JP3870570B2 - 精米装置の駆動装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、投入ホッパ内の穀粒を精米機に円滑に供給する精米装置の駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来の自動精米装置は、精米機の前行程にある玄米タンクに玄米センサを設け、利用者のコインの投入,精白度の選択などの作業条件設定操作が完了すると、投入ホッパの供給ラセンが駆動されて穀粒の取り込みを開始し、次いで、取り込まれた穀粒が玄米タンクに所定量溜まり玄米センサがONすると、供給ラセンの駆動を停止し、次いで、玄米センサがOFFし玄米タンクの玄米が所定量以下になると、再度供給ラセンを駆動し、移送行程での穀粒の詰まりを防止しつつ、精米作業をする構成であつた。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】
しかし、このような従来装置では、玄米センサが比較的故障し易く、故障すると穀粒の詰まりが生じ、トラブルが発生していた。そこで、この発明は、前記玄米センサを省略してコストダウンを図りながら、制御部のタイマ機能及び精米機モータの検出負荷電流値から穀粒の送り制御をすることにより、コストの低減及びトラブルの減少を図ろうとするものである。
【0004】
【問題を解決するための手段】
このような技術的課題を解決するためのこの発明の技術手段は、投入ホッパ5に投入された穀粒を精米機16に送り精米する精米装置において、精米装置の運転開始に伴い所定時間にわたり投入ホッパ5の供給手段を駆動する供給手段駆動手段と、前記供給手段駆動手段における所定時間駆動された停止後に再度供給手段を所定時間駆動する供給手段再駆動手段と、前記供給手段駆動手段の駆動停止後における前記所定の停止時間経過中に前記精米機16駆動用の精米機モータ39の検出負荷電流値が精米機16の無負荷電流値を検出したときには前記供給手段再駆動手段よりも先行して前記投入ホッパ5の供給手段を駆動する供給手段先行駆動手段と、からなる精米装置の駆動装置の構成とした。
【0005】
【作用】
利用者が投入ホッパ5に穀粒を投入し精米装置の運転を開始すると、供給ラセン7が駆動されて投入ホッパ5の穀粒が取り込まれ、精米機16への供給が開始され、所定時間の経過により所定量の穀粒が供給されると、供給ラセン7の駆動を停止する。次いで、所定時間経過したか否かの判定をし、所定時間が経過すると、供給ラセン7を再度駆動し、穀粒の供給を開始する。
【0006】
また、前記所定時間の経過中には、精米機モータ39の負荷電流値を精米機負荷電流センサ43で検出し、検出負荷電流値と精米無負荷基準値とを比較して精米作業が終了し無負荷状態にあるか否かの判定をし、無負荷状態の場合には、供給ラセン7を再度駆動する。
【0007】
【発明の効果】
この発明は、前記のように、制御部のタイマ機能及び精米機モータ39の検出負荷電流値により投入ホッパ5の供給ラセン7のON・OFF制御をするので、従来装置の玄米センサよりも損傷率の少ないセンサ類を利用できて、故障を少なくすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示すこの発明の実施例について説明する。
まず、図1乃至図3により自動籾摺精米装置の全体構成について説明する。
自動籾摺精米装置を設置する建家1は、仕切壁2で客室3と機械室4とに仕切られており、客室3の一側部には、玄米や籾を投入する投入ホッパ5を配置し、投入ホッパ5の底部には供給ラセンモータ6で駆動される供給ラセン7(供給手段)を配置している。
【0009】
前記機械室4内には、前記供給ラセン7で送られてきた穀粒を受けて揚穀する籾摺昇降機8を配置し、籾摺昇降機8で揚穀された穀粒は籾タンク9を経て籾摺機10に供給されて、籾摺ロール11,11で籾摺される。摺落米は摺落米風選部12で風選されて、風選除去された籾殻は籾殻タンク13に搬送されて貯溜され、混合米は次行程の石抜き機14に送られる構成である。
【0010】
しかして、石抜き機14に供給された混合米は石抜き選別されて、精米昇降機15を経て精米機16に供給され、精米機16で精白される。精白された白米は白米タンク17を経て客室3に取り出され、また、精米中に除去された糠は糠サイクロン18に送られ、糠ラセン19を経て機外に取り出される構成である。
次ぎに、図3により自動籾摺精米装置の操作装置について説明する。
【0011】
操作盤36のボックスには、紙幣を識別するビルバリデータ31、投入コインを識別し釣銭を自動補給するコインメック32、コイン投入口33、投入料金等を表示する料金表示部34、釣銭を返却する返却口35が設けられている。
また、操作盤36には、玄米選択スイッチ27,籾選択スイッチ28,もち選択スイッチ23,上白精白スイッチ24,標準精白スイッチ25,8分精白スイッチ26が設けられており、そのそばには操作手順書も設けられている。
【0012】
次ぎに、図4により制御部20のブロック構成について説明する。
CPU内臓の制御部20には、入力インターフェイスを経由して、自動・手動切替スイッチ21、コインメックヘの投入金額を検出するコインセンサ22、もち選択スイッチ23、上白精白スイッチ24、標準精白スイッチ25、8分精白スイッチ26、玄米選択スイッチ27、籾選択スイッチ28、前記投入ホッパ5への穀粒投入の有無を検出するロータリバルブセンサ29、精米機16の回転を検出する精米回転センサ30、精米機モータ39の負荷電流値を検出する精米機負荷電流センサ43、玄米タンク38の穀粒の有無を検出する玄米センサ42、籾摺機モータ41の負荷電流値を検出する籾摺機負荷電流センサ等が接続されている。
【0013】
また、制御部20から出力インターフェイスを経て、精米機モータ39の駆動手段、籾摺機モータ41の駆動手段、石抜き機モータの駆動手段、籾摺昇降機モータの駆動手段、供給ラセンモータ6の駆動手段、精米機16の精白度を調節する白度調節モータの駆動手段、石抜き機14の石排出シャッタ37を開閉する駆動手段、故障表示灯、籾摺・精米作業中であることを表示する販売開始表示灯、籾摺ロール11,11のロール間隙を開閉調節するロール間隙調節モータの駆動手段、もち選択を表示するもち選択ランプ、上白選択を表示する上白選択ランプ、標準精白選択を表示する標準選択ランプ、8分精白を選択する8分選択ランプ、玄米選択を表示する玄米選択ランプ、籾選択を表示する籾選択ランプ、営業中を表示する営業表示ランプ等が接続されている。
【0014】
次ぎに、玄米精白作業の自動運転のしかたを説明する。
例えば、コインメック32に100円コインを投入すると、料金表示部34に100円と表示され、籾選択スイッチ28のランプ及び玄米選択スイッチ27のランプが点灯する。次いで、利用者が玄米を投入ホッパ5に入れ、玄米選択スイッチ27を押すと、玄米選択スイッチ27,もち選択スイッチ23,上白精白スイッチ24,標準精白スイッチ25及び8分精白スイッチ26のランプが夫れ夫れ点灯する。
【0015】
次いで、利用者が玄米選択スイッチ27及び上白精白スイッチ24を押すと、両スイッチのランプが所定時間点滅した後に点灯すると、玄米精白作業状態及び上白精白状態に変更調節され、次いで、精米作業が開始される。すると、籾摺機10及び石抜き機14が運転を開始し、以後順次籾摺ロール11,11のロール間隙を玄米が通過できるように開放調節、籾摺昇降機8及び精米昇降機15の駆動、精米機16の駆動、供給ラセン7の順で駆動され、精米作業が開始される。
