JP2014084665A - トンネルの剥落防護構造およびトンネルの補修方法 - Google Patents

トンネルの剥落防護構造およびトンネルの補修方法 Download PDF

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Abstract

【課題】既設トンネルの補修に好適で、建築限界に応じて容易かつ速やかに施工でき、覆工壁内面を補強し剥落を防止するとともに、漏水を防止できるようにした、トンネルの剥落防護構造およびトンネルの補修方法を提供する。
【解決手段】トンネルの覆工壁4の内面に繊維強化プラスティック製の補強シート7を円周方向に設置したトンネルの剥落防護構造であり、補強シート7の内面に複数の支持枠12を覆工壁4内面の円周方向に沿って係合可能に配置し、支持枠12を覆工壁4内面の上部周面よりも小径に湾曲形成可能に設け、湾曲形成した支持枠12の湾曲弾性を補強シート7および覆工壁4側に付勢可能に設置すると共に、補強シート7を覆工壁4側に圧接可能に設置する。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば既設トンネルの補修に好適で、建築限界に応じて容易かつ速やかに施工でき、覆工壁内面を補強し剥落を防止するとともに、漏水を防止できるようにした、トンネルの剥落防護構造およびトンネルの補修方法に関する。
トンネルは経年的に劣化し、覆工壁がひび割れし漏水したり剥落する惧れがあるため、定期的な補修が必要になる。
このようなトンネルの補修に応ずるものとして、トンネル内面に巻き立てたコンクリ−ト製または金属製のセグメントの内面に、繊維強化プラスティックシ−トであるFRP板を接着する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
しかし、前記補修法は大形のFRP板をトンネル内面の円周方向に複数枚隣接して接着する煩雑な作業を要し、接着剤が固化するまでFRP板を保持しなければならず、作業性が悪い上に時間が掛かって工期が長期化し、工費が嵩むという問題があった。
また、トンネルの補修に応ずる他の方法として、既設トンネルの内面に接着剤を塗布してセメントモルタルを被着し、該セメントモルタルに炭素繊維シ−トを貼り付け後、これらを覆工コンクリ−トに打ち込んだボルトによって固定し、或いは炭素繊維シ−トの外側にアーチ状の鋼材を配置して前記ボルトを打ち込み、前記炭素繊維シ−トの表面にエポキシ樹脂を含浸し、その表面にモルタルを塗着する方法がある(例えば、特許文献2参照)
しかし、前記補修法は、接着剤と二層のモルタルと炭素繊維シ−ト、および鋼材とエポキシ樹脂層等を多層に配置するとともに、ボルトの打ち込みを要して手間が掛かり、工期が長期化し工費が嵩む上にボルトの打ち込みによって、覆工コンクリ−トからの漏水や滲み出しを助長する問題があった。
更に、トンネルの補修に応ずる別の方法として、トンネルの覆工壁の内面上部に金属線材を格子状に配置した網状物を配置し、また前記覆工壁の内面にアンカ−のヘッド部を埋設し、該アンカ−の中間部にスリ−ブを装着し、該スリ−ブの端部に前記網状物と支持金具を配置し、これらをアンカ−のテ−パボルトにねじ込んだナットによって固定し、かつ前記網状物と覆工壁内面との間に防護シ−トを配置する方法がある(例えば、特許文献3参照)。
しかし、前記補修法は大形の網状物を要し、これに多数のアンカ−と支持金具を配置し、該アンカ−にスリ−ブと支持金具を取付け、これらをテ−パボルトにねじ込んだナットによって固定しているため、部品点数が多く作業が煩雑で手間が掛かり、工期の長期化と工費の高騰を助長するとともに、アンカ−の打ち込みによって覆工コンクリ−トからの漏水や滲み出しを助長する上に、アンカ−の先端部が覆工壁の内面に突出させているため、トンネルの建築限界が損なわれる等の問題があった。
一方、トンネルの特定箇所の覆工コンクリ−トの補修に応ずる方法として、覆工コンクリ−トの内面に接着剤を塗布して炭素繊維やアラミド繊維からなる補強材を貼付け、該補強材の表面に感光性樹脂保持シ−トを貼付け、該感光性樹脂保持シ−トは紫外線等の光線を照射して硬化させ、前記保持シ−トの表面に不燃材料を覆工した耐火層を配置し、これらを覆工コンクリ−トに打ち込んだアンカ−によって固定する方法がある(例えば、特許文献4参照)。
しかし、前記補修法は、補強材と感光性樹脂保持シ−トと耐火層とを接着剤を塗布して積層状に貼付ける煩雑な作業を要し、これらに時間が掛かるとともに、覆工コンクリ−トに打ち込んだアンカ−からの漏水の惧れがあり、またアンカ−を覆工コンクリ−トに打ち込まない場合は、アンカ−の重量によって補強材や感光性樹脂保持シ−ト等が撓んで体裁が悪くなる等の問題がある。
特開平8−21194号公報 特許第3863625号公報 特許第4834561号公報 特許第3837661号公報
本発明はこのような問題を解決し、例えば既設トンネルの補修に好適で、建築限界に応じて容易かつ速やかに施工でき、覆工壁内面を補強し剥落を防止するとともに、漏水を防止できるようにした、トンネルの剥落防護構造およびトンネルの補修方法を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、トンネルの覆工壁の内面に繊維強化プラスティック製の補強シートを円周方向に設置したトンネルの剥落防護構造において、前記補強シートの内面に複数の支持枠を覆工壁内面の円周方向に沿って係合可能に配置し、前記支持枠を覆工壁内面の上部周面よりも小径に湾曲形成可能に設け、該湾曲形成した支持枠の湾曲弾性を補強シートおよび覆工壁側に付勢可能に設置し、前記補強シートを覆工壁側に圧接可能に設置し、従来のように補強シートを接着したりアンカ−を打設することなく、支持枠の湾曲弾性によって補強シートを容易かつ速やかに設置するとともに、支持枠の湾曲弾性を覆工壁に付勢して覆工壁の内部応力や上載荷重に対抗させ、覆工壁ないしトンネルの強度を補強し、覆工壁の剥落を防止するとともに、剥落やアンカ−による漏水を防止するようにしている。
