しかし、ほうきやちり取りなどによって客室内や機械室内を掃除する作業は、多大な手間(労力)や時間がかかるとともに、客室や機械室の細部や隅部に溜まった埃などについては除去し難かった。
これに対処する方法としては、ハンディ型などの電気掃除機を持ち込んだり、コンセントを客室や機械室内に設けて一般の電気掃除機を使用したりして、電気掃除機により客室や機械室を掃除することが考えられる。これによれば、客室や機械室の細部や隅部に溜まった埃なども良好に除去できる。
しかしながら、上記のように被処理米に付着した埃などを除去する集塵装置を設置した精米設備においても、別途に電気掃除機を備えなければならないため、集塵装置とは別途に電気掃除機の購入費用が必要となり、設備費用として高額になってしまう。
本発明は上記課題を解決するもので、客室内や機械室を良好に掃除することができながら、設備費用を抑えることのできる精米設備を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために本発明の精米設備の共通構成は、投入部に投入された被処理米を、被処理米搬送流路を介して精米機に搬送して精米する精米設備であって、集塵装置を有し、前記集塵装置は、前記被処理米搬送流路にその内部が連通するように接続された流路用吸引ホースと、当該精米設備の掃除をする掃除用ホースと、空気を吸引する吸引手段と、前記吸引手段に対して、前記流路用吸引ホースと前記掃除用ホースとを切り換えて接続する切換接続部と、を備えたことを特徴とする。なお、前記吸引手段としては、掃除機本体を使用することもできる。
この構成により、切換接続部に流路用吸引ホースをつないで吸引手段を駆動することで、被処理米に付着した埃を吸引して被処理米から除去することができる。また、切換接続部に掃除用ホースをつないで吸引手段を駆動することで、当該精米設備の掃除を行うことができる。また、この場合に、1つの吸引手段により、被処理米から糠埃などの埃を吸引して除去する機能と、当該精米設備の掃除を行う機能との2つの機能を切り換えて実現することができる。
また、本発明の精米設備は、仕切壁により客室と機械室とに仕切られ、前記機械室に、前記吸引手段および前記切換接続部が配設され、その一端部が前記客室に臨むように前記機械室側から延ばされ、その他端部が前記切換接続部に接続可能な客室用吸引ホースが設けられたことを特徴とする。この構成により、吸引手段を機械室に載置した状態で、客室用吸引ホースの一端部に掃除用ホースを接続して客室内の掃除を行うことができる。すなわち、吸引手段を客室内に持ち運ばなくても客室内の掃除を行うことができる。
また、本発明の精米設備は、前記客室用吸引ホースの一端部である客室用接続口が、前記投入部に投入する被処理米を載せる載台の下方に配設されていることを特徴とする。この構成により、前記客室用接続口を比較的利用客の目の届き難い場所に配置できて、目障りとなることを防止できる。また、前記客室用接続口が載台の下方に配設されているので、前記客室用接続口を、客室側に突出させて配設する場合でも、利用客の足などが載台によって前記客室用接続口(前記客室用吸引ホースの一端部)に当接し難くなり、利用客の足などの当接に起因して損傷することを防止できる。
また、本発明の精米設備は、前記客室用吸引ホースの一端部である客室用接続口が、ロック可能な開閉扉により開閉されるように構成されていることを特徴とする。この構成により、開閉扉を閉じた状態では開閉扉により前記客室用吸引ホースの一端部である客室用接続口が保護される。この結果、利用客や客室に入った人などにより、前記客室用接続口がいたずらされるなどして損傷したり、小動物や虫などが前記客室用接続口を通って機械室側に侵入したりするなどの不具合の発生を予防することができるとともに、利用客の脚などの当接に起因して前記客室用接続口が損傷することを防止できる。
