JP2014061499A - 精米設備の長尺異物除去装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】屈曲自在の無端状のネットや駆動モータなどの高価な構成部品を用いることなく、わら(藁)などの長尺異物を良好に除去することができる精米設備の長尺異物除去装置を提供する。
【解決手段】斜め下方に傾斜して配設され、被処理米を斜め下方に流れるように案内するとともに長尺異物の長さよりも小さくて被処理米が通過する通過孔53aを有する傾斜選別案内部53と、前記傾斜選別案内部53の下流出口から流れ出た長尺異物を受けて回収する長尺異物回収部54と、傾斜選別案内部53の通過孔53aを通過した被処理米を受ける被処理米回収部55とを備えた。
【選択図】図6
【解決手段】斜め下方に傾斜して配設され、被処理米を斜め下方に流れるように案内するとともに長尺異物の長さよりも小さくて被処理米が通過する通過孔53aを有する傾斜選別案内部53と、前記傾斜選別案内部53の下流出口から流れ出た長尺異物を受けて回収する長尺異物回収部54と、傾斜選別案内部53の通過孔53aを通過した被処理米を受ける被処理米回収部55とを備えた。
【選択図】図6
Description
本発明は利用者が投入した被処理米に対して精米処理を行う精米設備に関し、特に、この精米設備に設けられて、わらなどの長尺異物を除去する長尺異物除去装置に関する。
コイン(硬貨)や紙幣などの貨幣を投入することにより自動的に精米作業を行わせる、コイン式精米機などとも称せられる精米設備は、既に広く知られている。この精米設備は、建屋の内部が、仕切壁により、利用客が自由に行き来できる客室と、管理者や保守点検員などの限定した人しか入ることができない機械室とに仕切られている。この精米設備には、機械室内に、利用者が投入した被処理米から石などの異物を除去する石抜機や、実際に精米動作を行う精米機などが配設されているが、さらに、わら(藁)などの長尺異物を除去する長尺異物除去装置を備えたものがある(特許文献1等)。
特許文献1等に開示されている従来の長尺異物除去装置は、図11〜図14に示すように、屈曲自在で無端状のネット(金網)101が所定の搬送方向Fに移動されるコンベア(いわゆるネットコンベア)100を、この搬送面100aが、精米機105への玄米受入口106を覆うように配設している。なお、無端状のネット101は、駆動スプロケット102と従動スプロケット103との間に架け渡され、駆動スプロケット102を回転させる駆動源としての駆動モータ104によって搬送方向Fに駆動される。また、コンベア100は、その搬送面100aが、搬送方向下手側が上手側よりも高くなるように若干傾斜させた姿勢で配設されている。
被処理米である玄米は、ネット101を通過して、下方の玄米受入口106に導入される一方、藁などの長尺異物110は、ネット101に引っ掛かった状態で搬出方向(略横方向)に移動されて、搬出側などに配設された異物容器(図示せず)に送り出されるよう構成されている。
このように長尺異物除去装置を備えた精米設備では、わら(藁)などの長尺異物110(図14参照)を良好に除去することができるので、精米設備の信頼性を向上させることができる。つまり、精米設備では、精米機に、この精米機の精米室に玄米(被処理米)を送り込むためのスクリュが配設されているが、長尺異物除去装置を備えていない精米設備では、前記スクリュにわらなどの長尺異物110が巻き付くなどしてスクリュが停止してしまうことがあった。これに対して、長尺異物除去装置を備えた精米設備では、わらなどの長尺異物が精米機側に送られることを防止できるので、長尺異物に起因するスクリュの停止を確実に防止できて、精米設備の信頼性を向上できる。
しかしながら、図11〜図14に示す従来の精米設備の長尺異物除去装置では、屈曲自在で無端状のネット(金網)101と、このネット101を駆動させるための駆動モータ104とが必要であるため、長尺異物除去装置としての製造コストが高くなる課題があった。
