JP2005040285A - 紙製カトラリー - Google Patents

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肇 櫛田
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Abstract

【課題】十分な強度、剛性を発揮でき、構成が簡素で、廃棄処理等も簡単に行え、製造が容易で、量産に適し、コストの低減が図れ、経済的で、保管時等に嵩張らず、厚いシート部材で構成しても、弱い力でも柄部Aを十分な折り曲げ状態にでき、復元力も抑制でき、折り曲げ状態の維持に力が不要で、柄部の折り曲げ作業等が簡単に且つスムーズに行え、取扱い易い紙製カトラリーを提供する。
【解決手段】略平坦板状に形成し、中心線を挟み且つ相互に接近した状態に配する複数条の直線状折目筋1を、先端から基端に亙って設けた柄部Aと、本体部Bとからなり、本体部Bは、中心点から離れた位置に配し且つ中心点から離れる方に向って湾出する湾曲状折目筋2、10を設けると共に、プレス手段で湾曲面状に形成し、本体部Bの中心点近傍部分が最底部となり、湾曲状折目筋2、10部分を中心点より高い位置に配した湾曲面状に構成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、比較的厚い紙製シート材(或いは樹脂コーティングされた比較的厚い紙製シート材)等から形成されるスプーンやフォークの如き紙製食卓用器具であって、例えば、ファーストフード店や、コンビニ等で販売される適宜食品を食するのに十分な強度、剛性を発揮でき、しかも、比較的構成が簡素で、強い折曲力等が不要で、誰でも簡単に取扱いでき、その保管時等に嵩張らず、廃棄処理等も簡単に行え、製造が容易で、量産に適し、コストの低減が図れ、経済的な紙製カトラリーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、従来の紙製スプーンとしては、特許文献1の折り組み式スプーンが提案されている。
そして、この折り組み式スプーンは、ほぼ長方形状の板紙からなるシート部材であって、前記シート部材の長手方向の一端部に外周縁へ向けて末広がり状に相対して設けられた1対のすくい折線と、1対の前記すくい折線のそれぞれの内端近傍から前記シート部材の長手方向の他端部へ向けて延びた柄折線と、を備え、1対の前記すくい折線のそれぞれの先端と前記シート部材の外周縁との間、および1対の前記すくい折線のそれぞれの内端と前記柄折線の先端との間に、それぞれ無折線部が設けられてなり、前記柄折線の折り曲げにより、柄部が形成されるとともに1対の前記すくい折線が折り曲げられて1対の前記すくい折線の間にすくい部が形成されたものである。
【0003】
【特許文献1】
登録実用新案第3052291号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の如き折り組み式スプーンは、コーヒーのかき混ぜ等に使用するスプーン等としては使用可能となるが、例えば、ファーストフード店や、コンビニ等で販売される適宜食品を食するための十分な強度、剛性が得られ難い難点や、すくい部を深く形成し難い等の難点があった。
すなわち、適宜食品を食するためのスプーンの如き紙製食卓用器具(紙製カトラリー)として使用するには適していない難点があった。
【0005】
また、シート部材が薄い場合は、比較的弱い力でも、柄折線を介して柄部を十分に(例えば、折り曲げ角が略90度となるように)折り曲げできるようになるが、その強度、剛性を高めるべく、比較的厚いシート部材(例えば、0.8mm以上のシート部材)によって構成した場合には、一条の柄折線で柄部を十分に(例えば、折り曲げ角が略90度となるように)折り曲げるにはかなりの力が必要となると共に、その復元力も大きく、折り曲げ状態の維持にかなりの力が必要となる難点があった。すなわち、幼児や、力の弱い老人等にとっては、その折り曲げ作業等が簡単に且つスムーズに行い難いものとなる虞れ等があった。
