JP2014105271A - 活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物、ハードコート被覆熱可塑性シート及び光学部材 - Google Patents

活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物、ハードコート被覆熱可塑性シート及び光学部材 Download PDF

Info

Publication number
JP2014105271A
JP2014105271A JP2012258659A JP2012258659A JP2014105271A JP 2014105271 A JP2014105271 A JP 2014105271A JP 2012258659 A JP2012258659 A JP 2012258659A JP 2012258659 A JP2012258659 A JP 2012258659A JP 2014105271 A JP2014105271 A JP 2014105271A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hard coat
group
active energy
energy ray
resin composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012258659A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6033056B2 (ja
Inventor
Masaaki Nakao
誠明 中尾
Takanobu Uchikoba
尊信 内木場
Hiroyuki Hosoi
弘之 細井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoeisha Chemical Co Ltd
Original Assignee
Kyoeisha Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyoeisha Chemical Co Ltd filed Critical Kyoeisha Chemical Co Ltd
Priority to JP2012258659A priority Critical patent/JP6033056B2/ja
Publication of JP2014105271A publication Critical patent/JP2014105271A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6033056B2 publication Critical patent/JP6033056B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

【課題】反射特性及びハードコート特性の各機能が互いに他の機能を阻害させることなく、それぞれの機能を最大限に発揮させることができる活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】(A)鎖状脂肪族炭化水素系ジイソシアネートと水酸基含有(メタ)アクリレートとを反応させたウレタンプレポリマー、(B)特定のフッ素原子含有炭化水素基を含有する(メタ)アクリレート、(C)SP値が9.8以上を有し、エチレン性不飽和基を含むモノマーを重合させて得られた重合体、(E)フッ素を含有する溶剤及び(F)(E)以外の溶剤を含有する活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物、ハードコート被覆熱可塑性シート及び光学部材に関する。
従来から、種々のプラスチックが、家電及び自動車業界等、多分野において利用されている。そして、多分野において利用されているプラスチックにおいて、外光が反射することを防止する機能等を付加した機能性フィルム等が種々提案されている。しかし、プラスチックは、加工性、透明性などに加え、軽量で安価であるなど種々の利点を有しているが、ガラス等の材料に比べて柔らかく、表面に傷が付きやすい等の欠点があり、これらの欠点を改良するために、例えば、機能性プラスチックフィルム等の表面又は裏面にハードコート材料をコーティングし、プラスチックが有する透明性及び軽量性等を損なうことなく、表面の耐擦傷性等を改善する方法が利用されている(例えば、特許文献1等)。
このようなハードコート材料としては、例えば、シリコーン系、アクリル系、メラミン系樹脂等の熱硬化型のハードコート材料が用いられている。また、紫外線等の光によって硬化させることができる(メタ)アクリル酸エステルを主成分とした活性エネルギー線硬化型樹脂は、硬化時間、原料コスト等の観点から有利であり、主流となりつつある。
特開2010−217873号公報
しかし、このように、プラスチックに対して、複数の機能を付加する場合には、それぞれの機能を付与し得る特有の材料を積層構造として形成することが必要となり、非常に煩雑な工程を余儀なくされる。
このようなことから、より簡便、容易かつ安価に、複数の機能を備えるプラスチック材料が要求されている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、各機能が互いに他の機能を阻害させることなく、それぞれの機能を最大限に発揮させることが可能となる活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物、特に、ハードコート機能と反射防止機能とを1つの樹脂組成物による単一層の形成によって実現することができる被覆熱可塑性シート及びこれを用いた光学部材を提供することを目的とする。
本発明は、以下の発明を含む。
(1)(A)鎖状脂肪族炭化水素系ジイソシアネートと水酸基含有(メタ)アクリレートとを反応させたウレタンプレポリマー、
(B)式(1)で表されるフッ素原子含有炭化水素基を含有する(メタ)アクリレート、
(C−O−)−A−(−O−CO−CR=CH (1)
(式(1)中、
pは1〜18の整数、qは3〜37の整数、
rは1〜18の整数、sは2〜19の整数、ただし、r+sは3〜20であり、
Aは、多価アルコールの脱水酸基残基、
Rは、水素原子またはメチル基を表す。)
(C)SP値が9.8以上を有し、エチレン性不飽和基を含むモノマーを重合させて得られた重合体、
(E)フッ素を含有する溶剤及び
(F)(E)以外の溶剤を含有する活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物。
(2)前記(A)のウレタンプレポリマー100重量部に対して、
前記(B)のフッ素原子含有炭化水素基を含有する(メタ)アクリレートが1〜100重量部、
前記(C)の重合体が0.1〜50重量部である上記に記載の活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物。
(3)さらに、(D)光重合開始剤を含む上記いずれかに記載の活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物。
(4)前記(A)のウレタンプレポリマー、
前記(B)のフッ素原子含有炭化水素基を含有する(メタ)アクリレート、
前記(C)の重合体及び
前記(D)の光重合開始剤の合計100重量部に対して、
前記(E)の溶剤及び(F)の溶剤の合計が10〜2000重量部である上記記載の活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物。
(5)前記(E)の溶剤と(F)の溶剤との重量比が5:95〜30:70の範囲である上記いずれかに記載の活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物。
(6)前記(E)の溶剤が、ビストリフルオロメチルベンゼン及びトリフルオロメチルベンゼンの少なくとも1種含む上記いずれかに記載の活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物。
(7)前記(D)の光重合開始剤が、式(2)で表されるフルオロアルキル基含有光開始剤を含む上記いずれかに記載の活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物。
Figure 2014105271
(式(2)中、
、R及びRは、それぞれ独立して、アリール基以外の有機基、水素原子、ハロゲン原子又はヒドロキシル基を表す。ただし、R、R及びRの全てが同時に水素原子となることはない。また、R、R及びRはいずれか2つが互いに連結して環を形成してもよい。
は、フルオロアルキル基含有基を表す。)
(8)熱可塑性シートと、
該熱可塑性シートの一面に塗布され、乾燥され、かつ活性エネルギー線照射によって硬化された上記のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物からなるハードコートとを備えるハードコート被覆熱可塑性シート。
(9)上記のハードコート被覆熱可塑性シートを用いた光学部材。