また、本発明の精米設備は、制御部と、投入部の被処理米を検知する投入部検知センサと、投入部に投入された被処理米を下流側に搬送するために上方に移送する張込昇降機と、が設けられ、前記被処理米搬送流路における前記張込昇降機の下流に連通するように、前記流路用吸引ホースが接続され、前記制御部は、前記投入部検知センサにより投入部の被処理米の量が所定量よりも減少したことを検知すると、前記張込昇降機は継続して駆動しながら、前記吸引手段を停止させることを特徴とする。
上記構成により、投入部の被処理米の量が所定量よりも減少すると、吸引手段が停止されるため、張込昇降機により移送される被処理米の量が少なくなって、誤って被処理米の一部が吸引手段の吸引力により吸引されることを防止することができる。つまり、掃除も行えるような吸引手段は、従来の、被処理米に付着した埃を吸引する吸引手段よりも、吸引能力が大きい場合が多いが、この場合でも、被処理米が吸引手段の吸引力により吸引されることを防止できる。
また、本発明の精米設備は、切換接続部にホースが接続されていることまたは接続されているホースの種類の少なくとも一方を検知する検知手段を設け、掃除動作を指示するための手動による指示信号が制御部に入力された際あるいは、掃除動作を終了する際の動作時に、適したホースが前記切換接続部に接続されていない場合には、制御部により警報動作が行われるよう構成されていることを特徴とする。
例えば、切換接続部に流路用吸引ホースが接続されているかどうかを検知する接続状態検知手段を設け、掃除した後に、切換接続部に流路用吸引ホースが接続されていないことを検出した場合には、警報を表示したり、警報音を発したりして、警告するように構成してもよい。これにより、掃除後に、流路用吸引ホースを付け忘れて、被処理米の糠埃などの吸引動作が正常に行われないという不具合を発生することを防止することができて、信頼性が向上する。また、切換接続部に接続されたホースが、流路用吸引ホース、掃除用ホース、または、客室側に接続される客室用吸引ホースの何れかであることを検知する検知手段(センサ)を切換接続部などに設け、掃除動作を指示するための手動による指示信号が制御部に入力された際に、掃除用ホースまたは客室用吸引ホースが切換接続部に接続されていない場合に、制御部により警報動作が行われるよう構成してもよい。これによっても、掃除をしようとして、リモコンなどを操作した際に、警報動作が行われるため、掃除用ホースまたは客室用吸引ホースなどが切換接続部に接続されていないことがわかって、信頼性が向上する。なお、切換接続部に単にホースが接続されているかどうかを検知する検知手段を設けて、リモコンなどを操作した際に、警報動作が行われるよう構成してもよく、これによっても、ホースを接続し忘れた状態を管理者や係員に知らせることができて、信頼性が向上する。
本発明によれば、被処理米搬送流路にその内部が連通するように接続された流路用吸引ホースと、当該精米設備の掃除をする掃除用ホースと、空気を吸引する吸引手段と、前記吸引手段に対して、前記流路用吸引ホースと前記掃除用ホースとを切り換えて接続する切換接続部と、を備えることにより、1つの吸引手段だけで、被処理米に付着した埃を吸引して被処理米から除去したり、当該精米設備の掃除を行ったりすることができる。したがって、被処理米に付着した埃などを除去する集塵装置とは別途に電気掃除機を備える場合と比較して設備費用を低減することができる。また、外部から電気掃除機を持ち込まなくても済んで利便性がよい利点もある。
また、一端部が前記客室に臨むように前記機械室側から延ばされ、その他端部が前記切換接続部に接続可能な客室用吸引ホースを設けることで、吸引手段を機械室に載置したままの状態で、客室用吸引ホースの一端部に掃除用ホースを接続して客室内の掃除を行うことができる。すなわち、吸引手段を客室内に持ち運ばなくても客室内の掃除を行うことができるので、利便性が向上する。
また、前記客室用吸引ホースの一端部である客室用接続口を、投入部に投入する被処理米を載せる載台の下方に配設することで、客室用接続口を目立たない状態で客室に配設できて、利用客に違和感などを抱かせることを防止できる。また、ある程度突出された状態で配設される載台によって、利用客の足などが前記客室用接続口に当接し難くなって損傷することを防止できる。
