JP2014080536A - 耐指紋性ハードコート塗料及びそれを塗布した部材・物品 - Google Patents

耐指紋性ハードコート塗料及びそれを塗布した部材・物品 Download PDF

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Abstract

【課題】表示装置等の部材又は物品の最表面基材に塗布することでアンチグレア性を兼ね備えたハードコート層を簡単に形成できる、耐指紋性ハードコート塗料を提供する。
【解決手段】紫外線硬化性化合物、光重合開始剤、溶剤等を含有する紫外線硬化性組成物と、真球状微粒子と、紫外線反応性基を有するフッ素系界面活性剤とを含有することを特徴とする耐指紋性ハードコート塗料であり、該耐指紋性ハードコート塗料をガラス、アクリル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート等の表面基材を備える部材又は物品に塗布することにより、それらの表面にハードコート層を形成する。
【選択図】なし

Description

本発明は、部材又は物品の表面に、アンチグレア性と耐指紋性を有するハードコート層を形成するための耐指紋性ハードコート塗料に関する。
液晶表示装置(LCD)やプラズマディスプレイパネル(PDP)、エレクトロルミネッセンスディスプレイ(ELD)等の画像表示装置には、画面への蛍光灯や太陽光等の外光の反射や、像の映り込みによるコントラストの低下を防止するため、何らかのアンチグレア(防眩)処理が施されている。多くの場合、アンチグレア層を備えたフィルムを表示画面に貼り付けることが行われている。
また近年では、携帯情報端末や高機能携帯電話(スマートフォン)への入力装置として、表示画面に直接触れて操作するタッチパネルが急速に普及している。このタッチパネルは、画面を直接指で触れるため、画面には指紋の跡が残り、使用感に悪影響が出る問題がある。
上記のような問題に対し、画面への指紋の付着を抑え、付着した指紋をきれいに拭き取ることができるという、優れた耐指紋性と、アンチグレア性とを兼ね備えた表面保護用ハードコートフィルムが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。このハードコートフィルムは、ポリエチレンテレフタレートフィルム等の基材フィルムの片面に、紫外線硬化型樹脂、シリカゲル微粒子(平均粒子径0.1〜10μm)及び非イオン界面活性剤からなるハードコート層形成成分を含有する塗工液を塗布し、乾燥、硬化させて、厚さが2〜20μmのハードコート層を形成したものである。
表面保護用ハードコートフィルムは、表示装置の最表面部材など、保護対象となる基材の表面に貼付するので、一定形状の基材に対する利便性に優れている。しかし、保護対象となる基材が、スマートフォン用のガラス板等のように受話口や操作ボタンの孔が設けられている場合は、表面保護用ハードコートフィルムを位置ズレや気泡の混入が全くなく貼付することが難しい。また、カーナビ等のようにすでに完成された物品である場合には、貼付したフィルムが、保護対象である基材から剥離してしまう等の問題を生じる。さらに、表示装置の特性(例えば、基材の屈折率)に合わせて、基材フィルムの素材や塗膜の厚み等を変えなければならない場合も生じるため、特に小型表示装置への適用という点では課題がある。
特開2009−040056号公報(段落[0020]等)
本発明は、前記の事情に鑑みてなされたものであり、部材又は物品の最表面基材に塗布するだけで、アンチグレア性を兼ね備えたハードコート層を簡単に形成できる、耐指紋性ハードコート塗料を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明者等は鋭意検討の結果、紫外線硬化性化合物、光重合開始剤、溶媒等からなる紫外線硬化性組成物に、真球状微粒子と紫外線反応性基を有するフッ素系界面活性剤を添加し、塗料を調製することにより、真球状微粒子により光を均一に拡散できる良好なアンチグレア性が得られ、紫外線反応性基を有するフッ素系界面活性剤により良好な耐指紋性が得られ、そして1コート塗装によりアンチグレア性と耐指紋性を兼ね備えたハードコート層を簡単に形成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の通りである。
