JPH09173875A - 籾摺選別機のロ−ル間隙制御装置 - Google Patents

籾摺選別機のロ−ル間隙制御装置

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JPH09173875A
JPH09173875A JP33556395A JP33556395A JPH09173875A JP H09173875 A JPH09173875 A JP H09173875A JP 33556395 A JP33556395 A JP 33556395A JP 33556395 A JP33556395 A JP 33556395A JP H09173875 A JPH09173875 A JP H09173875A
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roll gap
hulling
paddy
roll
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JP33556395A
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English (en)
Inventor
Michikazu Iwai
通和 岩井
Koichi Hachitsuka
浩一 八塚
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】籾摺ロ−ルの偏摩耗を防止する。 【解決手段】籾摺ロ−ル3,3の間隙を負荷電流値基準
で開閉調節する籾摺ロ−ル自動間隙制御装置において、
籾ホッパ2のグレンセンサ37の籾有り検出時におい
て、所定時間に検出負荷電流値が基準値より所定回数高
くなると、前記負荷電流値基準によるロ−ル間隙制御が
一時停止され、籾摺ロ−ル3,3はロ−ル間隙の固定状
態で籾摺作業をする籾摺選別機のロ−ル間隙制御装置。 【効果】籾摺ロ−ル3,3への少量供給時の過度のロ−
ル間隙の閉調節が防止されて、籾摺ロ−ル3,3の偏摩
耗を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、籾摺選別機の籾
摺ロ−ルの間隙制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来技術】一対の籾摺ロ−ルで構成されている籾摺装
置において、一対の籾摺ロ−ルの間隙を、負荷電流値基
準で制御する籾摺ロ−ル自動間隙制御手段を備えたもの
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】この発明は、前記の
ような籾摺ロ−ルの自動間隙制御装置において、籾摺ロ
−ルの籾ホッパには、供給された籾の所定量の有無を検
出するグレンセンサが設けられていて、グレンセンサで
籾無しを検出すると、前記自動間隙制御装置の作動を停
止し、ロ−ル間隙の閉調節を停止して、籾摺ロ−ルの接
触を防止し、籾摺ロ−ルの偏摩耗を防止している。
【0004】しかし、籾ホッパへの籾供給方法等に関係
で作業終了間際には、籾ホッパに設けられているグレン
センサの部分に局部的に籾がかぶさった状態となり、グ
レンセンサでは籾有りの検出状態であるが、籾ホッパか
ら籾摺ロ−ルへは少量の籾供給が継続されることがあ
る。このような場合には、籾摺ロ−ルへの籾供給量の減
少に伴い、籾摺ロ−ル駆動用のモ−タの検出負荷電流値
が低下して、籾摺ロ−ルの間隙が順次閉調節されて、籾
摺ロ−ル相互間が極度に押圧されて、籾摺ロ−ルが偏摩
耗するようなことがある。
【0005】この発明は、このような問題点を解消しよ
うとするものである。
【0006】
【問題を解決するための手段】このような技術的課題を