また、前記客室用接続口がロック可能な開閉扉により開閉されるように構成することにより、利用客や客室に入った人などにより、前記客室用接続口がいたずらされるなどして損傷したり、小動物や虫などが前記客室用接続口を通って機械室側に侵入したりするなどの不具合の発生を予防することができるとともに、利用客の脚などの当接に起因して前記客室用接続口が損傷することを防止することができて信頼性が向上する。
また、投入部検知センサにより投入部の被処理米の量が所定量よりも減少したことを検知すると、張込昇降機は継続して駆動しながら、吸引手段を停止させることで、電気代などを節約できながら、吸引能力が大きい吸引手段を用いた場合でも、被処理米が吸引手段の吸引力により吸引されることを防止することができる。
また、本発明の精米設備として、切換接続部にホースが接続されていることまたは接続されているホースの種類の少なくとも一方を検知する検知手段を設け、掃除動作を指示するための手動による指示信号が制御部に入力された際あるいは、掃除動作を終了する際の動作時に、適したホースが前記切換接続部に接続されていない場合には、制御部により警報動作が行われるよう構成してもよい。例えば、切換接続部に流路用吸引ホースが接続されているかどうかを検知する接続状態検知手段を設け、掃除した後に、切換接続部に流路用吸引ホースが接続されていないことを検出した場合には、警報を表示したり、警報音を発したりして、警告するように構成してもよい。これにより、ホースの付け忘れや、取り付けるべきホースが誤っていることなどを管理者や係員などに知らせることができて、信頼性が向上する。
以下、本発明の実施の形態に係る精米設備およびこの精米設備に設けられた集塵装置について図面に基づき説明する。
図1〜図4に示すように、精米設備は、仕切壁1により建屋2の内部が、利用客が自由に出入りできる客室3と、係員や管理人などが出入り可能な機械室4とに仕切られた構造とされている。なお、図1における5Aは精米済みの白米を収容する白米の収容袋、図2〜図5における5Bは玄米などの被処理米を収納する被処理米の収容袋、6は客室3への出入口に配設されている出入口扉、7は係員や管理人などが出入りする管理用扉、8は被処理米(玄米)が投入される投入部(投入ホッパからなり張込部とも称せられる)である。なお、被処理米の収容袋5Bを白米の収容袋5Aとして兼用する場合もある。
図2、図3に示すように、投入部8の上面開口部分である投入口20の上方には、仕切壁1から機械室4側(奥側)に窪むように一体形成されてなる投入フード21が設けられている。そして、この投入フード21の内部空間である投入空間部22と客室3内の空間とが、連通開口部23を介して連通され、この連通開口部23が、上下方向にスライド可能に配設された投入開閉扉24によって開閉されるよう構成されている。
また、投入口20および投入部8の前部は、仕切壁1よりも客室3側に突出されて配設されており、これに対応して、開閉扉24が完全に閉じられた状態で、透光板25が設けられている開閉扉下部24aが、下方側ほど大きく客室3側に延びる傾斜姿勢となるように配設されている。そして、この構成により、開閉扉24を閉じた状態でも、透光板25を通して、投入口20(投入部8)内部を視認できるようになっている。なお、図3における18は、利用者などが被処理米を収容した収容袋5Bを載せることが可能な載台であり、投入部8の上部よりもさらに客室3側に突出して配設されている。また、投入部8の下部(後述する張込昇降機10の入口部も兼ねている)には、投入部8に投入された被処理米を検知する投入部検知センサ27が配設されている。
