JP4781393B2 - コイン精米設備の残米処理装置 - Google Patents

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Description

本発明はコイン精米設備、特にコイン精米設備における残米処理に関するものである。
コインや紙幣などの貨幣を投入することにより自動的に精米作業を行わせるコイン精米設備は知られている。このコイン精米設備は、処理対象米である玄米やもみなどから異物を取り除く石抜機や実際に精米処理を行う精米機などが備えられており、利用客が玄米などを張込ホッパに投入した状態で、貨幣を投入し、白度選択ボタンなどを押すことにより、自動的に精米作業が行われ、精米された白米が白米ホッパに排出されるようになっている。
図13、図14に示すように、コイン精米設備をなす建屋1の内部は、仕切壁2にて、利用客が自由に行き来できる客室3と、管理者や保守点検員などの限定した人しか入ることができない機械室4とに仕切られている。
客室3には、利用客に玄米などの処理対象米を投入してもらう張込ホッパ5や、精米した白米が排出されて溜められる白米ホッパ6が配設されているとともに、操作制御盤7の前面が臨むように配置されており、この操作制御盤7の前面には、米種類を選択するための押ボタンや、精米白度を選択する押ボタン、残米があった際に貨幣の追加を催促するための押しボタンなどが設けられている(図示せず)。
機械室4には、石などの異物を取り除く石抜機8、実際に精米処理を行う精米機9、精米処理の際に生じた糠を所定箇所へ送る糠用送風機10などが配設されているとともに、張込ホッパ5からの玄米を石抜タンク11に送る張込昇降機12や、石抜機8で石などの異物が除去された玄米を精米タンク13に送る精米昇降機14などが設けられている。また、精米タンク13の上部などに、わらなどの異物を除去するネットコンベア(金網にて無端ベルト状に編まれた網状体を所定方向に回動させて、網状体に引っ掛かったわらなどの異物を取り除くもの)を備えたものもある。石抜タンク11や精米タンク13には、これらのタンクから石抜機8または精米機9への供給状態や、オーバーフロー状態を検知するための下限レベルセンサや上限レベルセンサがそれぞれ取り付けられており、コイン精米設備の駆動指示が行われると、精米タンク13に設けた下限レベルセンサで玄米を検知した段階で、精米機9への玄米供給が開始されたと判断して、精米機9での精米動作を開始している。
一般に、この種のコイン精米設備における精米処理は、利用客の選択した処理対象となる原料の種類(例えば、玄米やもみ)などに応じて所定時間だけ、石抜機8や精米機9などが駆動されるようになっている。また、石抜機8においては、石抜動作を終了した時点で内部に処理対象米の一部が残った状態となるため、前回の処理対象米と今回の処理対象米とが混じらないように、石抜機8により所定のタイミングで残米回収動作を行うものがあり、この残米回収動作は、例えば、通常の石抜動作による玄米排出動作を終えた後に行われる。
ところで、上記従来構成のコイン精米設備における残米回収動作を行うものにおいて、利用客によっては、精米終了間近の時点で張込ホッパ5へ玄米を再投入する人がいる。コイン精米設備においては、精米タンク13から玄米がなくなったことをその下限レベルセンサにて検知すると、所定時間経過した段階で精米処理を終了させてコイン精米設備の全ての動作を終了するように構成されているため、再投入するタイミングによっては、再投入した玄米が石抜機8や張込昇降機12に残ってしまうおそれがある。そして、この状態で、後続の利用客が使用すると、前回の玄米と後続の利用客の玄米とが混じってしまう。
本発明は上記課題を解決するもので、残米処理を適切に行って、コイン精米設備の中に米が残ってしまうことを防止したり、最小限に抑えたりすることができるコイン精米設備の残米処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために請求項1記載のコイン精米設備の残米処理装置は、精米機と、精米機への処理対象米を溜める精米タンクと、石抜機と、石抜機への処理対象米を溜める石抜タンクと、石抜タンクから石抜機への処理対象米の供給状態を検知する石抜側検知センサと、精米タンクから精米機への処理対象米の供給状態を検知する精米側検知センサと、精米側検知センサにより精米機への処理対象米の供給動作が終了したことを検知した際に、石抜側検知センサにより石抜機への処理対象米の供給状態を検知して判定し、この場合に石抜機への処理対象米の供給があることを検知した際には、利用客に対して貨幣の追加を促す処理を行わせる制御手段とを備えたものである。