解決するためのこの発明の技術手段は、籾ホッパ2から
供給された籾を籾摺する一対の籾摺ロ−ル3,3と、籾
摺ロ−ル3,3のロ−ル間隙調節手段と、籾摺ロ−ル
3,3を駆動する主モ−タ44と、一対の籾摺ロ−ル
3,3の間隙を負荷電流値基準あるいは脱ぷ率基準で開
閉調節する籾摺ロ−ル自動間隙制御手段と,前記主モ−
タ44の負荷電流値を検出する負荷電流センサ32と、
前記籾ホッパ2に設けられていて籾の有無を検出するグ
レンセンサ37と、前記グレンセンサ37の籾の有り検
出時における所定時間において、ロ−ル間隙の閉調節状
態が所定回数発生したことに関連してロ−ル間隙制御が
一時停止されるロ−ル間隙制御一時停止手段と、からな
る籾摺選別機のロ−ル間隙制御装置の構成とした。
【0007】
【作用】籾ホッパ2から一対の籾摺ロ−ル3,3に籾が
供給されると、籾摺作業が開始され、一対の籾摺ロ−ル
3,3のロ−ル間隙は負荷電流値基準あるいは脱ぷ率基
準によりロ−ル間隙の制御が開始され、ロ−ル間隙が開
閉調節される。そして、負荷電流センサ32で籾摺ロ−
ル3,3駆動用の主モ−タ44の負荷電流値が検出さ
れ、制御基準値と比較されて、検出負荷電流値が制御基
準値となるように、あるいは、検出脱ぷ率が基準脱ぷ率
となるように、籾摺ロ−ル3,3の間隙が開閉制御され
る。
【0008】このような作業中において、グレンセンサ
37が籾有りを検出中において、負荷電流センサ32の
検出負荷電流値等が検出されて、一時停止基準値と比較
され、検出負荷電流値が低いときには、ロ−ル間隙閉調
節指令が出されて、所定量ロ−ル間隙が閉調節がされ
る。このロ−ル間隙閉調節状態が所定回数検出される
と、所定時間にわたり前記ロ−ル間隙の閉調節が停止さ
れ、所定時間経過後にロ−ル間隙の閉調節制御が再開さ
れる。しかして、籾摺ロ−ル3,3は所定時間にわたり
間隙制御がなされずに、相互に接触しないロ−ル間隙で
籾摺をし、籾摺ロ−ル相互間の過度の圧縮,あるいは接
触を防止し、籾摺ロ−ル3,3の偏摩耗を防止できる。
【0009】
【実施例】以下、図面に示すこの発明の実施例について
説明する。まず、実施例の構成について説明する。ま
ず、図1に基づき籾摺選別機の全体構成について説明す
る。1は、籾摺部で、この籾摺部1は、籾ホッパ2,一
対の籾摺ロ−ル3,3等で構成されている。4は、摺落
米風選路で、前方の吸引排塵機5により発生する選別風
によって、籾摺部1からの摺落米が風選され、軽い籾殻
は吸引排塵機5,排塵筒6を経て機外に排出され、ま
た、重い玄米および籾の混合米は、下方の摺落米受樋7
に落下選別される。摺落米受樋7に落下選別された混合
米は、混合米揚穀機8で揚穀されて、混合米ホッパ9を
経て、回転選別筒11側の供給樋14の搬送始端部に供
給される構成である。
【0010】10は、選別ケースで、この選別ケース1
0内には、内周面に多数の壷穴の構成されている回転選
別筒11が、横軸回りに回転するように、その選別始端
側(図1で右側)および選別終端側(図1で左側)が、
駆動ロ−ラ12,12,…で回転自在に支持されてい
る。この回転選別筒11内には、供給ラセン13の支架
されている供給樋14,玄米ラセン15の支架されてい
る玄米樋16が、夫れ夫れ横架されている。
【0011】この供給樋14および玄米樋16を、回転
選別筒11内に配設するにあたっては、図2に示すよう
に、供給樋14を回転選別筒11の掻き上げ側に、ま
た、玄米樋16を回転選別筒11の上方から下方へ回転
する側に配設している。この供給樋14には、回転選別
筒11の壷穴で低く掬い上げられた籾及び一部の玄米の
混合米が落下選別され、更に、供給ラセン13で供給樋
14の搬送終端側へ移送されて、回転選別筒11の選別
始端側に供給されるもので、供給樋14は混合米を受け
