JP2014168423A - ドラグつまみ、及びこれを用いた釣り用リール - Google Patents

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Abstract

【課題】ドラグつまみ及び釣り用リールにおいて、圧縮コイルバネの変形を防ぐ。
【解決手段】ドラグつまみ61は、操作部材67、圧縮コイルバネ73、及び受け部材66を備える。操作部材67の回転によって、圧縮コイルバネ73は操作部材67の回転軸方向に伸縮する。受け部材66は、圧縮コイルバネ73による付勢力を受けてスプール4にドラグ力を付与する。この受け部材66は、圧縮コイルバネ73を収容する筒状部66bを有する。筒状部66bは、内壁面66cと底面66dとを含む。筒状部66bの内壁面66cにおける軸方向の長さLは、最大変位量の8割圧縮した圧縮コイルバネ73の軸方向長さ以上、最大変位量の5割圧縮した圧縮コイルバネ73の軸方向長さ以下である。
【選択図】図5

Description

本発明は、ドラグ機構のドラグ力を調整するためのドラグつまみ、およびこれを用いた釣り用リールに関するものである。
一般的に、釣り用リールは、スプールの回転を制動するためのドラグ機構を備えている。このドラグ機構は、ドラグ力を調整するためのドラグつまみと、複数枚のドラグ座金からなる摩擦部とから主に構成される。ドラグつまみは、操作部材と、操作部材に対して相対回転可能に装着される受け部材と、操作部材と受け部材との間に配置される圧縮コイルバネとを有する。このドラグつまみは、操作部材を回転させることによって、内部に収容される圧縮コイルバネを伸縮させて受け部材への付勢力を変化させる。圧縮コイルバネの付勢力が変化することによって受け部材による摩擦部への押圧力が変化し、ドラグ力が調整される。
このような構成のドラグつまみに使用される圧縮コイルバネは、円形断面の線材を螺旋状にすることによって形成されているため、圧縮時に圧縮コイルバネが径方向に湾曲する、すなわち座屈するおそれがある。この座屈を防止するため、特許文献1では、特許文献2及び3に開示されるような断面が矩形状の線材を螺旋状にして形成される圧縮コイルバネをドラグつまみに使用している。
特開2012−205517号公報 特開2002−39243号公報 実公平6−10226号公報
上述したようなドラグつまみに使用される各種の圧縮コイルバネは、操作部材を回転させたときに、広がり方向に力を受けると捩れが生じて変形しやすい。すなわち、圧縮コイルバネは、周方向に力を受けて、径方向に広がるような捩れ変形が生じるおそれがある。なお、この捩れ変形は、特許文献1に示すように断面が矩形状の圧縮コイルバネを用いた場合に顕著に現れる。
本発明の課題は、ドラグつまみ及び釣り用リールにおいて、圧縮コイルバネの変形を防ぐことにある。
(1)本発明の第1側面に係るドラグつまみは、釣り用リールのリール本体に回転可能に装着されるスプールの回転を制動するドラグ機構のドラグ力を調整するための部材である。このドラグつまみは、操作部材、圧縮コイルバネ、及び受け部材を備える。操作部材は、リール本体に回転可能に設けられる。圧縮コイルバネは、操作部材の回転によって、操作部材の回転軸方向に伸縮する。受け部材は、圧縮コイルバネによる付勢力を受けてスプールにドラグ力を付与する。また、受け部材は、圧縮コイルバネを収容する筒状部を有する。筒状部は、圧縮コイルバネの外周面に沿って延びる内壁面と、圧縮コイルバネの第1端と当接する底面とを含む。筒状部の内壁面における軸方向の長さは、最大変位量の8割圧縮した圧縮コイルバネの軸方向長さ以上であり、最大変位量の5割圧縮した圧縮コイルバネの軸方向長さ以下である。
この構成によれば、受け部材の筒状部の内壁面が圧縮コイルバネの外周面に沿って延び、また、内壁面の軸方向長さが、最大変位量の8割圧縮した圧縮コイルバネの軸方向長さ以上である。このため、筒状部の内壁面は、圧縮コイルバネを外周側から十分にガイドするができ、ひいては圧縮コイルバネが径方向に広がることを防ぐことができる。この結果、圧縮コイルバネの捩れ変形を防ぐことができる。また、上記内壁面の軸方向長さは、最大変位量の5割圧縮した圧縮コイルバネの軸方向長さ以下である。このため、圧縮コイルバネが圧縮した際に圧縮コイルバネを圧縮させる部材と受け部材とが干渉することを抑制することができる。
(2)好ましくは、操作部材は、当該操作部材の回転によって回転軸方向に進退する移動部を備える。移動部は当接部を有し、この当接部は、筒状部内に挿入可能であり且つ圧縮コイルバネの第2端と当接する。
この構成によれば、筒状部の軸方向長さが長くなっても、筒状部内に挿入可能な当接部によって筒状部内の圧縮コイルバネを十分に押圧することができる。
(3)好ましくは、移動部は、筒状部内に挿入不能な本体部をさらに有する。
(4)好ましくは、筒状部の底面は、圧縮コイルバネの第1端部の内周面に沿うように形成される環状の凸部を有する。この構成によれば、圧縮コイルバネを内周側からもガイドするため、圧縮コイルバネを筒状部内に安定して保持することができる。この結果、圧縮コイルバネの座屈などの変形を確実に防ぐことができる。
