JP3748780B2 - コイン精米設備 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はコイン精米設備、特にコイン精米設備における残米処理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コインや紙幣などの貨幣を投入することにより自動的に精米作業を行わせるコイン精米設備は知られている。このコイン精米設備は、処理米である玄米やもみなどから異物を取り除く石抜機や実際に精米処理を行う精米機などが備えられており、利用客が処理米を投入ホッパに投入した状態で、貨幣を投入し、白度選択ボタンなどを押すことにより、自動的に精米作業が行われて、精米された白米が白米ホッパに排出されるようになっている。
【0003】
図5〜図7に示すように、コイン精米設備をなす建屋1の内部は、仕切壁2にて、利用客が自由に行き来できる客室3と、管理者や保守点検員などの限定した人しか入ることができない機械室4とに仕切られている。
【0004】
客室3には、利用客に玄米などの処理米を投入してもらう投入ホッパ5や、精米した白米が排出されて溜められる白米ホッパ6が配設されているとともに、操作制御盤7の前面が臨むように配置されており、この操作制御盤7の前面には、米種類を選択するための押ボタンや、精米白度を選択する押釦ボタン、残米があった際に貨幣の追加を催促するためのランプなどが設けられている(図示せず)。また、操作制御盤7内に、コイン精米設備を制御する制御手段が設けられている(図示せず)。
【0005】
機械室4には、石などの異物を取り除く石抜機8、実際に精米処理を行う精米機9、精米処理の際に生じた糠を所定箇所へ送る糠用送風機10などが配設されているとともに、投入ホッパ5からの玄米を、石抜機8の直上位置に配置された石抜タンク11に送る張込昇降機12や、石抜機8で石などの異物が除去された玄米を精米タンク13に送る精米昇降機14などが設けられている。また、図7に示すように、精米タンク13の上部などに、わらなどの異物を除去するネットコンベア(金網にて無端ベルト状に編まれた網状体を所定方向に回動させて、網状体に引っ掛かったわらなどの異物を取り除くもの)21を備えたものもある。
【0006】
なお、図7において、26は張込昇降機12にて上げられた玄米を石抜タンク11へ導く石抜導入通路、27は精米タンク13の上限レベルを超えたオーバーフロー分を石抜タンク11へ戻す戻し通路、28は石抜機8で分離された石などの異物を所定箇所に排出するための石排出シュート、29は石抜タンク11の排出口に設けられた石抜機シャッタ、30は石抜機8で分離された玄米を精米昇降機14に導く石抜機玄米シュート、31は精米機9の精米本体部、32は精米本体部31の下端部に設けられた白米排出筒、33は精米機9の駆動モータ、34は精米機9で発生した糠を糠用送風機10を介して糠袋などに流下させるサイクロンである。
【0007】
石抜タンク11および精米タンク13にはそれぞれ、各タンク11、13の玄米下限レベル位置に配設されてタンク11、13への玄米の供給動作が開始したことや玄米がタンク11、13からなくなったこと、すなわちタンク11、13からの供給状態を検出する石抜下限レベルセンサ22および精米下限レベルセンサ23と、各タンク11、13の玄米上限レベル位置に配設されてタンク11、13でのオーバーフロー状態を検知するための石抜上限レベルセンサ24や、精米上限レベルセンサ25が取り付けられており、コイン精米設備の駆動指示が行われると、精米タンク13に設けた精米下限レベルセンサ23により玄米を検知した段階で、精米機9への玄米供給が開始されたと判断して、精米機9での精米動作を開始している。
【0008】
なお、利用客により投入ホッパ5に処理米としての玄米が入れられ、貨幣が投入されて、操作制御盤7の前面に設けられた米種類選択押ボタンや白度選択押ボタンなどが押された時点で、張込昇降機12、精米昇降機14、石抜機8およびネットコンベア21が全て駆動開始される。
【0009】
一般に、この種のコイン精米設備における精米処理は、利用客の選択した処理対象となる原料の種類(例えば、玄米やもみ)などに応じて所定時間だけ、石抜機8や精米機9などが駆動されるようになっている。また、石抜機8においては、石抜動作を終了した時点で内部に処理米の一部が残った状態となるため、前回の処理米と今回の処理米とが混じらないように、石抜機8により所定のタイミングで残米回収動作を行うものがあり、この残米回収動作は、例えば、通常の石抜動作による玄米排出動作を終えた後に行われる。
【0010】
