JP2014091539A - 二重容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】内層体を外層体から剥離し易くして、内容物の注出時に、内層体の剥離不良や外層体の変形が生じることを防止することできる二重容器を提案することである。
【解決手段】筒状の注出口2aと該注出口2aに連なる胴部2bとを備え、注出口2aの側部に該注出口2aを内外方向に貫通する空気流入孔4が設けられた外層体2と、注出口2aの開口端に連なる開口部3aと該開口部3aに連なる内容物の収容部3bとを備え、外層体2に収容される内層体3とを設け、外層体2の胴部2bに、外層側突起状部5を設け、外層側突起状部5の、内層体3の側を向く内面の、注出口2aの軸心に沿う方向の縦断面形状をアンダーカット形状とし、内層体3に、外層側突起状部5の内面に対応した縦断面形状の内層側突起状部6を設け、外層側突起状部と内層側突起状部との間に隙間を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、内容物を収容する内層体を、外層体の内部に収容した2層構造に形成され、内容物の注出時に、外層体と内層体との間に空気流入孔から外気を取り入れて、内層体のみを収縮させるようにした二重容器に関する。
化粧水などの化粧料や、シャンプーやリンスあるいは液体石鹸、また食品調味料などを収納する容器としては、内容物を収容する収容部を備えた内層体と、この内層体を剥離可能に収容する外層体とを備え、外層体の胴部を押圧することで内容物を注出する一方、押圧解除後は、外層体の注出口に設けた空気流入孔から、内層体と外層体との間に外気を導入して、内層体を減容したまま胴部が復元できるようにした二重容器が知られている(例えば特許文献1参照)。この種の容器は、内容物と外気との置換を行うことなく、注出を行うことができるので、内容物の外気との接触を減らして、その劣化や変質を抑制することができる。
特開2001−106263号公報
このような二重容器としては、デラミ容器とも呼ばれる積層剥離容器が知られており、この場合二重容器は、相溶性の低い外層用の合成樹脂と内層用の合成樹脂とを共押出して積層パリソンとし、この積層パリソンを、金型を用いてブロー成形することにより、外層体と内層体とが密着した積層構造に形成される。そのため、ブロー成形の後に、例えば、空気流入孔から空気を圧送し、または注出口から負圧吸引をして内層体を収縮させて、その全体を外層体から剥離させ、次いで、内層体の内部に空気を送り込み、その全体を再度外層体に密着させて、収容物の注出時に、内層体が外層体から剥離し易くなるようにしている。
しかしながら、従来の二重容器では、上記のように、ブロー成形後に、内層体を一旦外層体から全剥離するようにしても、内層体は、その外面全体が再度外層体の内面全体に密着するので、収容物の注出時に、空気流入孔から外層体と内層体の間へ空気が入り難くなって、内層体の剥離不良や外層体の変形を生じる場合があった。
本発明は、このような従来の問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、内層体を外層体から剥離し易くして、内容物の注出時に、内層体の剥離不良や外層体の変形が生じることを防止することできる二重容器を提案することにある。
本発明の二重容器は、筒状の注出口と該注出口に連なる胴部とを備え、前記注出口の側部に該注出口を内外方向に貫通する空気流入孔が設けられた外層体と、前記注出口の開口端に連なる開口部と該開口部に連なる内容物の収容部とを備え、前記外層体に収容される内層体と、を有する二重容器であって、前記外層体の胴部に、外層側突起状部を設け、前記外層側突起状部の、前記内層体の側を向く内面の、前記注出口の軸心に沿う方向の縦断面形状をアンダーカット形状とし、前記内層体に、前記外層側突起状部の内面に対応した縦断面形状の内層側突起状部を設け、前記外層側突起状部と前記内層側突起状部との間に隙間を設けたことを特徴とする。
上記構成においては、前記外層側突起状部が、前記内層体の側へ向けて突出するのが好ましい。
上記構成においては、前記胴部の前記注出口とは反対側となる底部が、その外縁に対して中心側が前記注出口の側へ向けて凹んだ凹形状に形成され、前記外層側突起状部の、前記内層体とは反対側を向く外面が、前記胴部の内側へ向かうにつれて前記注出口の側へ近づく方向に傾斜する傾斜面と、該傾斜面に対して前記注出口の側に配置され、前記注出口の軸心に垂直な平坦面と、前記傾斜面と前記平坦面とを連ねるとともに前記平坦面に対して前記注出口の側へ向けて凹んだ切り込み面とを有する凹形状に形成されるのが好ましい。
