JP2746085B2 - 籾摺選別機の制御装置 - Google Patents

籾摺選別機の制御装置

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JP2746085B2
JP2746085B2 JP5293628A JP29362893A JP2746085B2 JP 2746085 B2 JP2746085 B2 JP 2746085B2 JP 5293628 A JP5293628 A JP 5293628A JP 29362893 A JP29362893 A JP 29362893A JP 2746085 B2 JP2746085 B2 JP 2746085B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】この発明は、籾摺選別機の制
御装置に関するものである。更に詳しくは、脱ぷロ−ル
のロ−ル間隙制御装置に関するものである。
【従来の技術】脱ぷロ−ル駆動用モ−タの負荷電流値を
検出し、検出負荷電流値を制御基準値に復帰させるよう
に、一対の脱ぷロールの間隙を自動的に調節しながら籾
摺作業し、また、脱ぷロ−ルへの籾供給量を自動的に調
節しながら籾摺作業をする籾摺選別機において、籾摺選
別機の駆動用モ−タが過負荷になると、駆動を停止する
ものがある。
【発明が解決しようとする課題】このような従来装置に
あつては、モ−タの重負荷及び軽負荷の何れの場合に
も、モ−タを停止する構成であるので、度々籾摺作業が
中断するという問題点があった。そこで、この発明は、
脱ぷロ−ル駆動用モ−タの重負荷と軽負荷とを判別し
て、軽負荷の場合には、脱ぷロ−ルへの籾の供給量を減
少側に調節し、しかも 作業初期に調節設定した籾供給量
よりも減少側への調節を禁止して、脱ぷロ−ルで所定籾
摺量を確保し安定的な籾摺選別作業を継続しながら、駆
動用モ−タを適正負荷に復帰させようとするものであ
る。
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
従来技術のもつ問題点を解決するために、次の技術的手
段を講じた。即ち、この発明は、籾摺選別機あるいは脱
ぷロ−ル3,3の駆動用モ−タと、前記脱ぷロ−ル3,
3で籾摺した混合米を籾・玄米に分離選別する混合米選
別部と、前記駆動用モ−タの負荷電流値を検出する負荷
電流検出器40と、脱ぷロ−ル間隙を負荷電流値基準あ
るいは脱ぷ率基準で開閉制御するロ−ル間隙制御手段
と、前記脱ぷロ−ル3,3への籾供給量を調節する籾供
給量調節手段と、作業初期に脱ぷロ−ル3,3への籾供
給量を所定供給量に調節設定する籾供給量初期設定制御
手段と、前記負荷電流検出器40の軽過負荷検出に関連
して前記脱ぷロ−ル3,3への籾供給量を前記籾供給量
初期設定制御手段で調節設定した初期籾供給量を下限調
節量として減少側に調節することのできる籾供給量減少
制御手段と、前記負荷電流検出器40の重過負荷検出に
関連して前記駆動用モ−タの駆動を停止するモ−タ停止
手段と、からなる籾摺選別機の制御装置の構成としたも
のである。
【作用】籾摺作業初期には、脱ぷロ−ル3,3への籾供
給量を所定の初期供給量に調節設定して籾摺作業を開始
し、籾摺作業中には、一対の脱ぷロール3,3の間隙は
ロ−ル間隙制御手段で駆動用モ−タの負荷電流値基準あ
るいは脱ぷ率センサで検出した脱ぷ率基準で調節される
と共に、脱ぷロ−ル3,3への籾供給量が調節されなが
ら籾摺選別される。作業中に駆動用モ−タの負荷電流
値が、負荷電流検出器で検出され、例えば、ブレ−カ容
量の120%の軽過負荷電流値を検出すると、これに関
連して籾供給量減少制御手段が作動して、駆動用モ−タ
