JP2014076592A - 下水道システムの補修構造及び補修方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】地中に埋設されたマンホール72と、該マンホール72に接続された下水道本管74とを含む下水道システム70の補修構造において、前記マンホール72と前記下水道本管74との接続部を少なくとも含む前記マンホール72及び前記下水道本管74の内面領域が、一体的に硬化形成されたライニング材12、22で被覆されていることを特徴とする下水道システムの補修構造。
【選択図】図7
Description
地中に埋設されたマンホールと、該マンホールに接続された下水道本管とを含む下水道システムの補修構造において、前記マンホールと前記下水道本管との接続部を少なくとも含む前記マンホール及び前記下水道本管の内面領域が、一体的に硬化形成されたライニング材で被覆されていることを特徴とする。
前記硬化形成されたライニング材は、
前記マンホールと前記下水道本管との境界部に跨って連続して被覆された第1ライニング材と、前記下水道本管のほぼ全域に亘りその内面を被覆する第2ライニング材と、を有し、
前記第1ライニング材の下水道本管側端部と前記第2ライニング材のマンホール側端部が互いに重なる重複部分を有し、該重複部分において前記両端部が密着していることを特徴とする。
前記重複部分は、前記第1ライニング材が外側、前記第2ライニング材が内側となって互いに重なっていることを特徴とする。
前記第1ライニング材は前記マンホール内面の全領域に被覆されていることを特徴とする。この構成によれば、マンホール自体も老朽化している場合に、マンホールと下水道本管との接続部だけでなく、マンホールの内面の全領域についても被覆層が一体形成され、 万全な補修効果を確保することが可能となる。
前記硬化形成されたライニング材は、ライニング芯材に硬化性樹脂組成物を含浸することにより形成された未硬化状態のライニング材を光又は熱により硬化させるものであり、 前記第1ライニング材の硬化性樹脂組成物と、前記第2ライニング材の硬化性樹脂組成物には、同種の重合性樹脂が用いられていることを特徴とする。
前記硬化形成されたライニング材に耐震構造が施されていることを特徴とする。この構成によれば、地震や地盤沈下等による地盤変動が発生してもても下水流下機能を維持することができるので、補修効果を長期に亘り確保することが可能となる。
前記耐震構造は、前記下水道本管内面を被覆するライニング材の内側からその全周に亘って形成された溝状の目地と、前記下水道本管内面を被覆するライニング材の内側から前記目地をその全周に亘って密着被覆する筒状被覆体と、を有することを特徴とする。
地中に埋設されたマンホールと、該マンホールに接続された下水道本管とを含む下水道システムの補修方法であって、
以下の工程:
(A)前記マンホール内面及び前記下水道本管の前記マンホール側内面に、前記マンホールと前記下水道本管との境界部に跨って未硬化状態の第1ライニング材を密着させる工程;
(B)前記未硬化状態の第1ライニング材のうち前記マンホール内面に密着した部分を硬化する工程;
(C)未硬化状態の管状の第2ライニング材を前記下水道本管内に導入し、該下水道本管内の内面に沿うように密着させると共に、その端部は前記第1ライニング材のうち前記下水道本管内面に密着した部分と重なった状態として重複部分を形成する工程;及び
(D)前記第1ライニング材のうち前記下水道本管内面に密着した部分及び前記第2ライニング材を硬化する工程;
を含むことを特徴とする。
工程(D)の後、更に、(E)前記下水道本管内面を被覆するライニング材の内側からその全周に亘り溝状の目地を形成し、前記ライニング材の内側から前記目地をその全周に亘って筒状被覆体で密着被覆する工程を含むことを特徴とする。
以下の工程:
(A)マンホール72内面及び下水道本管74のマンホール72側内面に、マンホール72と下水道本管74との境界部に跨って未硬化状態の第1ライニング材を密着させる工程;
(B)未硬化状態の第1ライニング材のうちマンホール72内面に密着された部分を硬化する工程;
(C)未硬化状態の管状の第2ライニング材を下水道本管74内に導入し、下水道本管74内の内面に沿うように密着させると共に、その端部は第1ライニング材のうち下水道本管74内面に密着した部分と重なった状態として重複部分を形成する工程;及び
(D)第1ライニング材のうち下水道本管74内面に密着した部分及び第2ライニング材を硬化する工程;
を含む。以下、それぞれの工程について詳細に説明する。
図1は工程(A)の説明図であり、図2は図1の要部拡大図である。工程(A)では、マンホール72内面及び下水道本管74のマンホール72側内面に、マンホール72と下水道本管74との境界部80(図1参照)に跨って未硬化状態の第1ライニング材12を密着させる。図2において、符号12aは第1ライニング材12のマンホール72内面に密着した部分(以下、単に「部分12a」とも称する。)であり、符号12bは第1ライニング材12の下水道本管74端部内面に密着した部分(以下、単に「部分12b」とも称する。)である。