請求項2の発明は、支持枠を覆工壁内面の上部周面よりも大径のア−チ状に成形し、施工時の湾曲形成の容易化を図るとともに、湾曲弾性を形成可能にし、補強シートを圧接し固定可能にしている。
請求項3の発明は、支持枠を直杆状または平板状に成形し、大きな湾曲弾性を形成可能にするとともに、支持枠の成形や保管、取扱の容易化を図り、これを安価に成形し得るようにしている。
請求項4の発明は、支持枠を管状に形成し、該支持枠に充填材を中詰め可能にし、支持枠自体の剛性を強化するとともに、充填材を中詰めして剛性を更に強化し、覆工壁ないしトンネルの強度を強化するようにしている。
請求項5の発明は、支持枠を人力によって、覆工壁内面の上部周面よりも小径のア−チ状に湾曲形成可能にし、支持枠のトンネル坑内への搬入と覆工壁内面への設置を容易に行なえるようにしている。
請求項6の発明は、覆工壁の内面に円周方向に沿って複数の取付溝を形成し、該取付溝に前記支持枠を係合可能に設置し、支持枠を安定かつ堅固に支持するとともに、覆工壁内面からの支持枠の突出を抑制し、建築限界に余裕の無いトンネルの補修に対応し得るようにしている。
請求項7の発明は、取付溝内に補強シートと同質のパッキングシ−トを配置し、該パッキングシ−トの端部を補強シートに固定し、取付溝からの漏水を防止するとともに、パッキングシ−トに補強シートを固定して、支持枠とパッキングシ−トを介して補強シートを強固に固定し得るようにしている。
請求項8の発明は、補強シートを紫外線硬化型繊維強化プラスティックシ−トで形成し、接着剤を要することなく仮止めでき、また紫外線照射によって所定の強度と止水性を容易に得られるようにしている。
請求項9の発明は、支持枠を繊維強化プラスティック製とし、軽量で所定の強度を備え、取扱いに至便で人力による湾曲形成を実現するとともに、覆工壁に対する所定の支持強度を得られるようにしている。
請求項10の発明は、トンネルが既設トンネルまたは新設トンネルであり、老朽化したトンネルの補強や補修を容易かつ低廉に施工し得るとともに、構築当初から堅牢なトンネルを得られるようにしている。
請求項11の発明は、トンネルの覆工壁の内面に繊維強化プラスティック製の補強シートを円周方向に設置するトンネルの補修方法において、前記補強シートの内面に複数の支持枠を覆工壁内面の円周方向に沿って係合可能に配置し、前記支持枠を覆工壁内面の上部周面よりも小径に湾曲形成し、該湾曲形成した支持枠の湾曲弾性を補強シートおよび覆工壁側に付勢可能に設置し、前記補強シートを覆工壁側に圧接して設置し、従来のように補強シートを接着したりアンカ−を打設することなく、補強シートを容易かつ速やかに設置するとともに、アンカ−からの漏水を防止し、工期の短縮化と工費の低廉化を図れるようにしている。
請求項12の発明は、覆工壁の内面に円周方向に沿って複数の取付溝を形成し、該取付溝に前記支持枠を係合可能に設置し、道路や鉄道への建築限界に余裕の無いトンネルの補修に好適にしている。
請求項13の発明は、取付溝に補強シートと同質のパッキングシ−トを配置し、該パッキングシ−トの端部を補強シートに固定し、取付溝からの漏水を防止するとともに、パッキングシ−トに補強シートを容易に固定し、支持枠とパッキングシ−トを介して補強シートを強固に固定し得るようにしている。
請求項14の発明は、支持枠を繊維強化プラスティック製とし、施工時またはトンネルの坑内搬入時、前記支持枠を人力によって覆工壁内面の上部周面よりも小径に湾曲形成し、支持枠を軽量で所定の強度に形成でき、人力による湾曲形成を実現し得るとともに、金属部材のような錆の発生を防止して、長期に亘る強度を得られるようにしている。
請求項15の発明は、補強シートとパッキングシ−トを紫外線硬化型繊維強化プラスティックシ−トで形成し、これらに紫外線を所定時期に照射して硬化し、補強シートとパッキングシ−トに所定の強度と止水性を得られるようにしている。
請求項16の発明は、覆工壁の内面に補強シートを円周方向に設置し、該補強シートを硬化後、前記取付溝にパッキングシ−トを配置し、該パッキングシ−トを硬化後、前記支持枠を覆工壁内面の上部周面よりも小径に湾曲形成して設置し、補強シ−トの硬化後、取付溝にパッキングシ−トを設置して硬化し、補強シ−トとパッキングシ−トを硬化後に支持枠を設置し、一連の作業を確実かつ安全に施工し得るようにしている。
請求項17の発明は、取付溝にパッキングシ−トを配置し、該パッキングシ−トを硬化後、前記支持枠を覆工壁内面の上部周面よりも小径に湾曲形成して設置し、この後、覆工壁の内面に補強シートを円周方向に設置し、該補強シートを硬化し、パッキングシ−トと補強シ−トの硬化後に支持枠を設置する施工に比べ、支持枠を早めに設置し、覆工壁の暫定的な補強を早めに得られるとともに、パッキングシ−トと支持枠、補強シ−トの取付け順序を合理的に設定し、これを円滑に行なえるようにしている。
請求項18の発明は、覆工壁の内面に補強シートを円周方向に設置するとともに、前記取付溝にパッキングシ−トを配置し、該補強シートとパッキングシ−トを硬化後、前記支持枠を覆工壁内面の上部周面よりも小径に湾曲形成して設置し、補強シ−トとパッキングシ−トの取付けを連続して行い、更に補強シ−トとパッキングシ−トの紫外線照射と硬化作業を一時に施工し、パッキングシ−トと補強シ−トの取付けと紫外線照射と硬化作業を別々に行なう施工の不合理を解消し、これらの作業を合理的かつ速やかに行なえるようにしている。