本発明によれば、各機能が互いに他の機能を阻害させることなく、それぞれの機能を最大限に発揮させることが可能となる活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物を提供することができる。これによって、特に、ハードコート機能と反射防止機能とを1つの樹脂組成物による単一層の形成によって実現することが可能となる。
また、本発明によれば、1つの樹脂組成物による単一層の形成による簡便な工程によって、安価に、被覆熱可塑性シート及び光学部材を提供することが可能となる。
本明細書においては、「(メタ)アクリル」は「メタクリル」及び/又は「アクリル」、「(メタ)アクリレート」は「メタクリレート」及び/又は「アクリレート」を表す。
また、以下に示す各成分はいずれも、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
〔活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物〕
本発明の活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物(以下単に「本発明の樹脂組成物」ということがある)は、主として、上述したように、
(A)のウレタンプレポリマー、
(B)のフッ素原子含有炭化水素基を含有する(メタ)アクリレート、
(C)の重合体、
(E)の溶剤及び(F)の溶剤を含有する。
また、本発明の樹脂組成物は、さらに(D)光重合開始剤を含有することが好ましい。
本発明の活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物は、可視光線、紫外線、放射線、赤外線、X線、α線、β線、γ線、電子線等の活性エネルギー線を照射することにより硬化させることが可能である。この組成物の硬化重合体は、その表面において反射防止機能及びハードコート機能の双方を発揮させることが可能である。
(A)ウレタンプレポリマー
ウレタンプレポリマーは、鎖状脂肪族炭化水素系ジイソシアネートと水酸基含有(メタ)アクリレートとを反応させて得ることができるウレタンプレポリマーである。
鎖状脂肪族炭化水素系ジイソシアネートとしては、鎖状脂肪族炭化水素に2つのイソシアネート基が置換された化合物である。
鎖状脂肪族炭化水素は、直鎖であってもよいし、分岐鎖であってもよく、脂肪族炭化水素としては、飽和の炭化水素が挙げられる。この場合の炭素数は、例えば、2〜10程度が好ましく、3〜8程度がより好ましい。
飽和の炭化水素としては、エタン、n−プロパン、イソプロパン、n−ブタン、sec−ブタン、tert−ブタン、ペンタン、ヘキサン、オクタン、2−エチルヘキシル等が挙げられる。
鎖状脂肪族炭化水素系ジイソシアネートとしては、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等が挙げられる。
水酸基含有(メタ)アクリレートとしては、分子中に水酸基が1以上含有されているものであればよいが、ジイシソアネートとの反応により架橋、ゲル化を制御して、所望のウレタンプレポリマーを得やすいという観点から、水酸基が1つ含有されているものが好ましい。
水酸基含有(メタ)アクリレートとしては、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類、ポリオール(メタ)アクリレート類又はアルキレンオキサイド付加ポリオール(メタ)アクリレート類及びエポキシ樹脂とカルボン酸とから誘導されるもの等が挙げられる。
ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類は、炭素数2〜12程度のアルキル基を含有するもの、例えば、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシフェノキシプロピル(メタ)アクリレートが挙げられる。
ポリオール(メタ)アクリレート類は、例えば、炭素数2〜10程度の2〜4価のポリオール(メタ)アクリレート類、具体的には、グリセリンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートが挙げられる。
アルキレンオキサイド付加ポリオール(メタ)アクリレート類は、例えば、アルキレンオキサイド付加トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、アルキレンオキサイド付加ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、アルキレンオキサイド付加ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートが挙げられる。
エポキシ樹脂とカルボン酸から誘導されるものとして、グリシジル(メタ)アクリレートの(メタ)アクリル酸付加物が挙げられる。
(A)ウレタンプレポリマーは、ヘキサメチレンジイソシアネート又はトリメチルヘキサメチレンジイソシアネートと、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類又はポリオール(メタ)アクリレート類との組み合わせが好ましい。
(A)ウレタンプレポリマーは、例えば、分子量が500〜5,000程度のものが適当である。分子量が大きすぎると硬度が低下する傾向がある。このような(A)ウレタンプレポリマーは、例えば、特開2000−264936号に記載された方法によって製造することができる。
(A)ウレタンプレポリマーにおいて、鎖状脂肪族炭化水素系ジイソシアネートのモル比は、水酸基含有(メタ)アクリレートのモル比の1/2以下であることが好ましい。水酸基含有(メタ)アクリレートの官能基の数が多いほど、架橋重合させた時に硬度が増大し、逆に少ないほど硬度は低下する傾向がある。従って、これらを調整することにより、適切な硬度の硬化重合体を得ることができる。具体的には、鎖状脂肪族炭化水素系ジイソシアネート:水酸基含有(メタ)アクリレート(モル比)=1.0:1.8〜2.5程度が挙げられ、1.0:1.8〜2.2程度が好ましい。
(B)フッ素原子含有炭化水素基を含有する(メタ)アクリレート
フッ素原子含有炭化水素基を含有する(メタ)アクリレートは、式(1)で表される化合物が好ましい。
(C−O−)−A−(−O−CO−CR=CH (1)
(式(1)中、
pは1〜18の整数、qは3〜37の整数、
rは1〜18の整数、sは2〜19の整数、ただし、r+sは3〜20であり、
Aは、多価アルコールの脱水酸基残基、
Rは、水素原子またはメチル基を表す。)
式(1)におけるC−は、1以上のフッ素原子を含有する炭化水素基を意味し、フッ素原子を1以上有する限り、直鎖、分岐鎖、環状の炭化水素基のいずれでもよく、飽和、不飽和のいずれの炭化水素基でもよい。なかでも、直鎖又は分岐鎖のフルオロアルキル基、フルオロアルケニル基及びフルオロシクロアルキル基が好ましい。pは、2〜18が好ましく、2〜12がより好ましく、1〜10がさらに好ましい。例えば、パーフルオロメチル基、ジフルオロエチル基、パーフルオロエチル基、ペンタフルオロプロピル基、パーフルオロプロピル基、パーフルオロオクチル基、パーフルオロノニル基、以下の基、
Figure 2014105271
パーフルオロシクロペンチル基、パーフルオロシクロヘキシル基等が挙げられる(式中、*は結合手を表す)。なかでも、炭化水素の全ての水素原子がフッ素原子に置換されたパーフルオロ基が好ましい。
Aの多価アルコールとしては、例えば、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、ポリグリセリン、ソルビトール、マンニトール、トリメチロールプロパン、ジトリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ジトリメチロールエタン、ビス(ジペンタエタスリトール)アジペート、トリス(2ーヒドロキシエチル)イソシアヌレート;さらに、これら多価アルコールのアルキレン(例えば、エチレン、プロピレン、ブチレン等)オキサイドの付加物;これら多価アルコールのε−カプロラクトン変性物等が挙げられる。
フッ素原子含有炭化水素基を含有する(メタ)アクリレートとしては、例えば、以下の式(1−1)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2014105271
(式(1−1)中、p、q及びRは、上記と同義を表し、nは1〜5の整数、好ましくは1〜3の整数、より好ましくは1又は2を表す。)
式(1−1)で表される化合物は、式(1−2)の化合物を含む。
Figure 2014105271
(式(1−2)中、p、q及びRは、上記と同義を表す。)
フッ素原子含有炭化水素基を含有する(メタ)アクリレートとしては、例えば、
トリアクリロイルペンタフルオロエチルペンタエリスリトール、
トリアクリロイルヘプタフルオロイソプロピルペンタエリスリトール、
トリアクリロイルヘプタデカフルオロノネニルペンタエリスリトール、
ペンタアクリロイルペンタフルオロエチルジペンタエリスリトール、
ペンタアクリロイルヘプタフルオロイソプロピルジペンタエリスリトール、
ペンタアクリロイルヘプタデカフルオロノネニルジペンタエリスリトール等が挙げられる。
さらに、特開2003−313242号公報に記載された化合物等が挙げられる。