上記構成においては、前記外層側突起状部の、前記内層体とは反対側を向く外面が、前記注出口の軸心に垂直な平坦面と、該平坦面に対して前記注出口の側に配置され、前記平坦面に連なる湾曲面とを有する凹形状に形成されるのが好ましい。
上記構成においては、前記外層側突起状部の少なくとも一部を、前記空気流入孔の軸方向から見た平面視で、前記空気流入孔の軸心を中心として、前記胴部の底部の側へ向けた、60度以上、90度以下の範囲に配置するのが好ましい。
本発明によれば、外層体の胴部に外層側突起状部を設け、この外層側突起状部の内層体の側を向く内面の縦断面形状をアンダーカット形状とし、内層体に当該内面のアンダーカット形状に対応した縦断面形状の内層側突起状部を設け、前記外層側突起状部と前記内層側突起状部との間に隙間を設けるようにしたので、内層体が外層体から剥離された後に、内層体の内層側突起状部を外層体の外層側突起状部に嵌まりづらくして、当該突起状部の周りの外層体と内層体との間に隙間を維持させることができる。したがって、この隙間により、内容物を注出する際に、空気流入孔から流入した外気を、当該隙間を介して外層体と内層体の間へ流入させることができるので、内層体を外層体から剥がれ易くして、この二重容器の内層体の剥離不良や外層体の変形を防止することができる。
上記構成において、外層側突起状部を、内層体の側へ向けて突出させた場合には、この二重容器の美観や操作性を損なうことなく、上記効果を得ることができる。
上記構成において、胴部の底部を、その外縁に対して中心側が注出口の側へ向けて凹んだ凹形状に形成するとともに、外層側突起状部の、内層体とは反対側を向く外面を、胴部の内側へ向かうにつれて注出口の側へ近づく方向に傾斜する傾斜面と、該傾斜面に対して注出口の側に配置され、注出口の軸心に垂直な平坦面と、傾斜面と平坦面とを連ねるとともに平坦面に対して注出口の側へ向けて凹んだ切り込み面とを有する凹形状に形成した場合には、金型により、外層側突起状部の内面に、ブロー成形により、容易にアンダーカット形状を形成することができるとともに、ブロー成形後に二重容器を金型から取り外す際に、底部の形状に合わせて二重容器が上方へ移動することにより、金型を外層側突起状部から容易に離型させることができる。
上記構成において、外層側突起状部の、内層体とは反対側を向く外面を、注出口の軸心に垂直な平坦面と、該平坦面に対して前記注出口の側に配置され、平坦面に連なる湾曲面とを有する凹形状に形成した場合には、外層側突起状部の内面に、ブロー成形により、容易にアンダーカット形状を形成することができる。
上記構成において、外層側突起状部の少なくとも一部を、空気流入孔の軸方向から見た平面視で、空気流入孔の軸心を中心として、胴部の底部の側へ向けた、60度以上、90度以下の範囲に配置した場合には、内層体を外層体から剥離させ、再度密着させたときに、空気流入孔の周りに生じるしわ状の隙間を、外層側突起状部と内層側突起状部との間に生じる隙間に連通させて、空気流入孔と胴部との間で、より空気の流路を確保し易くすることができる。
本発明の二重容器の一実施の形態である積層剥離容器の正面図である。 図1におけるA−A線に沿う断面図である。 図1におけるB−B線に沿う断面図であり、(a)は内層体の剥離前の状態を示す断面図であり、(b)は内層体の剥離後の状態を示す断面図である。 金型を用いたブロー成形により、図1に示す積層剥離容器を成形した状態を模式的に示す断面図である。 図4に示すブロー成形後に、積層剥離容器を金型から取り外す様子を模式的に示す断面図である。 本発明の他の実施の形態である積層剥離容器を示す正面図である。 図6におけるC−C線に沿う断面図であり、(a)は内層体の剥離前の状態を示す断面図であり、(b)は内層体の剥離後の状態を示す断面図である。 金型を用いたブロー成形により、図6に示す積層剥離容器を成形した状態を模式的に示す断面図である。 図8に示すブロー成形後に、積層剥離容器を金型から取り外す様子を模式的に示す断面図である。 図1に示す外層側突起状部の配置の変形例を説明するための積層剥離容器の一部切欠き正面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に例示説明する。