本発明は上記課題を解決するもので、屈曲自在の無端状のネットや駆動モータなどの高価な構成部品を用いることなく、わら(藁)などの長尺異物を良好に除去することができる精米設備の長尺異物除去装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、投入部に投入された被処理米を搬送装置で精米機に搬送して精米処理する精米設備に設けられて、わらなどの長尺異物を除去する長尺異物除去装置であって、斜め下方に傾斜して配設されて被処理米を斜め下方に流れるように案内するとともに長尺異物の長さよりも小さくて被処理米が通過する通過孔を有する傾斜選別案内部と、前記傾斜選別案内部の下流出口から流れ出た長尺異物を受けて回収する長尺異物回収部と、前記傾斜選別案内部の通過孔を通過した被処理米を受ける被処理米回収部と、を備えたことを特徴とする。
この構成により、被処理米は、傾斜選別案内部を流れる際に、この傾斜選別案内部の通過孔を通過して被処理米回収部により回収される。ここで、傾斜選別案内部は斜め下方に傾斜して配設されているので、被処理米は、傾斜選別案内部に沿って斜め下方に流れながら、徐々に通過孔を通過して被処理米回収部により回収される。これにより、長尺異物は傾斜選別案内部に沿って斜め下方に流された後に、長尺異物回収部で回収される。
ここで、上記構成を採用する代わりに、例えば、通過孔を有する選別部を水平に配設した場合には、被処理米が通過孔を通過する略鉛直方向の下方への流れを生じるため、被処理米とともに長尺異物も立った状態となって通過孔を通過したり、被処理米により選別部内でブリッジ状態となって流れなくなったり、長尺異物が移動しないため、長尺異物の上に被処理米が溜まって流れなくなったりする不具合を生じる。これに対して、本構成によれば、傾斜選別案内部が傾斜して配設されているので、長尺異物は傾斜選別案内部に沿って斜め下方に流れながら、長尺異物回収部で良好に回収され、また、被処理米は傾斜選別案内部を斜め下方に流れながら徐々に選別されるので、ブリッジ状態となることがない。また、長尺異物は良好に長尺異物回収部側に流れるため、長尺異物の上に被処理米が溜まって流れなくなったりする不具合も生じない。
また、通過孔を有する傾斜選別案内部を傾斜させて配置し、この下流に、長尺異物回収部を配置する比較的簡単で、高価な部品を有しない構造であるので、従来のように、屈曲自在で無端状のネット(金網)と駆動モータとが必要である場合と比較して、長尺異物除去装置としての製造コストを低減することができる。
また、本発明は、前記長尺異物回収部に、被処理米が通過するが前記傾斜選別案内部の通過孔よりも小さい孔部が形成され、前記被処理米回収部は、前記長尺異物回収部の孔部を通過した被処理米も受けることを特徴とする。
この構成により、被処理米の一部が、傾斜選別案内部の通過孔を通過しない場合があった場合でも、この被処理米が、長尺異物回収部の孔部を通して被処理米回収部により良好に回収される。また、この場合に、傾斜選別案内部の通過孔の大きさは、長尺異物回収部の孔部より大きいので、傾斜選別案内部の通過孔から被処理米を良好に通して選別することができる。
また、本発明は、前記傾斜選別案内部の通過孔を有する部分が、金網で構成されていることを特徴とする。この構成により、長尺異物除去装置としての製造コストの低減化をより確実に実現できる。
また、本発明は、被処理米の搬送経路における前記傾斜選別案内部の上流に、斜め下方に傾斜して配設され、導入された被処理米を案内する傾斜案内部と、搬送されてきた被処理米を当接させて被処理米の流れ方向を変更するとともに搬送されてきた被処理米の流れる勢いを低下させて被処理米を前記傾斜選別案内部に案内する当接案内部とが設けられていることを特徴とする。