1)紫外線硬化性組成物、真球状微粒子、及び紫外線反応性基を有するフッ素系界面活性剤を含有することを特徴とする耐指紋性ハードコート塗料。
2)真球状微粒子の平均粒子径が、0.1〜30μmである、前記1)に記載の耐指紋性ハードコート塗料。
3)真球状微粒子が、透明樹脂微粒子である、前記1)又は2)に記載の耐指紋性ハードコート塗料。
4)透明樹脂微粒子が、架橋アクリル樹脂微粒子、架橋スチレン樹脂微粒子、架橋(メタ)アクリレート−スチレン共重合体微粒子、及びメラミン樹脂微粒子からなる群から選択される少なくとも1種の微粒子である、前記3)に記載の耐指紋性ハードコート塗料。
5)真球状微粒子の含有率が、前記塗料の硬化時の固形分に対して、0.1〜20質量%である、前記1)〜4)のいずれかに記載の耐指紋性ハードコート塗料。
6)紫外線反応性基を有するフッ素系界面活性剤の含有率が、前記塗料の硬化時の固形分に対して、0.05〜10質量%である、前記1)〜5)のいずれかに記載の耐指紋性ハードコート塗料。
7)前記1)〜6)いずれかに記載の耐指紋性ハードコート塗料を塗布してなるハードコート層を有することを特徴とする部材又は物品。
本発明によれば、1コート塗装により、アンチグレア性と耐指紋性を兼ね備えたUVハードコート塗膜が得られる。塗装という簡単な方法でアンチグレア層が得られ、また紫外線硬化塗料であるため硬化が速く、熱硬化型塗料と比較して量産性、エネルギー効率が高い。さらに、真球状粒子の種類と量を適宜選択することにより、アンチグレアの程度やハードコート層の膜厚を所望のものに調整でき、また、表示装置最表面部材の材質に合わせて紫外線硬化性組成物を選択することにより、幅広い部材・物品への適用が可能となる。
本発明の耐指紋性ハードコート塗料は、紫外線硬化性組成物、真球状微粒子、及び紫外線反応性基を有するフッ素系界面活性剤を含有することを特徴とするものである。
(紫外線硬化性組成物)
本発明の耐指紋性ハードコート塗料に使用する紫外線硬化性組成物は、紫外線硬化性を有する化合物を必須成分として含有する塗料組成物であり、更に光重合開始剤を必須成分として含有するものである。紫外線硬化性化合物には、オリゴマーとモノマーがあり、更に必要により、希釈剤として溶媒を含有することもできる。また、紫外線硬化性塗料としての性質を阻害しない限り、熱硬化性樹脂を含有することもできる。
その他、レベリング剤、スリップ剤、消泡剤、シランカップリング剤、光増感剤、紫外線吸収剤、光安定剤、増粘剤を含有することもできる(ただし、フッ素系添加剤を除く。)。フッ素系添加剤を用いる場合は、硬化膜表面の特性がより撥水性の強いものに変化し、耐指紋性付与効果を低下させてしまうおそれがあるためである。
紫外線硬化性化合物は、少なくとも紫外線によって硬化性を有するもので、塗料化が可能なものである限り特に制限されず、使用用途や必要物性を考慮して適宜選択される。このような紫外線硬化性組成物に使用可能な紫外線硬化性化合物としては、例えば、紫外線硬化性化合物1分子中に1個以上の(メタ)アクリロイル基を有する紫外線硬化性モノマーやオリゴマーが挙げられる。ここで、(メタ)アクリロイル基はアクリロイル基又はメタクリロイル基を指す。
