JP2023149594A - 紙容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】注出口の開口部直下の容積を増やすことができ、注出口の開口部直下に液状内容物を多く蓄えることができる紙容器を提供する。【解決手段】切妻屋根型の紙容器Aにおいて、開封側の妻壁形成パネル21に頂部横折線19を介して連設する胴部パネル5に、この胴部パネル5を水平に横断し、この胴部パネル5の両側の胴部縦折線1、2に繋がるまたはその近傍に繋がる直線状の仮想線30Aを仮定したとき、仮想線30Aの両端またはその近傍からそれぞれ延びる一対の第2補助折線31、32が設けられている。上記略二等辺三角形の頂点は、頂部横折線19に接するまたは頂部横折線19の近傍に位置している。【選択図】図1
Description
本発明は、紙容器に関する。
従来、牛乳やジュースなどの液状内容物を収容するための紙容器として、切妻屋根型の紙容器が広く用いられている。この紙容器は、表裏面に熱可塑性樹脂を積層した板紙素材からなり、4つの胴部パネルを備え、縦方向シールパネルにより縁部が接合されることによって四角の筒状胴部が形成される。胴部パネルの上端には、上部に外側トップシールパネルを有し互いに対向する一対の切妻屋根形成パネルと、上部に内側トップシールパネルを有し互いに対向していずれか一方が注出口となり開封される一対の妻壁形成パネルが連設される。一対の切妻屋根形成パネルの間に一対の妻壁形成パネルが折り込まれ、外側トップシールパネルおよび内側トップシールパネルが所定の位置で加熱されシールされて密封されることにより、頂部が形成される。
このような従来の紙容器における注出口の開封は、注出口となる妻壁形成パネル側における外側トップシールパネルおよび内側トップシールパネルの加熱シールされている対向面同士を剥がし、一対の切妻屋根形成パネルの間に折り込まれている妻壁形成パネルを引き出し、頂部横折線を介して連設している胴部パネルとの境界の頂部横折線から外側へ折り返して注出口を開口させることによって行われる。この種の紙容器以外にも、種々の紙容器が提案されている。
例えば、特許文献1には、一対の切妻屋根形成パネルの間に折り込まれている妻壁形成パネルの中央から連設している胴部パネル側へ、垂直方向に注出口用折線を設け、一対の切妻屋根形成パネルの間から妻壁形成パネルを引き出し、注出口用折線から妻壁形成パネルおよび胴部パネルを山折りすることによって注出口を形成する紙容器が提案されている。
また、特許文献2には、一対の切妻屋根形成パネルの間に折り込まれている妻壁形成パネルの中央から連設している胴部パネルに、この胴部パネルを横断する下向き曲線状の第1補助折線を設けるとともに、第1補助折線の両端から妻壁形成パネルの略三角面のシール側頂点に向かってそれぞれ延びる一対の第2補助折線を設けた紙容器が提案されている。この紙容器では、一対の切妻屋根形成パネルの間から妻壁形成パネルを引き出し、第1
補助折線を谷折りし、第2補助折線を山折りすることにより、第1補助折線の上側の胴部パネルおよび妻壁形成パネルの略三角面を船底状に突出させて注出口を形成する。
補助折線を谷折りし、第2補助折線を山折りすることにより、第1補助折線の上側の胴部パネルおよび妻壁形成パネルの略三角面を船底状に突出させて注出口を形成する。
しかしながら、従来技術には、以下の点で問題がある。先ず、広く用いられている従来の紙容器では、注出口が、妻壁形成パネルの略三角面が前方へ傾斜して飛び出した形状となる。この従来の紙容器は、注出口の開口部直下に位置する妻壁形成パネルの略三角面が頂部横折線から注出口中央先端にかけて大きく傾斜し、受け皿のような形状となるため、注出口の開口部直下の容積が小さくなる。そのため、この従来の紙容器は、液状内容物を注ぎ出す際や直接口をつけて飲用する際などには、注出口の開口部直下の略三角面の傾斜を十分に考慮して傾けないと、液状内容物がすぐに溢れ出してしまい扱い難い。
また、特許文献1の紙容器では、注出口は、縦方向に長い菱形状を呈し、しかも注出口用折線により妻壁形成パネルおよび胴部パネルの山折り角は深く(鋭角に)なりやすい。特に、注出時に容器の胴部を強く掴んだ場合には、妻壁形成パネルおよび胴部パネルは容易に山折れし、しかも山折り角はより深く(鋭角に)なる。そのため、特許文献1の紙容器は、注出口の開口部直下の容積を増加させることが難しく、注出口の開口部直下に液状内容物を蓄えることが難しい。
また、特許文献2の紙容器は、注出口の開口部の面積を広げることを目的として考えられたものであり、その結果として注出口の開口部直下の略三角面は、胴部パネル中ほどに設けられた第1補助折線から注出口中央先端にかけて傾斜している。そのため、特許文献2の紙容器は、従来の紙容器に比べ、注出口の開口部直下の容積が幾分か増し、その分、液状内容物を蓄えることはできる。しかしながら、特許文献2の紙容器は、もともと注出口の開口部直下の容積を増加させることを目的とするものではないため、注出口の開口部直下の略三角面の傾斜を垂直に近づける改善が十分とは言えない(特許文献2の図7等参照)。そのため、特許文献2の紙容器は、注出口の開口部直下の容積の増加が十分ではなく、この部分に液状内容物を多く蓄えることが難しい。