このため、従来のように第2回転支持部7gが第1回転支持部7fと略同径となる位置に設けられている場合に比して、第2回転支持部7gとギア部7bとの径差が小さくなる。このように第2回転支持部7gとギア部7bとの径差が小さくなると、第2回転支持部7gに作用する力が小さくなる。したがって、第2回転支持部7gの強度を高く維持しながら、第2回転支持部107gに装着された第2軸受15bの損傷を防止することができる。
〔他の実施形態〕
(a) 前記実施形態では、ベールレスタイプのスピニングリールであったが、第1ロータアームと第2ロータアームとの間にベールを有するスピニングリールであってもよい。また、前記実施形態のスピニングリールは、フロントドラグ式のスピニングリールを例に説明したが、リアドラグ式のスピニングリールやレバーブレーキ式のスピニングリールなどの全ての形式のスピニングリールに本発明を適用できる。
(b) 前記実施形態では、第2回転支持部7gは、軸部7aと一体成形されていたが、図5及び図8に示すように、第2回転支持部7gとギア部7bとを一体成形する構成にしてもよい。また、図9から図11に示すように、第2回転支持部7gと軸部7a及びギア部7bとをそれぞれ別体で形成してもよい。
この場合、図9及び図10に示すように、複数のねじ部材7jを用いてギア部7bの正面側に第2回転支持部7gを固定してもよいし、図11に示すように、軸部7aの外周部に形成された雄ねじ部7hを第2回転支持部7gの内周部に形成された雌ねじ部7kに螺合させて固定するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、軸部7aは、ギア部7bと別体で設けられていたが、図10及び図11に示すように、軸部7a及びギア部7bを一体成形する構成にしてもよい。さらに、図12に示すように、軸部7a、ギア部7b及び第2回転支持部7gの全体を一体成形する構成にしてもよい。
(c) 前記実施形態では、ギア部7bは、軸部7aの外周部に形成された雄ねじ部7hをギア部7bの内周部に形成された雌ねじ部7iに螺合させ、さらに複数のねじ部材7jによってギア部7bの背面側から固定していたが、図5に示すように、複数のねじ部材7jのみを用いてギア部7bの正面側から固定してもよい。また、図8に示すように、雄ねじ部7hを雌ねじ部7iに螺合させることのみで、ギア部7bを固定するようにしてもよい。
(d) 前記実施形態では、軸部7aは、ギア部7bと別体で設けられていたが、図5に示すように、ギア部7bの背面側と一体成形された第1軸部7lと、第1軸部7lと同心になるように配置されギア部7bの正面側と別体で形成された第2軸部7mとで軸部7aを構成し、軸部7a及びギア部7bが部分的に一体成形された構成にしてもよい。
(e) 前記実施形態では、第2軸受15bは、第2回転支持部7gの外周側かつ第2ボス部12aの内周側に配置されていたが、図6に示すように、第2回転支持部7gの内周側かつ第2ボス部12aの外周側に第2軸受15bを配置するようにしてもよい。また、図7に示すように、歯部7cの背面側に近傍するように第2回転支持部7gを配置するようにしてもよい。
(f) 前記実施形態では、第1回転支持部7f及び第2回転支持部7gは、ギア部7bの正面側及び背面側の両側にそれぞれ配置されていたが、図13に示すように、ギア部107bの背面側に第1回転支持部107f及び第2回転支持部107gを設け、片持ち支持する構成にしてもよい。具体的には、前記実施形態では、第1回転支持部7fは、ギア部7b正面側から離反した軸部7aの端部に配置されていたが、第1回転支持部107fは、ギア部107b背面側から離反した図示しない筒状部材の端部に配置されている。
ここでは、前記実施形態と同様に、ギア部107bの背面側に近接した第2回転支持部107gは、第1回転支持部107fより大径となる位置に設けられているので、第2回転支持部107gの強度を高く維持しながら、第2回転支持部107gに装着された第2軸受115bの損傷を防止できる。なお、図13における符号は、前記実施形態における同一の部材の符号に100を付加したものであり、各部材の構成は前記実施形態と同一であるから、各部材の詳細な説明は省略する。