【0006】
そこで、本発明は、前述の如き難点等の解消を図れるようにすると共に、ファーストフード店や、コンビニ等で販売される適宜食品を食するのに十分な強度、剛性を発揮でき、しかも、比較的構成が簡素で、強い折曲力等が不要で、誰でも簡単に取扱いでき、その保管時等に嵩張らず、廃棄処理等も簡単に行え、製造が容易で、量産に適し、コストの低減が図れ、経済的な紙製カトラリーを提供すべく創出されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
しかして、請求項1記載の紙製カトラリーにあっては、比較的厚い紙製シート材或いは樹脂コーティングされた比較的厚い紙製シート材等から形成されるスプーンやフォークの如き紙製食卓用器具であって、柄部Aと、この柄部Aの先端に一体的に連設される本体部Bとからなり、柄部Aは、略平坦板状に形成され、その中心線を挟むように且つ相互に接近した状態に配される複数条の直線状折目筋1が、柄部Aの先端から基端に亙って設けられ、本体部Bは、その中心点から離れた位置に配され且つ中心点から離れる方に向って湾出するような適数の湾曲状折目筋2、10が設けられると共に、適宜プレス手段によって湾曲面状に形成され、本体部Bの中心点近傍部分が最底部となり、中心点から離れた湾曲状折目筋2、10部分が中心点より高い位置に配されるような湾曲面状に本体部Bを構成する手段を採用した。
【0008】
また、請求項2記載の紙製カトラリーあっては、比較的厚い紙製シート材或いは樹脂コーティングされた比較的厚い紙製シート材等から形成されるスプーンやフォークの如き紙製食卓用器具であって、柄部Aと、この柄部Aの先端に一体的に連設される本体部Bとからなり、柄部Aは、略平坦板状に形成され、その中心線を挟むように且つ相互に接近した状態に配される二条の直線状折目筋1が、柄部Aの先端から基端に亙って設けられ、本体部Bは、その中心点から離れた湾曲状折目筋2、10と、中心点に近い湾曲状折目筋3、11とが設けられると共に、適宜プレス手段によって湾曲面状に形成され、本体部Bの中心点近傍部分が最底部となり、中心点に近い湾曲状折目筋3、11部分、中心点から離れた湾曲状折目筋2、10部分の順に漸次高い位置に配されるような湾曲面状に本体部Bを構成する手段を採用した。
【0009】
更に、請求項3記載の紙製カトラリーあっては、比較的厚い紙製シート材或いは樹脂コーティングされた比較的厚い紙製シート材等から形成されるスプーンの如き紙製食卓用器具であって、柄部Aと、この柄部Aの先端に一体的に連設される本体部Bとからなり、柄部Aは、略平坦板状に形成され、その中心線を挟むように且つ相互に接近した状態に配される二条の直線状折目筋1が、柄部Aの先端から基端に亙って設けられ、本体部Bは、その中心点から離れた湾曲状折目筋2と、中心点に近い湾曲状折目筋3と、複数の外がわ放射状折目筋4と、複数の内がわ放射状折目筋5とが設けられると共に、適宜プレス手段によって湾曲面状に形成され、外がわ放射状折目筋4は、中心点から離れた湾曲状折目筋2から外周縁がわに向って略放射方向に配されると共に、外周縁には到達しないように形成され、内がわ放射状折目筋5は、中心点に近い湾曲状折目筋3と、中心点から離れた湾曲状折目筋2の間に於いて略放射方向に配され、本体部Bの中心点近傍部分が最底部となり、中心点に近い湾曲状折目筋3部分、中心点から離れた湾曲状折目筋2部分の順に漸次高い位置に配されるような湾曲面状に本体部Bを構成する手段を採用した。
【0010】