(5)好ましくは、圧縮コイルバネの軸方向断面は矩形状である。圧縮コイルバネを軸方向の断面が矩形状の圧縮コイルバネを用いることによって、圧縮コイルバネが径方向への湾曲する座屈を防ぐことができる。
(6)好ましくは、圧縮コイルバネはコイルドウェーブスプリングである。圧縮コイルバネをコイルドウェーブスプリングにすることによって、同等の付勢力を保持しつつ軸方向の長さを短くすることができる。
(7)本発明の第2側面に係る釣り用リールは、リール本体と、リール本体に回転可能に装着されるスプールと、上述したいずれかのドラグつまみを有しておりスプールの回転を制動するドラグ機構と、を備える。
本発明によれば、ドラグつまみ及び釣り用リールにおいて、圧縮コイルバネの変形を防ぐことができる。
本発明の一実施形態が採用されたスピニングリールの側面図。 その側面断面図。 スプールの側面断面図。 スプールの分解斜視図。 ドラグつまみの側面断面図。 ドラグつまみの分解斜視図斜視図。 圧縮コイルバネの側面図。 圧縮コイルバネの側面断面図。 変形例1に係る圧縮コイルバネの側面図。
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態によるスピニングリールは、ハンドル1と、ハンドル1を回転自在に支持するリール本体2と、ロータ3と、スプール4と、スプール4内に収容されるドラグ機構60及びドラグ発音機構85とを備える。ロータ3は、スプール4に釣り糸を巻き付けるものであり、リール本体2の前部に回転自在に支持されている。スプール4は、外周面に釣り糸を巻き取るものであり、ロータ3の前部に前後移動自在に配置される。なお、ハンドル1は、リール本体2の左側と、リール本体2の右側とのいずれにも装着可能である。
[リール本体の構成]
リール本体2は、図1及び図2に示すように、開口2dを有するリールボディ2aと、開口2dを塞ぐようにリールボディ2aに着脱自在に装着された蓋部材2bと、リールボディ2aから斜め上前方に延びる竿取付脚2cとを有する。リールボディ2a及び蓋部材2bは、例えばアルミニウム合金製とすることができる。リールボディ2aは、内部に空間を有しており、その空間内には、後述するロータ駆動機構5及びオシレーティング機構6が設けられる。
ロータ駆動機構5は、ロータ3をハンドル1の回転に連動して回転させるための機構である。このロータ駆動機構5は、図2に示すように、ハンドル1のハンドル軸10が固定されるメインギア軸11aとともに回転するメインギア11と、このメインギア11に噛み合うピニオンギア12とを有する。ピニオンギア12は筒状に形成され、その前部12aはロータ3の中心部を貫通し、ナット13によってロータ3と固定されている。ピニオンギア12は、その軸方向の中間部と後端部とが、リールボディ2aに間隔を隔てて装着された軸受14a,14bによって、リールボディ2aに回転自在に支持されている。
オシレーティング機構6は、釣り糸を均一に巻き取るためにスプール4を前後に移動させるための機構である。より詳細には、オシレーティング機構6は、スプール4の中心部にドラグ機構60を介して連結されたスプール軸(回転軸の一例)15を前後方向に移動させて、スプール4を同方向に移動させるための機構である。オシレーティング機構6は、スプール軸15の下方に平行に配置された螺軸21と、螺軸21に沿って前後方向に移動するスライダ22と、螺軸21の先端に固定された中間ギア23とを有する。スライダ22にはスプール軸15の後端が回転不能に固定される。中間ギア23は、ピニオンギア12と噛み合う。
スプール軸15は、ピニオンギア12の中心部を軸方向に貫通して配置される。スプール軸15は、オシレーティング機構6によって、ピニオンギア12の内部を前後に往復移動する。スプール軸15は、中間部がナット13内に装着された軸受16によって、後部がピニオンギア12の後部内周面によって、軸方向移動自在に支持される。なお、スプール軸15は回転不能であり、ピニオンギア12はスプール軸15に対して相対的に回転自在である。スプール軸15がピニオンギア12と相対回転しながら前後移動するときに、ピニオンギア12にスプール軸15がかじりつくのを防止するために、スプール軸15の表面には、無電解Niメッキが施されている。スプール軸15の先端には、互いに平行な面で構成された回り止めのための係止面15aと、ドラグ調整用の雄ねじ部15bとが形成されている。
〔ロータの構成〕
ロータ3は、円筒部30と、円筒部30の側方に互いに対向して設けられる第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32とを有する。円筒部30と第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32とは一体に成形される。