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、注出口の開口部直下の容積を増やすことができ、注出口の開口部直下に液状内容物を多く蓄えることができる紙容器を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、表裏面に熱可塑性樹脂を積層した板紙素材からなり、4つの胴部パネルを備え、縦方向シールパネルによって縁部が接合されて四角の筒状胴部が形成され、前記胴部パネルの上端に、上部に外側トップシールパネルを有し互いに対向する一対の切妻屋根形成パネルと、上部に内側トップシールパネルを有し互いに対向していずれか一方が注出口となり開封される一対の妻壁形成パネルが連設され、一対の前記切妻屋根形成パネルの間に一対の前記妻壁形成パネルが折り込まれて、前記外側トップシールパネルおよび前記内側トップシールパネルが所定の位置で加熱されシールされて密封されることによって頂部が形成される切妻屋根型の紙容器において、
開封側の前記妻壁形成パネルに頂部横折線を介して連設する前記胴部パネルに、この胴部パネルを水平に横断し、この胴部パネルの両側の胴部縦折線に繋がるまたはその近傍に繋がる直線状の仮想線を仮定したとき、
前記仮想線の両端またはその近傍から前記仮想線を底辺とする略二等辺三角形の頂点に向かってそれぞれ延びる一対の第2補助折線が設けられおり、
前記略二等辺三角形の頂点は、前記頂部横折線に接するまたは前記頂部横折線の近傍に位置する、
紙容器にある。
開封側の前記妻壁形成パネルに頂部横折線を介して連設する前記胴部パネルに、この胴部パネルを水平に横断し、この胴部パネルの両側の胴部縦折線に繋がるまたはその近傍に繋がる直線状の仮想線を仮定したとき、
前記仮想線の両端またはその近傍から前記仮想線を底辺とする略二等辺三角形の頂点に向かってそれぞれ延びる一対の第2補助折線が設けられおり、
前記略二等辺三角形の頂点は、前記頂部横折線に接するまたは前記頂部横折線の近傍に位置する、
紙容器にある。
上記紙容器は、上記構成を有する。そのため、上記紙容器は、注出口の開封に際し、一対の切妻屋根形成パネルの間に折り込まれている開封側の妻壁形成パネルを引き出し、開封側の妻壁形成パネルに連設された胴部パネルの両側の胴部パネルを挟むようにして力を加えると、一対の第2補助折線が山折れし、仮想線を底辺とし一対の第2補助折線を残りの二辺とする略二等辺三角形領域が前方に飛び出し、注出口が完成形となる。これにより、注出口の開口部直下に位置する妻壁形成パネルの略三角面の傾斜は、側面視で、前方へ飛び出させた略二等辺三角形領域の頂点と注出口中央先端とを結ぶ線上に配置されるため、効果的に垂直方向に立ち上がる。この際、上記略二等辺三角形の頂点が頂部横折線に接するまたは頂部横折線の近傍に位置するため、注出口の開口部形成時に前方に飛び出す略二等辺三角形領域は開封側の胴部パネル内に主に形成される。そのため、上記紙容器は、注出口の開口部直下に位置する妻壁形成パネルの略三角面の傾斜を効果的に垂直方向に立ち上がらせることができる。よって、上記紙容器は、注出口の開口部直下の容積を増やすことができ、注出口の開口部直下に液状内容物を多く蓄えることができる。また、上記紙容器は、例えば、注出口の開口部に直接口をつけて液状内容物を飲用する際にも、コップのように容易に飲用することができる。
上記紙容器は、好ましくは、上記略二等辺三角形の頂点が、頂部横折線に接するまたは上記胴部パネル内であってかつ頂部横折線の近傍に位置する構成とすることができる。この構成によれば、注出口の開口部形成時に前方に飛び出す略二等辺三角形領域が開封側の胴部パネル内に確実に形成されるため、注出口の開口部直下に位置する妻壁形成パネルの略三角面の傾斜をより効果的に垂直方向に立ち上がらせることができる。さらに、この構成によれば、胴部パネル内に形成される略二等辺三角形領域が他の折線を跨がないため、安定した略二等辺三角形状を保つことができる。それ故、この構成によれば、液状内容物の注出時や飲用時に、略二等辺三角形領域が形成される胴部パネルの両側にある胴部パネルを強く挟んでも、略二等辺三角形領域が容易に折れ曲がらず、注出口の形状を安定させた状態で液状内容物を注出したり飲用したりすることができる。
上記紙容器において、一対の第2補助折線は、必ずしも略二等辺三角形の頂点まで延びている必要はない。一対の第2補助折線が略二等辺三角形の頂点まで延びていない場合、一対の第2補助折線が交わらないため、一対の第2補助折線が交わって形成される交点が実在しない。上記紙容器において、一対の第2補助折線が略二等辺三角形の頂点まで延びている場合には、一対の第2補助折線が交わって形成される交点が実在し、これが略二等辺三角形の頂点を形成する。この場合には、上述した効果をより確実なものとすることができる。
上記紙容器は、開封側の妻壁形成パネルに頂部横折線を介して連設する胴部パネルに、この胴部パネルを水平に横断し、この胴部パネルの両側の胴部縦折線に繋がるまたはその近傍に繋がる直線状の第1補助折線が設けられている構成とすることができる。この構成によれば、注出口の開口部形成時に上述した力を加えると、一対の第2補助折線の山折れ時に、仮想線と一致するように配置された第1補助折線が谷折れする。これにより第1補助折線を底辺とし一対の第2補助折線を残りの二辺とする略二等辺三角形領域が明りょうに形成された状態で前方に飛び出し、注出口が完成形となる。それ故、この構成によれば、上述した効果に加え、注出口の外観形状に優れる。