の検出負荷電流値が例えばブレ−カ容量の95%に軽減
されるまで、籾の供給量が減少調節される。しかして、
この減少側への籾供給量調節は前記初期供給量を下限供
給量として 調節され、所定籾摺量を確保しながら混合米
選別部の選別作業を比較的良好に維持しながら籾摺作業
が継続される。そして、検出負荷電流値がブレ−カ容量
の95%以下になると、籾供給調節手段の増加側への
調節が再開されて、籾摺選別作業が継続される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面に示すこの発明の実施
例について説明する。まず、図1乃至図3に基づき、籾
摺選別機の全体構成について説明する。1は、脱ぷ部
で、この脱ぷ部1は、籾ホッパ2,一対の脱ぷロール
3,3等で構成されている。4は、摺落米風選路で、前
方の吸引ファン5により発生する選別風によって、脱ぷ
部1からの摺落米が風選され、籾殻は吸引ファン5から
排塵筒6を経て機外に排出され、玄米および籾の混合米
は下方の摺落米受樋7に落下供給される。摺落米受樋7
に落下された混合米は、混合米揚穀機8で混合米ホッパ
9に揚穀されて、回転選別筒11側の供給樋14の始端
部に搬送される構成である。
【0007】10は、選別ケースで、この選別ケース1
0内には、内周面に多数の壷穴の構成されている回転選
別筒11がほぼ横軸回りに回転できるよう、供給側端部
(図1で右側)および排出側端部(図1で左側)が、駆
動ロ−ラ12,12で回転自在に支持されている。この
回転選別筒11内には、供給ラセン13の有る供給樋1
4,仕上米ラセン15の有る仕上米樋16が横架されて
いる。
【0008】この供給樋14および仕上米樋16を回転
選別筒11内に配設するにあたっては、供給樋14を第
2図に示すように、回転選別筒11の下方から上方へ回
転する掻き上げ側に、また、仕上米樋16を回転選別筒
11の上方から下方へ回転する側に配設して、回転選別
筒11の壷穴により掻き上げられた混合米は供給樋14
に落下し、供給ラセン13で供給樋14の終端側へ移送
されるように構成されていて、供給樋14は混合米受樋
の機能も兼ねている。
【0009】仕上米樋16の排出側端部は、仕上米流下
筒17,仕上米流穀板18を経て仕上米受樋19に連通
されていて、玄米は仕上米流下筒17および仕上米流穀
板18を経て仕上米受樋19に落下する間に風選され
て、仕上米受樋19に流下した玄米は、仕上米揚穀機2
0で機外に取り出される構成である。回転選別筒11の
排出側端部下方には、籾受樋21を配設している。22
は、籾揚穀機で、この籾揚穀機22の上端部は、脱ぷ部
1の還元籾ホッパ23に接続されていて、籾受樋21に
落下した選別後の籾米を主体とした穀粒は、籾揚穀機2
2により還元籾ホッパ23を経て、脱ぷ部1に還元され
る構成である。
【0010】24は、還元棚で、この還元棚24は、回
転選別筒11内の供給樋14及び仕上米樋16の下方位
置に傾斜配設されていて、回転選別筒11により掻き上
げられた穀粒の内で、上方の仕上米樋16,混合米樋1
4に到達しない穀粒、即ち、比較的高く掻き上げられて
玄米の多く混じっている穀粒を受けて、回転選別筒11
の回転上手側から回転下手側へ流下案内し、回転選別筒
11の回転により形成される被選別穀粒の流動層の回転
下手側部分よりも更に回転方向下手側に流下還元させ
て、玄米の比較的多く混じっている穀粒の壷穴への嵌入
機会を増やし、玄米の仕上米樋16への回収効率を高め
る機能を有するものである。
【0011】25は、回転選別筒11内の仕上米樋16
に受けられた玄米量を検出することのできる玄米量検出
器で、この玄米量検出器25は仕上米揚穀機20の取出
口部に設けている。なお、この玄米量検出器25は、仕