紫外線硬化性化合物1分子中の(メタ)アクリロイル基の数は好ましくは1〜15である。具体例としては、例えば、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ビスフェノールAジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパンエトキシトリアクリレート、グリセリンプロポキシトリアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ペンタエリスリトールエトキシテトラアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート等のポリオールアクリレート;ジプロピレングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、PEG400ジアクリレート、PEG600ジアクリレート等のポリエーテルアクリレート;ポリウレタンアクリレート;エポキシアクリレート;ポリエステルアクリレート;及びそれらのアミン変性、脂肪酸変性、シリコーン変性、EO変性、ラクトン変性物;等の紫外線硬化性モノマーやオリゴマーが挙げられる。これらは、単体又は混合物として用いてよい。
これらの紫外線硬化性化合物の中でも、塗膜硬度が高く、硬化速度が速い点より、ポリウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレートが好ましい。また、対象基材がプラスチック又はガラスである部材又は物品の場合には、硬度、基材との密着性、柔軟性、樹脂設計自由度の観点から、ポリウレタンアクリレートが好ましい。特に、対象基材がガラスである場合には、密着性の観点からプラスチックに用いる場合より、より柔軟性の高いものが好ましい。また、マレイミド骨格を有する紫外線硬化性樹脂や、アクリルシリコーン樹脂も、ガラス基材への密着性の観点から、好適に用いられる。
ポリウレタンアクリレートは、ポリウレタン分子に2個以上の(メタ)アクリロイル基を導入した構造を有したものであり、市販品として、例えば、アートレジンH−135(根上工業(株)製)等が使用可能である。
ポリエステルアクリレートは、ポリエステル分子に2個以上の(メタ)アクリロイル基を導入した構造を有したものであり、市販品として、例えば、ユニディックV−3021(DIC(株)製)等が使用可能である。
エポキシアクリレートは、エポキシ樹脂に2個以上の(メタ)アクリロイル基を導入した構造有したものであり、市販品として、例えば、ユニディックV−5500(DIC(株)製)等が使用可能である。
本発明で使用する紫外線硬化性化合物は、重量平均分子量が通常100〜30,000であり、特に300〜10,000のものが好ましい。分子量が低すぎると、基本的な塗膜物性が得られない。また、架橋が進行しづらく、べたつきが残りやすくなる。さらに、乾燥時に溶媒と同様に揮発することが考えられ、乾燥性や塗膜の均一性が悪化する。一方、分子量が高すぎると、それに伴って粘度が増大し、塗装時のシンナー希釈率を高くする必要がある。これにより、塗装付着効率が低下する。
本発明で使用する紫外線硬化性組成物には、より良好な塗膜物性や表面特性を達成するために、また塗装の作業性や硬化時の硬化収縮を考慮し、さらには高粘度の紫外線硬化性化合物の粘度調整のために、単官能の紫外線硬化性化合物を併用してもよい。この単官能の紫外線硬化性樹脂は、上記の多官能の紫外線硬化性化合物を溶解するものが好ましく使用される。このような単官能紫外線硬化性化合物としては、例えば、β―カルボキシエチルアクリレート、イソボニルアクリレート、セチルアクリレート、エトキシ化フェニルアクリレート、脂肪族エポキシアクリレート、エトキシ化アクリレート等が挙げられる。
紫外線硬化性組成物が含有する重合開始剤は、紫外線の照射によって重合・硬化を開始するものであれば、公知の光重合開始剤を使用できる。具体的には、例えば、2,2−ジメトキシ−1,2ジフェニルエタン−1−オン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、4−メチルベンゾフェノン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)−ベンジル]−フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド等が挙げられる。これらは1種を単独で、或いは2種以上を組み合わせて用いることができる。