そして、請求項4記載の紙製カトラリーあっては、比較的厚い紙製シート材或いは樹脂コーティングされた比較的厚い紙製シート材等から形成されるスプーンやフォークの如き紙製食卓用器具であって、柄部Aと、この柄部Aの先端に一体的に連設される本体部Bとからなり、柄部Aは、略平坦板状に形成され、その中心線を挟むように且つ相互に接近した状態に配される複数条の直線状折目筋1を、柄部Aの先端から基端に亙って設ける手段を採用した。
【0011】
それから、請求項5記載の紙製カトラリーあっては、比較的厚い紙製シート材或いは樹脂コーティングされた比較的厚い紙製シート材等から形成されるスプーンやフォークの如き紙製食卓用器具であって、柄部Aと、この柄部Aの先端に一体的に連設される本体部Bとからなり、柄部Aは、略平坦板状に形成され、その中心線を挟むように且つ相互に接近した状態に配される複数条の直線状折目筋1が、柄部Aの先端から基端に亙って設けられ、本体部Bは、その中心点から離れた位置に配され且つ中心点から離れる方に向って湾出するような適数の湾曲状折目筋2、10が設けられるように構成する手段を採用した。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示例に基づいて説明すると、次の通りである。
本発明は、十分な強度、剛性を得るべく比較的厚い(例えば、1mm程度)紙製シート材(或いは樹脂コーティングされた比較的厚い紙製シート材)等から形成されるスプーンやフォークの如き紙製カトラリー(紙製食卓用器具)に係るもので、この紙製カトラリーは、主に、ファーストフード店や、コンビニ等で販売される適宜食品(例えば、カレーライス、オムライス、チャーハン、グラタン、かき氷、ヨーグルト、あんみつ、スパゲティー、サラダ、その他)を食する際に使用される衛生的な使い捨てタイプのものである。
【0013】
そして、本発明の紙製カトラリーは、手指で安定的に掴まれる柄部Aと、この柄部Aの先端に一体的に連設されると共に、適宜食品を掬ったり、刺したり、或いは、絡めたりする本体部Bとからなる。
【0014】
しかも、柄部Aは、略平坦板状に形成され、その中心線を挟むように且つ相互に接近した状態に配される複数条(例えば、二条、或いはそれ以上)の直線状折目筋1が、柄部Aの先端から基端に亙って設けられている。
すなわち、柄部Aは、その使用時に、直線状折目筋1部分を利用して無理なく折り曲げられて(例えば、夫々の直線状折目筋1部分を略45度宛折り曲げて、柄部A全体が略90度折り曲げられた状態とする)、手指で掴み易くすると共に、柄部A(及び紙製カトラリー全体)の強度、剛性が高くなるようにする。
【0015】
また、本体部Bは、その中心点から離れた位置に配され且つ中心点から離れる方に向って湾出するような適数の湾曲状折目筋2、10が設けられている。すなわち、本体部Bを無理なく湾曲面状に形成できるようにしてある。
更に、本体部Bは、適宜プレス手段によって湾曲面状に形成される。しかも、この本体部Bは、本体部Bの中心点近傍部分が最底部となり、中心点から離れた湾曲状折目筋2、10部分が中心点より高い位置に配されるような湾曲面状に構成される。すなわち、本体部Bは、適宜プレス手段によってスムーズに且つ無理なく湾曲面状に形成できるようにすると共に、その湾曲面状態が確実に維持できて、その強度、剛性が増すように構成されている。尚、本体部Bは、適宜プレス手段を用いずに、例えば、手指によって湾曲面状に形成できるように構成したものでも良い。
【0016】
図1乃至図3の紙製カトラリーは、本発明の紙製スプーンを示すもので、これは、略長尺帯板状の柄部Aと、この柄部Aの先端に一体的に連設される略楕円状の本体部Bとからなる。
【0017】
そして、柄部Aは、略平坦帯板状に形成され、その中心線を挟むように且つ相互に接近した平行状態に配される二条の直線状折目筋1が、柄部Aの先端から基端に亙って設けられている。