上米樋16あるいは仕上米樋16から機外への取出流路
に配置する構成でもよい。26は、回転選別筒11の選
別終端側から外部に取り出されて脱ぷ部1に還元される
穀粒量を検出することのできる還元穀粒量検出器であ
る。
【0012】操作パネル27には、図4に示すように、
始動スイッチS1,停止スイッチS2,ブザ−停止スイ
ッチS3,手動/自動切替スイッチS4,もち/うるち
切替スイッチS5,籾混入スイッチS6,傷米スイッチ
S7,能率下げスイッチS8,能率上げスイッチS9,
能率設定ダイヤル28,脱ぷ率設定ダイヤル29が設け
られている。また、表示装置として、自動運転中に点灯
する手動/自動LEDLA,もち米のときに点灯するも
ち/うるちLEDLB,籾混入調節中に点灯する籾混入
LEDLC,傷米調節中に点灯する傷米LEDLD,能
率下げ調節中に点灯する能率下げLEDLE,能率上げ
調節中に点灯する能率上げLEDLF,籾なし時に点灯
する籾ホッパ異常LEDLG,籾供給調節弁の異常時に
点灯する籾供給調節弁異常LEDLH,脱ぷロール展開
中に点灯する脱ぷロ−ル異常LEDLI,脱ぷ率検出器
の異常時に点灯する脱ぷ率異常LEDLJ,回転選別筒
制御の異常時に点灯する回転選別筒異常LEDLK,仕
上米の詰り時に点灯する仕上米詰り異常LEDLL,還
元穀粒の異常時に点灯する還元穀粒異常LEDLM,仕
上弁レバーの位置の異常時に点灯する仕上弁レバー異常
LEDLN,主モ−タ過負荷時に点灯する過負荷異常L
EDLO,回転選別筒の傾斜調節中を表示する傾斜調節
LEDLP,液晶表示装置(以下、LCD表示装置とい
う)30が設けられている。
【0013】31は籾供給量検出器であり、32は供給
側穀粒飛散検出器であり、33は中間部穀粒飛散検出器
であり、34は脱ぷ率検出器であり、35は円筒回転数
検出器であり、36は籾ホッパ2の穀粒の有無を検出す
る籾ホッパ穀粒検出器であり、37は脱ぷロ−ル3,3
の間隙が広げられて脱ぷ作用不能状態の脱ぷロ−ル展開
状態に有るか否かを検出する脱ぷロ−ル展開検出器であ
り、38は仕上米弁開度検出器,39は層厚検出器、4
0は負荷電流検出器である。これらの検出器およびスイ
ッチは、図4に示すように、入力インターフエイスを経
て演算制御部41に入力される構成である。
【0014】また、演算制御部41には、出力インター
フェイス及び駆動回路を経由して、主モ−タ42,脱ぷ
部1の籾供給調節弁43を調節する籾供給調節弁制御モ
ータ44,回転選別筒11の回転数を調節する回転数制
御モ−タ45及び脱ぷロ−ル3,3の間隙を調節するロ
−ル間隙制御モ−タ46が接続されている。そして、こ
れらの検出器からの検出情報が、演算制御部41に入力
されると、次のような制御がされる。 [過負荷処理] この制御は、籾摺選別作業中に脱ぷロ−ル3,3の間隙
の閉じ過ぎ,搬送装置の詰り等の原因により、主モ−タ
42の負荷電流が増加し、ブレ−カ落ちによる作業中断
を防ぐものである。
【0015】負荷電流検出器40で負荷電流値を所定時
間毎に所定回数測定して、この平均値を現在の主モ−タ
42の負荷電流値とする。この負荷電流値を微小過負荷
(例えば、ブレ−カ容量の95%〜120%未満),軽
過負荷(例えば、ブレ−カ容量の120%〜150%未
満)及び重過負荷(例えば、ブレ−カ容量の150%以
上)に区分し、次の制御が行われる。 重過負荷の場合 所定時間(例えば、2秒)未満のときは、ブザ−57及
び過負荷異常LEDLOで報知すると共に、LCD表示
装置30にその旨表示し、所定時間以上継続したとき
は、主モ−タ42を停止する。なお、図6はそのタイム
チヤ−トヲ示すものである。 軽過負荷・微小過負荷の場合 a.自動運転モ−ドにおいて、各制御中に軽過負荷(例