【0016】
しかして、投入ホッパ5の玄米が供給ラセン7で繰り出され、籾摺昇降機8,籾タンク9,籾摺機10の開放したロール間隙を通過し、石抜き機14で石抜き選別され、次いで、精米昇降機15で揚穀されて精米機17に供給されて精白され、精白後の白米は白米タンク17から取り出される。
また、所定時間後に運転時間が終了すると、まず、供給ラセン7が停止し、次いで、籾摺昇降機8及び精米昇降機15が停止し、次いで、精米機16,籾摺機10,石抜き機14が停止し、次いで、石抜き機14の石排出シャッタ37を閉状態から所定時間開調節後閉調節し、全体が停止される。
【0017】
次ぎに、籾摺精白作業の自動運転のしかたを説明する。
コインメック32に100円コインを投入すると、料金表示部34に100円と表示され、籾選択スイッチ28と玄米選択スイッチ27が点灯する。次いで、利用者が籾を投入ホッパ5に入れ、籾選択スイッチ28を押すと、籾選択スイッチ28,もち選択スイッチ23,上白精白スイッチ24,標準精白スイッチ25及び8分精白スイッチ26のランプが夫れ夫れ点灯する。
【0018】
次いで、利用者が籾選択スイッチ28及び上白精白スイッチ24を押すと、両スイッチのランプが所定時間点滅した後に点灯する。すると、籾摺機10が籾摺作業状態に、精米機16が上白精白状態に、夫れ夫れ変更調節されて、作業が開始される。
すると、籾摺機10及び石抜き機14が運転を開始し、次いで、籾摺ロール11のロール間隙初期調節設定がなされ、次いで、籾摺昇降機8及び精米昇降機15,精米機16,供給ラセン7の順で駆動され、籾摺精米作業が開始される。
【0019】
しかして、投入ホッパ5の籾が供給ラセン7で繰り出され、籾摺昇降機8,籾タンク9を経て籾摺機10に供給され、ロール間隙の初期調節設定された籾摺ロール11,11で籾摺され、次いで、石抜き機14で石抜き選別された後、精米昇降機15で精米機16に供給されて精白され、精白後の白米が白米タンク17から取り出される。
【0020】
また、所定時間後に運転時間が終了すると、供給ラセン7が停止し、次いで、籾摺昇降機8及び精米昇降機15が停止し、次いで、精米機16,籾摺機10,石抜き機14が停止し、次いで、石抜き機14の石排出シャッタ37を閉状態から所定時間開調節した後に閉調節し、運転が終了する。
次ぎに、もち米の籾摺精白作業の自動運転のしかたを説明する。
【0021】
コインメック32に100円コインを投入すると、料金表示部34に100円と表示され、籾選択スイッチ28のランプと玄米選択スイッチ27のランプが点灯する。次いで、利用者が籾(もち米)を投入ホッパ5に入れ、籾選択スイッチ28を押すと、籾選択スイッチ28,もち選択スイッチ23,上白精白スイッチ24,標準精白スイッチ25及び8分精白スイッチ26のランプが夫れ夫れ点灯する。
【0022】
次いで、利用者がもち選択スイッチ23及び上白精白スイッチ24を押すと、もち選択スイッチ23,籾選択スイッチ28及び上白精米スイッチ24のランプが所定時間点滅した後に点灯する。すると、籾摺機10は籾摺作業状態に、精米機16は上白精白状態に変更調節されて、作業が開始される。
すると、まず、石抜き機14が運転を開始し、次いで、石抜き機14の石排出シャッタ37を閉状態から開状態に所定時間切り替えた後に開調節される。次いで、籾摺機10が運転を開始し、次いで、籾摺ロール11,11のロール間隙初期調節設定がなされ、次いで、籾摺昇降機8及び精米昇降機15が運転され、次いで、供給ラセン7,精米機16の順で駆動され、籾(もち米)の籾摺精米作業が開始される。
【0023】
しかして、投入ホッパ5の籾(もち米)が供給ラセン7で繰り出され、籾摺昇降機8,籾タンク9を経て籾摺機10に供給され、ロール間隙の初期調節設定された籾摺ロール11,11で籾摺され、次いで、石抜き機14で石抜き選別された後、精米昇降機15で精米機16に供給されて精白され、精白後のもち米は白米タンク17から取り出される。
【0024】
また、所定時間後に運転時間が終了すると、まず、供給ラセン7が停止し、次いで、籾摺昇降機8及び精米昇降機15が停止し、次いで、精米機16,籾摺機10,石抜き機14が停止し、次いで、石抜き機14の石排出シャッタ37を閉状態から所定時間開調節した後に閉調節し、運転が終了する。
次ぎに、図5に示す実施例について説明する。
【0025】
この実施例は、自動精米装置において、投入ホッパ5に穀粒の有無を検出する玄米タンクセンサを設けることなく、供給ラセン7の駆動・停止制御を実行して、搬送経路での穀粒の詰まりを防止しながら、穀粒を精米機16に円滑に供給しようとするものである。
従来の自動精米装置は、精米機16の前行程に設けられている玄米タンク38に玄米センサを設ける構成とし、利用者のコインの投入,玄米の選択,精白度の選択などの作業条件設定操作が完了すると、供給ラセン7が駆動されて穀粒の取り込みを開始し、次いで、取り込まれた穀粒が玄米タンク38に所定量溜まり玄米センサがONすると、供給ラセン7の駆動を停止し、次いで、玄米センサがOFFし玄米タンク38に所定量の玄米が無くなると、再度供給ラセン7を駆動し、移送行程の穀粒の詰まりを防止しつつ、自動籾摺精米作業をする構成であつた。
【0026】
しかし、従来装置では、玄米センサが故障すると、穀粒の詰まりが生じ、トラブルが発生していた。そこで、この実施例は、前記玄米センサを省略してコストダウンを図りながら、制御部20のタイマ機能を利用すると共に、故障の少ないセンサを利用することにより、コストの低減及びトラブルの減少を図ろうとするものである。
【0027】
次に、図5のフローに基づきその制御内容を説明する。
利用者の精米作業の条件設定操作が完了すると、供給ラセン7を所定時間駆動して穀粒の取り込みを開始し、取り込み穀粒は籾摺昇降機8,籾タンク9,籾摺機10,石抜き機14,精米昇降機15,玄米タンク38を経て精米機16に移送される。次いで、所定時間経過により所定穀粒量(例えば、30kg)の供給が終了すると、供給ラセン7の駆動を停止する。次いで、所定時間経過したか否かの判定をし、所定時間経過すると、供給ラセン7を再度所定時間駆動し、穀粒の供給を開始する。
【0028】
また、駆動停止から前記所定時間が経過していない場合には、精米機モータ39の負荷電流値を精米機負荷電流センサ43で検出して、精米の行われていない無負荷基準値と比較し精米作業が終了しているか否かの判定をし、精米作業が終了していない場合には、再度前記所定時間が経過したか否かの判定を繰り返す。また、精米作業が終了している場合には、供給ラセン7を前記所定時間にわたり再度駆動する。
【0029】
しかして、制御部20のタイマ機能及び精米機モータ39の負荷電流値により供給ラセン7のON・OFF制御をするので、従来の玄米センサよりも損傷率の少ない負荷電流センサを利用しトラブルを減少させることができる。
次に、図6に基づき自動籾摺精米装置における籾摺ロール11,11のロール間隙初期調節設定について説明する。
【0030】
従来の自動籾摺精米装置は、次ぎにのように制御されていた。
運転が開始すると、自動運転か手動運転かを判定し、自動運転である場合には、次いで、故障中か否かを判定し、故障中の場合には、故障表示をし、正常な場合には、籾選択スイッチ28,玄米選択スイッチ27のランプを点灯する。
次いで、利用者からコインの投入がなされると、コインセンサ22でコイン料金を検出して投入料金を表示すると共に、コイン入力信号を制御部20に出力し、次いで、籾選択スイッチ28,玄米選択スイッチ27のランプを点滅する。
