JP2010128363A - ディスプレイ用表面材及びそれを備えた高精細ディスプレイ - Google Patents

ディスプレイ用表面材及びそれを備えた高精細ディスプレイ Download PDF

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真也 疋田
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Abstract

【課題】高精細ディスプレイ上において視認性を良好に保持しつつ、表面に付着した指紋を目立ち難くすることができるディスプレイ用表面材及びそれを備えた高精細ディスプレイを提供する。
【解決手段】ディスプレイ用表面材は、画像ディスプレイ、タッチパネル用ディスプレイ等の高精細ディスプレイに用いられ、透明基材上に指紋なじみ層が設けられて形成されている。そして、指紋なじみ層のオレイン酸に対する接触角が30°以下に設定され、かつJIS B 0601−1994に規定される算術平均粗さ(Ra)が0.05μm未満に設定される。また、ヘイズ値は3.0%以下であることが好ましい。さらに、指紋なじみ層は活性エネルギー線硬化型樹脂を硬化させて形成され、鉛筆硬度が2H〜6Hであることが望ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、例えば携帯電話、デジタルカメラ等の高精細な画像ディスプレイを備えたタッチパネル用ディスプレイ等の表示画面上設けられるディスプレイ用表面材及びそれを備えた高精細ディスプレイに関する。
この種のディスプレイにおいては、外部からの光がその表面(表示画面)で拡散することなく反射すると、そこには外部の像が移り込み、内部の画像などが非常に見難くなるので、ディスプレイ表面には外部からの光を拡散させるための防眩フィルムが設けられていることが多い。しかしながら、ディスプレイの使用時には、その表面に指が触れることから、表面に皮脂等の生体由来脂質成分を含む指紋等(以下、単に「指紋」ともいう)が付着し、画像の視認性が損なわれやすい。そのため、指紋がディスプレイの表面に付着するのを防止するための対策が提案されている。
例えば、透明基材フィルム上に樹脂層を積層し、その上に防汚性を有し凹凸が形成された防眩層を設けた防眩フィルムが開示されている(例えば、特許文献1を参照)。この防汚性を有する防眩層は、フッ素変性化合物を含有し、トリアセチンに対する接触角が43°を超えるものである。また、本発明者らは透明基材上に樹脂によって表面に凹凸部を有する防眩層が設けられて構成され、オレイン酸に対する防眩層の接触角が60°以下であるディスプレイ用表面材を提案した(特許文献2を参照)。このディスプレイ用表面材では、生体由来脂質成分が防眩層になじみやすいことから、表面に付着した指紋が目立ち難くなり、視認性が向上する。
特開2000−194272号公報(第2頁及び第4頁) 特開2007−58162号公報(第2頁及び第3頁)
特許文献1に記載されたディスプレイ用表面材においては、前記フッ素化合物により形成された防汚層はその表面自由エネルギーが低いことから、指紋の付着量が少なくなるとともに、付着した指紋が拭き取りやすいという利点を有している。しかしながら、防眩層がフッ素化合物を含有し、さらにはトリアセチンに対する接触角が43°を超えるものであることから、防眩層上に付着した指紋を形成する生体由来脂質成分は微小液滴を形成しやすく、その微小液滴で光の乱反射が起き、ディスプレイ表面で指紋が目立つ点は依然として改善されていない。従って、ディスプレイの表示画像について視認性が低下するという問題があった。
一方、特許文献2に記載されたディスプレイ用表面材においては、防眩層を構成する樹脂が生体由来脂質成分に対してなじみやすく、生体由来脂質成分が表面の凹部へと速やかに誘導され、付着した指紋が視認され難くなる特徴を有している。しかし、特に携帯電話、デジタルカメラ等の高精細ディスプレイ上に本ディスプレイ用表面材を設置した際に、防眩層の表面凹凸のレンズ効果によって映像光が散乱し、シンチレーション(面ぎら)現象が生じ、文字や線等の視認性が損なわれるという問題があった。
そこで、本発明の目的とするところは、高精細ディスプレイ上において視認性を良好に保持しつつ、表面に付着した指紋を目立ち難くすることができるディスプレイ用表面材及びそれを備えた高精細ディスプレイを提供することにある。
前記の目的を達成するために、第1の発明のディスプレイ用表面材は、高精細ディスプレイに用いられるディスプレイ用表面材であって、透明基材上に指紋なじみ層が設けられて形成され、前記指紋なじみ層のオレイン酸に対する接触角が30°以下であり、かつJIS B 0601−1994に規定される算術平均粗さ(Ra)が0.05μm未満であることを特徴とする。
第2の発明のディスプレイ用表面材は、第1の発明において、ヘイズ値が3.0%以下であることを特徴とする。
第3の発明のディスプレイ用表面材は、第1又は第2の発明において、前記指紋なじみ層が活性エネルギー線硬化型樹脂を硬化させて形成され、鉛筆硬度が2H〜6Hであることを特徴とする。
第4の発明の高精細ディスプレイは、表示画面上に第1から第3のいずれか1項に係る発明のディスプレイ用表面材が配置されて構成されていることを特徴とする。
第5の発明の高精細ディスプレイは、第4の発明において、携帯電話又はデジタルカメラの表示画面上にディスプレイ用表面材が配置されて構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、次のような効果を発揮することができる。
本発明のディスプレイ用表面材においては、透明基材上に指紋なじみ層が設けられ、該指紋なじみ層のオレイン酸に対する接触角が30°以下に設定されていることから、生体由来脂質成分に対する指紋なじみ層の親和性を良好にすることができる。すなわち、表面に付着した指紋を目立ち難くすることで良好な視認性を保つことができる。しかも、JIS B 0601−1994に規定される算術平均粗さ(Ra)が0.05μm未満に設定されていることから、指紋なじみ層表面が平滑であって外光及び映像光の散乱がなく、高精細ディスプレイ上で良好な視認性を得ることができる。従って、高精細ディスプレイ上において視認性を良好に保持しつつ、表面に付着した指紋を目立ち難くすることができる。
以下、本発明の最良と思われる実施形態について詳細に説明する。