上記紙容器は、注出口の開口部形成時に略二等辺三角形の頂点に集中する負荷を分散させる第3補助折線が設けられているとよい。第3補助折線は、具体的には例えば、略二等辺三角形の頂点を超えた一対の第2補助折線の各延長線上に、v字状となるように設けられることができる。この構成によれば、注出口の開口部形成時に上述した力を加えると、第3補助折線がv字状に山折れし、略二等辺三角形領域の頂点に集中する負荷を扇状に分散させることができる。したがって、第3補助折線を有する場合には、前方へ飛び出させた略二等辺三角形領域の頂点と注出口中央先端とを結ぶ線上の山折れを防止することができ、注出口の開口部を広く維持することができる。
上述した第3補助折線は、妻壁形成パネルの略三角面内に設けられていることが好ましい。この場合には、頂部横折線が第3補助折線を横切らず、略二等辺三角形領域の頂点に集中する負荷を分散させやすくなる。また、前方へ飛び出させる略二等辺三角形領域の頂点が頂部横折線に接するまたは頂部横折線の近傍に位置する構成である場合には、v字状の第3補助折線の基端(頂部横折線側の端部)が、頂部横折線に接するまたは頂部横折線の近傍に位置しているとよい。この場合には、頂部横折線がv字状の第3補助折線を横切らないことによる略二等辺三角形領域の頂点に集中する負荷の分散効果と、注出口の開口部直下の容積増加効果とのバランスに優れる。また、上述した第3補助折線は、例えば、妻壁形成パネルの斜め折線に接する構成、妻壁形成パネルの斜め折線までの距離の30%以上の長さを有する構成などとすることができる。
上記紙容器は、開封側の妻壁形成パネルの上部に形成されている内側トップシールパネルの上辺が、この内側トップシールパネルの両端から中央に向かうにつれて徐々に低くなる構成とすることができる。この構成によれば、内側トップシールパネルの上辺が、逆「へ」の字状となるため、外側トップシールパネルと内側トップシールパネルとを貼り合わせた際に、最も奥深くで挟み込まれて接着する内側トップシールパネルの中央箇所(注出口中央先端となる箇所)の接着面積が最も小さくなる。それ故、この構成によれば、効果的に注出口を剥がし出すことができる。
上記紙容器は、例えば、胴部パネルの横幅を70mm以下とすることができる。胴部パネルの横幅は、好ましくは、60mm以下、より好ましくは、58mm以下、さらに好ましくは、57mm以下とすることができる。この場合には、上述した効果を得つつ、比較的小型の紙容器とすることができる。なお、胴部パネルの横幅は、例えば、40mm以上とすることができる。
本開示の紙容器について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本開示の紙容器は、以下に例示される実施形態の紙容器によって限定されるものではない。
(実施形態1)
実施形態1の紙容器について、図1~図4を用いて説明する。
実施形態1の紙容器について、図1~図4を用いて説明する。
図1~図4に例示されるように、本実施形態の紙容器Aは、表裏面に熱可塑性樹脂を積層した板紙素材からなり、胴部縦折線1、2、3を介して4つの胴部パネル4、5、6、7を備え、胴部パネル4にシール縦折線8を介して連設した縦方向シールパネル9によって縁部が接合されて四角の筒状胴部10が形成される。
筒状胴部10の対向する胴部パネル4、6の上端には、頂部横折線11、12を介して互いに対向する一対の切妻屋根形成パネル13、14が連設されている。この一対の切妻屋根形成パネル13、14の上部には、シール横折線15、16を介して外側トップシールパネル17、18が連設されている。また、筒状胴部10の他の対向する胴部パネル5、7の上端には、頂部横折線19、20を介して互いに対向して一方が注出口46となり開封される一対の妻壁形成パネル21、22が連設されている。この一対の妻壁形成パネル21、22の上部には、シール横折線23、24を介して内側トップシールパネル25、26が連設されている。
そして、一対の妻壁形成パネル21、22には、胴部パネル5、7との境界の頂部横折線19、20の両端から内側トップシールパネル25、26との境界のシール横折線23、24の中央に繋がる折込線27、28が設けられている。一対の妻壁形成パネル21、22が折込線27、28で折られて一対の切妻屋根形成パネル13、14の間に折り込まれ、外側トップシールパネル17、18および内側トップシールパネル25、26が所定の位置で加熱されシールされて密封されることにより、切妻屋根型の頂部29が形成されている。
開封側の妻壁形成パネル21に頂部横折線19を介して連設する胴部パネル5には、この胴部パネル5を水平に横断し、この胴部パネル5の両側の胴部縦折線1、2に繋がるまたはその近傍に繋がる直線状の第1補助折線30が設けられている。ここで、紙容器Aでは、開封側の妻壁形成パネル21に頂部横折線19を介して連設する胴部パネル5に、この胴部パネル5を水平に横断し、この胴部パネル5の両側の胴部縦折線1、2に繋がるまたはその近傍に繋がる直線状の仮想線30Aが仮定される。本実施形態では、胴部パネル5に実際に設けられた第1補助折線30が仮想線30Aと一致しており、第1補助折線30が仮想線30Aの役割を果たすことができる。なお、胴部パネル5に第1補助折線30を設ける位置は特に限定されない。図1~図4では、頂部横折線19から妻壁形成パネル21の縦幅に相当する長さだけ下がった位置に、第1補助折線30が設けられている例が示されている。