【0018】
更に、本体部Bは、その中心点から離れ且つ外周縁に沿うような略偏平C字状を呈する湾曲状折目筋2と、中心点に近く且つ略偏平C字状を呈する湾曲状折目筋3と、中心点から離れた湾曲状折目筋2から外周縁がわに向って略放射方向に配されると共に、外周縁には到達しないように形成される複数の外がわ放射状折目筋4と、中心点に近い湾曲状折目筋3と中心点から離れた湾曲状折目筋2の間に於いて略放射方向に配される複数の内がわ放射状折目筋5とが設けられ、加えて、適宜プレス手段によって予め湾曲面状に形成されている。
しかも、本体部Bは、中心点近傍部分が最底部となり、中心点に近い湾曲状折目筋3部分、中心点から離れた湾曲状折目筋2部分の順に漸次高い位置に配されるような湾曲面状に構成されている。
【0019】
また、図4乃至図6の紙製カトラリーは、本発明の紙製フォークを示すもので、これは、略長尺帯板状の柄部Aと、この柄部Aの先端に一体的に連設されると共に、その先端がわ部分に複数(例えば、3個)の歯12を設けた本体部Bとからなる。
【0020】
そして、柄部Aは、前記紙製スプーンの柄部Aと同様に、略平坦帯板状に形成され、その中心線を挟むように且つ相互に接近した平行状態に配される二条の直線状折目筋1が、柄部Aの先端から基端に亙って設けられている。
【0021】
更に、本体部Bは、その中心点から離れ且つ柄部Aがわに配した略円弧状の湾曲状折目筋10と、中心点に近く且つ前記湾曲状折目筋10に略対峙するように配される略円弧状の湾曲状折目筋11とが設けられており、適宜プレス手段によって予め湾曲面状に形成されている(或いは、適宜プレス手段は用いなくても良い)。
しかも、本体部Bは、中心点近傍部分が最底部となり、中心点に近い湾曲状折目筋11部分、中心点から離れた湾曲状折目筋10部分の順に漸次高い位置に配されるような湾曲面状に構成されている。
【0022】
また、本体部Bの先端がわ部分は、先端がわに向って先鋭となるような略三角形状の歯12が複数(例えば、3個)並設されている。
【0023】
ところで、前記直線状折目筋1、湾曲状折目筋2、湾曲状折目筋3、放射状折目筋4、放射状折目筋5、湾曲状折目筋10、湾曲状折目筋11夫々は紙製カトラリーの表面がわに設けられるようにしてあり、例えば、略V溝状に形成されている。
【0024】
尚、紙製カトラリーの具体的構成、形状、寸法、材質、柄部Aの具体的構成、形状、寸法、材質、本体部Bの具体的構成、形状、寸法、材質、直線状折目筋1の具体的構成、形状、寸法、配設位置、湾曲状折目筋2の具体的構成、形状、寸法、配設位置、湾曲状折目筋3の具体的構成、形状、寸法、配設位置、放射状折目筋4の具体的構成、形状、寸法、配設位置、数、放射状折目筋5の具体的構成、形状、寸法、配設位置、数、湾曲状折目筋10の具体的構成、形状、寸法、配設位置、湾曲状折目筋11の具体的構成、形状、寸法、配設位置、歯12の具体的構成、形状、寸法、配設位置、数等は図示例のもの等に限定されることなく適宜自由に設定、変更できるものである。
【0025】
【発明の効果】
従って、本発明の請求項1記載の紙製カトラリーは、比較的厚い紙製シート材或いは樹脂コーティングされた比較的厚い紙製シート材等から形成されるスプーンやフォークの如き紙製食卓用器具であって、柄部Aと、この柄部Aの先端に一体的に連設される本体部Bとからなり、柄部Aは、略平坦板状に形成され、その中心線を挟むように且つ相互に接近した状態に配される複数条の直線状折目筋1が、柄部Aの先端から基端に亙って設けられ、本体部Bは、その中心点から離れた位置に配され且つ中心点から離れる方に向って湾出するような適数の湾曲状折目筋2、10が設けられると共に、適宜プレス手段によって湾曲面状に形成され、本体部Bの中心点近傍部分が最底部となり、中心点から離れた湾曲状折目筋2、10部分が中心点より高い位置に配されるような湾曲面状に本体部Bを構成したので、例えば、ファーストフード店や、コンビニ等で販売される適宜食品を食するために十分な強度、剛性を発揮できる紙製カトラリーとなる。しかも、比較的構成が簡素で、廃棄処理等も簡単に行え、製造が容易で、量産に適し、コストの低減が図れ、経済的な紙製カトラリーとなる。