(B)フッ素原子含有炭化水素基を含有する(メタ)アクリレートは、例えば、重量平均分子量が1,500〜300,00であることが好ましい。この範囲とすることにより、得られた組成物の物性を維持することができるとともに、適度な粘度を維持することができるために、取り扱いが容易となる。
(B)フッ素原子含有炭化水素基を含有する(メタ)アクリレートは、上述した(A)ウレタンプレポリマー100重量部に対して、1〜100重量部含有されていることが好ましく、10〜50重量部含有されていることがより好ましい。このような範囲で用いることにより、ハードコート性を向上させることができ、また低コスト化を図ることができる。
(C)エチレン性不飽和基を含むモノマーを重合させて得られた重合体
エチレン性不飽和基を含むモノマーを重合させて得られた重合体は、エチレン性不飽和基を含むモノマーに由来する構造単位を有し、かつ、SP値が9.8以上を有するものであれば、特に限定されず、いかなる重合体をも用いることができる。ただし、(A)鎖状脂肪族炭化水素系ジイソシアネートと水酸基含有(メタ)アクリレートとを反応させたウレタンプレポリマーとは異なる。
エチレン性不飽和基としては、例えば、アクリロイル基、メタクリロイル基、アリル基、ビニル基及びこれらを組み合わせた基等が挙げられる。
例えば、アクリロイル基、メタクリロイル基を有するモノマーとしては、アクリル酸アミド類、アルキル(メタ)アクリレート類、アミノアルキル(メタ)アクリレート類、アミノアルキル(メタ)アクリレートの4級塩類、アルコキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート類、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートの酸無水物付加物類、ポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート類、アルキルジオールジ(メタ)アクリレート類、ポリオールポリ(メタ)アクリレート類、アルキレンオキサイド付加ポリオールポリ(メタ)アクリレート類が挙げられる。また、特開2000−264939号に記載のものを用いてもよい。
アリル基を有するモノマーとしては、例えば、ブタジエン類、アリルエーテル類、アルコールのアリルエステル類等が挙げられる。
ビニル基を有するモノマーとしては、例えば、酢酸ビニル、N−ビニルアセトアミド、ビニルピロリドン、スチレン、N−ビニルカプロラクタム、ビニルアルキルエーテル類、ビニルスルホン酸、ビニルスルホン酸の塩類等が挙げられる。
SP値は、溶解性パラメータであり、ヒルデブラント(Hildebrand)、ハンセン(Hansen)、Fedors、Van Krevelen、Hoy, Smallなどいずれの値であってもよいが、Fedorsによる溶解性パラメータ値が好ましい。Fedorsによる溶解性パラメータ値の算出は、重合体の分子構造及び重量平均分子量によって行うことができる。ここで、重量平均分子量は、GPC法で測定したポリスチレン換算の重量平均分子量の代表値を意味する。
なお、SP値の上限は、特に限定されるものではないが、例えば、14.0程度以下が挙げられる。
エチレン性不飽和基を含むモノマーを重合させて得られた重合体の分子量は、例えば、1000〜30000程度が挙げられる。なお、本願における分子量は、GPC法で測定したポリスチレン換算の分子量を意味する。
このようなSP値の重合体を選択することにより、本発明の樹脂組成物の透明性を確保することができ、光学用途に好適に使用することができる。
(C)の重合体は、(A)のウレタンプレポリマー100重量部に対して、0.1〜50重量部含有されていることが好ましく、1.0〜10.0重量部含有されていることがより好ましい。
(D)光重合開始剤
本発明の樹脂組成物は、光重合開始剤を含むことが好ましい。ただし、硬化させる際の活性エネルギー線として電子線等を用いる場合など光重合開始剤を必要としない場合には、必ずしも含有していなくてもよい。
光重合開始剤は、特に限定されないが、活性エネルギー線によりラジカルを発生する光重合開始剤が好ましい。また、フルオロアルキル基を含有する光重合開始剤がより好ましく、パーフルオロアルキル基を含有する光重合開始剤がさらに好ましい。
フルオロアルキル基としては、直鎖、分岐のいずれでもよい。例えば、モノ、ジ又はパーフルオロメチル基、モノ、ジ、トリ又はパーフルオロエチル基、モノ、ジ、トリ又はパーフルオロプロピル基、モノ、ジ、トリ又はパーフルオロオクチル基等が挙げられる。
光重合開始剤としては、当該分野で公知のもの、例えば、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−(ジメチルアミノ)−1−〔4−(モルフォリニル)フェニル〕−2−フェニルメチル)−1−ブタノン等が好ましく、さらに好ましくは、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−(ジメチルアミノ)−1−〔4−(モルフォリニル)フェニル〕−2−フェニルメチル)−1−ブタノン等、例えば、ダロキュア1173、イルガキュア651、イルガキュア184、イルガキュア907(いずれもBASF社製)が挙げられる。
フルオロアルキル基を含有する光重合開始剤としては、例えば、式(2)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2014105271
(式(2)中、
、R及びRは、それぞれ独立して、アリール基以外の有機基、水素原子、ハロゲン原子又はヒドロキシル基を表す。ただし、R、R及びRの全てが同時に水素原子となることはない。また、R、R及びRはいずれか2つが互いに連結して環を形成してもよい。
は、フルオロアルキル基含有基表す。)
、R及びRのアリール基以外の有機基としては、炭素数1〜10程度、好ましくは炭素数1〜6程度の基が挙げられる。具体的には、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルコキシ基、置換されていてもよいアルキルカルボニルオキシ基、置換されていてもよいアリールカルボニルオキシ基又はアミノ基が挙げられる。
アルキル基としては、上記と同様のものが挙げられる。
アルコキシ基としては、メチルオキシ、エチルオキシ、プロピルオキシ、ブチルオキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ基等が挙げられる。
アルキルカルボニルオキシ基としては、メチルカルボニルオキシ、エチルカルボニルオキシ、プロピルカルボニルオキシ、ブチルカルボニルオキシ、ペンチルカルボニルオキシ、ヘキシルカルボニルオキシ基等が挙げられる。
アリールカルボニルオキシ基としては、フェニルカルボニルオキシ基等が挙げられる。
アミノ基としては、モルホリノ基等が挙げられる。
これら、アルキル基、アルコキシ基、アルキルカルボニルオキシ基、アリールカルボニルオキシ基のアリール基は、ハロゲン原子、アルコキシ基、アリール基等の置換基を有していてもよい。
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。なかでもフッ素原子が好ましい。
アリール基としては、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、p−メチルフェニル基、p−tert−ブチルフェニル基、p−アダマンチルフェニル基、トリル基、キシリル基、クメニル基、メシチル基、ビフェニル基、フェナントリル基、2,6−ジエチルフェニル基、2−メチル−6−エチルフェニル等が挙げられる。
、R及びRのいずれか2つが互いに連結して形成する環としては、例えば、シクロアルキル基、例えば、シクロヘキシル環が挙げられる。
なかでも、R、R及びRの1以上が、アリール基以外の有機基として、フッ化炭素原子数が3〜50程度、5〜30程度、5〜20程度、さらに5〜10程度のフルオロアルキルカルボニルオキシ基であるものが好ましい。これにより、後述する溶剤(E)への良好な溶解性を得ることができる。
、R及びRの好ましい組み合わせとしては、特に限定されないが、
=R=R=Cl、
=R=Cl、R=H、
=H、R=R=OC
=OH、R=R=CH
=OH、R及びRが結合してシクロヘキシル環を形成、
=R=CH、R=モルホリノ基、
=R=CH、R=OCO−フルオロアルキル基、
=R=CH、R=OCO−パーフルオロアルキル基等が例示される。
4 のフルオロアルキル基含有基としては、以下のものが挙げられる。
(i)−[C(X)F]−、
(ii)−[C(X)F]−L−、
(iii)−[C(X)F−O]−、
(iv)−[C(X)F−C(Y)F−O]−及び
(v)−[C(X)F−C(Y)F−C(Z)F−O]
(ここで、X、Y及びZは、それぞれ独立して、F原子又はCF3 基を表し、k、l、m及びnは、各フッ素含有単位の数を表し、Lは2価の連結基を表す。)
なかでも、kが10以下(好ましくは8以下)の(i)又は(ii)で表される基が好ましい。
Lの2価の連結基としては、例えば、以下の基が挙げられる。
(a)−COO−、
(b)−COO−(CH−O−、
(c)−CHCH(OH)CHO−、
(d)−CHCH(OH)CHO−(CH−O−、
(e)−CHO−、
(f)−CHO−(CH−O−、
(g)−(CH−、
(h)−NHCOO−(CH−O−。
(ここで、jは2〜6の整数を表す。)
なかでも、(a)、(b)、(h)が好ましい。