図1などに示すように、客室3の略中央箇所(仕切壁1を正面視した場合には後述する精米機11の下方の箇所)には、精米した被処理米を溜める白米ホッパ19が配設され、客室3の床面上における白米ホッパ19の下方近傍箇所には、白米ホッパ19の開閉シャッタを開閉する足踏み式の踏み台19aが配設されている。また、白米ホッパ19の側方(客室3側から仕切壁1に向かって右側)には、その前面部が客室3に臨むように操作制御盤52が配設されている。操作制御盤52の前面部には、精米処理料金としてのコインを投入するコイン投入口52aや、精白度(例えば、5ぶ、7ぶ、普通、上白など)を選択する複数の精白度選択ボタン52bなどが設けられている。操作制御盤52の内部には、コインの投入の検知や精白度選択ボタン52bの選択などに応じて各部分を制御する制御部53(図2参照)や、操作制御盤52から取出し自在とされるとともに客室3と機械室4とに自在に持ち込み可能で、制御部53と制御用信号を入出力するリモートコントローラ(以下、リモコンと略す)54が内蔵されている。
機械室4には、投入部8の本体枠後部、投入部8内に投入された被処理米を石抜機9側に搬送する張込昇降機10、投入された被処理米から石などの異物を取り除く石抜機9、石抜機9で異物が取り除かれた被処理米を精米機11側に搬送する精米昇降機12、駆動モータ26で駆動されて実際に精米(搗精)処理を行う精米機11、精米機11で発生した糠を糠回収袋13側に排出するための糠排出送風機14や糠排出ダクト15A、15Bおよび糠排出サイクロン16などが配設されている。また、機械室4内における精米機11の略上方箇所に、精米機11へ供給する被処理米を一時的に溜める精米タンク17などが配設されている。
石抜機9の上方位置に対応する、張込昇降機10の被処理米の出口部分には、石抜機9へ供給する被処理米が一時的に溜められるとともにこの被処理米から、わら(藁)などの異物(長尺異物)が除去される異物除去部30が配設されている。図6に示すように、異物除去部30は、その外殻部をなす異物除去部本体30aに、被処理米を導入する被処理米導入口30fが形成され、この被処理米導入口30fが、投入部8に投入された被処理米を石抜機9側に搬送する張込昇降機10における被処理米の出口10aに直接接続されている。
異物除去部(異物除去部本体30a内)には、斜め下方に傾斜して配設され、異物除去部30に導入された被処理米を案内する傾斜案内部31と、この傾斜案内部31によって案内された被処理米に当接して、傾斜案内部31からの被処理米の勢いを低下させてから被処理米を反対側に案内する当接案内部32と、傾斜案内部31とは逆方向(図6においては右方向)の斜め下方に傾斜して配設され、被処理米を斜め下方に流れるように案内するとともに異物(長尺異物)Xの長さよりも小さくて被処理米が通過する多数の通過孔33aを有する傾斜選別案内部33と、被処理米が通過するが傾斜選別案内部33の通過孔33aよりも小さい多数の孔部34aが形成され、傾斜選別案内部33の下流出口から流れ出た被処理米および被処理米に混じった異物Xを受けて、異物を回収(除去)する長尺異物回収部34と、傾斜選別案内部33の通過孔33aまたは長尺異物回収部34の孔部34aを通過した被処理米を受ける被処理米回収部35とが備えられている。なお、異物除去部30(異物除去部本体30a内)における張込昇降機10の出口10aの近傍箇所には、張込昇降機10の出口10aから出る被処理米を傾斜案内部31に案内する補助傾斜案内部38も設けられている。
そして、この異物除去部30の内部を被処理米が通る際に、異物(長尺異物)Xが長尺異物回収部34により除去される(回収される)よう構成されている。
さらに上記構成に加えて、異物除去部30には、被処理米(玄米)から、被処理米に付着した埃など(糠埃など)を除去できるとともに、当該精米設備の建屋2内(すなわち、客室3や機械室4)の掃除も行うことが可能な集塵装置40が設けられている。
図2、図3などに示すように、集塵装置40は、空気を吸引する吸引手段としての掃除機本体41と、被処理米が搬送される被処理米搬送流路の一例としての異物除去部30にその内部が連通するように接続された流路用吸引ホース42と、当該精米設備の建屋2内(すなわち、客室3や機械室4)の掃除をする掃除用ホース43(図9など参照)と、掃除機本体41よりも吸引通路の上流側に配設されて、吸引した埃などを溜めるサイクロン44と、サイクロン44と掃除機本体41とを接続する吸引元ホース46と、その一端部が客室に臨むように前記機械室側から延ばされた客室用吸引ホース45となどから構成されている。