【0026】
加えて、本体部Bは、適宜プレス手段によって湾曲面状に形成されているが、柄部Aは、略平坦板状に形成され、その中心線を挟むように且つ相互に接近した状態に配される複数条の直線状折目筋1が、柄部Aの先端から基端に亙って設けられているだけなので、その保管時等に嵩張るようなことのない紙製カトラリーとなる。しかも、その使用時には、複数条の直線状折目筋1を介して柄部Aを折り曲げるようにするだけで良く、その取扱いも容易である。
【0027】
特に、その強度、剛性を高めるべく、比較的厚いシート部材によって構成した場合であっても、複数条の直線状折目筋1によって、比較的弱い力でも柄部Aを十分な折り曲げ状態とすることができるようになる。しかも、その復元力も抑制できるようになり、折り曲げ状態の維持に力が不要となる。すなわち、幼児や、力の弱い老人等であっても、その折り曲げ作業等が簡単に且つスムーズに行えるようになり、取扱い易い紙製カトラリーとなる。
【0028】
また、本発明の請求項2記載の紙製カトラリーは、比較的厚い紙製シート材或いは樹脂コーティングされた比較的厚い紙製シート材等から形成されるスプーンやフォークの如き紙製食卓用器具であって、柄部Aと、この柄部Aの先端に一体的に連設される本体部Bとからなり、柄部Aは、略平坦板状に形成され、その中心線を挟むように且つ相互に接近した状態に配される二条の直線状折目筋1が、柄部Aの先端から基端に亙って設けられ、本体部Bは、その中心点から離れた湾曲状折目筋2、10と、中心点に近い湾曲状折目筋3、11とが設けられると共に、適宜プレス手段によって湾曲面状に形成され、本体部Bの中心点近傍部分が最底部となり、中心点に近い湾曲状折目筋3、11部分、中心点から離れた湾曲状折目筋2、10部分の順に漸次高い位置に配されるような湾曲面状に本体部Bを構成したので、例えば、ファーストフード店や、コンビニ等で販売される適宜食品を食するために十分な強度、剛性を発揮できる紙製カトラリーとなる。しかも、比較的構成が簡素で、廃棄処理等も簡単に行え、製造が容易で、量産に適し、コストの低減が図れ、経済的な紙製カトラリーとなる。
【0029】
加えて、本体部Bは、適宜プレス手段によって湾曲面状に形成されているが、柄部Aは、略平坦板状に形成され、その中心線を挟むように且つ相互に接近した状態に配される二条の直線状折目筋1が、柄部Aの先端から基端に亙って設けられているだけなので、その保管時等に嵩張るようなことのない紙製カトラリーとなる。しかも、その使用時には、二条の直線状折目筋1を介して柄部Aを折り曲げるようにするだけで良く、その取扱いも容易である。
【0030】
特に、その強度、剛性を高めるべく、比較的厚いシート部材によって構成した場合であっても、二条の直線状折目筋1によって、比較的弱い力でも柄部Aを十分な折り曲げ状態とすることができるようになる。しかも、その復元力も抑制できるようになり、折り曲げ状態の維持に力が不要となる。すなわち、幼児や、力の弱い老人等であっても、その折り曲げ作業等が簡単に且つスムーズに行えるようになり、取扱い易い紙製カトラリーとなる。
【0031】