石抜機8の具体的構成としては、図8〜図10に概略的に示すように、一方の石抜口側を高くし他方の玄米取出口側を低くしてなる傾斜姿勢で揺動可能に支持させた通気性を有するスクリーン41に対して、下方から上方に空気を吹き上げかつスクリーン41を揺動させながらスクリーン41の選別部42上に玄米を供給することで、閉鎖状態の石抜口42a側に玄米に含まれる石などの異物と玄米とを溜め、反対側の玄米取出口42b側から溢れ出る玄米を排出するようになっている。また、石抜口42aに開閉自在に設けた石排出シャッタ43を、玄米供給終了時などに開けることで、石抜口42a側に集まった異物を玄米とともに排出する。
【0011】
また、スクリーン41における片側(図9における上方側)には、スクリーン41上に残った残米を排出するための残米戻し通路43が仕切板44にて区画形成されており、前述した石排出動作の後に、仕切板44の石抜口42に近い位置に開閉自在に設けた残米排出シャッタ45を開けることで、選別部42上に残った残米が、残米導入口46ならびに残米戻し通路43を介して、残米出口43aから排出されるようになっている。なお、図8における47は風車箱、48は風車、49はスクリーン41を揺動させるための揺動用モータである。
【0012】
図9、図10(a)に示すように、選別部42においては、下方からの空気を石抜口42a寄りの斜め上方に吹き上げるように多数の切り起こし部42cが形成されて、選別部42上の異物や玄米が石抜口42a側に移動するように構成している。一方、図9、図10(b)に示すように、戻し通路43においては、下方からの空気を残米出口43a寄りの斜め上方に吹き上げるように多数の切り起こし部43bが形成されて、残米戻し通路43に導入させた残米を残米出口43aへ積極的に移動させるように構成している。
【0013】
そして、石抜機8のスクリーン41に玄米が供給されて石抜動作が行われた後、投入ホッパ5に投入された全ての玄米が石抜機8に送られて石抜下限レベルセンサ22がOFFとなってから、所定時間後、例えば10秒後に、石抜機8の石排出シャッタ43を所定時間(例えば1秒間)だけ開けて、石抜口42a側に集まった異物を排出する(異物排出動作の実行)。しかし、選別部42上にはまだ残米が残っているため、石抜機8の石排出シャッタ43を閉じると同時に、所定時間(例えば20秒間)だけ残米排出シャッタ45を開けて、選別部42上に残った残米を、残米導入口46ならびに残米戻し通路43を介して、残米出口43aから排出する(残米回収動作の実行)。この残米回収動作により、スクリーン41上の残米を回収できるだけでなく、次回の処理米が前回の処理米としての残米と混じらないという利点がある。
【0014】
ところで、このように石抜機8の残米回収動作を行うものにいては、通常の石抜動作を行って異物除去済みの玄米を排出した後に、残米回収動作を行い、残米回収動作を開始してしばらくの間は残米が排出されない。したがって、これらの動作切換え時に石抜機8から精米機9側への玄米の排出が一時的に途絶えてしまうため、この時には精米機9内で玄米が減少したり、無くなったりして、精米機9から白米ホッパ6への白米の排出が途絶えてしまう。
【0015】
この際、利用客が白米ホッパ6への白米の排出具合を見ていた場合には、実際には一時的に白米の排出が途絶えただけであるにもかかわらず、精米処理が終了したと誤認することがあり、この場合には、利用客が白米を白米ホッパ6から取り出して帰ってしまった後に、残りの白米が白米ホッパ6へ排出されて一部の白米が白米ホッパ6に残ってしまうおそれがあるとともに、後続の利用客の白米と混ざってしまうおそれもある。
【0016】
この不具合に対処するものとして、本出願人は、残米回収動作による石抜機8内の残米が精米タンク13に達する前に精米タンク13において玄米が無くならないように、精米機9を駆動開始させるタイミングを遅らせて制御することを提案している。
【0017】
すなわち、石抜機8からの玄米が精米昇降機14を介して精米タンク13に搬送されて、精米下限レベルセンサ23が玄米を検出してONとなっても、すぐには精米機9を駆動せずにしばらく待つように制御する。より具体的には、精米処理に対する最小投入量(例えば2kg)の玄米を投入した場合における残米処理が終了してから精米タンク13にほぼ全量の玄米が供給されるまでの時間(例えば約35秒間)だけ、精米機9の駆動開始時間を遅らせ、この時間が経過した後に精米機9を駆動開始させる。
【0018】