【0031】
次いで、コイン返却の有無を判定し、返却有りの場合には、籾選択スイッチ28及び玄米選択スイッチ27のランプを消灯すると共に、コインを返却口から返却し、また、コイン返却無しの場合には、籾・玄米の選択行程に移行し、籾選択スイッチ28あるいは玄米選択スイッチ27の選択の有無を判定する。
しかして、籾選択スイッチ28を選択した場合には、籾選択スイッチ28のランプを点灯し、玄米選択スイッチ27のランプを消灯し、また、玄米選択スイッチ27を選択した場合には、玄米選択スイッチ27のランプを点灯し、籾選択スイッチ28のランプを消灯する。次いで、もち選択スイッチ23及び白度選択ボタンのランプを点灯する。
【0032】
次いで、コイン返却レバー(図示省略)の操作の有無を、返却レバーセンサ(図示省略)のON・OFF信号で判定し、返却レバーがON操作されると、籾選択スイッチ28及び玄米選択スイッチ27のランプを消灯して、コインを返却する。また、返却レバーのON操作無しの場合には次行程に移行し、次いで、もち選択スイッチ23が選択されると、石抜き機14を起動すると共に、石抜きシャッタ(図示省略)を開操作し、石抜き機14に残留している前回利用者の石等の異物を機外に排出した後に閉調節し、次行程の籾摺ロール11,11のロール間隙初期調節設定に移行する。また、うるち選択スイッチ40及び白度選択スイッチが選択されると、精米機16の白度調節をし、同様に次行程に移行する。
【0033】
籾摺ロール11,11のロール間隙初期調節設定に移行すると、例えば、次ぎのようにしてロール間隙の初期調節設定がなされる。即ち、籾摺作業か否かを籾選択スイッチ28のON・OFFにより判定し、籾選択の場合には、前回作業も籾摺作業か否かを判定し、籾摺作業の場合には、籾摺作業の積算料金が籾摺ロール11,11のロール間隙初期調節設定をする基準積算料金を超えているか否かを判定し、超えている場合には、例えば、まず、籾摺ロール11,11のロール間隙を開調節して、籾摺機モータ41の負荷電流センサの検出負荷電流値が変化しなくなると、籾摺ロール11,11の非接触状態と判定して開調節を停止し、次いで、ロール間隙を閉調節して負荷電流センサが負荷電流値の増加を検出すると、籾摺ロール11,11の微接触と判定して閉調節を停止し、次いで、ロール間隙を所定時間にわたり開調節して、所定の初期ロ−ル間隙(例えば、1mm)に調節設定し、ロール間隙初期調節設定を終了する。また、前回作業が籾摺作業でない場合には、前記同様にロール間隙の初期設定調節を実行する。
【0034】
また、籾摺作業か否かを判定し、籾摺作業でない場合には、前回作業が玄米精米作業か否かを判定し、玄米精米作業の場合には、前記と同様のロール間隙の開放調節を維持し、また、玄米精米作業でない場合には、脱ぷ率下げ指令を出して、ロール間隙の開調節を所定時間実行し、ロール間隙の開放調節する。
ロール間隙の初期設定調節が終了すると、籾摺ロール11,11を起動し、石抜き機14を起動する。次いで、所定時間後に籾摺昇降機8及び精米昇降機15を起動し、次いで、精米機16の白度を調節し、次いで、籾選択か否かを判定し、籾選択でない場合には、精米機16を起動し、所定時間後に供給ラセン7を起動する。また、籾選択の場合には、所定時間後に供給ラセン7,籾摺機10,精米機16を起動する。
【0035】
次いで、供給ラセン7の駆動終了条件の判定行程に移行し、精米機モータ39の負荷電流値を検出して、精米機16が所定時間(例えば、3秒間)無負荷運転であるか否かを判定し、所定時間無負荷運転である場合には、籾摺昇降機8を停止し、次いで、所定時間後に籾摺機10,石抜き機14を停止し、次いで、所定時間後に石排出シャッタ37を開調節し、所定時間後に石排出シャッタを閉調節し、精米機16を停止して、制御を終了する構成であつた。
【0036】
このように、従来装置にあつては、籾摺利用料金が所定積算金額以上になると、籾摺作業開始時に籾摺ロール11,11のロール間隙初期調節設定がなされて、脱ぷ率の低下を防止しながら籾摺をする構成であつた。
従って、利用料金の投入等の作業条件設定操作の終了した後において、投入ホッパ5から供給ラセン7により籾の取り込みが開始される間に、籾摺ロール11,11のロール間隙初期調節設定が行われることとなり、使用開始時点でのロ−ル初期設定時間がかかりすぎ、利用者が待つ時間が長くなるという問題点があつた。
【0037】
そこで、この実施例は、ロール間隙の初期調節設定を作業終了時に行なうことにより、このような欠点を解決しようとするものである。
即ち、供給ラセン7の駆動終了条件の判定行程に移行すると、精米機モータ39の負荷電流値を精米機負荷電流センサ43で検出して、精米機16が所定時間(例えば、3秒間)無負荷運転であるか否かを判定し、所定時間無負荷運転である場合には、籾摺昇降機8を停止し、次いで、ロール間隙の初期調節設定を実行する基準籾摺積算料金に達しているか否かを判定し、基準籾摺積算料金に到達しているときには、ロール間隙の初期調節設定を実行し、また、基準籾摺積算料金に到達していないときには、前記籾摺昇降機8の停止から所定時間(例えば5秒)後に精米機16及び石抜き機14を停止し、次いで、所定時間後に石排出シャッタ37を開調節し、所定時間後に石排出シャッタ37を閉調節し、精米機16を停止して、制御を終了する。
【0038】
前記のように、作業終了時の精米機停止行程や石抜き機14の停止行程に並行して籾摺ロール11のロール間隙初期設定調節を実行するので、同一利用者が連続して籾摺作業を行なうときに、ロ−ル初期設定時間が短縮され、円滑に籾摺精米作業をすることができる。
次ぎに、図7に基づき供給ラセン7の運転制御の他の実施例について説明する。
【0039】
供給ラセン7の起動制御は利用者からコインが投入されると、例えば100円の単位料金毎に分割して所定時間毎に供給ラセン7が運転されるものであるところ、供給ラセンの運転制御がスタートして供給ラセン7が起動されると、次いで、供給ラセン7の駆動がコイン投入後における1回目の起動か否かを判定し、1回目の起動である場合には、籾摺作業か精米作業の別を例えば籾選択スイッチ28の選択の有無により判定し、籾摺作業選択のときには、例えば運転単位であるコイン100円分の単位籾摺作業時間(例えば80秒)を設定し、また、玄米投入に伴う精米作業選択のときには、同様に単位精米作業時間(例えば、80秒)を設定する。
【0040】
また、1回目の起動でない場合には、販売(運転)開始信号を出力し、投入コイン合計額から100円を差し引いた残額を表示するコイン表示信号を出力し、次いで、籾摺作業か否かを判定し、籾摺作業のときには、単位籾摺運転時間(例えば、65秒)の設定をし、また、精米作業のときには、単位精米運転時間(例えば、70秒)の設定をする(なお、コインのような制御が順次繰り返されて、投入コイン金額に相当する運転回数が終了すると、作業が終了した旨の0円の料金表示をする。)。
【0041】
次いで、精米機16の玄米タンク38に設けられている玄米センサ42のON・OFFにより玄米タンク38に所定量の玄米の溜まり具合を判定し、所定量の玄米が溜まっていない場合には、供給ラセン7を再起動し、次いで、前記単位運転時間が終了したか否かを判定し、単位運転時間が終了しているときには、投入コインの残金があるか否かを判定し、残金有りのときには、投入ホッパ5の穀粒の有無を検出するロータリバルブセンサ29がONしているか否かを判定し、ONの場合には、開始当初の供給ラセン7の運転行程に移行する。また、残金無しのとき、及び、ロータリバルブセンサ29OFFの場合には、供給ラセン7の運転を終了する。
