JPH08323293A - 籾摺選別機の回転選別筒調節装置 - Google Patents

籾摺選別機の回転選別筒調節装置

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JPH08323293A
JPH08323293A JP13213195A JP13213195A JPH08323293A JP H08323293 A JPH08323293 A JP H08323293A JP 13213195 A JP13213195 A JP 13213195A JP 13213195 A JP13213195 A JP 13213195A JP H08323293 A JPH08323293 A JP H08323293A
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JP
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rotary
cylinder
grain
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JP13213195A
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Inventor
Shinji Ninomiya
伸治 二宮
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】籾摺ロ−ル3,3の間隙を負荷電流値基準で調
節し、回転選別筒11の穀粒汲み上げ状態を玄米樋16
に設けられている飛散センサ42の検出により調節する
穀粒飛散位置調節できる籾摺選別機であつて、回転選別
筒11の穀粒飛散位置調節制御に入ると、まず、負荷電
流センサ32で主モ−タ44の負荷電流値が検出されて
基準値と比較され、基準値内にあるときにのみ、穀粒飛
散位置調節制御がなされる。しかして、飛散センサ42
の検出粒数が基準粒数と比較されて、検出粒数が基準粒
数以下のときには、所定回転数上げる増加側に調節さ
れ、また、検出粒数が基準粒数以上のときには、所定回
数下げる減少側に調節されて、基準飛散粒数への調節制
御がなされ、回転選別筒11は適正回転となる。 【効果】回転選別筒の飛散位置調節制御の精度が向上
し、籾混入を防止して選別精度が向上し、回転選別筒1
1内の穀粒量も安定し選別も安定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、籾摺選別機における
回転選別筒の回転数調節装置の改良に関する。
【0002】
【従来技術】籾摺部,回転選別筒を有する回転選別装置
からなる籾摺選別機において、一対の籾摺ロ−ルのロ−
ル間隙を負荷電流値基準あるいは脱ぷ率基準値順で開閉
調節する手段を有し、横軸周りに回転して混合米を選別
する回転選別筒の穀粒汲み上げ状態を玄米樋に設けられ
ている飛散センサで検出して、穀粒の適正汲み上げ状態
に調節する回転選別筒の回転数調節手段を設けたものが
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】従来技術にあって
は、籾摺ロ−ルのロ−ル間隙とは無関係に、回転選別筒
の穀粒汲み上げ適正化調節をする穀粒飛散位置調節制御
がされていたので、例えば、籾摺ロ−ルのロ−ル間隙が
適正でなく、負荷電流センサの検出負荷電流値が低く、
脱ぷ率の悪い籾摺状態で穀粒飛散位置調節がされること
があった。
【0004】このような状態であると、回転選別筒内の
穀粒量が多くなって回転負荷が増加し、ひいては回転選
別筒の回転数が低下しがちとなり、このような状態で穀
粒飛散位置の調節制御がなされる。しかして、回転選別
筒内の穀粒が通常量に復帰すると、回転選別筒の回転数
が高くなり、玄米樋に汲み上げられた玄米に籾が混入
し、選別精度が低下するという問題点があった。
【0005】
【問題を解決するための手段】このような技術的課題を
