JP6259257B2 - ゲーブルトップ型容器 - Google Patents

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本発明は、牛乳やジュース等の飲料液体を収容するゲーブルトップ型容器に関する。
従来、牛乳カートンに代表される飲料用の紙容器としては、表裏面に熱可塑性樹脂を積層した板紙素材で構成されるゲーブルトップ型容器がある。このゲーブルトップ型容器は、飲料液体が収容される角筒状の筒状胴部と、この筒状胴部の上端に連接していると共に開封部側および非開封部側を有する切妻屋根とを備える。切妻屋根は、一対の切妻屋根パネルと、この一対の切妻屋根間に水平方向の罫線により内向きに折り込まれた一対の妻壁パネルと、これらの上端を接合して形成されるトップシールとを備える(特許文献1参照)。このようなゲーブルトップ型容器の開封は次の通りに行う。まず、一対の切妻屋根パネルの間に指を差し入れつつ、これら切妻屋根パネルをそれぞれ挟み持って左右方向に離反させ、開封部側でトップシールを剥がしながら妻壁パネルを折り返して前方に突出させる。このようにして開封部を開封する。
実開平7−33820号公報
前述したゲーブルトップ型容器は、開封部側と非開封部側とが対称かつ同形状をしている。このため、開封部側と非開封部側とを判別し難く、開封部側ではなく非開封部側が誤って開封されてしまう虞がある。そこで、非開封部側が誤って開封されるのをなくすため、開封部側と非開封部側とでトップシールの接合強度を異ならせることが考えられる。つまり、前述したゲーブルトップ型容器では、トップシールの開封部側に剥離ニスをコートするなどして接合強度が非開封部側よりも低くされる。しかし、このような構成でも、開封部側と非開封部側との形状は同じであるため、これらの接合強度の差が認識されないまま、非開封部側が誤って開封されてしまう可能性がある。
また、ゲーブルトップ型容器の一つとしての牛乳容器には、トップシールの非開封部側にJAS法(農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS: Japanese Agricultural Standard))に則った切り欠きが設けられる。この切り欠きは、視覚障害者でも、様々な容器の中から牛乳容器を識別可能にすることを目的として牛乳容器だけに設けられる。しかし、この切り欠きは、牛乳以外の飲料容器への使用が禁じられているため、これを牛乳容器以外の様々なゲーブルトップ型容器に採用することはできない。また、この切り欠きに対する健常者の認知度は未だ高いとはいえない。さらに、この切り欠きは、視覚により識別可能であるが、ゲーブルトップ型容器の開封時にほとんど触られないトップシールに設けられるため、開封部側と非開封部側との開封作業に触覚的な差異が生じ難い。従って、この切り欠きでは、ゲーブルトップ型容器の開封部側と非開封部側とを触覚により判別することは困難である。これは、ゲーブルトップ型容器の開封部側に「あけくち」と表記しても同様に、触覚による判別は困難である。
本発明の目的は、開封部側と非開封部側とを触覚により簡単に判別できるゲーブルトップ型容器を提供するところにある。
本発明は以下の構成によるものである。
(1)筒状胴部と、前記筒状胴部の下端に連接した底部と、前記筒状胴部の上端に連接しているとともに、前後方向で対向する開封部側および非開封部側を有する切妻屋根とを備え、前記切妻屋根は、左右方向で互いに対向する一対の切妻屋根パネルと、左右方向に交差する前後方向で互いに対向すると共に前記一対の切妻屋根パネルの間に折り込まれる一対の妻壁パネルと、前記一対の切妻屋根パネルの上端と前記一対の妻壁パネルの上端とが接合されて形成されるトップシールとで構成されるゲーブルトップ型容器であって、前記一対の妻壁パネルには、左右方向外側から左右方向内側に向かって水平方向に対して上方に傾斜して延びる一対の折込線がそれぞれ形成され、一対の妻壁パネルを展開状態において比較した際、非開封部側の前記折込線は、開封部側の前記折込線よりも左右方向内側を通るように形成され、非開封部側の前記妻壁パネルには、非開封部側の前記折込線に接し、かつ、前記折込線と非開封部側の前記妻壁パネルの左右方向外側かつ上方の隅部とを結ぶ折曲補助線が形成されていることを特徴とするゲーブルトップ型容器。