請求項1の発明は、補強シートの内面に複数の支持枠を覆工壁内面の円周方向に沿って係合可能に配置し、前記支持枠を覆工壁内面の上部周面よりも小径に湾曲形成可能に設け、該湾曲形成した支持枠の湾曲弾性を補強シートおよび覆工壁側に付勢可能に設置し、前記補強シートを覆工壁側に圧接可能に設置したから、従来のように補強シートを接着したりアンカ−を打設することなく、支持枠の湾曲弾性によって補強シートを容易かつ速やかに設置できるとともに、支持枠の湾曲弾性を覆工壁に付勢して覆工壁の内部応力や上載荷重に対抗させ、覆工壁ないしトンネルの強度を補強し、覆工壁の剥落を防止するとともに、剥落やアンカ−による漏水を防止することができる。
請求項2の発明は、支持枠を覆工壁内面の上部周面よりも大径のア−チ状に成形したから、施工時の湾曲形成の容易化を図れるとともに、湾曲弾性を形成可能にして、接着を要することなく補強シートを圧接し固定することができる。
請求項3の発明は、支持枠を直杆状または平板状に成形したから、大きな湾曲弾性を形成可能にするとともに、支持枠の成形や保管、取扱の容易化を図れ、これを安価に成形することができる。
請求項4の発明は、支持枠を管状に形成し、該支持枠に充填材を中詰め可能にしたから、支持枠自体の剛性を強化するとともに、充填材を中詰めして剛性を更に強化し、覆工壁ないしトンネルの強度を強化することができる。
請求項5の発明は、支持枠を人力によって、覆工壁内面の上部周面よりも小径のア−チ状に湾曲形成可能にしたから、支持枠のトンネル坑内への搬入と覆工壁内面への設置を容易に行なうことができる。
請求項6の発明は、覆工壁の内面に円周方向に沿って複数の取付溝を形成し、該取付溝に前記支持枠を係合可能に設置したから、支持枠を安定かつ堅固に支持できるとともに、覆工壁内面からの支持枠の突出を抑制し、建築限界に余裕の無いトンネルの補修に対応することができる。
請求項7の発明は、取付溝内に補強シートと同質のパッキングシ−トを配置し、該パッキングシ−トの端部を補強シートに固定したから、取付溝からの漏水を防止するとともに、パッキングシ−トに補強シートを固定して、支持枠とパッキングシ−トを介し補強シートを強固に固定することができる。
請求項8の発明は、補強シートを紫外線硬化型繊維強化プラスティックシ−トで形成したから、接着剤を要することなく仮止めでき、また紫外線照射によって所定の強度と止水性を容易に得ることができる。
請求項9の発明は、支持枠を繊維強化プラスティック製としたから、軽量で所定の強度を備え、取扱いに至便で人力による湾曲形成を実現できるとともに、覆工壁に対する所定の支持強度を得ることができる。
請求項10の発明は、トンネルが既設トンネルまたは新設トンネルであり、老朽化したトンネルの補強や補修を容易かつ低廉に施工し得るとともに、構築当初から堅牢なトンネルを得られる効果がる。
請求項11の発明は、トンネルの覆工壁の内面に繊維強化プラスティック製の補強シートを円周方向に設置するトンネルの補修方法において、前記補強シートの内面に複数の支持枠を覆工壁内面の円周方向に沿って係合可能に配置し、前記支持枠を覆工壁内面の上部周面よりも小径に湾曲形成し、該湾曲形成した支持枠の湾曲弾性を補強シートおよび覆工壁側に付勢可能に設置し、前記補強シートを覆工壁側に圧接して設置するから、従来のように補強シートを接着したりアンカ−を打設することなく、補強シートを容易かつ速やかに設置できるとともに、アンカ−からの漏水を防止し、工期の短縮化と工費の低廉化を図ることができる。
請求項12の発明は、覆工壁の内面に円周方向に沿って複数の取付溝を形成し、該取付溝に前記支持枠を係合可能に設置するから、道路や鉄道への建築限界に余裕の無いトンネルに対する補修の施工に好適な効果がある。
請求項13の発明は、取付溝に補強シートと同質のパッキングシ−トを配置し、該パッキングシ−トの端部を補強シートに固定するから、取付溝からの漏水を防止するとともに、パッキングシ−トに補強シートを容易に固定し、支持枠とパッキングシ−トを介して補強シートを強固に固定することができる。
請求項14の発明は、支持枠を繊維強化プラスティック製とし、施工時またはトンネルの坑内搬入時、前記支持枠を人力によって覆工壁内面の上部周面よりも小径に湾曲形成するから、支持枠を軽量で所定の強度に形成し、人力による湾曲形成を実現するとともに、金属部材のような錆の発生を防止して、長期に亘る強度を得ることができる。
請求項15の発明は、補強シートとパッキングシ−トを紫外線硬化型繊維強化プラスティックシ−トで形成し、これらに紫外線を所定時期に照射して硬化するから、補強シートとパッキングシ−トに所定の強度と止水性を得られる効果がある。
請求項16の発明は、覆工壁の内面に補強シートを円周方向に設置し、該補強シートを硬化後、前記取付溝にパッキングシ−トを配置し、該パッキングシ−トを硬化後、前記支持枠を覆工壁内面の上部周面よりも小径に湾曲形成して設置するから、補強シ−トの硬化後、取付溝にパッキングシ−トを設置して硬化し、補強シ−トとパッキングシ−トを硬化後に支持枠を設置し、一連の作業を確実かつ安全に施工することができる。
請求項17の発明は、取付溝にパッキングシ−トを配置し、該パッキングシ−トを硬化後、前記支持枠を覆工壁内面の上部周面よりも小径に湾曲形成して設置し、この後、覆工壁の内面に補強シートを円周方向に設置し、該補強シートを硬化するから、パッキングシ−トと補強シ−トの硬化後に支持枠を設置する施工に比べ、支持枠を早めに設置し、覆工壁の暫定的な補強を早めに得られるとともに、パッキングシ−トと支持枠、補強シ−トの取付け順序を合理的に設定し、これを円滑に施工することができる。
請求項18の発明は、覆工壁の内面に補強シートを円周方向に設置するとともに、前記取付溝にパッキングシ−トを配置し、該補強シートとパッキングシ−トを硬化後、前記支持枠を覆工壁内面の上部周面よりも小径に湾曲形成して設置するから、補強シ−トとパッキングシ−トの取付けを連続して行なえ、更に補強シ−トとパッキングシ−トの紫外線照射と硬化作業を一時に施工し、パッキングシ−トと補強シ−トの取付けと紫外線照射と硬化作業を別々に行なう施工の不合理を解消し、これらの作業を合理的かつ速やかに施工することができる。