る機能も有している。
【0012】玄米樋16の搬送終端側は、玄米流下筒1
7,玄米流穀板18を経て、玄米受樋19に連通されて
いる。玄米樋16に受けられた玄米は、玄米流下筒1
7,玄米流穀板18を経て玄米受樋19に落下する間に
風選され、更に、玄米受樋19から玄米揚穀機20を経
由して、機外に取り出される構成である。回転選別筒1
1の選別終端側下方には、籾受樋21が配設されてい
る。籾受樋21には籾揚穀機22が連設され、籾揚穀機
22の上端部は、籾摺部1の籾還元ホッパ23に接続さ
れている。しかして、回転選別筒11の選別終端側に流
動した選別済みの籾米を主体とした穀粒は、籾受樋21
に落下し、更に、籾揚穀機22,籾還元ホッパ23を経
て、籾摺部1に還元され、再度の籾摺がされる構成であ
る。
【0013】次に、図2〜図5に基づいて、制御部の構
成について説明する。図2は、籾摺ロ−ル3,3の間隙
を調節する公知のロ−ル間隙調節装置を示している。籾
摺ロ−ル3,3は、左側の定位置で回転する籾摺ロ−ル
3と、揺動ア−ムに軸支されてて、移動調節される右側
の籾摺ロ−ル3とで構成されている。45はロ−ル間隙
調節モ−タで、ロ−ル間隙調節モ−タ45が正転あるい
は逆転すると、ギヤ群,調節ネジ棒,揺動ア−ム等で構
成されているロ−ル間隙調節手段24で、籾摺ロ−ル
3,3の間隙が開閉調節される構成である。
【0014】CPUを内蔵した制御部25には、多数の
スイッチ群が接続されており、また、インタ−フエイス
である信号変換回路36を経由して、多数のセンサ群が
接続されており、また、制御部25には出力インタ−フ
エイスを経由して、多数のアクチュエ−タ群、及び、表
示装置群が夫れ夫れ接続されている。次に、これらの接
続関係を具体的に説明する。
【0015】脱ぷ率上スイッチ26,脱ぷ率下スイッチ
27,円筒回転高スイッチ28,円筒回転低スイッチ2
9,自動あるいは手動に切替る自動/手動切替スイッチ
30,円筒回転数表示装置50に回転選別筒11の回転
数や検出負荷電流値を切替表示するための表示切替スイ
ッチ31のスイッチ群、及び、主モ−タ44の負荷電流
値を検出する負荷電流センサ32,電源電圧センサ3
3,電源周波数センサ(R−T)34,電源周波数セン
サ(S−T)35のセンサ群、及び、籾ホッパ2内の穀
粒の有無を検出するグレンセンサ37,籾摺ロ−ル3,
3のロ−ル間隙を大きく開けた展開状態を検出するロ−
ル展開センサ38,籾供給調節弁39aの全閉鎖状態を
検出するシヤッタセンサ39,回転選別筒11の回転数
を検出する回転センサ40,籾供給調節弁39aの開度
を検出するポテンショメ−タからなる弁開度センサ4
1,回転選別筒11の穀粒掬い上げ状態を検出するトラ
ジスタ・オ−プンコレクタ式の飛散センサ42のセンサ
群,運転/停止スイッチ43が、前記信号変換回路36
を経由して、夫れ夫れ制御部25に接続されている。
【0016】また、制御部25から信号変換回路36を
経由して、籾摺選別機を駆動する主モ−タ44,籾摺ロ
−ル3,3のロ−ル間隙を調節するロ−ル間隙調節モ−
タ45,籾供給調節弁39aの開度を調節するシヤッタ
開度調節モ−タ46,回転選別筒11の回転数を調節す
る円筒回転調節モ−タ47,通信機器48が、夫れ夫れ
接続されている。また、制御部25には、文字,数字等
を表示する表示管49,回転選別筒11の回転数を表示
する円筒回転数表示装置50,電流表示LED51,L
ED表示装置52,ブザ−53が、夫れ夫れ接続されて
いる。
【0017】次に、図5に示すコントロ−ルパネル54
について説明する。コントロ−ルパネル54には、例え
ば蛍光表示管方式の表示管49,円筒回転数表示装置5
0,電流表示LED51,籾ホッパ2内の籾の有無を表
示する表示部・シヤッタ開閉表示部・ロ−ル展開表示部