開封側の妻壁形成パネル21に頂部横折線19を介して連設する胴部パネル5には、第1補助折線30(仮想線30A)の両端またはその近傍から第1補助折線30(仮想線30A)を底辺とする略二等辺三角形の頂点に向かってそれぞれ延びる一対の第2補助折線31、32が設けられている。なお、二等辺三角形は、一般に、正三角形を含んでいる。本実施形態は、図3などから理解されるように、略二等辺三角形における底辺の長さと残りの二辺の長さが同じではない場合を例示したものである。第1補助折線30(仮想線30A)を底辺とする略二等辺三角形の頂点は、頂部横折線19に接するまたは頂部横折線19の近傍に位置する。したがって、上記略二等辺三角形の頂点は、開封側の妻壁形成パネル21の略三角面21aのシール側頂点を除いた点となっている。図1~図4では、具体的には、上記略二等辺三角形の頂点が、頂部横折線19に接する例が示されている。図1~図4において、第2補助折線31、32は、妻壁形成パネル21の略三角面21aのシール側頂点に向かうことなく、頂部横折線19の幅方向中央の一点に集束するように向かう直線状とされている。また、第2補助折線31、32は、略二等辺三角形の頂点まで延びている。本実施形態では、開封側の胴部パネル5内に、上記のように設けられた第1補助折線30(仮想線30A)および第2補助折線31、32にて形成される略二等辺三角形領域5aが、注出口46の開口部形成時に前方に飛び出す部位とされる。
本実施形態の紙容器Aでは、上述した一対の第2補助折線31、32に加え、さらに、第1補助折線30(仮想線30A)を底辺とする略二等辺三角形の頂点を超えた一対の第2補助折線31、32の各延長線上に、v字状となるように第3補助折線33が設けられている。図1~図4では、第3補助折線33の全体が、妻壁形成パネル21内に設けられている例が示されている。なお、v字状の第3補助折線33の基端が頂部横折線19に接する場合も、妻壁形成パネル21内に設けられている構成に含まれるものとする。また、図1~図4では、第3補助折線33が、v字状の第3補助折線33の基端から妻壁形成パネル21の斜め折線までの距離の30%以上の長さを有している例が示されている。この場合、第3補助折線33の長さは、上記妻壁形成パネル21の斜め折線までの距離の、好ましくは、35%以上、より好ましくは、40%以上とすることができ、また、好ましくは、80%以下、より好ましくは、70%以下、より好ましくは、60%以下とすることができる。なお、図示はしないが、第3補助折線33は、妻壁形成パネル21の斜め折線に接する構成とされていてもよい。
紙容器Aでは、開封側の妻壁形成パネル21の上部に形成されている内側トップシールパネル25の上辺が、この内側トップシールパネル25の両端から中央に向かうにつれて徐々に低くなっている。したがって、内側トップシールパネル25の上辺は、逆「へ」の字状とされている。
なお、筒状胴部10の対向する胴部パネル4、6の下端には、底部横折線35、36を介して互いに対向する一対の内側パネル37、38が連設され、筒状胴部10の他の対向する胴部パネル5、7の下端には、底部横折線39、40を介して一対の外側パネル41、42が連設されている。そして、一対の外側パネル41、42の間に一対の内側パネル37、38が折り込まれ、加熱されてシールされ密封されることによって底部43が形成されている。
上記のように構成された本実施形態の紙容器Aによれば、注出口46の開封に際し、一対の切妻屋根形成パネル13、14の間に折り込まれている開封側の妻壁形成パネル21を引き出し、開封側の妻壁形成パネル21に連設された胴部パネル5の両側の胴部パネル4、6を挟むようにして力を加えると、一対の第2補助折線31、32が山折れし、仮想線30Aと一致するように配置された第1補助折線30が谷折れすることにより、第1補助折線30(仮想線30A)を底辺とし一対の第2補助折線31、32を残りの二辺とする略二等辺三角形領域5aが前方に飛び出し、注出口46が完成形となる。これにより、注出口46の開口部直下に位置する妻壁形成パネル21の略三角面21aの傾斜44は、側面視で、前方へ飛び出させた略二等辺三角形領域5aの頂点と注出口中央先端25aとを結ぶ線上に配置されるため、効果的に垂直方向に立ち上がる。この際、上記略二等辺三角形の頂点が頂部横折線19に接するまたは頂部横折線19の近傍に位置するため、注出口46の開口部形成時に前方に飛び出す略二等辺三角形領域5aは開封側の胴部パネル5内に主に形成される。そのため、紙容器Aは、注出口46の開口部直下に位置する妻壁形成パネル21の略三角面21aの傾斜を効果的に垂直方向に立ち上がらせることができる。よって、紙容器Aは、注出口46の開口部直下の容積を増やすことができ、注出口46の開口部直下に液状内容物を多く蓄えることができる。また、紙容器Aは、例えば、注出口46の開口部に直接口をつけて液状内容物を飲用する際にも、コップのように容易に飲用することができる。