光重合開始剤の含有量は、紫外線硬化性化合物の重合・硬化を達成できる限り特に制限されず、通常は紫外線硬化性化合物100質量部に対して、0.1〜20質量部、好ましくは、1〜10質量部である。
紫外線硬化性化合物を希釈する溶媒は、紫外線硬化性化合物を溶解可能である限り特に制限されない。好ましい有機溶媒としては、例えば、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、イソホロン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、炭酸ジエチル、γ−ブチロラクトン等のエステル類;エタノール、イソプロピルアルコール、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール等のアルコール類;テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどのエーテル類;ヘプタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化水素類;等が挙げられる。これらの溶媒の単体又は混合物を用いてもよい。
(真球状微粒子)
本発明の耐指紋性ハードコート塗料に使用する真球状微粒子は、塗料にアンチグレア性を付与する効果がある。
微粒子が真球状であることにより、正面透過性が良好になる。すなわち、真球状微粒子と真球状でない微粒子で、それぞれ同程度のアンチグレア性が得られるように微粒子を添加した場合、真球状粒子を使用したものは、真球状でない微粒子を使用したものより少ない微粒子配合量でアンチグレア性が発現する。このことにより、ヘイズ値の増大が抑制され、正面透過性が良好になる。
真球状微粒子の平均粒子径は、0.1〜30μmの範囲が好ましく、より好ましくは1〜25μmの範囲であり、特に好ましくは5〜15μmの範囲である。平均粒子径が0.1μm未満ではアンチグレア性付与効果がなく、ギラツキも大きくなるという問題が生じやすくなる。一方、平均粒子径が30μmを超えると触感が悪くなり、また、マジック防汚性(拭取り性)が悪化する。
ここで言う平均粒子径とは、数平均粒子径であり、レーザー回折式粒度分布計で測定できる。また、同粒径・同形状(粒度分布がシャープ)で互いの粒子の設置面が少ないことにより、塗料の貯蔵安定性が向上する点より、単分散真球状微粒子を使用することが好ましい。真球状粒子としては、例えば、対数正規分布で幾何標準偏差が1.1以下のものである。また、直径30μm以上の粗粒子の含有量が真球状微粒子全体の10体積%を超えると、ハードコート層の表面で突起点となり、触感の悪化や拭き取り性の低下を招くため好ましくない。
塗料に配合する真球状微粒子は、添加量が増えると、形成されるハードコート層のヘイズ値が高くなり、粒子径が小さくなると、形成されるハードコート層の拡散透過率が高くなる傾向がある。真球状微粒子の種類及び添加量を選択する際には、ヘイズ値が2〜60%の範囲になるよう調整することが好ましく、より好ましくは8〜50%の範囲である。特に好ましくは、10〜40%である。前記ヘイズ値とは、JIS K 7136:2000に準じた基材及びハードコート層全体のヘイズ値である。ヘイズ値が前記範囲であることにより、ギラツキが抑制され、また画面への像の映り込みも抑制させることができる。ヘイズ値が低すぎるとギラツキが生じやすくなる。したがって、前記ヘイズ値の範囲を目安として、塗料に配合する紫外線硬化性化合物や真球状微粒子の種類、配合量を選択することにより、各種基材に対するアンチグレア性の付与を簡単に行うことができる。
