JP4236458B2 - 精米販売機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は貯蔵タンクに貯蔵した玄米を精米、或いは、そのまま玄米の状態で販売を行なう精米販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】
精米と玄米とをそれぞれ分けて販売する方式の精米販売機としては、利用者は操作パネルから玄米をそのまま購入するか、或いは精米として購入するのかを選択し、さらに、利用客からの操作盤への入力を受けた精米販売機側では、まず精米を販売する場合には、貯蔵タンク内の玄米を精米処理部に搬送して精米を行った後に客室側に排出し、一方、玄米を販売する場合には、前記貯蔵タンクから直接客室側に排出するものであった(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−24528号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した精米販売機のように、精米と共に玄米をも販売するようなものでは一般的に、石抜装置、第1昇降機、横送りスクリューコンベア、貯蔵タンク、計量装置、第2昇降機より構成されており、そして、貯蔵タンク内の玄米が計量装置、第2昇降機を経由して精米装置へと送られながら精米となり、客室タンクに出来上がった精米を搬送する経路を形作る部品と、貯蔵タンク内の玄米をそのまま客室タンクに搬送する経路を形作る部品とを、それぞれ精米販売機の機械室内に組み込んでおり、このことから部品点数が増えて製造コストが増すばかりか、前記機械室内は限られたスペース内で充分な客室スペースを確保するために狭く構成されており、この限られたスペースの機械室内に異なる別部品をそれぞれ組み込む場合には、メーカ側では大変に苦慮するという問題点があった。
【0005】
本発明は、省スペースで設置ができ、尚且つ製造コストを抑えることができる精米販売機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のうち請求項1記載の発明は、貯蔵タンク内にある玄米を計量装置により計量し、さらに、この計量された所定量の玄米を精米装置に順次供給して精米を客室タンクに排出する機能と、この計量された所定量の玄米を精米装置に順次供給した後、精米せずにそのまま玄米として客室タンクに排出する機能とを有し、前記精米装置は、貯蔵タンクから送られた玄米を受け入れる精白室と、精米度合調整手段によって精白室の米出口を開閉可能な状態で塞ぐ抵抗板と、この抵抗板の閉塞時に前記精白室内を通過させて玄米を精米しながら米出口側に送り出す精米ロールと、精米時に発生した糠を米粒から吸引除去する吸引装置とから構成し、前記抵抗板は、玄米の排出時において精米度合調整手段によって、米出口を開放状態に保つことを特徴とする。
【0007】
ここで、本発明が適用される精米販売機は、精米販売機内の玄米を販売する機能を有するものだけに限らず、利用客が持ち込んで精米販売機に投入した玄米を精米する機能を付加したものにおいても適用されるものである。また、精米度合調整手段としては、例えば、操作盤からの操作によって、バネの付勢力を利用して抵抗板による米出口への押圧力を段階的に調整するもの等が挙げられる。さらに、抵抗板による米出口の開放状態の程度については、精米室内における玄米の通行が円滑に行われるような間隔であればよい。
【0008】
このように形成すると、利用客から精白米の購入を選択されたなら、精米装置側では、抵抗板を米出口側に押圧して閉塞させる動作を行ない、これにより、貯蔵タンクから送り込まれた玄米を精米室を通過させる際に、精米ロールによって精米工程が行われることになる。一方、利用客から玄米の購入を選択されたなら、精米装置では、精米度合調整手段によって抵抗板を米出口から離した位置に移動して開放状態とし、これにより、貯蔵タンクから送り込まれた玄米に、精白室内で抵抗板によって米出口を塞ぐ圧力が加わらず、結果、精米室で留まることなく、そのまま客室タンクに排出される手順をとる。
【0009】
本発明のうち請求項2記載の発明では、前記精米装置は、玄米の排出時において吸引装置の起動を停止しているので、玄米が精米装置を通過する際に、吸引装置からの吸引力を受けることがないので、精白室内を通過する玄米は、吸引力で除糠アミ内面に吸着される作用を受けて停滞することなく、スムーズに米出口へと移送され、米粒の表面に糠がしっかりと付着したままで客室タンクに玄米の排出がなされる。
【0010】
