JP2014088192A - 複合容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】利便性を向上できるチャック付き袋を備えた複合容器を提供する。
【解決手段】軟質樹脂フィルムにより形成した袋本体11の上端部の内面に一対のチャック部材12を対向配置したチャック付き袋10と、厚紙により筒状に形成されるとともに両側端の第1折罫21で折曲される前面部20aと背面部20bとを有したスリーブ20とを備え、チャック付き袋10をスリーブ20に挿通した複合容器1において、前面部20a及び背面部20bは左右方向の中心線Cに対して前面側から見てそれぞれ逆方向に偏る第2折罫22によって左右に分割される第1、第2領域20d、20eを有し、第2領域20eよりも横幅の広い第1領域20dとチャック付き袋10とをチャック部材12の近傍で接着し、スリーブ20の両側端の押圧時に第2折罫22が外側に山折りされる。
【選択図】図1

Description

本発明は、粉体や粒体の内容物を収納するチャック付き袋を有した複合容器に関する。
食品等の粉体や粒体の内容物を収納するチャック付き袋は特許文献1に開示される。このチャック付き袋は軟質樹脂フィルムの袋本体の上端に開口部を有し、開口部の内面に一対のチャック部材が対向配置される。チャック部材の係合によってチャック付き袋が密封される。また、チャック付き袋の対向する前面の上端と背面の上端とをそれぞれ両手の手指で摘持して離れる方向に引くとチャック部材の係合が解除され、チャック付き袋が開封される。
実開平1−94255号公報(第2図)
しかしながら、上記従来のチャック付き袋によると、開封時に両手の手指で前面部の上端と背面部の上端とをそれぞれ摘持するため、使用者の片手が塞がっていると開封できない。また、上端で接近するチャック付き袋の前面と背面とを使用者が容易に摘持できない場合がある。このため、チャック付き袋の利便性が悪い問題があった。
本発明は、利便性を向上できるチャック付き袋を備えた複合容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、軟質樹脂フィルムにより形成した袋本体の上端部の内面に一対のチャック部材を対向配置したチャック付き袋と、厚紙により筒状に形成されるとともに両側端の第1折罫で折曲される前面部と背面部とを有したスリーブとを備え、前記チャック付き袋を前記スリーブに挿通した複合容器において、前記前面部及び前記背面部は左右方向の中心線に対して前面側から見てそれぞれ逆方向に偏る第2折罫によって左右に分割される第1、第2領域を有し、第2領域よりも横幅の広い第1領域と前記チャック付き袋とを前記チャック部材の近傍で接着し、前記スリーブの両側端の押圧時に第2折罫が外側に山折りされることを特徴としている。
この構成によると、チャック付き袋は軟質樹脂フィルムの袋本体の上端部の内面に一対のチャック部材が対向配置される。スリーブは厚紙により筒状に形成され、チャック付き袋が挿通される。スリーブには両側端の第1折罫で折曲される前面部及び背面部にそれぞれ第2折罫が形成される。前面部及び背面部の第2折罫は前面側から見て逆方向(それぞれを正面から見て同じ方向)に偏り、前面部及び背面部を横幅の広い第1領域と横幅の狭い第2領域とに分割する。複合容器を把持してスリーブの両側端を手指で押圧すると、第2折罫の山折りによって前面部及び背面部が折曲される。これにより、第1領域に接着されたチャック付き袋の対向する前面と背面とがチャック部材の近傍で互いに離れ、チャック部材の係合を解除してチャック付き袋が開封される。
また本発明は、上記構成の複合容器において、第2折罫が前記スリーブの上部で複数に分岐して下方に延びる分岐部を有することを特徴としている。この構成によると、スリー
ブの両側端を押圧すると前面部及び背面部の第2折罫が各分岐部に沿って外側に山折りされる。
また本発明は、上記構成の複合容器において、前記チャック部材から前記スリーブの下端までの距離が上端までの距離よりも大きいことを特徴としている。この構成によると、チャック部材から下方に離れたスリーブの下部の両側端を押圧することができる。
また本発明は、上記構成の複合容器において、前記前面部及び前記背面部の上部の両側端を開放して傾斜面に形成し、第1折罫の上端が前記チャック部材よりも下方に配されることを特徴としている。この構成によると、スリーブの両側端がチャック部材の下方で押圧される。
また本発明は、上記構成の複合容器において、一対の前記チャック部材が対向して係合する雄部及び雌部から成り、前記雄部が前記袋本体の内面に固着して突設される第1支持部と第1支持部に連続する係合面を上方及び下方に突出する係合部とを有するとともに、前記雌部が前記袋本体の内面に固着して突設される第2支持部と第2支持部に連続して前記係合部に係合する凹部とを有し、下方の前記係合面を第1支持部に対して鈍角に形成したことを特徴としている。