解決するためのこの発明の技術手段は、籾摺をする一対
の籾摺ロ−ル3,3と、籾摺ロ−ル3,3を駆動する主
モ−タ44と、一対の籾摺ロ−ル3,3の間隙を負荷電
流値基準あるいは脱ぷ率基準値順で開閉調節するロ−ル
間隙調節手段24,該ロ−ル間隙調節手段24を調節す
るロ−ル間隙調節モ−タ45と、主モ−タ44の負荷電
流値を検出する負荷電流センサ32と、横軸周りに回転
して混合米を選別する回転選別筒11,該回転選別筒1
1で汲み上げられた玄米を受ける玄米樋16を有する回
転選別装置と、前記玄米樋16に汲み上げられた穀粒を
検出する飛散センサ42と、前記回転選別筒11の回転
数を調節する円筒回転数調節手段と、飛散センサ42の
検出飛散穀粒数が所定基準値になるように回転選別筒1
1を増減調節する穀粒飛散位置調節手段と、回転選別筒
11内の選別状態が適正時にのみ前記穀粒飛散位置調節
手段の駆動を開始する穀粒飛散位置調節駆動開始手段
と、からなる籾摺選別機の回転選別筒調節装置の構成と
した。
【0006】
【作用】籾摺作業が開始されると、籾摺ロ−ル3,3の
ロ−ル間隙は、例えば、負荷電流値基準で調節されて、
設定脱ぷ率で籾摺される。このようにして、籾摺された
摺落米は、回転選別筒11に供給されて選別され、玄米
は玄米樋に受けられ選別される。
【0007】このような回転選別筒11での選別中に、
穀粒の飛散位置調節制御がされて、穀粒飛散状態の適正
化制御がされる。この穀粒飛散位置調節制御に入ると、
まず、例えば、負荷電流センサ32で主モ−タ44の負
荷電流値が検出されて回転選別筒11の選別状態が適正
か否かが判定される。即ち、検出負荷電流値は飛散制御
開始基準値と比較されて、検出負荷電流値が前記基準値
の範囲外のときには、選別不適正状態と判定して、穀粒
飛散制御はなされず、前記基準値内のときにのみ、適正
選別状態と判定し、穀粒飛散位置制御がなされる。する
と、飛散センサ42の検出粒数が基準粒数と比較され
て、検出粒数が基準粒数以下のときには、回転選別筒1
1の回転数が所定回転数上げる増加側に調節され、ま
た、検出粒数が基準粒数以上のときには、所定回数下げ
る減少側に調節されて、基準飛散粒数への調節制御がな
され、回転選別筒11は適正回転となる。
【0008】
【実施例】以下、図面に示すこの発明の実施例について
説明する。まず、実施例の構成について説明する。ま
ず、図1に基づき籾摺選別機の全体構成について説明す
る。1は、籾摺部で、この籾摺部1は、籾ホッパ2,一
対の籾摺ロ−ル3,3等で構成されている。4は、摺落
米風選路で、前方の吸引排塵機5により発生する選別風
によって、籾摺部1からの摺落米が風選され、軽い籾殻
は吸引排塵機5,排塵筒6を経て機外に排出され、ま
た、重い玄米および籾の混合米は、下方の摺落米受樋7
に落下選別される。摺落米受樋7に落下選別された混合
米は、混合米揚穀機8で揚穀されて、混合米ホッパ9を
経て、回転選別筒11側の供給樋14の搬送始端部に供
給される構成である。
【0009】10は、選別ケースで、この選別ケース1
0内には、内周面に多数の壷穴の構成されている回転選
別筒11が、横軸回りに回転するように、その選別始端
側(図1(1)で右側)および選別終端側(図1(1)
で左側)が、駆動ロ−ラ12,12,…で回転自在に支
持されている。この回転選別筒11内には、供給ラセン
13の支架されている供給樋14,玄米ラセン15の支
架されている玄米樋16が、夫れ夫れ横架されている。
【0010】この供給樋14および玄米樋16を、回転
選別筒11内に配設するにあたっては、図1(2)に示
すように、供給樋14を回転選別筒11の掻き上げ側
に、また、玄米樋16を回転選別筒11の上方から下方
へ回転する側に配設している。この供給樋14には、回
転選別筒11の壷穴で低く掬い上げられた籾及び一部の
玄米の混合米が落下選別され、更に、供給ラセン13で
供給樋14の搬送終端側へ移送されて、回転選別筒11
の選別始端側に供給されるもので、供給樋14は混合米
