JP2009285552A - 料金式精米設備 - Google Patents

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吉博 加茂
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Abstract

【課題】 精米機による精白度は、玄米の種類や、生産地等によって異なることが多く、特に8分搗以下の精白度の要望は地方によって異なり、又精白度選択ボタンの追加(増設)は、操作盤の広さや生産コスト等によって制限を受け易い。
【解決手段】 精米装置の操作盤1に精白度毎のコイン投入口2を形成し、各コイン投入口2には、投入コインを検出するコインセンサ3を設け、このコインセンサ3の検出によってコイン投入口2位置毎に設定の精白度のもとに精米を開始する。精米を行うときは、玄米を精米装置の玄米ホッパーに所定量供給して、精白度目的位置のコイン投入口2を選択して精米量に応じたコイン量を投入する。このコイン投入口2におけるコインセンサ3が所定量のコインが投入されたことを検出すると、精米装置の精白度がこのコイン投入口2、及びコインセンサ3位置に対応した精白度位置に決められて、精米作用が開始される。
【選択図】 図1

Description

この発明は、料金を投入して玄米を精白処理する料金式の精米設備に関する。
上白、標準、7分、5分搗の各精白度選択ボタンと、単一のコイン投入口を備えた料金式の精米設備(例えば、特許文献1参照)が知られている。
特開2001ー14546号公報(第1頁、図1)。
精米機による精白度は、玄米の種類や、生産地等によって異なることが多く、精米装置として画一的に対応処理し難く、微妙な分搗誤差の調整を行うことが必要である。特に8分搗以下の精白度の要望は地方によって異なり、又精白度選択ボタンの追加(増設)は、操作盤の広さや、生産コスト等によって制限を受け易い。この発明は、極力小さい操作盤で、多くの精白度を選択できるようにしたものである。
請求項1に記載の発明は、精米装置の操作盤1に精白度毎のコイン投入口2を形成し、各コイン投入口2には、投入コインを検出するコインセンサ3を設け、このコインセンサ3の検出によってコイン投入口2位置毎に設定の精白度のもとに精米を開始することを特徴とする料金式精米設備の構成とする。精米を行うときは、玄米を精米装置の玄米ホッパーに所定量供給して、精白度目的位置のコイン投入口2を選択して精米量に応じたコイン量を投入する。このコイン投入口2におけるコインセンサ3が所定量のコインが投入されたことを検出すると、精米装置の精白度がこのコイン投入口2、及びコインセンサ3位置に対応した精白度位置に決められて、精米作用が開始される。
請求項2に記載の発明は、精米装置の精白度を選定する精白度選択スイッチ4として、複数区分域の分搗位置を切替選択可能とする分搗スイッチ5と、この分搗スイッチ5のONによりこれら各分搗位置を切替選択可能の精白度設定ダイヤル6とを設けたことを特徴とする料金式精米設備の構成とする。精米を行うときは、精米量に応じたコインをコイン投入口に投入し、玄米を玄米ホッパーに所定量供給して、目的精白度位置の精白度選択スイッチ4をONして精米を開始させる。このとき、分搗位置を選択して精米する場合は、この分搗スイッチ5位置の精白度ダイヤル6を目的の分搗位置へ回動操作して、この分搗スイッチ5をON操作することによって、この設定された分搗の精米作業を行うことができる。
請求項1に記載の発明は、操作盤1には、各分搗精白度毎にコイン投入口2、及びコインセンサ3を設けるため、コインセンサ3自体が精白度を選択して、精白度に人為的操作する等の手数を不要とし、構成を簡単化することができ、コイン投入口2が精白度毎に配置されて、分搗領域を詳細に、広く設定して、玄米の種類や質等の変化、乃至領域性等に対応した対応性を高くし、的確な精米を行うことがき、生産コストを低減することができる。
請求項2に記載の発明は、精白度を選択指定するには、精白度選択スイッチ4を選択してON操作するが、特殊な分搗精米を行うときは、精白度ダイヤル6の操作で、特定精白度を選択して精米を行わせることができ、特に使用頻度の少ない分搗領域を定めて選択することができ、操作盤1の面積を小さくして多数分搗位置を選択可能として、地域性、特殊性等に応ずることができ、生産コストを低減することができる。
料金を投入して玄米を精白処理する料金式精米設備の構成について説明する。精米装置の操作盤1に玄米量に応じた所定量のコインを投入することによって、自動的に精米するもので、このときコインを供給するコイン投入口2を各分搗位置毎に配置して分搗位置に対応するコイン投入口2に所定量をコインを投入することによって、目的分搗の精白度のもとに精米を行うようにするものである。コイン精米装置は、小さな精米ハウスを操作室7と機械室8とに仕切って、この操作室7側に操作盤1設ける。又、機械室8には、石抜機9や、精米機10、及び玄米供給ホッパー11から供給される玄米を搬送して石抜機9へ供給するエレベータ12や、石抜機9から取出された玄米を搬送して精米機10の精米ホッパー13へ供給するエレベータ14、及びこの精米機で発生する糠を吸引ファン15で吸引排除する除糠装置等を配置する。前記玄米を供給するための玄米供給ホッパー11や、精米を受けた白米を取出す白米ホッパー16等は、操作室7にのぞませていて、玄米袋17からの供給や白米の袋18詰取出を容易化する形態に配置している。