この構成により、被処理米が前記傾斜選別案内部に導入される際に、傾斜案内部と当接案内部とにより、前もって被処理米の勢いを低下させて前記傾斜選別案内部で被処理米と長尺異物とを良好に選別できる状態にすることができる。
また、本発明は、前記傾斜選別案内部がその傾斜角度を調整可能に構成されていることを特徴とする。この構成により、前記傾斜選別案内部で良好に被処理米と長尺異物とを良好に選別できるように前記傾斜選別案内部の傾斜角度を調整できる。
本発明によれば、斜め下方に傾斜して配設されて被処理米を斜め下方に流れるように案内するとともに長尺異物の長さよりも小さくて被処理米が通過する通過孔を有する傾斜選別案内部と、前記傾斜選別案内部の下流出口から流れ出た長尺異物を受けて回収する長尺異物回収部とを備えたことにより、被処理米と長尺異物とを良好に選別できるだけでなく、長尺異物除去装置としての製造コストを低減することができる。
また、前記長尺異物回収部に、被処理米が通過するが前記傾斜選別案内部の通過孔よりも小さい孔部を形成し、前記被処理米回収部により、前記長尺異物回収部の孔部を通過した被処理米も受けることにより、被処理米の一部が、傾斜選別案内部の通過孔を通過しない場合があった場合でも、この被処理米を、長尺異物回収部の孔部を通して被処理米回収部により良好に回収できる。また、この場合に、傾斜選別案内部の通過孔の大きさは、長尺異物回収部の孔部より大きいので、傾斜選別案内部の通過孔から被処理米を良好に通して選別することができる。
また、前記傾斜選別案内部の通過孔を有する部分が、金網で構成されていると、長尺異物除去装置としての製造コストの低減化を確実に実現できる。
また、被処理米の搬送経路における傾斜選別案内部の上流に、当接案内部を設けたことにより、被処理米が傾斜選別案内部に導入される際に、当接案内部により前もって被処理米の勢いを低下させることができるので、傾斜選別案内部や長尺異物回収部で被処理米と長尺異物とを良好に選別できる状態にすることができて、信頼性が向上する。
また、前記傾斜選別案内部を、その傾斜角度を調整可能に構成することにより、前記傾斜選別案内部で良好に被処理米と長尺異物とを良好に選別できるように前記傾斜選別案内部の傾斜角度を調整できて、これによっても信頼性が向上する。
以下、本発明の実施の形態にかかる精米設備を図面に基づき説明する。
図1〜図6などに示すように、この精米設備においても、仕切壁1により建屋2の内部が、利用客が自由に出入りできる客室3と、係員や管理人などが出入り可能な機械室4とに仕切られた構造とされている。なお、図1における5Aは精米済みの白米を収容する白米の収容袋、図2〜図4における5Bは玄米などの被処理米を収納する被処理米の収容袋、6は客室3への出入口に配設されている出入口扉、7は係員や管理人などが出入りする管理用扉である。なお、被処理米の収容袋5Bを白米の収容袋5Aとして兼用する場合もある。
図1〜図6などに示すように、この精米設備においても、仕切壁1により建屋2の内部が、利用客が自由に出入りできる客室3と、係員や管理人などが出入り可能な機械室4とに仕切られた構造とされている。なお、図1における5Aは精米済みの白米を収容する白米の収容袋、図2〜図4における5Bは玄米などの被処理米を収納する被処理米の収容袋、6は客室3への出入口に配設されている出入口扉、7は係員や管理人などが出入りする管理用扉である。なお、被処理米の収容袋5Bを白米の収容袋5Aとして兼用する場合もある。
機械室4には、被処理米(玄米)が投入される投入部(投入ホッパ)8の本体枠部分、投入部8内に投入された被処理米を石抜機9側に搬送する張込昇降機10、投入された被処理米から石などの異物を取り除く石抜機9、石抜機9で異物が取り除かれた被処理米を精米機11側に搬送する精米昇降機12、駆動モータ20で駆動されて実際に精米処理を行う精米機11、精米機11で発生した糠を糠回収袋13側に排出するための糠排出用送風機14や糠排出用ダクト15A、15Bおよび糠排出用サイクロン16、精米された白米を溜める白米ホッパ19などが配設されている。また、機械室4内における精米機11の略上方箇所に、精米機11へ供給する被処理米を一時的に溜める精米タンク17が配置されている。