本実施形態のディスプレイ用表面材は、透明基材上に指紋なじみ層が設けられて構成されている。係る指紋なじみ層は、生体由来脂質成分になじみ性を有する組成物(コーティング剤)の硬化物により形成される。ディスプレイ用表面材として具体的には、透明基材の表面に指紋なじみ層が形成されるとともに、裏面には粘着剤層が設けられて構成される。
携帯電話、デジタルカメラ等の高精細ディスプレイは、その表示画面上に上記ディスプレイ用表面材が配置されて構成される。前記指紋なじみ層は表面が平滑であるため、外光及び映像光の散乱がなく、高精細ディスプレイ上で良好な視認性を得ることができるのに加え、指紋なじみ層を構成する樹脂が生体由来脂質成分になじみ性を有し、指紋を目立ち難くする機能を発現し、視認性がさらに向上する。次に、ディスプレイ用表面材及び高精細ディスプレイの構成について順に説明する。
<透明基材>
透明基材としては、透明樹脂フィルム、透明樹脂シート、透明ガラス板等のいずれもが用いられ、特に制限されない。透明基材を形成する樹脂材料として具体的には、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリ(メタ)アクリロニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリエーテルスルホン系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリメチルペンテン系樹脂、トリアセテートセルロース(TAC)系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)系樹脂、ポリウレタン系樹脂、再生セルロース系樹脂、ジアセチルセルロース系樹脂、アセテートブチレートセルロース系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン3元共重合系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエーテルケトン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ナイロン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ノルボルネン系樹脂等が挙げられる。それらの中でも、汎用性及び用途実績等の観点から、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、トリアセテートセルロース(TAC)系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)系樹脂又はポリカーボネート系樹脂が好ましい。
透明基材の厚さは通常10〜5000μm、好ましくは25〜1000μm、さらに好ましくは35〜500μmである。この厚さが10μmより薄い場合には、作業性が悪く、透明基材の強度も低下する傾向にある。その一方、厚さが5000μmより厚い場合には、不必要に厚くなるだけで意味がない。
ディスプレイ用表面材は、必要に応じて透明基材の裏面、透明基材と指紋なじみ層との間において、所望の機能層、例えば粘着剤層、紫外線吸収層、赤外線吸収層、反射防止層、軟質(耐衝撃)層、指紋なじみ層、導電層、帯電防止層、断熱層、反射層、プライマー層等の各層を単層又は複数層で設けることができる。この機能層は無機物、有機物又はそれらの混合物を用いて形成することができる。その厚さは0.005〜100μmであることが好ましい。
当該機能層の形成方法は特に限定されず、ドライコーティング法又はウェットコーティング法を採用することができる。機能層の機能としては、硬度の向上、耐擦傷性の向上、視認性の向上、密着性の向上、特定波長の光の遮断、導電性の向上、帯電性の防止、紫外線吸収、赤外線吸収、耐衝撃性の向上、断熱性の向上、反射性の向上等の各機能の少なくとも一種が挙げられる。機能の付与方法は特に制限されず、従来公知の方法が採用される。特に、硬度の向上及び密着性の向上を目的とした機能層を形成することが好ましい。
<指紋なじみ層>
次に、指紋なじみ層について説明する。指紋なじみ層は前述のようにそれ自体が生体由来脂質成分とのなじみ性が良好になっている。該指紋なじみ層はオレイン酸に対する接触角が30°以下であり、25°以下であることが好ましく、20°以下であることがさらに好ましい。接触角は小さいほど好ましいためその下限は特に規定されないが、5°以上であることが好ましい。この接触角が30°以下であることによって、指紋なじみ層を構成する樹脂が生体由来脂質成分に対してなじみやすくなり、付着した指紋が視認され難くなる機能を発現することができるものと推測される。接触角が30°を超える場合には、生体由来脂質成分が微小液滴化しやすくなって光が乱反射し、ディスプレイ画像等の視認性が悪くなり不適当である。
指紋なじみ層は、活性エネルギー線硬化型樹脂を硬化させて形成されることが望ましい。活性エネルギー線硬化型樹脂とは、活性エネルギー線の照射により硬化反応を生じて硬化物を形成することができる重合性成分(重合性化合物)を含むものである。該重合性成分は、単官能単量体、多官能単量体、ビニル基や(メタ)アクリロイル基を有するオリゴマー及びビニル基や(メタ)アクリロイル基を有する重合体の中から1種又は2種以上が選択して使用される。ここで、本明細書で(メタ)アクリルとは、アクリルとメタクリルの双方を含む総称を意味する。
単官能単量体としては、オレイン酸に対する接触角を下げるのに効果的である単官能単量体として例えば次の単官能単量体が好ましい。すなわち、カルボン酸と炭素数が1〜20であるアルコールとのエステル化合物で、かつフッ素原子を含まない化合物として(メタ)アクリル酸エステル、イタコン酸エステル及びフマル酸エステルが挙げられる。さらに、(メタ)アクリル酸と炭素数が1〜10であるアミンとの反応生成物であるアミド化合物で、フッ素原子を含まない(メタ)アクリル酸アミドが挙げられる。加えて、スチレン及びフッ素原子を含まない置換スチレンが挙げられる。その他、N−ビニル−2−ピロリドン及びフッ素原子を含まない置換N−ビニル−2−ピロリドンが挙げられる。
