JP2009247717A - 飲食物容器用指掛具 - Google Patents

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Abstract

【課題】皿、丼や椀などの飲食物容器を衛生的に把持するための指掛具を提供する。
【解決手段】飲食物容器30に対して着脱可能な指掛具であって、3方にそれぞれ延出する第1片部11、第2片部12及び第3片部2を少なくとも有して成り、第1片部11と第2片部12を対設して飲食物容器30の周縁部31に掛止可能なフック部10を構成し、前記フック部10に第3片部20を連設して親指掛け部20を構成し、前記親指掛け部20は飲食物容器30に装着した状態において飲食物容器の外方に延出させ、フック部10を断面略コ字状の板体からなるフック部10に構成した食物容器用指掛具。
【選択図】図4

Description

この発明は、皿、丼や椀などの飲食物容器を衛生的に把持するための指掛具に関する。
飲食店や家庭において、皿、丼や椀などの飲食物容器を手に持って運ぶ場合、親指を飲食物容器の開口の周縁部に掛けると共に、他の4本の指を飲食物容器の外周面ないし底面にあてて把持することが多い。
しかし、飲食物容器の周縁部は、飲食者が唇ないし口を直接付ける場合がある箇所であるから、前述のように飲食物容器を把持するのは不衛生である。
また、前述のように飲食物容器を把持すると、飲食物容器の周縁部に掛けた親指の先端が、飲食物容器に収容された飲食物に触れてしまう場合もあり得るので、この意味からも衛生上好ましいものではなく、その改善が要望される。
上記問題を解決する一案として、下記に示す特許文献1に記載された椀形食器に関する発明がある。この椀形食器は、外周面にフランジ部を一体的に形成した食器であり、具体的には、外周面に径方向外方に突出すると共に周方向に延びるフランジ部を形成したものであり、フランジ部に親指を掛けると共に、椀形食器の外周面ないし底面に他の4本の指をあてて把持することができる。
この椀形食器は、その開口周縁部に親指を掛けずに把持できるので、飲食者が唇ないし口を直接付ける場合がある箇所に触れることなく、また、親指の先端が飲食物に触れる恐れもないため、衛生上は好ましいものといえる。
実開平7−16671号公報
しかしながら、この椀形食器には、以下の問題点が存在する。すなわち、まず、フランジ部を付加して一体的に形成するため、フランジ部が存在しない椀形食器を製造する場合と比較して、製造金型が複雑なものとなる。次に、椀形食器を積み重ねて収納する場合、フランジ部が邪魔になるので積み重ねて収納し難い。また、飲食物容器は、その性質上、飲食物を収容する機能面のみならずデザイン面も重視されるところ、外周面にフランジ部を一体的に形成するため、デザイン面の多様性が少なからず制約される。
本発明の基本的な課題は、上記問題点を解決することにある。
本発明は、親指掛け部(20)を有する飲食物容器に着脱可能な指掛具であって、前記親指掛け部(20)は、飲食物容器(30)に装着した状態において飲食物容器(30)から外方に延出することを特徴とする飲食物容器用指掛具である(請求項1)。
また、飲食物容器に対して着脱可能な指掛具であって、飲食物容器(30)の周縁部(31)に掛止可能なフック部(10)と、前記フック部(10)に連設する親指掛け部(20)とを有し、前記親指掛け部(20)は飲食物容器(30)に装着した状態において飲食物容器(30)の外方に延出することを有することを特徴とする飲食物容器用指掛具である(請求項2)。
また、本発明は、飲食物容器(30)に対して着脱可能な指掛具であって、3方にそれぞれ延出する第1片部(11)、第2片部(12)及び第3片部(20)を少なくとも有して成り、第1片部(11)と第2片部(12)を対設して飲食物容器(30)の周縁部(31)に掛止可能なフック部(10)を構成し、前記フック部(10)に第3片部(20)を連設して親指掛け部(20)を構成し、前記親指掛け部(20)は飲食物容器(30)に装着した状態において飲食物容器の外方に延出することを特徴とする飲食物容器用指掛具である(請求項3)。
このように、本発明は飲食物容器の外方に延出する親指掛け部を有する指掛具であるから、親指掛け部に親指を掛けると共に、他の4本の指を飲食物容器の外周面ないし底面にあてて把持することができる。つまり、飲食物容器の周縁部に親指を掛けることなく把持できると共に、親指の先端を飲食物容器の内方に食み出すことなく把持できるので衛生的である。