円筒部30の前部には前壁30aが形成され、この前壁30aの中央部にはボス部30bが設けられる。ボス部30bの中心部には貫通孔が形成され、この貫通孔をピニオンギア12の前部12a及びスプール軸15が貫通する。前壁30aの前部にはナット13が配置され、このナット13によって、ピニオンギア12の前部12aにロータ3が固定される。
第1ロータアーム31は、円筒部30から外方に向けて凸状に湾曲して前方へと延びる。第1ロータアーム31の先端外周側には、第1ベール支持部材40が揺動自在に装着される。第1ベール支持部材40の先端には、釣り糸をスプール4に案内するためのラインローラ41が装着される。第2ロータアーム32は、円筒部30から外方に凸に湾曲して前方に延びる。第2ロータアーム32の先端外周側には、第2ベール支持部材42が揺動自在に装着される。ラインローラ41と第2ベール支持部材42との間には、線材を略U状に湾曲させたベール43が固定される。これらの第1ベール支持部材40、第2ベール支持部材42、ラインローラ41、及びベール43によって、ベールアーム44は構成される。ベールアーム44は、図1に示す糸案内姿勢とそれから反転した糸開放姿勢との間で揺動自在である。
ロータ3の円筒部30の内部にはロータ3の逆転を禁止・解除するための逆転防止機構50が配置される。逆転防止機構50は、内輪が遊転するローラ型のワンウェイクラッチ51と、ワンウェイクラッチ51を作動状態(逆転禁止状態)と非作動状態(逆転許可状態)とに切り換える切換レバー(図示省略)とを有する。
〔スプールの構成〕
スプール4は、図2に示すように、ロータ3の第1ロータアーム31と第2ロータアーム32との間に配置され、スプール軸15の先端に装着される。スプール4は、図3に示すように、たとえばアルミニウム合金製の糸巻き胴部4aと、糸巻き胴部4aの後部に一体で形成されたスカート部4bと、糸巻き胴部4aの前端に一体形成された前フランジ部4cとを有する。スプール4の内部には、設定されたドラグ力がスプール4に作用するようにスプール4を制動するドラグ機構60と、ドラグ作動時に発音するドラグ発音機構85と、が収納される。
糸巻き胴部4aは、円筒状の部材であり、外周面はスプール軸15と平行な周面で構成される。糸巻き胴部4aは、釣り糸が巻き付けられる筒状部4dと、筒状部4dの内周面に一体形成された円板状の支持壁部4eと、支持壁部4eの内周側に形成される筒状の軸支部4fと、を有する。
スカート部4bは、糸巻き胴部4aの後方から径方向に延びる後フランジ部4hと、後フランジ部4hの外周側から後方に筒状に延びる円筒部4iと、を有する。この円筒部4iの内側にロータ3の連結部30が配置される。
前フランジ部4cの外周面には、釣り糸を糸巻き胴部4aからスムーズに放出するための金属製のスプールリング20が装着される。スプールリング20は、先広がりの傾斜面20aを有する。スプールリング20は、リング固定部材19によって前フランジ部4cに固定される。リング固定部材19は、前フランジ部4cから前方に突出する筒状の雌ねじ部4jに螺合する。
図3及び図4に示すように、糸巻き胴部4aの内部において、支持壁部4eの前方には、ドラグ機構60を収納するためのドラグ収納筒部52が一体回転可能に装着される。ドラグ収納筒部52の前方には、軸支部4fとでスプール4をスプール軸15に対して回転自在に支持するための支持筒部53が装着されている。
ドラグ収納筒部52の内部には、ドラグ機構60の後述する摩擦部62が収納される。ドラグ収納筒部52は、周方向に間隔を隔てて形成される複数(たとえば、8つ)の半円形の係止凹部52aを内周面に有する。また、スプール4の支持壁部4eには、複数(例えば4つ)の係合孔4gが周方向に間隔を隔てて形成される。そして、ドラグ収納筒部52は、その各係合孔4gに係合する複数(たとえば、4つ)の係合突起52bを後面に有している。これによって、ドラグ収納筒部52は、スプール4と一体回転する。
支持筒部53は、糸巻き胴部4aの筒状部4dの内周面に嵌合する装着筒部53aと、装着筒部53aの内周面に一体形成される円形壁部53bと、円形壁部53bの内周側に形成される筒状の軸支部53cと、を有する。装着筒部53aの前側外周面53eは、後側外周面53fよりも大径に形成され筒状部4dの内周面に嵌合する。この前側外周面53eには、筒状部4dと支持筒部53との隙間から液体が支持筒部53の後方へ浸入するのを防止するためにOリング54が装着される。Oリング54は、支持筒部53の前側外周面53eに形成された環状溝53dに装着される。装着筒部53aの後面は、ドラグ収納筒部52の前面に接触する。支持筒部53は、その前方でスプール4内部に装着される線材製の抜け止めばね55によって、ドラグ収納筒部52とともに抜け止めされる。抜け止めばね55は、糸巻き胴部4aの前面とリング固定部材19の後面との隙間でスプール4内に保持される。