【0042】
また、前記玄米センサ42がONし玄米タンク38に所定量の玄米が溜っている場合には、供給ラセン7を停止し、次いで、ロ−ル間隙の初期設定調節を実行する基準籾摺作業積算料金に到達しているか否かを判定し、基準籾摺作業積算料金に到達している場合には、籾摺作業か否かを判定し、籾摺作業選択の際には、前記実施例と同様に籾摺ロ−ル11・11のロ−ル間隙初期調節設定を実行し、ロ−ル間隙の初期調節設定を終了すると、玄米センサ42による玄米タンク38の貯留判定行程に移行する。また、ロ−ル間隙の初期調節設定を実行するための基準籾摺作業積算料金まで積算されていない時には、所定時間(例えば、10秒)経過後に、前記玄米センサ42のON・OFF判定行程に移行する。
【0043】
このように自動籾摺精米装置を単位時間毎に分割して運転するものにおいて、籾摺ロール11,11のロール間隙初期調節設定を実行するにあたり、単位運転時間の2回目以降において基準籾摺作業積算料金になると、籾摺ロール11,11のロール間隙の初期調節設定を実行するから、同一利用者が連続して多回数の籾摺作業を行なう場合にも、籾摺ロール11,11での脱ぷ率低下を防止して円滑な籾摺精米作業を行なうことができる。
【0044】
次ぎに、図8に示す実施例について説明する。
この実施例は、自動籾摺精米装置において、籾摺作業料金が例えば所定の金額に積算されると、籾摺ロール11,11の初期ロール間隙を調節設定するにあたり、ロール間隙の初期調節設定中には籾摺ロール11,11への穀粒供給を停止し、ロール間隙の初期調節設定を正確にしようとするものである。
【0045】
図8に基づきその制御フローを説明する。
本制御が開始されると、籾摺精米作業が基準最大利用回数以内か否かを判定し、基準最大利用回数以内の場合には、すぐに(あるいは所定時間後に)供給ラセンモータ6を駆動し、投入ホッパ5の穀粒の供給を開始し、籾摺・精米作業を実行する。
【0046】
また、基準最大利用回数を超過する場合には、籾摺作業選択か否かを判定し、籾摺作業選択のときには、籾摺ロール11,11のロール間隙初期調節設定を行なう基準籾摺積算料金に到達しているか否かを判定し、基準籾摺積算料金に到達している場合には、前記実施例と同様は方法で籾摺ロール11,11のロール間隙初期調節設定を行なう。
【0047】
しかして、ロール間隙の初期調節設定が完了すると、次いで、精米機16駆動用の精米機モータ39の負荷電流値を精米機負荷電流センサ43で検出し、基準無負荷電流値と比較して無負荷状態となつてから所定時間経過したか否かを判定し、所定時間(例えば3秒)を経過していると、供給ラセン7を起動して投入ホッパ5の穀粒供給を開始して、籾摺精米作業を開始する。
【0048】
また、所定時間経過していない場合には、前記ロール間隙初期調節設定を開始してから所定時間(例えば、5分)経過したか否かを判定し、所定時間が経過すると、前記と同様に供給ラセン7を起動して籾摺精米作業を開始し、所定時間経過していない場合には、精米機負荷電流センサ43が無負荷状態を検出後に所定時間経過したか否かの判定行程に移行する。
【0049】
このように制御することにより、一人の利用者が大量の籾摺精米作業を連続して行なうときにも、籾摺ロール11,11の脱ぷ率低下を防止して適正脱ぷ率で籾摺作業をすることができる。
次ぎに、図9に基づき、自動籾摺精米装置において、籾摺作業料金が所定金額に積算されると、籾摺ロール11,11の初期ロール間隙を調節設定する他の実施例について説明する。
【0050】
本制御が開始されると、籾摺・精米作業が基準最大利用回数以内か否かを判定し、基準最大利用回数以内の場合には、すぐに(あるいは所定時間後に)供給ラセンモータ6を駆動し、投入ホッパ5の穀粒供給を開始し、籾摺・精米作業を実行する。
また、基準最大利用回数を超過する場合には、籾摺作業選択か否かを判定し、籾摺作業選択のときには、籾摺ロール11,11のロール間隙初期調節設定を実行する基準籾摺積算料金に到達しているか否かを判定し、基準籾摺積算料金に達している場合には、籾摺昇降機8を停止し、次いで、籾摺ロール11,11駆動用の籾摺機モータ41の負荷電流値を籾摺機負荷電流センサで検出し、基準籾摺機無負荷電流値と比較して無負荷状態であるか否かを判定し、籾摺機モータ41が無負荷状態にあるときには、前記実施例と同様な方法で籾摺ロール11,11のロール間隙初期調節設定を行なう。
【0051】
しかして、ロール間隙の初期調節設定が完了すると、次いで、精米機16駆動用の精米機モータ39の負荷電流値を精米機負荷電流センサ43で検出して、精米機16が無負荷状態となつて所定時間経過したか否かを判定し、所定時間(例えば3秒)を経過していると、籾摺昇降機8を起動し、次いで、供給ラセン7を起動して投入ホッパ5の穀粒供給を開始して、籾摺精米作業を開始する。
【0052】
また、精米機モータ39の精米機負荷電流センサ43が無負荷状態を検出してから所定時間経過していない場合には、前記ロール間隙初期調節設定を開始してから所定時間(例えば、5分)経過したか否か(あるいは、ロール間隙初期調節設定完了から所定時間経過したか否か)を判定し、所定時間が経過すると、前記と同様に籾摺昇降機8を駆動し、次いで、供給ラセン7を起動して籾摺精米作業を開始する。
【0053】
このように制御することにより、一人の利用者が大量の籾摺精米作業を連続して行なうときにも、籾摺ロール11,11の脱ぷ率低下を防止して適正脱ぷ率で籾摺作業をすることができ、また、籾摺ロール11,11のロール間隙初期調節設定中に投入ホッパ5内の穀粒や籾摺昇降機8の残留穀粒が籾摺ロール11,11に供給されるのを防止し、籾摺ロール11,11のロール間隙初期調節設定を正確に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動籾摺精米装置のフロー図
【図2】平面図
【図3】操作盤の正面図
【図4】ブロック図
【図5】フローチャート
【図6】フローチャート
【図7】フローチャート
【図8】フローチャート
【図9】フローチャート
【符号の説明】
1…建屋、2…仕切壁、3…客室、4…機械室、5…投入ホッパ、
6…供給ラセンモータ、7…供給ラセン、8…籾摺昇降機、
9…籾タンク、10…籾摺機、11…籾摺ロール、12…摺落米風選部、13…籾殻タンク、14…石抜き機、15…精米昇降機、16…精米機、17…白米タンク、18…糠サイクロン、19…糠ラセン、
20…制御部、21…自動・手動切替スイッチ、22…コインセンサ、
23…もち選択スイッチ、24…上白精白スイッチ、
25…標準精白スイッチ、26…8分精白スイッチ、
27…玄米選択スイッチ、28…籾選択スイッチ、
29…ロータリバルブセンサ、30…精米回転センサ、
31…ビルバリデータ、32…コインメック、33…コイン投入口、
34…料金表示部、35…返却口、36…操作盤、
37…石排出シャッタ、38…玄米タンク、39…精米機モータ、
40…うるち選択スイッチ、41…籾摺機モータ、42…玄米センサ、
43…精米機負荷電流センサ。
【発明の属する技術分野】