そして、飲食物容器に対して着脱可能な指掛具であるから、飲食容器とは別に製造されるため飲食物容器の製造金型に変更を加える必要がなく、また、椀形食器を積み重ねて収納する場合でも指掛具が邪魔になることを起因として積み重ねて収納することが難しいという問題がなく、更に飲食物容器のデザイン自体に影響しないのでデザイン面での制約が殆どない。
なお、親指の先端が飲食物容器の内側に食み出さない構成としては、親指の平均的な内径を考慮して、親指掛け部の基端から先端までの幅を約15mm〜30mm程度にすることが好ましい。また或いは、飲食物容器に指掛具を装着した状態において、飲食物容器の周縁端の外側端から親指掛け部の先端までの幅(直線距離)を15mm〜30mmにするのが好ましい。
また、上記本発明において(請求項2、3において)、飲食物容器に指掛具を容易に装着する構造にするためには、フック部(10)を、飲食物容器(30)に装着した状態において、飲食物容器(30)の内側面(32)と対向する第1片部(11)と、前記第1片部(11)に対設されると共に飲食物容器(30)の外側面(33)と対向する第2片部(12)とを有し、第1片部(11)と第2片部(12)の間に飲食物容器(30)の周縁部(31)を挿入可能なフック部(10)に構成するのが好ましい(請求項4)。
また、上記本発明において(請求項2〜4において)、飲食物容器を把持した際、親指が飲食物容器の外周面に触れ得る状態を可及的に低減し、加熱調理された飲食物によって加熱された飲食物容器の熱さに耐えられず飲食物食器を手放して落下させてしまう可能性をさらに低減するためには、フック部(10)を、飲食物容器(30)の内側面(32)と対向する第1片部(11)と、前記第1片部(11)に対設されると共に飲食物容器(30)の外側面(33)と対向する第2片部(12)と、第1片部(11)と第2片部(12)とを連結すると共に飲食物容器(30)の周縁部(31)の端面(31)と対向する中間部(13)とを有する断面略コ字状の板体からなるフック部(10)であって、フック部(10)の中間部(13)又は第2片部(12)から第3片部(20)を延出して親指掛け部(20)を構成したことを特徴とする食物容器用指掛具にすることが好ましい(請求項5)。断面略コ字状の板体からなるフック部であって、フック部の中間部又は第2片部から第3片部を延出して親指掛け部を構成すると、加熱された飲食物容器の周縁部の端面及び外側面を板状のフック部によって被覆することによって遮熱作用を奏する。そして、そのフック部から更に外方に延出した親指掛け部に親指を掛けると、飲食物容器に接して多少なりとも加熱されるフック部に触れることなく親指を掛けて把持できるのである。さらに、例えば、板状のフック部ではなく、針金を折り曲げて形成した指掛具である場合等に比較していえば、飲食物容器と比較的広い面で接触することから、飲食物容器に傷がつき難く、また、親指を掛けた場合でも比較的広い面で接触することから親指の痛みが少ないという利点がある。
また、上記本発明において(請求項2〜5において)、飲食物容器に指掛具を装着した状態を比較的安定させて、親指を掛け易く飲食物用容器をより把持し易いようにするためには、フック部(10)を、飲食物容器(30)の内側面(32)と対接する第1片部(11)と、前記第1片部(11)に対設されると共に飲食物容器の外側面と対接する第2片部(12)とを有し、第1片部(11)と第2片部(12)の間で飲食物容器(30)の周縁部(31)を挟持するフック部(10)にするのが好ましい(請求項6)。
また、親指掛け部に掛けた親指が滑ってしまい、飲食物容器を手放して落下させてしまう可能性を低減することを考慮して、親指掛け部(20)の親指載置面(21)に滑り止め加工(6)を施すことが好ましい(請求項7)。また、親指掛け部に掛けた親指が飲食物容器の外側方向に移動するのを妨げると共に、親指を掛けて持ちやすくするためには、親指掛け部(20)の親指載置面(21)の外側端に突起部を設けることもできる。
また、衛生面をより考慮して、親指掛け部に掛けた親指が飲食物容器の内側方向に移動するのを妨げるための構成としては、フック部(10)又は親指掛け部(20)に突起部を設けることが好ましく(請求項8)、特に、指掛具を飲食物容器に装着した状態において、飲食物容器の内側に位置する部分を除くフック部の上面、又は、親指掛け部の基端付近の上面、に突起部を設けることが好ましい。