特に、R4 のフルオロアルキル基含有基のフッ化炭素原子数の合計を3〜50程度、5〜30程度、5〜20程度、さらに5〜10程度とすることが好ましい。これにより、上述したように、後述する溶剤(E)への良好な溶解性を得ることができる。また、(B)のフルオロアルキル基またはフルオロシクロアルキル基含有(メタ)アクリレートとの相溶性が良好となる。
(ii)としては、−[C(X)F]−COO(CH)j−O−基及び−[C(X)F]−NHCOO−(CH)j−O−基が好ましい。
4 の具体例としては、以下のものが例示される。
CF(CFCOO−、CF(CFCOO−、CF(CFCOO−、(CFCF(CFCHCHCOO−、(CFCF(CFCOO−、(CFCF(CFCHCHCOO−、CFCF(CFCFO)CFCOO−、CFOCFCFOCFCOO−、(CFCCFCF(CF)CFCOO−、CFCF(CFCFO)CFCOO−、CF(CFCOOCHCHO−、CF(CFCOOCHCHO−、CF(CFCOOCHCHO−、CF(CFCOOCHCHO−、CF(CFCOOCHCHO−、(CFCF(CFCHCHCOOCHCHO−、(CFCF(CFCOOCHCHO−、(CFCF(CFCHCHCOOCHCHO−、(CFCF(CFCOOCHCHO−、F[CF(CF)CFO]CF(CF)COOCHCHO−、CFO(CFCFO)CFCOOCHCHO−、CFCF(CFCFO)CFCOOCHCHO−等。また、特開2004−292430号公報に記載のものが挙げられる。なかでも、CF(CFCOOCHCHO−、CF(CFCOOCHCHO−、CF(CFCOOCHCHO−、CF(CFCOOCHCHO−、CF(CFCOOCHCHO−等が好ましい。
式(2)で表されるフルオロアルキル基を含有する光重合開始剤は、例えば、次の反応式により合成することができる。
Figure 2014105271
(式中、kは上記と同義であり、k’は0〜10の整数、好ましくは0〜5の整数を表す。)
また、特開2004−292430号公報に記載された方法又はそれに準じた方法によって製造することができる。
(D)光重合開始剤は、本発明の活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物の固形分100重量部に対して、0.3〜20重量部程度含有されていることが好ましく、0.4〜8重量部程度がより好ましい。
(E)フッ素を含有する溶剤
フッ素を含有する溶剤としては、1以上のフッ素原子を含有するものであれば特に限定されず、いかなるものをも使用することができる。このような溶剤を用いることにより、(B)フッ素原子含有炭化水素基を含有する(メタ)アクリレート及び/又は(D)光重合開始剤に対する相溶性を適切なものに調整することができる。
フッ素を含有する溶剤としては、例えば、パーフルオロヘキサン、パーフルオロヘプタン、パーフルオロオクタン等のフルオロカーボン、メチルパーフルオロブチルエーテル、エチルパーフルオロブチルエーテル、HFC 43-10mee 、 1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタン、ビストリフルオロメチルベンゼン及びトリフルオロメチルベンゼンなどが挙げられる。
なかでも、ビストリフルオロメチルベンゼン及びトリフルオロメチルベンゼンが好ましい。
フッ素を含有する溶剤は、上述した成分(A)、(B)及び(C)の合計又は成分(A)、(B)、(C)及び(D)の合計、つまり、本発明の活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物の固形分100重量部に対して、通常、10〜2000重量部含有されていることが好ましく、50〜500重量部含有されていることがより好ましい。ここで、樹脂組成物の固形分とは、溶剤以外の成分を意味する。
(F)フッ素を含有する溶剤以外の溶剤
フッ素原子を有する溶剤以外の溶剤としては、特に限定されるものでなく、通常、樹脂組成物に使用されるものを適宜選択して使用することができる。
例えば、アルコール類、グリコール類、脂肪族環状ケトン類、酢酸エステル類、その他等が用いることができる。なかでも、アルコール類以外の溶剤を用いることが好ましい。
グリコール類としては、例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジプロピルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルが挙げられる。
脂肪族環状ケトン類としては、例えば、シクロヘキサノン、オルト、メタ、パラ−メチルシクロヘキサノン等が挙げられる。
酢酸エステル類としては、例えば、酢酸エチル酢酸n−プロピル、酢酸n−ブチルが挙げられる。
さらに、ソルベントナフサ、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、n−オクタン、イソオクタン等の飽和炭化水素溶剤、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ等を用いてもよい。
フッ素を含有する溶剤以外の溶剤は、上述した成分(A)、(B)及び(C)の合計又は成分(A)、(B)、(C)及び(D)の合計、つまり、本発明の活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物の固形分100重量部に対して、通常、10〜2000重量部含有されていることが好ましく、50〜500重量部含有されていることがより好ましい。
また、本発明の活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物の固形分100重量部に対して、(E)の溶剤及び(F)の溶剤の合計量は、10〜2000重量部であることが好ましく、10〜1000重量部であることがより好ましく、50〜500重量部であることがさらに好ましい。この場合、(E)の溶剤と(F)の溶剤との重量比が1:99〜50:50の範囲であることが好ましく、5:95〜30:70の範囲がより好ましい。
本発明の樹脂組成物は、顔料、染料、無機フィラー、有機フィラー、重合開始剤、希釈剤、レベリング剤、潤滑性付与剤、紫外線安定剤及び酸化防止剤、その他の添加剤等が混合されていてもよい。
無機フィラーとしては、例えば、シリカ、アルミナ、ジルコニア、チタニア等が挙げられる。無機フィラーの平均粒径は、特に透明性が必要になる場合は100nm以下が好ましく、50nm以下であることがより好ましい。
有機フィラーとしては、例えば、アクリル架橋粒子、スチレン−アクリル架橋粒子、ウレタン架橋粒子、ナイロン架橋粒子等が挙げられる。有機フィラーは、特に防眩性が必要な場合に好適に用いられる。
レベリング剤及び潤滑性付与剤としては、例えば、ポリオキシアルキレンとポリジメチルシロキサンとの共重合体、ポリオキシアルキレンとフルオロカーボンとの共重合体等が挙げられる。
顔料、染料、紫外線安定剤、酸化防止剤、重合開始剤及び希釈剤としては、当該分野で公知のものを使用することができる。
〔ハードコート被覆熱可塑性シート〕
本発明のハードコート被覆熱可塑性シートは、主として、熱可塑性シートと、ハードコートとを備える。
例えば、熱可塑性シートの一面に、上述した活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物を塗布し、乾燥し、硬化させることによって得ることができる。
熱可塑性シートとしては、透明基材が好ましく、例えば、ポリウレタン樹脂、ポリエピスルフィド樹脂、ポリメチルメタクリレート(PMMA)のような(メタ)アクリル系重合体、アリル系重合体、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート、ポリカーボネート、MS樹脂、環状ポリオレフィン、トリアセチルセルロース(TAC)、アクリル−ブタジエン−スチレン(ABS)樹脂等各種合成樹脂からなる基材が挙げられる。基材は、平板状、曲板状、フィルム状等のいずれの形状であってもよい。
塗布は、例えば、ディップコート法、フローコート法、スプレーコート法、グラビアコート法、バーコート法、スピンコート法、ロールコート法、フレキソ印刷法、スクリーン印刷法、ダイコート法、グラビアオフセット法、はけ塗り法等により行うことができる。
塗布の厚みは、硬化後に1.0〜20μm程度とすることが適している。
乾燥は、特に限定されるものではなく、風乾、加熱乾燥等のいずれでもよい。
光照射は、例えば、紫外線等により約100〜1,500mJ/cm程度が挙げられる。
本発明の活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物は、特に、(A)ウレタンプレポリマー及び(B)フッ素原子含有炭化水素基を含有する(メタ)アクリレートと、(E)フッ素を含有する溶剤及び(F)(E)以外の溶剤とを含有することにより、1種類の組成物による一液型の塗布によって、単層として硬化した活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物において、(E)のフッ素を含有する溶剤は、その低い表面エネルギーにより、層の空気界面に偏在しやすい。その際、各溶媒により相溶性の良好な(A)及び(B)の2種類の樹脂構成成分の偏在が生じると考えられる。乾燥工程により、(E)および(F)の溶剤が蒸発した後は、2種類の樹脂構成成分が偏在しており、これによって、ハードコート機能と反射防止機能とを担う各樹脂成分があたかも層状に配置することとなり、各機能を、互いに阻害することなく、十分に発揮させることが可能となる。これによって、積層構造を構成する樹脂層のような煩雑な積層工程を経ることなく、簡便かつ安価にハードコート被覆熱可塑性シート及び各種部材(例えば、光学部材)を形成することができるとともに、得られた硬化物自体が、各機能層に分離/剥離することなく、強固に被塗布物である各種部材に密着させることができ、長期にわたって安定にハードコート機能と反射防止機能とを発揮させることが可能となる。