この構成によれば、利用客が処理対象米を再投入して、再投入した処理対象米が石抜機などに残ってしまうことがあった場合でも、利用客に対して貨幣の追加が促されるため、利用客は残米があることを認識でき、利用客が貨幣を追加して投入することで、石抜機などに処理対象米が残ってしまうことを防止することができる。
以上のように本発明によれば、精米側検知センサにより精米機への処理対象米の供給動作が終了したことを検知した際に、石抜側検知センサにより石抜機への処理対象米の供給状態を検知して判定するとともに石抜機への処理対象米の供給があることを検知した際には、利用客に対して貨幣の追加を促す処理を行わせるように構成することで、利用客が処理対象米を再投入して、再投入した処理対象米が石抜機などに残ってしまうことがあった場合でも、利用客は残米があることを認識でき、利用客が貨幣を追加して投入することにて、石抜機などに処理対象米が残ってしまうことを防止できる。
以下、本発明の実施の形態にかかるコイン精米設備を図面に基づき説明する。なお、従来と同様な機能のものには同符号を付す。
このコイン精米設備においても、利用客が自由に行き来できる客室3(図13、図14参照)に、利用客に処理対象米としての玄米を投入してもらう張込ホッパ5や、精米した白米が排出されて溜められる白米ホッパ6が配設されている。
また、管理者や保守点検員などの限定した人しか入ることができない機械室4(図13、図14参照)に、石などの異物を取り除く石抜機8、実際に精米処理を行う精米機9、精米処理の際に生じた糠を所定箇所へ送る糠用送風機10などが配設されているとともに、張込ホッパ5からの玄米を石抜タンク11側に送る張込昇降機12や、石抜機8で石などの異物が除去された玄米を精米タンク13に送る精米昇降機14などが設けられている。なお、張込昇降機12や精米昇降機14の玄米の昇降搬送量は、後述する、供給用スクリュ58の精米室57への玄米送り量よりも大きいものが用いられている。
また、精米タンク13の上部には、わらなどの異物を除去するネットコンベア21(金網にて無端ベルト状に編まれた網状体を所定方向に回動させて、網状体に引っ掛かったわらなどの異物を取り除くもの)が設けられている。
石抜タンク11および精米タンク13にはそれぞれ、各タンク11、13の玄米下限レベル位置に配設されてタンク11、13への玄米の供給動作が開始したことや玄米がタンク11、13からなくなったこと、すなわちタンク11、13からの供給状態を検出する石抜下限レベルセンサ(石抜側検知センサ)22、精米下限レベルセンサ(精米側検知センサ)23と、各タンク11、13の玄米上限レベル位置に配設されてタンク11、13でのオーバーフロー状態を検知するための石抜上限レベルセンサ24や、精米上限レベルセンサ25が取り付けられている。また、石抜タンク11には、張込昇降機12にて昇降された玄米を導く石抜導入通路26が設けられているだけでなく、精米タンク13の上限レベルを超えたオーバーフロー分を石抜タンク11へ戻す戻し通路27が設けられている。
なお、図1において、28は石抜機8で分離された石などの異物を所定箇所に排出するための石排出シュート、29は石抜タンク11の排出口に設けられた石抜機シャッタ、30は石抜機8で分離された玄米を精米昇降機14に導く石抜機玄米シュート、31は精米機9の精米本体部、32は精米本体部31の下端部に設けられた白米排出筒、33は精米機9の駆動モータ、34は精米機9で発生した糠を糠用送風機10を介して糠袋などに流下させるサイクロンである。
石抜機8は、図2、図3に概略的に示すように、一方の石抜口側を高くし他方の玄米取出口側を低くしてなる傾斜姿勢で揺動可能に支持させた通気性を有するスクリーン41に対して、下方から上方に空気を吹き上げかつスクリーン41を揺動させながらスクリーン41の選別部42上に玄米を供給することで、閉鎖状態の石抜口42a側に玄米に含まれる石などの異物を溜めて玄米と異物とを溜め、反対側の玄米取出口42b側から溢れ出る玄米を排出するようになっている。また、石抜口42aに開閉自在に設けた石排出シャッタ43を、玄米供給終了時などに開けることで、石抜口42a側に集まった異物を玄米とともに排出する。
また、スクリーン41における片側(図3における上方側)には、スクリーン41上に残った残米を排出するための残米戻し通路43が仕切板44にて区画形成されており、前述した石排出動作の後に、仕切板44の石抜口42に近い位置に開閉自在に設けた残米排出シャッタ45を開けることで、選別部42上に残った残米が、残米導入口46ならびに残米戻し通路43を介して、残米出口43aから排出されるようになっている。なお、図2における47は風車箱、48は風車、49はスクリーン41を揺動させるための揺動用モータである。