本発明を建築限界の余裕の無い内空断面を有する既設トンネルに適用した施工状態を示す正面図である。 補強シ−トに支持枠を配置した固定状況を示す斜視図である。 本発明による施工状態を示す説明図で、(a)は支持枠の施工前における湾曲形成前の状況を示し、(b)は支持枠を湾曲形成した搬入時または設置直前の状況を示し、(c)は支持枠を覆工壁の取付溝に設置し、その湾曲弾性を覆工壁側に作用している状況を示している。 (a)は本発明に適用した支持枠の断面図、(b)〜(f)は支持枠の他の形態を示す断面図である。 (a)〜(i)は本発明を建築限界の余裕の無い既設トンネルに補強シ−トを施工する手順を示す断面図である。
本発明を建築限界の余裕のある既設トンネルに適用した第2の実施形態の正面図である。 前記第2の実施形態における施工状態を示す説明図で、(a)は支持枠の施工前における湾曲形成前の状況を示し、(b)は支持枠を湾曲形成した搬入時または設置直前の状況を示し、(c)は支持枠を覆工壁の内面に設置し、その湾曲弾性を覆工壁側に作用している状況を示している。 (a)〜(f)は前記第2の実施形態における補強シ−トの施工手順を示す断面図である。 (a)〜(i)は本発明を建築限界の余裕の無い既設トンネルに適用した第3の実施形態において、補強シ−トの施工順序を示す断面図である。 (a)〜(i)は本発明を建築限界の余裕の無い既設トンネルに適用した第4の実施形態において、補強シ−トの施工順序を示す断面図である。
以下、本発明を図示の実施形態について説明すると、図1乃至図5において1は鉄道または道路トンネルで、地山2を掘削した掘削穴3にコンクリ−ト、煉瓦等の覆工壁4が構築され、その内空断面5は前記鉄道または道路の建築限界に余り余裕無く構成されている 図中、6はトンネル1内のインバ−ト部に敷設したインバ−トコンクリ−ト部で、該コンクリ−ト部6上に鉄道または道路を施工可能にしている。
前記覆工壁4の天端部と両側壁上部に亘って、当該部を補強し漏水を阻止可能な薄厚、実施形態では2〜3mmの補強シ−ト7が被覆されている。この場合、前記補強シ−ト7を覆工壁4内面全域に施工することも可能であり、そのようにすることでトンネルの補強と漏水阻止が増進する。
前記補強シ−ト7として、覆工壁4の剥落荷重に耐えられる強度と止水性を備えたFRPシ−トが用いられ、このFRPシ−トとして実施形態では、紫外線硬化型繊維強化プラスティックシ−ト(以下、紫外線硬化型FRPシ−トと呼ぶ)を使用している。
前記紫外線硬化型FRPシ−トは、ガラス繊維に例えば不飽和ポリエステル樹脂若しくはエポキシアクリレ−ト樹脂、エポキシ樹脂またはメラミン樹脂等の紫外線硬化型樹脂を含浸して粘着性を備え、この紫外線硬化型FRPシ−トの両面に透明な剥離シ−ト(図示略)を貼り付け、施工前は適宜な暗室に保管し、施工時に剥離シ−トを剥がして覆工壁等4の内面に貼付け仮止めした後、紫外線を照射して硬化可能にし、前記所定の強度と止水性を持たせている。
この場合、前記補強シ−ト7は、前記紫外線硬化型FRPシ−トの他に、例えばガラス繊維により熱硬化型プラスティックを強化したGFRP、熱可塑性プラスティックを強化したGFRTP、更に強化繊維として炭素繊維を使用したCFRPおよびCFRTP、ボロン繊維を使用したBFRPおよびBFRTP、アラミド繊維を使用したKFRPおよびKFRTPを使用することも可能である。
前記補強シ−ト7は、トンネル1の坑内方向に沿う所定幅に形成され、その長さはトンネル1の円周方向に沿って、前記天端部と両側壁上部に亘る所定長さに形成され、隣接する坑内方向の補強シ−ト7に対しては、補強シ−ト7の端部を重合し、若しくは接合してトンネル1の坑内方向に施工している。
この場合、作業性を考慮して、補強シ−ト7の長さをトンネル1の円周方向に沿って複数に分割し、それらの端部を重合し若しくは接合して、トンネル1の円周方向に施工することも可能である。
前記補強シ−ト7の施工手順は図5のようで、先ず覆工壁4の天端部と両側壁上部に亘る所定位置に図5(a)のように、カッター(図示略)を介してトンネル1の円周方向に複数の取付溝8を形成する。
前記取付溝8,8の間隔は、例えば補強シ−ト7の前記幅に形成され、各取付溝8の内部に後述するパッキングシ−トと支持枠を収容可能にしている。実施形態の場合、取付溝8の断面形状を矩形に形成し、その内部に後述する矩形断面の支持枠を収容している。
前記取付溝8の切削後、その内部と覆工壁4内面を清掃し、必要に応じて覆工壁4の内面に図5(b)のように合成樹脂製の薄厚の排水シ−ト9を釘や接着剤を介して取付ける
前記排水シ−ト9は一側面に微小な排水溝(図示略)が形成され、該排水溝を覆工壁4側に配置し、覆工壁4に沿って排水可能にしている。
前記排水シ−ト9を取付け後、排水シ−ト9の表面に図5(c)のように補強シ−ト7を貼付けて仮止めする。この場合は、補強シ−ト7の片側の剥離シ−ト(図示略)を剥がし、粘着面を表出させて排水シ−ト9の表面に押圧し仮止めする。
この後、トンネル1の坑内に紫外線ランプを備えた紫外線照射装置(共に図示略)を搬入し、前記紫外線ランプをONして、紫外線を補強シ−ト7へ向けて照射する。
前記紫外線は透明な剥離シ−トを透過して補強シ−ト7に進入し、その内部に添加した光硬化開始剤の反応を促し、補強シ−ト7を表面から急速に硬化させて、トンネル1の覆工壁4の略上半部周面にFRPシートと同様の強度を備えた硬度の覆工層を形成する。
その際、紫外線硬化型FRPシ−トが速やかに硬化し、その表面を他側面の剥離シ−ト(図示略)が被覆しているから、前記硬化時にスチレンが殆ど放出されず樹脂の飛散も無く、作業環境が良好に保たれる。そして、紫外線硬化型FRPシ−トの硬化後、前記剥離シ−トを引き剥がす。