スプール軸15の外周面には、第1支持部56及び第2支持部57が嵌め込まれ、この第1支持部56及び第2支持部57には2つの軸受58a,58bが装着される。これによって、スプール4をスプール軸15に対して回転自在に支持する。第1支持部56は、スプール軸15に回転可能に装着される。第1支持部56は、鍔部56aと鍔部56aよりも小径の筒部56bとを有する鍔付き円筒状の部材である。第1支持部56は、ドラグつまみ61と摩擦部62との間に、両者に接触して配置される。第1支持部56の筒部56bの外周面には、軸受58aの内輪がカシメ固定される。軸受58aの外輪は、支持筒部53の軸支部53cに装着される。これによって、第1支持部56の筒部56bの外周面に対して軸受58aを簡単に抜け止めできる。
第2支持部57は、スプール軸15の前側部分に形成される係止面15aの後部に固定される。第2支持部57は、小径部57aと大径部57bとを有する大小二段の段付き筒状の部材である。小径部57aには、軸受58bの内輪が装着される。軸受58bの外輪は、糸巻き胴部4aの軸支部4fに装着される。大径部57bには、互いに平行な面で構成された第1係止面57cと、第1係止面と直交する第2係止面57dと、が形成される。この第1係止面57cを貫通するように配置される止めねじ59によって、第2支持部57はスプール軸15に回転不能に固定される。止めねじ59は、すり割り付きのホローセットスクリューを用いたものであり、第1係止面57cを通って係止面15aを貫通するねじ孔にねじ込まれる。
このような構成のスプール4の支持構造では、糸巻き胴部4aの支持壁部4eの前方に支持筒部53を設け,支持筒部53に軸受58aを配置するので、軸支部4fに2つの軸受を並べる従来の構成に比べて、2つの軸受58a,58bの軸方向の間隔を広くすることができる。このため、スプール4の支持間隔が広くなり、スプール4のがたつきを抑えることができる。
〔ドラグ機構の構成〕
ドラグ機構60は、スプール4の糸繰り出し方向への回転を制動してスプール4にドラグ力を作用させるための機構である。図3及び図4に示すように、ドラグ機構60は、ドラグつまみ61と、例えば4枚のドラグ座金62a〜62dを有する摩擦部62と、を備える。
〔ドラグつまみの構成〕
ドラグつまみ61は、図5及び図6に示すように、操作部材67、圧縮コイルバネ73、及び受け部材66を備える。また、ドラグつまみ61は、連結部材74、第1シール部材64,第2シール部材65、及び発音機構68をさらに備える。連結部材74は、操作部材67と受け部材66とを軸方向移動不能かつ回転自在に連結する。第1シール部材64は,ドラグつまみ61とスプール4との隙間をシールするための部材である。第2シール部材65は、受け部材66と操作部材67との隙間をシールするための部材である。発音機構68は、受け部材66と操作部材67との相対回転によって発音する機構である。
受け部材66は、圧縮コイルバネ73による付勢力を受けてスプール4にドラグ力を付与するための部材である。受け部材66は、リング状の鍔部66aと、円筒部66b(筒状部の一例)とを有する。受け部材66は、例えばアルミニウム合金等の金属製の部材である。受け部材66は、スプール軸15に回転不能かつ軸方向移動自在に設けられる。
円筒部66bは、スプール4側(図5の右側)の端部が閉鎖され、操作部材67側(図5の左側)の端部が開口する。円筒部66bは、内壁面66cと底面66dとを有し、この内壁面66cと底面66dとで圧縮コイルバネ73を収容するための収容空間を画定する。円筒部66bの内壁面66cは、圧縮コイルバネ73を囲むように圧縮コイルバネ73の外周面に沿って延びる。内壁面66cと圧縮コイルバネ73の外周面との距離は、0mm以上0.5mm以下程度であることができる。なお、内壁面66cと圧縮コイルバネ73の外周面との干渉の観点からは、内壁面66cと圧縮コイルバネ73の外周面との距離を0mmよりも大きくすることがより好ましい。なお、圧縮コイルバネ73がスムーズに伸縮できるように、圧縮コイルバネ73の外周面又は内壁面66cにグリスを塗布することが好ましい。円筒部66bの底面66dは、圧縮コイルバネ73の第1端が当接する。
円筒部66bの内壁面66cの軸方向長さL、すなわち、圧縮コイルバネ73を収容する空間の軸方向長さLは、最大変位量の8割圧縮した圧縮コイルバネ73の軸方向長さ以上である。また、内壁面66cの軸方向長さLは、最大変位量の5割圧縮した圧縮コイルバネ73の軸方向長さ以下である。なお、内壁面66cの軸方向長さLは、最大変位量の7割圧縮した圧縮コイルバネ73の軸方向長さと同程度とすることがより好ましい。ここで、最大変位量とは、圧縮コイルバネ73の自然長から、最も圧縮されたときの圧縮コイルバネ73の長さを減算することによって算出された値を意味する。また、内壁面66cの軸方向長さLは、圧縮コイルバネ73の自然長や最大変位量によっても変わってくるが、概ね2.5mm以上6mm以下である。