ここで、吸引装置の設置位置については、精米ロールを基準としてどの位置に設定してあってもよいが、精米時において玄米表面より擦り取られた糠が落下するために、望ましくは前記精米ロールの下部位置に設置してあることが望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の精米販売機は図1に示すように、建屋Tを機械室Mと客室Hに仕切るもので、まず前記機械室Mには、石抜装置2、第1昇降機3、横送りスクリューコンベア4、貯蔵タンク5、計量装置6、第2昇降機7、そして精米装置1をそれぞれ備えている。一方、客室Hには操作盤21と客室タンク22を備えている。
【0012】
石抜装置2は、石抜きされてない玄米を投入するホッパー50の下方に、傾斜した状態で揺動する選別板51を有し、この選別板51の下方に石抜きファン52を内蔵した風洞部を備えている。ホッパー50から選別板51上に落下した玄米は、選別板51の揺動運動と石抜きファン52の風を受けて玄米と石くずに分離されて、選別した玄米のみを選別板51の下方に流下して、第1昇降機3の下側の投入口に排出される。
【0013】
第1昇降機3は上下のプーリー間に平ベルトを掛け渡し、その平ベルトに多数のバケット53を取り付けたもので、バケット53に玄米を取り込んで引き上げ、横送りスクリューコンベア4の投入口に排出する。
【0014】
横送りスクリューコンベア4は、玄米の送り方向に沿って2つの落下口を、間隔を開けて設け、モータやソレノイドで開閉するシャッター54を手前側の落下口にのみ設けてあり、シャッター54を開いた場合には、手前側の貯蔵タンク5に玄米を落下させ、一方、シャッター54を閉じた場合には、後方の貯蔵タンク5に玄米を落下させる。
【0015】
貯蔵タンク5は、玄米の銘柄別に2つ設けている。そして、各貯蔵タンク5,5の下部は、出口に向かって口径が狭まっており、玄米の残量を検出する残量センサが取り付けてある。また残量センサの取付位置は、玄米の残量が少なくなった場合でも、一回の購入操作で販売できる最大量を確保できる位置、即ち、千円札をお金投入手段36が上限値の枚数を受け付けた場合の上限販売量以上の位置とする。そして残量センサとしては例えば、静電容量の変化を検出するタイプを用いる。貯蔵タンク5,5の出口には、開度の異なる大小の計量シャッター55,56を設けてあり、各計量シャッター55,56の開閉によって、計量装置6に所望量の玄米を供給することになる。
【0016】
計量装置6は、計量ホッパー57の下にロードセル58を設け、このロードセル58から操作盤21内の制御装置に即座に重量信号を出力し、所望の重量になるように前記大・小シャッターを開閉操作する。また、計量ホッパー57の出口に払い出しシャッターを設け、玄米の計量中には払い出しシャッターを閉じ、計量終了後には開いて計量ホッパー57から玄米を第2昇降機7に投入する。
【0017】
第2昇降機7は、前述の第1昇降機3とほぼ同じ構造をなすものであるから、その詳細な構成説明については割愛するが、バケット53により持ち上げた玄米を精米装置1の精米タンク8に送り込むものである。
【0018】
次に、本精米販売機の主要部となる精米装置1の構成は図2に示すように、まず利用客が精白米の購入を選択している場合、精米タンク8の出口Eに通じる円筒形金網からなる精白室10で精米ロール11を回転させると共に、米出口13を抵抗板12で加圧しながら押圧しているので、玄米は精白室10内で摩擦を受けながら前方に送られ、この摩擦によって次第に糠が擦り取られ、該糠が精白室10から落下する。さらに精白米は、精白室10の米出口13から排出されて客室タンク22に落下するものであるが、米出口13は精白米の製造時にのみ抵抗板12によって塞がれる制御がなされており、この場合には、精白室10内に精米タンク8から順次供給される玄米が精米ロール11の回転と共に押し込まれ、出来上がった精白米によって、抵抗板12を押し出して米出口13を開いていく。また、抵抗板12が米出口13を塞ぐ力をバネ15の弾性によって変更可能に設け、後述で詳しく説明するが、利用客が操作盤21において押したいずれかの精白度スイッチ37に応じて、抵抗モータ16が駆動してバネ15の圧縮度合いを変えて精白度を調整する。
尚、精米タンク8の下部には玄米検出センサ9を設けて、この玄米検出センサ9が玄米を検出した場合には、精米ロール11を回転させて精米し、一方検出しない場合には、この精米ロール11の回転を停止する制御がなされる。
【0019】
一方、利用者が操作盤21において、玄米の購入を選択している場合には、前記抵抗板12を米出口13から離して開放状態とし、さらに、精白室10内に精米タンク8から順次供給される玄米が精米ロール11の回転と共に押し込まれた際に、そのまま前記玄米が排出されて客室タンク22に落下することになる。