前記補強シ−ト7を硬化後、パッキングシ−ト10を取付溝8に挿入し、取付溝8の内面を被覆する。前記パッキングシ−ト10は前記補強シ−ト7と同質の紫外線硬化型FRPシ−トからなり、このFRPシ−トを帯状に裁断し、これを図示のように断面逆U字形状に折り曲げて、取付溝8に挿入可能に形成している。
そして、パッキングシ−ト10の片側の剥離シ−ト(図示略)を剥がして図5(e)のように取付溝8に挿入し、表出した粘着面を取付溝8の底面と内面に押圧して貼付け、その両端部を取付溝8の開口縁部に押し当てて貼付ける。
その際、取付溝8の開口縁部に位置する補強シ−ト7に接着剤11を塗布し、パッキングシ−ト10の両側縁部を補強シ−ト7に確実に取付ける。
この後、前記紫外線照射装置(図示略)を移動し、図5(f)のように紫外線ランプをONして紫外線をパッキングシ−ト10へ向けて照射し、前述と同様にパッキングシ−ト10にFRPシートと同質の硬質の覆工層を形成する。
したがって、覆工壁4と取付溝8を被覆した補強シ−ト7とパッキングシ−ト10は、共にFRPシートと同様の強度を備えた硬度に形成される
この後、支持枠12を図3(b)のようにアーチ状に湾曲させてトンネル1の坑内に搬入し、これを図5(g)のように取付溝8に挿入する。
前記支持枠12は、例えば前記GFRPまたはFRTP等の繊維強化プラスティック(以下、FRPと呼ぶ)によって、図3(a)のようにトンネル1の内空断面5の上部周面よりも若干大径のア−チ状に成形され、その長さは取付溝8と同長に形成され、その断面形状は実施形態の場合、図4(a)のような方形管状に形成されている。
そして、前記支持枠12を図3(b)のようにトンネル1の内空断面5の上部周面よりも若干小径のア−チ状に折り曲げ、これをパッキングシ−ト10を設置した取付溝8に緊密に挿入している。
この場合、支持枠12の断面形状は方形管の他に、例えば図4(b)の円管、同図(c)のI型、同図(d)のT字形、同図(e)の三角管状、同図(f)の平板状のものを適宜選択して使用する。
なお、支持枠12を前述のようにトンネル1の内空断面5の上部周面よりも若干大径のア−チ状に成形する代わりに、若干強度を低下して直杆状または平板状に成形し、大きな湾曲弾性を形成し得るようにするとともに、容易かつ安価な成形を実現し、保管や取扱を至便にすることも可能である。
前記取付溝8に挿入後の支持枠12は、成形時よりも小径のア−チ状に形成され、かつトンネル1の坑内に搬入時よりも大径のア−チ状に形成され、その湾曲弾性を図3(c)のように覆工壁4ないし地山2側に作用させ、パッキングシ−ト10を取付溝8の底部側に圧接するとともに、パッキングシ−ト10の両側縁部に接着した補強シ−ト7と排水シ−ト9とを覆工壁4側に引き寄せ、これらを緊張させて固定するようにしている。
この場合、前述のように補強シ−ト7とパッキングシ−ト10を硬化後、支持枠12を取付溝8に設置しているから、支持枠12の弾性が補強シ−ト7とパッキングシ−ト10に確実かつ一様に作用し、それらが覆工壁4を防護して剥落ないし漏水を防止する。
したがって、例えば補強シ−ト7および/またはパッキングシ−ト10を硬化前に、支持枠12を取付溝8に設置する場合に比べ、支持枠12の弾性を補強シ−ト7とパッキングシ−ト10に確実かつ一様に作用させられる。
この後、支持枠12の剛性を強化する場合は、図5(h)のように支持枠12の内部にモルタル等の充填部材13を中詰めし、これを固化させて剛性を強化するようにしている
なお、取付溝8の開口部側に、補強シ−ト7または紫外線硬化型FRPシ−トと同質のFRPシ−トまたは合成樹脂製の帯状のカバ−14を貼り付け、取付溝8の開口部を閉塞して、水や異物の侵入を防止することが望ましい。
こうして補修を終了したトンネル1は、覆工壁4内面の上部周面にFRPシートと同様の強度を有する補強シ−ト7が覆工され、その補強シ−ト7とパッキングシ−ト10がFRP製の支持枠12の湾曲弾性を受けて支持され、当該部の覆工壁4の強度を補強し剥離を防止するようにされている。
しかも、支持枠12の湾曲弾性は覆工壁4ないし地山2に作用し、その弾性を覆工壁4の内部応力や上載荷重に対抗するから、覆工壁4の強度を補強し、剥離防止と漏水防止を増進するようにされている。
また、支持枠12の内部にモルタル等の充填剤13を中詰めすることによって、支持枠12の強度が増強され、覆工壁4の剛性ないし強度を強化するとともに、支持枠12をFRP製とすることによって、軽量で金属製のような錆を発生することがなく、その寿命を向上し得る。
しかも、支持枠12は取付溝8の内部に設置され、覆工壁4内面からの突出を抑制しているから、トンネル1の内空断面5を損なわず建築限界の毀損を回避し得る。
このように構成した本発明の補修方法によって、トンネル1を補修する場合は、薄厚のFRP製の補強シ−ト7と、FRP製の支持枠12と、薄厚の合成樹脂製の排水シ−ト9と、薄厚のFRP製のパッキングシ−ト10と、薄厚のFRPまたは合成樹脂製のカバ−14と、取付溝8の切削用のカッタ−と、紫外線ランプを備えた紫外線照射装置(共に図示略)と、モルタル充填装置(図示略)を要する。
このうち、補強シ−ト7は施工現場またはFRP成形工場で所定の幅と長さの矩形に裁断する。例えば、取付溝8,8の間隔幅で、トンネル1の円周方向に沿って天端部と両側壁上部に亘る長尺の帯状に形成し、またはこれを複数に分割して裁断する。
実施形態では、補強シ−ト7として紫外線硬化型FRPシ−トを使用し、これを前記のように所定の形状寸法に裁断し、この裁断した補強シ−ト7の両面に透明な剥離シ−ト(図示略)を貼り付けて置く。
前記支持枠12は図3(a)のように、FRPによってトンネル1の内空断面5の上部周面よりも若干大径のア−チ状に成形し、その断面を図4(a)の方形管状に成形し、その長さをトンネル1の円周方向に沿って、天端部と両側壁上部に亘る長さに成形する。
