JP3178009U - 匙部の周辺に曲面のカール縁を設けた縁カールスプーン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】頭部に皿状の皿部2を有し、前記皿部2と把持部で構成するスプーンであって、前記皿部の内面から外面にかけて皿部縁肉厚の1.5倍以上の寸法を半径とした凸曲線状の皿部周辺に縁を形成し、凸面縁としたこと。これにより、スプーンのエッジから発生する違和感が解消され、食べ易さが向上する。
【選択図】図2
Description
シリコーンゴムは柔らかい、舌触りが良くない、浸透性が有るなどの問題が有る様に各素材はそれぞれに利点と欠点がある。そのような中でプラスチック製は、熱硬化性樹脂を使用したものと、熱可塑性樹脂樹脂を使用したものがある。スプーンや、フォークなどに熱硬化性樹脂にはフェノール樹脂(PF)メラミン樹脂(MF)、尿素樹脂(UF)、不飽和ポリエステル樹脂(UP)等が使用させているが、硬質な熱硬化性樹脂素材は環境ホルモンの問題が懸念される物がある。一方、柔らかい材料は、傷の問題がある。熱可塑性樹脂には、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ABS樹脂、AS樹脂、アクリル樹脂(PMMA)などがあり、多様な樹脂でレンゲスプーンなどに使用されている。
また、熱可塑性樹脂は、傷が付きやすい、熱に弱いなどの問題からか、簡易的な、使い捨ての用途に多く使われている。
また、違和感は、匙部の縁のエッジや縁の形状、さらに、唇の形に対する匙部の外形などからも来ていると言える。また、これらは、口腔に流状体を流し込む際にもあり、無意識のうちにこぼさないように気配りしていると考えられる。
図1に本考案の実施例1に係る縁カールスプーン11を示す。縁カールスプーン11は皿状の皿部2と把持部3とを有している。(a)にA−A断面を示すように、皿部2は、皿部の周囲縁部分に、皿部内側から縁に掛けてカールした凸状の曲線、皿部2の皿部縁肉厚t1の半径1.5倍以上(例えば、皿部縁肉厚1.6mmに対し、半径約5mmの半円状)で構成された内側カール21でなり、皿部外側から周囲縁に掛けて凹状の曲線、皿部2の皿部縁肉厚t1の半径1.5倍以上(例えば、半径3.5mmの半円形状、外側カール22で成り立ち、さらに先端縁の周りには約半円径の曲線(例えば、半径0.7mmの縁丸23で構成されている。また、内側カール21は、皿部内部の底方向から流れる様に、段差などのない滑らかな曲線でつながり縁に達し、縁丸23を経て、外側カール22へと滑らかにつながり、皿部2の外側底部へとつながる。このように、皿内部外部共に滑らかな曲線でつながっている。また(c)、(d)、(e)に各断面線位置B−B、C−C、D−Dが示す様に、皿の横部にも、内側カール21a、外側カール22a、縁丸23aで構成され、匙部の先端付近から横に掛けて徐々にカール部が少なくなっている事を示す。これらにより、皿部は、滑らかに口腔に出し入れが可能である。特に口腔内に痛みや傷が有るときには口腔を痛めることがなく有効である。また、さらに、皿部2の縁の高さ(並び)において、(f)で示すように、皿部2の先端付近をやや低めとした凹み部25を有するものを示し、皿部2の先端付近から飲食物が流れやすい形状としたものを示す。
厚みの変化を押さえたことにより、セラミックス独自の脆弱さを回避することが可能である。
ここでは、飲食用スプーンを示したが、調理用スプーンに付いても、同じように、皿部の飲食物が滑らかに流れるため、固まり落ちたりしにくく、一定の流れを作ることが出来、安定的にこぼさず配食が出来る。特に、流れを作り出すことにより、下にたれる「下ダレ」が減り、ソース類などをかける際に、熟練度を要さずにきれいに掛ける事が出来る。
図3に本考案の実施例2に係る縁カールスプーン12を示す。以下、前述の実施例と同様の部分を示す箇所には同様の符号を用い、詳細な説明は省略する。
縁カールスプーン12は、皿部に対する内側カール部の付加位置が実施例1とは異なり、匙部の斜め手前に内側カール21を備えている。例えばステンレス綱で形成したもので、断面線6での断面図6bを示す。
図5は、実施例2の縁カールスプーン12の使用状態を示し、人の頭部上から見た状態を示し、唇7bに対し縁カールスプーン12の皿部2の内側カール21が斜めに入る状態を示す。把持部3も顔の正面から斜めとなり、唇7bと手7dの位置との関係が無理なくスムーズな動作で食せる事がわかる。
<実施例3>
<実施例4>
例えば、プラスチック樹脂(例えばナイロン66)材料を用いてスプーン芯部4をインジェクション一体成型した後、シリコーンゴムに熱を加えコンプレッション成形することにより被覆部5でスプーン芯部4を被覆することができる。このようにスプーン芯部4をシリコーンゴムの被覆部5で覆うことにより、シリコーンゴムの屈曲性を押さえ、表面の柔らかさを得、把持部3においても握り易く、滑りにくくなる。なお、スプーン芯部4には、ある程度の硬度を有する材料であればどのようなものを用いてもよく、例えば、ナイロン、ポリプロピレン、金属、セラミックス等が挙げられる。被覆部5についてもどのようなものを用いても良いが、例えば、摩擦係数の大きなシリコーン樹脂、シリコーンゴム、エラストマー等が挙げられる。