さらに、石抜機9の上方位置に対応する、張込昇降機10の被処理米の出口部分には、石抜機9へ供給する被処理米が一時的に溜められるとともにこの被処理米から、わら(藁)などの長尺異物が除去される長尺異物除去装置としても機能する玄米タンク50が配設されている。
図6〜図8に示すように、長尺異物除去装置としても用いられる玄米タンク50は、以下のように構成されている。これらの図に示すように、玄米タンク50の外殻部をなすタンク本体50aが、投入部8に投入された被処理米を石抜機9側に搬送する張込昇降機10における被処理米の出口10aに直接接続されている。
玄米タンク50(タンク本体50a内)には、斜め下方に傾斜して配設されて、導入された被処理米を案内する傾斜案内部51と、この傾斜案内部51によって案内された被処理米に当接して、傾斜案内部51からの被処理米の勢いを低下させてから被処理米を反対側に案内する当接案内部52と、傾斜案内部51とは逆方向(図6においては右方向)の斜め下方に傾斜して配設され、被処理米を斜め下方に流れるように案内するとともに長尺異物の長さよりも小さくて被処理米が通過する多数の通過孔53aを有する傾斜選別案内部53と、被処理米が通過するが傾斜選別案内部53の通過孔53aよりも小さい多数の孔部54aが形成され、傾斜選別案内部53の下流出口から流れ出た被処理米および被処理米に混じった長尺異物Xを受けて、長尺異物Xを回収(除去)する長尺異物回収部54と、傾斜選別案内部53の通過孔53aまたは長尺異物回収部54の孔部54aを通過した被処理米を受ける被処理米回収部55とが備えられている。なお、玄米タンク50(タンク本体50a内)における張込昇降機10の出口10aの近傍箇所には、張込昇降機10の出口10aから出る被処理米を傾斜案内部51に案内する補助傾斜案内部61も設けられている。
ここで、この実施の形態においては、当接案内部52が、タンク本体50aの壁面50bの一部とこの内壁面50bに取り付けられたガイド部材52bとで構成されている。そして、傾斜案内部51によって案内された被処理米がこのタンク本体50aの内壁面50bおよびガイド部材52bからなる当接案内部52に当接して、被処理米の勢いを低下させるとともに被処理米を反対側(この実施の形態では図6における左下方向から右下方向)に案内して、傾斜選別案内部53に導くよう構成されている。また、傾斜選別案内部53の通過孔53aを有する箇所と、長尺異物回収部54の孔部54aを有する部分との両方が、金網(金網部53d、54b)で構成されている。すなわち、何れも1つの網目の寸法が長尺異物の長さよりも小さく、被処理米の長さよりも大きい寸法の金網部53d、54bが用いられているが、傾斜選別案内部53の金網部53dよりも長尺異物回収部54の金網部54b方が、目が細かいものが用いられている。
また、図6に示すように、傾斜選別案内部53は、上端部両側に設けられた回動軸53bを中心として、支持枠53cおよび金網部53dが揺動可能に構成されている。そして、支持枠53cの下部側面に螺合する調整用ノブ53eを、タンク本体50aの側面に形成した長溝(図示せず)に沿って位置調整することで、傾斜選別案内部53の傾斜角度を調整できるよう構成されている。
長尺異物回収部54は略箱形状とされ、この底面部に、多数の孔部54aが形成された金網部54bが略水平に配設されている。また、長尺異物回収部54は、タンク本体50a内に設けられた係止枠56に対して着脱可能に取り付けられている。さらに、タンク本体50aにおける長尺異物回収部54が設けられている箇所より少し上方の箇所には、長尺異物回収部54や傾斜選別案内部53の金網部53dを取り出すことが可能な開閉自在の開閉窓部57が設けられ、この開閉窓部57を開けることで、長尺異物回収部54に溜まった長尺異物Xなどを取り出したり、傾斜選別案内部53の金網部53dを取り出して掃除などのメンテナンスを施したりできるよう構成されている。