(2)上記(1)に記載のゲーブルトップ型容器において、非開封部側の前記折込線は、その上端および下端を結ぶ仮想直線に対して左右方向内側を通って形成されることを特徴とするゲーブルトップ型容器。
(3)上記(2)に記載のゲーブルトップ型容器において、非開封部側の前記一対の折込線の上端は互いに同位置にあり、非開封部側の前記一対の折込線の上端および下端をそれぞれ結んだ直線と前記一対の折込線の下端同士を結んだ直線とによって構成される三角形の面積に対する、非開封部側の前記一対の折込線と前記一対の折込線の下端同士を結ぶ直線とに囲まれる面積の割合が90%以下であることを特徴とするゲーブルトップ型容器。
)上記(1)から()のいずれかに記載のゲーブルトップ型容器において、非開封部側の前記妻壁パネルには、非開封部側の前記一対の折込線を互いに結ぶ水平な折曲補助線が形成されることを特徴とするゲーブルトップ型容器。
)請求項(1)から()のいずれかに記載のゲーブルトップ型容器において、非開封部側の前記妻壁パネルと前記筒状胴部との境界には、下に向かって凸曲線状の頂部横折線が設けられていることを特徴とするゲーブルトップ型容器。
本発明によれば、開封部側と非開封部側とを触覚により簡単に判別できるゲーブルトップ型容器を提供できる。
本発明の第一実施形態を示す斜視図。 第一実施形態を示す展開図。 第一実施形態の後面の要部を示す説明図。 第一実施形態の前面の要部を示す説明図。 本発明の第二実施形態を示す斜視図。 第二実施形態を示す展開図。 第二実施形態の後面の要部を示す説明図。 本発明の第三実施形態を示す斜視図。 第三実施形態を示す展開図。 第三実施形態の後面の要部を示す説明図。 本発明の第四実施形態を示す斜視図。 第四実施形態を示す展開図。 第四実施形態の後面の要部を示す説明図。 本発明の変形例を示す斜視図。
本発明のゲーブルトップ型容器は、筒状胴部と、前記筒状胴部の下端に連接した底部と、前記筒状胴部の上端に連接しているとともに、前後方向で対向する開封部側および非開封部側を有する切妻屋根とを備え、前記切妻屋根は、左右方向で互いに対向する一対の切妻屋根パネルと、左右方向に交差する前後方向で互いに対向すると共に前記一対の切妻屋根パネルの間に折り込まれる一対の妻壁パネルと、前記一対の切妻屋根パネルの上端と前記一対の妻壁パネルの上端とが接合されて形成されるトップシールとで構成されるゲーブルトップ型容器であって、前記一対の妻壁パネルには、左右方向外側から左右方向内側に向かって水平方向に対して上方に傾斜して延びる一対の折込線がそれぞれ形成され、一対の妻壁パネルを展開状態において比較した際、非開封部側の前記折込線は、開封部側の前記折込線よりも左右方向内側を通るように形成されていることを特徴とする。
このような本発明では、非開封部側の妻壁パネルは、左右方向内側を通って形成されている折込線に沿って谷折りされて一対の切妻屋根パネル間に折り込まれるため、一対の切妻屋根パネルの間で非開封部側の妻壁パネルに囲まれる空間は狭く形成される。この空間は、一対の切妻屋根パネルの間で開封部側の妻壁パネルに囲まれる空間よりも狭い。
このように構成されたゲーブルトップ型容器の非開封部側では、一対の切妻屋根パネルの間に指(親指など)を差し入れにくく、一対の切妻屋根パネルの非開封部側の部分も親指および人差し指などにより挟み持ちしにくい。このように非開封部側は開封しづらく構成される。これに対し、開封部側では、一対の切妻屋根パネルの間に指を差し入れやすく、一対の切妻屋根パネルの開封部側の部分も親指および人差し指などにより挟み持ちしやすい。このように開封部側は非開封部側に対して開封しやすく構成される。従って、非開封部側と開封部側とを触覚により簡単に判別できる。
また、このようなゲーブルトップ型容器によれば、開封時における一連の動作において開封部側と非開封部側とが触覚により判別可能に構成されているため、非開封部側であることに気付かれずに誤って開封される可能性を大幅に減少できる。
本発明の非開封部側の前記折込線は、その上端および下端を結ぶ仮想直線に対して左右方向内側を通って形成されることが好ましい。