図8に本考案の実施例5に係る縁カールスプーン15を示す。実施例4と異なるのは、芯部4aを把持部3と一体として成形し、皿部2のみに被覆部5を被覆した事と、皿部周辺縁の縁丸を凸縁24とした事にある。凸縁24は、皿部2の周囲皿部縁に至る肉厚t2の約1.5倍以上の略円曲線状、凸状の縁を設けたものである。これにより、飲食用としては縁の凸部が唇に載り、この凸部と外側カールの境目を基点としてこの基点付近でスプーンを回転させる様に口に流す。凸縁が唇に当たる位置を明確にする事が出来る。また、掬う動作時に、皿などに当たる点が凸縁に集約され、皿などからかき取る際のかき位置が明確化すると共に、凸縁に力が曲面の点接触(周囲では線接触)で集中しやすいなどが上げられる。また、配食の際には、この基点をフライパンや、皿の縁に掛けて置くなどが出来る。
<実施例6>
実施例5と同じように皿部先端付近には図8の様な凸縁24aが設けられると共に(b)底面には、リブ9が設けられているものを示す。例えばPET樹脂で成形し、例えばコンビニエンスストアなどでの弁当用の簡易的なスプーンとして利用する。また、把持部の裏側に強度を保つ為のリブを設けたものを示す。リブは皿部に及んでも良い。
Claims (12)
- 頭部に皿状の皿部と把持部を有するスプーンであって、
皿部の縁周辺に内面から周辺向かい皿部縁肉厚の1.5倍以上の寸法を半径とした凸曲線状の表面で形成したこと
を特徴とした縁カールスプーン。 - 請求項1に記載の縁カールスプーンにおいて、
前記皿部の縁周辺に周辺に向かう外面に皿部縁肉厚の1.5倍以上の寸法を半径とした凹曲線状の表面で形成したこと
を特徴とした縁カールスプーン。 - 請求項1から2のいずれか一項に記載の縁カールスプーンにおいて、
前記皿部の縁部の縁面に縁面から流れる流体の流れを集約する凹み部を形成したこと
を特徴とした縁カールスプーン。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載の縁カールスプーンにおいて、
前記皿部の縁先端部の周辺に、皿部縁に至る肉厚の1.5倍以上の直径とする略円曲線部を持つ膨らみを形成し凸縁としたこと
を特徴とした縁カールスプーン。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載の縁カールスプーンにおいて、
プラスチック樹脂、または、セラミックスで形成したこと
を特徴とした縁カールスプーン。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載の縁カールスプーンにおいて、
結晶性プラスチック樹脂で成形し、少なくとも表面を結晶化処理したこと
を特徴とした縁カールスプーン。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載の縁カールスプーンにおいて、
シンジオタクチックポリスチレン、または、コポリエステル樹脂で形成したこと
を特徴とした縁カールスプーン。 - 請求項1から7のいずれか一項に記載の縁カールスプーンにおいて、
少なくとも前記把持部に強度を増すための連続したリブを形成したこと
を特徴とした縁カールスプーン。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載の縁カールスプーンにおいて、
シリコーン樹脂、シリコーンゴム、エラストマー樹脂のいずれかで形成したこと
を特徴とした縁カールスプーン。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載の縁カールスプーンにおいて、
少なくとも皿部の芯部を芯材とし、該芯材をシリコーン樹脂、シリコーンゴム、エラストマー樹脂で被覆し形成し被覆部としたこと
を特徴とした縁カールスプーン。 - 請求項9から10のいずれか一項に記載の縁カールスプーンにおいて、
前記シリコーンゴムに、プラチナ触媒で加流したシリコーンゴムで形成したこと
を特徴とした縁カールスプーン - 請求項9から11のいずれか一項に記載の縁カールスプーンにおいて、
前記シリコーン樹脂、シリコーンゴム、エラストマー樹脂で形成した表面に
摺動性、滑り性、耐摩耗性の何れかを向上させるコーティングが施されていること
を特徴とした縁カールスプーン
Priority Applications (1)
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JP2012003024U JP3178009U (ja) | 2012-05-22 | 2012-05-22 | 匙部の周辺に曲面のカール縁を設けた縁カールスプーン |
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CN103284548A (zh) * | 2013-06-03 | 2013-09-11 | 南昌大学 | 一种婴儿勺 |
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2012
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CN104994769A (zh) * | 2012-11-12 | 2015-10-21 | 婴童企业有限责任公司 | 勺子 |
CN104994769B (zh) * | 2012-11-12 | 2019-12-17 | 婴童企业有限责任公司 | 勺子 |
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