真球状微粒子としては、透明樹脂微粒子又はシリカ微粒子が挙げられるが、ハードコート層表面の触感(スベスベ感)に優れている点より、透明樹脂微粒子が好ましい。好ましい透明樹脂微粒子としては、架橋アクリル樹脂微粒子、架橋スチレン樹脂微粒子、架橋アクリル−スチレン共重合体微粒子及びメラミン樹脂微粒子からなる群から選択される少なくとも1種の微粒子が挙げられる。これらの微粒子は、透明性及び耐熱性に優れているからである。
また、透明樹脂微粒子は、紫外線硬化性化合物及び紫外線反応性基を有するフッ素系界面活性剤と共に塗料組成物中に分散させておくことにより、乾燥、硬化により形成される紫外線硬化性組成物のバルク構造のなかに取り込まれて固定されるので、耐久性のよい硬化塗膜を形成することができる。一方、無機系微粒子は、紫外線硬化性化合物との親和性が劣る(紫外線硬化性化合物に比べて親水性が高すぎる)ことや、有機物の場合と比較して比重の差が大きいことから、紫外線硬化性樹脂のバルク構造のなかに取り込まれにくく、ハードコート膜の表面に露出する傾向がある。
真球状微粒子の含有量は、耐指紋性ハードコート塗料の硬化時の固形分に対して、0.1〜20質量%の範囲が好ましく、より好ましくは、0.5〜15質量%の範囲であり、特に好ましくは1〜10質量%の範囲である。
(紫外線反応性基を有するフッ素系界面活性剤)
本発明の耐指紋性ハードコート塗料に使用する、紫外線反応性基を有するフッ素系界面活性剤は、耐指紋性付与に効果がある。紫外線反応性基を有するフッ素系界面活性剤は、少なくとも紫外線によって、紫外線硬化性化合物と反応するもので、塗料化が可能なものである限り特に制限されず、使用用途や必要物性を考慮して適宜選択される。このような紫外線反応性基を有するフッ素系界面活性剤としては、例えば、1分子中に紫外線反応性基とフッ素部分を有する化合物が挙げられる。
紫外線反応性基を有するフッ素系界面活性剤は、塗工、乾燥により塗膜表面に露出し、更に紫外線照射によりフッ素鎖がハードコート層の表面に固定されることで、耐指紋性が向上すると考えられる。また、紫外線反応性基を有するフッ素系界面活性剤は、紫外線硬化性化合物とも反応して強固な結合を形成するので、耐久性に優れるハードコート層を形成することができる。
市販品として、例えば、KY−1200、X−71−1203M(商品名、信越化学工業(株))、メガファックRS−72−K、メガファックRS−75、メガファックRS−76−E、メガファックRS−76−NS、メガファックRS−77(以上いずれも商品名、DIC(株)製)等が挙げられる。
紫外線反応性基を有するフッ素系界面活性剤の含有量は、耐指紋性ハードコート塗料の硬化時の固形分に対して、0.05〜10質量%の範囲が好ましく、より好ましくは、0.1〜8質量%、特に好ましくは0.2〜5質量%の範囲である。
(塗料の塗布方法)
本発明の耐指紋性ハードコート塗料を使用して、部材又は物品の表面にハードコート層(硬化膜)を形成させるには、部材又は物品の表面に前記塗料を塗布して乾燥(溶媒除去)させた後、紫外線を照射する。塗布方法は、例えば、ロールコート方式、スプレー方式、ディップ方式、刷毛塗り方式、インクジェット方式、静電塗装方式等の公知の方法を用いればよい。
硬化後の塗膜厚さは特に限定されないが、所望のアンチグレア性と耐指紋性を付与するには、1〜25μmの範囲が好ましく、より好ましくは1.5〜20μm、さらに好ましくは2〜10μmの範囲である。塗膜の厚さが1μm未満では、塗膜中に存在する真球状微粒子の絶対的個数が減少するためにアンチグレア性が十分発揮されず、ギラツキを防止できなくなるため、好ましくない。また、塗膜の厚さが25μmを超えると、塗布作業性及び経済性が悪化するとともに、複数回の塗布作業を行うことにより、塗膜表面に配列する紫外線反応性基を有するフッ素系界面活性剤が減少し、耐指紋性の低下を招くことになるため、好ましくない。1回の塗布で所望の厚さを塗布してもよいし、複数回塗布することで所望の厚さとしてもよいが、フッ素系界面活性剤を有効利用するには、1回の塗布とすることが好ましい。