図4は工程(B)の説明図であり、図5は図4の要部拡大図である。工程(B)では、工程(A)で密着させた第1ライニング材12のうちマンホール72内面に密着した部分12a(図2参照)を硬化する作業を行う。すなわち、工程(B)では、工程(A)で密着させた第1ライニング材12のうち下水道本管74内面に密着した部分12b(図2参照)は硬化せず、マンホール72内面に密着した部分12a(図2参照)のみ硬化を行う。
図6は工程(C)において第2ライニング材22の導入動作を示す説明図である。工程(C)では、未硬化状態の管状の第2ライニング材22を下水道本管74内に導入し、下水道本管74内の内面に沿うように密着させると共に、その端部は第1ライニング材12のうち下水道本管74内面に密着した部分12b(図2参照)と重なった状態として重複部分を形成する。
図7は工程(D)の説明図であり、図8は図7の要部拡大図である。工程(D)では、第1ライニング材12のうち下水道本管74内面に密着した部分12b(図2参照)及び第2ライニング材22を硬化する作業を行う。
本発明の下水道システムの補修構造は、一体的に硬化形成されたライニング材12,22に耐震構造が施されていることが好ましい。地震や地盤沈下などの地盤変動によってライニング材内部に生じる歪みに対応することができ、長期に渡り安定した補修効果を得ることが可能となる。
22 第2ライニング材
32 硬化層
34 インナーフィルム
36 アウターフィルム
40 目地
42 環状シート部材
43 突起部
44 スリーブ
46 固定部材
48 筒状被覆体
50 クラック
52 接続部補修材
54 下水道本管用筒状部
56 取付管用筒状部
58 取付管用ライニング材
60 補修装置
62 第一筒状部
64 第ニ筒状部
66 側蓋
68 流体導入管
69 走行手段
70 下水道システム
72 マンホール
74 下水道本管
76 枡
78 取付管
80 境界部
82 パッカー
84 袋体
86 密閉部材
88 ホース
90、92 光照射装置
91、93 ランプ
94、96 牽引材
Claims (9)
- 地中に埋設されたマンホールと、該マンホールに接続された下水道本管とを含む下水道システムの補修構造において、
前記マンホールと前記下水道本管との接続部を少なくとも含む前記マンホール及び前記下水道本管の内面領域が、一体的に硬化形成されたライニング材で被覆されていることを特徴とする下水道システムの補修構造。 - 前記硬化形成されたライニング材は、
前記マンホールと前記下水道本管との境界部に跨って連続して被覆された第1ライニング材と、
前記下水道本管のほぼ全域に亘りその内面を被覆する第2ライニング材と、
を有し、
前記第1ライニング材の下水道本管側端部と前記第2ライニング材のマンホール側端部が互いに重なる重複部分を有し、
該重複部分において前記両端部が密着していることを特徴とする請求項1に記載の補修構造。 - 前記重複部分は、前記第1ライニング材が外側、前記第2ライニング材が内側となって互いに重なっていることを特徴とする請求項2に記載の補修構造。
- 前記第1ライニング材は前記マンホール内面の全領域に被覆されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の補修構造。
- 前記硬化形成されたライニング材は、ライニング芯材に硬化性樹脂組成物を含浸することにより形成された未硬化状態のライニング材を光又は熱により硬化させるものであり、
前記第1ライニング材の硬化性樹脂組成物と、前記第2ライニング材の硬化性樹脂組成物には、同種の重合性樹脂が用いられていることを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載の補修構造。 - 前記硬化形成されたライニング材に耐震構造が施されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の補修構造。
- 前記耐震構造は、
前記下水道本管内面を被覆するライニング材の内側からその全周に亘って形成された溝状の目地と、
前記下水道本管内面を被覆するライニング材の内側から前記目地をその全周に亘って密着被覆する筒状被覆体と、
を有することを特徴とする請求項6に記載の補修構造。 - 地中に埋設されたマンホールと、該マンホールに接続された下水道本管とを含む下水道システムの補修方法であって、
以下の工程:
(A)前記マンホール内面及び前記下水道本管の前記マンホール側内面に、前記マンホールと前記下水道本管との境界部に跨って未硬化状態の第1ライニング材を密着させる工程;
(B)前記未硬化状態の第1ライニング材のうち前記マンホール内面に密着した部分を硬化する工程;
(C)未硬化状態の管状の第2ライニング材を前記下水道本管内に導入し、該下水道本管内の内面に沿うように密着させると共に、その端部は前記第1ライニング材のうち前記下水道本管内面に密着した部分と重なった状態として重複部分を形成する工程;及び
(D)前記第1ライニング材のうち前記下水道本管内面に密着した部分及び前記第2ライニング材を硬化する工程;
を含むことを特徴とする下水道システムの補修方法。 - 工程(D)の後、更に、
(E)前記下水道本管内面を被覆するライニング材の内側からその全周に亘り溝状の目地を形成し、前記ライニング材の内側から前記目地をその全周に亘って筒状被覆体で密着被覆する工程を含むことを特徴とする請求項8に記載の下水道システムの補修方法。
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