JP4153551B1 - 食品用袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】袋本体110を少しずつ食品130に対して相対的に下方にずらす、すなわち、食品130を少しずつ袋本体110に対して相対的に上方に押し上げることにより、食品130の部分132を袋本体110の開口部111から外側に露出させるという、従来は困難であった作業を比較的容易に行うことを可能にする食品用袋を提供する。
【解決手段】食品用袋100は、袋本体110と、袋本体110に取り付けられた一対の指サック部材120とからなり、ユーザーは一対の指サック部材120の各々に指を入れて袋本体110及び袋本体110の中の食品130を掴むことができ、上記の作業を比較的容易に行うことができる。
【選択図】図2
【解決手段】食品用袋100は、袋本体110と、袋本体110に取り付けられた一対の指サック部材120とからなり、ユーザーは一対の指サック部材120の各々に指を入れて袋本体110及び袋本体110の中の食品130を掴むことができ、上記の作業を比較的容易に行うことができる。
【選択図】図2
Description
本発明は食品用袋に関し、より詳細には、例えば、フライドチキンやコロッケなどの揚げ物のように、手で直接触れると手が汚れるような食品を入れる食品用袋に関する。
手で直接触れると手が汚れるような食品(例えば、フライドチキンやコロッケなどのように油で揚げたもの、ドーナツやパイのように表面に粘着性のシロップや調味料が付着しているものなど)を店内(あるいは店外)で食する場合、袋(多くの場合、紙製)に入れられて、購入者に渡されることが多い。
このような場合に購入者の手が汚れないような食品包装袋が提案されている(特許文献1)。
実用新案登録第3105408号公報
袋に入れられた食品を食する場合、購入者は袋の外側から片手で袋の中の食品を掴んで食品を支持し、袋の開口部から外部に露出している食品に齧りつくことになる。
フライドチキンやコロッケなどのように長さのある食品をこのようにして食する場合、食品の一部(すなわち、開口部から外部に露出していた部分)を食べ終わった後、袋の中に隠れている部分を開口部の外側に引きずり出す必要がある。
この場合、購入者は、袋を少しずつ食品に対して相対的に下方にずらすことにより、食品を袋に対して相対的に上方に押し上げ、最終的に、食品を開口部から外部に露出させる作業を行わなければならない。
当然のことながら、この作業は、食品が袋ごと落ちないように、指で食品及び袋の双方を抑えながら行うことが必要である。
しかしながら、多くの人にそのような経験があるものと思われるが、指で食品及び袋の双方を抑えながら、袋を少しずつ食品に対して相対的に下方にずらす、すなわち、食品を少しずつ袋に対して相対的に上方に押し上げるという作業はかなり困難な作業に属する。
特許文献1に記載されている食品包装袋は、購入者の手が汚れないように、袋本体の内側に不織布を配置しただけのものであり、特許文献1においては、上記のような作業が困難であることは認識されておらず、さらには、そのような作業を回避するための提案もなされていない。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、上記のような困難な作業を比較的容易に行うことを可能にする食品用袋及び食品用袋に用いる指サックを提供することを目的とする。
以下に、「発明の実施の形態」において使用される参照符号を用いて、上述の課題を解決するための手段を説明する。これらの参照符号は、「特許請求の範囲」の記載と「発明の実施の形態」の記載との間の対応関係を明らかにするためにのみ付加されたものであり、「特許請求の範囲」に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いるべきものではない。
上記の目的を達成するため、本発明は、開口部(111)を有する袋本体(110)と、指サック部材(120)とを備える食品用袋(100)であって、前記指サック部材(120)は、前記袋本体(110)の前記開口部(111)を形成する側面のうち、少なくとも相互に対向する側面の何れか一方の外側表面(112)に沿って延びており、前記指サック部材(120)には前記食品用袋(100)のユーザーが一本の指を入れることができる空洞部(121)が形成されており、前記指サック部材(120)は前記袋本体(110)とは別体の袋状部材からなり、前記指サック部材(120)は前記空洞部(121)の開口部の一点において前記袋本体(110)に対して連結されている食品用袋(100)を提供する。
例えば、前記指サック部材(120)は前記側面の双方の外側表面(112)に形成されており、前記指サック部材(120)は、前記空洞部(121)の前記開口部(111)が同じ方向を向くように、前記袋本体(110)に対して取り付けられているようにすることができる。