塗料を部品又は物品の表面基材に塗布する方式では、表面保護ハードコートフィルムを表面基材に貼付する方式に比べて、塗膜厚さが大きいときでも、フィルム全体がカールすることで、塗工時のライン走行性が低下する、と言った問題が生じない。
紫外線の光源としては、例えば、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、カーボンアーク灯、メタルハライドランプ、キセノンランプ等を用いることができる。照射条件はそれぞれのランプによって異なるが、照射光量は300〜1,000mJ/cm程度あればよく、好ましくは400〜800mJ/cmであり、ピーク強度は50〜90mW/cm、好ましくは60〜80mW/cmである。
(塗布対象基材)
本発明の耐指紋性ハードコート塗料を使用して、ハードコート層を形成させることが可能な部材又は物品の基材に特に制限はなく、例えばプラスチック、金属、木材、紙、ガラス、スレート等が挙げられる。プラスチック基材としては、例えば、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、トリアセチルセルロース樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、ノルボルネン系樹脂等が挙げられる。
上記基材は、例えば、カーナビ等の液晶表示装置の表面部材、スマートフォン等の携帯端末の表面部材として使用されていてもよく、ポスター、掲示板等の物品として使用されているものでもよい。
以下、本発明を実施例および比較例を用いて具体的に説明するが、本発明は以下の実施例にのみ限定されるものではない。また、文中の「部」、「%」は質量基準であるものとする。
(実施例1)
紫外性硬化性オリゴマー(アートレジンH−135:ウレタンアクリレート、1分子のアクリロイル基の数:10、重量平均分子量:1,360、硬化後の固形分:100%、根上工業(株)製)25部、光重合開始剤(Micure CP−4:ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、東洋ケミカルズ(株)製)0.4部、紫外線反応性基を有するフッ素系界面活性剤(メガファックRS−75(有効成分:40%、含有溶剤:MEK/MIBK、DIC(株)製)0.5部、真球状微粒子(テクポリマーSSX−105:架橋ポリメタクリル酸メチル、平均粒子径:5μm、真比重:1.20、屈折率:1.49、耐熱性:250〜270℃、積水化成品工業(株)製)0.5部、溶剤としてメチルイソブチルケトン(MIBK)残部、を混合分散し、塗料を調製した。
ガラス基材、ポリエチレンテレフタレート(PET)基材に、塗料をエアースプレー法により1回で塗装し、60℃−5分の乾燥を行った後、ピーク強度70mW/cm、積算光量800mJ/cm(照射時間55秒)の照射条件にて紫外線照射を行い、硬化塗膜を形成した。
(実施例2)
真球状微粒子(テクポリマーSSX−105)を1部とした以外は、実施例1と同様にして塗料を調製し、硬化塗膜を形成した。
(実施例3)
真球状微粒子(テクポリマーSSX−105)を1.5部とした以外は、実施例1と同様にして塗料を調製し、硬化塗膜を形成した。
(実施例4)
真球状微粒子(テクポリマーSSX−105)を2部とした以外は、実施例1と同様にして塗料を調製し、硬化塗膜を形成した。
(実施例5)
真球状微粒子(テクポリマーSSX−120:架橋ポリメタクリル酸メチル、平均粒子径:20μm、真比重:1.20、屈折率:1.49、耐熱性:250〜270℃、積水化成品工業(株)製)を部とし、膜厚を20μmとした以外は、実施例1と同様にして塗料を調製し、硬化塗膜を形成した。
(実施例6)
紫外線硬化性化合物を、紫外線硬化性モノマー(Photomer4600:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、1分子のアクリロイル基の数:6、分子量:578、硬化後の固形分:100%、BASFジャパン(株)製)とした以外は、実施例1と同様にして塗料を調製し、硬化塗膜を形成した。