なお、ハードコートの密着性等を向上させるために、あらかじめ透明基材又は成形品の表面にプライマー層を設けるか、あるいは、アルカリ処理、酸処理、プラズマ処理、コロナ処理、火炎処理等の前処理を行ってもよい。
プライマー層としては、例えば、ウレタン樹脂、アクリル樹脂が挙げられる。プライマー層の厚みは2〜50nm程度が適している。プライマー層は、これらの樹脂溶液を、ディッピング法、スプレー法、フローコート法、ロールコート法、スピンコート法などいずれかの方法で塗布することにより形成することができる。
このような樹脂シートは、さらに、ポリスチレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、AN樹脂等の汎用樹脂からなるプラスチック成形品、木材、ガラス、金属、セラミック、紙、セメント、これらの複合品等の種々の材料で成形された成形品に貼着して用いてもよい。これにより、これらの成形品に対して、ハードコート機能及び反射防止機能を付与することができる。
〔光学部材〕
本発明の光学部材は、上述した活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物又はハードコート被覆熱可塑性シートを用いて構成される。
光学部材としては、例えば、プリズムレンズシート、フレネルレンズ、眼鏡レンズ、非球面レンズ等の光学プラスチックレンズ、光ディスク、光ファイバー、光導波路等のオプトエレクトロニクス用部材が挙げられる。また、これら光学部材等に使用し得る印刷インキ、塗料、クリアコート剤、ツヤニス等としても使用することができる。
以下に、本発明の活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物の実施例を詳細に説明する。
製造例1:フルオロアルキル基含有光重合開始剤の合成
300mLの攪拌機付き丸型フラスコに、パーフルオロヘキサン酸35.7gと、2−ヒドロキシ−4’−(2−ヒドロキシエトキシ)−2−メチルプロピオフェノン20.0gとを仕込み、トルエン中で脱水エステル化法の定法に従い、110℃で4時間反応させた。4時間後、ガスクロマトグラフィー分析により2−ヒドロキシ−4’−(2−ヒドロキシエトキシ)−2−メチルプロピオフェノンが存在しないことを確認した。その後、中和、精製を行ない、約45.8gの白褐色固体を得た。
得られた化合物を、赤外分光分析、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー、ガスクロマトグラフィー、ガスクロマトグラフィー質量分析等で分析し、目的とするフッ素含有光開始剤である2−ヒドロキシ−4’−(2−パーフルオロヘキサノイルオキシエトキシ)−2−メチルプロピオフェノンであることを確認した。
ここで得られた化合物を、以下の実施例でフルオロアルキル基含有光重合開始剤として用いた。
実施例及び比較例
(A)のウレタンプレポリマー、
(B)のフッ素原子含有炭化水素基を含有する(メタ)アクリレート
(C)の重合体
(D)の光重合開始剤
(E)のフッ素を含有する溶剤及び
(F)の溶剤を、表1に示す組成比(重量部)で混練し、約51重量%の樹脂分を含む樹脂組成物を得た。
Figure 2014105271
Figure 2014105271
表1の成分は、以下のとおりである。
(A)−1 商品名:UA−306H、HDI系ウレタンプレポリマー(共栄社化学株式会社製)
(A)−2 商品名:UA−510H、HDI系ウレタンプレポリマー(共栄社化学株式会社製)
(A)−3 商品名:UA−306I、IPDI系ウレタンプレポリマー(共栄社化学株式会社製)
(B)−1 商品名:LINC−3A、トリアクリロイルヘプタデカフルオロノネニルペンタエリスリトール(共栄社化学株式会社製)
(B)−2 商品名:LINC−5A、ヘプタアクリロイルヘプタデカフルオロノネニルジペンタエリスリトール(共栄社化学株式会社製)
(B)−3 商品名:LINC−202UA、パーフルオロアルカンジエタノールとアクリロイルオキシエチルイソシアネートとを反応させたウレタンプレポリマー(共栄社化学株式会社製)
(C)−1 商品名:ポリフローWS314、アクリルポリマー(SP値11.5)、NV 50%(共栄社化学株式会社製)
(C)−2 商品名:ポリフローNo77、アクリルポリマー(SP値10.3)(共栄社化学株式会社製)
(C)−3 商品名:ポリフローNo75、アクリルポリマー(SP値9.9)(共栄社化学株式会社製)
(C)−4 商品名:ポリフローNo85、アクリルポリマー(SP値9.6)、NV 83%(共栄社化学株式会社製)
(D)−1 製造例1で合成した光重合開始剤(共栄社化学株式会社製)
(D)−2 商品名:IRGACURE 907(BASF社製)
(D)−3 商品名:IRGACURE 184(BASF社製)
(E)−1 商品名:PTF−TFM、1,4−ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン(セントラル硝子株式会社製)
(F)−1 MIBK:メチルイソブチルケトン
(G) 変性シリコーン、商品名:ポリフローKL402(共栄社化学株式会社製)
実施例及び比較例で得られた活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物を富士フィルム株式会社製40μm厚みのTACフィルムに塗布し、溶剤を90℃、60秒の条件で乾燥した。これを6m/分のスピードのコンベアーに積載し、80W/cmの高圧水銀灯により高さ10cmの位置から2回紫外線を照射して架橋重合させて、硬化重合体を含む約8μm厚のハードコートを形成した。
得られたハードコートについて、密着性、反射率、ヘイズ値、水接触角、マジック拭取性、耐スチールウール性の評価を行った。
<密着性>
JIS K5600−5−6の方法に従い、クロスカット1mm碁盤目試験による密着性を確認した。XX/100中のXXは密着試験後に密着している枡目(100/100の場合は100個密着している)を表す。
<反射率>
得られたハードコート付きTACフィルムの裏面を黒マジックで塗りつぶし、完全に光が透過しない状態にした後、日本分光株式会社製 紫外可視近赤外分光光度計V−570を用い、入射光5°、観測角5°にて反射率を測定した。550nmの波長での反射率を本特許の反射率とした。
<ヘイズ値>
JIS K7136の方法に従い、スガ試験機株式会社製ヘーズメーターHZ−2を用いて、測定した。
<水接触角>
協和界面科学株式会社製 Drop Master 500を用い、蒸留水を得られたコート層に滴下した際の接触角を測定した。
<マジック拭取性>
ゼブラ株式会社製の油性黒マーカーを得られたコート層に塗布し、10秒後にキムワイプで拭き取った。拭き取り部分を目視により観察したとき、完全に拭き取りができたものを○、完全に拭き取りができなかったものを×として評価した。
<耐スチールウール性>
得られたコート層に約500g重及び1kg重の負荷をかけたスチールウール(#0000)で10往復、擦ることにより行った。目視により観察したとき、傷が付かなかったものを○、1〜5本の傷が付いたものを△、6本以上の傷が付いたものを×とする3段階で評価した。
表1から、実施例では、上述した成分(A)、(B)、(C)、(E)及び(F)を含有することにより、反射率、ヘイズ値、マジック拭取性(防汚性)、耐スチールウール性等の全ての評価において満足のいく結果を得ることができた。
一方、比較例では、特に反射率及びヘイズ値の双方を満足するものは得られないことがわかった。
実施例10
実施例1で得られた活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物を、上述した各特性の評価用と同様に、基材(TACフィルム)に塗布し、コート層を形成し、ハードコート被覆熱可塑性シートを作製した。
得られたシートを、射出成形金型に挟みこみ、成形同時射出成型法にてアクリル樹脂を射出した。冷却後、ハードコート層を有するパネル状の光学成型品を得た。
このように、本発明の組成物は、特に、ハードコート機能と反射防止機能とを1つの樹脂組成物による単一層の形成によって実現することができる。さらに、フッ素原子含有炭化水素基を含有する(メタ)アクリレートにより耐薬品性及び防汚性を付与することができる。
本発明の活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物は、種々の特性を付与することができ、つまり、反射性、耐擦傷性、透明性、防汚性等の特性を単一層の形成によって付与することができるコーティングを与えることができる。よって、これらの特性を要求する部位、成形品等において利用可能である。

