JP2007195645A - 玉杓子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 杓子とヘラの両機能を並存させて、汁物やカレーなどの調理物を不自由なく掬いとることができるばかりか、調理物が残り少なくなったときは掻き集めることができ、しかもフライパンや鍋等の容器形状に左右されずに綺麗に掻き集め片付けることが可能で、さらには最後に掬い体にへばり付いた半流動調理物をも綺麗に回収できる玉杓子を提供する。
【解決手段】 掬い体1に柄体4が連結される玉杓子にあって、該掬い体1の中凹み形状に形成される本体部2が、ゴム製又は樹脂製にして、剛性を有し中凹み形状を保持できる厚みtのある保形部2aと、少なくとも外周縁を含む一部の領域で、該保形部の厚みtよりも薄肉の厚みtにして可撓性を有し弾性変形が可能な弾性部2bとで形成され、且つ該保形部と該弾性部が同材料で一体成形されてなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は台所用品の玉杓子に関する。
玉杓子は台所の調理用具として、飯を盛ったり汁を掬ったりする道具として用いられている。一般的には、金属製で底が丸く中凹みの掬い体に柄がついた形状とする。この玉杓子は汁物を掬ったりするのに都合がよく、またカレーやシチューなどの粘性がある料理を掬い取るのにも便利である。しかし、従来の玉杓子は、カレーなどの粘性のある半流動調理物に対して、容器の鍋などに残ったものを最後まで綺麗に掬い取るのが難しかった。容器に残ったカレーなどの半流動調理物は、玉杓子を使っても集めづらく、スプーンやスパチュラ等のヘラを用いて掻き集めるしかなかった。こうしたことから、斯かる不具合を改善する技術が提案されている(例えば特許文献1)。
登録実用新案第3098592号公報(1頁〜3頁、第1図〜第4図)
しかしながら、特許文献1の技術は、「掬い体の先端形状が両隅部を除いて直線形状にした調理用レードル」であって、鍋底やフライパンの底面にその直線形状した部分を当接させて半流動食を掬い取るのに便利であっても、フライパンや鍋の底から立壁にいたる曲がった角部に残る半流動調理物を掬い取るのは不可能であった。
また特許文献1のレードルは掬い体をシリコン樹脂製として、容器の曲面形状を有する内周面に対しても隙間なくレードルを接することができるとしているが、ヘラの機能を高めると掬い体の機能が低下する問題があった。特許文献1の段落0012で、「…肉厚が薄すぎると掬い体の剛性が低下し、力を込めて調理物を掻き回す際にレードルの表裏が反転してしまう虞がある。一方、厚くし過ぎると重量が増加して取り扱いが不便になると共に、価格も上昇してしまう。したがって、掬い体の各部の肉厚は、使用するシリコン樹脂材料と形状寸法を特定して試作実験を経て決定される。」とあるように、肉厚が薄くなると調理物を掻き回す際にレードルの表裏が反転してしまう不具合があり、一方、厚くなると容器の曲面形状を有する内周面に対しても隙間なくレードルを接することができなくなるといった問題があった。斯かる相反するような課題を克服するのは無理があった。
また、フライパンや鍋の立壁部分にある調理物を掻き集めるのが難しく、さらにフライパンや鍋の底から立壁にいたる曲がった角部に残る半流動調理物を掻き集める際、フライパンと鍋とでは底から立壁につながる角部の形状を異にしており、種々の容器形状にレードルを密着対応させて掬い取ることも難しかった。
加えて、特許文献1ではレードルの掬い体に掻き集めた半流動調理物が残り、これを綺麗に取るのは困難を極めた。最後までレードルにへばり付いた半流動調理物はシンクに流してしまうこともできるが、回収できるはずの半流動調理物を捨てることになり、また下水処理の負荷を高めるなど環境にもやさしくなかった。