また、飲食者にとっては、給仕者の親指が視覚的に認識し難い方が衛生的な印象を与える場合も有り得ることから、親指の全部又は一部を覆うように、親指掛け部(20)を筒状体にするのが好ましい(請求項9)。
本発明は、既述の各構成により既述の各効果を奏する。
以下に、本発明の飲食物容器用指掛具を実施するための最良の形態としての実施例について詳細に説明する。
本発明に係る飲食物容器用指掛具は、家庭で素材から調理する手作りの食事をする「内食」、またレストランなどで食事をする「外食」のいずれにおいても利用できるものであるが、「外食」において有用である。法的な衛生管理義務が求められると共に、その評価も衛生面を中核とするサービスに大きく依存する「外食」においてこそ大きな利用効果が期待される。外食の評価は、厨房の衛生管理はもちろんのこと、給仕者のふるまい及び飲食者への対応、食器の持ち方及び運び方等のその他のサービスが衛生的ないし清潔であるか否かに大きく依存する。そして、顧客満足を得るためには、飲食物ないし厨房の衛星管理等のように飲食者の目に触れない部分よりもむしろ、飲食者の五感に直接訴えかける衛生的なサービスが重要とさえいえる場合がある。とりわけ、飲食物の品質よりも格式・伝統を含めたその他のサービスが重視され得る高級レストラン・ホテルにおいてはなお更である。したがって、給仕者が飲食者に対して飲食物を提供する際に、飲食物容器の周縁部に親指を掛けずに、飲食物容器に対して着脱可能な別体の指掛具に親指を掛けて給仕すれば、飲食者は視覚を通じて衛生的であることを直ちに認識させることができるので、顧客満足を得ることに大きく寄与するのである。
本発明に係る飲食物容器用指掛具が装着される飲食物容器は、主に、図3に示す皿形状、図2に示す椀形状ないし丼形状であり、陶磁器製、合成樹脂製、ガラス製等の飲食物容器である。
なお、図3に示した皿形状の食器の周縁から更に外方水平方向に延在する鍔部を備えた飲食物容器であっても本発明に係る飲食物容器用指掛具を装着することができ、この場合は、その鍔部の下面を「外側面」、上面を「内側面」と定義しておく。
図1〜図5に実施例1に係る飲食容器用指掛具を示す。
図1等に示すとおり、飲食容器用指掛具は、丼形状の飲食物容器(30)に対して着脱可能な指掛具である。飲食物容器(30)の上方に開いた飲食物投入口である開口の周縁部(31)を内外方向から挟持するフック部(10)と、前記フック部(10)に連設する親指掛け部(20)とからなる。
フック部(10)は、指掛具を飲食物容器(30)に装着するための構成である。フック部(10)は、先端がR形状に形成された板状体である第1片部(11)と、第1片部(11)と略同形状であってこれに対設する略同形状の第2片部(12)と、第1片部(11)上端と第2片部(12)の両上端を連結する中間部(13)とからなる、断面略コ字状体を基本的構成とする。
フック部(10)は、弾力性を有する樹脂製の薄板によって形成されるものであって、その弾性を利用して飲食物容器(30)の周縁部(31)を挟持可能に構成される。弾性材によって構成された第1片部(11)および第2片部(12)からなる2つの挟持板が、その先端部間で開閉されるように中間部(13)を介して連結され、飲食物容器(30)の周縁部(31)を挟持する。
フック部(10)は、後述する親指掛け部(20)も含めて、射出成形機のような樹脂成形手段によって成形されるが、ポリカーボネイト、ポリプロピレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS樹脂)など材料の種別は問わない。また、樹脂製に限るものではなく、意匠的なデザインや高級感を考慮して、ステンレス等の金属製や陶器製で成形しても良い。
第1片部(11)と第2片部(12)の間隙は、基端側(上端側)から先端側(下端側)に向けて除々に小さくなり、先端付近においてくびれ部(11a)、(12a)を形成して最小になり、次いで、くびれ部(11a)、(12a)から先端にかけて除々に大きくなるように形成される。第1片部(11)の先端と第2片部(12)の先端と間隙から、飲食物容器の周縁部(31)を挿入することにより、図2、3に示すように、丼や皿等の飲食物容器(30)に装着される。
なお、第1片部(11)の先端と第2片部(12)の先端は、装着容易性を考慮して、図2に示すように側断面視において略ハの字状に形成され、くびれ部(11a)、(12a)の間隙に比較して幅広に形成されているが、例えば、第1片部(11)のみを先端付近にくびれ部を形成して(第2片部(12)にはくびれ部(12a)を形成せずに)先端を幅広に形成することもできる。