このような構成によれば、非開封部側の妻壁パネルが一対の切妻屋根パネルから左右方向内側に離れた位置で折込線に沿って折られるため、非開封部側から一対の切妻屋根パネルの間に指を差し入れにくく、一対の切妻屋根パネルの非開封部側を挟み持ちにくい。従って、触覚により非開封部側を簡単に判別できる。
本発明のゲーブルトップ型容器では、非開封部側の前記一対の折込線の上端は互いに同位置にあり、非開封部側の前記一対の折込線の上端および下端をそれぞれ結んだ直線と前記一対の折込線の下端同士を結んだ直線とによって構成される三角形の面積に対する、非開封部側の前記一対の折込線と前記一対の折込線の下端同士を結ぶ直線とに囲まれる面積の割合が90%以下であることが好ましい。
このような構成によれば、一対の切妻屋根パネルの間で非開封部側の妻壁パネルに囲まれる空間を十分に狭くすることができ、非開封部側をより簡単に判別できる。
本発明の非開封部側の前記妻壁パネルには、非開封部側の前記折込線に接し、かつ、前記折込線と非開封部側の前記妻壁パネルの隅部とを結ぶ折曲補助線が形成されることが好ましい。
このような構成では、非開封部側の妻壁パネルがその折込線に沿って折り込まれる際、この妻壁パネルの折込線よりも左右方向外側の部分に撓みが生じるが、この撓みを利用して前記部分を折曲補助線に沿って所定位置で折り曲げることができる。これにより、非開封部側を所定形状に形成できる。
本発明の非開封部側の前記妻壁パネルには、非開封部側の前記一対の折込線を互いに結ぶ水平な折曲補助線が形成されることが好ましい。
このような構成では、非開封部側の妻壁パネルがその折込線に沿って折り込まれる際、この妻壁パネルの左右方向内側の部分に撓みが生じるが、この撓みを利用して前記部分を水平な折曲補助線に沿って所定位置で折り曲げることができる。これにより、非開封部側を所定形状に形成できる。
本発明のゲーブルトップ型容器では、非開封部側の前記妻壁パネルと前記筒状胴部との境界には、下に向かって凸曲線状の頂部横折線が設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、非開封部側の妻壁パネルを、皺等を発生させずに無理なく折り込むことができる。
[第一実施形態]
以下、本発明の第一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態のゲーブルトップ型容器1を後方から見た状態を示す斜視図である。図2は、ゲーブルトップ型容器1を示す展開図である。図3は、ゲーブルトップ型容器1の後面の要部を示す説明図である。図4は、ゲーブルトップ型容器1の前面の要部を示す説明図である。図1において、矢印Xがゲーブルトップ型容器1の前後方向であり、矢印Yが左右方向であり、矢印Zが縦方向である。X,Y,Zで示す方向は互いに直交している。
図1〜図4において、本実施形態のゲーブルトップ型容器1は、牛乳やジュース等の飲料液体を収容する容器であり、角筒状の筒状胴部2と、筒状胴部2の下端に連接した底部3と、筒状胴部2の上端に連接した切妻屋根4とを備える。筒状胴部2は、所定の収容容積を有する。切妻屋根4は、前後方向の前方側に開封部4Bを有し、後方側に非開封部4Aを有する。ゲーブルトップ型容器1は、開封部4B側で開封されることで注ぎ口が形成される。なお、ゲーブルトップ型容器1は、表裏面に熱可塑性樹脂を積層した板紙素材で構成される。
筒状胴部2は、胴部縦折線20を介して連なる四つの胴部パネル21,22,23,24と、胴部パネル21にシール縦折線20Aを介して連なった縦方向に延びたシールパネル25とを備える。展開した状態において筒状胴部2の一方の端縁側を形成する胴部パネル24の側縁部24Aは、シールパネル25に加熱により接合される。この接合により、胴部パネル21,22,23,24は、角筒状の筒状胴部2を形成する(図1参照)。
底部3は、図2に示すように、筒状胴部2の下端に底部横折線30を介してそれぞれ連接した互いに連なる四つの底部パネル31,32,33,34と、底部パネル31にシール縦折線35Aを介して連なったシールパネル35とを備える。底部パネル31,32,33,34は、胴部パネル21,22,23,24の下端に底部横折線30を介してそれぞれ連接している。シールパネル35の上端はシールパネル25の下端に連接している。底部パネル31,33には、谷折線31C,33Cが形成されている。底部パネル34の側縁部34Aは、シールパネル35に加熱により接合される。底部パネル31,33は、筒状胴部2が角筒状に形成された状態において底部パネル32,34間に底部横折線30により内向きに折り込まれ、谷折線31C,33Cに沿って谷折りされることで、底部パネル32,34と重ね合わされる。底部パネル31,32,33,34の重ね合わせ部分全体は互いに加熱によりシールされる。