したがって、支持枠12は、鉄鋼製のものと比較して軽量かつ柔軟で、施工時の取扱や湾曲に至便であり、例えば作業者が支持枠12の両端部を保持して内側に押し曲げることによって、図3(b)のように支持枠12をトンネル1の上部周面よりも小径のア−チ状に湾曲形成可能になり、トンネル1の坑内への搬入や取付溝8に対する設置が可能になる
前記排水シ−ト9は一側面に微小な排水溝(図示略)が形成された板体に成形され、これを例えば補強シ−ト7と同形に裁断する。
前記パッキングシ−ト10は補強シ−ト7と同一のFRPシートで構成され、実施形態では紫外線硬化型FRPシ−トで構成され、これを取付溝8よりも幅広で、補強シ−ト7と同長の帯状に裁断し、使用時に逆U字形状に屈曲形成される。
前記カバ−14は紫外線硬化型FRPシ−トと同一または合成樹脂シ−トを、取付溝8よりも若干幅広で補強シ−ト7と同長の帯状に裁断する。
次に、前記各構成部材および装置を施工現場に搬送し、実際にトンネル1を補修する場合は、先ずトンネル1の坑内にカッタ−(図示略)を搬入し、該カッターを介し施工域の覆工壁4の天端部と両側壁上部に亘る所定位置に、トンネル1の円周方向に沿って複数の取付溝8を切削する。
この場合、取付溝8の切削断面は、図4(a)〜(e)に示す支持枠12の断面形状に応じて、該支持枠12を挿入可能な適宜形状に形成する。
実施形態では取付溝8の断面形状を矩形に形成し、その内部にパッキングシ−ト10と支持枠12を収容可能にし、隣接する取付溝8,8の間隔を、例えば補強シ−ト7の幅に形成している。この状況は図5(a)のようである。
前記取付溝8の切削後、その内部と覆工壁4の内面を清掃し、該覆工壁4の内面に必要に応じて排水シ−ト9を釘や接着剤を介して取付ける。
前記排水シ−ト9は微小な排水溝(図示略)を覆工壁4側に向けて配置し、かつ前記排水溝をトンネル1の円周方向に沿って配置し、覆工壁4に沿って排水可能にする。この状況は図5(b)のようである。
前記排水シ−ト9を取付け後、補強シ−ト7の片側の剥離シ−ト(図示略)を剥がし、表出した粘着面を排水シ−ト9の表面に押圧して、補強シ−ト7を貼付け仮止めする。この状況は図5(c)のようである。
この場合、補強シ−ト7の長さが、覆工壁4の天端部と両側壁上部に亘る長尺の場合は、継ぎ目なく一時に平滑に貼付けられ、またこれを複数に分割する場合は、合理的かつ作業性良く施工でき、その場合は補強シ−ト7の端部を接合し、若しくは端部を重合して貼り合わせる。
実施形態の補強シ−ト7は粘着面を備え、該粘着面によって補強シ−ト7を貼付けているから、従来のような接着剤や煩雑な塗布作業を要せず、容易かつ速やかに行なえる。また、補強シ−ト7は薄厚で柔軟かつ軽量であるから、排水シ−ト9の表面に沿って容易かつ体裁良く取付けられる。
なお、補強シ−ト7として紫外線硬化型FRPシ−ト以外の薄厚のFRPシ−トを使用し、これを排水シ−ト9の表面に仮止めする場合は、例えば釘または両面接着テ−プを用いる。
こうして補強シ−ト7を貼付け仮止めした後、トンネル1の坑内に紫外線ランプを備えた紫外線照射装置(共に図示略)を搬入し、前記紫外線ランプをONして紫外線を補強シ−ト7へ向けて照射する。この状況は図5(d)のようである。
前記紫外線は透明な剥離シ−トを透過して補強シ−ト7に進入し、その内部に添加した光硬化開始剤の反応を促し、補強シ−ト7を表面から急速に硬化させて、トンネル1の覆工壁4の略上半部周面にFRPシートと同様の強度を備えた硬度の覆工層を形成する。
その際、紫外線硬化型FRPシ−トが速やかに硬化し、その表面を他側面の剥離シ−ト(図示略)が被覆しているから、前記硬化時にスチレンが殆ど放出されず樹脂の飛散も無く、作業環境が良好に保たれる。そして、紫外線硬化型FRPシ−トの硬化後、前記剥離シ−トを引き剥がす。
前記補強シ−ト7を硬化後、パッキングシ−ト10を取付溝8に挿入し、取付溝8の内面を被覆する。前記パッキングシ−ト10は前記補強シ−ト7と同質の紫外線硬化型FRPシ−トからなり、このFRPシ−トを帯状に裁断し、これを図示のように断面逆U字形状に折り曲げて取付溝8に挿入する。この状況は図5(e)のようである。
その際、パッキングシ−ト10の片側の剥離シ−ト(図示略)を剥がして図5(e)のように取付溝8に挿入し、表出した粘着面を取付溝8の底面と内面に押圧して貼付け、その両端部を取付溝8の開口縁部に押し当てて貼付ける。
この場合、取付溝8の開口縁部に位置する補強シ−ト7に接着剤11を塗布し、パッキングシ−ト10の両側縁部を補強シ−ト7に確実に取付けることが望ましい。
この後、前記紫外線照射装置(図示略)を移動し、紫外線ランプをONして紫外線をパッキングシ−ト10へ向けて照射し、前述と同様にパッキングシ−ト10にFRPシートと同質の硬質の覆工層を形成する。この状況は図5(f)のようである。
こうして、覆工壁4と取付溝8を被覆した補強シ−ト7とパッキングシ−ト10は、共にFRPシートと同様の強度を備えた硬度に形成される
この後、支持枠12を図3(b)のようにアーチ状に湾曲させてトンネル1の坑内に搬入し、これを図5(g)のように取付溝8に挿入する。
前記支持枠12は、例えば前記GFRPまたはFRTP等の繊維強化プラスティックによって、図3(a)のようにトンネル1の内空断面5の上部周面よりも若干大径のア−チ状に成形され、その長さは取付溝8と同長に形成され、その断面形状は実施形態の場合、図4(a)のような方形管状に形成されている。
そして、前記支持枠12を図3(b)のようにトンネル1の内空断面5の上部周面よりも若干小径のア−チ状に折り曲げ、これをパッキングシ−ト10を設置した取付溝8に緊密に挿入する。
この場合、支持枠12の断面形状は方形管の他に、例えば図4(b)の円管、同図(c)のI型、同図(d)のT字形、同図(e)の三角管状、同図(f)の平板状のものを適宜選択して使用する。