Claims (9)

  1. (A)鎖状脂肪族炭化水素系ジイソシアネートと水酸基含有(メタ)アクリレートとを反応させたウレタンプレポリマー、
    (B)式(1)で表されるフッ素原子含有炭化水素基を含有する(メタ)アクリレート、
    (C−O−)−A−(−O−CO−CR=CH (1)
    (式(1)中、
    pは1〜18の整数、qは3〜37の整数、
    rは1〜18の整数、sは2〜19の整数、ただし、r+sは3〜20であり、
    Aは、多価アルコールの脱水酸基残基、
    Rは、水素原子またはメチル基を表す。)
    (C)SP値が9.8以上を有し、エチレン性不飽和基を含むモノマーを重合させて得られた重合体、
    (E)フッ素を含有する溶剤及び
    (F)(E)以外の溶剤を含有する活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物。
  2. 前記(A)のウレタンプレポリマー100重量部に対して、
    前記(B)のフッ素原子含有炭化水素基を含有する(メタ)アクリレートが1〜100重量部、
    前記(C)の重合体が0.1〜50重量部である請求項1記載の活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物。
  3. さらに、(D)光重合開始剤を含む請求項1又は2に記載の活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物。
  4. 前記(A)のウレタンプレポリマー、
    前記(B)のフッ素原子含有炭化水素基を含有する(メタ)アクリレート、
    前記(C)の重合体及び
    前記(D)の光重合開始剤の合計100重量部に対して、
    前記(E)の溶剤及び(F)の溶剤の合計が10〜2000重量部である請求項3記載の活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物。
  5. 前記(E)の溶剤と(F)の溶剤との重量比が5:95〜30:70の範囲である請求項1〜4のいずれか1つに記載の活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物。
  6. 前記(E)の溶剤が、ビストリフルオロメチルベンゼン及びトリフルオロメチルベンゼンの少なくとも1種含む請求項1〜5のいずれか1つに記載の活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物。
  7. 前記(D)の光重合開始剤が、式(2)で表されるフルオロアルキル基含有光開始剤を含む請求項2〜6のいずれか1つに記載の活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物。
    Figure 2014105271
    (式(2)中、
    、R及びRは、それぞれ独立して、アリール基以外の有機基、水素原子、ハロゲン原子又はヒドロキシル基を表す。ただし、R、R及びRの全てが同時に水素原子となることはない。また、R、R及びRはいずれか2つが互いに連結して環を形成してもよい。
    は、フルオロアルキル基含有基を表す。)
  8. 熱可塑性シートと、
    該熱可塑性シートの一面に塗布され、乾燥され、かつ活性エネルギー線照射によって硬化された請求項1〜7のいずれか1つに記載の活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物からなるハードコートとを備えるハードコート被覆熱可塑性シート。
  9. 請求項8記載のハードコート被覆熱可塑性シートを用いた光学部材。
JP2012258659A 2012-11-27 2012-11-27 活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物、ハードコート被覆熱可塑性シート及び光学部材 Active JP6033056B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012258659A JP6033056B2 (ja) 2012-11-27 2012-11-27 活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物、ハードコート被覆熱可塑性シート及び光学部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012258659A JP6033056B2 (ja) 2012-11-27 2012-11-27 活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物、ハードコート被覆熱可塑性シート及び光学部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014105271A true JP2014105271A (ja) 2014-06-09
JP6033056B2 JP6033056B2 (ja) 2016-11-30