円筒部66bの底面66dの中央部には、スプール軸15の係止面15aに回転不能に係合する長円状の係止スロット66eが形成される。また、円筒部66bの底面66dの係止スロット66eの周囲において、前方に突出する環状の凸部66fが形成される。この凸部66fは、圧縮コイルバネ73の第1端部の内周面に沿うように形成される。すなわち、圧縮コイルバネ73の第1端部は、円筒部66bの内壁面66cと、凸部66fの外周面との間に収容される。円筒部66bの外周面の第1シール部材64の装着部分の後方には、環状溝66gが形成される。円筒部66bの後端面が第1支持部56を介して摩擦部62のドラグ座金62aに当接する。
操作部材67は、受け部材66に対向して配置され、受け部材66と相対回転自在に設けられる。操作部材67は、リール本体2に回転可能に設けられる部材であって、スプール軸15に螺合するとともに、鍔部66aを覆うように受け部材66に向けて筒状に突出する部材である。操作部材67は、つまみ体71と、ナット部72(移動部の一例)とを有する。ナット部72は、つまみ体71に対して回転不能かつ軸方向移動自在に装着され、スプール軸15に螺合する。
つまみ体71は、合成樹脂製のつまみ本体75と、つまみ本体75の前面に固定される金属製の円板状のカバー部76と、カバー部76の前面に径方向に沿って固定された金属製の操作つまみ77と、を有する。
つまみ本体75は、円板部75aと、円板部75aよりも小径の筒状の突出部75bとを有する。円板部75aの背面側からは、4本のボルト部材80a〜80dが挿入され,カバー部76を貫通して操作つまみ77にねじ込まれる。これによって、カバー部76と操作つまみ77がつまみ本体75に固定される。
突出部75bは、受け部材66の鍔部66aを覆うように受け部材66に向けて筒状に突出する。突出部75bで覆われる受け部材66の鍔部66aは、突出部75bの内周面に装着される連結部材74によって抜け止めされる。これによって、受け部材66と操作部材67とが相対回転自在かつ軸方向移動不能に連結される。つまみ本体75の内周部には、ナット部72を収納するためのナット収納部75cが形成される。ナット収納部75c内において、ナット部72はつまみ本体75に対して軸方向移動自在かつ一体回転可能に収納される。
カバー部76は、つまみ本体75の円板部75aの前面及び外周面の一部を覆うように形成される。この結果、ドラグつまみ61の機構部分を構成する合成樹脂製のつまみ本体75はスプール4内に隠れて外部に露出しなくなる。カバー部76の前面は、中心部分に向けて徐々に厚みが薄くなるように凹む。操作つまみ77は、カバー部76の直径に沿って配置され、前方に突出する。
連結部材74は、弾性を有する金属線材を折り曲げて形成された部材である。連結部材74は、略正方形の角に相当する4つの角部74aを有するC字状のばね部材である。連結部材74は、突出部75bの内周面に形成された環状溝に角部74aが係止されることによって突出部75bの内周面に装着される。連結部材74は、角部74aの間の3つの円弧部74bが鍔部66aの後面に接触することによって、受け部材66を抜け止めする。
ナット部72は、つまみ本体75と一体回転することによって、スプール軸15に沿って進退し、その結果、圧縮コイルバネ73を伸縮させる。このナット部72は、本体部72aと当接部72bとを有し、これら本体部72aと当接部72bとは一体的に形成される。ナット部72の中心を軸方向に貫通するように雌ねじ部72cが形成される。雌ねじ部72cは、スプール軸15の先端側の外周面に形成された雄ねじ部15bに螺合する。本体部72aは、たとえば六角ナットであり、ナット収納部75c内において、つまみ本体75に対して軸方向移動自在且つ一体回転可能に収容される。
当接部72bは、本体部72aから後方に突出するように形成される。この当接部72bは、後端面が圧縮コイルバネ73の第2端と当接する。当接部72bは、筒状部66b内に挿入可能な外形寸法に設計される。このため、当接部72bは、筒状部66b内に進入可能である。なお、本体部72aは、筒状部66b内に挿入不能な外形寸法に設計される。すなわち、当接部72bの外形寸法は、本体部72aの外形寸法よりも小さい。当接部72bの軸方向に直行するように切断した断面は、特に限定されるものではないが、例えば円形又は六角形である。
圧縮コイルバネ73は、操作部材67の回転によって、スプール軸15方向に伸縮する。圧縮コイルバネ73は、操作部材67と受け部材66との間に配置される。詳細には、圧縮コイルバネ73の第1端は、筒状部66bの底面66dと当接する。なお、圧縮コイルバネ73の第1端は、上述したように底面66dに当接し、また、圧縮コイルバネ73の第1端部は、筒状部66bの内壁面66cと凸部66fの外周面と間に収容される。また、圧縮コイルバネ73の第2端は、操作部材67のナット部72と当接する。詳細には、圧縮コイルバネ73の第2端は、ナット部72の当接部72bの後端面と当接する。圧縮コイルバネ73は、図7及び図8に示すように、軸方向の断面が矩形状に形成される。すなわち、圧縮コイルバネ73は、断面が矩形状の線材を螺旋状とすることによって形成される。圧縮コイルバネ73の内径は、スプール軸15の外径よりも大きく、圧縮コイルバネ73とスプール軸15とは接触しない。また、圧縮コイルバネ73が最も縮んだときであっても、圧縮コイルバネ73は受け部材66と接触しない。