この発明は、投入ホッパ内の穀粒を精米機に円滑に供給する精米装置の駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来の自動精米装置は、精米機の前行程にある玄米タンクに玄米センサを設け、利用者のコインの投入,精白度の選択などの作業条件設定操作が完了すると、投入ホッパの供給ラセンが駆動されて穀粒の取り込みを開始し、次いで、取り込まれた穀粒が玄米タンクに所定量溜まり玄米センサがONすると、供給ラセンの駆動を停止し、次いで、玄米センサがOFFし玄米タンクの玄米が所定量以下になると、再度供給ラセンを駆動し、移送行程での穀粒の詰まりを防止しつつ、精米作業をする構成であつた。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】
しかし、このような従来装置では、玄米センサが比較的故障し易く、故障すると穀粒の詰まりが生じ、トラブルが発生していた。そこで、この発明は、前記玄米センサを省略してコストダウンを図りながら、制御部のタイマ機能及び精米機モータの検出負荷電流値から穀粒の送り制御をすることにより、コストの低減及びトラブルの減少を図ろうとするものである。
【0004】
【問題を解決するための手段】
このような技術的課題を解決するためのこの発明の技術手段は、投入ホッパ5に投入された穀粒を精米機16に送り精米する精米装置において、精米装置の運転開始に伴い所定時間にわたり投入ホッパ5の供給手段を駆動する供給手段駆動手段と、前記供給手段駆動手段における所定時間駆動された停止後に再度供給手段を所定時間駆動する供給手段再駆動手段と、前記供給手段駆動手段の駆動停止後における前記所定の停止時間経過中に前記精米機16駆動用の精米機モータ39の検出負荷電流値が精米機16の無負荷電流値を検出したときには前記供給手段再駆動手段よりも先行して前記投入ホッパ5の供給手段を駆動する供給手段先行駆動手段と、からなる精米装置の駆動装置の構成とした。
【0005】
【作用】
利用者が投入ホッパ5に穀粒を投入し精米装置の運転を開始すると、供給ラセン7が駆動されて投入ホッパ5の穀粒が取り込まれ、精米機16への供給が開始され、所定時間の経過により所定量の穀粒が供給されると、供給ラセン7の駆動を停止する。次いで、所定時間経過したか否かの判定をし、所定時間が経過すると、供給ラセン7を再度駆動し、穀粒の供給を開始する。
【0006】
また、前記所定時間の経過中には、精米機モータ39の負荷電流値を精米機負荷電流センサ43で検出し、検出負荷電流値と精米無負荷基準値とを比較して精米作業が終了し無負荷状態にあるか否かの判定をし、無負荷状態の場合には、供給ラセン7を再度駆動する。
【0007】
【発明の効果】
この発明は、前記のように、制御部のタイマ機能及び精米機モータ39の検出負荷電流値により投入ホッパ5の供給ラセン7のON・OFF制御をするので、従来装置の玄米センサよりも損傷率の少ないセンサ類を利用できて、故障を少なくすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示すこの発明の実施例について説明する。
まず、図1乃至図3により自動籾摺精米装置の全体構成について説明する。
自動籾摺精米装置を設置する建家1は、仕切壁2で客室3と機械室4とに仕切られており、客室3の一側部には、玄米や籾を投入する投入ホッパ5を配置し、投入ホッパ5の底部には供給ラセンモータ6で駆動される供給ラセン7(供給手段)を配置している。
【0009】
前記機械室4内には、前記供給ラセン7で送られてきた穀粒を受けて揚穀する籾摺昇降機8を配置し、籾摺昇降機8で揚穀された穀粒は籾タンク9を経て籾摺機10に供給されて、籾摺ロール11,11で籾摺される。摺落米は摺落米風選部12で風選されて、風選除去された籾殻は籾殻タンク13に搬送されて貯溜され、混合米は次行程の石抜き機14に送られる構成である。
【0010】
しかして、石抜き機14に供給された混合米は石抜き選別されて、精米昇降機15を経て精米機16に供給され、精米機16で精白される。精白された白米は白米タンク17を経て客室3に取り出され、また、精米中に除去された糠は糠サイクロン18に送られ、糠ラセン19を経て機外に取り出される構成である。
次ぎに、図3により自動籾摺精米装置の操作装置について説明する。
【0011】
操作盤36のボックスには、紙幣を識別するビルバリデータ31、投入コインを識別し釣銭を自動補給するコインメック32、コイン投入口33、投入料金等を表示する料金表示部34、釣銭を返却する返却口35が設けられている。
また、操作盤36には、玄米選択スイッチ27,籾選択スイッチ28,もち選択スイッチ23,上白精白スイッチ24,標準精白スイッチ25,8分精白スイッチ26が設けられており、そのそばには操作手順書も設けられている。
【0012】
次ぎに、図4により制御部20のブロック構成について説明する。
CPU内臓の制御部20には、入力インターフェイスを経由して、自動・手動切替スイッチ21、コインメックヘの投入金額を検出するコインセンサ22、もち選択スイッチ23、上白精白スイッチ24、標準精白スイッチ25、8分精白スイッチ26、玄米選択スイッチ27、籾選択スイッチ28、前記投入ホッパ5への穀粒投入の有無を検出するロータリバルブセンサ29、精米機16の回転を検出する精米回転センサ30、精米機モータ39の負荷電流値を検出する精米機負荷電流センサ43、玄米タンク38の穀粒の有無を検出する玄米センサ42、籾摺機モータ41の負荷電流値を検出する籾摺機負荷電流センサ等が接続されている。
【0013】
また、制御部20から出力インターフェイスを経て、精米機モータ39の駆動手段、籾摺機モータ41の駆動手段、石抜き機モータの駆動手段、籾摺昇降機モータの駆動手段、供給ラセンモータ6の駆動手段、精米機16の精白度を調節する白度調節モータの駆動手段、石抜き機14の石排出シャッタ37を開閉する駆動手段、故障表示灯、籾摺・精米作業中であることを表示する販売開始表示灯、籾摺ロール11,11のロール間隙を開閉調節するロール間隙調節モータの駆動手段、もち選択を表示するもち選択ランプ、上白選択を表示する上白選択ランプ、標準精白選択を表示する標準選択ランプ、8分精白を選択する8分選択ランプ、玄米選択を表示する玄米選択ランプ、籾選択を表示する籾選択ランプ、営業中を表示する営業表示ランプ等が接続されている。
【0014】
次ぎに、玄米精白作業の自動運転のしかたを説明する。
例えば、コインメック32に100円コインを投入すると、料金表示部34に100円と表示され、籾選択スイッチ28のランプ及び玄米選択スイッチ27のランプが点灯する。次いで、利用者が玄米を投入ホッパ5に入れ、玄米選択スイッチ27を押すと、玄米選択スイッチ27,もち選択スイッチ23,上白精白スイッチ24,標準精白スイッチ25及び8分精白スイッチ26のランプが夫れ夫れ点灯する。
【0015】
次いで、利用者が玄米選択スイッチ27及び上白精白スイッチ24を押すと、両スイッチのランプが所定時間点滅した後に点灯すると、玄米精白作業状態及び上白精白状態に変更調節され、次いで、精米作業が開始される。すると、籾摺機10及び石抜き機14が運転を開始し、以後順次籾摺ロール11,11のロール間隙を玄米が通過できるように開放調節、籾摺昇降機8及び精米昇降機15の駆動、精米機16の駆動、供給ラセン7の順で駆動され、精米作業が開始される。
【0016】
しかして、投入ホッパ5の玄米が供給ラセン7で繰り出され、籾摺昇降機8,籾タンク9,籾摺機10の開放したロール間隙を通過し、石抜き機14で石抜き選別され、次いで、精米昇降機15で揚穀されて精米機17に供給されて精白され、精白後の白米は白米タンク17から取り出される。