前記取付溝8に挿入後の支持枠12は、成形時よりも小径のア−チ状に形成され、かつトンネル1の坑内に搬入時よりも大径のア−チ状に形成され、その湾曲弾性を図3(c)のように覆工壁4ないし地山2側に作用させ、パッキングシ−ト10を取付溝8の底部側に圧接し、パッキングシ−ト10の両側縁部に接着した補強シ−ト7と排水シ−ト9とを覆工壁4側に引き寄せ、これらを緊張させて固定する。
こうして補強シ−ト7とパッキングシ−ト10を硬化後、支持枠12を取付溝8に設置しているから、支持枠12の弾性を補強シ−ト7とパッキングシ−ト10に確実かつ一様に作用させられ、それらが覆工壁4を防護して剥落ないし漏水を防止する。
したがって、例えば補強シ−ト7および/またはパッキングシ−ト10を硬化前に、支持枠12を取付溝8に設置する場合に比べ、支持枠12の弾性を補強シ−ト7とパッキングシ−ト10に確実かつ一様に作用させられる。
また、支持枠12の弾性によって、パッキングシ−ト10と補強シ−ト7、排水シ−ト9等を固定しているから、従来のようなアンカ−の打設や接着剤の塗布を要さず、またそれらの煩雑な作業を廃して容易かつ速やかに施工できるとともに、アンカ−の打設に伴なう覆工壁4側からの漏水を防止する。
この後、支持枠12の内部にモルタル等の充填部材13を中詰めし、これを固化して支持枠12の剛性を強化する。この状況は図5(h)のようである。
また、取付溝8の開口部側に、補強シ−ト7または紫外線硬化型FRPシ−トと同質のFRPシ−トまたは合成樹脂製の帯状のカバ−14を貼り付け、取付溝8の開口部を閉塞して、水や異物の侵入を防止する。この状況は図5(i)のようである。
このように実施形態は、覆工壁4の内面に補強シ−ト7を仮止めして硬化し、次に取付溝8にパッキングシ−ト10を設置して硬化し、補強シ−ト7とパッキングシ−ト10を硬化後に支持枠12を設置しているから、一連の作業を確実かつ安全に施工できる。
こうして補修を終了したトンネル1は、覆工壁4内面の上部周面にFRPシートと同様の強度を有する補強シ−ト7が覆工され、その補強シ−ト7とパッキングシ−ト10がFRP製の支持枠12の湾曲弾性を受けて支持され、当該部の覆工壁4の強度を補強し剥離を防止している。
しかも、支持枠12の湾曲弾性は覆工壁4ないし地山2に作用し、その弾性を覆工壁4の内部応力や上載荷重に対抗するから、覆工壁4の強度を補強し、剥離防止と漏水防止を増進する。
また、支持枠12の内部にモルタル等の充填剤13を中詰めすることによって、支持枠12の強度が増強され剛性が増強されるから、覆工壁4の剛性ないし強度を強化する。
しかも、支持枠12をFRP製とすることによって、軽量で金属製のような錆を発生することがなく、その寿命を向上する。
更に、支持枠12は取付溝8の内部に設置され、覆工壁4内面からの突出を抑制しているから、トンネル1の内空断面5を損なわず建築限界の毀損を回避する。
図6乃至図10は本発明の他の実施形態を示し、前述の実施形態の構成と対応する構成には同一の符号を用いている。
このうち、図6乃至図8は本発明の第2の実施形態を示し、この実施形態は、内空断面5が鉄道または道路の建築限界に余裕がある既設トンネル1に適用した場合を示している
この実施形態は、図8(a)〜(c)のように覆工壁4の内面に排水シ−ト9や補強シ−ト7を直接取付け、前述の実施形態のような覆工壁4の内面を切削する取付溝8、パッキングシ−ト10やカバ−14を要しない分、部品点数を低減し、またそれらの取付けの手間を軽減して容易かつ速やかに取付けられ、工期が短縮し工費が低減する。
そして、補強シ−ト7の取付け後、トンネル1の坑内に紫外線ランプを備えた紫外線照射装置(共に図示略)を搬入し、前記紫外線ランプをONして紫外線を補強シ−ト7へ向けて照射し、補強シ−ト7を硬化する。この状況は図8(d)のようである。
この後、硬化した補強シ−ト7に湾曲した支持枠12を圧接して固定し、該支持枠12内にモルタル13を充填する。
したがって、前述の実施形態のように補強シ−ト7の取付けに接着作業やアンカ−の打設を要せず、また前述のパッキングシ−ト10やカバ−14を要しない分、部品点数を低減し、またそれらの取付けの手間を軽減して、工期が短縮し工費が低減する。
なお、支持枠12のトンネル1内への搬入や、補強シ−ト7に対する支持枠12の弾性による圧接ないし固定、支持枠12内へのモルタル13の充填や、補強シ−ト7に対する紫外線照射は、前述の実施形態と同様である。
こうして補修を終了したトンネル1は、覆工壁4内面の略上半部周面にFRPシートと同質の硬質の覆工層が形成され、また覆工壁4の内面にFRP製の複数の支持枠12が湾曲弾性を保持して配置され、その弾性を補強シ−ト7に作用させ、その固定を図る一方、前記弾性が覆工壁4の内部応力や上載荷重に対抗するから、覆工壁4の強度を増強し剥離を防止するとともに、覆工壁4内部からの漏水を防止する。
前記支持枠12は施工後、覆工壁4の内面に突出して設置されるが、支持枠12の形状寸法は非常に小形であるから覆工壁4内面からの突出を抑制し、トンネル1の内空断面5ないし建築限界の毀損を抑制する。
図9は本発明の第3の実施形態を示し、この実施形態は内空断面5が鉄道または道路の建築限界に余裕が無い既設トンネル1において、取付溝8にパッキングシ−ト10を設置し、これに紫外線を照射して硬化させた後、湾曲形成した支持枠12を取付溝8に設置し、パッキングシ−ト10に支持枠12の弾性を作用させて固定後、覆工壁4の内面に補強シ−ト7を仮止めし、該補強シ−ト7に紫外線を照射して硬化させている。
したがって、パッキングシ−ト10と補強シ−ト7の硬化後に支持枠12を設置する前述の実施形態に比べ、支持枠12を早めに設置し、覆工壁4の暫定的な補強を早めに得られるとともに、パッキングシ−ト10、支持枠12、補強シ−ト7の取付け順序を合理的に設定し、これを円滑に行なうようにしている。