を受ける機能も有している。
【0011】玄米樋16の搬送終端側は、玄米流下筒1
7,玄米流穀板18を経て、玄米受樋19に連通されて
いる。玄米樋16に受けられた玄米は、玄米流下筒1
7,玄米流穀板18を経て玄米受樋19に落下する間に
風選され、更に、玄米受樋19から玄米揚穀機20を経
由して、機外に取り出される構成である。回転選別筒1
1の選別終端側下方には、籾受樋21が配設されてい
る。籾受樋21には籾揚穀機22が連設され、籾揚穀機
22の上端部は、籾摺部1の籾還元ホッパ23に接続さ
れている。しかして、回転選別筒11の選別終端側に流
動した選別済みの籾米を主体とした穀粒は、籾受樋21
に落下し、更に、籾揚穀機22,籾還元ホッパ23を経
て、籾摺部1に還元され、再度の籾摺がされる構成であ
る。
【0012】図2は、籾摺ロ−ル3,3の間隙を調節す
る公知のロ−ル間隙調節装置を示している。籾摺ロ−ル
3,3は、左側の定位置で回転する籾摺ロ−ル3と、揺
動ア−ムに軸支されてて、移動調節される右側の籾摺ロ
−ル3とで構成されている。ロ−ル間隙調節モ−タ45
が正転あるいは逆転すると、ギヤ群,調節ネジ棒,揺動
ア−ム等で構成されているロ−ル間隙調節手段24で、
籾摺ロ−ル3,3の間隙が開閉調節される構成である。
【0013】CPUを内蔵した制御部25には、インバ
−タが内臓されていて、この制御部25には、多数のス
イッチ群が接続されており、また、インタ−フエイスで
ある信号変換回路36を経由して、多数のセンサ群が接
続されており、また、制御部25には出力インタ−フエ
イスを経由して、多数のアクチュエ−タ群、及び、表示
装置群が夫れ夫れ接続されている。
【0014】次に、これらの接続関係を具体的に説明す
る。脱ぷ率上スイッチ26,脱ぷ率下スイッチ27,円
筒回転高スイッチ28,円筒回転低スイッチ29,自動
あるいは手動に切替る自動/手動スイッチ30,円筒回
転数表示装置50に回転選別筒11の回転数や検出負荷
電流値を切替表示するための表示切替スイッチ31のス
イッチ群、及び、主モ−タ44の負荷電流値を検出する
負荷電流センサ32,電源電圧センサ33,電源周波数
センサ(R−T)34,電源周波数センサ(S−T)3
5のセンサ群、及び、籾ホッパ2内の穀粒の有無を検出
するグレンセンサ37,籾摺ロ−ル3,3のロ−ル間隙
を大きく開けた展開状態を検出するロ−ル展開センサ3
8,籾供給調節弁39aの全閉鎖状態を検出するシヤッ
タセンサ39,回転選別筒11の回転数を検出する回転
センサ40,籾供給調節弁39aの開度を検出するポテ
ンショメ−タからなる弁開度センサ41,回転選別筒1
1の穀粒掬い上げ状態を検出するトラジスタ・オ−プン
コレクタ式の飛散センサ42のセンサ群,運転/停止ス
イッチ43が、前記信号変換回路36を経由して、夫れ
夫れ制御部25に接続されている。
【0015】また、制御部25から信号変換回路36を
経由して、籾摺選別機を駆動する主モ−タ44,籾摺ロ
−ル3,3のロ−ル間隙を調節するロ−ル間隙調節モ−
タ45,籾供給調節弁39aの開度を調節するシヤッタ
開度調節モ−タ46,回転選別筒11の回転数を調節す
る円筒回転調節モ−タ47,通信機器48が、夫れ夫れ
接続されている。また、制御部25には、文字,数字等
を表示する表示管49,回転選別筒11の回転数を表示
する円筒回転数表示装置50,電流表示LED51,L
ED表示装置52,ブザ−53が、夫れ夫れ接続されて
いる。
【0016】次に、図5に示すコントロ−ルパネル54
について説明する。コントロ−ルパネル54には、例え
ば蛍光表示管方式の表示管49,円筒回転数表示装置5
0,電流表示LED51,籾ホッパ2内の籾の有無を表
示する表示部・シヤッタ開閉表示部・ロ−ル展開表示部
・異常の有無を表示するLED表示部52a,自動運転
あるいは手動運転の別を表示するLED表示部52b,
ロ−ル展開を表示するLED表示部52c,自動/手動
スイッチ30,脱ぷ率下スイッチ27,脱ぷ率上スイッ