・異常の有無を表示するLED表示部52a,自動運転
あるいは手動運転の別を表示するLED表示部52b,
ロ−ル展開を表示するLED表示部52c,自動/手動
切替スイッチ30,脱ぷ率下スイッチ27,脱ぷ率上ス
イッチ26,回転選別筒11の回転数を下げ調節する円
筒回転低スイッチ29,回転選別筒11の回転数を上げ
調節する円筒回転高スイッチ28,表示切替スイッチ3
1が、夫れ夫れ設けられている。
【0018】次に、CPU25の制御内容について説明
する。 まず、自動/手動切替スイッチ30を自動側に選択
し、運転/停止スイッチ43を運転側に操作する。する
と、主モ−タ44がONし、籾摺選別機の回転各部が駆
動される。次いで、籾摺ロ−ル3,3の初期間隙を設定
する初期間隙設定制御が行われる。CPU25からのロ
−ル間隙の開指令信号がロ−ル間隙調節モ−タ45に出
力されて、ロ−ル間隙調節手段24が所定時間開駆動さ
れて、籾摺ロ−ル3,3の間隙が開調節され、負荷電流
センサ31が検出負荷電流値の変化しない籾摺ロ−ルの
非接触状態を検出すると、開調節が停止される。次い
で、ロ−ル間隙の閉指令信号が出力され、ロ−ル間隙が
閉調節され、負荷電流センサ32が負荷電流値の増加検
出をし、籾摺ロ−ル3,3の微接触を確認すると、閉調
節が停止される。次いで、ロ−ル間隙の開指令信号が出
力されて、ロ−ル間隙調節モ−タ45が所定時間開調節
され、所定の初期間隙(例えば、1mm)に調節設定が
される。 次いで、籾供給調節弁39aの初期開度に調節するシ
ヤッタ開度初期設定制御に移行する。CPU25からシ
ヤッタ開度調節モ−タ46に開指令信号が出力されて、
籾供給調節弁39aを所定の弁開度(例えば、10mm)
に開ける初期開度設定がなされ、籾摺作業が開始され
る。
【0019】次いで、籾供給調節レバ−(図示省略)の
供給量調節設定位置まで調節する弁開度調節指令信号が
出力されて、籾供給調節弁39aが設定能率弁開度に対
応した位置に変更調節される。 次いで、負荷電流値基準によるロ−ル間隙制御に移行
する。すると、負荷電流センサ32の検出負荷電流値が
制御部25に送られて、制御基準値と検出負荷電流値が
比較され、検出負荷電流値が制御基準値より高い(ある
いは、低い)場合には、ロール間隙調節モータ45に開
(あるいは閉)指令信号が出力されて、籾摺ロール3,
3の間隙が所定量開側(あるいは閉側)に調節され、検
出負荷電流値の制御基準値への復帰が図られる。また、
検出負荷電流値が制御基準値の範囲内であれば、制御指
令信号は出されず、そのままのロ−ル間隙を維持しなが
ら、籾摺作業がされる。なお、負荷電流値基準によるロ
−ル間隙制御に代えて、脱ぷ率基準により籾摺ロ−ル間
隙を制御する構成としてもよい。
【0020】次に、前記負荷電流値基準制御時におけ
るロ−ル間隙制御の一時停止について、図6に基づき説
明する。グレンセンサ37での籾の有無の検出情報が入
力され、グレンセンサ37が籾有りを検出し、次いで、
負荷電流センサ32の検出負荷電流値が検出されて、一
時停止基準値と比較され、検出負荷電流値が低いときに
は、制御部25からロ−ル間隙閉調節指令が出されて、
所定量のロ−ル間隙閉調節がされる。このロ−ル間隙閉
調節指令(あるいはロ−ル間隙調節モ−タ45の閉調節
回数)が検出されて、例えば、3回のロ−ル間隙閉指令
回数が検出されると、所定時間(例えば、30秒)にわ
たりロ−ル間隙の閉調節が停止され、所定時間後にロ−
ル間隙制御が再開される。しかして、籾摺ロ−ル3,3
は所定時間にわたり間隙制御がなされずに、相互に調節
しないロ−ル間隙で籾摺をし、籾摺ロ−ル相互間の過度
の圧縮,あるいは接触を防止し、籾摺ロ−ル3,3の偏
摩耗を防止できる。
【0021】なお、前記のロ−ル間隙閉調節の回数は設