このため、前述の実施形態のように覆工壁4の内面に取付溝8を形成し、覆工壁4の内面に補強シ−ト7を設置するとともに、取付溝8にパッキングシ−ト10を設置し、これらに紫外線を照射して硬化させた後、支持枠12を取付けて圧接する施工順序を改善し、これを円滑に施工するようにしている。
すなわち、最初に覆工壁4内の細部を施工し、次第に覆工壁4の表面側に施工場所を移行し、容易に施工し得るようにしている。この場合、取付溝8の開口部を補強シ−ト7で閉塞すれば、カバ−14の取付けを省略し、これを合理的かつ速やかに行なえる。
図10は本発明の第4の実施形態を示し、この実施形態は図10(c),(d)のように補強シ−ト7とパッキングシ−ト10の取付けを連続して行い、更に補強シ−ト7とパッキングシ−ト10の紫外線照射と硬化作業を一時に施工し、前述の実施形態のようにパッキングシ−ト10と補強シ−ト7の取付けと紫外線照射と硬化作業を別々に行なう不合理を解消し、これらの作業を合理的かつ速やかに施工し得るようにしている。
なお、前述の実施形態は何れも本発明を既設トンネルの補修に適用しているが、トンネルの新設時に適用することも可能であり、そのようにすることで覆工壁4の強度を当初から強化し、堅牢なトンネル1を構築し得るとともに、漏水を防止し得る。
このように本発明のトンネルの剥落防護構造およびトンネルの補修方法は、建築限界に応じて容易かつ速やかに施工でき、覆工壁内面を補強し剥落を防止するとともに、漏水を防止できるから、例えば既設トンネルの補修に好適である。
1 トンネル
4 覆工壁
7 補強シ−ト
8 取付溝
10 パッキングシ−ト
12 支持枠
13 充填材

Claims (18)

  1. トンネルの覆工壁の内面に繊維強化プラスティック製の補強シートを円周方向に設置したトンネルの剥落防護構造において、前記補強シートの内面に複数の支持枠を覆工壁内面の円周方向に沿って係合可能に配置し、前記支持枠を覆工壁内面の上部周面よりも小径に湾曲形成可能に設け、該湾曲形成した支持枠の湾曲弾性を補強シートおよび覆工壁側に付勢可能に設置し、前記補強シートを覆工壁側に圧接可能に設置したことを特徴とするトンネルの剥落防護構造。
  2. 前記支持枠を覆工壁内面の上部周面よりも大径のア−チ状に成形した請求項1記載のトンネルの剥落防護構造。
  3. 前記支持枠を直杆状または平板状に成形した請求項1記載のトンネルの剥落防護構造。
  4. 前記支持枠を管状に形成し、該支持枠に充填材を中詰め可能にした請求項1記載のトンネルの剥落防護構造。
  5. 前記支持枠を人力によって、覆工壁内面の上部周面よりも小径のア−チ状に湾曲形成可能にした請求項1乃至4のうち何れか一項記載のトンネルの剥落防護構造。
  6. 前記覆工壁の内面に円周方向に沿って複数の取付溝を形成し、該取付溝に前記支持枠を係合可能に設置した請求項1記載のトンネルの剥落防護構造。
  7. 前記取付溝内に補強シートと同質のパッキングシ−トを配置し、該パッキングシ−トの端部を補強シートに固定した請求項1記載のトンネルの剥落防護構造。
  8. 前記補強シートを紫外線硬化型繊維強化プラスティックシ−トで形成した請求項1記載のトンネルの剥落防護構造。
  9. 前記支持枠を繊維強化プラスティック製とした請求項1記載のトンネルの剥落防護構造
  10. 前記トンネルが既設トンネルまたは新設トンネルである請求項1記載のトンネルの剥落防護構造。
  11. トンネルの覆工壁の内面に繊維強化プラスティック製の補強シートを円周方向に設置するトンネルの補修方法において、前記補強シートの内面に複数の支持枠を覆工壁内面の円周方向に沿って係合可能に配置し、前記支持枠を覆工壁内面の上部周面よりも小径に湾曲形成し、該湾曲形成した支持枠の湾曲弾性を補強シートおよび覆工壁側に付勢可能に設置し、前記補強シートを覆工壁側に圧接して設置することを特徴とするトンネルの補修方法
  12. 前記覆工壁の内面に円周方向に沿って複数の取付溝を形成し、該取付溝に前記支持枠を係合可能に設置する請求項11記載のトンネルの補修方法。
  13. 前記取付溝に補強シートと同質のパッキングシ−トを配置し、該パッキングシ−トの端部を補強シートに固定する請求項12記載のトンネルの補修方法。
  14. 前記支持枠を繊維強化プラスティック製とし、施工時またはトンネルの坑内搬入時、前記支持枠を人力によって覆工壁内面の上部周面よりも小径に湾曲形成する請求項11記載のトンネルの補修方法。
  15. 前記補強シートとパッキングシ−トを紫外線硬化型繊維強化プラスティックシ−トで形成し、これらに紫外線を所定時期に照射して硬化する請求項11記載のトンネルの補修方法。
  16. 前記覆工壁の内面に補強シートを円周方向に設置し、該補強シートを硬化後、前記取付溝にパッキングシ−トを配置し、該パッキングシ−トを硬化後、前記支持枠を覆工壁内面の上部周面よりも小径に湾曲形成して設置する請求項12乃至15のうち何れか一項記載のトンネルの補修方法。
  17. 前記取付溝にパッキングシ−トを配置し、該パッキングシ−トを硬化後、前記支持枠を覆工壁内面の上部周面よりも小径に湾曲形成して設置し、この後、覆工壁の内面に補強シートを円周方向に設置し、該補強シートを硬化する請求項12乃至15のうち何れか一項記載のトンネルの補修方法。
  18. 前記覆工壁の内面に補強シートを円周方向に設置するとともに、前記取付溝にパッキングシ−トを配置し、該補強シートとパッキングシ−トを硬化後、前記支持枠を覆工壁内面の上部周面よりも小径に湾曲形成して設置する請求項12乃至15のうち何れか一項記載のトンネルの補修方法。
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