えば、ブレ−カ容量の120%〜150%未満)になれ
ば、負荷電流値がブレ−カ容量の95%になるまで、籾
供給調節弁制御モ−タ44に閉指令を出力し、脱ぷ部1
の籾供給調節弁43の開度を閉鎖側に調節する。更に、
各種自動制御の場合について、具体的に説明する。 b.負荷電流値によるロ−ル間隙制御中には、次の制御
が行なわれる。
【0016】軽過負荷を検出すると、籾供給調節弁制御
モ−タ44に閉指令が出力され、脱ぷ部1の籾供給調節
弁43の開度を閉鎖側に調節し、負荷電流値がブレ−カ
容量の95%になるまで負荷を軽減させる。このように
負荷が軽減された後は、所定時間毎に負荷電流が計測さ
れて、ブレ−カ容量の95%以下になると、籾供給調節
弁制御モ−タ44に開指令が出力され、脱ぷ部1の籾供
給調節弁43が開側に調節される。
【0017】なお、このような制御中において、軽過負
荷電流時には、過負荷異常LEDLO及びLCD表示装
置30には過負荷である旨の報知あるいは表示をする。
図7はこのタイムチャ−トを示すものである。c.脱ぷ
率制御の場合には、次の制御が行なわれる。軽過負荷が
計測されると、前述のbの負荷電流値制御と同様の制御
がなされ、籾供給調節弁制御モ−タ44,籾供給調節弁
43,過負荷異常LEDLO及びLCD表示装置30が
作動する。ただし、籾供給調節弁43の閉調節出力は、
後述の籾供給調節弁初期開度設定値以下になると停止さ
れる構成であり、また、籾供給調節弁43の開度が籾供
給調節弁の初期開度設定値以下でもなお過負荷の場合に
は、設定脱ぷ率を所定%(例えば、3%)下げる指令信
号が出力され、その後脱ぷ率制御が継続される。なお、
図8は、この制御のタイムチャ−トを示すものである。
【0018】この過負荷処理は、主モ−タ42が始動さ
れれば開始し、主モ−タ42の停止により終了する。こ
の過負荷処理時には、重過負荷及び軽過負荷時には、過
負荷異常LEDLO及びLCD表示装置30には、その
旨表示するが、微小過負荷の場合には、これらの表示は
行なわない。
【0019】なお、手動運転モ−ドでは、この過負荷制
御はされず、LCD表示装置30に負荷電流値が表示さ
れる。 [脱ぷロ−ル間隙初期設定制御] この制御は籾摺作業初期において、公知の脱ぷロール間
隙調節手段により、脱ぷロ−ル3,3の間隙を所定間隙
(例えば、0.8mm)に調節するもので、主モ−タ4
2の負荷電流値を負荷電流検出器40で検出して、脱ぷ
ロ−ル3,3の接触を検出し、脱ぷロ−ル3,3の接触
後所定時間脱ぷロ−ル間隙を広げ、所定間隙に調節する
ものである。なお、図9は、公知の脱ぷロ−ル間隙調節
手段を示す切断側面図である。次にその制御内容を具体
的に説明する。 ロール間隙制御モータ46に脱ぷロ−ル間隙開出力中
に、所定時間毎に主モ−タ42の負荷電流値を負荷電流
検出器40で測定し、前回の測定値と今回の測定値とを
比較し、その差が所定値以下の場合に無負荷と判定し、
脱ぷロ−ル開出力を停止する。 次いで、ロール間隙制御モータ46に脱ぷロ−ル閉鎖
出力をし、所定時間毎に負荷電流値を測定し、無負荷電
流値×K(Kは定数)を越えると、脱ぷロ−ルが微接触
と判定し、脱ぷロ−ル閉鎖出力を停止する。 次いで、所定時間脱ぷロ−ル開出力を出力し、所定の
脱ぷロ−ル間隙にする。なお、この脱ぷロ−ル開出力の
終了する所定時間(例えば、1秒)前から、籾供給調節
弁43の開側への駆動指令の出力が籾供給調節弁制御モ
ータ44へなされる。
【0020】なお、この実施例では、主モ−タ42で籾
摺選別機の全駆動部を駆動する構成であるが、脱ぷ部1
を専用モータで駆動する構成としてもよい。 [脱ぷ率算出処理] この処理は、脱ぷ率検出器34の光量調節終了後に開始