【0020】
上述した精米装置について、以下にさらに詳細に説明する。
本精米装置1は、精米タンク出口Eに精白室10を横向きに連通して設け、精白室10内に精米ロール11を回転可能に設ける。そして、精白室10の周壁を金網状の除糠アミ49によって形成し、剥がした糠を除糠アミ49から糠用ファン(図1参照。)46の作用で吸引し、精白室10の前方には精白米出口室17を設け、さらに、この精白米出口室17の下方の排出シュート18を客室タンク22に向けて傾斜してある。また、精白度の調整及び玄米を排出するために、精白室10の米出口13の近傍にアーム19をその中央部を支点として揺動可能に支持し、このアーム19の一端部を精白度合調整手段としての押圧手段20で押圧・解除可能に設け、アーム19の他端部に備わる抵抗板12が、その押圧及び解除を利用して精白室10の米出口13を開閉可能に設けてある。
【0021】
そして押圧手段20は、バネ15の圧縮度合いを変更して米出口13を開閉するもので、精白室10の外側に抵抗モータ16を配し、この抵抗モータ16にネジ軸23を直結し、ネジ軸23にねじ込んだナット24をその周方向に回転不能に保持することによって、ネジ軸23の正転又は逆転に伴ってナット24を前進・後退可能に設け、ネジ軸23に通したバネ15をナット24とアーム19の一端部との間に介在するものである。
従って、バネ15の圧縮度合いの変更は、精白度スイッチを押す操作信号を受けた制御装置が抵抗モータ16を回転して、ネジ軸23の回転に伴ってナット24を前進・後退することによって行われる。そして上述の各制御の為に、ネジ軸23の端部に凸部26を設けると共に、凸部26を検出するセンサ27を該凸部26の周囲に設け、そのセンサ27から得られる情報に基づいて抵抗モータ16の回転回数を制御する。
【0022】
また、バネ15の圧縮度合いの最小、最大を決定する為に、ナット24に被検出物28を突出し、リミットスイッチからなる後進限スイッチ44、前退限スイッチ45を前後に対向して被検出物28の移動範囲を規制してある。バネ15の圧縮度合いが最小の場合は、バネ15が全く伸縮することなく、ナット24が後退限の位置にあり、アーム19の一端部に対するバネ15の押圧力が解除されて抵抗板12を開いて、抵抗板12と米出口13との間に隙間を形成し、この隙間から玄米をそのまま排出する。そして、この後退限の位置を原点として、ナット24を前進させることによって、バネ15の圧縮度合い、ひいては抵抗板12が米出口13を塞ぐ方向にかかる押圧力を増大し、その押圧力に応じて精白度合いが決定する。
【0023】
操作盤21は図3に示すように、前面に操作パネル29を有し、図4に示すように裏面に各種設定手段などを有し、図5に示すように内部に制御装置を有する。そしてまず操作パネル29は、営業中、売切れ、計量中、精米中と記載した表示灯(ランプ)30,31,32,33、及びLEDの料金表示灯(紙幣枚数表示灯)34を有し、また、ボタン式スイッチとして、玄米の銘柄を指定する玄米銘柄選択スイッチ60、玄米選択スイッチ35、お金投入手段36、精白度スイッチ37を有する。また、客の操作手順に従って、(1)米の品種を選ぶ、(2)お金を入れる、(3)白さを選ぶとスタートします、と明記し、添え書きとして、白さを選ばないとしばらくしてから標準でスタートします、と明記しておく。さらに精白度スイッチ37は、精米するための、上白(標準以上)、標準、7ぶつき(標準以下)と、精米しないための玄米選択スイッチ35との四種類が配置してある。また、お金投入手段36として紙幣選別機を用い、投入された紙幣のうち千円札のみを受け付けると共に、千円札以外の紙幣を排出することになる。
【0024】
また、操作盤21の裏面は図4に示すように、精米販売機1を自動又は手動で運転する切換スイッチ47、計量装置6への玄米の供給から精米までを手動で運転する第1手動運転スイッチ38、石抜装置2から貯蔵タンク5への供給までを手動で運転する第2手動運転スイッチ39を有する。また、デジタルスイッチとして、精白度を設定する精白度設定手段40、お金投入手段36が受け付ける枚数の上限値を設定する受付枚数設定手段41、千円に対する玄米の販売重量を設定する販売重量設定手段42を有し、LEDを用いた銘柄毎の売上カウンター43を有する。
【0025】
制御装置は図5に示すようにコンピュータ制御をするもので、入出力インターフェース、コントローラ(CPU、メモリ、タイマー等を用いたもの)からなる。そして、お金投入手段36、各種センサなどからなる入力装置の信号を取り込み、予めプログラムされた処理手順に従って、各種モータや表示灯からなる出力装置に起動・停止信号や表示信号を出力する。またタイマーは、紙幣選別機が千円札を受け付ける毎に猶予時間のカウントを開始するものである。