具体的には以下の単官能単量体を例示することができる。すなわち、単官能単量体としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸セチル、(メタ)アクリル酸イソボニル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸トリシクロデシル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンテニルオキシエチル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンタニル、(メタ)アクリル酸ペンタメチルピペリジル、(メタ)アクリル酸ヘキサヒドロフタル酸エチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピルフタル酸エチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸ブトキシエチル、(メタ)アクリル酸フェノキシエチル、(メタ)アクリル酸メトキシジエチレングリコール、(メタ)アクリル酸メトキシトリエチレングリコール、(メタ)アクリル酸メトキシポリエチレングリコール等の(メタ)アクリル酸エステル類、スチレン、α−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、m−メトキシスチレン、フマル酸ジt−ブチル、フマル酸ジn−ブチル、フマル酸ジエチル、イタコン酸モノ(ジ)メチル、イタコン酸モノ(ジ)エチル、N−イソプロピルアクリルアミド及びN−ビニル−2−ピロリドンが好ましい。
オレイン酸に対する接触角は低い程付着した指紋の目立ちをより効果的に防止することができるため、次の単官能単量体を含むことがより好ましい。係る単官能単量体として(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸セチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸トリシクロデシル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンタニル、(メタ)アクリル酸ペンタメチルピペリジル、(メタ)アクリル酸ヘキサヒドロフタル酸エチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピルフタル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブトキシエチル、(メタ)アクリル酸フェノキシエチル、(メタ)アクリル酸メトキシジエチレングリコール、(メタ)アクリル酸メトキシトリエチレングリコール等の(メタ)アクリル酸エステル類、スチレン及びN−イソプロピルアクリルアミドが挙げられる。
多官能単量体としては、多価アルコールと(メタ)アクリル酸とのエステル化物、ウレタン変性アクリレート等の(メタ)アクリロイル基を2個以上含む多官能重合性化合物等が挙げられる。多価アルコールとしては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、テトラプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,2'−チオジエタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等の2価のアルコール;トリメチロールプロパン、グリセロール、ペンタエリスリトール、ジグリセロール、ジペンタエリスリトール、ジトリメチロールプロパン等の3価以上のアルコール等が挙げられる。
ウレタン変性アクリレートは、1分子中に複数個のイソシアネート基を有する有機イソシアネートと、水酸基を有する(メタ)アクリル酸誘導体とのウレタン化反応によって得られるものである。1分子中に複数個のイソシアネート基を有する有機イソシアネートとしては、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシレリンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート等の1分子中に2個のイソシアネート基を有する有機イソシアネート、それら有機イソシアネートをイソシアヌレート変性、アダクト変性、ビウレット変性した1分子中に3個のイソシアネート基を有する有機イソシアネート等が挙げられる。
それらの中で、被膜強度向上や入手性の点から、ジ(メタ)アクリル酸ヘキサンジオール、ジ(メタ)アクリル酸ネオペンチルグリコール、ジ(メタ)アクリル酸ジエチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸トリプロピレングリコール、トリ(メタ)アクリル酸トリメチロールプロパン、トリ(メタ)アクリル酸ペンタエリスリトール、ヘキサ(メタ)アクリル酸ジペンタエリスリトール等の(メタ)アクリル酸エステル類、ヘキサメチレンジイソシアネートと(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチルとの付加体、イソホロンジイソシアネートと(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチルとの付加体、トリレンジイソシアネートと(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチルとの付加体、アダクト変性イソホロンジイソシアネートと(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチルとの付加体及びビウレット変性イソホロンジイソシアネートと(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチルとの付加体が好ましい。
ビニル基や(メタ)アクリロイル基を有するオリゴマーとしては、ポリエステルオリゴマー、エポキシオリゴマー、ウレタンオリゴマー、ポリエーテルオリゴマー、アルキッドオリゴマー、ポリブタジエンオリゴマー、ポリチオールポリエンオリゴマー及びスピロアセタールオリゴマーの各オリゴマー、多価アルコールの多官能(メタ)アクリル酸エステルからなるオリゴマーにビニル基や(メタ)アクリロイル基を付加させたオリゴマーが挙げられる。ビニル基や(メタ)アクリロイル基を有する重合体としては、上記ビニル基や(メタ)アクリロイル基を有するオリゴマーの重合体が挙げられる。
指紋の目立ちを効果的に防止するため、指紋なじみ層には重合体が含まれていても良い。該重合体は、生体由来脂質成分になじみ性を有する成分であり、諸種の単官能単量体などを重合することにより得られる。なお、重合体は重合が完了した高分子であって、活性エネルギー線硬化型樹脂のような硬化反応を生じて硬化物を形成する成分を含んでいないものである。係る重合体は、オレイン酸に対する平坦膜の接触角が前述のように30°以下となることが必要であり、20°以下であることがより好ましい。