また、所定時間後に運転時間が終了すると、まず、供給ラセン7が停止し、次いで、籾摺昇降機8及び精米昇降機15が停止し、次いで、精米機16,籾摺機10,石抜き機14が停止し、次いで、石抜き機14の石排出シャッタ37を閉状態から所定時間開調節後閉調節し、全体が停止される。
【0017】
次ぎに、籾摺精白作業の自動運転のしかたを説明する。
コインメック32に100円コインを投入すると、料金表示部34に100円と表示され、籾選択スイッチ28と玄米選択スイッチ27が点灯する。次いで、利用者が籾を投入ホッパ5に入れ、籾選択スイッチ28を押すと、籾選択スイッチ28,もち選択スイッチ23,上白精白スイッチ24,標準精白スイッチ25及び8分精白スイッチ26のランプが夫れ夫れ点灯する。
【0018】
次いで、利用者が籾選択スイッチ28及び上白精白スイッチ24を押すと、両スイッチのランプが所定時間点滅した後に点灯する。すると、籾摺機10が籾摺作業状態に、精米機16が上白精白状態に、夫れ夫れ変更調節されて、作業が開始される。
すると、籾摺機10及び石抜き機14が運転を開始し、次いで、籾摺ロール11のロール間隙初期調節設定がなされ、次いで、籾摺昇降機8及び精米昇降機15,精米機16,供給ラセン7の順で駆動され、籾摺精米作業が開始される。
【0019】
しかして、投入ホッパ5の籾が供給ラセン7で繰り出され、籾摺昇降機8,籾タンク9を経て籾摺機10に供給され、ロール間隙の初期調節設定された籾摺ロール11,11で籾摺され、次いで、石抜き機14で石抜き選別された後、精米昇降機15で精米機16に供給されて精白され、精白後の白米が白米タンク17から取り出される。
【0020】
また、所定時間後に運転時間が終了すると、供給ラセン7が停止し、次いで、籾摺昇降機8及び精米昇降機15が停止し、次いで、精米機16,籾摺機10,石抜き機14が停止し、次いで、石抜き機14の石排出シャッタ37を閉状態から所定時間開調節した後に閉調節し、運転が終了する。
次ぎに、もち米の籾摺精白作業の自動運転のしかたを説明する。
【0021】
コインメック32に100円コインを投入すると、料金表示部34に100円と表示され、籾選択スイッチ28のランプと玄米選択スイッチ27のランプが点灯する。次いで、利用者が籾(もち米)を投入ホッパ5に入れ、籾選択スイッチ28を押すと、籾選択スイッチ28,もち選択スイッチ23,上白精白スイッチ24,標準精白スイッチ25及び8分精白スイッチ26のランプが夫れ夫れ点灯する。
【0022】
次いで、利用者がもち選択スイッチ23及び上白精白スイッチ24を押すと、もち選択スイッチ23,籾選択スイッチ28及び上白精米スイッチ24のランプが所定時間点滅した後に点灯する。すると、籾摺機10は籾摺作業状態に、精米機16は上白精白状態に変更調節されて、作業が開始される。
すると、まず、石抜き機14が運転を開始し、次いで、石抜き機14の石排出シャッタ37を閉状態から開状態に所定時間切り替えた後に開調節される。次いで、籾摺機10が運転を開始し、次いで、籾摺ロール11,11のロール間隙初期調節設定がなされ、次いで、籾摺昇降機8及び精米昇降機15が運転され、次いで、供給ラセン7,精米機16の順で駆動され、籾(もち米)の籾摺精米作業が開始される。
【0023】
しかして、投入ホッパ5の籾(もち米)が供給ラセン7で繰り出され、籾摺昇降機8,籾タンク9を経て籾摺機10に供給され、ロール間隙の初期調節設定された籾摺ロール11,11で籾摺され、次いで、石抜き機14で石抜き選別された後、精米昇降機15で精米機16に供給されて精白され、精白後のもち米は白米タンク17から取り出される。
【0024】
また、所定時間後に運転時間が終了すると、まず、供給ラセン7が停止し、次いで、籾摺昇降機8及び精米昇降機15が停止し、次いで、精米機16,籾摺機10,石抜き機14が停止し、次いで、石抜き機14の石排出シャッタ37を閉状態から所定時間開調節した後に閉調節し、運転が終了する。
次ぎに、図5に示す実施例について説明する。
【0025】
この実施例は、自動精米装置において、投入ホッパ5に穀粒の有無を検出する玄米タンクセンサを設けることなく、供給ラセン7の駆動・停止制御を実行して、搬送経路での穀粒の詰まりを防止しながら、穀粒を精米機16に円滑に供給しようとするものである。
従来の自動精米装置は、精米機16の前行程に設けられている玄米タンク38に玄米センサを設ける構成とし、利用者のコインの投入,玄米の選択,精白度の選択などの作業条件設定操作が完了すると、供給ラセン7が駆動されて穀粒の取り込みを開始し、次いで、取り込まれた穀粒が玄米タンク38に所定量溜まり玄米センサがONすると、供給ラセン7の駆動を停止し、次いで、玄米センサがOFFし玄米タンク38に所定量の玄米が無くなると、再度供給ラセン7を駆動し、移送行程の穀粒の詰まりを防止しつつ、自動籾摺精米作業をする構成であつた。
【0026】
しかし、従来装置では、玄米センサが故障すると、穀粒の詰まりが生じ、トラブルが発生していた。そこで、この実施例は、前記玄米センサを省略してコストダウンを図りながら、制御部20のタイマ機能を利用すると共に、故障の少ないセンサを利用することにより、コストの低減及びトラブルの減少を図ろうとするものである。
【0027】
次に、図5のフローに基づきその制御内容を説明する。
利用者の精米作業の条件設定操作が完了すると、供給ラセン7を所定時間駆動して穀粒の取り込みを開始し、取り込み穀粒は籾摺昇降機8,籾タンク9,籾摺機10,石抜き機14,精米昇降機15,玄米タンク38を経て精米機16に移送される。次いで、所定時間経過により所定穀粒量(例えば、30kg)の供給が終了すると、供給ラセン7の駆動を停止する。次いで、所定時間経過したか否かの判定をし、所定時間経過すると、供給ラセン7を再度所定時間駆動し、穀粒の供給を開始する。
【0028】
また、駆動停止から前記所定時間が経過していない場合には、精米機モータ39の負荷電流値を精米機負荷電流センサ43で検出して、精米の行われていない無負荷基準値と比較し精米作業が終了しているか否かの判定をし、精米作業が終了していない場合には、再度前記所定時間が経過したか否かの判定を繰り返す。また、精米作業が終了している場合には、供給ラセン7を前記所定時間にわたり再度駆動する。
【0029】
しかして、制御部20のタイマ機能及び精米機モータ39の負荷電流値により供給ラセン7のON・OFF制御をするので、従来の玄米センサよりも損傷率の少ない負荷電流センサを利用しトラブルを減少させることができる。
次に、図6に基づき自動籾摺精米装置における籾摺ロール11,11のロール間隙初期調節設定について説明する。
【0030】
従来の自動籾摺精米装置は、次ぎにのように制御されていた。
運転が開始すると、自動運転か手動運転かを判定し、自動運転である場合には、次いで、故障中か否かを判定し、故障中の場合には、故障表示をし、正常な場合には、籾選択スイッチ28,玄米選択スイッチ27のランプを点灯する。
次いで、利用者からコインの投入がなされると、コインセンサ22でコイン料金を検出して投入料金を表示すると共に、コイン入力信号を制御部20に出力し、次いで、籾選択スイッチ28,玄米選択スイッチ27のランプを点滅する。
【0031】
次いで、コイン返却の有無を判定し、返却有りの場合には、籾選択スイッチ28及び玄米選択スイッチ27のランプを消灯すると共に、コインを返却口から返却し、また、コイン返却無しの場合には、籾・玄米の選択行程に移行し、籾選択スイッチ28あるいは玄米選択スイッチ27の選択の有無を判定する。