本発明は上記問題点を解決するもので、杓子とヘラの両機能を並存させて、汁物やカレーなどの調理物を不自由なく掬いとることができるばかりか、調理物が残り少なくなったときは掻き集めることができ、しかもフライパンや鍋等の容器形状に左右されずに綺麗に掻き集め片付けることが可能で、さらには最後に掬い体にへばり付いた半流動調理物をも綺麗に回収できる玉杓子を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明の要旨は、掬い体(1)に柄体(4)が連結される玉杓子にあって、該掬い体(1)に中凹み形状の本体部(2)を設け、且つ、該本体部(2)が、剛性を有し中凹み形状を保持できる保形部(2a)と、少なくとも外周縁を含む一部の領域で可撓性を有し弾性変形が可能な弾性部(2b)と、を具備することを特徴とする玉杓子にある。
ここで、「中凹み形状を保持できる」は、人が力を入れて鍋等に付いた調理物を掻き回したり掻き集めたりしても、中凹みの掬い体の本体部が多少の変形や凹むことがあっても反転することがなく、掬い体としての中が凹んだ状態を保持できれば、「中凹み形状を保持できる」を充足するものとする。反転しなければ、凹み部分が確保されており、汁物等を掬い取る杓子としての機能及び残り物の半流動調理物等を掻き集めて本体部に収納できるヘラとしての機能を満たすからである。
請求項2に記載の発明の要旨は、掬い体(1)に柄体(4)が連結される玉杓子にあって、該掬い体(1)の中凹み形状に形成される本体部(2)が、ゴム製又は樹脂製にして、剛性を有し中凹み形状を保持できる厚み(t)のある保形部(2a)と、少なくとも外周縁を含む一部の領域で、該保形部の厚み(t)よりも薄肉の厚み(t)にして可撓性を有し弾性変形が可能な弾性部(2b)とで形成され、且つ該保形部と該弾性部が同材料で一体成形されてなることを特徴とする玉杓子にある。
請求項3の発明たる玉杓子は、請求項2で、弾性部(2b)が中凹み形状に形成される前記本体部(2)の一側縁(21)及び前端部位の外周縁(23)を含んで所定幅で連続して帯状に形成されるようにしたことを特徴とする。
請求項4の発明たる玉杓子は、請求項3で、柄体(4)の把持部(40)に通孔が形成される一方、該通孔に嵌入して該把持部に着脱自在に取付けられ、一端に可撓性を有し弾性変形可能な扁平板状部(6a)が形成されたスクレーパ(6)をさらに具備するようにしたことを特徴とする。
請求項1の発明のごとく、剛性を有し中凹み形状を保持できる保形部(2a)と、少なくとも外周縁を含む一部の領域で可撓性を有し弾性変形が可能な弾性部(2b)と、を具備すると、杓子とヘラの両機能を並存させて、汁物やカレーなどの調理物を不自由なく掬いとる杓子として使える他、調理物が残り少なくなった時は弾性部で掻き集めることができる。杓子とヘラの両機能を並存する玉杓子になる。
請求項2の発明のごとく、本体部(2)が、ゴム製又は樹脂製にして、剛性を有し中凹み形状を保持できる厚み(t)のある保形部(2a)と、少なくとも外周縁を含む一部の領域で、該保形部の厚み(t)よりも薄肉の厚み(t)にして可撓性を有し弾性変形が可能な弾性部(2b)とで形成されると、本体部は基本的に保形部と弾性部の厚みを変えて造るだけで済むので、簡単に成形できる。
請求項3の発明のごとく、弾性部(2b)が本体部(2)の一側縁(21)及び前端部位の外周縁(23)を含んで所定幅で連続して帯状に形成されると、該弾性部は一側縁(21)から前端部位の外周縁へとカーブ形成される結果、鍋などの角部へ密着し易くなり、鍋などの角部に付いた調理物も楽に掻き集めることができる。
請求項4の発明のごとく柄体(4)の把持部(40)に通孔が形成される一方、該通孔に嵌入して該把持部に着脱自在に取付けられ、一端に可撓性を有し弾性変形可能な扁平板状部(6a)が形成されたスクレーパ(6)をさらに具備すると、このスクレーパを使って掬い体に付着した調理物をも掃除できる。
本発明の玉杓子は、これ一つで、汁物やカレーなどの調理物を不自由なく掬いとる杓子の役割を果たすだけでなく、調理物が残り少なくなったときは掻き集めるヘラの役割も果たすことができ、しかも、弾性部の形状選定によって鍋等の容器形状に左右されずに綺麗に掻き集め掃除することが可能で、さらには最後に掬い体に付着した半流動調理物等をもスクレーパを使って綺麗に回収できるなど多大な効を奏する。
以下、本発明に係る玉杓子について詳述する。
(1)実施形態1
図1〜図7は本発明の玉杓子の一形態で、図1はその全体斜視図、図2は図1の掬い体部分の平面図、図3は図2のI-I線矢視図、図4は図2のII-II線矢視図、図5は柄体部分の拡大斜視図である。図6は図1〜図5の玉杓子とは異なる別態様図で、図2に対応するものである。図7は図1の玉杓子の使用状態を示す説明断面図である。