図1〜図3に示すように、本発明の二重容器の一実施の形態である積層剥離容器1は、外殻を構成する外層体2と、外層体2の内部に収容される内層体3とを有している。デラミ容器とも呼ばれるこの積層剥離容器1は、例えば、相溶性の低い外層用の合成樹脂と、内層用の合成樹脂とを共押出して積層パリソンを形成し、この積層パリソンを、金型を用いてブロー成形することにより、外層体2の内面に内層体3が剥離可能に密着した積層構造に形成される。
外層体2は、断面円形の筒状に形成された注出口2aと、この注出口2aに一体に連なる断面円形の胴部2bとを有するボトル状に形成されている。胴部2bは可撓性を有しており、スクイズされて凹むことができるとともに、凹んだ状態から元の形状に復元することができる。また、胴部2bの、注出口2aとは反対側となる底部2cは、その外周縁に対して中心側が注出口2aの側に向けて凹んだ凹形状に形成されている。
内層体3は、外層体2よりも薄肉の袋状に形成されており、その外面は外層体2の内面に剥離可能に密着している。内層体3の開口部3aは、外層体2の注出口2aの開口端に連ねられ、内層体3の内部は、開口部3aに連なる収容部3bとなっている。この収容部3bには、例えば、化粧水などの化粧料、シャンプーやリンスあるいは液体石鹸、また食品調味料などの液体状の内容物が収納される。
外層体2の注出口2aの側部(外周部)には、注出口2aを径方向に沿って内外に貫通する空気流入孔4が設けられている。この空気流入孔4は、外層体2と内層体3の間に連通しており、内層体3が外層体2から剥離したときに、外層体2と内層体3との間に外気を導入することができる。
外層体2の注出口2aには、例えば、注出用弁が配設された注出キャップ、各種ノズルまたは注出ポンプ等の部材が装着され、これらの部材を介して、内容物が注出される。これらの部材は、注出口2aに設けられたねじ部2dにねじ結合して当該注出口2aに固定されるが、アンダーカット等の他の手段により固定される構成とすることもできる。
このような積層剥離容器1は、注出口2aに注出用弁が配設された注出キャップを装着した場合には、外層体2の胴部2bをスクイズすることによって、注出口2aから内容物を注出することができる。内容物の注出後、外層体2が元の形状に復元する際には、空気流入孔4から外層体2と内層体3との間に外気が流入するので、内層体3の収容部3bを減容させたまま、外層体2を元の形状に復元させることができる。したがって、内容物を注出しても、注出口2aから内層体3の収容部3bの内部へ外気が流入することがないので、収容部3bに収容された内容物は空気に触れることなく、その劣化が防止される。また、外層体2を傾けることにより、内層体3の収容部3bに収容した内容物を自重で注出口2aから注出することもできる。なお、注出口2aにポンプを装着した場合には、外層体2として可撓性を有していないものを用いることができる。
図1、図2に示すように、外層体2の胴部2bには、内容物を注出する際に、内層体3を外層体2から剥がれ易くするために、一対の外層側突起状部5が周方向に並べて設けられている。外層側突起状部5は、金型を用いたブロー成形により、胴部2bに一体に設けられる。これらの外層側突起状部5の構成は、基本的に同一であるので、以下では、一方の外層側突起状部5についてのみ説明する。
図3に示すように、外層側突起状部5は、外層体2に、内層体3の側つまり外層体2の外周面に対して積層剥離容器1の内側へ向けて突出して設けられており、その外観は、外層体2の外周面に対して内側へ向けて凹んだ凹形状となっている。
この外層側突起状部5は、上側壁5a、下側壁5b、連結壁5cおよび一対の側壁5dを備えている。上側壁5aは、注出口2aの軸心に垂直に延びて形成されている。下側壁5bは、上側壁5aに対して下側つまり底部2cの側に配置されており、注出口2aの軸心に垂直な方向に対して、胴部2bの内側へ向かうにつれて注出口2aの側へ近づく方向に傾斜している。連結壁5cは、上側壁5aと下側壁5bとを連ねており、その一部が、上側壁5aに対して注出口2aの側へ突出する湾曲形状に形成されている。側壁5dは、上側壁5a、下側壁5bおよび連結壁5cの周方向端部に連なり、外層側突起状部5の凹形状の周方向端部を区画している。なお、図3においては、一方の側壁5dのみが示されるが、同様の側壁5dが、外層側突起状部5の周方向の他端側にも設けられる。