チ26,回転選別筒11の回転数を下げ調節する円筒回
転低スイッチ29,回転選別筒11の回転数を上げ調節
する円筒回転高スイッチ28,表示切替スイッチ31
が、夫れ夫れ設けられている。
【0017】次に、制御部25の制御内容について説明
する。 まず、自動/手動スイッチ30を自動側に選択し、運
転/停止スイッチ43を運転側に操作する。すると、主
モ−タ44がONし、籾摺選別機の回転各部が駆動され
る。次いで、籾摺ロ−ル3,3の初期間隙を設定する初
期間隙設定制御が行われる。制御部25からのロ−ル間
隙の開指令信号がロ−ル間隙調節モ−タ45に出力され
て、ロ−ル間隙調節手段24が所定時間開駆動されて、
籾摺ロ−ル3,3の間隙が開調節され、負荷電流センサ
31が検出負荷電流値の変化しない籾摺ロ−ルの非接触
状態を検出すると、開調節が停止される。次いで、ロ−
ル間隙の閉指令信号が出力され、ロ−ル間隙が閉調節さ
れ、負荷電流センサ32が負荷電流値の増加検出をし、
籾摺ロ−ル3,3の微接触を確認すると、閉調節が停止
される。次いで、ロ−ル間隙の開指令信号が出力され
て、ロ−ル間隙調節モ−タ45が所定時間開調節され、
所定の初期間隙(例えば、1mm)に調節設定がされ
る。
【0018】このように、初期間隙の調節設定が終了し
た際に、負荷電流センサ32の検出値がまだ継続して減
少側に変化していたり、あるいは、無負荷電流値よりも
高い負荷電流値を検出している場合には、制御部25か
ら追加開指令信号が出力され、負荷電流センサ32の検
出結果が変化しなくなったり、あるいは、無負荷電流値
と同等の負荷電流値を検出し、籾摺ロ−ル3,3の間隙
が非接触の状態となったところで、追加の開指令信号は
停止され、初期間隙の設定が終了する。 次いで、籾供給調節弁39aを初期開度に調節設定す
るシヤッタ開度初期設定制御に移行する。制御部25か
らシヤッタ開度調節モ−タ46に開指令信号が出力され
て、籾供給調節弁39aを所定の弁開度(例えば、10
mm)に開ける初期開度設定がなされ、籾摺作業が開始さ
れる。
【0019】次いで、籾供給調節レバ−(図示省略)の
供給量調節設定位置まで調節する弁開度調節指令信号が
出力されて、籾供給調節弁39aが設定能率弁開度に対
応した位置に変更調節される。 次いで、負荷電流値基準によるロ−ル間隙制御に移行
する。すると、負荷電流センサ32の検出負荷電流値が
制御部25に送られて、制御基準負荷電流値と検出負荷
電流値が比較され、制御基準負荷電流値より検出負荷電
流値が高い場合には、制御部25からロール間隙調節モ
ータ45に開指令信号が出力されて、籾摺ロール3,3
の間隙が所定量開側調節されて、制御基準負荷電流値へ
復帰する制御がなされる。また、比較されて検出負荷電
流値が制御基準負荷電流値より低い場合には、ロール間
隙調節モータ45に閉指令信号が出力されて、籾摺ロー
ル3,3の間隙が所定量閉側に調節され、制御基準負荷
電流値へ復帰する制御がなされる。また、検出負荷電流
値が制御基準負荷電流値の範囲内であれば、制御指令信
号は出されず、そのままのロ−ル間隙を維持しながら、
籾摺作業がされる。
【0020】なお、前記の負荷電流値基準によるロ−ル
間隙調節制御に替えて、脱ぷ率基準による籾摺ロ−ルの
間隙制御としてもよい。次に、回転選別筒11の、回転数制御について説明
る。 a.まず、初めに回転選別筒11の初期回転数設定制御
について説明する。これは作業初期になされる制御であ
り、前記ロ−ル間隙の初期設定制御中の回転選別筒11
に被選別穀粒が供給されてない時期になされ、回転選別
筒11の回転数を設定回転数に調節する制御である。即
ち、回転選別筒11の所定回転数に要した時間から1分
間の測定回転数を演算し、この測定回転数を基準回転数
と比較し、測定回転数が高いときには、所定時間毎に所
定回転数を減少する指令が円筒回転数調節モ−タ47に
出され、また、測定回転数が低いときには、所定時間毎
に所定回転数を増加する指令が円筒回転数調節モ−タ4
7に出され、基準回転数に調節設定される。このように