図3、図4(a)に示すように、選別部42においては、下方からの空気を石抜口42a寄りの斜め上方に吹き上げるように多数の切り起こし部42cが形成されて、選別部42上の異物や玄米が石抜口42a側に移動するように構成している。一方、図3、図4(b)に示すように、戻し通路43においては、下方からの空気を残米出口43a寄りの斜め上方に吹き上げるように多数の切り起こし部43bが形成されて、残米戻し通路43に導入させた残米を残米出口43aへ積極的に移動させるように構成している。
精米本体部31は、図5に示すような構造とされている。縦方向に配置された本体ケーシング51内に、精米機9の駆動モータ33により駆動プーリ52を介して回転される中空の回転軸53が配設され、回転軸53の上部に送りロール54が、また回転軸53の下部に突条部を有する精米ロール55がそれぞれ取り付けられ、これらの送りロール54および精米ロール55が回転軸53とともに一体的に回転する。また、56は送りロール54および精米ロール55の外周側に配置されて精米室57の外殻部分をなす金属製の網で、網56内の糠を糠排出部(図示せず)を介して空気とともに吸引して糠用送風機10から排出する。また、本体ケーシング51の上部には、精米タンク13からの玄米を精米室57内に送り込む供給用スクリュ58および供給用ケーシング59を配設している。
本体ケーシング51の下端部には、精米室57からの開度を調節することで精米の際の圧力などを調整する開度規制部材60と、この開度規制部材60と精米ロール55との間から排出される白米を下方に案内する排出筒61とが、それぞれ昇降自在に嵌合されている。そして、精米ロール55を駆動させる駆動モータ33の電力量などから精米ロール55の負荷(精米状態の負荷)を検出しながら、開度調整用モータ(ばねモータ)62を作動させて、開度用アーム63を介して開度規制部材60の上下位置を変えることで、利用客が選択した精米白度に合った白度の米が得られるように白度制御が行われる。
また、図5における64は開度規制部材60を付勢する付勢ばね、67は開度調整用モータ62にて昇降される昇降部材、65は昇降部材67が下限位置となった際にON状態となって付勢ばね64による付勢力が最も強くなっていることを検知する下限位置検出スイッチ、66は昇降部材67が上限位置となった際にON状態となって付勢ばね64による付勢力が最も弱くなっており、開度規制部材60が設けられている白米排出口が開放状態となっていることを検知する上限位置検出スイッチである。図5に示すように、開度規制部材60は、その上端面が精米ロール55の突条部下端に臨む姿勢で昇降自在に配置されている。
張込昇降機12や精米昇降機14は、図6に示すように、上下に延びる昇降用通路74において、上下端に配設されたプーリー71(下端部側のみを図示する)間にわたってベルト72がループ状に掛け渡され、このベルト72の外側に多数のバケット73が適当間隔毎に取り付けられた構造とされている。一部のバケット73には昇降用通路74の湾曲底面部74aに溜まった玄米を掻き揚げるヘラ状掻き揚げ片75が取り付けられており、昇降用通路74内に玄米が残らないように構成されている。
このコイン精米設備の操作制御盤に設けられた制御部(図示せず)は、コイン精米設備の構成装置に対して以下のような制御動作を行わせる。張込ホッパ5に処理対象米としての玄米を入れた状態で利用客により貨幣が投入されて、操作制御盤の前面に設けられた米種類選択押ボタンや白度選択押ボタンなどが押されると、図7のタイムチャート(玄米が最小投入重量である2kgの場合を示す)ならびに図8、図9のフローチャートに概略的に示すように、まず、張込昇降機12、精米昇降機14、石抜機8およびネットコンベア21が全て駆動開始される(ステップ#1)。
その後、張込昇降機12により玄米が石抜タンク11に達した段階で、石抜下限レベルセンサ22が玄米を検出してONとなる(例えば、スタート時から6秒でONとなる)(ステップ#11)。この時点では、既に駆動されている石抜機8によって玄米に対して通常の石抜動作が継続して行われる。異物が除去された玄米は精米昇降機14により精米タンク13に順次搬送される。そして、全ての玄米が石抜タンク11から無くなって、石抜下限レベルセンサ22がOFFとなると(ステップ#12)、張込ホッパ5に投入された全ての玄米が石抜機8に送られたこととなるため、石抜機8において通常の石抜動作において玄米が排出され終わったと推測される、石抜下限レベルセンサ22がOFF状態となった時点から、所定時間後、例えば10秒後に、石抜機8の石排出シャッタ43を所定時間(例えば1秒間)だけ開けて、石抜口42a側に集まった異物を排出する(異物用排出動作の実行:ステップ#13)。