前記食品用袋(200)は複数の指サック部材(220A、220B、220C)を備えることが可能であり、この場合、前記複数の指サック部材(220A、220B、220C)は前記開口部(111)と前記袋本体(110)の底部(113)との間において相互に間隔を開けて配置される。
本発明に係る食品用袋によれば、ユーザーは一対の指サック部材に入れている2本の指を使って(あるいは、他の3本の指も使って)、袋本体を少しずつ食品に対して相対的に下方にずらす、すなわち、食品を少しずつ袋本体に対して相対的に上方に押し上げることにより、袋本体の中にある食品の部分を袋本体の開口部から外側に露出させるという、従来は困難であった作業を比較的容易に行うことができる。
(第一の実施形態)
図1(A)は本発明の第一の実施形態に係る食品用袋100の平面図であり、図1(B)は食品用袋100を図1(A)のB方向から見たときの上面図である。
図1(A)は本発明の第一の実施形態に係る食品用袋100の平面図であり、図1(B)は食品用袋100を図1(A)のB方向から見たときの上面図である。
本実施形態に係る食品用袋100は、袋本体110と、一対の指サック部材120と、を備えている。
袋本体110はその上端(図1(A)における上端)において一つの開口部111を有しており、開口部111以外の領域は閉じられている。
袋本体110は紙、ビニールその他の樹脂などの材質からなる。例えば、油で揚げた物を入れる場合には、袋本体110は油紙などの耐油性を有する材質からつくることも可能である。
一対の指サック部材120の各々は、袋本体110の開口部111を形成する側面のうち、相互に対向する側面の各々の外側表面112に沿って、あるいは、外側表面112上に延びるように形成されている。
一対の指サック部材120の各々には食品用袋100のユーザーが一本の指を入れることができる空洞部121が形成されている。
指サック部材120は、袋本体110と同様に、紙、ビニールその他の樹脂などの材質からなる。指サック部材120は袋本体110と同一の材質でもよく、あるいは、袋本体110とは異なる材質であってもよい。
一対の指サック部材120の各々は袋本体110とは別体の袋状部材からなっている。
さらに、一対の指サック部材120は、図1(B)に示すように、空洞部121の開口部122が同じ方向を向くように、さらに、指サック部材120の各々が袋本体110に対して可動であるように、袋本体110に対して取り付けられている。
具体的には、一対の指サック部材120の各々は、それらの空洞部121の開口部122の一点において、空洞部121の開口部122が同じ方向を向くように、袋本体110に対して連結されている。
図1(A)に示すように、一対の指サック部材120の各々は袋本体110の一端(図1(A)の右端)から他端(図1(A)の左端)に向かって延び、袋本体110の幅(図1(A)の左右方向における袋本体110の長さ)の半分以上の長さを有している。
また、一対の指サック部材120の各々は袋本体110の高さ(図1(A)の上下方向における長さ)のほぼ中間の位置に配置されている。
図2は、本実施形態に係る食品用袋100の使用状況を示す概略図である。
図2に示すように、本実施形態に係る食品用袋100の使用時には、ユーザーは一対の指サック部材120の各々に一本ずつ指を入れることにより(例えば、親指と人指し指)、袋本体110の中の食品130を袋本体110の外側から掴むことができる。
袋本体110の開口部111から外部に露出している食品130の部分131を食べ終わると、ユーザーは、袋本体110の内部にある食品130の他の部分132を袋本体110の開口部111から外部に露出させるため、袋本体110を少しずつ食品130に対して相対的に下方にずらす、あるいは、食品130を袋本体110に対して相対的に上方に押し上げる作業を行うことが必要になる。
ユーザーの指が入れられている一対の指サック部材120は袋本体110に対して連結されているため、ユーザーが袋本体110から指を離しても、袋本体110が食品130ごと落下することはない。
このため、ユーザーは一対の指サック部材120に入れている2本の指及び他の3本の指を使って、袋本体110を少しずつ食品130に対して相対的に下方にずらす、すなわち、食品130を少しずつ袋本体110に対して相対的に上方に押し上げることにより、食品130の部分132を袋本体110の開口部111から外側に露出させるという、従来は困難であった作業を比較的容易に行うことができる。
本実施形態に係る食品用袋100の構造は上記の構造に限定されるものではなく、種々の改変が可能である。
本実施形態に係る食品用袋100においては、指サック部材120は袋本体110の一対の外側表面112の双方に対応して形成されているが、指サック部材120は何れか一方の外側表面112にのみ対応して形成することも可能である。指サック部材120を何れか一方の外側表面112にのみ対応して形成する場合、指サック部材120を袋本体110の一対の外側表面112の双方に対応して形成する場合と比較して、操作性は若干低下するが、第一の実施形態に係る食品用袋100と同様の効果を得ることが可能である。