掃除機本体41は業務用などの市販の掃除機で構成され、機械室4に設けられて制御部53による制御信号に基づいてON・OFFされるコンセント(図示せず)に電源コードが差し込まれて給電されている。なお、掃除機本体41内にも、吸引した埃などを溜める埃貯留部が内蔵されている。そして、掃除機本体41と、サイクロン44の排出口44aとが、吸引元ホース46で接続され、サイクロン44を通して埃などが吸引される。ここで、サイクロン44の吸入口が、流路用吸引ホース42と、掃除用ホース43と、客室用吸引ホース45とを切り換えて接続可能である切換接続部44bとして機能する。
なお、サイクロン44は、取付用部品を用いて、切換接続部44bや排出口44aが形成されている蓋体44dで、機械室4の壁面内側などに固定されており、この蓋体44dに対して、埃などを溜めることができる貯留部(サイクロン本体)44cが着脱自在とされている。貯留部(サイクロン本体)44cは透光性を有する部材で形成され、埃などの溜まった状態を外部から容易に視認できるようになっている。
流路用吸引ホース42は、一端部で異物除去部30に、この異物除去部30の内部が連通するように接続されているとともに、他端部が切換接続部44bに着脱自在とされている。すなわち、流路用吸引ホース42の他端部を切換接続部44bに接続した状態で、掃除機本体41を駆動させることで、異物除去部30内の埃などを空気とともに吸引できるよう構成されている。なお、この実施の形態では、流路用吸引ホース42は、一部が異物除去部30の上面に載せられた状態で支持されているが、これに限るものではない。
図5、図6、図7などに示すように、この実施の形態では、異物除去部30の背面における向って右寄り箇所に吸引接続部30bが形成されており、この吸引接続部30bに流路用吸引ホース42の他端部が接続されている。異物除去部30において傾斜案内部31の下方で、傾斜案内部31と略同様な向きに傾斜した傾斜面部36が配設されているとともに、図6、図7に示すように、異物除去部30の異物除去部本体30aにおける傾斜案内部31の下流端から当接案内部32に向けて下方に流れる箇所の近傍(この実施の形態では、異物除去部30の、向って左側面となる箇所)に、空気を取り入れる吸気口30cが形成されている。なお、吸気口30cには、被処理米や被処理米に付着した埃などが出ないように細かな目のメッシュ材が配設されている。また、図6における38は補助傾斜案内部である。
上記のように、傾斜面部36や吸気口30cが設けられていることにより、傾斜案内部31の下流端から当接案内部32に向けて下方に流れる被処理米に対して直交するように、吸気口30cから吸引接続部30bに向けて空気が流れて(図6において、点線部で空気の流れを簡略的に示す。)、飛散する埃や被処理米に付着した埃などが被処理米から分離して流路用吸引ホース42側に吸引されるよう構成されている。
さらに、この実施の形態では、図8に示すように、異物除去部30の、向って右側面となる、吸引接続部30bの近傍箇所に、その開口面積を調整可能な調整吸気口30dが形成されている。この実施の形態では、調整吸気口30dの外側に上下にスライド可能な調整蓋30eが取り付けられて、調整蓋30eの位置を調整することで、調整吸気口30dの開口面積を調整できるよう構成されている。なお、この実施の形態では、調整蓋30e
が、締め付けたり緩めたりすることのできるねじ部材などを用いて、調整蓋30eの位置を調整、固定できるようになっている。すなわち、調整吸気口30dの開口面積が大きくなるように調整することで、被処理米が流れ落ちる箇所に対する吸引力を小さくでき、調整吸気口30dの開口面積が小さく(完全に閉じることも可能)なるように調整することで、被処理米が流れ落ちる箇所に対する吸引力を大きくできる。
図9〜図12に示すように、掃除用ホース43は、その一端部がサイクロン44の切換接続部44bに着脱自在とされ、掃除用ホース43の他端部には、例えば床掃除用の吸い口や各種吸い口などの掃除に適した治具が装着されている。したがって、掃除用ホース43を切換接続部44bに装着して、掃除機本体41を駆動させることにより、機械室4内を良好に掃除することができる。