され、脱ぷされた混合米の所定粒数(例えば、2000
粒)の測定デ−タから粒数・電圧分布グラフを作成し、
籾と玄米とのしきい値を求め、脱ぷ率を算出するもので
ある。
【0021】この実施例では、図10に示すように、次
ぎの条件、即ち、所定粒数(例えば、2000粒)を測
定電圧毎に所定ブロック数(例えば、64)に分布させ
て、玄米粒数のピ−ク分布が所定の区分ブロック(例え
ば、14〜23ブロック)に入るように算出処理され
る。 (1)玄米ブロックの玄米電圧値算出 算出処理は、粒数及び電圧の分布が図10に示す状態で
あったとすると、玄米ブロックは、玄米粒数のピ−ク、
即ち、図10の(i)を基準にして、その粒数から所定
粒数(例えば、25粒)引いた粒数以上あるブロックの
光量積算、即ち、(当該ブロック番号の電圧)×(その
ブロックの粒数)の加算値を、当該粒数の加算値で割っ
た電圧値とする。 (2)籾ブロックの籾電圧値算出 籾ブロックの籾電圧値の算出について説明する。前記粒
数・電圧分布グラフの籾側(右側)から所定ブロック
(例えば、5ブロック)をカットしたブロックを最大電
圧ブロックとし、上位の所定ブロック数(例えば、10
ブロック)の光量積算、即ち、(当該ブロック番号の電
圧)×(当該ブロックの粒数)の加算値を、当該粒数の
加算値で割った電圧値とする。 (3)籾・玄米の境界ブロックのしきい電圧値算出 次ぎに、籾・玄米を判別する境界ブロックのしきい電圧
値算出について説明する。(1)で求めた玄米ブロック
の平均電圧値(B)と(2)で求めた籾ブロックの平均
電圧値(A)とにより、次の式でしきい電圧値を算出す
る。
【0022】 (A−B)×K+B=籾・玄米の判別しきい電圧値 註A:籾ブロックの平均電圧値 B:玄米ブロックの平均電圧値 Kは定数とし、籾ブロック平均電圧を算出した上位所定ブロック数(例 えば、10ブロック)の粒数により、以下のように定める。
【0023】 100粒未満 K=0.55 100〜149粒 K=0.47 150粒以上 K=0.40 (4)脱ぷ率算出 上述の(3)で求めた籾・玄米の判別しきい電圧値及び
所定粒数の測定デ−タとにより、次ぎの式で脱ぷ率を算
出する。
【0024】 C/D×100(%) 註C=全ブロックの総粒数−境界電圧以上のブロックの総粒数 D=全ブロックの総粒数 [脱ぷ率基準によるロ−ル間隙制御] この制御は、脱ぷ率検出器34で検出された穀粒の信号
電圧により、籾米と玄米との判別をして脱ぷ率を算出す
ると共に、この算出脱ぷ率が設定の基準脱ぷ率になるよ
うに、脱ぷロ−ル3,3の間隙を開閉調節するものであ
る。 所定時間毎に所定粒数(例えば、2000粒)の籾・
玄米判別電圧が測定されて、これにより所定時間毎の脱
ぷ率が算出される。 算出された脱ぷ率と設定脱ぷ率とが比較され、設定脱
ぷ率より算出脱ぷ率が低い場合には、演算制御部41か
らロ−ル間隙制御モ−タ46に閉指令が出力されて、脱
ぷロ−ル3,3の間隙が狭められる。 算出された脱ぷ率と設定脱ぷ率とが比較され、設定脱
ぷ率より算出脱ぷ率が高い場合には、演算制御部41か
らロ−ル間隙制御モ−タ46に開指令が出力されて、脱
ぷロ−ル3,3の間隙が広げられる。 設定脱ぷ率と算出脱ぷ率とが等しい場合には、演算制
御部41からロ−ル間隙制御モ−タ46に調節指令は出
力されず、脱ぷロ−ル3,3の間隙はそのままの状態を
維持する。
【0025】また、この制御は、脱ぷ率検出器34の光
量調節後に開始し、停止スイッチS2のONにより終了
する。また、籾供給調節弁43が完全に閉鎖された場合
には、この制御は中断し、脱ぷロ−ル3,3は無負荷状
態まで広げられ、また、籾ホッパ2に籾が無くなり所定
時間(例えば、20秒)継続した場合には、脱ぷロ−ル