すなわち、最小投入量の玄米が投入された場合には、石抜下限レベルセンサ22がON状態となった後にOFF状態に切換わるまでに約14秒間(投入量をxkgとすると、7x秒間)であり、この場合にはスタート時から約50秒ほどで石抜動作および残米処理動作が終了するため、この後、3秒から5秒ほど経過して精米タンク13にほぼ全量の玄米が供給された時点で精米機9を駆動開始させる。そして、通常の石抜動作が終了して残米処理動作に切り換わる期間、例えばスタート時から20秒〜30秒の時点においては、石抜機8から精米機9側への玄米の排出が一時的に途絶えてしまうこととなるが、上記構成により、精米機9に玄米が途絶えることなく供給されて、精米機9から白米が途絶えることなく排出されるとともに、精米機9の駆動開始後に精米機9側への供給量が変化するようなこともないため、精米動作を安定して行うことができる。
【0019】
また、最小投入量よりも多くの量の玄米が投入された場合には、精米機9を遅らせた時間内に、石抜機8から継続して精米タンク13に向けて玄米が供給され、前記最小投入量の玄米が投入された場合よりも多くの量の玄米が精米タンク13に溜まることとなるため、その後に、石抜機8から精米機9側への玄米の排出が一時的に途絶えてしまっても、精米機9へは安定して玄米が供給され、精米機9から白米が途絶えることなく排出されるとともに、精米動作を安定して行うことができる。
【0020】
この結果、利用客により精米処理が終了したと誤認することは防止されて、精米機9から一旦途切れた後に排出された白米が白米ホッパ6に残るということが防止される。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように精米機9を駆動開始させるタイミングを常に遅らせて制御すると、駆動開始させるタイミングを遅らせないものと比較して、白米などの処理米が出始めるまでの時間が常に長くなり、利用者が待つ時間がいつも長くなってしまう。
【0022】
本発明は上記課題を解決するもので、白米などの精米済みの米が精米機から一旦途切れた後に再度排出されることを防止できながら、精米済みの米が出始めるまでの時間をその処理米の投入量に応じて短縮することができるコイン精米設備を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の請求項1記載のコイン精米設備は、精米機よりも上流側に石抜機が配置され、石抜機より下流側に、精米機への処理米を溜める精米タンクが配置され、前記石抜機にて、処理米から石などの異物を除去する石抜動作と石抜機内の残米を回収する残米回収動作とが切換えられて行われるコイン精米設備において、残米回収動作による石抜機内の残米が精米タンクに達する前に精米タンクにおける処理米が無くならないように、精米機を駆動開始させるタイミングを遅らせて制御する制御手段と、コイン精米設備に投入された処理米の量を検出する投入量検出手段とを備え、前記制御手段は、処理米の投入量が所定の基準量よりも多いことを検知した際に、前記精米機の駆動開始タイミングを遅らせない、もしくは駆動開始タイミングの遅延時間を減少させるように制御することを特徴とする。
【0024】
この構成により、投入量が多い場合には、精米機の駆動開始タイミングを遅らせない、もしくは駆動開始タイミングの遅延時間を減少させるので、その分だけ、白米などの精米処理済みの米が出始めるまでの時間を短縮させることができ、利用者が待つ時間を短くすることができる。なお、このように処理米の投入量が多い場合には、精米機の駆動開始タイミングを遅らせない、もしくは駆動開始タイミングの遅延時間を減少させても、最小投入量の処理米が投入された場合よりも多くの量の処理米が精米タンクに溜まることとなるため、その後に、石抜機から精米機側への処理米の排出が一時的に途絶えてしまっても、精米機へは安定して処理米が供給され、精米機から白米が途絶えることなく排出されて精米動作を安定して行うことができる。
【0025】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のコイン精米設備において、投入量検出手段は、利用者が処理米を投入する投入ホッパに配設された1つの処理米検知手段であり、制御手段は、処理米の搬送が開始されてからの処理米検知手段による処理米検知時間のデータを入力し、処理米検知時間が予め設定された基準時間以上となった際に、投入量が基準量よりも多いと判定して、前記精米機の駆動開始タイミングを遅らせない、もしくは駆動開始タイミングの遅延時間を減少させるように制御することを特徴とする。
【0026】
この構成によれば、1つの処理米検知手段だけで処理米の量を測定することができる。