ここにおいて、この精米操作装置は、精米装置の操作盤1に精白度毎のコイン投入口2を形成し、各コイン投入口2には、投入コインを検出するコインセンサ3を設け、このコインセンサ3の検出によってコイン投入口2位置毎に設定の精白度のもとに精米を開始することを特徴とする精米操作装置の構成とする。精米を行うときは、玄米を精米装置の玄米ホッパーに所定量供給して、精白度目的位置のコイン投入口2を選択して精米量に応じたコイン量を投入する。このコイン投入口2におけるコインセンサ3が所定量のコインが投入されたことを検出すると、精米装置の精白度がこのコイン投入口2、及びコインセンサ3位置に対応した精白度位置に決められて、精米作用が開始される。
前記玄米供給ホッパー11には繰出ロータリバルブ19を設け、このロータリバルブ19をコントローラ20からの出力で回転することによって、供給ホッパー11の玄米をエレベータ12へ搬送して石抜機9へ供給する。この石抜機9は揺動選別盤等を有して、比重選別形態等で石礫を選別して石排出シャッタ21の開きによって機外へ排出させる石排出口22を設け、この石抜後の玄米を玄米口23を設け、又、この石抜機9で選別残留米となった残米を排出するための残米口の残米排出シャッタ24等を設けている。これら玄米口23と、残米排出シャッタ24の残米口等をエレベータ14の下部にのぞませている。又、この精米機は、精米網筒内に回転する精米転子を有し、コントローラ20からの出力によって駆動される精米モータによって駆動回転されて、この精米網筒の先端の精米口25に設けられる抵抗蓋26を押し開きながら精米抵抗を与えて精米させて、白米ホッパー16へ排出させる。この精米の精白度は、コントローラ20からの出力によって、該精米口25の抵抗蓋26の開作動にウエイト力等の抵抗力を加減することによって調整されるように白度調節装置27を構成する。
前記操作盤1には、玄米供給量に対する精米料金の料金表28や、操作手順ブロック図として「お米を入れる」29、「お金を入れる」30、「白米を取出す」31等設けられ、このうち「お金を入れる」30の欄にコイン投入口2を各精白度毎に形成する。一般的によく使用される頻度の大きい精白度として「上白」2A、及び「標準」2B等を設ける。これらの他に地域性(ローカル性)を有する分搗精白度位置として、「9分搗」2C、「7分搗」2D、「5分搗」2E、「3分」2F、および「1分搗」2G等を配置する。各コイン投入口2の下側には、コイン流下案内するシュート32を設けて、各投入口2から投入流下されるコインを下側のコインメック33に案内する。各コイン投入口2には内側にリミットスイッチ36からカウントセンサ34等からなるコインセンサ3を設け、コインシュート32の下端には投入コイン数を計算するカウントセンサ34を設けて、コイン枚数を表示窓35に電子表示させる構成としている。これら各コインセンサ3が所定料金のコイン投入口を検出することによって、白度調節装置27をこれらコイン投入口の行われた位置の精白度位置へ設定して、ロータリバルブ19、エレベータ12、石抜機9、エレベータ14、精米機10及び吸引ファン15等を駆動して、精米作用を行わせる。精米作用を受けた白米は精米口25から白米ホッパー16に受けられて、白米袋18に取出すことができる。この精米機10の精米筒網から漏下する糠類は、吸引ファン15によって吸引搬送されて、機外へ排出される。前記コイン投入時に、「標準」位置のコイン投入口2Bへコインを投入すると、この投入をコインセンサ3Bが検出して、このコインセンサ3Bに対応した標準精白度に白度調節装置27を調節制御する。又、分搗精米として、例えば「5分搗」2Eを指定投入したときは、この投入口2Eにコインを投入したことをコインセンサ3Eによって検出されて、白度調節装置27が5分搗位置に調節制御される。このように精白度は、コイン投入口2の位置を選択することによって自動的に決められて精米される。
前記コントローラ20の入力側には、リセットスイッチ40を設け、このリセットスイッチ40をONにすると精米装置運転を初期状態に戻すことができる。精米作業のトラブル発生時には手動で機械内部の米を排出させて所定の位置に直して復旧させているが、不慣れな作業者が勘違いのため正規の動作しないで、機械内に米を残したり、定位置にセットしないため、次回の精米では更に別のトラブルを起すことが多い。このような事態をなくするために、上記リセットスイッチ40を設けることにより、機械内部の米が残っていることを想定して、全ての機械を運転して、残留米を排出できるようにする。このリセットスイッチ40によって一定時間にわたって運転させて停止させて初期状態にセットする。又、リセットスイッチ40をOFFにするか、又は停止スイッチを操作することによって、機械を停止させて初期状態にセットすることができる形態とする。
精米運転の停止後に、リセットスイッチ40でロータリバルブ19や、エレベータ12、14、石抜機9、精米機10、及び除糠吸引ファン15等を運転する。これによって、石抜機9の石排出シャッタ21を開いて、石抜機9内の残米を排出させる。又、白度調節装置27を最弱小精白位置に移動させて精米機内の残米を精米口25から排出させる。又、吸引ファン15の駆動によって除糠作用を行わせている。このような全機械の運転の一定時間経過後、機械を停止させて、通常の待機状態(初期状態)にリセットする。