この構成によると、チャック部材は雄部の係合部の係合面を雌部の凹部に係合して閉じられる。チャック部材の雄部の係合面は第1支持部に連続し、雌部が係合面上を摺動してチャック部材が開かれる。下方の係合面は第1支持部に対して鈍角に形成され、弱い力で雌部に対して係合解除される。これにより、スリーブの両側端の押圧によってチャック部材の下方から容易にチャック付き袋が開封される。
また本発明は、上記構成の複合容器において、前記チャック部材に対して上方及び下方で第1領域と前記チャック付き袋とを接着したことを特徴としている。この構成によると、第2折罫の山折りによってチャック部材の上方及び下方でチャック付き袋の前面と背面とが離れる。
また本発明は、上記構成の複合容器において、前記スリーブの下端が前記チャック付き袋の下端よりも上方に配されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の複合容器において、前面側から見て前記前面部の第2折罫を中心線に対して右側に配置したことを特徴としている。この構成によると、使用者の右手の人差し指及び親指によってスリーブの両側端を押圧すると、掌から離れた第2折罫が人差し指よりも親指に近い位置に配置される。チャック付き袋内の内容物は第2折罫の近傍に形成される屈曲部に沿って取り出される。
また本発明は、上記構成の複合容器において、前記スリーブの坪量を260〜450g/m2にしたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の複合容器において、前記スリーブの横幅を60mm〜120mmに形成したことを特徴としている。
本発明によると、厚紙により形成されるスリーブが第1折罫で折曲される前面部と背面部とを有し、前面部及び背面部が前面側から見て逆方向に偏る第2折罫で第1、第2領域に分割される。チャック付き袋はスリーブに挿通され、スリーブの横幅の広い第1領域とチャック付き袋とが接着される。これにより、複合容器を片手で把持してスリーブの両側
端を押圧すると、チャック付き袋が開封される。このため、チャック付き袋の上端を摘持する必要がなく、使用者の片手が塞がっていてもチャック付き袋を開封することができる。従って、使用者の利便性を向上することができる。
本発明の第1実施形態の複合容器を示す斜視図 本発明の第1実施形態の複合容器を示す上面断面図 本発明の第1実施形態の複合容器のスリーブを示す展開図 本発明の第1実施形態の複合容器のチャック部材を示す縦断面図 本発明の第2実施形態の複合容器のスリーブを示す展開図 本発明の第3実施形態の複合容器のスリーブを示す展開図 本発明の第4実施形態の複合容器のスリーブを示す展開図 本発明の第5実施形態の複合容器のスリーブを示す展開図 本発明の第6実施形態の複合容器のスリーブを示す展開図
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は第1実施形態の複合容器の斜視図を示しており、図2は後述する接着剤30上を通る上面断面図を示している。複合容器1はチャック付き袋10を筒状のスリーブ20に挿通して形成され、使用者の片手に入るようにスリーブ20の横幅が60〜120mmに形成される。
チャック付き袋10は軟質樹脂フィルムにより形成される袋本体11と、袋本体11の内面に熱接着される対向配置した一対のチャック部材12とを有している。袋本体11は両側端及び下端の三辺を熱接着部10bにより熱接着して形成される。袋本体11の両側端及び下端の一辺を折曲し、二辺を熱接着部10bにより熱接着してもよい。
また、チャック付き袋10内にはガムやグミ等の菓子、ふりかけ等の粉末や顆粒状の調味料、錠剤や顆粒状の健康食品等の粉体や粒状の内容物が収納される。チャック付き袋10は内容物を充填した後に袋本体11の上端を一端から他端にわたって熱接着して封止され、喫食時に上端の熱接着領域を横方向に切り取って開封される。これにより、チャック付き袋10の上端に開口部10aが形成される。開口部10aに沿って左右方向に延びて配されるチャック部材12の係脱によって開口部10aが開閉される。尚、チャック付き袋10は袋本体11の上端を熱接着せずに、開口部10aを備えたものでもよい。
スリーブ20には詳細を後述するように折り曲げと折り戻しとを繰り返される複数の第1、第2折罫21、22が設けられる。このため、スリーブ20は第1、第2折罫21、22以外の部分で折曲されないように、坪量が260〜450g/m2の厚紙により形成される。
スリーブ20の上端はチャック付き袋10の開口部10aとチャック部材12との間に配される。スリーブ20の上端をチャック部材12の下方に配してもよい。また、スリーブ20の下端はチャック付き袋10の下端とチャック部材12との間に配される。