更に、本発明の請求項3記載の紙製カトラリーは、比較的厚い紙製シート材或いは樹脂コーティングされた比較的厚い紙製シート材等から形成されるスプーンの如き紙製食卓用器具であって、柄部Aと、この柄部Aの先端に一体的に連設される本体部Bとからなり、柄部Aは、略平坦板状に形成され、その中心線を挟むように且つ相互に接近した状態に配される二条の直線状折目筋1が、柄部Aの先端から基端に亙って設けられ、本体部Bは、その中心点から離れた湾曲状折目筋2と、中心点に近い湾曲状折目筋3と、複数の外がわ放射状折目筋4と、複数の内がわ放射状折目筋5とが設けられると共に、適宜プレス手段によって湾曲面状に形成され、外がわ放射状折目筋4は、中心点から離れた湾曲状折目筋2から外周縁がわに向って略放射方向に配されると共に、外周縁には到達しないように形成され、内がわ放射状折目筋5は、中心点に近い湾曲状折目筋3と、中心点から離れた湾曲状折目筋2の間に於いて略放射方向に配され、本体部Bの中心点近傍部分が最底部となり、中心点に近い湾曲状折目筋3部分、中心点から離れた湾曲状折目筋2部分の順に漸次高い位置に配されるような湾曲面状に本体部Bを構成したので、例えば、ファーストフード店や、コンビニ等で販売される適宜食品を食するために十分な強度、剛性を発揮できる紙製カトラリーとなる。しかも、比較的構成が簡素で、廃棄処理等も簡単に行え、製造が容易で、量産に適し、コストの低減が図れ、経済的な紙製カトラリーとなる。
【0032】
加えて、本体部Bは、適宜プレス手段によって湾曲面状に形成されているが、柄部Aは、略平坦板状に形成され、その中心線を挟むように且つ相互に接近した状態に配される二条の直線状折目筋1が、柄部Aの先端から基端に亙って設けられているだけなので、その保管時等に嵩張るようなことのない紙製カトラリーとなる。しかも、その使用時には、二条の直線状折目筋1を介して柄部Aを折り曲げるようにするだけで良く、その取扱いも容易である。
【0033】
特に、その強度、剛性を高めるべく、比較的厚いシート部材によって構成した場合であっても、二条の直線状折目筋1によって、比較的弱い力でも柄部Aを十分な折り曲げ状態とすることができるようになる。しかも、その復元力も抑制できるようになり、折り曲げ状態の維持に力が不要となる。すなわち、幼児や、力の弱い老人等であっても、その折り曲げ作業等が簡単に且つスムーズに行えるようになり、取扱い易い紙製カトラリーとなる。
【0034】
また、本体部Bは、その中心点から離れた湾曲状折目筋2と、中心点に近い湾曲状折目筋3と、複数の外がわ放射状折目筋4と、複数の内がわ放射状折目筋5とが設けられると共に、適宜プレス手段によって湾曲面状に形成され、外がわ放射状折目筋4は、中心点から離れた湾曲状折目筋2から外周縁がわに向って略放射方向に配されると共に、外周縁には到達しないように形成され、内がわ放射状折目筋5は、中心点に近い湾曲状折目筋3と、中心点から離れた湾曲状折目筋2の間に於いて略放射方向に配され、本体部Bの中心点近傍部分が最底部となり、中心点に近い湾曲状折目筋3部分、中心点から離れた湾曲状折目筋2部分の順に漸次高い位置に配されるような湾曲面状に本体部Bを構成したので、比較的深い湾曲面状の本体部Bをスムーズに且つ無理なく構成できるようになり、特に、スプーンのすくい部として最適な本体部Bとなる。
加えて、外がわ放射状折目筋4は、中心点から離れた湾曲状折目筋2から外周縁がわに向って略放射方向に配されると共に、外周縁には到達しないように形成されるので、本体部Bの外周縁部分の耐水(油)性等が損なわれるような虞れのないものとなる。
【0035】
そして、本発明の請求項4記載の紙製カトラリーは、比較的厚い紙製シート材或いは樹脂コーティングされた比較的厚い紙製シート材等から形成されるスプーンやフォークの如き紙製食卓用器具であって、柄部Aと、この柄部Aの先端に一体的に連設される本体部Bとからなり、柄部Aは、略平坦板状に形成され、その中心線を挟むように且つ相互に接近した状態に配される複数条の直線状折目筋1を、柄部Aの先端から基端に亙って設けたので、例えば、ファーストフード店や、コンビニ等で販売される適宜食品を食するために十分な強度、剛性を発揮できる紙製カトラリーとなる。しかも、比較的構成が簡素で、廃棄処理等も簡単に行え、製造が容易で、量産に適し、コストの低減が図れ、経済的な紙製カトラリーとなる。