また、係る重合体の質量平均分子量は、好ましくは3,000〜1,000,000、より好ましくは5,000〜500,000、特に好ましくは10,000〜200,000である。この質量平均分子量が3,000未満では生体由来脂質成分に対するなじみ性を有効に発現できず、1,000,000を超えると希釈溶剤への溶解性が悪くなり好ましくない。
重合体を形成する単量体としては、オレイン酸に対する接触角を下げるのに効果的である単官能単量体として活性エネルギー線硬化型樹脂と同様の単官能単量体を用いることが好ましい。すなわち、カルボン酸と炭素数が1〜20であるアルコールとのエステル化合物で、かつフッ素原子を含まない化合物として(メタ)アクリル酸エステル、イタコン酸エステル及びフマル酸エステルが挙げられる。さらに、(メタ)アクリル酸と炭素数が1〜10であるアミンとの反応生成物であるアミド化合物で、フッ素原子を含まない(メタ)アクリル酸アミドが挙げられる。加えて、スチレン及びフッ素原子を含まない置換スチレンが挙げられる。その他、N−ビニル−2−ピロリドン及びフッ素原子を含まない置換N−ビニル−2−ピロリドンが挙げられる。
具体的には以下の単官能単量体を例示することができる。すなわち、単官能単量体としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸セチル、(メタ)アクリル酸イソボニル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸トリシクロデシル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンテニルオキシエチル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンタニル、(メタ)アクリル酸ペンタメチルピペリジル、(メタ)アクリル酸ヘキサヒドロフタル酸エチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピルフタル酸エチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸ブトキシエチル、(メタ)アクリル酸フェノキシエチル、(メタ)アクリル酸メトキシジエチレングリコール、(メタ)アクリル酸メトキシトリエチレングリコール、(メタ)アクリル酸メトキシポリエチレングリコール等の(メタ)アクリル酸エステル類、スチレン、α−メチルスチレン、p(m)−メトキシスチレン、フマル酸ジt−ブチル、フマル酸ジn−ブチル、フマル酸ジエチル、イタコン酸モノ(ジ)メチル、イタコン酸モノ(ジ)エチル、N−イソプロピルアクリルアミド、N−ビニル−2−ピロリドンが好ましい。
オレイン酸に対する接触角は低い程、付着した指紋の目立ちをより効果的に防止することができるため、次の単官能単量体を含むことがより好ましい。係る単官能単量体として(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸セチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸トリシクロデシル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンタニル、(メタ)アクリル酸ペンタメチルピペリジル、(メタ)アクリル酸ヘキサヒドロフタル酸エチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピルフタル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブトキシエチル、(メタ)アクリル酸フェノキシエチル、(メタ)アクリル酸メトキシジエチレングリコール、(メタ)アクリル酸メトキシトリエチレングリコール等の(メタ)アクリル酸エステル類、スチレン及びN−イソプロピルアクリルアミドが挙げられる。
さらに、付着した指紋の目立ちを効果的に防止することができるため、次の単官能単量体を含むことが特に好ましい。係る単官能単量体として、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンタニル、(メタ)アクリル酸イソボニル、スチレン、N−イソプロピルアクリルアミドが挙げられる。
上記単官能単量体の単独重合体又は上記単官能単量体を通常40%以上、好ましくは60%以上、さらに好ましくは80%以上含み、その他の単量体との共重合体を選択するのが好ましい。
また、必要に応じ、光分解型又は熱分解型の重合開始剤、金属酸化物、透光性樹脂微粒子、界面活性剤、希釈溶剤、光増感剤、安定化剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、酸化防止剤等の添加剤が含まれていてもよい。
重合開始剤としては、紫外線や光等の活性エネルギー線照射により重合を開始する公知の化合物が挙げられ、例えばベンゾフェノン類、アセトフェノン類、α−アミロキシムエステル、ミヒラーベンゾイルベンゾエート、テトラメチルチュウラムモノサルファイド、チオキサントン類が挙げられ、具体的には、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフェリノプロパン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、ベンゾイン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、ベンゾフェノン、[4−(メチルフェニルチオ)フェニル]フェニルメタノン、4−ヒドロキシベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、α−アミロキシムエステル、ミヒラーベンゾイルベンゾエート、テトラメチルチュウラムモノサルファイド等が挙げられる。
活性エネルギー線硬化型樹脂に対する重合開始剤の含有量は、好ましくは0.01〜20質量%であり、より好ましくは0.5〜5質量%である。この含有量が0.01質量%未満の場合には、組成物(コーティング剤)から得られる被膜が完全には硬化し難く、硬化が不十分となるため好ましくない。一方、20質量%を超える場合には、硬化は十分であるが、それ以上の効果は望めず、不必要に多い量であり無駄である。