定変更できる構成で、1回,2回,3回,…,n回に調
節できるもので、ロ−ル間隙閉調節が1回なされること
により、所定時間にわたり閉調節が停止する構成として
もよい。 次に、籾摺ロ−ル3,3駆動用の主モ−タ44の検出
負荷電流値が所定時間において数回増減検出を繰り返し
た場合の制御中断につき、図7に基づいて説明する。
【0022】回転選別筒11内の穀粒層厚の上面には層
厚検出センサが接触していて、穀粒の増減により上下動
して、穀粒層厚を検出し、これに関連して籾摺部1の籾
供給調節弁39が減少側あるいは増加側に調節される構
成である。作業開始時には籾摺ロ−ル3,3への供給が
安定しなかったり、籾の品種により籾供給調節弁39a
が調節される等、調節部の調節から籾摺ロ−ル3,3の
摺落米量が安定しないことから、負荷電流センサ32で
負荷電流値が増減検出されることがある。この制御はこ
のような場合に有効である。
【0023】前記負荷電流値基準で籾摺作業中には、所
定時間(例えば、30秒)毎に、負荷電流センサ32の
検出負荷電流値が所定回数(例えば、3回)増減が繰り
返されたか否かが判定され、所定回数以上繰り返された
場合(あるいは、ロ−ル間隙調節モ−タ45の開閉調節
が所定回数以上繰り返された場合も同じ。)には、所定
時間(例えば、1分間)にわたり前記負荷電流値基準に
よるロ−ル間隙の開閉制御が中断されて、所定時間後に
前記ロ−ル間隙制御が再開される。
【0024】籾摺作業の安定しないときには、籾摺ロ−
ル3,3への籾の供給が増減変化し、これに基づきロ−
ル間隙が頻繁に開閉制御されることがあるが、所定時間
に所定回数のロ−ル間隙の開閉調節が繰り返されると、
所定時間にわたりロ−ル間隙の開閉制御が中断される。
しかして、ロ−ル間隙の頻繁な開閉調節により、籾摺ロ
−ル3,3が偏摩耗し玄米の肌擦れが発生するようなこ
とがあるが、前記の場合に制御を所定時間にわらり中断
すると、その間に頻繁なロ−ル間隙の開閉制御が中断
し、その間に籾摺選別状態も安定して頻繁なロ−ル間隙
調節がなくなり、籾摺ロ−ルの偏摩耗を防止することが
できる。
【0025】次に、図8に基づき他の実施例を説明す
る。籾摺選別機は、回転選別筒11内の穀粒層厚の上面
には層厚検出センサが接触していて、穀粒の増減により
上下動して穀粒層厚を検出し、この層厚検出に関連し
て、籾摺部1の籾供給調節弁39aが減少側あるいは増
加側に調節される構成である。そして、籾供給調節弁3
9aの開閉度がシヤッタセンサ40で検出されて、この
検出弁開度に対応する設定脱ぷ率に対応する基準負荷電
流値が算出されて、当該基準負荷電流値を基準にして籾
摺ロ−ル3,3の間隙が開閉制御なされるものである。
【0026】この実施例では、前記のような負荷電流値
基準によるロ−ル間隙制御装置において、作業終了時の
ロ−ル間隙制御を安定させて、籾摺ロ−ル3,3の過剰
な閉調節を防止しようとするものである。次に制御のフ
ロ−を図8に基づき説明する。ロ−ル間隙の適正化制御
が開始されると、負荷電流センサ32で検出負荷電流値
が検出されて、ロ−ル間隙の制御が適正になされる適正
負荷電流値か否かの判定がなされる。適正範囲外で過負
荷のときには、ロ−ル間隙の開調節がされて、ブレ−カ
落ちの防止処理がなされ、また、適正範囲外で低過ぎる
ときには、ロ−ル間隙の制御出力が停止され、そのまま
のロ−ル間隙で籾摺がされる。
【0027】負荷電流値が適正範囲内であると、次の行
程に移行し、シヤッタセンサ39で籾供給調節弁39a
の弁開度が検出され、弁開度が制御範囲か否かの判定が
なされる。制御範囲外であるときには、ロ−ル間隙の制
御出力が停止されてそのままのロ−ル間隙で籾摺され、
また、制御範囲内であるときには、籾供給調節弁39a