して調節設定された初期回転数は、EEPROM57に
記憶される。 b.次に、回転選別筒11の穀粒飛散位置調節制御につ
いて説明する。
【0021】この制御は、籾摺ロ−ル3,3で籾摺作業
が開始されて所定時間経過して、あるいは、飛散センサ
42の穀粒飛散検出に関連して開始される。飛散センサ
42は、穀粒飛散の有無及び飛散粒数を検出できるもの
であり、飛散センサ42の検出粒数が基準粒数と比較さ
れて、検出粒数が基準粒数以下のときには、例えば1回
転(rpm)上げる指令が円筒回転調節モ−タ47に出
されて増加調節され、また、検出粒数が基準粒数以上の
ときには、例えば1回転(rpm)下げる指令が円筒回
転調節モ−タ47に出されて減少調節されて、基準飛散
粒数への調節制御がなされ、当該回転数がEEPROM
57に記憶される。なお、検出粒数が基準粒数の範囲内
のときには、適正回転数であるので、そのままの回転数
を維持する。
【0022】なお、前記実施例では、飛散センサ42の
検出粒数と基準粒数とを比較して、基準粒数に対して増
減している場合には、所定回転数づつ増減調節する構成
であるが、次のように変更してもよい。即ち、検出粒数
が基準粒数に対して多いあるいは少ない多回転数差異が
ある場合(例えば、20rpm以上の差)には、一度に
多調節回転数(例えば、±3rpm)の増減指令を出
し、また、中程度の回転数差異がある場合(10〜19
rpm)には、中調節回転数(例えば、±2rpm)の
増減指令を出し、また、少程度の回転数差異がある場合
(9rpm以下)には、少調節回転数(例えば、±1r
pm)の増減指令を出して、夫れ夫れ回転数を増減調節
する構成とする。
【0023】このようにすることにより、品種や年度の
作柄による粒形の大小の変更があっても、玄米への籾混
入を防止しながら、穀粒飛散位置制御を迅速に行うこと
ができて、回転選別筒11内の被選別穀粒量を早期に安
定させることができる。また、前記の穀粒飛散位置制御
をするに際し、負荷電流センサ32が所定の負荷電流値
の範囲内にある時にのみ行われる構成としている。即
ち、穀粒飛散位置調節制御に入ると、まず、負荷電流セ
ンサ32で主モ−タ44の負荷電流値が検出されて、制
御部25に入力される。次いで、検出負荷電流値が飛散
制御開始基準値と比較されて、検出負荷電流値が前記基
準値の範囲外のときには、回転選別筒11の選別が不適
正状態と判定し、穀粒飛散制御はなされず、前記基準値
内のときにのみ、適正選別状態と判定して、穀粒飛散位
置制御がなされる構成である。なお、図6はこの制御フ
ローを示すものである。
【0024】従来技術にあっては、負荷電流センサ32
の検出負荷電流値に関係なく、穀粒飛散位置調節制御が
なされていたので、籾摺ロ−ル3,3のロ−ル間隙が閉
状態でなく脱ぷ率が低い籾摺状態でなされることがあっ
た。すると、回転選別筒11内の穀粒量が多くなり、ひ
いては回転選別筒11の回転数が低下しがちとなり、こ
のような状態で穀粒飛散位置の調節制御が完了し、次い
でなされると、回転選別筒11内の穀粒が通常量に復帰
すると、回転選別筒11が高回転数となり、玄米に籾が
混入し選別精度が低下するという問題点があった。
【0025】しかし、前記のように所定の負荷電流値の
範囲で行うことにより、回転選別筒11の穀粒量が安定
した選別状態で行うことができて、飛散位置調節制御の
精度が向上して籾混入を防止でき、回転選別筒11内の
穀粒量も安定し選別も安定する。なお、この基準値は、
例えば、主モ−タ44の「定格負荷電流値×125%」
に対して、±αアンペアの範囲とする。また、前記の負
荷電流値の検出に代えて、脱ぷ率センサ(図示省略)で
の所定脱ぷ率以上の検出、あるいは、回転選別筒11内
の穀粒層厚を検出する層厚検出センサ(図示省略)の適
正範囲の層厚検出に関連して、穀粒飛散位置調節制御が
開始される構成としてもよい。
【0026】また、前記穀粒飛散位置調節制御中に、籾
摺ロ−ル3,3のロ−ル展開レバ−(図示省略)が操作