上側壁5aの外面は注出口2aの軸心に垂直な平坦面5eとなっており、下側壁5bの外面は胴部2bの内側へ向かうにつれて注出口2aの側へ近づく方向に傾斜する傾斜面5fとなっており、連結壁5cの外面は平坦面5eと傾斜面5fとを連ねるとともに、その一部が平坦面5eに対して注出口2aの側へ向けて凹んだ切り込み面5gとなっている。このように、外層側突起状部5の内層体3とは反対側を向く外面は、平坦面5e、傾斜面5fおよび切り込み面5gで構成されている。
一方、外層側突起状部5の、内層体3の側を向く内面の、注出口2aの軸心に沿う方向の縦断面形状は、アンダーカット形状とされている。つまり、外層側突起状部5は、その連結壁5cの内層体3の側を向く内面の一部が、外層体2の内面に垂直な方向つまり外層体2に対して内層体3が剥離する方向に対して、上側壁5aよりも注出口2aの側に向けて突出する、アンダーカット形状とされている。
外層側突起状部5に対応して、内層体3には内層側突起状部6が設けられている。なお、図3においては、一方の外層側突起状部5に対応する一方の内層側突起状部6のみを示すが、内層体3には、他方の外層側突起状部5に対応する別の内層側突起状部6も設けられている。内層側突起状部6は、内層体3の外周面から当該内層体3の内側へ向けて突出しており、外層側突起状部5の内面に対応した縦断面形状を有している。内層側突起状部6の外面は、外層側突起状部5の内面と同一形状となっており、ブロー成形後においては、図3(a)に示すように、内層側突起状部6の外面は、外層側突起状部5の内面に密着している。
外層体2に、内面がアンダーカット形状となる外層側突起状部5を設け、内層体3に、外層側突起状部5のアンダーカット形状に対応した形状の外面を有する内層側突起状部6を設けたことにより、図3(b)に示すように、一旦、内層体3が外層体2から剥離されると、内層体3の内層側突起状部6が、外層体2の外層側突起状部5に再度嵌まり込むことが困難となり、外層側突起状部5と内層側突起状部6との周りに隙間が維持される。例えば、この積層剥離容器1のブロー成形の後に、負圧吸引により内層体3を収縮させて、その全体を外層体2から剥離させ、次いで、内層体3の内部に空気を送り込むと、外層側突起状部5と内層側突起状部6との間に隙間を維持しつつ、内層体3の他の部分を外層体2の内面に密着させることができる。したがって、内層体3に内容物を収容後、この内容物を注出口2aから注出する際には、外層側突起状部5と内層側突起状部6との周りの隙間が空気の流路となって、空気流入孔4から流入した外気は、胴部2bの底部2cの側における外層体2と内層体3の間にまで、容易に流入することができる。これにより、内層体3を外層体2から剥がれ易くして、積層剥離容器1の内層体3の剥離不良や外層体2の変形を防止することができる。
上記のように、外層体2に設けた外層側突起状部5の外面を、注出口2aの軸心に垂直な平坦面5e、胴部2bの内側へ向かうにつれて注出口2aの側へ近づく方向に傾斜する傾斜面5fおよび平坦面5eに対して注出口2aの側へ向けて凹んだ切り込み面5gを有するアンダーカット形状としたことにより、積層剥離容器1を、金型を用いてブロー成形する際に、外層側突起状部5の内面を容易にアンダーカット形状とすることができる。つまり、図4に示すように、ブロー成形用の金型7の内部に、外層側突起状部5の外面に対応したアンダーカット形状の凸部7aを設け、この金型7を用いて積層パリソンをブロー成形することにより、アンダーカット形状の外層側突起状部5を容易に形成することができる。積層剥離容器1の底部2cは、凹形状に形成されるので、図5に示すように、ブロー成形後に、金型7を、その上下方向つまり注出口2aの軸心に沿ったヒンジ軸(不図示)を中心として開いて、積層剥離容器1を金型7から取り外す際には、当該容器1は、底部2cが金型7の底面7bに沿って移動することにより、上方へ移動することになる。このとき、外層側突起状部5の外面は、注出口2aの側つまり上方へ向けて延びるアンダーカット形状となっており、また、その上側壁5aの外面である平坦面5eは注出口2aの軸方向に垂直に形成され、下側壁5bの傾斜面5fは、胴部2bの内側へ向かうにつれて注出口2aの側へ近づく方向に傾斜しているので、ブロー成形後に、金型7の凸部7aから外層側突起状部5を容易に離脱させることができる。したがって、積層剥離容器1を、金型7から容易に取り外すことが可能となる。