【0026】
またタイマーは、紙幣選別機が千円札を受け付ける毎に猶予時間のカウントを開始するものである。
【0027】
次に、上述した操作盤21からの操作に伴う動作説明を行なう。
まず、本精米販売機が稼働中であるならば、操作パネル29上の営業中の表示灯30が点灯し、紙幣識別機の電源がOFFの状態で、2つの貯蔵タンク5,5のうち何れかの残量センサからの出力信号が玄米が足りないことを示すOFF信号であるか否か判定する。ここで、OFF信号が少なくとも1つから出力された場合は、該当する残量センサに対応する売切れランプ31を点灯し、該当する銘柄の玄米銘柄選択スイッチ60を押しても、その押し込み操作信号を無効なものとして取り扱い、次の判定に移る。またOFFでない場合、つまり、両方の貯蔵タンク5,5とも玄米が足りていることを示すON信号である場合も、次の判定に移る。その判定は、両残量センサからの出力信号がOFF信号であるか否かの判定である。また両方がOFFの場合は、両方の売切れランプ31,31を点灯し、さらに営業中表示灯30を消灯し、処理を終了する。一方、両方がOFFでない場合は、消灯している売切れランプ(販売中を意味する)31に対応した銘柄の玄米銘柄選択スイッチ60を客が押したときに、その押し込み操作信号を受け付ける状態、いわゆる客待ちの状態となっている。
【0028】
そして、客が操作パネル29上の玄米銘柄選択スイッチ60を押し込むと、押し込んだ玄米銘柄選択スイッチ60を点灯し、紙幣選別機の電源がONしてお金の投入を受け付ける状態となり、紙幣枚数表示灯が0を表示する。次に、千円札を投入すると、紙幣枚数表示灯が1を表示し、タイマーがカウントを開始すると共に、全ての精白度スイッチ37及び玄米選択スイッチ35を点滅して、当該精白度スイッチ37及び玄米選択スイッチ35の押し込み操作を受け付ける状態とする。
【0029】
そしてタイマーの猶予時間が満了する前に、千円札をさらに投入すると、紙幣枚数表示灯が投入した枚数を表示し、前記タイマーが猶予時間のカウントを改めて開始し、投入枚数が上限になったか否かの判定に移る。ここで投入枚数が上限値になった場合は、紙幣選別機の電源をOFFとし、以後、千円札を受け付けないようにし、タイマーの猶予時間が満了したか否かの判定に移る。また、投入枚数が上限値に達していない場合も、タイマーの猶予時間が満了したか否かの判定に移る。
【0030】
またタイマーの猶予時間が満了してない場合は、所望の精白度スイッチ37を押すと、押した精白度スイッチ37が点灯し、他の精白度スイッチ37と玄米選択スイッチ35が消灯する。また、紙幣選別機の電源がOFFとなり、押した精白度スイッチ37に対応する精白度となるように、後進限スイッチ44位置より抵抗モータ16を回転させて抵抗板12が米出口13を塞ぐ力を変え、第2昇降機7のモータの電源をONにする。一方、タイマーの猶予時間が満了した場合は、紙幣選別機の電源をOFFし、同様に、後進退位置より抵抗モータ16を回転させて標準の精白度スイッチ37に対応した精白度となるように抵抗板12が米出口13を塞ぐ力を変え、標準の精白度スイッチ37を点灯し、他の精白度スイッチ37及び玄米選択スイッチ35を消灯し、第2昇降機7のモータの電源をONする。
【0031】
次に、制御装置では、投入金額に見合った玄米の販売重量を、千円札の投入枚数と設定値である単位重量を掛け算して算出する。その後、始めに押した銘柄の玄米を蓄えた貯蔵タンク5,5の計量シャッター55,56を開け、計量中の表示灯32を点灯し、さらに、計量装置6に玄米が販売重量まで溜まったか否かの判定に移る。ここで達しない場合には、再度、同じ判定に戻る。一方、販売重量に達した場合は、開いていた計量シャッター55,56を閉じる。
【0032】
続いて、閉じた計量シャッター55,56の貯蔵タンク5,5の残量センサがOFFか否かの判定に移る。OFFの場合は、玄米の量が一回の購入操作で販売できる最大量よりも不足したものとして、精米処理の終了後、該当する売切れランプ31を点灯して処理を終了する。一方、残量センサがOFFでない場合は、精米処理を行った後に処理を終了する。
尚、精米処理の終了後とは、精米終了直後から、客が客室タンク22に溜まった精米を袋に詰め直す作業が終わるまでの多少の幅のある時間を意味する。
【0033】