また、紙容器Aは、略二等辺三角形の頂点が、頂部横折線19に接している。したがって、紙容器Aによれば、注出口46の開口部形成時に前方に飛び出す略二等辺三角形領域5aが開封側の胴部パネル5内に確実に形成されるため、注出口46の開口部直下に位置する妻壁形成パネル21の略三角面21aの傾斜をより効果的に垂直方向に立ち上がらせることができる。また、紙容器Aによれば、胴部パネル5内に形成される略二等辺三角形領域5aが他の折線を跨がないため、安定した略二等辺三角形状を保つことができる。それ故、紙容器Aによれば、液状内容物の注出時や飲用時に、略二等辺三角形領域5aが形成される胴部パネル5の両側にある胴部パネル4、6を強く挟んでも、略二等辺三角形領域5aが容易に折れ曲がらず、注出口46の形状を安定させた状態で液状内容物を注出したり飲用したりすることができる。
また、紙容器Aは、仮想線30Aと一致するように配置された第1補助折線30を有しているので、注出口46の開口部形成時に上述した力を加えると、一対の第2補助折線31、32の山折れ時に、第1補助折線30が谷折れする。これにより第1補助折線30を底辺とし一対の第2補助折線31、32を残りの二辺とする略二等辺三角形領域5aが明りょうに形成された状態で前方に飛び出し、注出口46が完成形となる。それ故、紙容器Aは、上述した効果に加え、注出口46の外観形状に優れる。
また、紙容器Aは、第1補助折線30(仮想線30A)を底辺とする略二等辺三角形の頂点を超えた一対の第2補助折線31、32の各延長線上に、v字状となるように第3補助折線33が設けられている。紙容器Aによれば、注出口46の開口部形成時に上述した力を加えると、第3補助折線33がv字状に山折れし、略二等辺三角形領域5aの頂点に集中する負荷を扇状に分散させることができる。それ故、紙容器Aによれば、前方へ飛び出させた略二等辺三角形領域5aの頂点と注出口中央先端25aとを結ぶ線上の山折れを防止することができ、注出口46の開口部を広く維持することができる。
また、紙容器Aは、妻壁形成パネル21の略三角面21a内に第3補助折線33が設けられているため、頂部横折線19が第3補助折線33を横切らず、略二等辺三角形領域5aの頂点に集中する負荷を分散させやすくなる。
また、紙容器Aは、開封側の妻壁形成パネル21の上部に形成されている内側トップシールパネル25の上辺が、この内側トップシールパネル25の両端から中央に向かうにつれて徐々に低くなっている。紙容器Aによれば、内側トップシールパネル25の上辺が、逆「へ」の字状となるため、外側トップシールパネル17、18と内側トップシールパネル25、26とを貼り合わせた際に、最も奥深くで挟み込まれて接着する内側トップシールパネル25の中央箇所(注出口中央先端25aとなる箇所)の接着面積が最も小さくなる。それ故、紙容器Aによれば、効果的に注出口46を剥がし出すことができる。
また、紙容器Aは、胴部パネル4、5、6、7の横幅が具体的には70mm以下、より具体的には58mm以下とされている。そのため、紙容器Aは、比較的小型であるが、上述した効果を発揮することができる。
(実施形態2)
実施形態2の紙容器について、図5、図6を用いて説明する。なお、実施形態2以降において用いられる符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
実施形態2の紙容器について、図5、図6を用いて説明する。なお、実施形態2以降において用いられる符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
図5、図6に例示されるように、本実施形態の紙容器Aでは、第1補助折線30、第2補助折線31、32の長さが同等とされている。したがって、本実施形態の紙容器Bにおいて、第1補助折線30(仮想線30A)を底辺とし一対の第2補助折線31、32を残りの二辺とする略二等辺三角形は、略正三角形となっている。
なお、本実施形態の紙容器Aでは、胴部パネル5に設けられる第1補助折線30が、実施形態1の紙容器Aと比較して、より下方に、具体的には、胴部パネル5の垂直方向の長さの中央よりも下方に位置している。
その他の構成および作用効果は、実施形態1と同様である。
(実施形態3)
実施形態3の紙容器について、図7を用いて説明する。図7に例示されるように、本実施形態の紙容器Aは、第1補助折線30(仮想線30A)を底辺とする略二等辺三角形の頂点が頂部横折線19上に位置する構成とされている点においては、実施形態1、2の紙容器Aと同様である。しかしながら、本実施形態の紙容器Aは、第2補助折線31、32が上記略二等辺三角形の頂点まで延びていない。つまり、本実施形態の紙容器Aでは、第2補助折線31、32が交わっておらず、第2補助折線31、32の交点が実在していない。第2補助折線31、32は、具体的には、頂部横折線19に繋がっておらず、上端部が頂部横折線19の近傍に位置している。
実施形態3の紙容器について、図7を用いて説明する。図7に例示されるように、本実施形態の紙容器Aは、第1補助折線30(仮想線30A)を底辺とする略二等辺三角形の頂点が頂部横折線19上に位置する構成とされている点においては、実施形態1、2の紙容器Aと同様である。しかしながら、本実施形態の紙容器Aは、第2補助折線31、32が上記略二等辺三角形の頂点まで延びていない。つまり、本実施形態の紙容器Aでは、第2補助折線31、32が交わっておらず、第2補助折線31、32の交点が実在していない。第2補助折線31、32は、具体的には、頂部横折線19に繋がっておらず、上端部が頂部横折線19の近傍に位置している。