玉杓子は掬い体1と柄体4とを具備し、掬い体1に柄体4が連結される。ここでの掬い体1は中凹み形状の本体部2と該本体部2から突設する突出部3とを備える。
本体部2は図1,図3のごとく底が丸い中凹みの椀形とし、汁物やカレー等を掬える掬い体1としての役目を担う。該本体部22は底が丸い中凹みの椀形としながらも、前端部位に直線部分24を形成し、さらに該直線部分24から中凹み形状たる本体部2の最凹み地点201の手前まで平らな傾斜面25を形成した椀形とする。図中、×印は最凹み地点201を便宜的に示すマークである。前端部位に直線部分24を形成して、フライパンや鍋8の内底80aの平面にある調理物を掻き集め易くする(図7)。また傾斜面25を形成し、該傾斜面25をフライパン底等の内平面に近づけて調理物を掻き集めることを可能にし、使い勝手を良くする。
本体部2はゴム製又は樹脂製の成形品で、剛性を有し中凹み形状を保持できる保形部2aと、少なくとも外周縁を含む一部の領域で可撓性を有し弾性変形が可能な弾性部2bと、から構成される。詳しくは、中凹み形状に形成される本体部2が、剛性を有し中凹み形状を保持できる厚みtのある保形部2aと、少なくとも外周縁を含む一部の領域で、該保形部2aの厚みtよりも薄肉の厚みtにして可撓性を有し弾性変形が可能な弾性部2bとで形成される。保形部2aと弾性部2bは同材料で一体成形される。具体的には保形部2aの厚みを2mm〜4mmの範囲に設定し、弾性部2bの厚みを0.1mm〜2mmの範囲とする。弾性部2bは保形部2aの厚みよりも薄くし、弾性変形可能にして可撓性をもたせる。勿論、弾性部2bの領域の全てで厚みが一定である必要はない。
保形部2aと弾性部2bとは厚みが違うため、その境界に段差27ができる。段差27は本体部2の外面側でも構わないが、本実施形態のごとく本体部2の内面側に形成するのがより好ましい。本体部2の外側に段差27を設けると、フライパン内底の平らな面にある調理物を掻き集める際、段差27がつくる隙間でうまく掻き集められない場合があるからである。
本体部2は既述のごとくゴム製又は樹脂製とするが、料理用具として使用可能で且つ料理が熱いうちにでも使えるよう耐熱性材料で構成されるのが好ましい。具体的には、耐熱性に優れるシリコーンゴム等のゴム材料、ポリプロピレン,フッ素樹脂等の熱可塑性樹脂、弾性率が高く耐熱性が大きい変性PPE(変性PPO)等のエンジニアリングプラスチック、ポリスチレン系,ポリオレフィン系等の熱可塑性エラストマーなどの樹脂材料である。熱可塑性エラストマーは常温でゴム弾性体の性質を示す高分子材料であり、弾性部2bに弾性変形が要求される本体部2により好ましい材料となる。
前記弾性部2bは本体部2の一側縁21から前端部位の外周縁23に至るまで所定幅で連続して帯状に形成される該本体部2の主構成部分である。本体部2の一側縁21及び前端部位の外周縁23を含んで最凹み地点201へ向かう幅で帯状に形成する所定帯幅は0.5cm〜2cmの範囲とする。本体部2の一側縁21に可撓性をつくる帯幅の弾性部2bが設けられることで、鍋8の立壁81に密着させて、該立壁に付いた調理物を綺麗に掻き集めることができる。また弾性部2bが本体部2の一側縁21及び前端部位の外周縁23を含んで連続形成されることから、フライパンや鍋8の底80から立壁81に至る曲がった角部82に残る味の決め手になるソースなどの半流動調理物をも残さずに掻き集めて皿に盛ることができる。
本体部2の一側縁21の一部及び前端部位の外周縁23の一部を含めば、上記効果を発揮するが、本実施形態の弾性部2bは、図2に示すごとく本体部2の一側縁21(同図の右側縁)の大半及び前端部位の外周縁23の過半部分を占めるようにして、上記効果をより高めるようにしている。本体部2の周縁のうち、1/2〜2/3の割合を弾性部2bに割り当てると、該弾性部をヘラとして使う際の使い勝手が一段と良くなる。