これにより、石抜口42a側に集まった異物が玄米とともに排出されるが、選別部42上にはまだ残米が残っているため、石抜機8の石排出シャッタ43を閉じると同時に、所定時間(例えば20秒間)だけ残米排出シャッタ45を開けて、選別部42上に残った残米を、残米導入口46ならびに残米戻し通路43を介して、残米出口43aから排出する(残米回収動作の実行:ステップ#14)。
一方、石抜機8からの玄米が精米昇降機14を介して精米タンク13に搬送されて、ステップ#2において、精米下限レベルセンサ23が玄米を検出してONとなっても、すぐには精米機9を駆動せずにしばらく待つ(ステップ#3)。つまり、従来のように、精米タンク13において玄米を検知した段階で精米動作を開始させると、前記残米処理の切換動作のために石抜機8から精米機9への玄米の供給が一時的に途絶えた際に、これとともに、精米機9から白米ホッパ6への白米の排出が途絶えてしまう。したがって、この不具合を回避するために、精米処理に対する最小投入量(この実施の形態においては2kg)の玄米を投入した場合に残米処理が終了して精米タンク13にほぼ全量の玄米が供給される時まで精米機9の駆動開始時間を遅らせる。具体的には、精米下限レベルセンサ23が玄米を検出してONとなって、所定時間(例えば36秒間)だけ経過した後に精米機9(精米機9の駆動モータ33)を駆動開始させる(ステップ#4)。
すなわち、最小投入量の玄米が投入された場合には、石抜下限レベルセンサ22がON状態となった後にOFF状態に切換わるまでに約14秒間(投入量をxkgとすると、7x秒間)であり、この場合にはスタート時から約50秒ほどで終了するため、この後、3秒から5秒ほど経過して精米タンク13にほぼ全量の玄米が供給された時点で精米機9を駆動開始させる。そして、通常の石抜動作が終了して残米処理動作に切り換わる期間、例えばスタート時から20秒から30秒の時点においては、石抜機8から精米機9側への玄米の排出が一時的に途絶えてしまうこととなるが、上記構成により、精米機9に玄米が途絶えることなく供給されて、精米機9から白米が途絶えることなく排出されるとともに、精米機9の駆動開始後に精米機9側への供給量が変化するようなこともないため、精米動作を安定して行うことができる。
また、最小投入量よりも多くの量の玄米が投入された場合には、精米機9を遅らせた時間内に、石抜機8から継続して精米タンク13に向けて玄米が供給され、前記最小投入量の玄米が投入された場合よりも多くの量の玄米が精米タンク13に溜まることとなるため、その後に、石抜機8から精米機9側への玄米の排出が一時的に途絶えてしまっても、精米機9へは安定して玄米が供給され、精米機9から白米が途絶えることなく排出されるとともに、精米動作を安定して行うことができる。
なお、図示しないが、精米下限レベルセンサ23が玄米を検出してONとなった後に、所定時間(例えば36秒間)だけ経過するまでに、精米上限レベルセンサ25がONとなった場合には、十分な量の玄米が精米タンク13に溜められているため、精米機9を駆動開始させるようになっており、この場合でも精米機9へは安定して玄米が供給されて精米機9から白米が途絶えることなく排出されるとともに、精米動作を安定して行うことができる。
また、このような場合を含めて、精米上限レベルセンサ25がONとなった際には、精米タンク13で玄米がオーバーフローしていることとなるが、このオーバーフロー分の玄米は戻し通路27を介して石抜タンク11へ戻される。これにより、従来のように、オーバーフロー分の玄米を張り込みホッパに戻してその際にほこりが客室内に出てしまって利用客に不快感を与えるという問題は生じない。そして、精米上限レベルセンサ25にてオーバーフローを検知した際には、石抜機8において残米回収動作が行われる。この結果、オーバーフロー分の玄米が石抜機8において残ってしまうことも防止できる。
なお、何れの場合においても、残米回収動作が終了した後には、石抜口42aに開閉自在に設けた石排出シャッタ43を再度開けることで、石抜口42aの近傍に残った玄米を排出して、スクリーン41上に玄米が少しも残らないように構成されており、石抜機8に玄米が残ることが確実に防止された後に、石抜機8が停止される(ステップ#15、#16)。