3,3の駆動は停止され、また、脱ぷ率検出器34が異
常の場合には、この脱ぷ率制御を中止して、脱ぷロ−ル
3,3の負荷電流制御に移行し、この際に脱ぷ率検出器
34の異常を脱ぷ率異常LEDLJに表示すると共に、
ブザー57で報知する。そして、作業者が異常を認識し
てブザー停止スイッチS3をONすると、ブザ−57,
脱ぷ率異常LEDLJ等の異常報知は停止し、演算制御
部41からのこの制御に基づく脱ぷロ−ル調節出力は停
止される。
【0026】また、脱ぷ率に基づき脱ぷロ−ル3,3の
間隙調節をするものにおいて、負荷電流値が所定の過負
荷基準値になった場合に、脱ぷ部1の籾供給調節弁43
の開度を狭くし、供給量を減少させる構成にしておく。
脱ぷ率により脱ぷロ−ル3,3の間隙を調節して所定の
脱ぷ率で籾摺作業をしている場合には、脱ぷ率基準値と
算出脱ぷ率とを略々等しくするように、脱ぷロ−ル3,
3の間隙を調節するものである。しかし、例えば、設定
脱ぷ率が高いときには、算出脱ぷ率を基準値に近づける
ように、脱ぷロ−ル3,3の間隙を狭めていくと、負荷
電流値が増加し、過負荷となる場合がある。このような
場合にも、所定の過負荷基準値になると、籾供給調節弁
43の開度を狭めることで供給量を減らし、過負荷を防
止し、ブレ−カ落ちを防止することができるものであ
る。なお、図11は、このフロ−チャ−トを示すもので
ある。
【0027】また、このように検出負荷電流値が所定の
過負荷基準値になると、籾供給調節弁43の開度を狭め
ることで供給量を減少するにあたり、籾供給調節弁43
の調節下限を設定しておくと、供給量が少なくなりすぎ
ることの弊害、即ち、回転選別筒11の被選別穀粒量が
少なくなることにより、排出側部分で仕上米樋16に籾
米が掻き上げられて、選別精度が低下するのを防止でき
る。
【0028】また、脱ぷ率に基づき脱ぷロ−ル3,3の
間隙調節をするものにおいて、検出負荷電流が所定の過
負荷基準値になった場合に、演算制御部41からの指令
で、設定脱ぷ率を所定%低く設定する構成にしておく。
脱ぷ率により脱ぷロ−ル3,3の間隙を調節して所定の
脱ぷ率で籾摺作業をしている場合には、脱ぷ率の設定基
準値と算出脱ぷ率とを略々等しくするように脱ぷロ−ル
3,3の間隙を調節するものである。しかし、例えば、
脱ぷ率基準値が高いときには、算出脱ぷ率を基準値に近
づけるように、脱ぷロ−ル3,3の間隙を狭めていく。
そのために、検出負荷電流値が増加し、過負荷となる場
合がある。このような場合にも、所定の過負荷基準値に
なると、脱ぷ率基準値を所定%下げることにより、過負
荷を防止し、ブレ−カ落ちを防止することができるもの
である。なお、図12はこのフロ−チャ−トを示すもの
である。なお、この所定%脱ぷ率基準値を下げるのに代
えて、LCD表示装置30に「所定%脱ぷ率基準値を下
げる」旨の表示をして、オペレ−タにより脱ぷ率基準値
を下げる構成としてもよい。
【0029】
【発明の効果】この発明は、前述のように籾摺選別作業
中に、モ−タの負荷電流値が軽過負荷電流値になると、
これに関連して籾供給量減少制御手段が作動して作業初
期に調節設定された初期籾供給量を下限量とする減少側
への調節がなされ、脱ぷロ−ル3,3での所定籾摺量を
確保し混合米選別部での選別作業を安定状態に維持しつ
つ、負荷電流値を減少しながら正常な作業状態に復帰す
るので、作業の中断を少なくしながら、自動運転で籾摺
選別作業をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】切断側面図
【図2】切断背面図
【図3】斜視図
【図4】パネルの正面図
【図5】ブロック回路図
【図6】タイムチャ−ト
【図7】タイムチャ−ト
【図8】タイムチャ−ト