前記コントローラ20の入力側にカード識別手段41、バーコード読取装置42等を設け、出力側には印字装置43等を設ける。コイン精米機を過去に度々利用することにより、利用料金を割引くことができるようにして、利用利点を付与するものである。このため、発行されたコイン、カード、又はバーコードを識別するカード識別手段41等を設ける。この装置による数量入力から今回の利用料金を割引くことができるように設ける。同じ機械を継続して利用する利点を得ることができる。カード識別装置41のデータ(過去の利用)から今回利用割引率を算出して、今回利用の料金を算出値引きするものである。
又、前記コントローラ20の入力側に携帯電話受信機44を設け、この携帯電話の押ボタンを手動スイッチとして、コイン精米機を運転操作可能に構成する。コイン精米機は、前記のように操作室7と機械室8が仕切壁によって仕切られているため、単独の精米機管理者が機械室8でメンテナンス作業するときは、操作室7の操作盤1操作を機械室8に居なが遠隔操作しなが作業運転することができるため便利である。例えば、携帯の4コマンドを使用すればリモコンと同じ作用が可能となる。
次に、主として、図4、図5に基づいて、前記操作盤1には、コイン投入口2とは別に、精白度を選択指定する精白選択スイッチ4(押ボタンスイッチ)を配置する。ここにおいて精米装置の精白度を選定する精白度選択スイッチ4として複数区分域の分搗位置を切替選択可能とする分搗スイッチ5とこの分搗スイッチ5のONによりこれら各分搗位置を切替選択可能の精白度設定ダイヤル6とを設けたことを特徴とする精米操作装置の構成とする。精米を行うときは、精米量に応じたコインをコイン投入口に投入し、玄米を玄米ホッパーに所定量供給して、目的精白度位置の精白度選択スイッチ4をONして精米を開始させる。このとき、分搗位置を選択して精米する場合は、この分搗スイッチ5位置の精白度ダイヤル6を目的の分搗位置へ回動操作して、この分搗スイッチ5をON操作することによって、この設定された分搗の精米作業を行うことができる。
前記選択スイッチ4としては、通常の一般的精白度としての「上白」4Aと、「標準」4Bと、地域特性に応じた精白度の分搗位置として分搗スイッチ5等を設け、これらいずれかのスイッチ4を押すことによって精白度を指定して精米運転を行うことができる。このうち分搗スイッチ(押ボタンスイッチ)5のスイッチ回路には、前記精白度設定ダイヤル6の回動で切替操作される切替スイッチが設けられている。この分搗スイッチ位置は、例えば、「8分搗」50、「7分搗」51、「6分搗」52、「5分搗」53、「4分搗」54、「3分搗」55、及び「2分搗」56の如く配置して、ダイヤル6の回動で切替えることにより、目的の分搗位置を選択することができ、この選択のもとに分搗スイッチ5を押してONすることによって、前記精白度調節装置27が調節されて、精米運転が開始される。精白度の選定要望は、地方によってさまざまであり、偏りが多い。この分搗の種類を増すことは、押ボタンを追加すると生産コストも高くなる。このような特殊仕様の要望に応ずるため、分搗位置の選択指定用の分搗スイッチ5、及び精白度設定ダイヤル6を設けることによって、構成、及び分搗選択を簡単、容易にすることができる。
操作盤の正面図、及びそのコイン投入口部の断面図。 精米操作制御のブロック図。 コイン精米装置の配置図。 一部別実施例を示す操作盤の正面図、及び精白度調節ダイヤル部の拡大正面図。 その精米操作制御のブロック図。
符号の説明
1 操作盤
2 コイン投入口
3 コインセンサ
4 選択スイッチ
5 分搗スイッチ
6 精白度設定ダイヤル

Claims (2)

  1. 精米装置の操作盤(1)に精白度毎のコイン投入口(2)を形成し、各コイン投入口(2)には、投入コインを検出するコインセンサ(3)を設け、このコインセンサ(3)の検出によってコイン投入口(2)位置毎に設定の精白度のもとに精米を開始することを特徴とする料金式精米設備。
  2. 精米装置の精白度を選定する精白度選択スイッチ(4)として、複数区分域の分搗位置を切替選択可能とする分搗スイッチ(5)と、この分搗スイッチ(5)のONによりこれら各分搗位置を切替選択可能の精白度設定ダイヤル(6)とを設けたことを特徴とする料金式精米設備。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012125744A (ja) * 2010-12-17 2012-07-05 Yamamoto Co Ltd 自動精米装置
JP2014166600A (ja) * 2013-02-28 2014-09-11 Kubota Corp 精米設備
JP2017100059A (ja) * 2015-11-30 2017-06-08 井関農機株式会社 精米設備
JP2017100060A (ja) * 2015-11-30 2017-06-08 井関農機株式会社 精米設備

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