精米機9が駆動されると、開度規制部材60により精米の際の圧力などを調整させて、図7に示すように、主として精米室57内に玄米を溜めながら精米処理を良好に行わせる初期精米と、精米室57内に玄米を所定供給量で順次送りながら精米処理を良好に行わせる通常精米と、精米室57内の玄米が供給終了に近づいて減少した状態で精米処理を良好に行わせる終了精米との各精米処理が行われる。
すなわち、初期精米時においては、まず、昇降部材67が下限位置となるように移動させて、精米室57から精米中の玄米が漏れ出さないように開度規制部材60で精米室57の白米排出口側を閉鎖した後に、供給用スクリュ58を駆動させて初期精米を行う。そして、精米室57内の負荷状態が所定の初期閾値になったことを駆動モータ33の電力値などから検出した後、所定時間後に、昇降部材67を上昇させて開度規制部材60により適切な付勢力を与え、この後に開度規制部材60により付勢力を調整させながら通常精米を行う。
次に、精米タンク13の玄米量が減少して精米下限レベルセンサ23がOFF状態となった際には、精米昇降機14やネットコンベア21は停止させる(ステップ#5、#6)が、供給用スクリュ58については供給用スクリュ58を駆動し続け、玄米を確実に精米室57に送り出す。この後、精米室57内の負荷状態が所定の終了閾値になったことを検知した段階で終了精米に移る(ステップ#7、#8)とともに供給用スクリュ58を停止させ、再度、昇降部材67を下限位置まで下降させて開度規制部材60により精米室57から精米中の玄米が漏れ出さないようにした状態で終了精米を行う。そして最後に、昇降部材67を下限位置まで下降させてから所定時間(例えば7秒間)経過した時点で、昇降部材67を上限位置まで上昇させて、開度規制部材60が設けられている白米排出口を開放状態として精米室57内の白米を全て排出させた後、精米機9を停止させる(ステップ#9)。
ここで、終了精米時に以下のような動作を行わせてもよい。例えば、利用者によりもち米の選択押しボタン(図示せず)が選択されて、処理対象米がもち米であることが制御部に通知された場合に、図10のタイムチャートに示す動作を行わせる。すなわち、昇降部材67を上限位置に保持して、開度規制部材60に付勢力が働かないようにするとともに白米排出口を開放状態として、継続して精米機9の回転軸53や精米ロール55などを回転させた状態で、終了排出動作を行わせ、昇降部材67が上限位置に達してから所定時間後(例えば25秒後)に、昇降部材67を下降させながら開度規制部材60への付勢力を再度強めることで開度規制部材60の上端面を精米ロール55の突条部下端に接近させる。そして、この後に、昇降部材67を上限位置まで上昇させて白米排出口を再度開放状態とし、精米室57内の処理対象米を排出する終了排出動作を再度行わせる。
もち米は、比較的高い粘着性や付着性を有するため、終了精米時に白米排出口を開放して精米室57内の処理対象米を排出する終了排出動作を1度行っても、開度規制部材60の上端面に処理対象米が付着するなどして残ってしまうことがあり、この場合には次の処理対象米と混じってしまう。しかしながら、上記のように、終了精米時に、終了排出動作を行った後に再度付勢力を強めて開度規制部材60の上端面を精米ロール55の突条部下端に接近させることで、開度規制部材60の上端面に付着したりして残っていた処理対象米が、回転されている精米ロール55の突条部下端に当接して拡散分離されるので、その後の終了排出動作の際に排出される。これにより、精米機9内に処理対象米が残ることを確実に防止できる。
なお、処理対象米がうるち米である場合には、図11のタイムチャートに示すように、再度の付勢力を強める動作や弱めて精米室内の処理対象米を排出する終了排出動作を行わず、精米処理時間が短縮される。また、図10に示す場合においては、再度の付勢力を強める動作を、昇降部材67を下限位置より手前の位置まで下降させることにより行っており、これによっても十分な効果を得られるとともに精米処理時間がいたずらに長引くことを防止しているが、これに限るものではなく、昇降部材67を下限位置まで下降させることにより行ってもよいことは申すまでもない。また、5ぶづき米などの表面が粗くて開度規制部材60の上端面に残り易い処理対象米に対しても上記動作を行わせたり、全ての処理対象米に対して行わせたりしてもよい。
これにより、精米処理を良好に行いながら、精米機9内に玄米や白米が残ることを確実に防止することができる。なお、終了精米の終了時には、昇降部材67を所定の位置まで下降させて、次回に玄米を投入した際に精米室57から玄米が漏れ出さないように予め準備しておく。