また、タンク本体50aにおける張込昇降機10の出口10a近傍箇所には、傾斜案内部51上に溜まっている被処理米の量などを確認可能な窓部58が形成されている。この窓部58には透光性を有する樹脂などの板材がはめ込まれているとともに、被処理米の貯留量を検知する貯留量検知センサ(いわゆるレベル計)59も窓部58に接して設けられている。また、傾斜選別案内部53の通過孔53aまたは長尺異物回収部54の孔部54aを通過した被処理米を受ける被処理米回収部55は、タンク本体50aの下部をなすシュート部50cにより構成されている。また、この実施の形態では、タンク本体50a内にフィルタが配設された吸気部60から流入され、玄米タンク50の天井部に設けられた排気筒62から排気されるよう構成されている。
なお、この実施の形態では、図3などに示すように、投入部8の上面開口部分である投入口40の上方箇所には、仕切壁1から機械室4側(奥側)に窪むように一体形成されてなる投入フード41が設けられている。そして、この投入フード41の内部空間である投入空間部42と客室3内の空間とが、連通開口部43を介して連通され、この連通開口部43が、上下方向にスライド可能に配設された開閉扉44によって開閉されるよう構成されている。また、この精米設備では、投入口40および投入ホッパ8の前部が仕切壁1よりも客室3側に突出されて配設されており、これに対応して、開閉扉44が完全に閉じられた状態で、透光板48が設けられている開閉扉下部46が、下方側ほど大きく客室3側に延びる傾斜姿勢となるように配設されている。そして、この構成により、開閉扉44を閉じた状態でも、透光板48を通して、投入口40(投入部8)内部を視認できるようになっている。なお、図3における49は、利用者などが被処理米を収容した収容袋5Bを載せることが可能な載台であり、投入部8の上部よりもさらに客室3側に突出して配設されている。
また、図1などに示すように、客室3に臨む仕切壁1の略中央箇所(仕切壁1を正面視した場合には精米機11の下方の箇所)には、精米した被処理米を溜める白米ホッパ19が配設され、客室3の床面上における白米ホッパ19の下方近傍箇所には、白米ホッパ19の開閉シャッタを開閉する足踏み式の踏み台19aが配設されている。また、白米ホッパ19や精米機11の側方(客室3側から仕切壁1に向かって左側)には、その前面部が客室3に臨むように操作制御盤72が配設されている。操作制御盤72の前面部には、精米処理料金としてのコインを投入するコイン投入口72aや、精白度(例えば、5ぶ、7ぶ、普通、上白など)を選択する複数の精白度選択ボタン72bなどが設けられている。操作制御盤72の内部には、コインの投入の検知や精白度選択ボタン72bの選択などに応じて各部分を制御する制御部73(図2参照)が内蔵されている。
上記構成において、コインなどの貨幣が投入されるとともに何れかの精白度選択ボタン72bが選択されると、張込昇降機10、石抜機9、精米昇降機12、精米機11、糠排出用送風機14が駆動される。そして、被処理米である玄米が利用者により投入口40(投入部8)に投入されると、この被処理米が、張込昇降機10により上方に送られた後、玄米タンク50に送られて長尺異物が除去され、さらに、この後、石抜機9に送られて異物除去動作が行われ、精米昇降機12により精米機11に送り出されて精米機で精米処理が行われる。精米処理が終了した際には、白米が白米ホッパ19内に排出されているので、利用者が白米ホッパ19の下方に白米の収容袋5Aを置いた状態で、足踏み式の踏み台19aを踏んで、白米の収容袋5A内に白米を回収する。