界面活性剤は各種原料を配合したときの相溶化の目的や、被膜の平滑性を向上させる目的に用いられ、特に限定はされないが、アクリル系共重合物(イオン系、非イオン系)、メタクリル系共重合物、溶剤型塗料用レベリング剤、ポリシロキサン系化合物が挙げられる。例えば、ポリシロキサン系化合物としては、市販品として「BYK−361」、「BYK380」、「BYK−390」、「BYKetol−WS」、「BYK−OK」「BYK−306」、「BYK330」、「BYK−341」、「BYK−344」、「BYK−307」、「BYK−333」(ビックケミー社製)、「VXL4930」(ヴィアノヴァレジンズ社製)等が挙げられる。界面活性剤のコーティング剤中に占める含有量は、通常0.01〜10質量%であり、0.01〜3質量%が好ましい。この含有量が10質量%を超える場合には、相溶化又は被膜の平滑性を発現するのに必要以上の量であり意味がない。一方、0.01質量%未満の場合には、相溶化や被膜の平滑性を十分に発揮できなくなる傾向にある。
希釈溶剤としては、活性エネルギー線硬化型樹脂を含むコーティング剤を透明基材上に塗布するに当たり、その塗布液の粘度を調整するために用いられ特に限定されない。例えば、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ、エチルセルソルブアセテート、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、ドデカン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、3−メトキシブタノール等が挙げられる。
光増感剤としては、上記重合開始剤用の公知である化合物が用いられ、例えばトリブチルアミン、トリエチルアミン、ポリエチレンイミン、ポリ−n−ブチルホソフィン、p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル、p−ジメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル等の三級アミン等が挙げられる。
金属酸化物としては、各種のものが例示され特に限定はされないが、好ましくは酸化珪素(シリカ)、中空シリカ、酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化チタン、酸化アンチモン、酸化亜鉛、酸化錫、酸化ジルコニウム等が挙げられ、粉体やゾル等が好適に用いられる。金属酸化物をコーティング剤中において、無機化合物粒子の分散安定性等を向上させるために、予め無機微粒子の表面を各種カップリング剤等を用いて修飾しても良い。添加される金属酸化物の平均粒子径は、特に限定されないものの、分散性を考慮して、好ましくは1〜200nm、さらに好ましくは10〜150nm、最も好ましくは30〜80nmである。この平均粒子径が好ましい範囲にあることにより、コーティング剤における分散安定性が向上する。透光性樹脂微粒子としては、(メタ)アクリル樹脂、スチレン−アクリル単量体共重合樹脂(スチレン−アクリル共重合樹脂)、ポリスチレン樹脂又はそれらの架橋物が挙げられる。
上記コーティング剤を塗布する方法としては、ロールコート法、スピンコート法、ディップコート法、ハケ塗り法、スプレーコート法、バーコート法、ナイフコート法、ダイコート法、グラビアコート法、カーテンフローコート法、リバースコート法、キスコート法、コンマコート法等公知のいかなる方法でもよい。塗布に際しては、必要に応じて密着性を向上させるために、透明基材表面に予めコロナ放電等の何らかの前処理を施してもよい。
活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の硬化に用いられる活性エネルギー線源としては、例えば高圧水銀ランプ、ハロゲンランプ、キセノンランプ、窒素レーザ、電子線加速装置、放射性元素等の線源等が使用される。エネルギー線源の照射量は、紫外線の波長365nmでの積算光量として、50〜5000mJ/cmが好ましい。照射量が、50mJ/cm未満の場合には、コーティング剤の硬化が不十分となるため好ましくない。一方、5000mJ/cmを超える場合には、活性エネルギー線硬化型樹脂が着色する傾向を示すため好ましくない。
得られる指紋なじみ層の膜厚は通常0.1〜50μm、好ましくは0.5〜30μm、さらに好ましくは1〜20μmである。この厚さが0.1μmより薄い場合には指紋なじみ層表面に所望の凹凸を形成することが難しくなり、50μmを超える場合には不必要に厚くなるのみで意味がない。
指紋なじみ層における算術平均粗さ(Ra)は、JIS B 0601−1994に規定される算術平均粗さ(Ra)として0.05μm未満であり、0.04μm未満であることが好ましく、0.01μm未満であることが特に好ましい。該算術平均粗さ(Ra)は小さいほど好ましいためその下限は制限されないが、0.001μm以上であることが好ましい。このRaが0.05μm以上の場合には、指紋なじみ層表面で光の散乱を生じ、ヘイズ値が高くなるため不適当である。
ディスプレイ用表面材におけるヘイズ値は3.0%以下であることが好ましく、2.0%以下であることがさらに好ましく、1.5%以下であることが最も好ましい。ヘイズ値は小さい方が好ましいためその下限は特に規定されないが、通常0.01%以上である。ヘイズ値が3.0%より大きい場合には、ディスプレイ用表面材をディスプレイ表面に配置した場合にコントラストの低下又はディスプレイ画像が白色味を帯びてくるので好ましくない。
また、指紋なじみ層の鉛筆硬度は、JIS K 5600に規定される鉛筆硬度として2H〜6Hであり、3H〜6Hであることが好ましい。この鉛筆硬度が2H未満である場合、指紋なじみ層の耐擦傷性が悪く、指紋なじみ層表面に傷が付きやすくなるため好ましくない。