図3はスリーブ20の展開図を示している。スリーブ20は前面部20a及び背面部20bを有している。前面部20aの両側端には第1折罫21が設けられ、一方の第1折罫21を介して背面部20bが隣接する。前面部20aには他方の第1折罫21介して糊代20cが隣接し、糊代20cが背面部20bに接着される。これにより、スリーブ20は両側端の第1折罫21で折曲される前面部20a及び背面部20bを有した筒状に形成され、チャック付き袋10が挿通される。
図1〜図3において、前面部20a及び背面部20bには左右方向の中心線Cに対してそれぞれ前面側から見て逆方向に偏る第2折罫22が設けられる。本実施形態では前面側から見て前面部20aの第2折罫22は右側に偏り、背面部20bの第2折罫22は左側(背面側から見て右側)に偏る。
第2折罫22によって前面部20a及び背面部20bは横幅の広い第1領域20dと横幅の狭い第2領域20eとに分割される。チャック付き袋10は接着剤30によりスリーブ20の各第1領域20dと接着される。接着剤30は第1領域20dの左右方向の端部から第2折罫22の近傍まで延びてチャック部材12の下方近傍に設けられる。これにより、前面の接着剤30と背面の接着剤30とが中心線C近傍で互いに対向する。尚、接着剤30をチャック部材12の上方近傍にも設けるとより望ましい。
また、スリーブ20の前面部20a及び背面部20bの上部の両側端は開放され、傾斜面20fが形成される。チャック付き袋10に接着されたスリーブ20の第1折罫21の上端はチャック部材12よりも下方に配される。これにより、後述するようにスリーブ20の両側端を押圧する際にチャック部材12よりも下方が押圧される。
図4はチャック部材12の縦断面図を示している。一対のチャック部材12は対向する雄部13と雌部14とにより形成される。雄部13は袋本体11の内面に突設される支持部13a(第1支持部)と、支持部13aの先端に設けられる係合部13bとを有している。係合部13bは支持部13aから上下方向に突出する係合面13cが袋本体11に面して形成される。
雌部14は袋本体11の内面に突設される支持部14a(第2支持部)と、支持部14aの先端に配して係合部13bが嵌合する凹部14bと、凹部14bの先端に設けられる爪部14cとを有している。爪部14cは凹部14bの上下端から互いに接近する方向に突出し、雄部13の係合面13cに係合する。
係合部13bが凹部14bに嵌合して爪部14cが係合面13cに係合することにより、チャック部材12によってチャック付き袋10が密封される。また、雄部13と雌部14とが離れる方向に加重されると爪部14cが係合面13c上を摺動して爪部14cと係合面13cとの係合が解除される。これにより、チャック付き袋10の開口部10aが開封される。この時、支持部13aの上方及び下方の係合面13cは支持部13aに対して鈍角に形成される。これにより、雄部13と雌部14との係合力が弱く、チャック部材12の下方及び上方から容易に離すことができる。
上記構成の複合容器1において、スリーブ20の上部を手指で押圧してチャック部材12の雄部13と雌部14とが係合する。これにより、複合容器1のチャック付き袋10が密封される。
密封された複合容器1のスリーブ20の両側端を使用者の手指で把持し、両側端の手指が接近するようにスリーブ20の両側端が押圧される。厚紙により形成されるスリーブ20は剛性が高いため、両側端の押圧によって第2折罫22で外側に山折りされる。第2折罫22の山折りによって接着剤30を介してスリーブ20に接着されるチャック付き袋10の前面と背面とが離される。これにより、チャック部材12の係合が解除され、略平行四辺形の開口部10aを形成して片手でチャック付き袋10を開封することができる。
この時、前面部20a及び背面部20bの第2折罫22が中心線Cに対して一方向(前面側または背面側)から見て逆方向に配され、横幅の広い第1領域20dとチャック付き袋10とが接着される。これにより、チャック付き袋10の前面及び背面が中心線C近傍
で互いに対向する接着剤30上で離されるため、容易にチャック付き袋10を開くことができる。また、前面部20aの第2折罫22と背面部20bの第2折罫22とが対向しないため、一方の第2折罫22の谷折りを防止することができる。
また、チャック部材12の近傍でスリーブ20の両側端を押圧すると、チャック部材12の剛性によって第2折罫22で容易に折曲することができない。このため、チャック部材12から離れた位置でスリーブ20の両側端を押圧すると容易にチャック付き袋10を開封することができる。