フック部(10)が飲食物容器(30)に装着されると、飲食物容器(30)の周縁部(31)は、第1片部(11)および第2片部(12)によって挟持される。具体的には、フック部(10)の中間部(13)と飲食物容器の周縁部(31)の上端面(34)とが対接し、第1片部(11)の先端付近の一部が飲食物容器(30)の内側面(32)の一部に対接し、第2片部(12)の先端付近の一部が飲食物容器(30)の内側面(32)の一部に対接した状態になり、飲食物容器(30)の周縁部(31)は、第1片部(11)および第2片部(12)によって生じる所定圧によって挟持される。
なお、フック部(10)は、必ずしも所定圧で飲食物容器(30)の周縁部(31)を挟持するものに限るものではなく、飲食物容器(30)の周縁部(31)に引っ掛けて掛止するものであっても良い。
また、第1片部(11)および第2片部(12)によって挟持する構成として、第1片部(11)と第2片部(12)をスプリングバネ等の弾性部材で挟持方向に押圧付勢する構成を採用することもできる。例えば、第1片部(11)および第2片部(12)をヒンジ機構を介して開閉作動自在に対設し、両片を弾性部材によって挟持方向に付勢して飲食物容器の周縁部を挟持せしめる構成を採用することもできる。
親指掛け部(20)は、飲食物容器(30)を把持する場合に親指を掛けるための構成である。親指掛け部(20)は、フック部(10)に一体的に形成されるものであり、フック部(10)の中間部(13)の外側部(第2片部側)から、飲食物容器(30)の外側方向へ延出するように形成される。このようにして、図4に示されるとおり、3方にそれぞれ延出する第1片部(11)、第2片部(12)及び第3片部(20)を形成し、第1片部(11)と第2片部(12)を対設して飲食物容器(30)の周縁部(31)に挟持されるフック部(10)を構成すると共に、前記フック部(10)に第3片部(20)を連設して親指掛け部(20)を構成し、前記親指掛け部(20)は飲食物容器(30)に装着した状態において、飲食物容器(30)の外方に延出することになる。
なお、親指掛け部(20)は、フック部(10)の中間部(13)の外側部(第2片部側)を基端として、飲食物容器(30)の外側方向へ延出するように形成されているが、第2片部(12)の上側部(中間部に近接する側)を基端として、飲食物容器(30)の外側方向へ延出するように形成してもよい。
なお、断面略コ字状のフック部(10)のみからなる指掛部も想定し得るが、その場合は飲食物容器の周縁部に掛けた親指の先端が飲食物容器の内方に掛かる恐れが高い為、衛生的に好ましいものではない。
親指掛け部(20)は、先端がR形状に形成された板状体であるが、強度を考慮して、図2、3等に示すとおり、基端側から先端側にかけて補強部であるリブ部(22)を形成している。
また、親指掛け部(20)は、親指の先端が飲食物容器の内側にはみ出さないようにするために、親指の平均的な内径の大きさよりも若干余裕のある幅を有することが好ましく、飲食物容器(30)に指掛具を装着した状態において、飲食物容器(30)の周縁部(31)の外側端(点E1)から親指掛け部(20)の最も外側に位置する先端(T)までの直線距離を約30mmにしている。なお、親指載置面(21)の幅(基端から先端までの幅)を前記と同様に約30mmにしても良い。例えば、突起部(4)と親指掛け部(20)の境界(この場合、親指掛け部の基端に相当する。)から親指掛け部(20)の先端までの距離を約30mmにしても良い。或いは、指掛具のうち飲食物容器(30)の内側に位置する部分(図2でいえば、周縁部(31)の内側端(点E2)における垂線を境にして、飲食物容器内側方向領域に位置する部分)を除く部分の上面の水平距離を15mmから30mmにしても良い。
また、親指掛け部(20)に掛けた親指が不意に飲食物容器(30)の内側方向に移動することは衛生上好ましくないことから、飲食物容器(30)に指掛具を装着した状態において、フック部(10)のうち飲食物容器(30)の内側に位置する部分(図2でいえば、周縁部(31)の内側端(点E2)における垂線を境にして、飲食物容器内側方向領域に位置する部分)を除く部分の上面か、又は、親指掛け部(30)の基端側上面に突起部(4)を設けることが好ましい。本実施例では、図1及び2等に示すように、飲食物容器(30)の内側に位置する部分を除く部分である中間部(13)の略中央に凸形状の突条(4)を形成している。なお、突条(4)は、中間部(13)の長手方向幅の全幅に渡って形成されているが、長手方向幅の一部であっても良い。