本ディスプレイ用表面材をディスプレイの表面に貼着するために、ディスプレイ用表面材の裏面に粘着剤層を設けることが望ましい。係る粘着剤層を形成する粘着剤としては、例えばアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤等が挙げられるが、透明性の点ではアクリル系粘着剤が好ましく、また再剥離性の点ではシリコーン系粘着剤が好ましい。これら粘着剤中には、粘着性重合体成分のほか、可塑剤、粘着付与成分等を含ませることができるが、透明性を損なわないように配合を決定することが望ましい。アクリル系粘着剤の主成分である粘着性重合体としては、炭素数が1〜10のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、官能基含有不飽和単量体との共重合体が好ましい。炭素数が1〜10のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ブチル、アクリル酸イソオクチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸プロピル等が挙げられる。官能基含有不飽和単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、アクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシエチル等が挙げられる。ゴム系粘着剤の主成分である粘着性重合体としては、スチレン−ブタジエンランダム共重合体、スチレン−イソプレン系ブロック共重合体、天然ゴム等が好ましい。粘着剤層の厚さは1〜100μmであることが好ましい。
<高精細ディスプレイ>
ディスプレイ用表面材は、指が触れてその表面が指紋により汚染される可能性のある高精細ディスプレイの表面に備えることが効果的である。高精細ディスプレイの表面として具体的には、パーソナルコンピュータ、ワープロ、テレビ、携帯電話、デジタルカメラ、携帯端末、ゲーム機、現金自動預け払い機、自動販売機、ナビゲーション装置、セキュリティーシステム端末等の画像を表示する高精細ディスプレイとしてのタッチパネルの表示画面(CRT、プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ、フィールドエミッションディスプレイ、プロジェクションディスプレイ、電子ペーパーなどに用いられるトナー系ディスプレイ等々)が挙げられる。特に、携帯電話、デジタルカメラ等の高精細ディスプレイの表示画面上に備えることで、シンチレーション(面ぎら)現象を起こさず、効果的に指紋汚れの目立ちを防止することができる。なお、ディスプレイ用表面材を、ショウケース、ショウウィンドウ等のガラスケースやプラスチックケースなどの展示用ディスプレイに適用することも可能である。
すなわち、画像ディスプレイ、タッチパネル用ディスプレイ等の高精細ディスプレイは、その表示画面上に前述のディスプレイ用表面材が配置されて構成される。高精細ディスプレイとしてのタッチパネルの場合、該タッチパネルにディスプレイ用表面材が組み込まれた一体型の場合や、タッチパネルの表示画面上にディスプレイ用表面材が配置されるセパレート型の場合がある。タッチパネルの方式としては公知の方式が何れも採用可能であり、特に制限されない。具体的には、例えば超音波方式、抵抗膜方式、静電容量方式、電気歪み方式、磁気歪み方式、赤外線方式、電磁誘導方式等の方式が挙げられる。消費電力、価格の観点からは抵抗膜方式のタッチパネルが好ましく、分解能の観点からは電磁誘導方式のタッチパネルが好ましい。
<実施形態による効果のまとめ>
以上の実施形態により発揮される作用及び効果につき、以下にまとめて記載する。
・ 本実施形態のディスプレイ用表面材においては、透明基材上に指紋なじみ層が設けられ、該指紋なじみ層のオレイン酸に対する接触角が30°以下に設定されていることから、生体由来脂質成分に対する指紋なじみ層の親和性を良好にすることができ、生体由来脂質成分の微小液滴化が抑制される。すなわち、表面に付着した指紋を目立ち難くすることで良好な視認性を保つことができる。しかも、JIS B 0601−1994に規定される算術平均粗さ(Ra)が0.05μm未満に設定されていることから、表面が平滑であって外光及び映像光の散乱がなく、高精細ディスプレイ上で良好な視認性を得ることができる。従って、高精細ディスプレイ上において視認性を良好に保持しつつ、表面に付着した指紋を目立ち難くすることができる。
・ ディスプレイ用表面材のヘイズ値が3.0%以下に設定されていることにより、外光及び映像光の散乱を少なくすることができる。従って、高精細ディスプレイ上における視認性を向上させることができる。
・ 指紋なじみ層が活性エネルギー線硬化型樹脂を硬化させて形成されていることにより、加工速度が速く、なおかつ透明基材への加熱による悪影響を抑制することができる。さらに、鉛筆硬度が2H〜6Hに設定されていることから、ディスプレイ用表面材が耐擦傷性に優れ、その表面に傷が付くのを防止することができる。
・ 高精細ディスプレイは、表示画面上にディスプレイ用表面材が配置されていることから、画像ディスプレイ等の高精細ディスプレイについて前記ディスプレイ用表面材の効果を発揮することができる。特に、携帯電話又はデジタルカメラの表示画面上にディスプレイ用表面材が配置されて構成されていることにより、携帯電話又はデジタルカメラについてディスプレイ用表面材の効果を有効に発揮することができる。
以下に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。各例におけるオレイン酸接触角、表面粗さ、ヘイズ値、鉛筆硬度、指紋視認性及び画像視認性について、下記に示す方法によって測定した。
(1)オレイン酸接触角
協和界面科学(株)製のDropMaster500を使用し、4μlの液滴により接触角(°)を測定した。
(2)表面粗さ
(株)小坂研究所製の表面粗さ測定機、サーフコーダSE4000を使用し、走査範囲1.5mm、走査速度0.1mm/sの条件で、JIS B 0601−1994に規定に基づいて算術平均粗さ(Ra)を測定した。
(3)ヘイズ値
日本電飾工業(株)製のNDH−2000を使用し、光学特性としてのヘイズ値(%)を測定した。
(4)鉛筆硬度
安田精機製作所(株)製の鉛筆引っかき硬度試験機を使用し、JIS K 5600の規定に基づいて鉛筆硬度を測定した。
(5)指紋視認性
ディスプレイ用表面材上に指紋を付着させ、その視認性について下記の4段階にて目視による官能評価を行った。
4:指紋が全く見えない、3:指紋が極僅かに見える、2:指紋が僅かに見える、1:指紋がはっきり見える。
(6)画像視認性
ディスプレイ用表面材を高精細ディスプレイの表示画面上に装着し、ディスプレイ画像の視認性について下記の4段階にて目視による評価を行った。
4:鮮明で良好な視認性が得られる、3:鮮明さは欠けるが視認性はある、2:やや視認性に欠ける、1:視認性に欠ける。
(実施例1)
6官能ウレタンアクリレート〔日本合成化学工業(株)製の紫光UV−7600B、以下紫光UV−7600Bと略記する〕 80質量部
PMMA(ポリメタクリル酸メチル、質量平均分子量40×10) 10質量部