図2、図3などに示すように、客室用吸引ホース45は、その一端部である客室用接続口45aが、投入部8における載台18の下方箇所において、載台18よりも引っ込んだ状態、つまり載台18より突出しない状態で、かつ客室3内に臨むことが可能な姿勢で機械室4側から延ばされて配設されている。客室用吸引ホース45の他端部は、サイクロン44の切換接続部44bに着脱自在とされている。
また、図1などに簡略的に示すように、客室用吸引ホース45の客室用接続口45aは、鍵などによりロック可能な開閉扉49により開閉されるように構成されており、客室3に入った利用客などに対しては、開閉扉49が開けられないよう図られている。
そして、管理者や係員などの人により、鍵などを用いて開閉扉49を開けて、客室用接続口45aに掃除用ホース43を接続し、掃除機本体41を駆動させることにより、客室3内を掃除できるよう構成されている。
図1、図2に簡略的に示すように、操作制御盤52の内部には、制御部53が設けられているとともに、客室3からは利用者などが表示内容を視認のみできる一方で、管理者や係員などは操作制御盤52の表扉を、鍵を用いるなどして開けることで、視認だけでなくキー入力も可能な表示入力部55が設けられている。また、上記したように、操作制御盤52の内部には、着脱自在なリモコン54も配設されている。そして、掃除機本体41は、制御部53の制御信号に基づいて制御(この実施の形態ではON・OFF)されるよう構成されている。
また、利用客が利用可能な通常の営業販売状態では、制御部53は当該精米設備を自動モードで制御しており、サイクロン44の切換接続部44bに流路用吸引ホース42が接続されている。そして、料金が投入されるとともに被処理米が投入部8に投入され、精白度選択ボタン52bが選択されると、張込昇降機10、掃除機本体41および石抜機9などが駆動開始される。また、順次、精米機11が駆動開始されて、石抜き動作や精米動作が開始される。
一方、被処理米が、石抜機9や精米機11へ移送されて、投入部8の被処理米の量が所定量よりも減少したことが、投入部検知センサ27により検知されると、張込昇降機10は継続して駆動しながら、掃除機本体41は停止される。これにより、異物除去部30への導入量が少なくなっている被処理米が、誤って集塵装置40により吸引されないよう構成されている。なお、投入部8で被処理米が検知されない状態が所定時間続くと、張込昇降機10も停止される。
また、利用客がいないときなどに、管理者や係員がリモコン54や表示入力部55を操作された場合には、制御部53は精米設備を手動モードに設定変更する。そして、リモコン54や表示入力部55が用いられて、リモコン54や表示入力部55に設けられている集塵動作用の押しボタンなどが押されると、掃除機本体41が駆動されるようになっている。一方、万一、精米設備が利用客によって利用されている(精米動作が行われている)状態で、リモコン54が操作された場合には、制御部53は、自動モードを持続して精米動作を継続して行い、リモコン54による信号に基づく掃除機本体41の動作が禁止されるよう構成されている。
上記構成によれば、図2、図3に示すように、利用客が利用可能な通常の営業販売状態では、切換接続部44bに流路用吸引ホース42をつないだ状態で当該精米設備を駆動させることで、被処理米に付着した埃を吸引して被処理米から除去することができる。また、機械室4を掃除する際には、図9、図10に示すように、切換接続部44bに掃除用ホース43をつないで、リモコン54を操作して吸引手段としての掃除機本体41を駆動することで、機械室4を良好に掃除することができる。また、客室3を掃除する際には、図11、図12に示すように、切換接続部44bに客室用吸引ホース45を接続するとともに、客室用吸引ホース45の端部(客室用接続口45a)に掃除用ホース43をつないで、リモコン54や表示入力部55を操作して掃除機本体41を駆動することで、客室3を良好に掃除することができる。