また、親指掛け部(20)に掛けた親指が不意に親指掛け部(20)の外側方向に移動してしまい、飲食物容器(30)を手放して落下させてしまう危険性があることから、親指掛け部(20)は、親指載置面(21)を先端側が立ち上がるように湾曲させ、基端側(内側)よりも先端側を高く形成している。なお、親指掛け部(20)に掛けた親指が不意に親指掛け部(20)の外側方向に移動するのを防止できれば良いことから、図6のように、親指掛け部(20)の先端付近に凸形状の突条(4´)を設けても良い。また、図12に示すように、親指掛け部を断面円弧状に形成して、円弧状の内側端(4´)を親指載置面の最下位面よりも高く形成すると共に、円弧状の外側端を円弧状の内側端よりも高く形成して、親指の脱落防止を阻止することもできる。
また、図5のように親指載置面(21)のうち最も下位となる高さが飲食物容器(30)の周縁部(31)の内側端(点E2)の高さよりも低い場合は、容器を把持し難い場合があることから、把持し易さを考慮して、親指掛け部(20)に、周縁部(31)の内側端(点E2)又は/及び外側端(点E1)の高さよりも高い載置面を有する構成とするのが好ましい。例えば、図4、6のように、親指掛け部(20)のうち最も下位となる高さを、飲食物容器(30)の周縁部(31)の内側端(点E2)、外側端(点E1)の高さよりも高く設定することができる。
また、親指掛け部(20)の親指載置面(21)は、図1に示すように、文字、記号、図形などの表字体(5)を印刷等によって付することができ、飲食店であれば店名やマーク、ホテルのレストランであればホテル又はレストランの名称又はマークを付することができる。また、飲食店やホテルのように飲食物を提供するものに限らず、企業の販促用ノベルティ商品として用いる場合は、当該企業の名称やマークを付することもできる。
図7に実施例2を示す。この飲食容器用指掛具は、飲食物容器の周縁部(31)の湾曲面に沿ってフック部が弾力的に変形して装着し易いように、第1片部又は/及び第2片部を複数に分割した構成にしており、第1片部(11)及び第2片部(12)に切り欠いたスリット(S)を設けたものである。
第1片部(11)及び第2片部(12)のそれぞれ略中央部分を先端から基端方向に切り欠いて、第1片部(11)及び第2片部(12)の先端から基端方向幅の略半分程度の幅で、先端幅の略3分の1程度の幅のスリット(S)を形成している。なお、第1片部(11)又は第2片部(12)の一方にのみスリットを設けても良く、また、スリットの前記各幅、数は問わない。
図8に実施例3を示す。この飲食容器用指掛具は、親指掛け部(20)に掛けた親指が滑ってしまい、飲食物容器(30)を手放して落下させてしまう可能性を低減することを考慮して、親指掛け部(20)の親指載置面(21)に滑り止め加工(6)を施したものである。滑り止め加工(6)は、親指掛け部(20)を弾性に富んだ材料で形成したり、また、摩擦の大きい材料を含む塗料、例えば、ウレタン系塗料やゴム系塗料を塗布したり、その表面を粗面加工する等して表面の摩擦係数を大きくするようにして構成する。
図9に実施例4を示す。この飲食容器用指掛具は、合成樹脂で成形された指掛具であれば問題ないかもしれないが、例えば、金属製又は陶器製で成形された指掛具の場合は、飲食物容器と指掛具との接触によって飲食物容器に傷ついたり破損したりする可能性があるため、フック部(10)と飲食物容器(30)と対向する面ないし接触し得る内側面(11b),(12b),(13b)にクッション部(7)を設けたものである。クッション部(7)は緩衝作用を奏するものであれば良く、樹脂等の弾性体を用いることができ、具体的にはシリコンゴム、天然ゴム又は合成ゴム等である。なお、飲食物容器と対向する面にクッション部(7)を設ける場合、必ずしも対向する面の全部(全面)に設ける必要はなく、着脱容易性を考慮すれば、摩擦を低減するためにその一部に設けても良い。