第1シール部材64は、たとえば合成ゴム製の円板状の部材である。第1シール部材64は、スプール4の支持筒部53の装着筒部53aの内周面と受け部材66の円筒部66bの外周面との間に配置される。第1シール部材64は、環状溝66gに装着される止め輪70によって後方への移動を規制される。第1シール部材64は、内周面が受け部材66の円筒部66bに装着され、外周部が支持筒部53の装着筒部53aの内周面に接触する。第1シール部材64の内部には、たとえばステンレス合金製の円板状の補強板81が埋設される。補強板81は、第1シール部材64の成形時に金型内に挿入され、インサート成形される。第1シール部材64の外周部には、装着筒部53aの内周面に接触する先細り断面のリップ部64aが形成される。リップ部64aは前方に向けて傾斜する。また、径方向の途中には、前方に突出する断面三角形状の環状突起部64bが形成される。この環状突起部64bが第2シール部材65の背面に接触する。また、第1シール部材64のリップ部64aの前面も第2シール部材65の外周面の後端部に接触する。
第2シール部材65は、たとえば、合成ゴム製の有底筒状の部材である。第2シール部材65は、第1シール部材64と操作部材67との間に配置される。第2シール部材65は、操作部材67のつまみ本体75の突出部75bの外周面に接触可能な筒状の接触部65aと、接触部65aの内周側に形成され突出部75bの後端面に係合する環状凹部65bと、受け部材66の円筒部66bの外周面に装着される円板部65cと、を有する。
このような構成のドラグつまみ61では、受け部材66と操作部材67との間に配置される第2シール部材65が、操作部材67の突出部75bの外周面に接触する筒状の接触部65aを有し、この第2シール部材65によって受け部材66と操作部材67との隙間がシールされる。また、スプール4と受け部材66との間に配置された第1シール部材64によってスプール4と受け部材66との間がシールされる。ここでは、第2シール部材65が筒状の接触部65aで操作部材67のつまみ本体75の突出部75bの外周面に接触している。このため、第1シール部材64と第2シール部材65とを一体形成した場合に、第1シール部材64に水圧が作用して押し下げられても、第2シール部材65が変形しにくくなる。このため、2つのシール部材64,65に水圧が作用しても、受け部材66と操作部材67との間からドラグつまみの内部に液体が流入しにくくなる。しかも、第1シール部材と第2シール部材と別体であるので、第1シール部材64が変形しても第2シール部材65はより変形しにくくなり、ドラグつまみ61の内部に液体がさらに流入しにくくなる。
発音機構68は、図6に示すように、音出し凹部69aを有する音出し円板69と、つまみ本体75に進退自在に装着される打撃ピン82と、打撃ピン82を音出し凹部69aに向けて付勢する圧縮コイルバネ83とを有する。打撃ピン82は、中央部分が大径で先端及び後端が小径でさらに先端が半球状に丸められたピンであり、ドラグ操作時に操作部材67と受け部材66とが相対回転すると、音出し凹部69aとの衝突を繰り返して発音する。
音出し円板69は、合成樹脂製の部材であり、その前面には、周方向に間隔を隔てて多数の音出し凹部69aが形成される。音出し円板69の後面には、鍔部66aに形成される複数の連結孔66eに嵌合する複数の連結突起69bが形成されている。これによって音出し円板69は、受け部材66に対して回り止めされる。
〔摩擦部の構成〕
摩擦部62は、複数(例えば4枚)のドラグ座金62a〜62dを有する。ドラグ座金62aは、図4に示すように、受け部材66に第1支持部56を介して接触し、かつスプール軸15に対して回転不能な金属製の円板部材である。ドラグ座金62bは、スプール4に対して一体回転可能な金属製の円板部材である。ドラグ座金62cは、ドラグ座金62aと同様にスプール軸15に対して回転不能な金属製の円板部材である。ドラグ座金62dは、スプール4及びスプール軸15に対して回転自在なたとえばフェルト製又はグラファイト製の円板部材である。ドラグ座金62a,62cの中心部には、スプール軸15の先端側に形成される係止面15aに係合する長円形の係止スロット62eが形成される。ドラグ座金62bの外周面には、径方向外方に突出する複数(たとえば8つ)の耳部62fが形成される。この耳部62fは、ドラグ収納筒部52の内周面に周方向に間隔を隔てて配置され、軸方向に沿って形成される複数の係止凹部52aに係止されている。これによって、ドラグ座金62bは、スプール4に対して一体回転可能になっている。
ドラグ座金62a〜62dは、支持筒部53を支持する第1支持部56によって抜け止めされる。したがって、支持筒部53の前方に配置される抜け止めばね55を外さないと、ドラグ座金62a〜62dは着脱できない。
[ドラグ発音機構の構成]