請求項3記載の発明は、請求項1記載のコイン精米設備において、投入量検出手段は、利用者が処理米を投入する投入ホッパもしくは石抜機のタンクに配設された上流側処理米検知手段と、精米タンクに配設された下流側処理米検知手段とからなり、制御手段は、下流側処理米検知手段により処理米を検知した時点で、上流側処理米検知手段による処理米の有無を検知し、この上流側処理米検知手段により処理米があることを検知した場合に、投入量が基準量よりも多いと判定して、前記精米機の駆動開始タイミングを遅らせない、もしくは駆動開始タイミングの遅延時間を減少させるように制御することを特徴とする。
【0027】
この構成によれば、投入ホッパや石抜機のタンクに設けられた上流側処理米検知手段から精米タンクに設けられた下流側処理米検知手段までの比較的長い搬送経路に溜まる処理米の量を基準として測定することができ、しかも、精米機の起動タイミングを検出するための精米タンクの処理米検知手段を下流側処理米検知手段として兼用することができるため、投入量を測定するために別途に2つの検出手段を設けなくても済む。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態にかかるコイン精米設備を図面に基づき説明する。なお、従来のコイン精米設備と同様な機能の構成要素には同符号を付してその説明は省略する。
【0029】
図1に示すように、このコイン精米設備においては、処理米としての玄米を利用者が投入する投入ホッパ5の底部壁面に、投入ホッパ5に投入された処理米の量を検出する処理米検知手段としての1つの投入部センサ50が取付けられている。
【0030】
そして、このコイン精米設備に設けられている制御手段(図示せず)は、利用者によりコイン精米設備の搬送系で玄米が実際に搬送開始されてから、投入部センサ50により玄米の有無を検知し、玄米検知時間(玄米が有る状態が検知されている時間)が予め設定された基準時間以上となった際に、投入量が基準量よりも多いと判定して、精米機9の駆動開始タイミングを遅らせないように制御するようになっている。なお、基準時間としては、投入量が最小投入量である場合の投入部センサ50により玄米を継続して検出すると想定される時間よりも大きい時間が予め設定される。
【0031】
具体的には、図2に示すように、利用者により投入ホッパ5に玄米が投入されてコイン精米設備の張込昇降機12、精米昇降機14、石抜機8およびネットコンベア21などが駆動開始された(ステップ#1)時点で、投入ホッパ5の投入部センサ50での玄米を検知し続ける時間を測定して出力し(ステップ#2)、この玄米検知時間(玄米が有る状態が継続して検知されている時間)が予め設定された基準時間(例えば30秒)に達した場合には、ステップ#3からステップ#4に進み、その後、玄米が精米タンク13に達して精米下限レベルセンサ23により玄米が検出された時点で精米機9の運転を開始させる(ステップ#5)。
【0032】
これにより、投入量が多い場合には、精米機9の駆動開始タイミングを遅らせないので、その分だけ、白米などの精米処理済みの米が出始めるまでの時間を短縮させることができ(例えば、駆動開始タイミングを遅らせていた場合では約1分20秒であったものが、約40秒に短縮できる)、利用者の待ち時間を短くすることができる。そして、このように玄米の投入量が多い場合には、精米機8の駆動開始タイミングを遅らせなくても、最小投入量の玄米が投入された場合よりもかなり多くの量の玄米が精米タンク13に溜まるため、その後に、石抜機8から精米機9側への玄米の排出が一時的に途絶えてしまっても、精米機9へは安定して玄米が供給され、精米機9から白米が途絶えることなく排出されて精米動作を安定して行うことができる。
【0033】
なお、ステップ#3において、玄米検知時間が予め設定された基準時間に達しなかった場合には、ステップ#3からステップ#6に進み、駆動開始タイミングが遅延された後、精米下限レベルセンサ23により玄米が検出されていることを確認した後に精米機9の運転が開始される(ステップ#4,#5)。これにより、石抜機8から精米機9側への玄米の排出が一時的に途絶えてしまっても、精米機9へは安定して玄米が供給される。
【0034】
また、上記構成によれば、投入量を測定するための処理米検知手段として1つの投入部センサ50を設けるだけで済むため、図3に示すように、投入量測定用として投入ホッパ5に2つの検出センサ50、51を設けた場合に比べて、1つの検出センサ51を省くことができて、製造コストを低減できる。
【0035】
次に、本発明の他の実施の形態にかかるコイン精米設備について説明する。