(実施例7)
紫外線反応性基を有するフッ素系界面活性剤を(X−71−1203M(有効成分20%)、信越化学工業(株)製)1部とした以外は、実施例1と同様にして塗料を調製し、硬化塗膜を形成した。
(比較例1)
真球状微粒子を0部とした以外は、実施例1と同様にして塗料を調製し、硬化塗膜を形成した。
(比較例2)
フッ素系界面活性剤を、紫外線反応性基を有しないフッ素系界面活性剤メガファックF482(有効成分:20%、含有溶剤:MIBK、DIC(株)製)とし、配合量を1部とした以外は、比較例1と同様にして塗料を調製し、硬化塗膜を形成した。
(比較例3)
フッ素系界面活性剤を、ポリシロキサン変性アクリルポリマーBYK−3550(有効成分:52%、含有溶剤:メトキシプロピルアセテート、ビックケミー・ジャパン社製)とし、配合量を0.4部とした以外は、比較例1と同様にして塗料を調製し、硬化塗膜を形成した。
(比較例4)
紫外線反応性基を有するフッ素系界面活性剤を0部とした以外は、実施例1と同様にして塗料を調製し、硬化塗膜を形成した。
(比較例5)
真球状微粒子をタルク粉末(ミストロンベーパー、平均粒子径:5.7〜7.0μm、日本ミストロン(株)製)とした以外は、実施例3と同様にして塗料を調製し、硬化塗膜を形成した。
(比較例6)
真球状微粒子をシリカ粉末(TS−100、平均粒子径:2.2μm、デグサ社製)とした以外は、実施例1と同様にして塗料を調製し、硬化塗膜を形成した。
実施例及び比較例で作製した硬化塗膜の評価は、以下の方法に従った。
(1)接触角(水、オレイン酸)測定
水や油分の塗膜表面に対する馴染み具合から、指紋汚れの塗膜上における状態を確認した。JIS K 2396法に準じ、塗膜表面上に水又はオレイン酸の液滴(0.5〜1ml程度)を垂らし、液滴の接触角(θ)を測定した。接触角が大きいほど塗膜の濡れ性が悪く、接触角が小さいほど塗膜の濡れ性がよい。
(2)マジック防汚性
インキ汚れ、その拭き取り性能を確認した。塗膜に油性マーカー(商品名:ハイマッキー黒、セブラ株式会社製)にて書き込みを行い、インキ付着性を目視で確認し、下記基準で評価した。
○:インキをはじく(付着防止性あり)
△:インキをはじくが実用上不適と判定
×:インキをはじかない(付着防止性なし)
インキ乾燥後、ガーゼで拭き取りを行い、拭き取りできるかどうかを確認し、下記基準で評価した。
○:インキが拭き取れる(拭き取り性あり)
△:インキが拭き取れるが実用上不適と判定
×:インキが拭き取れない(拭き取り性なし)
(3)耐指紋性
男性12名(20代6名、30代4名、40代1名、50代1名)、女性3名(20代2名、40代1名)を評価者として、塗板を1回、5秒間保持して、指紋を付着させたときの状態を、下記基準で評価した。
○:指紋汚れが目立たない
△:指紋汚れが目立ちやすい
×:指紋汚れが目立つ
また、摺動摩擦試験機にて、塗板に付着した指紋を布で拭き取り、拭き取りやすさを評価した。
○:拭き取りやすい(指紋汚れが目立たない)
△:拭き取りにくい(指紋汚れが目立ちやすい)
×:拭き取りにくい(指紋汚れが目立つ)
(4)人工指紋液による付着性、拭き取り性
JIS L 0848:2004に準じて作製した酸性人工汗液に、着色剤を配合して人工指紋液を調製し、シリコーン製ゴムに付着させた後、該シリコーン製ゴムに1kgの荷重をかけて塗膜表面に押圧し、塗膜表面に付着した人工指紋液の付着の程度で、付着性を評価した。
○:人工指紋液が塗膜全体に広がらない
△:人工指紋液が塗膜全体に広がりやすい
×:人工指紋液が塗膜全体に広がる
また、摺動摩擦試験機にて、塗板に付着した人工指紋液を布で拭き取り、拭き取りやすさを評価した。
○:布で拭き取れている
△:布で拭き取りにくい
×:布で拭き取れない
(5)摩擦係数:HEIDON ライボギア ミューズ TYPE:94i(新東科学社製)を使用して測定した。