チャック部材12はチャック付き袋10の上端部に設けられるため、チャック部材12からスリーブ20の上端までの距離が小さくなる。これに対して本実施形態ではチャック部材12からスリーブ20の下端までの距離を上端までの距離よりも大きくしている。また、スリーブ20の上部の両側端を開放して傾斜面20fを形成し、第1折罫21の上端がチャック部材12よりも下方に配される。これにより、チャック部材12から下方に離れたスリーブ20の下部の両側端が押圧され、第2折罫22で容易に折曲することができる。
チャック付き袋10の開封によって開口部10aから内容物が取り出される。開口部10aは第2折罫22の近傍に屈曲部10d(図2参照)を有する略平行四辺形に形成される。この時、スリーブ20の押圧量が少なく開口部10aの開口面積が小さい状態では、開口部10aの両側端の内角が鋭角に形成され、屈曲部10dの内角が鈍角に形成される。
前面部20aの第2折罫22は前面側から見て右側に偏り、背面部20bの第2折罫22は背面から見て右側(前面側から見て左側)に偏る。このため、使用者の右手の人差し指及び親指によってスリーブ20の両側端を押圧すると、掌から離れた側の第2折罫22が人差し指よりも下方の親指に近い位置に配される。
チャック付き袋10内の内容物は下方の親指に近い位置から排出されるが、開口部10aの両側端は内角が小さいため内容物の排出が円滑に行われない。しかし、内角の大きい屈曲部10dが親指の近傍に配されるため、屈曲部10dに沿って内容物の排出を円滑に行うことができる。
尚、使用者の左手の人差し指及び親指によってスリーブ20の両側端を押圧する場合は前面部20aの第2折罫22を前面側から見て左側に偏って設けると、親指近傍の屈曲部10dを介して内容物の排出を円滑に行うことができる。しかしながら、使用者が右利きである場合が多いため、前面部20aの第2折罫22を前面側から見て右側に偏って設けるとより望ましい。
本実施形態によると、厚紙により形成されるスリーブ20が第1折罫21で折曲される前面部20aと背面部20bとを有し、前面部20a及び背面部20bが前面側から見て逆方向に偏る第2折罫22で第1、第2領域20d、20eに分割される。チャック付き袋10はスリーブ20に挿通され、スリーブ20の横幅の広い第1領域20dとチャック付き袋10とが接着される。
これにより、複合容器1を片手で把持してスリーブ20の両側端を押圧すると、チャック付き袋10が開封される。このため、チャック付き袋10の上端を摘持する必要がなく、使用者の片手が塞がっていてもチャック付き袋10を開封することができる。従って、使用者の利便性を向上することができる。
また、チャック部材12からスリーブ20の下端までの距離が上端までの距離よりも大きいので、チャック部材12から離れたスリーブ20の下部を押圧して容易にチャック付き袋10を開封することができる。
また、前面部20a及び背面部20bの上部の両側端を開放して傾斜面20fが設けられ、第1折罫21の上端がチャック部材12よりも下方に配されるので、容易にスリーブ20の下部の両側端を押圧することができる。
また、チャック部材12の雄部13の下方の係合面13cを支持部13a(第1支持部)に対して鈍角に形成している。これにより、チャック部材12の下方で接着剤30によりスリーブ20とチャック付き袋10とを接着した際に、スリーブ20の両側端の押圧によってチャック部材12の係合を容易に解除することができる。
また、チャック部材12に対して上方及び下方で第1領域20dとチャック付き袋10とを接着すると、チャック部材12の上下でチャック付き袋10の前面と背面とが離される。従って、より簡単にチャック付き袋10を開封することができる。
また、スリーブ20の下端がチャック付き袋10の下端よりも上方に配されるので、スリーブ20を形成する厚紙の使用量を削減することができる。
また、前面側から見て前面部20aの第2折罫22を中心線Cに対して右側に配置したので、スリーブ20を右手で把持した際に内容物を容易に取り出すことができる。
また、スリーブ20を坪量が260〜450g/m2の厚紙により形成したので、両側端の押圧によってチャック付き袋10を開封できる複合容器1を容易に実現することができる。
また、スリーブ20の横幅を60mm〜120mmに形成したので、複合容器1を使用者の片手で把持して容易に開封することができる。
次に、図5は第2実施形態の複合容器1のスリーブ20の展開図を示している。説明の便宜上、前述の図1〜図4に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は第1実施形態に対してスリーブ20の第2折罫22の形状が異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
第2折罫22は曲線に形成される複数の分岐部22a、22bを有している。分岐部22a、22bはスリーブ20の上端で複数に分岐して下方に延び、スリーブ20の下端で合流する。これにより、第2折罫22は両側辺が曲線のリーフ状に形成される。