の弁開度に応じた基準負荷電流値が算出される。
【0028】次いで、負荷電流値基準によるロ−ル間隙
制御に移行し、算出された基準負荷電流値と負荷電流セ
ンサ32の検出負荷電流値とが比較されて、検出負荷電
流値が高いときには、ロ−ル間隙の開調節指令が出され
て、ロ−ル間隙が開調節され、また、検出負荷電流値が
低いときには、ロ−ル間隙の閉調節指令が出されて、ロ
−ル間隙が閉調節され、また、検出負荷電流値が制御基
準値の範囲内のときには、制御指令は出されずに、その
ままのロ−ル間隙で籾摺が継続される。そして、前記開
閉調節がなされると、所定時間(例えば、1〜2分間)
はロ−ル間隙の開閉調節制御は停止し、所定時間経過後
にロ−ル間隙の開閉制御が再開される。
【0029】従来の負荷電流値を基準としたロ−ル間隙
制御装置にあっては、シヤッタセンサ32により籾供給
調節弁39aの弁開度が検出され、この検出弁開度に基
づき算出された基準負荷電流値と、検出負荷電流値との
比較で、ロ−ル間隙が開閉調節される構成であり、検出
弁開度情報により籾が籾摺ロ−ル3,3へ供給されてい
るものと仮定して、ロ−ル間隙の開閉制御がなされてい
た。
【0030】このために、作業終了時のように、籾ホッ
パ2に局部的に籾が溜っていて、籾供給調節弁39aの
全幅から籾が供給されていないようなときには、負荷電
流値が低下し、これに関連してロ−ル間隙が閉調節さ
れ、ロ−ル間隙が過剰に閉調節されることがあった(籾
摺ロ−ル3,3への供給量が減少すると、回転選別筒1
1への供給量も減少し、これにより検出層厚が減少する
と、これに関連して籾供給調節弁39aが開調節される
ことになり、実際の籾供給量と検出弁開度とがへだた
り、ロ−ル間隙の閉調節が過剰になされる傾向にあっ
た。)しかし、この実施例では、前記のように、ロ−ル
間隙の閉調節がされると、所定時間は制御が一時停止
し、所定時間が経過するまでは次の閉調節出力がなされ
ないので、ロ−ル間隙の過剰な閉調節が防止されて、従
来装置の欠点を解消することができる。
【0031】なお、前記,,の実施例では、回転
選別筒11で混合米を選別するタイプについて説明した
が、揺動選別装置型等他の混合米選別部を有する籾摺選
別機に応用してもよいことは勿論である。次に、図1の
作用について説明する。籾ホッパ2に張り込まれた籾
は、一対の籾摺ロ−ル3,3に供給されて籾摺される。
籾摺された摺出米は、下方の摺落米風選路4に供給され
て風選され、軽い籾殻類は吸引排塵機5,排塵筒6を経
て機外に排出され、また、重い玄米および籾の混合米
は、下方の摺落米受樋7に落下選別される。次いで、摺
落米受樋7に落下選別された混合米は、混合米揚穀機8
で揚穀されて、混合米ホッパ9に供給され、更に、供給
樋14内を搬送始端部から搬送終端部に向けて搬送され
て、回転選別筒11の選別始端側に供給される。
【0032】回転選別筒11の選別始端側に供給された
混合米は、内周面の壷穴に嵌入して掬い上げられながら
選別され、小形の玄米は高く掬い上げられて玄米樋16
に落下選別され、また、大形の籾及び一部の玄米は低く
掬い上げられて、供給樋14に落下選別される。このよ
うにして、玄米樋16に選別された玄米は、玄米樋16
内を玄米ラセン15で回転選別筒11の選別終端側に搬
送され、次いで、玄米流下筒17,玄米流穀板18を経
由して風選されながら玄米受樋19に落下し、更に、玄
米揚穀機20を経由して機外に取り出される。
【0033】また、供給樋14に落下した混合米は、供
給ラセン13で搬送されて回転選別筒11の選別始端側
に供給されて再選別され、また、回転選別筒11内を選
別終端側に流動した選別済みの穀粒は、籾受樋21に落
下し、更に、籾揚穀機22,籾還元ホッパ23を経由し
て、籾摺ロ−ル3,3に還元されて、再度の籾摺がされ