切妻屋根4は、筒状胴部2の上端に頂部横折線40(40A,40B)を介してそれぞれ連接した互いに連なる一対の妻壁パネル41,43および一対の切妻屋根パネル42,44と、妻壁パネル41にシール縦折線45Aを介して連なったシールパネル45とを備える。非開封部4Aを構成する妻壁パネル41は後方に位置し、開封部4B側を構成する妻壁パネル43は前方に位置する。妻壁パネル41,43は、胴部パネル21,23の上端に妻壁パネル側の頂部横折線40Aを介してそれぞれ連接している。シールパネル45の下端はシールパネル25の上端に連接している。切妻屋根パネル42,44は、胴部パネル22,24の上端に切妻屋根パネル側の頂部横折線40Bを介してそれぞれ連接している。妻壁パネル41,43は前後方向で互いに対向し、切妻屋根パネル42,44は左右方向で互いに対向している。切妻屋根パネル44の側縁部44Aは、シールパネル45に加熱により接合される。
頂部横折線40Aは、左右方向に水平に延び、妻壁パネル41および胴部パネル21の境界と、妻壁パネル43および胴部パネル23の境界とにそれぞれ設けられている。頂部横折線40Bは、前後方向に水平に延び、切妻屋根パネル42および胴部パネル22の境界と、切妻屋根パネル44および胴部パネル24の境界とにそれぞれ設けられている。
妻壁パネル41には、図2,図3に示すように、一対の折込線411と、折込線411に対して左右方向外側に位置している直線状の一対の折曲補助線412と、折込線411に対して左右方向内側に位置している直線状の折曲補助線413と、水平方向に延びる山折線41Cとが形成されている。また、妻壁パネル41は、山折線41Cの上方に位置し、かつ筒状胴部2が角筒状に形成された状態において切妻屋根パネル44側に位置するトップ部41Aと、トップ部41Aに隣接するとともに、山折線41Cの上方に位置し、かつ切妻屋根パネル42側に位置するトップ部41Bとを備える。
一対の折込線411は、左右方向外側から左右方向内側に向かって水平方向に対して上方に傾斜し、それぞれ二本の直線411A,411Bによって互いに折曲した形状に構成されている。直線411Aは直線411Bに対して上方に位置し、一対の折込線411の互いの折曲部分は、折込線411の下端および上端を結ぶ仮想直線41Eに対して内側に位置している。一対の折込線411の下端(直線411Bの下端)は、胴部縦折線20および頂部横折線40Aの交点Aにそれぞれ位置している。一対の折込線411の上端(直線411Aの上端)は同位置にあり、山折線41Cの中央の交点Bに位置している。なお、図3において、直線411Aは折曲補助線412と重なって示される。
一対の折曲補助線412は、左右方向外側から左右方向内側に向かって水平方向に対して下方に傾斜して延びている。折曲補助線412の上端は、山折線41Cと妻壁パネル41の隅部との交点Cにそれぞれ位置している。折曲補助線412のそれぞれの下端は、折込線411の折曲部分、すなわち直線411Aおよび直線411Bの交点Dに位置している。
折曲補助線413は、左右方向に水平に延び、一対の折込線411を互いに結んでいる。折曲補助線413の両端は、前述した交点Dにそれぞれ位置している。
一対の折込線411の上端および下端をそれぞれ結ぶ直線と一対の折込線411の下端同士を結ぶ直線とによって構成される三角形の面積に対する、一対の折込線411とこれらの下端同士を結ぶ直線とに囲まれる面積の割合は、90%以下である。
妻壁パネル43には、水平方向に延びる山折線43Cと、左右方向外側から左右方向内側に向かって水平方向に対して上方に傾斜して延びる一対の折込線431とが形成されている。また、妻壁パネル43は、山折線43Cの上方に位置し、かつ切妻屋根パネル42側に位置するトップ部43Aと、トップ部43Aに隣接するとともに、山折線43Cの上方に位置し、かつ筒状胴部2が角筒状に形成された際に隣接する切妻屋根パネル44側に位置するトップ部43Bとを備える。