されて、ロ−ル間隙の拡大をロ−ル展開センサ38で検
出すると、これに関連して穀粒飛散位置調節制御が中止
され、ロ−ル展開センサ38でのロ−ル展開の終了検出
に関連して、再度実行される構成としてもよい。する
と、回転選別筒11内での穀粒の異常増加時の穀粒飛散
位置調節制御を防止して、飛散位置調節の正確化を図る
ことができる。
【0027】また、前記の穀粒飛散位置調節制御におけ
る飛散センサ42の粒数検出中には、籾摺部1の籾供給
調節弁39aを固定状態にロックして、手動あるいは自
動の移動調節ができない構成としておくと、穀粒飛散位
置調節制御を正確且つ迅速にすることができる。c.次
に、籾摺作業が一時中断して、作業が再開された際の回
転選別筒11の穀粒飛散位置調節制御について説明す
る。
【0028】前回の作業終了状態が、グレンセンサ37
で穀粒有りを検出し、且つ、弁開度センサ41で閉調節
を検出していたとか、あるいは、籾摺ロ−ル3,3への
急激な穀粒供給で作業が再開されて、負荷電流センサ3
2が急激な負荷電流値の上昇を検出したか等により、再
開籾摺作業であるか否かを判定する。再開籾摺作業と判
定すると、次のような再開作業時の穀粒飛散位置制御が
なされる。
【0029】即ち、前回作業時における穀粒飛散位置調
節制御の終了時回転数を、EEPROM57から呼出
し、前記終了時回転数から所定回転数(例えば5rp
m)を減じた低い回転数を、再開時基準回転数として、
穀粒の飛散位置調節制御が開始される。しかして、再開
時基準回転数への調節指令が円筒回転数調節モ−タ47
に出されて、回転数がまず前回の回転数よりも所定回転
数低い再開時基準回転数に調節され、次いで、当該基準
回転数を所定時間毎に例えば1rpm上げる調節が順次
なされ、飛散センサ42が基準粒数の飛散を検出するこ
とにより、再開時の穀粒飛散制御が終了する。
【0030】作業再開時の穀粒飛散位置調節制御におい
て、前回の作業回転数から所定回転数を減じた回転数を
基にして穀粒飛散制御が開始されるので、前回の回転数
とは無関係の所定回転数から調節を開始する従来技術に
比較して、穀粒の品種変更された時にも、選別精度を維
持しながら短時間で穀粒飛散位置調節制御を終了させる
ことができ、また、回転選別筒11内の被選別穀粒の増
加を防止して選別の安定も図ることができる。
【0031】次に、図1(1)及び図1(2)の作用に
ついて説明する。籾ホッパ2に張り込まれた籾は、一対
の籾摺ロ−ル3,3に供給されて籾摺される。籾摺され
た摺出米は、下方の摺落米風選路4に供給されて風選さ
れ、軽い籾殻類は吸引排塵機5,排塵筒6を経て機外に
排出され、また、重い玄米および籾の混合米は、下方の
摺落米受樋7に落下選別される。次いで、摺落米受樋7
に落下選別された混合米は、混合米揚穀機8で揚穀され
て、混合米ホッパ9に供給され、更に、供給樋14内を
搬送始端部から搬送終端部に向けて搬送されて、回転選
別筒11の選別始端側に供給される。
【0032】回転選別筒11の選別始端側に供給された
混合米は、内周面の壷穴に嵌入して掬い上げられながら
選別され、小形の玄米は高く掬い上げられて玄米樋16
に落下選別され、また、大形の籾及び一部の玄米は低く
掬い上げられて、供給樋14に落下選別される。このよ
うにして、玄米樋16に選別された玄米は、玄米樋16
内を玄米ラセン15で回転選別筒11の選別終端側に搬
送され、次いで、玄米流下筒17,玄米流穀板18を経
由して風選されながら玄米受樋19に落下し、更に、玄
米揚穀機20を経由して機外に取り出される。
【0033】また、供給樋14に落下した混合米は、供
給ラセン13で搬送されて回転選別筒11の選別始端側
に供給されて再選別され、また、回転選別筒11内を選
別終端側に流動した選別済みの穀粒は、籾受樋21に落
下し、更に、籾揚穀機22,籾還元ホッパ23を経由し
て、籾摺ロ−ル3,3に還元されて、再度の籾摺がされ
る。
【0034】このようにして籾摺選別されるのである
が、回転選別筒11の穀粒飛散位置調節制御に移行する