しかして、籾選択スイッチ28を選択した場合には、籾選択スイッチ28のランプを点灯し、玄米選択スイッチ27のランプを消灯し、また、玄米選択スイッチ27を選択した場合には、玄米選択スイッチ27のランプを点灯し、籾選択スイッチ28のランプを消灯する。次いで、もち選択スイッチ23及び白度選択ボタンのランプを点灯する。
【0032】
次いで、コイン返却レバー(図示省略)の操作の有無を、返却レバーセンサ(図示省略)のON・OFF信号で判定し、返却レバーがON操作されると、籾選択スイッチ28及び玄米選択スイッチ27のランプを消灯して、コインを返却する。また、返却レバーのON操作無しの場合には次行程に移行し、次いで、もち選択スイッチ23が選択されると、石抜き機14を起動すると共に、石抜きシャッタ(図示省略)を開操作し、石抜き機14に残留している前回利用者の石等の異物を機外に排出した後に閉調節し、次行程の籾摺ロール11,11のロール間隙初期調節設定に移行する。また、うるち選択スイッチ40及び白度選択スイッチが選択されると、精米機16の白度調節をし、同様に次行程に移行する。
【0033】
籾摺ロール11,11のロール間隙初期調節設定に移行すると、例えば、次ぎのようにしてロール間隙の初期調節設定がなされる。即ち、籾摺作業か否かを籾選択スイッチ28のON・OFFにより判定し、籾選択の場合には、前回作業も籾摺作業か否かを判定し、籾摺作業の場合には、籾摺作業の積算料金が籾摺ロール11,11のロール間隙初期調節設定をする基準積算料金を超えているか否かを判定し、超えている場合には、例えば、まず、籾摺ロール11,11のロール間隙を開調節して、籾摺機モータ41の負荷電流センサの検出負荷電流値が変化しなくなると、籾摺ロール11,11の非接触状態と判定して開調節を停止し、次いで、ロール間隙を閉調節して負荷電流センサが負荷電流値の増加を検出すると、籾摺ロール11,11の微接触と判定して閉調節を停止し、次いで、ロール間隙を所定時間にわたり開調節して、所定の初期ロ−ル間隙(例えば、1mm)に調節設定し、ロール間隙初期調節設定を終了する。また、前回作業が籾摺作業でない場合には、前記同様にロール間隙の初期設定調節を実行する。
【0034】
また、籾摺作業か否かを判定し、籾摺作業でない場合には、前回作業が玄米精米作業か否かを判定し、玄米精米作業の場合には、前記と同様のロール間隙の開放調節を維持し、また、玄米精米作業でない場合には、脱ぷ率下げ指令を出して、ロール間隙の開調節を所定時間実行し、ロール間隙の開放調節する。
ロール間隙の初期設定調節が終了すると、籾摺ロール11,11を起動し、石抜き機14を起動する。次いで、所定時間後に籾摺昇降機8及び精米昇降機15を起動し、次いで、精米機16の白度を調節し、次いで、籾選択か否かを判定し、籾選択でない場合には、精米機16を起動し、所定時間後に供給ラセン7を起動する。また、籾選択の場合には、所定時間後に供給ラセン7,籾摺機10,精米機16を起動する。
【0035】
次いで、供給ラセン7の駆動終了条件の判定行程に移行し、精米機モータ39の負荷電流値を検出して、精米機16が所定時間(例えば、3秒間)無負荷運転であるか否かを判定し、所定時間無負荷運転である場合には、籾摺昇降機8を停止し、次いで、所定時間後に籾摺機10,石抜き機14を停止し、次いで、所定時間後に石排出シャッタ37を開調節し、所定時間後に石排出シャッタを閉調節し、精米機16を停止して、制御を終了する構成であつた。
【0036】
このように、従来装置にあつては、籾摺利用料金が所定積算金額以上になると、籾摺作業開始時に籾摺ロール11,11のロール間隙初期調節設定がなされて、脱ぷ率の低下を防止しながら籾摺をする構成であつた。
従って、利用料金の投入等の作業条件設定操作の終了した後において、投入ホッパ5から供給ラセン7により籾の取り込みが開始される間に、籾摺ロール11,11のロール間隙初期調節設定が行われることとなり、使用開始時点でのロ−ル初期設定時間がかかりすぎ、利用者が待つ時間が長くなるという問題点があつた。
【0037】
そこで、この実施例は、ロール間隙の初期調節設定を作業終了時に行なうことにより、このような欠点を解決しようとするものである。
即ち、供給ラセン7の駆動終了条件の判定行程に移行すると、精米機モータ39の負荷電流値を精米機負荷電流センサ43で検出して、精米機16が所定時間(例えば、3秒間)無負荷運転であるか否かを判定し、所定時間無負荷運転である場合には、籾摺昇降機8を停止し、次いで、ロール間隙の初期調節設定を実行する基準籾摺積算料金に達しているか否かを判定し、基準籾摺積算料金に到達しているときには、ロール間隙の初期調節設定を実行し、また、基準籾摺積算料金に到達していないときには、前記籾摺昇降機8の停止から所定時間(例えば5秒)後に精米機16及び石抜き機14を停止し、次いで、所定時間後に石排出シャッタ37を開調節し、所定時間後に石排出シャッタ37を閉調節し、精米機16を停止して、制御を終了する。
【0038】
前記のように、作業終了時の精米機停止行程や石抜き機14の停止行程に並行して籾摺ロール11のロール間隙初期設定調節を実行するので、同一利用者が連続して籾摺作業を行なうときに、ロ−ル初期設定時間が短縮され、円滑に籾摺精米作業をすることができる。
次ぎに、図7に基づき供給ラセン7の運転制御の他の実施例について説明する。
【0039】
供給ラセン7の起動制御は利用者からコインが投入されると、例えば100円の単位料金毎に分割して所定時間毎に供給ラセン7が運転されるものであるところ、供給ラセンの運転制御がスタートして供給ラセン7が起動されると、次いで、供給ラセン7の駆動がコイン投入後における1回目の起動か否かを判定し、1回目の起動である場合には、籾摺作業か精米作業の別を例えば籾選択スイッチ28の選択の有無により判定し、籾摺作業選択のときには、例えば運転単位であるコイン100円分の単位籾摺作業時間(例えば80秒)を設定し、また、玄米投入に伴う精米作業選択のときには、同様に単位精米作業時間(例えば、80秒)を設定する。
【0040】
また、1回目の起動でない場合には、販売(運転)開始信号を出力し、投入コイン合計額から100円を差し引いた残額を表示するコイン表示信号を出力し、次いで、籾摺作業か否かを判定し、籾摺作業のときには、単位籾摺運転時間(例えば、65秒)の設定をし、また、精米作業のときには、単位精米運転時間(例えば、70秒)の設定をする(なお、コインのような制御が順次繰り返されて、投入コイン金額に相当する運転回数が終了すると、作業が終了した旨の0円の料金表示をする。)。
【0041】
次いで、精米機16の玄米タンク38に設けられている玄米センサ42のON・OFFにより玄米タンク38に所定量の玄米の溜まり具合を判定し、所定量の玄米が溜まっていない場合には、供給ラセン7を再起動し、次いで、前記単位運転時間が終了したか否かを判定し、単位運転時間が終了しているときには、投入コインの残金があるか否かを判定し、残金有りのときには、投入ホッパ5の穀粒の有無を検出するロータリバルブセンサ29がONしているか否かを判定し、ONの場合には、開始当初の供給ラセン7の運転行程に移行する。また、残金無しのとき、及び、ロータリバルブセンサ29OFFの場合には、供給ラセン7の運転を終了する。
【0042】