前記保形部2aは剛性を有し中凹み形状を保持できる椀形形成部で、本体部2のうち前記弾性部2bに形成した以外の他側縁23を含めた全ての領域を占める本体部2の主構成部分である。保形部2aはその厚みを2mm〜4mmの範囲に設定し、人が力を入れて鍋8等に付いた調理物を掻き集める際、中凹みSの掬い体1の本体部2が多少の変形や凹むことがあっても反転しないようにする。反転しないため、掻き集めた調理物をそのままうまく中凹みSの本体部2内に収容できる。
保形部2aの形成によって人が力を入れて鍋8等に付いた調理物を掻き回したり掻き集めたりした際、中凹みSの本体部2が多少の変形や凹むことがあっても反転することがなくなり、中が凹んだ状態を保持でき、汁物等を掬い取れるだけでなく、弾性部2bにヘラの機能を発揮させ、残り物の半流動調理物等を掻き集めたときに本体部2内にうまく収納できる。保形部2aに関しては、図1〜図5のごとく、少なくとも最凹み地点201を含んで且つ本体部2の過半以上を占有して中凹み形状を保持させるのがより好ましい。保形部2aは本体部2の少なくとも最凹み地点201を含んで且つ本体部2の過半以上を占有させると、原形の本体部2に近い中凹み形状を確保し、フライパン等の容器に残った半流動調理物等を効率よく掻き集め、そのまま円滑に中凹みSへ収容できるからである。
例えば図6の玉杓子は図2の玉杓子よりも弾性部2bの幅を大きくして、より可撓性を向上させて立壁81に付いた調理物をより綺麗に掻き集め、また鍋8等の底から立壁81にいたる角部82に残る半流動調理物をもより効率よく掻き集めることができるようにした玉杓子である。ここで、保形部2aは本体部2の少なくとも最凹み地点201を含んで且つ本体部2の過半以上を占有させることによって、ヘラとして使った際、本体部2の一部が凹んでも原形の本体部2に近い中凹み形状が確保されていることから、弾性部2bのヘラ機能部分で掻き取った料理品をそのまま中凹みSへ的確に収納できる。図6の鎖線部分まで弾性部2bの範囲が広がっても、保形部2aは本体部2の少なくとも最凹み地点201を含んで且つ本体部2の過半以上を占有すれば、原形の本体部2に近い中凹み形状が確保され好適となる。
突出部3は本体部2の外周縁の一部から外方へ延設する棒状突起で、柄体4との連結部として形成される。突出部3と前記本体部2は同材料にして一体成形される。
柄体4は玉杓子の柄の部分で、断面扁平四角形の棒状体に形成される樹脂成形品である。柄体4は、その基端部に嵌合孔を設け、該嵌合孔へ前記突出部3の先端部分31が嵌入,固定されて、文字通り玉杓子の柄体4になる。
柄体4の把持部40には平面視で細長四角形の通孔41が形成される(図1,図5)。そして、平面視が細長四角形の板状片にして、一端に可撓性を有し弾性変形可能な扁平板状部6aが形成されたスクレーパ6を別途備える。通孔41内には隆起する小突起42が設けられ、小型スプーンほどの大きさのスクレーパ6は通孔41に嵌入して把持部40に着脱自在に取付けられる。スクレーパ6は通孔41への嵌入時に小突起42に係止され保持される。スクレーパ6は把持部40の通孔41内に納まるので、把持部40を手に持ったときも違和感はない。符号49は玉杓子の吊し用孔を示す。
このように構成された玉杓子は中凹み形状の本体部2が形成されるので、汁物やカレーなどの調理物を不自由なく掬いとる杓子として用いることができる。そして、該本体部2に係る少なくとも外周縁を含む一部の領域で可撓性を有し弾性変形が可能な弾性部2bを備えるので、この弾性部2bでヘラとしての機能を発揮させることができる。調理物が残り少なくなったときは、汎用スパチュラ等を用いなくとも、弾性部2bを使って鍋8などに付いた調理物を掻き集めることができる。フライパン,鍋等の調理容器の掃除にもなる。
また、本体部2がゴム製又は樹脂製の成形品で、剛性を有し中凹み形状を保持できる厚みtのある保形部2aと、少なくとも外周縁を含む一部の領域で、該保形部2aの厚みtよりも薄肉の厚みtにして可撓性を有し弾性変形が可能な弾性部2bとで形成され、且つ該保形部2aと該弾性部2bが同材料で一体成形されるので、玉杓子を低コストで製造できる。厚みを変えるだけで保形部2aと弾性部2bの切り替えができるので、種々の形をした品揃えも簡単である。