と、まず、負荷電流センサ32で主モ−タ44の負荷電
流値が検出されて、検出負荷電流値が飛散制御開始基準
値と比較され、検出負荷電流値が前記基準値の範囲外の
ときには、穀粒飛散制御はなされず、前記基準値内のと
きにのみ、適正選別状態と判定し、穀粒飛散位置制御が
なされる。
【0035】しかして、飛散センサ42の検出粒数が基
準粒数と比較されて、検出粒数が基準粒数以下のときに
は、所定回転数上げる増加調節がされ、また、検出粒数
が基準粒数以上のときには、所定回数下げる減少調節が
されて、基準飛散粒数への調節制御がなされ、回転選別
筒11は適正回転する。
【0036】
【発明の作用効果】この発明は、前述のように回転選別
筒11の穀粒飛散位置調節制御をするにあたり、例え
ば、主モ−タ44を負荷電流値が所定の負荷電流値の範
囲回転選別筒11の適正選別状態で行うことにより、回
転選別筒11の穀粒量が安定した状態で調節をすること
ができて、飛散位置調節制御の精度が向上して籾混入を
防止し、回転選別筒11内の穀粒量も安定し選別も安定
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】籾摺選別機の切断側面図及び切断背面図
【図2】要部の切断側面図
【図3】ブロック図
【図4】ブロック図
【図5】パネルの正面図
【図6】フロ−チャ−ト
【符号の説明】
1 籾摺部 2 籾ホッパ 3 籾摺ロ−ル 4 摺出米風選部 5 吸引排塵機 6 排塵筒 7 摺出米受樋 8 混合米揚穀機 9 混合米ホッパ 10 選別ケ−ス 11 回転選別筒 12 駆動ロ−ラ 13 供給ラセン 14 供給樋 15 玄米ラセン 16 玄米樋 17 玄米流下筒 18 玄米流穀板 19 玄米受樋 20 玄米揚穀機 21 籾受樋 22 籾揚穀機 23 籾還元ホッパ 24 ロ−ル間隙調節手段 25 制御部 26 脱ぷ率上スイッチ 27 脱ぷ率下スイッチ 28 円筒回転高スイッチ 29 円筒回転低スイッチ 30 自動/手動スイッチ 31 表示切替スイッチ 32 負荷電流センサ 33 電源電圧センサ 34 電源周波数センサ(R−T) 35 電源周波数センサ(S−T) 36 信号変換回路 37 グレンセンサ 38 ロ−ル展開センサ 39 シヤッタセンサ 39a 籾供給調節弁 40 回転センサ 41 弁開度センサ 42 飛散センサ 43 運転/停止スイッチ 44 主モ−タ 45 ロ−ル間隙調節モ−タ 46 シヤッタ開度調節モ−タ 47 円筒回転調節モ−タ 48 通信機器 49 表示管 50 円筒回転数表示装置 51 電流表示LED 52 LED表示装置 53 ブザ− 54 コントロ−ルパネル 57 EEPROM

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 籾摺をする一対の籾摺ロ−ル3,3
    と、籾摺ロ−ル3,3を駆動する主モ−タ44と、一対
    の籾摺ロ−ル3,3の間隙を負荷電流値基準あるいは脱
    ぷ率基準値順で開閉調節するロ−ル間隙調節手段24,
    該ロ−ル間隙調節手段24を調節するロ−ル間隙調節モ
    −タ45と、主モ−タ44の負荷電流値を検出する負荷
    電流センサ32と、横軸周りに回転して混合米を選別す
    る回転選別筒11,該回転選別筒11で汲み上げられた
    玄米を受ける玄米樋16を有する回転選別装置と、前記
    玄米樋16に汲み上げられた穀粒を検出する飛散センサ
    42と、前記回転選別筒11の回転数を調節する円筒回
    転数調節手段と、飛散センサ42の検出飛散穀粒数が所
    定基準値になるように回転選別筒11を増減調節する穀
    粒飛散位置調節手段と、回転選別筒11内の選別状態が
    適正時にのみ前記穀粒飛散位置調節手段の駆動を開始す
    る穀粒飛散位置調節駆動開始手段と、からなる籾摺選別
    機の回転選別筒調節装置。
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