また、前記玄米センサ42がONし玄米タンク38に所定量の玄米が溜っている場合には、供給ラセン7を停止し、次いで、ロ−ル間隙の初期設定調節を実行する基準籾摺作業積算料金に到達しているか否かを判定し、基準籾摺作業積算料金に到達している場合には、籾摺作業か否かを判定し、籾摺作業選択の際には、前記実施例と同様に籾摺ロ−ル11・11のロ−ル間隙初期調節設定を実行し、ロ−ル間隙の初期調節設定を終了すると、玄米センサ42による玄米タンク38の貯留判定行程に移行する。また、ロ−ル間隙の初期調節設定を実行するための基準籾摺作業積算料金まで積算されていない時には、所定時間(例えば、10秒)経過後に、前記玄米センサ42のON・OFF判定行程に移行する。
【0043】
このように自動籾摺精米装置を単位時間毎に分割して運転するものにおいて、籾摺ロール11,11のロール間隙初期調節設定を実行するにあたり、単位運転時間の2回目以降において基準籾摺作業積算料金になると、籾摺ロール11,11のロール間隙の初期調節設定を実行するから、同一利用者が連続して多回数の籾摺作業を行なう場合にも、籾摺ロール11,11での脱ぷ率低下を防止して円滑な籾摺精米作業を行なうことができる。
【0044】
次ぎに、図8に示す実施例について説明する。
この実施例は、自動籾摺精米装置において、籾摺作業料金が例えば所定の金額に積算されると、籾摺ロール11,11の初期ロール間隙を調節設定するにあたり、ロール間隙の初期調節設定中には籾摺ロール11,11への穀粒供給を停止し、ロール間隙の初期調節設定を正確にしようとするものである。
【0045】
図8に基づきその制御フローを説明する。
本制御が開始されると、籾摺精米作業が基準最大利用回数以内か否かを判定し、基準最大利用回数以内の場合には、すぐに(あるいは所定時間後に)供給ラセンモータ6を駆動し、投入ホッパ5の穀粒の供給を開始し、籾摺・精米作業を実行する。
【0046】
また、基準最大利用回数を超過する場合には、籾摺作業選択か否かを判定し、籾摺作業選択のときには、籾摺ロール11,11のロール間隙初期調節設定を行なう基準籾摺積算料金に到達しているか否かを判定し、基準籾摺積算料金に到達している場合には、前記実施例と同様は方法で籾摺ロール11,11のロール間隙初期調節設定を行なう。
【0047】
しかして、ロール間隙の初期調節設定が完了すると、次いで、精米機16駆動用の精米機モータ39の負荷電流値を精米機負荷電流センサ43で検出し、基準無負荷電流値と比較して無負荷状態となつてから所定時間経過したか否かを判定し、所定時間(例えば3秒)を経過していると、供給ラセン7を起動して投入ホッパ5の穀粒供給を開始して、籾摺精米作業を開始する。
【0048】
また、所定時間経過していない場合には、前記ロール間隙初期調節設定を開始してから所定時間(例えば、5分)経過したか否かを判定し、所定時間が経過すると、前記と同様に供給ラセン7を起動して籾摺精米作業を開始し、所定時間経過していない場合には、精米機負荷電流センサ43が無負荷状態を検出後に所定時間経過したか否かの判定行程に移行する。
【0049】
このように制御することにより、一人の利用者が大量の籾摺精米作業を連続して行なうときにも、籾摺ロール11,11の脱ぷ率低下を防止して適正脱ぷ率で籾摺作業をすることができる。
次ぎに、図9に基づき、自動籾摺精米装置において、籾摺作業料金が所定金額に積算されると、籾摺ロール11,11の初期ロール間隙を調節設定する他の実施例について説明する。
【0050】
本制御が開始されると、籾摺・精米作業が基準最大利用回数以内か否かを判定し、基準最大利用回数以内の場合には、すぐに(あるいは所定時間後に)供給ラセンモータ6を駆動し、投入ホッパ5の穀粒供給を開始し、籾摺・精米作業を実行する。
また、基準最大利用回数を超過する場合には、籾摺作業選択か否かを判定し、籾摺作業選択のときには、籾摺ロール11,11のロール間隙初期調節設定を実行する基準籾摺積算料金に到達しているか否かを判定し、基準籾摺積算料金に達している場合には、籾摺昇降機8を停止し、次いで、籾摺ロール11,11駆動用の籾摺機モータ41の負荷電流値を籾摺機負荷電流センサで検出し、基準籾摺機無負荷電流値と比較して無負荷状態であるか否かを判定し、籾摺機モータ41が無負荷状態にあるときには、前記実施例と同様な方法で籾摺ロール11,11のロール間隙初期調節設定を行なう。
【0051】
しかして、ロール間隙の初期調節設定が完了すると、次いで、精米機16駆動用の精米機モータ39の負荷電流値を精米機負荷電流センサ43で検出して、精米機16が無負荷状態となつて所定時間経過したか否かを判定し、所定時間(例えば3秒)を経過していると、籾摺昇降機8を起動し、次いで、供給ラセン7を起動して投入ホッパ5の穀粒供給を開始して、籾摺精米作業を開始する。
【0052】
また、精米機モータ39の精米機負荷電流センサ43が無負荷状態を検出してから所定時間経過していない場合には、前記ロール間隙初期調節設定を開始してから所定時間(例えば、5分)経過したか否か(あるいは、ロール間隙初期調節設定完了から所定時間経過したか否か)を判定し、所定時間が経過すると、前記と同様に籾摺昇降機8を駆動し、次いで、供給ラセン7を起動して籾摺精米作業を開始する。
【0053】
このように制御することにより、一人の利用者が大量の籾摺精米作業を連続して行なうときにも、籾摺ロール11,11の脱ぷ率低下を防止して適正脱ぷ率で籾摺作業をすることができ、また、籾摺ロール11,11のロール間隙初期調節設定中に投入ホッパ5内の穀粒や籾摺昇降機8の残留穀粒が籾摺ロール11,11に供給されるのを防止し、籾摺ロール11,11のロール間隙初期調節設定を正確に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動籾摺精米装置のフロー図
【図2】平面図
【図3】操作盤の正面図
【図4】ブロック図
【図5】フローチャート
【図6】フローチャート
【図7】フローチャート
【図8】フローチャート
【図9】フローチャート
【符号の説明】
1…建屋、2…仕切壁、3…客室、4…機械室、5…投入ホッパ、
6…供給ラセンモータ、7…供給ラセン、8…籾摺昇降機、
9…籾タンク、10…籾摺機、11…籾摺ロール、12…摺落米風選部、13…籾殻タンク、14…石抜き機、15…精米昇降機、16…精米機、17…白米タンク、18…糠サイクロン、19…糠ラセン、
20…制御部、21…自動・手動切替スイッチ、22…コインセンサ、
23…もち選択スイッチ、24…上白精白スイッチ、
25…標準精白スイッチ、26…8分精白スイッチ、
27…玄米選択スイッチ、28…籾選択スイッチ、
29…ロータリバルブセンサ、30…精米回転センサ、
31…ビルバリデータ、32…コインメック、33…コイン投入口、
34…料金表示部、35…返却口、36…操作盤、
37…石排出シャッタ、38…玄米タンク、39…精米機モータ、
40…うるち選択スイッチ、41…籾摺機モータ、42…玄米センサ、
43…精米機負荷電流センサ。
Claims (1)
- 投入ホッパ5に投入された穀粒を精米機16に送り精米する精米装置において、精米装置の運転開始に伴い所定時間にわたり投入ホッパ5の供給手段を駆動する供給手段駆動手段と、前記供給手段駆動手段における所定時間駆動された停止後に再度供給手段を所定時間駆動する供給手段再駆動手段と、前記供給手段駆動手段の駆動停止後における前記所定の停止時間経過中に前記精米機16駆動用の精米機モータ39の検出負荷電流値が精米機16の無負荷電流値を検出したときには前記供給手段再駆動手段よりも先行して前記投入ホッパ5の供給手段を駆動する供給手段先行駆動手段と、からなる精米装置の駆動装置。
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