1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 2質量部
MIBK 100質量部
上記原料を混合してコーティング剤とした。このコーティング剤をロールコーターにて、厚さ75μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、PETフィルムという)上に、乾燥膜厚が10μmとなるように塗布し、70℃で60秒間乾燥した。その後、120W高圧水銀灯〔日本電池(株)製〕により窒素気流下紫外線を照射(積算光量250mJ/cm)することによって硬化させ指紋なじみ層を形成した。該指紋なじみ層のオレイン酸の接触角は18°、Raは0.003μmであった。また、該ディスプレイ用表面材のヘイズ値は0.3%であった。
次いで、PETフィルムの指紋なじみ層と反対側の面にシリコーン系粘着剤による粘着剤層を形成し、ディスプレイ用表面材を作製した。これを携帯電話本体の前面部に貼り合わせたものを作製したところ、指紋視認性評価は2であった。また、ディスプレイ画像の視認性評価は4であった。
(実施例2)
紫光UV−7600B 80質量部
PMMA 10質量部
架橋ポリスチレンビーズ
〔綜研化学(株)製、SX−500、平均粒子径5.0μm〕 3質量部
1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 2質量部
MIBK 100質量部
上記原料を混合してコーティング剤とした。このコーティング剤をロールコーターにて、厚さ75μmのPETフィルム上に、乾燥膜厚が10μmとなるように塗布し、70℃で60秒間乾燥した。その後、120W高圧水銀灯〔日本電池(株)製〕により窒素気流下紫外線を照射(積算光量250mJ/cm)することによって硬化させて指紋なじみ層を形成した。該指紋なじみ層のオレイン酸の接触角は17°、Raは0.03μmであった。また、該ディスプレイ用表面材のヘイズ値は6%であった。
次いで、PETフィルムの指紋なじみ層と反対側の面にシリコーン系粘着剤による粘着剤層を形成し、ディスプレイ用表面材を作製した。これを携帯電話本体の前面部に貼り合わせたものを作製したところ、指紋視認性評価は3であった。また、ディスプレイ画像の視認性評価は3であった。
(実施例3)
紫光UV−7600B 80質量部
PMMA 15質量部
1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 2質量部
MIBK 100質量部
上記原料を混合してコーティング剤とした。このコーティング剤をロールコーターにて、厚さ75μmのPETフィルム上に、乾燥膜厚が10μmとなるように塗布し、70℃で60秒間乾燥した。その後、120W高圧水銀灯〔日本電池(株)製〕により窒素気流下紫外線を照射(積算光量250mJ/cm)することによって硬化させ指紋なじみ層を形成した。該指紋なじみ層のオレイン酸の接触角は16°、Raは0.005μmであった。また、該ディスプレイ用表面材のヘイズ値は0.2%であった。
次いで、PETフィルムの指紋なじみ層と反対側の面にシリコーン系粘着剤による粘着剤層を形成し、ディスプレイ用表面材を作製した。これを携帯電話本体の前面部に貼り合わせたものを作製したところ、指紋視認性評価は3であった。また、ディスプレイ画像の視認性評価は4であった。
(実施例4)
紫光UV−7600B 80質量部
PCHMA
(ポリメタクリル酸シクロヘキシル、質量平均分子量30×10) 20質量部
1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 2質量部
MIBK 100質量部
上記原料を混合してコーティング剤とした。このコーティング剤をロールコーターにて、厚さ75μmのPETフィルム上に、乾燥膜厚が10μmとなるように塗布し、70℃で60秒間乾燥した。その後、120W高圧水銀灯〔日本電池(株)製〕により窒素気流下紫外線を照射(積算光量250mJ/cm)することによって硬化させ指紋なじみ層を形成した。該指紋なじみ層のオレイン酸の接触角は13°、Raは0.003μmであった。また、該ディスプレイ用表面材のヘイズ値は0.2%であった。
次いで、PETフィルムの指紋なじみ層と反対側の面にシリコーン系粘着剤による粘着剤層を形成し、ディスプレイ用表面材を作製した。これを携帯電話本体の前面部に貼り合わせたものを作製したところ、指紋視認性評価は4であった。また、ディスプレイ画像の視認性評価は4であった。
(実施例5)
多官能アクリレート
〔日本ペイント(株)製、ルシフラールG−004、固形分90%〕 110質量部
MIBK 90質量部
上記原料を混合してコーティング剤とした。このコーティング剤をロールコーターにて、厚さ75μmのPETフィルム上に、乾燥膜厚が8μmとなるように塗布し、70℃で60秒間乾燥した。その後、120W高圧水銀灯〔日本電池(株)製〕により紫外線を照射(積算光量250mJ/cm)することによって硬化させ指紋なじみ層を形成した。該指紋なじみ層のオレイン酸の接触角は12°、Raは0.003μmであった。また、該ディスプレイ用表面材のヘイズ値は0.3%であった。
次いで、PETフィルムの指紋なじみ層と反対側の面にシリコーン系粘着剤による粘着剤層を形成し、ディスプレイ用表面材を作製した。これを携帯電話本体の前面部に貼り合わせたものを作製したところ、指紋視認性評価は4であった。また、ディスプレイ画像の視認性評価は4であった。
(実施例6)
多官能アクリレート
〔日本ペイント(株)製、ルシフラールG−700、固形分90%〕 110質量部
MIBK 90質量部
上記原料を混合してコーティング剤とした。このコーティング剤をロールコーターにて、厚さ75μmのPETフィルム上に、乾燥膜厚が8μmとなるように塗布し、70℃で60秒間乾燥した。その後、120W高圧水銀灯〔日本電池(株)製〕により紫外線を照射(積算光量250mJ/cm)することによって硬化させ指紋なじみ層を形成した。該指紋なじみ層のオレイン酸の接触角は12°、Raは0.002μmであった。また、該ディスプレイ用表面材のヘイズ値は0.3%であった。
次いで、PETフィルムの指紋なじみ層と反対側の面にシリコーン系粘着剤による粘着剤層を形成し、ディスプレイ用表面材を作製した。これを携帯電話本体の前面部に貼り合わせたものを作製したところ、指紋視認性評価は4であった。また、ディスプレイ画像の視認性評価は4であった。