本実施形態の紙容器Aも、注出口46の開口部直下の容積の増やすことができ、注出口46の開口部直下に液状内容物を多く蓄えることができる。但し、本実施形態の紙容器Aは、第3補助折線33を有していないため、実施形態1、2に比べ、前方へ飛び出させた略二等辺三角形領域5aの頂点と注出口中央先端とを結ぶ線上の山折れ防止効果は小さくなる。その他の構成および作用効果は、実施形態1、2と同様である。
(実施形態4)
実施形態4の紙容器について、図8を用いて説明する。図8に例示されるように、本実施形態の紙容器Aは、上述した略二等辺三角形の頂点まで、第2補助折線31、32、第3補助折線33が延びておらず、第2補助折線31、32と第3補助折線33とが繋がっていない例である。具体的には、紙容器Aは、第1補助折線30(仮想線30A)を底辺とする略二等辺三角形の頂点が頂部横折線19上に位置する構成とされている点においては、実施形態1、2の紙容器Aと同様である。しかしながら、本実施形態の紙容器Aは、第2補助折線31、32が上記略二等辺三角形の頂点まで延びていない。また、第3補助折線33は、v字状の底部分で交わらないように互いに離間した2つの斜線より構成されている。そして、第2補助折線31の延長線上にある一方の第3補助折線33の斜線は、上記略二等辺三角形の頂点まで延びておらず、第2補助折線31と繋がっていない。同様に、第2補助折線32の延長線上にある他方の第3補助折線33の斜線も、上記略二等辺三角形の頂点まで延びておらず、第2補助折線32と繋がっていない。つまり、本実施形態の紙容器Aでは、第2補助折線31、32、および、第3補助折線33が交わっておらず、第2補助折線31、32の交点、および、第3補助折線33の2つの斜線の交点が実在していない。第2補助折線31、32は、具体的には、頂部横折線19に繋がっておらず、上端部が頂部横折線19の近傍に位置している。また、第3補助折線33の2つの斜線は、具体的には、頂部横折線19に繋がっておらず、下端部が頂部横折線19の近傍に位置している。
実施形態4の紙容器について、図8を用いて説明する。図8に例示されるように、本実施形態の紙容器Aは、上述した略二等辺三角形の頂点まで、第2補助折線31、32、第3補助折線33が延びておらず、第2補助折線31、32と第3補助折線33とが繋がっていない例である。具体的には、紙容器Aは、第1補助折線30(仮想線30A)を底辺とする略二等辺三角形の頂点が頂部横折線19上に位置する構成とされている点においては、実施形態1、2の紙容器Aと同様である。しかしながら、本実施形態の紙容器Aは、第2補助折線31、32が上記略二等辺三角形の頂点まで延びていない。また、第3補助折線33は、v字状の底部分で交わらないように互いに離間した2つの斜線より構成されている。そして、第2補助折線31の延長線上にある一方の第3補助折線33の斜線は、上記略二等辺三角形の頂点まで延びておらず、第2補助折線31と繋がっていない。同様に、第2補助折線32の延長線上にある他方の第3補助折線33の斜線も、上記略二等辺三角形の頂点まで延びておらず、第2補助折線32と繋がっていない。つまり、本実施形態の紙容器Aでは、第2補助折線31、32、および、第3補助折線33が交わっておらず、第2補助折線31、32の交点、および、第3補助折線33の2つの斜線の交点が実在していない。第2補助折線31、32は、具体的には、頂部横折線19に繋がっておらず、上端部が頂部横折線19の近傍に位置している。また、第3補助折線33の2つの斜線は、具体的には、頂部横折線19に繋がっておらず、下端部が頂部横折線19の近傍に位置している。
本実施形態の紙容器Aも、注出口46の開口部直下の容積の増やすことができ、注出口46の開口部直下に液状内容物を多く蓄えることができる。但し、本実施形態の紙容器Aは、第2補助折線31、32、および、第3補助折線33の交点を有していないため、実施形態1、2に比べ、前方へ飛び出させた略二等辺三角形領域5aの頂点に集中する負荷を扇状に分散させる効果は小さくなる。その他の構成および作用効果は、実施形態1、2と同様である。
(実施形態5)
実施形態5の紙容器について、図9を用いて説明する。図9に例示されるように、本実施形態の紙容器Aは、第1補助折線30(仮想線30A)を底辺とする略二等辺三角形の頂点が頂部横折線19に接していない。具体的には、本実施形態の紙容器Aは、上記略二等辺三角形の頂点が、胴部パネル5内であってかつ頂部横折線19の近傍に位置する構成とされている。
実施形態5の紙容器について、図9を用いて説明する。図9に例示されるように、本実施形態の紙容器Aは、第1補助折線30(仮想線30A)を底辺とする略二等辺三角形の頂点が頂部横折線19に接していない。具体的には、本実施形態の紙容器Aは、上記略二等辺三角形の頂点が、胴部パネル5内であってかつ頂部横折線19の近傍に位置する構成とされている。