なお、精米機9を駆動開始してから所定時間経過しても精米下限レベルセンサ23がOFF状態とならない場合には、ステップ#31に進んでコイン切れであるかどうかを確認し、コイン切れでない場合には精米作業を引き続いて行うが、コイン切れである場合には、精米機9を停止させるとともに、コイン不足の表示をして、コインの追加投入を促す(ステップ#32、#33)。
また、図12に示すように、精米機9を駆動開始した後に精米下限レベルセンサ23がOFF状態となって精米機9への玄米の供給動作が終了したことを検知した場合には(ステップ#21、#22)、ステップ#23、#24に進んで、残米処理が完了しているかどうかを確認するとともに、石抜下限レベルセンサ22の状態を判定する。
つまり、予め設定されている最小投入量よりも少ない量の玄米が投入された場合には、精米機9の精米開始タイミングを上記のように遅らせたにもかかわらず、精米下限レベルセンサ23がOFF状態となった際でも、まだ残米処理が完了していない可能性があるため、このように残米処理がまだ完了していない場合には、ステップ#23からステップ#25に進んで、客室に面した操作制御盤の前面に設けられた「コイン不足」と表示されている選択押しボタンを点滅させて、利用客に対して貨幣の追加を促す(ステップ#25)。
また、利用客においては、精米処理がほぼ終了しかけているにもかかわらず、玄米を再投入する人がおり、この場合には、石抜下限レベルセンサ22がON状態となる。このように、石抜下限レベルセンサ22がON状態となっており、石抜機8への玄米の供給があることをステップ#24で検知した際にも、「コイン不足」の選択押しボタンを点滅させて、利用客に対して貨幣の追加を促す(ステップ#25)。
これにより、利用客は残米があることを認識でき、利用客が貨幣を追加して投入することで、石抜機8などに処理対象米が残ってしまうことを防止することができる。
なお、上記実施の形態においては、処理対象米として玄米の場合を述べたが、これに限るものではなく、もみすり機能を有して張り込みホッパ5にもみを投入することが可能なコイン精米機に対しても適用できることはいうまでもない。
本発明の実施の形態にかかるコイン精米設備の概略構成を示す図である。 同コイン精米設備の石抜機の概略的な正面図である。 同石抜機のスクリーンの平面図である。 (a)および(b)は同スクリーンの選別部の概略断面図および残米戻し通路の概略断面図である。 同コイン精米設備の精米機本体部の断面図である。 同コイン精米設備の昇降機の概略断面図である。 同コイン精米設備のタイムチャートである。 同コイン精米設備の制御動作を示すフローチャートである。 同コイン精米設備の石抜処理の制御動作を示すフローチャートである。 同コイン精米設備における処理対象米がもち米である際の終了精米時のタイムチャートである。 同コイン精米設備における処理対象米がうるち米である際の終了精米時のタイムチャートである。 同コイン精米設備の残米警告の制御動作を示すフローチャートである。 従来のコイン精米設備の平面断面図である。 同従来のコイン精米設備の側面断面図である。
符号の説明
5 張込ホッパ
6 白米ホッパ
8 石抜機
9 精米機
10 糠用送風機
11 石抜タンク
12 張込昇降機
13 精米タンク
14 精米昇降機
21 ネットコンベア
22 石抜下限レベルセンサ(石抜側検知センサ)
23 精米下限レベルセンサ(精米側検知センサ)
24 石抜上限レベルセンサ
25 精米上限レベルセンサ
27 戻し通路
31 精米本体部
51 本体ケーシング
53 回転軸
55 精米ロール
57 精米室
58 供給用スクリュ
60 開度規制部材
64 付勢ばね(付勢手段)
67 昇降部材

Claims (1)

  1. 精米機と、精米機への処理対象米を溜める精米タンクと、石抜機と、石抜機への処理対象米を溜める石抜タンクと、石抜タンクから石抜機への処理対象米の供給状態を検知する石抜側検知センサと、精米タンクから精米機への処理対象米の供給状態を検知する精米側検知センサと、精米側検知センサにより精米機への処理対象米の供給動作が終了したことを検知した際に、石抜側検知センサにより石抜機への処理対象米の供給状態を検知して判定し、この場合に石抜機への処理対象米の供給があることを検知した際には、利用客に対して貨幣の追加を促す処理を行わせる制御手段とを備えたコイン精米設備の残米処理装置。
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