本発明の一実施形態を採用したスピニングリールの側面図。 前記スピニングリールの背面断面図。 前記スピニングリールの側面断面図。 前記スピニングリールのマスターギアの断面図。 他の実施形態の図4に相当する図。 他の実施形態の図4に相当する図。 他の実施形態の図4に相当する図。 他の実施形態の図4に相当する図。 他の実施形態の図4に相当する図。 他の実施形態の図4に相当する図。 他の実施形態の図4に相当する図。 他の実施形態の図4に相当する図。 他の実施形態を採用したスピニングリールの側面断面図。
符号の説明
1、101 ハンドル
1a、101 ハンドル軸部
2、102 リール本体
3、103 ロータ
4、104 スプール
7、107 マスターギア
7a、107a 軸部
7b、107b ギア部
7c 歯部
7f、107f 第1回転支持部
7g、107g 第2回転支持部
7h 雄ねじ部
7i 雌ねじ部
7j ねじ部材
7k 雌ねじ部
7l 第1軸部
7m 第2軸部
9 ピニオンギア
11 第1蓋部
11a、111a 第1ボス部
12 第2蓋部
12a、112a 第2ボス部
15a、115a 第1軸受
15b、115b 第2軸受
113a 第1ボス部
113b 第2ボス部

Claims (13)

  1. スピニングリールのリール本体に回転自在に支持され、ピニオンギアを介してハンドルの回転をロータに伝達するためのスピニングリールのマスターギアであって、
    前記ハンドルが相対回転不能に装着され、前記リール本体に回転自在に設けられた筒状の軸部と、
    前記軸部の外周部に設けられ、正面側に前記ピニオンギアに噛み合う歯部を有するギア部と、
    前記ギア部から離反した前記軸部の端部外周部に配置され、前記リール本体に回転自在に支持される第1回転支持部と、
    前記第1回転支持部より大径となる位置で前記ギア部の背面側に近接して配置され、前記リール本体に回転自在に支持される第2回転支持部と、
    を備えたスピニングリールのマスターギア。
  2. 前記第1回転支持部と前記リール本体との間に装着された第1軸受と、前記第2回転支持部と前記リール本体との間に装着された第2軸受とをさらに備えている、請求項1に記載のスピニングリールのマスターギア。
  3. 前記第2軸受は、前記第2回転支持部の外周側かつ前記リール本体の内周側に配置されている、請求項2に記載のスピニングリールのマスターギア。
  4. 前記第2軸受は、前記第2回転支持部の内周側かつ前記リール本体の外周側に配置されている、請求項2に記載のスピニングリールのマスターギア。
  5. 前記第2回転支持部は、前記歯部の背面側の近傍に設けられている、請求項1から4のいずれか1項に記載のスピニングリールのマスターギア。
  6. 前記第2回転支持部は、前記ギア部の背面側から軸方向外方に突出する筒状部材である、請求項1から5のいずれか1項に記載のスピニングリールのマスターギア。
  7. 前記第2回転支持部は、前記ギア部と一体成形されている、請求項1から6のいずれか1項に記載のスピニングリールのマスターギア。
  8. 前記第2回転支持部は、前記ギア部と別体で形成されている、請求項1から6のいずれか1項に記載のスピニングリールのマスターギア。
  9. 前記第2回転支持部は、前記軸部と一体成形されている、請求項1から8のいずれか1項に記載のスピニングリールのマスターギア。
  10. 前記第2回転支持部は、前記軸部と別体で形成されている、請求項1から8のいずれか1項に記載のスピニングリールのマスターギア。
  11. 前記ギア部は、前記軸部と一体成形されている、請求項1から10のいずれか1項に記載のスピニングリールのマスターギア。
  12. 前記ギア部は、前記軸部と別体で形成されている、請求項1から10のいずれか1項に記載のスピニングリールのマスターギア。
  13. 前記軸部は、前記ギア部の背面側と一体成形された第1軸部と、前記第1軸部と同心になるように配置され前記ギア部の正面側と別体で形成された第2軸部とを有している、請求項1から10のいずれか1項に記載のスピニングリールのマスターギア。
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