また、この場合に、1つの吸引手段としての掃除機本体41により、被処理米から糠埃などの埃を吸引して除去する機能と、当該精米設備の掃除を行う機能との2つの機能を切り換えて実現することができる。したがって、被処理米に付着した埃などを除去する集塵装置とは別途に電気掃除機を備える場合と比較して設備費用を低減することができる。また、外部から別途に電気掃除機を持ち込まなくても済むため、利便性がよい利点もある。
また、上記構成によれば、客室3を掃除する際でも、掃除機本体41を客室3に移動させなくても、客室用吸引ホース45や掃除用ホース43を接続するだけで、容易に、かつ多くの手間をかけないで客室3を掃除できる。また、リモコン54により掃除機本体41を制御可能(駆動、停止可能)に構成されているので、客室3と機械室4との何れの場所でもリモコン54を操作しながら掃除することができて、利便性がよい。
また、上記構成によれば、精米処理が行われている際には、リモコン54による掃除機本体41の動作が制御部53により禁止されているので、万一、精米処理が行われている際に、誤ってリモコン54によって掃除機本体41を駆動させて掃除を行おうとした場合でも、リモコン54による掃除機本体41の動作が防止される。したがって、精米処理は継続して支障なく行われ、良好な信頼性を維持することができる。
また、上記構成によれば、客室用吸引ホース45の一端部である客室用接続口45aを、投入部8に投入する被処理米を載せる載台18の下方に配設している。これにより、客室用接続口45aを目立たない状態で客室に配設できて、利用客に違和感などを抱かせることを防止できる。また、本実施の形態では、さらに、利用客が当該精米設備を利用する際には、客室用接続口45aが、ロック可能な開閉扉49により閉じられているので、客室用接続口45aを一層、目立たない状態で客室に配設できて、利用客に違和感などを抱かせることを防止できる。また、客室用接続口45aが、ある程度突出された状態で配設されている載台18の下方に配設されているので、利用客の足などが客室用接続口45aに当接して損傷することを防止でき、これにより信頼性を防止できる。
また、開閉扉49を閉じた状態ではこの開閉扉49により客室用接続口45aが客室3に露出せずに保護される。この結果、利用客や客室に入った人などにより、客室用接続口45aがいたずらされるなどして損傷したり、小動物や虫などが客室用接続口45aを通って機械室4側に侵入したりするなどの不具合の発生を予防することができる。
また、上記構成によれば、張込昇降機10のすぐ下流に配設されている異物除去部30で、埃が吸引されるため、張込昇降機10により搬送されて埃が発生しやすい状況下で、発生した埃や被処理米に付着した埃を良好に吸引することができる。また、流路用吸引ホース42を異物除去部30に接続して埃などを吸引しており、異物除去部30において、被処理米が殆ど重ならずに流れている状態で、被処理米の埃を吸引することができるので、被処理米に対して埃を良好に吸引することが可能となり、信頼性が向上する。
また、張込昇降機10が駆動されている時期にほぼ合わせて掃除機本体41を駆動させることで、被処理米の埃が飛散しやすい時だけに、吸引動作を行って、効果的に、かつ、電気代などを節約しながら、被処理米の埃などを吸引することができる。
また、上記構成によれば、投入部8に投入された被処理米が、石抜機9や精米機11へ移送されて、投入部8の被処理米の量が所定量よりも減少したことが、投入部検知センサ27により検知されると、張込昇降機10は継続して駆動しながら、掃除機本体41は停止される。これにより、異物除去部30への導入量が少なくなっている被処理米が、誤って集塵装置40により吸引されないため、被処理米が集塵装置40により吸引されることを良好に防止できる。つまり、掃除も行えるような吸引手段としての掃除機本体41は、従来の、被処理米に付着した埃を吸引する送風機などの吸引手段よりも、吸引能力が大きい場合が多いが、この場合でも、被処理米が吸引手段(掃除機本体41)の吸引力により吸引されることを防止できる。