図1に示すように、このコイン精米設備においては、投入ホッパ5の底部壁面に、投入ホッパ5に投入された処理米の量を検出する1つの投入部センサ50が、上流側処理米検知手段として取付けられている。このコイン精米設備に設けられている制御手段(図示せず)は、上流側処理米検知手段として機能する投入部センサ50の出力信号と、精米タンク13に配設された下流側処理米検知手段としての精米下限レベルセンサ23の出力信号とから、コイン精米設備に投入された玄米の量を検出するようになっている。具体的には、図4に示すように、利用者により投入ホッパ5に玄米が投入されてコイン精米設備が駆動開始され、精米タンク13の精米下限レベルセンサ23により玄米の供給を検知した(ステップ#11)時点で、投入部センサ50による投入ホッパ5での玄米の有無を検知している(ステップ#12)。
【0036】
そして、この投入部センサ50により玄米が有ることを検知した場合には、投入量が基準量よりも多いと判定し、精米機9を、駆動開始タイミングを遅らせることなく、直ぐに運転を開始する(ステップ#13)。一方、ステップ#12において、投入部センサ50により玄米を検知しなかった場合には、ステップ#14に進み、駆動開始タイミングが遅延された後、精米機9の運転が開始される(ステップ#13)。
【0037】
この構成によっても、投入量が多い場合には、精米機9の駆動開始タイミングを遅らせないので、その分だけ、白米などの精米処理済みの米が出始めるまでの時間を短縮させることができ、利用者の待ち時間を短くすることができる。そして、このように玄米の投入量が多い場合には、精米機8の駆動開始タイミングを遅らせなくても、最小投入量の玄米が投入された場合よりもかなり多くの量の玄米が精米タンク13に溜まるため、その後に、石抜機8から精米機9側への玄米の排出が一時的に途絶えてしまっても、精米機9へは安定して玄米が供給され、精米機9から白米が途絶えることなく排出されて精米動作を安定して行うことができる。
【0038】
また、この構成によれば、精米機9の起動タイミングを検出するための精米下限レベルセンサ23を下流側処理米検知手段として兼用しているため、投入量を測定するために別途に2つの検出センサを設けなくても済み、製造コストを低減できる。しかも、投入ホッパ5に設けられた投入部センサ50から精米タンク13に設けられた精米下限レベルセンサ23までの比較的長い搬送経路に溜まる処理米の量を基準として測定することができ、さらに、精米下限レベルセンサ23による玄米の検出動作に基づいて制御を開始するため、複数回に小分けして投入した場合などでも誤った判断をすることが少なくなり、投入量の判断が確実となって信頼性が良好となる。
【0039】
なお、この構成に代えて、上流側処理米検知手段として石抜下限レベルセンサ22を用いることも可能であり、この場合には、石抜下限レベルセンサ22から精米下限レベルセンサ23までの、若干短い距離の搬送経路に溜まる処理米の量を基準として測定するため、基準量を判定する際には、精米下限レベルセンサ23により玄米の供給を検知した時点で、石抜下限レベルセンサ22で玄米の検知時間が所定時間以上であるかどうかを確認しなければならず、その分だけ、精米機の駆動開始時間が遅れてしまう。しかしながら、投入量検知手段として従来のセンサを全て利用するため、製造コストをさらに低減させることができる利点がある。
【0040】
なお、上記実施の形態においては、投入量に応じて、精米機9の駆動開始タイミングを遅らせる場合と、駆動開始タイミングを遅らせない場合との2つの段階に条件分けした実施の形態を述べたが、これに限るものではなく、玄米の投入量を3段階以上に検出して、条件によっては駆動開始タイミングの遅延時間を減少させるように制御してもよい。また、上記実施の形態においては、処理米として玄米の場合を述べたが、もみなどの場合にも適用可能であることはもちろんである。
【0041】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、残米回収動作による石抜機内の残米が精米タンクに達する前に精米タンクにおける処理米が無くならないように、精米機を駆動開始させるタイミングを遅らせて制御する制御手段と、コイン精米設備に投入された処理米の量を検出する投入量検出手段とを備え、前記制御手段は、処理米の投入量が所定の基準量よりも多いことを検知した際に、前記精米機の駆動開始タイミングを遅らせない、もしくは駆動開始タイミングの遅延時間を減少させるように制御することにより、白米などの精米済みの米が精米機から一旦途切れた後に再度排出されることを防止できながら、投入量が多い場合には、精米済みの米が出始めるまでの時間、すなわち利用者の待ち時間を短縮することができる。