一対の折込線431の下端は、胴部縦折線20、頂部横折線40Aの交点Eにそれぞれ位置している。一対の折込線431の上端は同位置にあり、山折線43Cの中央の交点Fに位置している。一対の折込線431は、交点E,Fを結ぶ仮想直線と同一の直線で構成されている。ここで、図2に示す展開状態で妻壁パネル41,43を重ね合わせて比較すると、折込線411は、折込線431よりも左右方向内側に位置している。これにより、ゲーブルトップ型容器1の形成時において、切妻屋根パネル42,44間に折り込まれた妻壁パネル41で囲まれてなる空間は、切妻屋根パネル42,44間に折り込まれた妻壁パネル43で囲まれてなる空間よりも狭く形成される。
切妻屋根パネル42には、水平方向に延びる谷折線42Cと、水平方向に対して傾斜して延びる谷折線42Dとが形成されている。切妻屋根パネル42は、谷折線42Cの上方に位置するトップ部42Bを備える。
切妻屋根パネル44には、水平方向に延びる谷折線44Cと、水平方向に対して傾斜して延びる谷折線44Dとが形成されている。切妻屋根パネル44は、谷折線44Cの上方に位置するトップ部44Bを備える。なお、切妻屋根パネル42,44は開封部4B側と非開封部4A側とで対称に形成されている。
筒状胴部2が角筒状に形成された状態において、妻壁パネル41は、折込線411で谷折りされながら頂部横折線40Aにより内向きに折り曲げられて、切妻屋根パネル42,44の間に折り込まれる。折込線411で谷折りされる際、妻壁パネル41は、折曲補助線412で山折りされ、折曲補助線413で谷折りされて、前述した折込線411での折り曲げを補助する。妻壁パネル43は、折込線431で谷折りされながら頂部横折線40Aにより内向きに折り曲げられて、切妻屋根パネル42,44の間に折り込まれる。切妻屋根パネル42,44は、妻壁パネル41,43の折り込みに連動して頂部横折線40Bにより内向きに折り曲げられる。
そして、切妻屋根パネル42,44は、谷折線42C,44Cに沿ってそれぞれ谷折りされ、かつ妻壁パネル41,43は、山折線41C,43Cに沿ってそれぞれ山折りされ、トップ部42B,44Bの間にトップ部41A,41B,43A,43Bを介在させる。この際、トップ部41A,43Bはトップ部44Bの内側に接触され、トップ部41B,43Aはトップ部42Bの内側に接触される。そして、これらのトップ部41A,41B,42B,43A,43B,44Bは加熱により互いに接合されることでトップシール46を形成する。トップシール46は、その開封部4Bに剥離ニスがコートされて接合強度が非開封部4Aよりも弱くなっている。トップシール46は、開封部4B側と非開封部4A側とで互いに等しい縦方向における接合幅を有している。
このように構成されたゲーブルトップ型容器1では、トップシール46の開封部4B側のシールが剥がされ、妻壁パネル43が前方に折り返されることで、開封部4B側が開封され、開封部4Bに注ぐ口が形成される。これにより、内部の飲料液体を注ぐことが可能な状態になる。
以上のような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(1)妻壁パネル41,43は、その折込線411,431に沿って谷折りされて切妻屋根パネル42,44間に折り込まれるため、切妻屋根パネル42,44の間で妻壁パネル41に囲まれる空間は狭く形成される。この空間は、切妻屋根パネル42,44の間で開封部4B側の妻壁パネル43に囲まれる空間よりも狭い。
このように構成されたゲーブルトップ型容器1の非開封部4A側では、切妻屋根パネル42,44の間に親指などを差し入れにくく、切妻屋根パネル42,44の非開封部4A側の部分も親指および人差し指などにより挟み持ちしにくい。このように非開封部側は開封しづらく構成される。これに対し、開封部4B側では、切妻屋根パネル42,44の間に指を差し入れやすく、切妻屋根パネル42,44の開封部4B側の部分も親指および人差し指などにより挟み持ちしやすい。このように開封部4B側は非開封部4A側に対して開封しやすく構成される。従って、非開封部4A側と開封部4B側とを触覚により簡単に判別できる。