この場合に、長尺異物除去装置としても機能する玄米タンク50では、以下のようにして、長尺異物が除去される。図6などに示すように、まず、張込昇降機10の出口10aから玄米タンク50に被処理米である玄米が送り出されると、補助傾斜案内部61により傾斜案内部51上に被処理米が案内され、被処理米は傾斜案内部51に沿って斜め下方に流れ落ちる。そして、当接案内部52に当接することで、傾斜案内部51からの被処理米の勢い(流れ速度)が低下(低減)されるとともに反対側に流れて傾斜選別案内部53に案内される。
傾斜選別案内部53では、この傾斜選別案内部53に沿って被処理米が斜め下方に流れるが、傾斜選別案内部53には多数の通過孔53aが形成されているので、多くの被処理米が傾斜選別案内部53の通過孔53aを通過して流れ落ち、被処理米回収部55により回収されて(タンク本体50aのシュート部50cで集められて)石抜機9へ送られる。ここで、傾斜選別案内部53は斜め下方に傾斜して配設されているので、被処理米は、傾斜選別案内部53に沿って斜め下方に流れながら、徐々に通過孔53aを通過して被処理米回収部55で回収される。また、図9に簡略的に示すように、傾斜選別案内部53では、被処理米Yの斜め下方への流れがあるため、長尺異物Xは、この流れにのって下方の長尺異物回収部54まで流れ落ち、長尺異物回収部54で孔部54aを通れないため捕捉される。なお、一部の被処理米については、傾斜選別案内部53の金網部53d上を移動して網目(通過孔53a)を通らないおそれがあるが、このような被処理米を生じた場合でも、この被処理米は長尺異物回収部54の孔部54aを通って被処理米回収部55で回収される。
すなわち、上記構成を採用する代わりに、例えば、図10に簡略的に示すように、通過孔81を有する選別部80を水平に配設した場合には、被処理米Yが通過孔81をほぼ真下に通過する略鉛直方向下方への流れを生じるため、被処理米Yとともに長尺異物Xも立った状態となって通過孔81を通過したり、多くの被処理米Yが選別部内に流入するためにブリッジ状態となって流れなくなったり、長尺異物Xが移動しないため、長尺異物Xの上に被処理米Yが積み重なって流れなくなったりする不具合を生じる。
これに対して、本構成によれば、傾斜選別案内部53が傾斜して配設されているので、長尺異物Xは傾斜選別案内部53に沿って斜め下方に流れながら、長尺異物回収部54で良好に捕捉され、また、被処理米Yは傾斜選別案内部53を斜め下方に流れながら徐々に選別されるので、ブリッジ状態となることがない。また、長尺異物Xは良好に長尺異物回収部54側に流れるため、長尺異物Xの上に被処理米Yが溜まって流れなくなったりする不具合も生じない。
また、上記構成よれば、傾斜選別案内部53の通過孔53aの大きさを、長尺異物回収部51の孔部54aをよりも大きく形成した(大きい網目のものを採用した)ことにより、傾斜選別案内部53の通過孔53aから、被処理米を良好に通すことができる。なお、傾斜選別案内部53においては、被処理米Yが斜め下方に流れるため、その通過孔53aの大きさ(網目)が比較的大きくても、この通過孔53aを長尺異物Xが通ることは殆ど無く、通過孔53aを通して、被処理米Yを下方の被処理米回収部55に流れ落とすよう選別することができる。
また、上記構成よれば、傾斜案内部51や傾斜選別案内部53、長尺異物回収部54を設けて、傾斜選別案内部53や長尺異物回収部54に、単なる金網部53d、54bを配設しただけの簡単かつ高価な部品を必要としない構成であるので、従来のように、屈曲自在で無端状のネット(金網)と駆動モータとが必要である場合と比較して、長尺異物除去装置としての製造コストを低減することができる。
また、被処理米の搬送経路における傾斜選別案内部53の上流に、当接案内部52を設けたことにより、被処理米が傾斜選別案内部53に導入される際に、当接案内部52により前もって被処理米の勢いを低下させることができるので、傾斜選別案内部53や長尺異物回収部54で被処理米と長尺異物とを良好に選別できる状態にすることができて、信頼性が向上する。