スリーブ20の両側端を押圧した際に第2折罫22は各分岐部22a、22bで分散して折曲される。分岐部22a、22bはいずれも上端に対してチャック付き袋10の両側端の熱接着部10bの側に膨らんだ形状となっている。このため、スリーブ20の第1折罫21部分を互いに近づく方向に押込んだ際に、それぞれの分岐部22a、22bに沿って外側に山折りされる。従って、第1実施形態に比してスリーブ20の第2折罫22が山折りされ易くなり、第2折罫22の谷折りを防止することができる。
この時、分岐部22a、22bは上端で連結されるため、チャック部材12近傍で一箇所が折曲されてチャック付き袋10の前面と背面とを引き離す力が集中する。従って、チャック付き袋10を容易に開封することができる。
本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果を得ることができるとともに、第2折罫22上での谷折りを防止することができる。
次に、図6は第3実施形態の複合容器1のスリーブ20の展開図を示している。説明の便宜上、前述の図5に示す第2実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は第2実施形態に対してスリーブ20の第2折罫22の形状が異なっている。その他の部分は第2実施形態と同様である。
スリーブ20の第2折罫22は屈曲した直線により形成される複数の分岐部22a、22bを有している。分岐部22a、22bはスリーブ20の上端で複数に分岐して下方に延び、スリーブ20の下端で合流する。これにより、第2折罫22は六角形のダイヤ状に形成される。
第2実施形態と同様に、スリーブ20の両側端を押圧した際に第2折罫22は各分岐部22a、22bで分散してそれぞれの分岐部22a、22bに沿って外側に山折りされる。また、分岐部22a、22bは上端で連結されるため、チャック部材12近傍で一箇所が折曲されてチャック付き袋10の前面と背面とを引き離す力が集中する。従って、第2折罫22の谷折りを防止し、チャック付き袋10を容易に開封することができる。
次に、図7は第4実施形態の複合容器1のスリーブ20の展開図を示している。説明の便宜上、前述の図5に示す第2実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は第2実施形態に対してスリーブ20の第2折罫22の形状が異なっている。その他の部分は第2実施形態と同様である。
スリーブ20の第2折罫22は屈曲した直線により形成される複数の分岐部22a、22bを有している。分岐部22a、22bはスリーブ20の上端で複数に分岐して下方に延び、スリーブ20の下端で合流する。これにより、第2折罫22は菱形のダイヤ状に形成される。
第2実施形態と同様に、スリーブ20の両側端を押圧した際に第2折罫22は各分岐部22a、22bで分散してそれぞれの分岐部22a、22bに沿って山折りされる。また、分岐部22a、22bは上端で連結されるため、チャック部材12近傍で一箇所が折曲されてチャック付き袋10の前面と背面とを引き離す力が集中する。従って、第2折罫22の谷折りを防止し、チャック付き袋10を容易に開封することができる。
次に、図8は第5実施形態の複合容器1のスリーブ20の展開図を示している。説明の便宜上、前述の図5に示す第2実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は第2実施形態に対してスリーブ20の第2折罫22の形状が異なっている。その他の部分は第2実施形態と同様である。
スリーブ20の第2折罫22は傾斜した直線により形成される複数の分岐部22a、22bを有している。分岐部22a、22bはスリーブ20の上端で複数に分岐して下方に延びる。これにより、第2折罫22は下方が広がる三角形状に形成される。
第2実施形態と同様に、スリーブ20の両側端を押圧した際に第2折罫22は各分岐部22a、22bで分散してそれぞれの分岐部22a、22bに沿って外側に山折りされる。また、分岐部22a、22bは上端で連結されるため、チャック部材12近傍で一箇所が折曲されてチャック付き袋10の前面と背面とを引き離す力が集中する。従って、第2折罫22の谷折りを防止し、チャック付き袋10を容易に開封することができる。
次に、図9は第6実施形態の複合容器1のスリーブ20の展開図を示している。説明の便宜上、前述の図5に示す第2実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は第2実施形態に対してスリーブ20の第2折罫22の形状が異なっている。その他の部分は第2実施形態と同様である。