図6は、本発明の二重容器の他の実施の形態である積層剥離容器を示す正面図である。図6においては、前述した部材に対応する部材には同一の符号を付してある。
図6に示す積層剥離容器10は、図1に示す積層剥離容器1に対して、その底部2cの底上げが低くなっているとともに、下記のように、外層側突起状部11の形状が相違している。
図7に示すように、この積層剥離容器10の外層側突起状部11は、内層体3の側つまり外層体2の外周面に対して積層剥離容器10の内側へ向けて突出しており、その外観は、外層体2の外周面に対して内側へ向けて凹んだ凹形状となっている。この外層側突起状部11の下側壁11aは、注出口2aの軸心に垂直に延びており、上側壁11bは、下側壁11aの内側端と外層体2の外周面とに連なる凹形状に形成されている。下側壁11aの外面は注出口2aの軸心に垂直な平坦面11cとなっており、上側壁11bの外面は、下側壁11aの平坦面11cに対して上側つまり注出口2aに側に配置されるとともに、平坦面11cに連なる凹形状の湾曲面11dとなっている。
そして、この積層剥離容器10においても、外層側突起状部11の内層体3の側を向く内面の、注出口2aの軸心に沿う方向の縦断面形状は、アンダーカット形状とされている。この場合、外層側突起状部11は、その下側壁11aの内面の、外層体2の外周面との境界部分が、当該下側壁11aの他の部分に対して、外層体2の内面に垂直な方向つまり外層体2に対して内層体3が剥離する方向に垂直な方向であって、上方側つまり注出口2aの側へ向けて凹んだアンダーカット形状とされている。
図8に示すように、ブロー成形用の金型7の内部に外層側突起部11の外面に対応したアンダーカット形状の凸部7aを設け、この金型7を用いて外層側突起状部11の内面を容易にアンダーカット形状とすることができる。
また、上側壁11bの外面を湾曲面11dとすることにより、ブロー成形時に、積層パリソンを、金型の形状に沿ってブロー成形して下側壁11aの外層体2の内面との境界部分を、より強いアンダーカット形状とすることができる。
この外層側突起状部11に対応して、内層体3には内層側突起状部12が設けられている。この内層側突起状部12は、内層体3の外周面から当該内層体3の内側へ向けて突出しており、外層側突起状部11の内面に対応した縦断面形状を有している。内層側突起状部12の外面は、外層側突起状部11の内面と同一形状となっており、ブロー成形後においては、図7(a)に示すように、外層側突起状部11の内面に密着している。
したがって、この積層剥離容器10においても、図7(b)に示すように、一旦、内層体3が外層体2から剥離されると、内層体3の内層側突起状部12が、外層体2の外層側突起状部11に再度嵌まり込むことが困難となり、外層側突起状部11と内層側突起状部12との周りに隙間を維持することができる。
この積層剥離容器10も、図8に示すように、外層側突起状部11を形成するための凸部7bを備えた金型7を用いて積層パリソンをブロー成形することにより形成される。このとき、この積層剥離容器10の底部2cは、図1に示す積層剥離容器1に比べて、その底部2cの底上げが浅くされているので、図9に示すように、外層側突起状部11の下側壁11aの外面を、注出口2aの軸心に垂直な平坦面11cとしても、ブロー成形後に、金型7の凸部7aから外層側突起状部11を容易に離脱させて、積層剥離容器10を、金型7から容易に取り外すことができる。
図10は、図1に示す外層側突起状部の配置の変形例を説明するための二重容器の一部切欠き正面図である。
図10に示す変形例では、外層体2の外面に設けられる2つの外層側突起状部5の一部を、空気流入孔4の軸方向から見た平面視で、空気流入孔4の軸心を中心として、該空気流入孔4の中心を通り且つ注出口2aの軸心に平行な方向に向けた、60度以上、90度以下の範囲に配置するようにしている。