また、上記構成によれば、被処理米が通る被処理米搬送流路(この実施の形態では、異物除去部30)に臨ませて、空気を取り入れる吸気口30cを形成しているため、掃除機本体41を駆動させて吸引する際に吸気口30cから空気を積極的に取り入れながら、被処理米搬送流路内で飛散する埃や被処理米に付着した埃を良好に吸引することができる。すなわち、吸引手段として、良好に掃除することができるような比較的吸引力の大きい掃除機本体41などのようなものを用いた場合、吸気口が設けられていないと、張込昇降機10や投入部8の圧力が極めて低くなったり、空気の流入部が不安定となったりするなどして、良好に吸引されない場合があるが、吸気口30cを形成することで、空気の流れや吸引量が安定して、被処理米に付着した埃を良好に吸引することができる。
また、上記構成によれば、被処理米搬送流路(この実施の形態では、異物除去部30)における流路用吸引ホース42が接続された箇所と連通する部分、この実施の形態では、異物除去部30の吸引接続部30bの近傍箇所に、その開口面積を調整可能な調整吸気口30dを形成している。これにより、調整吸気口30dの開口面積を調整することで、より適した状態で吸引することができて、被処理米に付着した埃を良好に吸引することができる。
また、上記構成によれば、吸引した埃などを溜める埃貯留部が内蔵されている掃除機本体41を用いながら、この掃除機本体41の上流側にサイクロン44を配設したので、通常時はサイクロン44に溜められた埃などの貯留物を取り出せばよく、また、サイクロン44に溜められた貯留物が満杯になった場合でも、埃が掃除機本体41の埃貯留部に埃などが溜められて、外部(機械室4内)に出たりすることはないため、良好な信頼性が保持される。
なお、上記構成に加えて、切換接続部44bに流路用吸引ホース42が接続されているかどうかを検知する接続状態検知手段を設け(例えば、切換接続部44bに流路用吸引ホース42を接続した場合のみONまたはOFFされるリミットスイッチなどを設け)、リモコン54や操作制御盤52を用いて掃除した後に、切換接続部44bに流路用吸引ホース42が接続されていないことを検出した場合には、警報を表示したり、警報音を発したりして、警告するように構成してもよい。例えば、掃除した後に、リモコン54を元の位置に戻したり、リモコン54による指示を終了すべく、リモコン54をOFF状態にしたりする際や、表示入力部55による入力動作や表示動作を終了する際、操作制御盤52の操作を終えて閉じた際などに、切換接続部44bに流路用吸引ホース42が接続されていない場合には、警告表示をしたり、警報音を発したりして、警報動作を行わせるように構成してもよい。
この構成によれば、掃除後に、流路用吸引ホース42を付け忘れて、被処理米の糠埃などの吸引動作が正常に行われないという不具合を発生することを防止することができて、信頼性が向上する。
また、切換接続部44bに接続されたホースが、流路用吸引ホース42、掃除用ホース43、または、客室側に接続される客室用吸引ホース45の何れかであることを検知する検知手段(センサ)を切換接続部44bなどに設け(例えば、流路用吸引ホース42、掃除用ホース43、客室用吸引ホース45の接続部においてそれぞれ異なる位置に凹凸部などを形成し、これらの凹凸位置を検知するセンサを切換接続部44bに設けるなどする)、掃除動作を指示するための手動による指示信号が制御部に入力された際に、掃除用ホース43または客室用吸引ホース45が切換接続部44bに接続されていない場合に、制御部53により警報動作が行われるよう構成してもよい。これによっても、掃除をしようとして、リモコン54や操作制御盤52などを操作した際に、警報動作が行われるため、掃除用ホース43または客室用吸引ホース45が切換接続部44bに接続されていないことがわかって、信頼性が向上する。
なお、切換接続部44bに単にホースが接続されているかどうかを検知する検知手段を設けて、リモコン54や操作制御盤52などを操作した際に、警報動作が行われるよう構成してもよく、これによっても、ホースを接続し忘れた状態を管理者や係員に知らせることができて、信頼性が向上する。