本実施形態の紙容器Aも、注出口46の開口部直下の容積の増やすことができ、注出口46の開口部直下に液状内容物を多く蓄えることができる。但し、本実施形態の紙容器Aでは、頂部横折線19が第3補助折線33を跨ぐため、実施形態1、2に比べ、略二等辺三角形領域5aの頂点に集中する負荷を扇状に分散させる効果は小さくなる。その他の構成および作用効果は、実施形態1、2と同様である。
(実施形態6)
実施形態6の紙容器について、図10を用いて説明する。図10に例示されるように、本実施形態の紙容器Aは、第1補助折線30(仮想線30A)を底辺とする略二等辺三角形の頂点が頂部横折線19に接していない。具体的には、本実施形態の紙容器Aは、上記略二等辺三角形の頂点が、略三角面21a内であってかつ頂部横折線19の近傍に位置する構成とされている。
実施形態6の紙容器について、図10を用いて説明する。図10に例示されるように、本実施形態の紙容器Aは、第1補助折線30(仮想線30A)を底辺とする略二等辺三角形の頂点が頂部横折線19に接していない。具体的には、本実施形態の紙容器Aは、上記略二等辺三角形の頂点が、略三角面21a内であってかつ頂部横折線19の近傍に位置する構成とされている。
本実施形態の紙容器Aも、注出口46の開口部直下の容積の増やすことができ、注出口46の開口部直下に液状内容物を多く蓄えることができる。但し、本実施形態の紙容器Aでは、上記略二等辺三角形の頂点が、実施形態1、2に比べ、シール側頂点寄りになるため、注出口46の開口部直下の容積は少なくなる。その他の構成および作用効果は、実施形態1、2と同様である。
(実施形態7)
実施形態7の紙容器について、図11を用いて説明する。図11に例示されるように、本実施形態の紙容器Aは、第1補助折線30(仮想線30A)を底辺とする略二等辺三角形の頂点が頂部横折線19に接していない。具体的には、本実施形態の紙容器Aは、上記略二等辺三角形の頂点が、略三角面21a内であってかつ頂部横折線19の近傍に位置する構成とされている。なお、本実施形態の紙容器Aでは、一対の第2補助折線31、32の上端部が頂部横折線19に繋がっているが、一対の第2補助折線31、32同士が交わっていないため、一対の第2補助折線が交わって形成される交点は実在しない。
実施形態7の紙容器について、図11を用いて説明する。図11に例示されるように、本実施形態の紙容器Aは、第1補助折線30(仮想線30A)を底辺とする略二等辺三角形の頂点が頂部横折線19に接していない。具体的には、本実施形態の紙容器Aは、上記略二等辺三角形の頂点が、略三角面21a内であってかつ頂部横折線19の近傍に位置する構成とされている。なお、本実施形態の紙容器Aでは、一対の第2補助折線31、32の上端部が頂部横折線19に繋がっているが、一対の第2補助折線31、32同士が交わっていないため、一対の第2補助折線が交わって形成される交点は実在しない。
また、第3補助折線33は、v字状の底部分で交わらないように互いに離間した2つの斜線より構成されている。図11では、第3補助折線33を構成する一方の斜線が、それと同じ側にある一方の第2補助折線31に頂部横折線19上にて繋がっており、第3補助折線33を構成する他方の斜線が、それと同じ側にある他方の第2補助折線32に頂部横折線19上にて繋がっている例が示されている。このように、本実施形態では、第1補助折線30(仮想線30A)を底辺とする略二等辺三角形の頂点を超えた一対の第2補助折線31、32の各延長線上と位置をずらした状態で、第3補助折線33が設けられている。
本実施形態の紙容器Aも、注出口46の開口部直下の容積の増やすことができ、注出口46の開口部直下に液状内容物を多く蓄えることができる。但し、本実施形態の紙容器Aは、略二等辺三角形の頂点を超えた一対の第2補助折線31、32の各延長線上に、v字状となるように第3補助折線33が設けられていないため、実施形態1、2に比べ、前方へ飛び出させた略二等辺三角形領域5aの頂点と注出口中央先端とを結ぶ線上の山折れ防止効果は小さくなる。その他の構成および作用効果は、実施形態1、2と同様である。
本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、実施形態1~7では、開封側の妻壁形成パネル21に頂部横折線19を介して連設する胴部パネル5に、この胴部パネル5を水平に横断し、この胴部パネル5の両側の胴部縦折線1、2に繋がるまたはその近傍に繋がる直線状の第1補助折線30が設けられた例を示した。この構成に代えて、例えば、開封側の妻壁形成パネル21に頂部横折線19を介して連設する胴部パネル5に、この胴部パネル5を横断し、この胴部パネル5の両側の胴部縦折線1、2に繋がるまたはその近傍に繋がる下向き曲線状の第1補助折線30を設ける構成としてもよい。なお、この場合には、下向き曲線状の第1補助折線30は、上述した仮想線30Aと一致しない。
また他にも、開封側の妻壁形成パネル21に頂部横折線19を介して連設する胴部パネル5に、第1補助折線30を設けない構成とすることもできる。この構成によれば、注出口46の開口部形成時に上述した力を加えると、一対の第2補助折線31、32の下端部間が谷折れ気味にたわむか、あるいは、略二等辺三角形領域5aの下方部分に位置する胴部パネル5が前方へ飛び出した略二等辺三角形領域5aに滑らかに繋がった状態で膨出する。そのため、このような構成であっても、注出口46の開口部直下の容積の増やすことができる点については何ら変わりがなく、注出口46の開口部直下に液状内容物を多く蓄えることができる。