る。
【0034】
【発明の作用効果】このように、この発明は、前記のよ
うな作業中に、グレンセンサ37が籾有りを検出中にお
いて、ロ−ル間隙の閉調節状態が所定回数検出される
と、所定時間にわたり前記ロ−ル間隙の閉調節が停止さ
れ、籾摺ロ−ル3,3は所定時間にわたりロ−ル間隙の
閉調節制御が停止され、相互に接触しないロ−ル間隙で
籾摺がされ、籾摺ロ−ル相互間の過度の圧縮,あるいは
接触を防止して、籾摺ロ−ル3,3の偏摩耗を防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】籾摺選別機の切断側面図及び切断背面図
【図2】要部の切断側面図
【図3】ブロック図
【図4】ブロック図
【図5】パネルの正面図
【図6】フロ−チャ−ト
【図7】フロ−チャ−ト
【図8】フロ−チャ−ト
【符号の説明】 1…籾摺部,2…籾ホッパ,3…籾摺ロ−ル,4…摺出
米風選部,5…吸引排塵機,6…排塵筒,7…摺出米受
樋,8…混合米揚穀機,9…混合米ホッパ,10…選別
ケ−ス,11…回転選別筒,12…駆動ロ−ラ,13…
供給ラセン,14…供給樋,15…玄米ラセン,16…
玄米樋,17…玄米流下筒,18…玄米流穀板,19…
玄米受樋,20…玄米揚穀機,21…籾受樋,22…籾
揚穀機,23…籾還元ホッパ,24…ロ−ル間隙調節手
段,25…制御部,26…脱ぷ率上スイッチ,27…脱
ぷ率下スイッチ,28…円筒回転高スイッチ,29…円
筒回転低スイッチ,30…自動/手動切替スイッチ,3
1…表示切替スイッチ,32…負荷電流センサ,33…
電源電圧センサ,34…電源周波数センサ(R−T),
35…電源周波数センサ(S−T),36…信号変換回
路,37…グレンセンサ,38…ロ−ル展開センサ,3
9…シヤッタセンサ,39a 籾供給調節弁,40…回
転センサ,41…弁開度センサ,42…飛散センサ,4
3…運転/停止スイッチ,44…主モ−タ,45…ロ−
ル間隙調節モ−タ,46…シヤッタ開度調節モ−タ,4
7…円筒回転調節モ−タ,48…通信機器,49…表示
管,50…円筒回転数表示装置,51…電流表示LE
D,52…LED表示装置,53…ブザ−,54…コン
トロ−ルパネル,57…EEPROM

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 籾ホッパ2から供給された籾を籾摺す
    る一対の籾摺ロ−ル3,3と、籾摺ロ−ル3,3のロ−
    ル間隙調節手段と、籾摺ロ−ル3,3を駆動する主モ−
    タ44と、一対の籾摺ロ−ル3,3の間隙を負荷電流値
    基準あるいは脱ぷ率基準で開閉調節する籾摺ロ−ル自動
    間隙制御手段と,前記主モ−タ44の負荷電流値を検出
    する負荷電流センサ32と、前記籾ホッパ2に設けられ
    ていて籾の有無を検出するグレンセンサ37と、前記グ
    レンセンサ37の籾の有り検出時における所定時間にお
    いて、ロ−ル間隙の閉調節状態が所定回数発生したこと
    に関連してロ−ル間隙制御が一時停止されるロ−ル間隙
    制御一時停止手段と、からなる籾摺選別機のロ−ル間隙
    制御装置。
JP33556395A 1995-12-25 1995-12-25 籾摺選別機のロ−ル間隙制御装置 Pending JPH09173875A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012180435A (ja) * 2011-03-01 2012-09-20 Nippon Kasei Chem Co Ltd 接着性付与剤、接着性樹脂組成物および接着方法

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