上記のように、ブロー成形後に、内層体3を外層体2から一旦剥離し、再度密着させるようにすると、注出口2aの空気流入孔4の周りにおいて、外層体2に密着する内層体3にしわが寄り、外層体2と内層体3の間には、空気流入孔4から胴部2bへ向けて、しわ状の隙間が生じる。この隙間は、空気流入孔4の軸心を中心として、胴部2bの側へ向けた60度から90度の範囲に生じる場合が多いので、上記範囲に外層側突起状部5を配置することにより、空気流入孔4の周りに生じるしわ状の隙間を、外層側突起状部5と内層側突起状部リブ6との間に生じる隙間に連通させて、空気流入孔4と胴部2bとの間で、より空気の流路を確保し易くすることができる。図示する場合では、外層側突起状部5の一部を、空気流入孔4の軸心を中心として、該空気流入孔4の中心を通り且つ注出口2aの軸心に平行な方向に向けた、60度以上、90度以下の範囲に配置するようにしているが、例えば、外層側突起状部5の全部を当該範囲に配置するなど、外層側突起状部5の少なくとも一部が上記範囲に配置されて、空気流入孔4と胴部2bとの間に連通流路が形成されるようになっていればよい。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前記実施の形態においては、注出口2aに1つの空気流入孔4を設け、この空気流入孔4に対応した一対の外層側突起状部5,11を外層体2に設けるようにしているが、注出口2aに複数の空気流入孔4を設け、これらの空気流入孔4に対応した複数対の外層側突起状部5,11を外層体2に設けるようにしてもよい。
また、外層側突起状部5,11は、その内面の縦断面形状がアンダーカット形状に形成されたものであれば、その外面を他の形状に形成することもできる。
さらに、外層側突起状部5,11は、外層体2に対して内層体3の側に突出する形状のものに限らず、外層体2に対して内層体3とは反対側となる外側に向けて突出する形状に形成するようにしてもよい。
さらに本発明の二重容器は、外層体2と内層体3とを積層パリソンのブロー成形により一体に形成した積層剥離容器1に限らず、外層体2と内層体3とを別々に形成した後、内層体3を外層体2の内部に組み込むようにした構成の二重容器とすることもできる。
1 積層剥離容器(二重容器)
2 外層体
2a 注出口
2b 胴部
2c 底部
3 内層体
3a 開口部
3b 収容部
4 空気流入孔
5 外層側突起状部
5a 上側壁
5b 下側壁
5c 連結壁
5d 側壁
5e 平坦面
5f 傾斜面
5g 切り込み面
6 内層側突起状部
7 金型
7a 凸部
7b 底面
10 積層剥離容器(二重容器)
11 外層側突起状部
11a 下側壁
11b 上側壁
11c 平坦面
11d 湾曲面
12 内層側突起状部

Claims (5)

  1. 筒状の注出口と該注出口に連なる胴部とを備え、前記注出口の側部に該注出口を内外方向に貫通する空気流入孔が設けられた外層体と、前記注出口の開口端に連なる開口部と該開口部に連なる内容物の収容部とを備え、前記外層体に収容される内層体と、を有する二重容器であって、
    前記外層体の胴部に、外層側突起状部を設け、
    前記外層側突起状部の、前記内層体の側を向く内面の、前記注出口の軸心に沿う方向の縦断面形状をアンダーカット形状とし、
    前記内層体に、前記外層側突起状部の内面に対応した縦断面形状の内層側突起状部を設け、前記外層側突起状部と前記内層側突起状部との間に隙間を設けたことを特徴とする二重容器。
  2. 前記外層側突起状部が、前記内層体の側へ向けて突出する、請求項1の二重容器。
  3. 前記胴部の前記注出口とは反対側となる底部が、その外縁に対して中心側が前記注出口の側へ向けて凹んだ凹形状に形成され、
    前記外層側突起状部の、前記内層体とは反対側を向く外面が、前記胴部の内側へ向かうにつれて前記注出口の側へ近づく方向に傾斜する傾斜面と、該傾斜面に対して前記注出口の側に配置され、前記注出口の軸心に垂直な平坦面と、前記傾斜面と前記平坦面とを連ねるとともに前記平坦面に対して前記注出口の側へ向けて凹んだ切り込み面とを有する凹形状に形成された、請求項2記載の二重容器。
  4. 前記外層側突起状部の、前記内層体とは反対側を向く外面が、前記注出口の軸心に垂直な平坦面と、該平坦面に対して前記注出口の側に配置され、前記平坦面に連なる湾曲面とを有する凹形状に形成された、請求項2記載の二重容器。
  5. 前記外層側突起状部の少なくとも一部を、前記空気流入孔の軸方向から見た平面視で、前記空気流入孔の軸心を中心として、前記胴部の底部の側へ向けた、60度以上、90度以下の範囲に配置した、請求項1〜4の何れか1項に記載の二重容器。
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