また、このようなゲーブルトップ型容器1によれば、開封時における一連の動作において開封部4B側と非開封部4A側とを触覚により判別可能に構成されているため、非開封部4A側であることに気付かれずに誤って開封される可能性を大幅に減少できる。
(2)非開封部4A側の妻壁パネル41が切妻屋根パネル42,44から左右方向内側に離れた位置で折込線411に沿って折られるため、非開封部4A側から切妻屋根パネル42,44の間に指を差し入れにくく、切妻屋根パネル42,44の非開封部4A側を挟み持ちにくい。従って、触覚により非開封部4A側を簡単に判別できる。
(3)前記実施形態では、折込線411の上端)および下端をそれぞれ結んだ直線と一対の折込線411の下端同士を結ぶ直線とによって構成される三角形の面積に対する、折込線411とこの折込線411の下端同士を結ぶ頂部横折線40Aとに囲まれる面積の割合が90%以下である。このため、切妻屋根パネル42,44の間で非開封部4A側の妻壁パネル41に囲まれる空間を十分に狭くでき、非開封部4A側をより簡単に判別できる。
(4)前記実施形態では、妻壁パネル41に折曲補助線412が形成されている。このため、妻壁パネル41がその折込線411に沿って折り込まれる際、折込線411よりも左右方向外側の部分に生じる撓みを利用して、前述した部分を折曲補助線412に沿って所定位置で折り曲げることができる。これにより、非開封部4A側を所定形状に形成できる。
(5)前記実施形態では、妻壁パネル41に折曲補助線413が形成されている。このため、妻壁パネル41がその折込線411に沿って折り込まれる際、妻壁パネル41の左右方向内側の部分に生じる撓みを利用して、前述した部分を水平な折曲補助線413に沿って所定位置で折り曲げることができる。これにより、非開封部4A側を所定形状に形成できる。
[第二実施形態]
以下、本発明の第二実施形態を図面に基づいて説明する。
図5〜図7に示す第二実施形態に係るゲーブルトップ型容器1Aは、ゲーブルトップ型容器1と同様の基本構成を備えている。
ただし、一対の折込線411は三本の直線411A,411B,411Cによってそれぞれ構成されている。左右一方側の折込線411は、上端が共通の交点Cに位置する二本の折曲補助線412にそれぞれ接し、左右他方側の折込線411は、上端が共通の交点Cに位置する他の二本の折曲補助線412にそれぞれ接している。そして、前述した折曲補助線412の下端は、二本の折曲補助線413でそれぞれ結ばれている。
このように構成されたゲーブルトップ型容器1Aでも、ゲーブルトップ型容器1と同様の作用効果を発揮できる。
[第三実施形態]
以下、本発明の第三実施形態を図面に基づいて説明する。
図8〜図10に示す第三実施形態に係るゲーブルトップ型容器1Bは、ゲーブルトップ型容器1と同様の基本構成を備えている。
ただし、一対の折込線411は、四本の直線411A,411B,411C,411Dによってそれぞれ構成されている。四本の直線411A,411B,411C,411Dのうち最も上方に位置する直線411Aは、水平方向に対して傾斜してそれぞれ別個に設けられてもよいが、ここでは、縦方向に沿って延びた共通の直線によって構成されている。左右一方側の折込線411には、上端が共通の交点Cに位置する三本の折曲補助線412のそれぞれが接し、左右他方側の折込線411には、上端が共通の交点Cに位置する他の三本の折曲補助線412のそれぞれが接している。そして、前述した三本のうち下方側の二本の折曲補助線412の下端は、二本の折曲補助線413でそれぞれ結ばれている。
このように構成されたゲーブルトップ型容器1Bでも、ゲーブルトップ型容器1と同様の作用効果を発揮できる。
[第四実施形態]
以下、本発明の第四実施形態を図面に基づいて説明する。
図11〜図13に示す第四実施形態に係るゲーブルトップ型容器1Cは、ゲーブルトップ型容器1と同様の基本構成を備えている。
ただし、一対の折込線411は、複数の直線ではなく左右方向内側に向かって凸状の曲線によって構成されている。そして、折曲補助線412,413の構成は省かれている。
このように構成されたゲーブルトップ型容器1Cでも、ゲーブルトップ型容器1と同様の作用効果を発揮できる。
[変形例]