【0042】
また、投入ホッパに1つの処理米検知手段を配設し、この処理米検知手段にて処理米検知時間を検出して投入量の判断基準としたり、投入ホッパや石抜機のタンクに配設された上流側処理米検知手段と、精米タンクに配設された下流側処理米検知手段とからの出力に基づいて投入量の判断基準としたりすることで、製造コストを安価に抑えることができる。
【0043】
さらに、精米タンクに配設された下流側処理米検知手段により処理米を検知した時点で、上流側処理米検知手段による処理米の有無を検知し、この上流側処理米検知手段により処理米があることを検知した場合に、投入量が基準量よりも多いと判定して、前記精米機の駆動開始タイミングを遅らせない、もしくは駆動開始タイミングの遅延時間を減少させるように制御することで、投入ホッパや石抜機のタンクに設けられた上流側処理米検知手段から精米タンクに設けられた下流側処理米検知手段までの比較的長い搬送経路に溜まる処理米の量を基準として測定することができ、しかも、複数回に小分けして投入した場合などでも誤った判断をすることが少なくなり、投入量の判断が確実となって信頼性が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるコイン精米設備の概略構成を示す図である。
【図2】同コイン精米設備の制御動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の他の実施の形態にかかるコイン精米設備の概略構成を示す図である。
【図4】本発明のその他の実施の形態にかかるコイン精米設備の制御動作を示すフローチャートである。
【図5】従来のコイン精米設備の平面図である。
【図6】同従来のコイン精米設備の側面図である。
【図7】従来のコイン精米設備の概略構成を示す図である。
【図8】同従来のコイン精米設備における石抜機の概略的な正面図である。
【図9】同石抜機のスクリーンの平面図である。
【図10】(a)および(b)は同スクリーンの選別部の概略断面図および残米戻し通路の概略断面図である。
【符号の説明】
5 投入ホッパ
6 白米ホッパ
8 石抜機
9 精米機
11 石抜タンク
12 張込昇降機
13 精米タンク
14 精米昇降機
22 石抜下限レベルセンサ
23 精米下限レベルセンサ(下流側処理米検知手段)
24 石抜上限レベルセンサ
25 精米上限レベルセンサ
50 投入部センサ(処理米検知手段、上流側処理米検知手段)

Claims (3)

  1. 精米機よりも上流側に石抜機が配置され、石抜機より下流側に、精米機への処理米を溜める精米タンクが配置され、前記石抜機にて、処理米から石などの異物を除去する石抜動作と石抜機内の残米を回収する残米回収動作とが切換えられて行われるコイン精米設備において、
    残米回収動作による石抜機内の残米が精米タンクに達する前に精米タンクにおける処理米が無くならないように、精米機を駆動開始させるタイミングを遅らせて制御する制御手段と、
    コイン精米設備に投入された処理米の量を検出する投入量検出手段とを備え、前記制御手段は、処理米の投入量が所定の基準量よりも多いことを検知した際に、前記精米機の駆動開始タイミングを遅らせない、もしくは駆動開始タイミングの遅延時間を減少させるように制御することを特徴とするコイン精米設備。
  2. 投入量検出手段は、利用者が処理米を投入する投入ホッパに配設された1つの処理米検知手段であり、制御手段は、処理米の搬送が開始されてからの処理米検知手段による処理米検知時間のデータを入力し、処理米検知時間が予め設定された基準時間以上となった際に、投入量が基準量よりも多いと判定して、前記精米機の駆動開始タイミングを遅らせない、もしくは駆動開始タイミングの遅延時間を減少させるように制御することを特徴とする請求項1記載のコイン精米設備。
  3. 投入量検出手段は、利用者が処理米を投入する投入ホッパもしくは石抜機のタンクに配設された上流側処理米検知手段と、精米タンクに配設された下流側処理米検知手段とからなり、制御手段は、下流側処理米検知手段により処理米を検知した時点で、上流側処理米検知手段による処理米の有無を検知し、この上流側処理米検知手段により処理米があることを検知した場合に、投入量が基準量よりも多いと判定して、前記精米機の駆動開始タイミングを遅らせない、もしくは駆動開始タイミングの遅延時間を減少させるように制御することを特徴とする請求項1記載のコイン精米設備。
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