Family

ID=51027055

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012258659A Active JP6033056B2 (ja) 2012-11-27 2012-11-27 活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物、ハードコート被覆熱可塑性シート及び光学部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6033056B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016069649A (ja) * 2014-09-26 2016-05-09 住友化学株式会社 紫外線硬化性塗工組成物、ハードコートフィルム及びその製造方法
JP2017185425A (ja) * 2016-04-01 2017-10-12 三菱ケミカル株式会社 積層コーティング膜の形成方法及び光学機能パネルの製造方法
JP2017211541A (ja) * 2016-05-26 2017-11-30 凸版印刷株式会社 カラーフィルタ、液晶表示装置及び有機エレクトロルミネッセンス表示装置
CN112592506A (zh) * 2019-10-01 2021-04-02 东友精细化工有限公司 硬质涂膜以及包含其的窗口和图像显示装置
JP2021056514A (ja) * 2019-10-01 2021-04-08 東友ファインケム株式会社Dongwoo Fine−Chem Co., Ltd. ハードコートフィルムおよびこれを含むウィンドウおよび画像表示装置
JP2021056515A (ja) * 2019-10-01 2021-04-08 東友ファインケム株式会社Dongwoo Fine−Chem Co., Ltd. ハードコートフィルムおよびこれを含むウィンドウおよび画像表示装置
JP2021056512A (ja) * 2019-10-01 2021-04-08 東友ファインケム株式会社Dongwoo Fine−Chem Co., Ltd. ハードコートフィルムおよびこれを含むウィンドウおよび画像表示装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004292430A (ja) * 2003-03-12 2004-10-21 Tdk Corp フッ素含有アセトフェノン誘導体、前記誘導体を光開始剤として含む表面層用材料、複合ハードコート層付き物体及び複合ハードコート層の形成方法
WO2006112234A1 (ja) * 2005-04-13 2006-10-26 Jsr Corporation 樹脂組成物、硬化膜及び積層体
JP2007038199A (ja) * 2004-11-15 2007-02-15 Jsr Corp 積層体の製造方法
WO2010035764A1 (ja) * 2008-09-26 2010-04-01 株式会社巴川製紙所 光学積層体およびハードコートフィルム
WO2010055758A1 (ja) * 2008-11-13 2010-05-20 ダイキン工業株式会社 含フッ素重合体、該含フッ素重合体よりなる硬化性樹脂組成物および反射防止膜
JP2011025438A (ja) * 2009-07-02 2011-02-10 Shin-Etsu Chemical Co Ltd 硬化樹脂層の製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004292430A (ja) * 2003-03-12 2004-10-21 Tdk Corp フッ素含有アセトフェノン誘導体、前記誘導体を光開始剤として含む表面層用材料、複合ハードコート層付き物体及び複合ハードコート層の形成方法
JP2007038199A (ja) * 2004-11-15 2007-02-15 Jsr Corp 積層体の製造方法
WO2006112234A1 (ja) * 2005-04-13 2006-10-26 Jsr Corporation 樹脂組成物、硬化膜及び積層体
WO2010035764A1 (ja) * 2008-09-26 2010-04-01 株式会社巴川製紙所 光学積層体およびハードコートフィルム
WO2010055758A1 (ja) * 2008-11-13 2010-05-20 ダイキン工業株式会社 含フッ素重合体、該含フッ素重合体よりなる硬化性樹脂組成物および反射防止膜
JP2011025438A (ja) * 2009-07-02 2011-02-10 Shin-Etsu Chemical Co Ltd 硬化樹脂層の製造方法