【0036】
加えて、柄部Aは、略平坦板状に形成され、その中心線を挟むように且つ相互に接近した状態に配される複数条の直線状折目筋1が、柄部Aの先端から基端に亙って設けられているだけなので、その保管時等に嵩張るようなことのない紙製カトラリーとなる。しかも、その使用時には、複数条の直線状折目筋1を介して柄部Aを折り曲げるようにするので、その取扱いも容易である。
【0037】
特に、その強度、剛性を高めるべく、比較的厚いシート部材によって構成した場合であっても、複数条の直線状折目筋1によって、比較的弱い力でも柄部Aを十分な折り曲げ状態とすることができるようになる。しかも、その復元力も抑制できるようになり、折り曲げ状態の維持に力が不要となる。すなわち、幼児や、力の弱い老人等であっても、その折り曲げ作業等が簡単に且つスムーズに行えるようになり、取扱い易い紙製カトラリーとなる。
【0038】
それから、本発明の請求項5記載の紙製カトラリーは、比較的厚い紙製シート材或いは樹脂コーティングされた比較的厚い紙製シート材等から形成されるスプーンやフォークの如き紙製食卓用器具であって、柄部Aと、この柄部Aの先端に一体的に連設される本体部Bとからなり、柄部Aは、略平坦板状に形成され、その中心線を挟むように且つ相互に接近した状態に配される複数条の直線状折目筋1が、柄部Aの先端から基端に亙って設けられ、本体部Bは、その中心点から離れた位置に配され且つ中心点から離れる方に向って湾出するような適数の湾曲状折目筋2、10が設けられるように構成したので、例えば、ファーストフード店や、コンビニ等で販売される適宜食品を食するために十分な強度、剛性を発揮できる紙製カトラリーとなる。しかも、比較的構成が簡素で、廃棄処理等も簡単に行え、製造が容易で、量産に適し、コストの低減が図れ、経済的な紙製カトラリーとなる。
【0039】
加えて、柄部Aは、略平坦板状に形成され、その中心線を挟むように且つ相互に接近した状態に配される複数条の直線状折目筋1が、柄部Aの先端から基端に亙って設けられているだけなので、その保管時等に嵩張るようなことのない紙製カトラリーとなる。しかも、その使用時には、複数条の直線状折目筋1を介して柄部Aを折り曲げるようにするので、その取扱いも容易である。
【0040】
特に、その強度、剛性を高めるべく、比較的厚いシート部材によって構成した場合であっても、複数条の直線状折目筋1によって、比較的弱い力でも柄部Aを十分な折り曲げ状態とすることができるようになる。しかも、その復元力も抑制できるようになり、折り曲げ状態の維持に力が不要となる。すなわち、幼児や、力の弱い老人等であっても、その折り曲げ作業等が簡単に且つスムーズに行えるようになり、取扱い易い紙製カトラリーとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を例示する一部省略斜視図である。
【図2】本発明を例示する展開図である。
【図3】本発明を例示する縦断面図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す一部省略斜視図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す展開図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
A 柄部
B 本体部
1 直線状折目筋 2 湾曲状折目筋
3 湾曲状折目筋 4 放射状折目筋
5 放射状折目筋
10 湾曲状折目筋 11 湾曲状折目筋
12 歯

Claims (5)