弾性部2bが中凹み形状に形成された本体部2の前端部位に形成されるので、フライパンや鍋の内底面80aに残った調理物を掻き集めることが容易になる。また弾性部2bが本体部2の一側縁21にも形成されるので、フライパンや鍋の立壁81に付いた調理物を掻き集めることができる。加えて、弾性部2bが一側縁21及び前端部位の外周縁23を含んで所定幅で連続して帯状に形成されるので、フライパンや鍋8の底内面80aから立壁81に向かう角部82に溜まった半流動調理物等も綺麗に掻き集めることができる。フライパンや鍋8の角部82は形状が異なるが、本弾性部2bがその一側縁21から前端部位の外周縁23に至るまで所定幅で連続して曲面帯状に形成されるので、フライパンや鍋の角部82の形状が異なっても、各角部82にうまくフィットして、角部周りに付いた半流動調理物等を残さず掻き集めることができる。図7に示すごとく、底内面80aから立壁81へ急激な立ち上がりをみせる鍋8にあっても、弾性部2bが立壁81からの矢印方向の反力を受け、鎖線状態から角部82にフィットする形状へと変化して角部82に密着するため、フライパンや鍋8等の容器形状に左右されずに半流動調理物等を掻き集め、綺麗に片付けることが可能である。へばり付いた半流動調理物等の調理物も綺麗に回収でき、極めて重宝な玉杓子になっている。しかも、掻き集めて本体部2の中凹みに残った調理物は、柄体4に取付けられたスクレーパ6で掻き落し、最後の調理物まで確実に回収できる玉杓子になっている。食材を無駄にしないばかりか、シンクを汚さず環境にもやさしい玉杓子となる。
可撓性を有して鍋8等の容器の角部82等に密着した弾性部2bも、弾性変形の範囲内で変形し、容器から離れれば元の形に復元するので支障はない。
(2)実施形態2
本実施形態は図8,図9ごとくの玉杓子である。掬い体1に実施形態1の突出部3を設けず、代わりに本体部2の後端側に小孔26を設ける。柄体4の金属製基軸4aの先端部位に透孔を形成し、該透孔を前記小孔26に合わせた後、リベット5で柄体4を掬い体1に固着,連結する。ここでは、本体部2がそのまま掬い体1を形成する。該本体部2は図示のごとく浅い半球状中凹みとする。弾性部2bは前端部位の外周縁23の全域を含み、その両サイドを本体部2の両側縁へと延設し、本体部2の両側縁(一側縁21と他側縁22)及び前端部位の外周縁23を含んで所定幅で連続して帯状に形成されるようにしている。
柄体4は前記基軸4aに樹脂製把手4bを一体化したものである。把手4bの把持部40に通孔41を形成する一方、該通孔41に嵌入して把持部40に着脱自在に取付けられるスクレーパ6を設ける。スクレーパ6の一端には可撓性を有し弾性変形可能な扁平板状部6aが形成される。他の構成は実施形態1と同様でその説明を省く。実施形態1と同一符号は同一又は相当部分を示す。
このように構成した玉杓子は、弾性部2bが前端部位の外周縁23の全てを含んで帯状に形成されているので、前端部位の部分をフライパンや鍋底80等の内底面80aに当てがい、そこにある半流動調理物等の調理物を一段と綺麗に回収できる。他の作用,効果は実施形態1と同様でその説明を省略する。
(3)実施形態3
本実施形態は図10,図11ごとくの玉杓子である。実施形態2の変形体で、弾性部2bは図10の下側に位置する本体部2の一側縁21の略全域を含め、その一端を前端部位の外周縁23に延設し、所定幅で連続して帯状に形成されるようにしている。また、把持部40には通孔41を設けない代り、スクレーパ6に凸部63を設け、該スクレーパの通孔41への嵌入時にスクレーパ6を係止できるようにする。他の構成は実施形態2と同様でその説明を省く。実施形態2と同一符号は同一又は相当部分を示す。
このように構成した玉杓子は、弾性部2bが一側縁21のほぼ全域を含んで帯状に形成されているので、鍋8の立壁81に付着した半流動調理物等をより一層綺麗に回収できる。他の作用,効果は実施形態2と同様でその説明を省略する。
(4)実施形態4
本実施形態は図12,図13ごとくの玉杓子である。本実施形態は保形部2aと弾性部2bとの厚みを変えずに材質を変えて、保形部2aに剛性をもたせる一方、弾性部2bに可撓性をもたせ弾性変形が可能にする。保形部2aと弾性部2bが同じ厚みであっても、保形部2aに高硬度の材料を選定し剛性を高める一方、弾性部2bには柔軟性,弾性の高い材料を選定する。保形部2aと弾性部2bは例えば樹脂材料の場合、互いに相溶性の高い樹脂材料が選定され、二色成形等で一体成形されると、両者の一体化が確実となりより好ましく、また低コスト化が図れる。符号Mは保形部2aと弾性部2bとの接合ラインを示し、該接合ラインでは実施形態1のような段差27はみられない。他の構成は実施形態1と同様でその説明を省く。