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016069649A (ja) * 2014-09-26 2016-05-09 住友化学株式会社 紫外線硬化性塗工組成物、ハードコートフィルム及びその製造方法
JP2017185425A (ja) * 2016-04-01 2017-10-12 三菱ケミカル株式会社 積層コーティング膜の形成方法及び光学機能パネルの製造方法
JP2017211541A (ja) * 2016-05-26 2017-11-30 凸版印刷株式会社 カラーフィルタ、液晶表示装置及び有機エレクトロルミネッセンス表示装置
CN112592506A (zh) * 2019-10-01 2021-04-02 东友精细化工有限公司 硬质涂膜以及包含其的窗口和图像显示装置
JP2021056514A (ja) * 2019-10-01 2021-04-08 東友ファインケム株式会社Dongwoo Fine−Chem Co., Ltd. ハードコートフィルムおよびこれを含むウィンドウおよび画像表示装置
JP2021056515A (ja) * 2019-10-01 2021-04-08 東友ファインケム株式会社Dongwoo Fine−Chem Co., Ltd. ハードコートフィルムおよびこれを含むウィンドウおよび画像表示装置
JP2021056513A (ja) * 2019-10-01 2021-04-08 東友ファインケム株式会社Dongwoo Fine−Chem Co., Ltd. ハードコートフィルムおよびこれを含むウィンドウおよび画像表示装置
JP2021056512A (ja) * 2019-10-01 2021-04-08 東友ファインケム株式会社Dongwoo Fine−Chem Co., Ltd. ハードコートフィルムおよびこれを含むウィンドウおよび画像表示装置
JP7039670B2 (ja) 2019-10-01 2022-03-22 東友ファインケム株式会社 ハードコートフィルムおよびこれを含むウィンドウおよび画像表示装置
JP7039669B2 (ja) 2019-10-01 2022-03-22 東友ファインケム株式会社 ハードコートフィルムおよびこれを含むウィンドウおよび画像表示装置
JP7039671B2 (ja) 2019-10-01 2022-03-22 東友ファインケム株式会社 ハードコートフィルムおよびこれを含むウィンドウおよび画像表示装置
JP7179807B2 (ja) 2019-10-01 2022-11-29 東友ファインケム株式会社 ハードコートフィルムおよびこれを含むウィンドウおよび画像表示装置
CN112592506B (zh) * 2019-10-01 2023-09-29 东友精细化工有限公司 硬质涂膜以及包含其的窗口和图像显示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6033056B2 (ja) 2016-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6033056B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物、ハードコート被覆熱可塑性シート及び光学部材
TWI589612B (zh) 含氟硬化性樹脂及使用其之活性能量線硬化性組成物
KR101578914B1 (ko) 플라스틱 필름
KR102118904B1 (ko) 반사방지용 코팅조성물 및 이를 이용한 광학 필름
KR102078998B1 (ko) 코팅 도료용 수지 조성물
EP2431150A1 (en) Transfer sheet and process for producing same
JP6651940B2 (ja) インサート成形用防眩性反射防止フィルム及びこれを用いた樹脂成形品
KR20110018252A (ko) 활성 에너지선 경화성 수지 조성물, 경화막, 적층체, 광 기록 매체 및 경화막의 제조 방법
TWI634169B (zh) 表面處理方法
JP5764451B2 (ja) 帯電防止性ハードコート層形成用組成物、光学フィルム、光学フィルムの製造方法、偏光板、及び画像表示装置
TWI547505B (zh) 含氟硬化性樹脂、活性能量線硬化性組成物及其硬化物
TWI667280B (zh) 紫外線硬化性樹脂組成物及使用其之層合體
JP2011162572A (ja) フッ素化合物及びそれを用いた活性エネルギー線硬化型樹脂組成物
KR20150092202A (ko) 하드코트용 조성물 및 하드코트층이 형성된 성형품
KR20160079641A (ko) 광경화성 수지 조성물, 이 조성물로 형성되는 경화 피막 및 피막을 갖는 기재, 및 경화 피막 및 피막을 갖는 기재의 제조방법
JP2001262011A (ja) 含フッ素硬化性塗液、用途及び製造方法
KR20160037097A (ko) 자외선 경화성 도공 조성물, 하드 코트 필름 및 그의 제조 방법
JP2011032352A (ja) フッ素含有(メタ)アクリレート化合物、ハードコート用組成物及び成形品
JP6056155B2 (ja) 反射防止塗料組成物及び反射防止フィルム
JP3890022B2 (ja) パーフルオロ基含有(メタ)アクリル酸エステル
JPWO2014189075A1 (ja) 積層体
JP7199185B2 (ja) 成形用反射防止ハードコートフィルム
WO2019131258A1 (ja) 色収差補正用光学樹脂材料
JP5979423B2 (ja) 反射防止塗料組成物及び反射防止フィルム
JP2016079363A (ja) 硬化性組成物及びその硬化物、ハードコート材及びハードコート膜、並びに積層体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150928

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160510

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160707

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161011

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161025

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6033056

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250