ドラグ発音機構85は、ドラグの作動によってスプール軸15とスプール4とが相対回転すると発音する機構である。ドラグ発音機構85は、図4に示すように、スプール4の後フランジ部4hの背面に装着されスプール4と一体回転する第1発音部材86と、第1発音部材86に対して打撃を繰り返す第2発音部材87と、を有する。
第1発音部材86は、鍔付き円筒形状であり、内周面に円弧状の多数の音出し凹部86aが形成される金属製の部材である。第1発音部材86の後面には銘版88が配置され、銘版88とともに、第1発音部材86は後フランジ部4hの背面にねじ止めされる。
第2発音部材87は、音出し凹部86aに向けて進退する2つの打撃ピン87aと、2つの打撃ピン87aを音出し凹部86aに向けて付勢する2つのばね部材87bと、を有する。打撃ピン87aは、第2支持部57の第2係止面57dに回転不能に係合する筒状の収納部材89に収納される。収納部材89は、打撃ピン87aを進退可能に収納する2つの収納溝89cを有する厚肉円筒状の収納本体部89aと、収納本体部89aにねじ止めされ収納溝89cを塞ぐとともに、第2係止面57dに係合する円板状のカバー89bと、を有する。収納本体部89aの2つの収納溝89cは、収納本体部89aの外周面に開口しており、開口側の2つの収納溝89cの間隔が狭くなるように形成される。カバー89bの内周面には、第2係止面57dに係合する係止スロット89dが形成される。収納部材89と、スプール4の支持壁部4eとの間にはワッシャ101が配置される。
カバー89bの後面には、第2支持部57の第1係止面57cに係合する、たとえば合成樹脂製の3枚のスプール位置調整ワッシャ102と、スプール4の後方への移動を規制する2枚の規制ワッシャ103,104とが装着される。規制ワッシャ103,104は、スプール軸15の係止面15aに係合する係止スロット103a,104aが内周部に形成され、スプール軸15に対して回転不能である。規制ワッシャ104は、段付きワッシャであり、規制ワッシャ103とで第3シール部材105を保持する。第3シール部材105の外周部は、第1発音部材86の内周面に接触する。第3シール部材105は、スプール4の後面から摩擦部62を含むスプール4内部への液体の流入を防止するために設けられる。
〔ドラグ力の調整方法〕
釣りを行う前に魚の大きさや種類に合わせてスプール4の回転を制動する制動力、すなわちドラグ力を調整する。ドラグ力を調整するには、ドラグつまみ61を回す。ドラグつまみ61をたとえば時計回りに回すと、スプール軸15に螺合するナット部72が後方(図3、5の右方向)に進行する。このナット部72の進行によって、圧縮コイルバネ73は圧縮して受け部材66を後方に付勢し、その結果、受け部材66は、圧縮コイルバネ73による付勢力を受けてスプール4にドラグ力を付与する。より詳細には、受け部材66が第1支持部56を介して摩擦部62を押圧し、摩擦部62を構成する各ドラグ座金62a〜62dがそれぞれ摩擦力で係合し合うことでスプール4にドラグ力を付与する。このとき、受け部材66と操作部材67との相対回転によって打撃ピン82が音出し凹部69aへの衝突を所定間隔で繰り返し、歯切れがよい軽快なクリック音が発生する。なお、ドラグつまみ61を時計回りに回転させるほど、ドラグ力は大きくなる。
[特徴]
(1)上記実施形態に係るドラグつまみ61は、釣り用リールのリール本体2に回転可能に装着されるスプール4の回転を制動するドラグ機構60のドラグ力を調整するための部材である。このドラグつまみ61は、操作部材67、圧縮コイルバネ73、及び受け部材66を備える。操作部材67は、リール本体2に回転可能に設けられる。圧縮コイルバネ73は、操作部材67の回転によって、操作部材67の回転軸方向に伸縮する。受け部材66は、圧縮コイルバネ73による付勢力を受けてスプール4にドラグ力を付与する。また、受け部材66は、圧縮コイルバネ73を収容する筒状部66bを有する。筒状部66bは、圧縮コイルバネ73の外周面に沿って延びる内壁面66cと、圧縮コイルバネ73の第1端と当接する底面66dとを含む。筒状部66bの内壁面66cにおける軸方向の長さLは、最大変位量の8割圧縮した圧縮コイルバネ73の軸方向長さ以上、最大変位量の5割圧縮した圧縮コイルバネ73の軸方向長さ以下である。
この構成によれば、受け部材66の筒状部66bの内壁面66cが圧縮コイルバネ73の外周面に沿って延び、また、内壁面66cの軸方向長さLが、最大変位量の8割圧縮した圧縮コイルバネ73の軸方向長さ以上である。このため、筒状部66bの内壁面66cは、圧縮コイルバネ73を外周側から十分にガイドすることができ、ひいては圧縮コイルバネ73が径方向に広がることを防ぐことができる。この結果、圧縮コイルバネ73の捩れ変形を防ぐことができる。また、上記内壁面66cの軸方向長さLが、最大変位量の5割圧縮した圧縮コイルバネの軸方向長さ以下であるため、圧縮コイルバネ73が圧縮した際のナット部72と受け部材66との干渉を抑制することができる。
(2)上記実施形態に係る圧縮コイルバネ73は、その軸方向断面が矩形状である。このような形状の圧縮コイルバネ73を用いることによって、圧縮コイルバネ73の径方向への湾曲を防ぐことができる。