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、妻壁パネル41と筒状胴部2との境界に設けられる頂部横折線40Aは直線によって構成されているが、これに限定されず、例えば曲線によって構成されていてもよい。この曲線は、例えば図14に示すように下に向かって凸状の曲線であってもよい。この構成によれば、妻壁パネル41を、皺等を発生させずに無理なく折り込むことができる。
前記実施形態では、一対の折込線411が二〜四本の直線によってそれぞれ構成されているが、これに限定されず、例えば、五本以上の複数の直線、または曲線によって構成されていてもよい。
前記実施形態では、シールパネル25,45は同幅をもって形成されているが、これに限定されず、例えば、シールパネル25,45と頂部横折線40とが重ねられる部分の幅が所定長さにわたって狭く形成されていてもよい。これにより、前述した部分を無理なく簡単に折り曲げることができる。
前記実施形態では、トップシール46は、開封部4B側と非開封部4A側とで互いに等しい接合幅を有しているが、これに限定されず、例えば、非開封部4A側よりも開封部4B側で狭い接合幅を有していてもよい。
本発明は、牛乳やジュース等の飲料液体が収容される筒状胴部と、開封部4B側と非開封部4A側とを有する切妻屋根とを備えた様々なゲーブルトップ型容器に利用できる。
1,1A,1B,1C…ゲーブルトップ型容器、2…筒状胴部、21〜24…胴部パネル、25,35,45…シールパネル、3…底部、31〜34…底部パネル、4…切妻屋根、4A…非開封部、4B…開封部、40,40A,40B…頂部横折線、41,43…妻壁パネル、411,431…折込線、412,413…折曲補助線、42,44…切妻屋根パネル、46…トップシール。

Claims (5)

  1. 筒状胴部と、前記筒状胴部の下端に連接した底部と、前記筒状胴部の上端に連接しているとともに、前後方向で対向する開封部側および非開封部側を有する切妻屋根とを備え、前記切妻屋根は、左右方向で互いに対向する一対の切妻屋根パネルと、左右方向に交差する前後方向で互いに対向すると共に前記一対の切妻屋根パネルの間に折り込まれる一対の妻壁パネルと、前記一対の切妻屋根パネルの上端と前記一対の妻壁パネルの上端とが接合されて形成されるトップシールとで構成されるゲーブルトップ型容器であって、
    前記一対の妻壁パネルには、左右方向外側から左右方向内側に向かって水平方向に対して上方に傾斜して延びる一対の折込線がそれぞれ形成され、
    一対の妻壁パネルを展開状態において比較した際、非開封部側の前記折込線は、開封部側の前記折込線よりも左右方向内側を通るように形成され
    非開封部側の前記妻壁パネルには、非開封部側の前記折込線に接し、かつ、前記折込線と非開封部側の前記妻壁パネルの左右方向外側かつ上方の隅部とを結ぶ折曲補助線が形成されていることを特徴とするゲーブルトップ型容器。
  2. 請求項1に記載のゲーブルトップ型容器において、
    非開封部側の前記折込線は、折曲または湾曲した形状に構成され、当該折込線の上端および下端を結ぶ仮想直線に対して左右方向内側を通って形成されることを特徴とするゲーブルトップ型容器。
  3. 求項2に記載のゲーブルトップ型容器において、
    非開封部側の前記一対の折込線の上端は互いに同位置にあり、
    非開封部側の前記一対の折込線の上端および下端をそれぞれ結んだ直線と前記一対の折込線の下端同士を結んだ直線とによって構成される三角形の面積に対する、非開封部側の前記一対の折込線と前記一対の折込線の下端同士を結ぶ直線とに囲まれる面積の割合が90%以下であることを特徴とするゲーブルトップ型容器。
  4. 請求項1から請求項のいずれかに記載のゲーブルトップ型容器において、
    非開封部側の前記妻壁パネルには、前記筒状胴部との連接位置よりも上方に非開封部側の前記一対の折込線を互いに結ぶ水平な折曲補助線が形成されることを特徴とするゲーブルトップ型容器。
  5. 請求項1から請求項のいずれかに記載のゲーブルトップ型容器において、
    非開封部側の前記妻壁パネルと前記筒状胴部との境界には、下に向かって凸曲線状の頂部横折線が設けられていることを特徴とするゲーブルトップ型容器。
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