以上の実施例1〜6におけるオレイン酸接触角(°)、Ra(μm)、ヘイズ値(%)、鉛筆硬度、指紋視認性及び画像視認性について表1にまとめて示した。
Figure 2010128363
表1に示した結果より、実施例1〜6では、指紋なじみ層のオレイン酸接触角が12〜18°、Raが0.002〜0.03μm及びディスプレイ用表面材のヘイズ値が0.2〜6%並びにディスプレイ用表面材を高精細ディスプレイに貼り合わせたときの指紋視認性が2〜4及び画像視認性が3又は4であった。従って、実施例1〜6のディスプレイ用表面材を用いることにより、高精細ディスプレイについて視認性を良好に保持しつつ、表面に付着した指紋を目立ち難くすることができた。
(比較例1)
実施例1のPMMA10質量部をポリメタクリル酸メチル-b-ポリアクリル酸(パーフロロオクチルエチル)(質量平均分子量100×10)すなわちメタクリル酸メチルとアクリル酸のブロック共重合体1質量部に変更する以外は実施例1に従って実施した。その結果、指紋なじみ層のオレイン酸の接触角は42°、Raは0.003μmであった。また、該ディスプレイ用表面材のヘイズ値は0.3%であった。
次いで、PETフィルムの指紋なじみ層と反対側の面にシリコーン系粘着剤による粘着剤層を形成し、ディスプレイ用表面材を作製した。これを携帯電話本体の前面部に貼り合わせたものを作製したところ、指紋視認性評価は1であった。また、ディスプレイ画像の視認性評価は4であった。
(比較例2)
実施例4のコーティング剤に、架橋アクリルビーズ〔綜研化学(株)製、MX−500、平均粒子径5.0μm〕35質量部を加えた以外は実施例4に従って実施した。その結果、指紋なじみ層のオレイン酸の接触角は13°、Raは0.35μmであった。また、該ディスプレイ用表面材のヘイズ値は25%であった。
次いで、PETフィルムの指紋なじみ層と反対側の面にシリコーン系粘着剤による粘着剤層を形成し、ディスプレイ用表面材を作製した。これを携帯電話本体の前面部に貼り合わせたものを作製したところ、指紋視認性評価は4であった。また、ディスプレイ画像の視認性評価は1であった。
(比較例3)
実施例5のコーティング剤に、架橋アクリルビーズ〔綜研化学(株)製、MX−500、平均粒子径5.0μm〕35質量部を加えた以外は実施例5に従って実施した。その結果、指紋なじみ層のオレイン酸の接触角は13°、Raは0.30μmであった。また、該ディスプレイ用表面材のヘイズ値は18%であった。
次いで、PETフィルムの指紋なじみ層と反対側の面にシリコーン系粘着剤による粘着剤層を形成し、ディスプレイ用表面材を作製した。これを携帯電話本体の前面部に貼り合わせたものを作製したところ、指紋視認性評価は4であった。また、ディスプレイ画像の視認性評価は1であった。
以上の比較例1〜3におけるオレイン酸接触角(°)、Ra(μm)、ヘイズ値(%)、鉛筆硬度、指紋視認性及び画像視認性について表2にまとめて示した。
Figure 2010128363
表1及び表2に示した結果に基づき、実施例1と比較例1との比較により、指紋なじみ層のオレイン酸接触角が30°を超えると指紋視認性の評価が悪化することが明らかになった。実施例4と比較例2との比較及び実施例5と比較例3との比較により、算術平均粗さ(Ra)が0.05μmを超え、ヘイズ値が3.0%を超えると画像視認性の評価が悪くなることが分かった。
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 指紋なじみ層を形成する活性エネルギー線硬化型樹脂として、複数の活性エネルギー線硬化型樹脂を架橋密度等に基づいて適宜選択して組合せ、広範囲の生体由来脂質成分に対応できるように構成することも可能である。
・ 指紋なじみ層を形成する単量体として、水酸基、カルボキシル基、アミノ基等の官能基を有する単量体を使用し、透明基材に対する指紋なじみ層の密着性を高めるように構成することもできる。
・ 指紋なじみ層表面の粗さとして、算術平均粗さ(Ra)に代えて十点平均粗さ(Rz)、最大高さ(Ry)等で表すことも可能である。
・ 指紋なじみ層上に防眩層、反射防止層、ぎらつき防止層等を設けることも可能である。
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
〇 前記指紋なじみ層は、活性エネルギー線硬化型樹脂及び重合体を含有する組成物を硬化させて形成されるものであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のディスプレイ用表面材。このように構成した場合、請求項1から請求項3のいずれかに係る発明の効果を有効に発揮させることができる。
〇 前記接触角が5〜30°であり、算術平均粗さ(Ra)が0.001μm以上で0.05μm未満であることを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ用表面材。このように構成した場合、請求項1に係る発明の効果を有効に発揮させることができる。
〇 前記ヘイズ値が0.01%以上で3.0%以下であることを特徴とする請求項2に記載のディスプレイ用表面材。このように構成した場合、請求項2に係る発明の効果を有効に発揮させることができる。

Claims (5)

  1. 高精細ディスプレイに用いられるディスプレイ用表面材であって、透明基材上に指紋なじみ層が設けられて形成され、前記指紋なじみ層のオレイン酸に対する接触角が30°以下であり、かつJIS B 0601−1994に規定される算術平均粗さ(Ra)が0.05μm未満であることを特徴とするディスプレイ用表面材。
  2. ヘイズ値が3.0%以下であることを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ用表面材。
  3. 前記指紋なじみ層が活性エネルギー線硬化型樹脂を硬化させて形成され、鉛筆硬度が2H〜6Hであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のディスプレイ用表面材。
  4. 表示画面上に請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のディスプレイ用表面材が配置されて構成されていることを特徴とする高精細ディスプレイ。
  5. 携帯電話又はデジタルカメラの表示画面上にディスプレイ用表面材が配置されて構成されていることを特徴とする請求項4に記載の高精細ディスプレイ。
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