スリーブ20の第2折罫22は曲線に形成される複数の分岐部22a、22bと、上下に延びる直線状の直線部22cとを有している。直線部22cはスリーブ20の上部及び下部に形成される。分岐部22a、22bはスリーブ20の上部で上方の直線部22cから複数に分岐して下方に延び、スリーブ20の下部で合流して下方の直線部22cに連結される。これにより、第2折罫22は中央部の両側辺が曲線のリーフ状に形成される。
第2実施形態と同様に、スリーブ20の両側端を押圧した際に第2折罫22は各分岐部22a、22bで分散してそれぞれの分岐部22a、22bに沿って外側に山折りされる。また、分岐部22a、22bは上端で連結されるため、チャック部材12近傍で一箇所が折曲されてチャック付き袋10の前面と背面とを引き離す力が集中する。従って、第2折罫22の谷折りを防止し、チャック付き袋10を容易に開封することができる。
本実施形態において、分岐部22a、22bの上端または下端をスリーブ20の上下端に配し、直線部22cを分岐部22a、22bの上方及び下方の一方に設けてもよい。また、本実施形態と同様の直線部22cを第3〜第5実施形態の第2折罫22の分岐部22a、22bの上方または下方に設けてもよい。
本発明によると、食品等の粉体や粒体の内容物を収納するチャック付き袋を有した複合容器に利用することができる。
1 複合容器
10 チャック付き袋
10a 開口部
11 袋本体
12 チャック部材
13 雄部
13a 支持部
13b 係合部
13c 係合面
14 雌部
14a 支持部
14b 凹部
14c 爪部
20 スリーブ
20a 前面部
20b 背面部
20c 糊代
21 第1折罫
22 第2折罫
22a、22b 分岐部
22c 直線部
30 接着剤

Claims (10)

  1. 軟質樹脂フィルムにより形成した袋本体の上端部の内面に一対のチャック部材を対向配置したチャック付き袋と、厚紙により筒状に形成されるとともに両側端の第1折罫で折曲される前面部と背面部とを有したスリーブとを備え、前記チャック付き袋を前記スリーブに挿通した複合容器において、前記前面部及び前記背面部は左右方向の中心線に対して前面側から見てそれぞれ逆方向に偏る第2折罫によって左右に分割される第1、第2領域を有し、第2領域よりも横幅の広い第1領域と前記チャック付き袋とを前記チャック部材の近傍で接着し、前記スリーブの両側端の押圧時に第2折罫が外側に山折りされることを特徴とする複合容器。
  2. 第2折罫が前記スリーブの上部で複数に分岐して下方に延びる分岐部を有することを特徴とする請求項1に記載の複合容器。
  3. 前記チャック部材から前記スリーブの下端までの距離が上端までの距離よりも大きいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の複合容器。
  4. 前記前面部及び前記背面部の上部の両側端を開放して傾斜面に形成し、第1折罫の上端が前記チャック部材よりも下方に配されることを特徴とする請求項3に記載の複合容器。
  5. 一対の前記チャック部材が対向して係合する雄部及び雌部から成り、前記雄部が前記袋本体の内面に固着して突設される第1支持部と第1支持部に連続する係合面を上方及び下方に突出する係合部とを有するとともに、前記雌部が前記袋本体の内面に固着して突設される第2支持部と第2支持部に連続して前記係合部に係合する凹部とを有し、下方の前記係合面を第1支持部に対して鈍角に形成したことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の複合容器。
  6. 前記チャック部材に対して上方及び下方で第1領域と前記チャック付き袋とを接着したことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の複合容器。
  7. 前記スリーブの下端が前記チャック付き袋の下端よりも上方に配されることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の複合容器。
  8. 前面側から見て前記前面部の第2折罫を中心線に対して右側に配置したことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の複合容器。
  9. 前記スリーブの坪量を260〜450g/m2にしたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の複合容器。
  10. 前記スリーブの横幅を60mm〜120mmに形成したことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の複合容器。
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