このように構成した玉杓子は、材料を違えて保形部2aと弾性部2bを形成するので、両者の厚みを同じにすることができる。その結果、実施形態1のような段差27が生まれず見栄えが良好になる。他の作用,効果は実施形態1と同様でその説明を省く。
尚、本発明においては前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々変更できる。掬い体1,本体部2,保形部2a,弾性部2b,突出部3,柄体4,スクレーパ6等の形状,大きさ,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。例えば、実施形態1では右利き用に図1の右側の一側縁21を弾性部2bにあてたが、これに代えて左側に弾性部2bの一側縁21を設けることもできる。
実施形態1の玉杓子の全体斜視図である。 図1の掬い体部分の平面図である。 図2のI-I線矢視図である。 図2のII-II線矢視図である。 柄体部分の拡大斜視図である。 図1〜図5の玉杓子とは異なる別態様図で、図2に対応する平面図である。 図1の玉杓子の使用状態を示す説明断面図である。 実施形態2の玉杓子の平面図である。 図8の掬い体周りの要部断面図である。 実施形態3の玉杓子の平面図である。 図10の掬い体周りの要部断面図である。 実施形態4の玉杓子の全体斜視図である。 図12の掬い体部分の平面図である。
符号の説明
1 掬い体
2 本体部
2a 保形部
2b 弾性部
201 最凹み地点
21 一側縁
23 前端部位の外周縁
4 柄体
40 把持部
41 通孔
6 スクレーパ
6a 扁平板状部
S 中凹み

Claims (4)

  1. 掬い体(1)に柄体(4)が連結される玉杓子にあって、該掬い体(1)に中凹み形状の本体部(2)を設け、且つ、該本体部(2)が、剛性を有し中凹み形状を保持できる保形部(2a)と、少なくとも外周縁を含む一部の領域で可撓性を有し弾性変形が可能な弾性部(2b)と、を具備することを特徴とする玉杓子。
  2. 掬い体(1)に柄体(4)が連結される玉杓子にあって、該掬い体(1)の中凹み形状に形成される本体部(2)が、ゴム製又は樹脂製にして、剛性を有し中凹み形状を保持できる厚み(t)のある保形部(2a)と、少なくとも外周縁を含む一部の領域で、該保形部の厚み(t)よりも薄肉の厚み(t)にして可撓性を有し弾性変形が可能な弾性部(2b)とで形成され、且つ該保形部と該弾性部が同材料で一体成形されてなることを特徴とする玉杓子。
  3. 前記弾性部(2b)が中凹み形状に形成される前記本体部(2)の一側縁(21)及び前端部位の外周縁(23)を含んで所定幅で連続して帯状に形成されるようにした請求項2記載の玉杓子。
  4. 前記柄体(4)の把持部(40)に通孔が形成される一方、該通孔に嵌入して該把持部に着脱自在に取付けられ、一端に可撓性を有し弾性変形可能な扁平板状部(6a)が形成されたスクレーパ(6)をさらに具備するようにした請求項3記載の玉杓子。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102793489A (zh) * 2011-05-27 2012-11-28 常向前 变形饭勺
JP2016116935A (ja) * 2016-02-26 2016-06-30 株式会社レーベン販売 縁に傾斜を有する杓子
JP7506722B2 (ja) 2022-09-07 2024-06-26 小林 聡子 スプーン

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JP2016116935A (ja) * 2016-02-26 2016-06-30 株式会社レーベン販売 縁に傾斜を有する杓子
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