【図9】要部の切断側面図
【図10】測定信号の度数・電圧分布を示すグラフ
【図11】フロ−チャ−ト
【図12】フロ−チャ−ト
【符号の説明】
1…脱ぷ部,2…籾ホッパ,3…脱ぷロール, 4…摺落米風選路,5…吸引フアン,6…排塵筒, 7…摺落米受樋,8…混合米揚穀機,9…混合米ホッ
パ, 10…選別ケース,11…回転選別筒,12…駆動ロー
ラ, 13…供給ラセン,14…供給樋,15…仕上米ラセ
ン, 16…仕上米樋,16a…仕上米調節弁,17…仕上米
流下筒,18…仕上米流下板,19…仕上米受樋,20
…仕上米揚穀機,20a…取出口部,21…籾受樋,2
2…籾揚穀機, 23…還元籾ホッパ,24…還元棚,25…玄米量検出
器, 26…還元穀粒量検出器,27…操作パネル, 28…能率設定ダイヤル,29…脱ぷ率設定ダイヤル, 30…LCD表示装置,31…籾供給量検出器, 32…供給側穀粒飛散検出器,33…中間部穀粒飛散検
出器, 34…脱ぷ率検出器,35…円筒回転数検出器, 36…籾ホッパ穀粒検出器,37…脱ぷロール展開検出
器, 38…仕上弁開度検出器,39…層厚検出器, 40…負荷電流検出器,41…演算制御部,42…主モ
ータ, 43…籾供給調節弁,44…籾供給調節弁制御モータ, 45…回転数制御モータ,46…ロール間隙制御モー
タ, 47…繰出ロール,48…仕上弁調節レバー, 49…層厚検出軸,50…層厚検出板,51…案内溝, 52…回転低スイッチ,53…回転高スイッチ, 54…脱ぷロール展開レバー,55…連動部材, 56…籾供給調節レバー,57…ブザー, 58…排出側穀粒量検出器,59…駆動ローラ軸, 60…プーリ,60a…無段変速プーリ,61…伝動ベ
ルト, 62…テンションアーム,63…テンションプーリ, S1…始動スイッチ,S2…停止スイッチ, S3…ブザー停止スイッチ,S4…自動/手動切替スイ
ッチ, S5…もち/うるち切替スイッチ,S6…籾混入スイッ
チ, S7…傷米スイッチ,S8…能率下げスイッチ,S9…
能率上げスイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永井 隆 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社 技術部内 審査官 森 健一 (56)参考文献 特開 昭63−62552(JP,A) 特開 昭64−30656(JP,A) 特開 昭62−83049(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 籾摺選別機あるいは脱ぷロ−ル3,3の
    駆動用モ−タと、前記脱ぷロ−ル3,3で籾摺した混合
    米を籾・玄米に分離選別する混合米選別部と、前記駆動
    用モ−タの負荷電流値を検出する負荷電流検出器40
    と、脱ぷロ−ル間隙を負荷電流値基準あるいは脱ぷ率基
    準で開閉制御するロ−ル間隙制御手段と、前記脱ぷロ−
    ル3,3への籾供給量を調節する籾供給量調節手段と、
    作業初期に脱ぷロ−ル3,3への籾供給量を所定供給量
    に調節設定する籾供給量初期設定制御手段と、前記負荷
    電流検出器40の軽過負荷検出に関連して前記脱ぷロ−
    ル3,3への籾供給量を前記籾供給量初期設定制御手段
    で調節設定した初期籾供給量を下限調節量として減少側
    に調節することのできる籾供給量減少制御手段と、前記
    負荷電流検出器40の重過負荷検出に関連して前記駆動
    用モ−タの駆動を停止するモ−タ停止手段と、からなる
    籾摺選別機の制御装置。
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