(3)筒状部66bの底面66dは、圧縮コイルバネ73の第1端部の内周面に沿うように形成される環状の凸部66fを有する。この構成によれば、圧縮コイルバネ73を内周側からもガイドするため、圧縮コイルバネ73を筒状部66b内に安定して保持することができる。この結果、圧縮コイルバネ73の座屈などの変形を確実に防ぐことができる。
(4)上記実施形態に係る釣り用リールは、リール本体2と、リール本体2に回転可能に装着されるスプール4と、ドラグつまみ61を有しておりスプール4の回転を制動するドラグ機構60と、を備える。上述したようにドラグつまみ61に使用される圧縮コイルバネ73が径方向に広がることを抑制することができるため、圧縮コイルバネ73の捩れ変形を防止することができる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。以下、各変形例について説明する。
変形例1
圧縮コイルバネ73は、図9に示すようなコイルドウェーブスプリングであってもよい。詳細には、圧縮コイルバネ73は、線材を軸方向に凹凸させ、この凹凸を旋回方向に連続させる波状に形成されてもよい。この圧縮コイルバネ73は、隣り合う線材の凸部同士又は凹部同士が対向し、対向する凸部同士が頂点で接触する。このように圧縮コイルバネ73をコイルドウェーブスプリングにすることによって、同等の付勢力を保持しつつ軸方向の長さを短くすることができる。
変形例2
圧縮コイルバネ73は、軸方向の断面が円形であってもよい。すなわち、断面が円形の線材を螺旋状にして形成された圧縮コイルバネを用いることもできる。このような構成であっても、上記実施形態と同様に、圧縮コイルバネ73に係る摩擦力を低減して、圧縮コイルバネ73の捩れ変形を防ぐことができる。
変形例3
筒状部66bの底面66dに形成される環状の凸部66fは、周方向に連続して形成されてもよいし、略同一円周上に断続的に形成されてもよい。
変形例4
上記実施形態において、ナット部72は、本体部72aと当接部72bとは一体的に構成されるが、特にこれに限定されず、本体部72aと当接部72bとは別部材によって形成してもよい。なお、この場合は、当接部72bがスプール軸15の雄ねじ部15bと螺合しないよう、雌ねじ部72cは本体部72aのみに形成する。そして、当接部72bはスプール軸15に沿って前後方向に移動自在となるよう貫通孔を形成する。これにより、当接部72bは、本体部72aが後方に移動することによって本体部72aに押されて後方に移動する。また、本体部72aが前方に移動すると、当接部72bは圧縮コイルバネ73の付勢力によって前方に移動する。
2 リール本体
4 スプール
60 ドラグ機構
61 ドラグつまみ
66 受け部材
66c 内壁面
66d 底面
66f 凸部
67 操作部材
72 ナット部
72a 本体部
72b 当接部
73 圧縮コイルバネ

Claims (7)

  1. 釣り用リールのリール本体に回転可能に装着されるスプールの回転を制動するドラグ機構のドラグ力を調整するためのドラグつまみであって、
    前記リール本体に回転可能に設けられる操作部材と、
    前記操作部材の回転によって、前記操作部材の回転軸方向に伸縮する圧縮コイルバネと、
    前記圧縮コイルバネによる付勢力を受けて前記スプールにドラグ力を付与する受け部材と、
    を備え、
    前記受け部材は、前記圧縮コイルバネを収容する筒状部を有し、
    前記筒状部は、前記圧縮コイルバネの外周面に沿って延びる内壁面と、前記圧縮コイルバネの第1端と当接する底面とを含み、
    前記筒状部の前記内壁面における軸方向の長さは、最大変位量の8割圧縮した前記圧縮コイルバネの軸方向長さ以上、最大変位量の5割圧縮した前記圧縮コイルバネの軸方向長さ以下である、
    ドラグつまみ。
  2. 前記操作部材は、当該操作部材の回転によって回転軸方向に進退する移動部を備え、
    前記移動部は、前記筒状部内に挿入可能であり且つ前記圧縮コイルバネの第2端と当接する当接部を有する、請求項1に記載のドラグつまみ。
  3. 前記移動部は、前記筒状部内に挿入不能な本体部をさらに有する、請求項2に記載のドラグつまみ。
  4. 前記筒状部の底面は、前記圧縮コイルバネの第1端部の内周面に沿うように形成される環状の凸部を有する、請求項1から3のいずれかに記載のドラグつまみ。
  5. 前記圧縮コイルバネは、軸方向断面が矩形状である、請求項1から4のいずれかに記載のドラグつまみ。
  6. 前記圧縮コイルバネは、コイルドウェーブスプリングである、請求項1から5のいずれかに記載のドラグつまみ。
  7. リール本体と、
    前記リール本体に回転可能に装着されるスプールと、
    請求項1から6のいずれかに記載のドラグつまみを有し、前記スプールの回転を制動するドラグ機構と、
    と、を備える釣り用リール。
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