図10、11に実施例5を示す。飲食者にとっては、給仕者の親指が視覚的に認識し難い方が衛生的な印象を与える場合も有り得ることから、この飲食容器用指掛具は、親指の全部又は一部を覆うように、親指掛け部(20)を筒状体に形成したものである。給仕者はこの筒状体に親指を挿入して指を掛けるので、親指の全部又は一部が親指掛け部(20)に被覆されるため、外部から親指の全部又は一部が見えなくなり、視覚的に衛生的な印象を与えることができる。なお、筒状体の内径は、親指の平均的な内径を考慮して、約15mm〜30mm程度である。また、筒状であれば良く、丸筒状のみならず角筒状でも他の形状でもよい。
実施例1の斜視図 実施例1の斜視図 実施例1の側面図 実施例1の使用状態を示す断面図 実施例1の使用状態を示す断面図 他の実施例の使用状態を示す断面図 実施例2の斜視図 実施例3の使用状態を示す断面図 実施例4の使用状態を示す断面図 実施例5の斜視図 実施例5の使用状態を示す断面図 他の実施例の斜視図
符号の説明
10 フック部
20 親指掛け部
30 飲食物容器

Claims (9)

  1. 親指掛け部を有すると共に飲食物容器に着脱可能な指掛具であって、親指掛け部(20)は、飲食物容器(30)に装着した状態において飲食物容器(30)の外方に延出することを特徴とする飲食物容器用指掛具。
  2. 飲食物容器(30)に対して着脱可能な指掛具であって、飲食物容器(30)の周縁部(31)に掛止可能なフック部(10)と、前記フック部(10)に連設する親指掛け部(20)とを有し、前記親指掛け部(20)は飲食物容器(30)に装着した状態において飲食物容器(30)の外方に延出することを有することを特徴とする飲食物容器用指掛具。
  3. 飲食物容器(30)に対して着脱可能な指掛具であって、3方にそれぞれ延出する第1片部(11)、第2片部(12)及び第3片部(20)を少なくとも有して成り、第1片部(11)と第2片部(12)を対設して飲食物容器(30)の周縁部(31)に掛止可能なフック部(10)を構成し、前記フック部(10)に第3片部(20)を連設して親指掛け部(20)を構成し、前記親指掛け部(20)は飲食物容器(30)に装着した状態において飲食物容器の外方に延出することを特徴とする飲食物容器用指掛具。
  4. フック部(10)は、飲食物容器(30)に装着した状態において、飲食物容器(30)の内側面(32)と対向する第1片部(11)と、前記第1片部(11)に対設されると共に飲食物容器(30)の外側面(33)と対向する第2片部(12)とを有し、第1片部(11)と第2片部(12)の間に飲食物容器(30)の周縁部(31)を挿入可能なフック部(10)であることを特徴とする請求項2又は3に記載の飲食物容器用指掛具。
  5. フック部(10)を、飲食物容器(30)の内側面(32)と対向する第1片部(11)と、前記第1片部(11)に対設されると共に飲食物容器(30)の外側面(33)と対向する第2片部(12)と、第1片部(11)と第2片部(12)とを連結すると共に飲食物容器(30)の周縁部(31)の端面(31)と対向する中間部(13)とを有する断面略コ字状の板体からなるフック部(10)であって、フック部(10)の中間部(13)又は第2片部(12)から第3片部(20)を延出して親指掛け部(20)を構成したことを特徴とする請求項2〜4に記載の食物容器用指掛具。
  6. フック部(10)を、飲食物容器(30)の内側面(32)と対接する第1片部(11)と、前記第1片部(11)に対設されると共に飲食物容器の外側面(33)と対接する第2片部(12)とを有し、第1片部(11)と第2片部(12)の間で飲食物容器(30)の周縁部(31)を挟持するフック部(10)であることを特徴とする請求項2〜5に記載の食物容器用指掛具。
  7. 親指掛け部(20)の親指載置面(21)に滑り止め加工(6)を施したことを特徴とする請求項1〜6に記載の食物容器用指掛具。
  8. 指掛具を飲食物容器に装着した状態において、飲食物容器の内側に位置する部分を除くフック部(10)の上面又は親指掛け部(20)の基端付近の上面に突起部(4)を設けたことを特徴とする請求項1〜7に記載の食物容器用指掛具。
  9. 親指掛け部(20)が筒状体であることを特徴とする請求項1〜8に記載の食物物器用指掛具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB2494901A (en) * 2011-09-23 2013-03-27 Paul Alexander Roberts Detachable bowl handles

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