A 紙容器
4、5、6、7 胴部パネル
9 縦方向シールパネル
10 筒状胴部
17、18 外側トップシールパネル
13、14 切妻屋根形成パネル
25、26 内側トップシールパネル
46 注出口
21、22 妻壁形成パネル
29 頂部
19、20 頂部横折線
1、2 胴部縦折線
30A 仮想線
31、32 第2補助折線
4、5、6、7 胴部パネル
9 縦方向シールパネル
10 筒状胴部
17、18 外側トップシールパネル
13、14 切妻屋根形成パネル
25、26 内側トップシールパネル
46 注出口
21、22 妻壁形成パネル
29 頂部
19、20 頂部横折線
1、2 胴部縦折線
30A 仮想線
31、32 第2補助折線
Claims (8)
- 表裏面に熱可塑性樹脂を積層した板紙素材からなり、4つの胴部パネルを備え、縦方向シールパネルによって縁部が接合されて四角の筒状胴部が形成され、前記胴部パネルの上端に、上部に外側トップシールパネルを有し互いに対向する一対の切妻屋根形成パネルと、上部に内側トップシールパネルを有し互いに対向していずれか一方が注出口となり開封される一対の妻壁形成パネルが連設され、一対の前記切妻屋根形成パネルの間に一対の前記妻壁形成パネルが折り込まれて、前記外側トップシールパネルおよび前記内側トップシールパネルが所定の位置で加熱されシールされて密封されることによって頂部が形成される切妻屋根型の紙容器において、
開封側の前記妻壁形成パネルに頂部横折線を介して連設する前記胴部パネルに、この胴部パネルを水平に横断し、この胴部パネルの両側の胴部縦折線に繋がるまたはその近傍に繋がる直線状の仮想線を仮定したとき、
前記仮想線の両端またはその近傍から前記仮想線を底辺とする略二等辺三角形の頂点に向かってそれぞれ延びる一対の第2補助折線が設けられおり、
前記略二等辺三角形の頂点は、前記頂部横折線に接するまたは前記頂部横折線の近傍に位置する、
紙容器。 - 一対の前記第2補助折線は、前記略二等辺三角形の頂点まで延びている、
請求項1に記載の紙容器。 - 開封側の前記妻壁形成パネルに前記頂部横折線を介して連設する前記胴部パネルに、この胴部パネルを水平に横断し、この胴部パネルの両側の前記胴部縦折線に繋がるまたはその近傍に繋がる直線状の第1補助折線が設けられている、
請求項1または請求項2に記載の紙容器。 - 前記注出口の開口部形成時に前記略二等辺三角形の頂点に集中する負荷を分散させる第3補助折線が設けられている、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の紙容器。 - 前記略二等辺三角形の頂点を超えた一対の前記第2補助折線の各延長線上に、v字状となるように第3補助折線が設けられている、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の紙容器。 - 前記第3補助折線は、前記妻壁形成パネル内に設けられている、
請求項4または請求項5に記載の紙容器。 - 開封側の前記妻壁形成パネルの上部に形成されている前記内側トップシールパネルの上辺は、この内側トップシールパネルの両端から中央に向かうにつれて徐々に低くなっている、
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の紙容器。 - 前記胴部パネルの横幅は、70mm以下である、
請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の紙容器。
Priority Applications (1)
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JP2022058245A JP2023149594A (ja) | 2022-03-31 | 2022-03-31 | 紙容器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2022058245A JP2023149594A (ja) | 2022-03-31 | 2022-03-31 | 紙容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023149594A true JP2023149594A (ja) | 2023-10-13 |
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ID=88288919
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2022058245A Pending JP2023149594A (ja) | 2022-03-31 | 2022-03-31 | 紙容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023149594A (ja) |
-
2022
- 2022-03-31 JP JP2022058245A patent/JP2023149594A/ja active Pending
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