また精米処理の制御においては、計量装置6の払い出しシャッターを開き、この計量装置6の重量が0kgになったか否かの判定に移る。なお、払い出しシャッターを開くと、第2昇降機7によって玄米が引き上げられて、精米装置1に供給される。ここで0kgになってない場合は、0kgになるまで判定を繰り返す。そして0kgになった場合は、払い出しシャッターを閉じ、精米装置1の玄米検出センサ9がONとなったか否かの判定に移る。ここでONしない場合は、この判定を繰り返し、ONした場合は、モータの電源をONして精米装置1の精米ロール11及び除糠ファン46を回転させ、計量中の表示灯32を消灯し、精米中の表示灯33を点灯する。続いて、精米装置1の玄米検出センサ9がOFFになったか否かの判定に移り、OFFでない場合はこの判定を繰り返す。OFFになった場合は、精米ロール11及び除糠ファン46のモータの電源をOFFにして精米装置1を止め、第2昇降機7のモータをOFFにし、抵抗モータ16も後進限スイッチ44がONするまで回転させて、抵抗板12を初期位置まで戻す。また操作パネル29上の精米中の表示灯33、精白度スイッチ37、玄米銘柄選択スイッチ60及び料金表示灯34を全て消灯する。
【0034】
上記説明では、精米を行なうことを前提として説明したが、本精米販売機では玄米を得るために、玄米銘柄スイッチ60を押し込み、千円札を投入後、玄米選択スイッチ35が押し込まれた場合には、精米の選択がなされた場合と異なる制御として、精米ロール11と第2昇降機7のモータの電源をONとし、さらに、抵抗モータ16を回転させずに抵抗板12を開放位置に保つことで、米出口13を精白室出口室17に向けて開放した状態に保持すると共に、除糠ファン46の駆動を停止状態に保持し、これにより、貯蔵タンク5,5より計量装置6、第2昇降機7を経由して、精米装置1の精白室10に供給される玄米が、抵抗板12と米出口13との隙間からそのまま客室タンク22に精白室10内に玄米が停滞することなく玄米がスムーズに排出されることとなる。
【0035】
【発明の効果】
本発明のうち請求項1記載の発明によれば、精米装置の米出口を押圧する抵抗板の圧縮度合いを変えて、米出口を開放状態となるように制御することで、精米装置内に玄米を通過させながらも、精米せずに玄米をそのまま排出できるように形成しているので、部品点数及び設置スペースの減少が図られ、この結果、製造コストの削減が見込めることになる。
【0036】
本発明のうち請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、吸引装置の起動停止によって、精白室内を通過する玄米は吸引力で除糠アミ内面に吸着される作用を受けて停滞することなく、スムーズに米出口へと移送され、この結果、吸引装置を起動する場合に比べて玄米の表面に付着する糠の離脱が一段と防がれ、高品質の玄米を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の精米販売機を示す正面図である。
【図2】図1中Aを拡大して示す縦断面図である。
【図3】本発明の精米販売機の操作盤の操作パネルを示す正面図である。
【図4】操作盤の裏面を示す背面図である。
【図5】本発明の精米販売機の制御装置、及び入出力装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 精米装置
5 貯蔵タンク
6 計量装置
10 精白室
11 精米ロール
12 抵抗板
13 米出口
14 吸引装置
22 客室タンク

Claims (2)

  1. 貯蔵タンク(5,5)内にある玄米を計量装置(6)により計量し、さらに、この計量された所定量の玄米を精米装置(1)に順次供給して精米を客室タンク(22)に排出する機能と、この計量された所定量の玄米を精米装置(1)に順次供給した後、該精米装置(1)で精米せずにそのまま玄米として客室タンク(22)に排出する機能とを有し、
    前記精米装置(1)は、貯蔵タンク(5,5)から送られた玄米を受け入れる精白室(10)と、精米度合調整手段によって精白室(10)の米出口(13)を開閉可能な状態で塞ぐ抵抗板(12)と、この抵抗板(12)の閉塞時に前記精白室(10)内を通過させて玄米を精米しながら米出口(13)側に送り出す精米ロール(11)と、精米時に発生した糠を米粒から吸引除去する吸引装置(14)とから構成し、
    前記抵抗板(12)は、玄米の排出時において精米度合調整手段によって、米出口(13)を開放状態に保つことを特徴とする精米販売機。
  2. 前記精米装置(1)は、玄米の排出時において抵抗板(12)を開放し且つ、吸引装置(14)の起動を停止していることを特徴とする請求項1記載の精米販売機。
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