  1. 比較的厚い紙製シート材或いは樹脂コーティングされた比較的厚い紙製シート材等から形成されるスプーンやフォークの如き紙製食卓用器具であって、柄部と、この柄部の先端に一体的に連設される本体部とからなり、柄部は、略平坦板状に形成され、その中心線を挟むように且つ相互に接近した状態に配される複数条の直線状折目筋が、柄部の先端から基端に亙って設けられ、本体部は、その中心点から離れた位置に配され且つ中心点から離れる方に向って湾出するような適数の湾曲状折目筋が設けられると共に、適宜プレス手段によって湾曲面状に形成され、本体部の中心点近傍部分が最底部となり、中心点から離れた湾曲状折目筋部分が中心点より高い位置に配されるような湾曲面状に本体部を構成したことを特徴とする紙製カトラリー。
  2. 比較的厚い紙製シート材或いは樹脂コーティングされた比較的厚い紙製シート材等から形成されるスプーンやフォークの如き紙製食卓用器具であって、柄部と、この柄部の先端に一体的に連設される本体部とからなり、柄部は、略平坦板状に形成され、その中心線を挟むように且つ相互に接近した状態に配される二条の直線状折目筋が、柄部の先端から基端に亙って設けられ、本体部は、その中心点から離れた湾曲状折目筋と、中心点に近い湾曲状折目筋とが設けられると共に、適宜プレス手段によって湾曲面状に形成され、本体部の中心点近傍部分が最底部となり、中心点に近い湾曲状折目筋部分、中心点から離れた湾曲状折目筋部分の順に漸次高い位置に配されるような湾曲面状に本体部を構成したことを特徴とする紙製カトラリー。
  3. 比較的厚い紙製シート材或いは樹脂コーティングされた比較的厚い紙製シート材等から形成されるスプーンの如き紙製食卓用器具であって、柄部と、この柄部の先端に一体的に連設される本体部とからなり、柄部は、略平坦板状に形成され、その中心線を挟むように且つ相互に接近した状態に配される二条の直線状折目筋が、柄部の先端から基端に亙って設けられ、本体部は、その中心点から離れた湾曲状折目筋と、中心点に近い湾曲状折目筋と、複数の外がわ放射状折目筋と、複数の内がわ放射状折目筋とが設けられると共に、適宜プレス手段によって湾曲面状に形成され、外がわ放射状折目筋は、中心点から離れた湾曲状折目筋から外周縁がわに向って略放射方向に配されると共に、外周縁には到達しないように形成され、内がわ放射状折目筋は、中心点に近い湾曲状折目筋と、中心点から離れた湾曲状折目筋の間に於いて略放射方向に配され、本体部の中心点近傍部分が最底部となり、中心点に近い湾曲状折目筋部分、中心点から離れた湾曲状折目筋部分の順に漸次高い位置に配されるような湾曲面状に本体部を構成したことを特徴とする紙製カトラリー。
  4. 比較的厚い紙製シート材或いは樹脂コーティングされた比較的厚い紙製シート材等から形成されるスプーンやフォークの如き紙製食卓用器具であって、柄部と、この柄部の先端に一体的に連設される本体部とからなり、柄部は、略平坦板状に形成され、その中心線を挟むように且つ相互に接近した状態に配される複数条の直線状折目筋を、柄部の先端から基端に亙って設けたことを特徴とする紙製カトラリー。
  5. 比較的厚い紙製シート材或いは樹脂コーティングされた比較的厚い紙製シート材等から形成されるスプーンやフォークの如き紙製食卓用器具であって、柄部と、この柄部の先端に一体的に連設される本体部とからなり、柄部は、略平坦板状に形成され、その中心線を挟むように且つ相互に接近した状態に配される複数条の直線状折目筋が、柄部の先端から基端に亙って設けられ、本体部は、その中心点から離れた位置に配され且つ中心点から離れる方に向って湾出するような適数の湾曲状折目筋が設けられるように構成したことを特徴とする紙製カトラリー。
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