また、傾斜選別案内部53がその傾斜角度を調整可能に構成されているので、傾斜選別案内部53で良好に被処理米と長尺異物とを良好に選別できるように傾斜選別案内部53の傾斜角度を調整できて、これによっても信頼性が向上する。
なお、上記実施の形態では、傾斜選別案内部53および長尺異物回収部54の何れも金網部53d、54bを配設した構成であるので、製造コストを極めて安価に済ますことができる利点がある。しかしながら、これに限るものでは無く、例えば、パンチングなどにより孔を多数あけた板材などにより、傾斜選別案内部53や長尺異物回収部54の少なくとも一方を構成してもよい。また、上記の実施の形態では、被処理米が玄米である場合を述べたが、これに限るものではなく、籾摺装置を備えて、投入口に投入される被処理米が籾である精米設備にも適用できる。
1 仕切壁
2 建屋
3 客室
4 機械室
8 投入部
9 石抜機
10 張込昇降機
11 精米機
20 駆動モータ
40 投入口
50 玄米タンク(長尺異物除去装置)
51 傾斜案内部
52 当接案内部
53 傾斜選別案内部
54 長尺異物回収部
55 被処理米回収部
61 補助傾斜案内部
2 建屋
3 客室
4 機械室
8 投入部
9 石抜機
10 張込昇降機
11 精米機
20 駆動モータ
40 投入口
50 玄米タンク(長尺異物除去装置)
51 傾斜案内部
52 当接案内部
53 傾斜選別案内部
54 長尺異物回収部
55 被処理米回収部
61 補助傾斜案内部
Claims (5)
- 投入部に投入された被処理米を搬送装置で精米機に搬送して精米処理する精米設備に設けられて、わらなどの長尺異物を除去する長尺異物除去装置であって、
斜め下方に傾斜して配設されて被処理米を斜め下方に流れるように案内するとともに長尺異物の長さよりも小さくて被処理米が通過する通過孔を有する傾斜選別案内部と、
前記傾斜選別案内部の下流出口から流れ出た長尺異物を受けて回収する長尺異物回収部と、
前記傾斜選別案内部の通過孔を通過した被処理米を受ける被処理米回収部と、
を備えたことを特徴とする精米設備の長尺異物除去装置。 - 前記長尺異物回収部に、被処理米が通過するが前記傾斜選別案内部の通過孔よりも小さい孔部が形成され、前記被処理米回収部は、前記長尺異物回収部の孔部を通過した被処理米も受けることを特徴とする請求項1記載の精米設備の長尺異物除去装置。
- 前記傾斜選別案内部の通過孔を有する部分が、金網で構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の精米設備の長尺異物除去装置。
- 被処理米の搬送経路における前記傾斜選別案内部の上流に、斜め下方に傾斜して配設され、導入された被処理米を案内する傾斜案内部と、搬送されてきた被処理米を当接させて被処理米の流れ方向を変更するとともに搬送されてきた被処理米の流れる勢いを低下させて被処理米を前記傾斜選別案内部に案内する当接案内部とが設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の精米設備の長尺異物除去装置。
- 前記傾斜選別案内部がその傾斜角度を調整可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の精米設備の長尺異物除去装置。
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-
2012
- 2012-09-24 JP JP2012209022A patent/JP2014061499A/ja active Pending
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