(6)触感:塗膜表面を指で触ったときの触感を評価した。よく滑る(スベスベした)ものを○、よく滑るが多少のひっかかりがあるものを○−、それ以外のものを×とした。
(7)アンチグレア性:蛍光灯の映り込みの程度を目視評価した。映り込んだ蛍光灯の形が全く分からない程度にぼやけたものを「5」、映りこんだ蛍光灯の輪郭が軽くぼやける程度にぼやけたものを「2」、映り込んだ蛍光灯の輪郭が明確に見えるものを「1」として5段階評価をした。「2」以上を実用可能とし、「1」を実用不適として評価した。
(8)光線透過率及びヘイズ値:ヘーズメーター(型式:濁度計NDH5000、日本電色工業社製)で塗装品の光線透過率及びヘイズ値を測定した。光線透過率とヘイズ値は以下の関係式に従う。
T・T=P・T+DIF
ヘイズ値=(DIF/T・T)×100
(T・T:全光線透過率、P・T:平行透過率、DIF:拡散透過率)
以上の評価結果を表1及び表2に示す。
Figure 2014080536
Figure 2014080536
表1より、平均粒子径5μmの真球状微粒子を添加した塗料(実施例1〜4、6、7)は、耐指紋性などの性能が優れており、また、真球状微粒子の添加量に応じたアンチグレア性が得られ、しかも塗膜の表面物性が安定していた。さらに、スベスベした良好な触感が得られた。平均粒子径20μmの真球状微粒子を添加した塗料(実施例5)も概ね同様の傾向であったが、触感が僅かに劣った。
これに対して、表2より、紫外線反応性基を有しないフッ素系界面活性剤又はアクリルシリコンポリマーを添加した塗料(比較例2、3)は、マジック防汚性、耐指紋性などに劣り、また触感が劣る。紫外線反応性基を有するフッ素系界面活性剤のみを添加した塗料(比較例1)は、耐指紋性などの性能が優れているが、アンチグレア性が得られない。また、真球状微粒子を添加したが紫外線反応性基を有するフッ素系界面活性剤を添加しない塗料(比較例4)は、アンチグレア性は得られるが、耐指紋性、及び触感に劣る。さらに、微粒子としてタルクやシリカを用いた場合(比較例5、6)は、アンチグレア性は得られるものの、触感が悪く、耐指紋性にも劣る。
以上の結果より、紫外線硬化性組成物、真球状微粒子及び紫外線反応性基を有するフッ素系界面活性剤を含有する塗料を、基材表面に塗布することにより、耐指紋性とアンチグレア性を兼ね備えたハードコート層を形成できることがわかる。
本発明に係る耐指紋性ハードコート塗料は、カーナビのように、固定されていてかつ画面に直接触れるタッチパネルを搭載した機器等にも、簡単にハードコート層を形成することができる。

Claims (7)

  1. 紫外線硬化性組成物、真球状微粒子、及び紫外線反応性基を有するフッ素系界面活性剤を含有することを特徴とする耐指紋性ハードコート塗料。
  2. 真球状微粒子の平均粒子径が、0.1〜30μmである、請求項1に記載の耐指紋性ハードコート塗料。
  3. 真球状微粒子が、透明樹脂微粒子である、請求項1又は2に記載の耐指紋性ハードコート塗料。
  4. 透明樹脂微粒子が、架橋アクリル樹脂微粒子、架橋スチレン樹脂微粒子、架橋(メタ)アクリレート−スチレン共重合体微粒子、及びメラミン樹脂微粒子からなる群から選択される少なくとも1種の微粒子である、請求項3に記載の耐指紋性ハードコート塗料。
  5. 真球状微粒子の含有率が、前記塗料の硬化時の固形分に対して、0.1〜20質量%である、請求項1〜4のいずれかに記載の耐指紋性ハードコート塗料。
  6. 紫外線反応性基を有するフッ素系界面活性剤の含有率が、前記塗料の硬化時の固形分に対して、0.05〜10質量%である、請求項1〜5のいずれかに記載の耐指紋性ハードコート塗料。
  7. 請求項1〜6いずれかに記載の耐指紋性ハードコート塗料を塗布してなるハードコート層を有することを特徴とする部材又は物品。
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