袋本体110と一対の指サック部材120とは一体的に形成してもよく、あるいは、それぞれを別個に製作した後、一対の指サック部材120を袋本体110に対して取り付けることも可能である。
また、一対の指サック部材120の長さ(図1(A)の左右方向における長さ)は図1(A)に示した長さに限定されるものではなく、ユーザーが袋本体110の中の食品130を掴むのに適した長さである限りにおいて、任意の長さを選定することが可能である。
例えば、一対の指サック部材120の長さとしては、袋本体110の幅(図1(A)の左右方向における袋本体110の長さ)と同一の長さとしてもよく、あるいは、袋本体110の幅よりも大きい長さを選定することも可能である(この場合には、一対の指サック部材120が袋本体110の外側にまで延びることになる)。
また、一対の指サック部材120を配置する袋本体110の高さの位置は任意である。本実施形態に係る食品用袋100においては、袋本体110の高さのほぼ中間の位置に一対の指サック部材120の各々が配置されているが、それよりも高い位置、あるいは、低い位置に一対の指サック部材120を配置することも可能である。
(第二の実施形態)
図3(A)は本発明の第二の実施形態に係る食品用袋200の平面図であり、図3(B)は食品用袋200を図3(A)のB方向から見たときの上面図である。
図3(A)は本発明の第二の実施形態に係る食品用袋200の平面図であり、図3(B)は食品用袋200を図3(A)のB方向から見たときの上面図である。
本実施形態に係る食品用袋200は3対の指サック部材220A、220B、220Cを備えている。このように複数対の指サック部材を備えている点を除いて、本実施形態に係る食品用袋200は第一の実施形態に係る食品用袋100と同一の構造を有している。このため、第一の実施形態に係る食品用袋100と同一の構成要素に対しては第一の実施形態と同様の参照符号を用いる。
3対の指サック部材220A、220B、220Cの各々は第一の実施形態に係る食品用袋100における一対の指サック部材120と同一の構造を有している。
3対の指サック部材220A、220B、220Cは袋本体110の開口部111と袋本体110の底部113との間において相互に間隔を開けて配置されている。例えば、3対の指サック部材220A、220B、220Cは等間隔に配置される。
本実施形態に係る食品用袋200によれば、3対の指サック部材220A、220B、220Cが形成されているため、ユーザーは任意の指サック部材を選択することができるとともに、例えば、袋本体110の中の食品130(図2参照)を袋本体110に対して相対的に上方にずり上げるときに、適当な位置にある指サック部材を交互に選択することができるため、より容易に食品130のずり上げを行うことが可能である。
なお、指サック部材の対の数は3に限定されるものではなく、2または4以上の任意の数を選択することが可能である。
また、第一の実施形態に係る食品用袋100の場合と同様に、指サック部材220A、220B、220Cは袋本体110の一対の外側表面112の何れか一方にのみ対応して形成することも可能である。
100 本発明の第一の実施形態に係る食品用袋
110 袋本体
111 袋本体の開口部
112 袋本体の外側表面
120 指サック部材
121 空洞部
122 空洞部の開口部
130 食品
200 本発明の第二の実施形態に係る食品用袋
220A、220B、220C 指サック部材
110 袋本体
111 袋本体の開口部
112 袋本体の外側表面
120 指サック部材
121 空洞部
122 空洞部の開口部
130 食品
200 本発明の第二の実施形態に係る食品用袋
220A、220B、220C 指サック部材
Claims (3)
- 開口部を有する袋本体と、指サック部材とを備える食品用袋であって、
前記指サック部材は、前記袋本体の前記開口部を形成する側面のうち、少なくとも相互に対向する側面の何れか一方の外側表面に沿って延びており、
前記指サック部材には前記食品用袋のユーザーが一本の指を入れることができる空洞部が形成されており、
前記指サック部材は前記袋本体とは別体の袋状部材からなり、
前記指サック部材は前記空洞部の開口部の一点において前記袋本体に対して連結されている食品用袋。 - 前記指サック部材は前記側面の双方の外側表面に形成されており、前記指サック部材は、前記空洞部の前記開口部が同じ方向を向くように、前記袋本体に対して取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の食品用袋。
- 前記食品用袋は複数の指サック部材を備えており、前記複数の指サック部材は前記開口部と前記袋本体の底部との間において相互に間隔を開けて配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の食品用袋。
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